JPH11105558A - 燃料タンク - Google Patents

燃料タンク

Info

Publication number
JPH11105558A
JPH11105558A JP28258197A JP28258197A JPH11105558A JP H11105558 A JPH11105558 A JP H11105558A JP 28258197 A JP28258197 A JP 28258197A JP 28258197 A JP28258197 A JP 28258197A JP H11105558 A JPH11105558 A JP H11105558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
tank
discharge port
refueling
internal space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28258197A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Mukai
武 向井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP28258197A priority Critical patent/JPH11105558A/ja
Publication of JPH11105558A publication Critical patent/JPH11105558A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、給油開始直後の反動によ
る給油パイプへの燃料戻りを少なくし得て、給油時に燃
料タンクで発生する蒸発燃料を減少し得て、燃料の温度
の上昇による給油パイプへの燃料戻りを無くし得て、給
油終了直後に再度給油した場合の反動による給油パイプ
への燃料戻りを少なくし得て、スムーズな給油を実現す
ることにある。 【構成】 このため、この発明は、燃料タンクの内部空
間の満量レベルよりも上方において吐出口を開口する給
油パイプを設け、この給油パイプの吐出口から吐出され
る燃料を受ける燃料受け体を設け、この燃料受け体はタ
ンク側板部に取付けられる底板部を設けるとともにこの
底板部の周縁から吐出口を囲むように立設されてタンク
側板部に取付けられる周板部を設け、底板部及び周板部
とタンク側板部とにより燃料を受ける燃料受け空間を区
画形成して設け、この燃料受け空間は吐出口よりも上方
において内部空間に連通する開口部を設けたことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は燃料タンクに係
り、特に、給油開始直後の反動による給油パイプへの燃
料戻りを少なくし得て、給油時に燃料タンクで発生する
蒸発燃料を減少し得て、燃料の温度の上昇による給油パ
イプへの燃料戻りを無くし得て、給油終了直後に再度給
油した場合の反動による給油パイプへの燃料戻りを少な
くし得て、スムーズな給油を実現し得る燃料タンクに関
する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載される内燃機関においては、
燃料タンク等に発生する蒸発燃料に炭化水素(HC)が
多量に含まれることから、大気中に漏洩すると大気汚染
の原因の一つとなり、また、燃料の損失にもつながるこ
とになる。そこで、内燃機関には、蒸発燃料を活性炭な
どの吸着材を収容したキャニスタに導入して保持させ、
このキャニスタに保持させた蒸発燃料を離脱させて内燃
機関に供給する蒸発燃料制御装置(エバポシステム)を
設けているものがある。
【0003】蒸発燃料制御装置は、燃料タンクに連通し
たエバポ通路と内燃機関の吸気系に連通したパージ通路
との間にキャニスタを設け、パージ通路途中に内燃機関
の運転状態に応じて吸気系への蒸発燃料量を制御するパ
ージバルブを設けている。また、蒸発燃料制御装置は、
給油時に燃料タンクで発生する蒸発燃料をキャニスタに
導くように制御する給油時蒸発燃料制御弁(リフューエ
ルベーパコントロールバルブ)を設けている。
【0004】このような内燃機関の蒸発燃料制御装置と
しては、例えば、特開平8−230494号公報に開示
されるものがある。この公報に開示される蒸発燃料制御
装置は、燃料タンクの内部空間の下方において給油管の
吐出口を上方に指向させて開口して設け、燃料タンクの
内部空間において給油管の給油口及び吐出口よりも下方
に位置させて上方に向い略U字形状に湾曲する湾曲部を
設け、吐出口の上方にこの吐出口から吐出される燃料を
燃料タンクの下方に案内する案内機構を設けたものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の蒸発
燃料制御装置においては、燃料タンクに給油時蒸発燃料
制御弁を設け、給油時に燃料タンクで発生する蒸発燃料
を制御してキャニスタに導いている。このような燃料タ
ンクとしては、図5に示すものがある。図5において、
202は燃料タンク、204はタンク底板部、206は
タンク側板部、208はタンク天板部、210は外部空
間、212は内部空間である。
【0006】燃料タンク202は、タンク天板部208
に給油時蒸発燃料制御弁214を設けている。給油時蒸
発燃料制御弁214は、図示しないキャニスタに連絡さ
れている。タンク側板部204には、給油パイプ216
を貫通して設けている。給油パイプ216は、給油通路
218の給油口220を外部空間210において上方に
指向させて開口するとともに給油通路218の吐出口2
22を燃料タンク202の内部空間212において下方
に指向させて開口して設け、給油口220に給油キャッ
プ224を着脱可能に設けている。
【0007】燃料タンク202は、給油パイプ216の
吐出口222から内部空間212に吐出される燃料を受
ける燃料受け体(リキッドチャンバ)226を設けてい
る。燃料受け体226は、タンク底板部204に設けら
れ、燃料受け空間228の燃料に給油パイプ216の吐
出口222を浸漬する。これにより、燃料タンク202
は、給油時に発生する蒸発燃料が給油パイプ216の給
油口220から外部空間210に放出されることを防止
する。
【0008】燃料タンク202は、燃料を満量レベルL
fulまで供給すると、給油パイプ216の吐出口22
2が燃料受け体228内の燃料に浸漬されて、内部空間
212上方と給油通路218上方とが液密に区画されて
いることにより、給油パイプ216の給油通路218の
燃料レベルL1と燃料タンク202内の燃料レベルL2
とに差hを生じる。
【0009】これより、燃料タンク202は、給油直後
に、給油パイプ216の給油口220側の給油通路21
8の圧力P1と、タンク天板部108側の内部空間21
2の圧力P2とが、P1<P2に異なっている。この圧
力P1・P2が異なる状態は、給油通路218上方と燃
料タンク202上方とが区画されていることから、燃料
タンク202の燃料が減って燃料レベルL2が満量レベ
ルLfulから下がってもかわらない。
【0010】ところが、このように満量レベルLful
から下ったにもかかわらず圧力P1・P2が異なる状態
で、燃料の温度が上昇した場合には、内部空間212の
圧力P2がさらに強くなる。このため、このように内部
空間212の圧力P2がさらに強くなった状態において
給油キャップ224を外した場合には、給油パイプ21
6の給油通路218に燃料が戻って燃料レベルL1を上
昇させることになり、給油器(図示せず)を給油口22
0に挿入し難くなる不都合がある。
【0011】また、燃料タンク202は、給油パイプ2
16の吐出口222が燃料受け体226内の燃料に浸漬
されて燃料タンク202上方と給油通路218上方とが
区画されていることから、給油開始直後に燃料タンク2
02内に流入する燃料が反動により給油パイプ216内
を給油口220側に戻されてしまい、スムーズに給油で
きない不都合がある。
【0012】さらに、給油終了直後に再度給油した場合
には、給油パイプ216の給油通路218の燃料レベル
L1が給油口220まで上昇していることにより、燃料
タンク202内に流入する燃料が反動によって給油パイ
プ216内を給油口220側に戻されてしまい、スムー
ズに給油できない不都合がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、燃料タンクの外部空間に
おいて給油口を上方に指向させて開口するとともに前記
燃料タンクの内部空間の満量レベルよりも上方において
吐出口を下方に指向させて開口する給油パイプを設け、
この給油パイプの吐出口から前記燃料タンクの内部空間
に吐出される燃料を受ける燃料受け体を設け、この燃料
受け体は前記吐出口と対向するようにタンク側板部に取
付けられる底板部を設けるとともにこの底板部の周縁か
ら前記吐出口を囲むように立設されて前記タンク側板部
に取付けられる周板部を設け、前記燃料受け体は前記底
板部及び周板部と前記タンク側板部とにより前記吐出口
から吐出される燃料を受ける燃料受け空間を区画形成し
て設け、この燃料受け空間は前記吐出口よりも上方にお
いて内部空間に連通する開口部を設けたことを特徴とす
る。
【0014】前記燃料受け体は、底板部の前記タンク側
板部と接する側に燃料受け空間と下方の内部空間とを連
通する底板側開口部を形成して設けたをことを特徴と
し、前記燃料受け体は、周板部に燃料受け空間と横方の
内部空間とを連通する周板側開口部を形成して設けたこ
とを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明の燃料タンクは、内部空
間の上方に給油パイプの吐出口を開口させて設け、この
吐出口を囲んでタンク側壁部に取付けられる燃料受け体
を設け、この燃料受け体の燃料受け空間は吐出口よりも
上方において内部空間に連通する開口部を設けたことに
より、燃料タンクの内部空間に比べて容積の小さな燃料
受け空間の燃料によって流入する際の反動を受けること
になり、給油開始直後の反動を小さくすることができ
る。
【0016】また、この発明の燃料タンクの燃料受け体
は、底板部のタンク側板部と接する側に燃料受け空間と
下方の内部空間とを連通する底板側開口部を形成して設
けたことにより、給油時に燃料受け空間に流入する燃料
を底板側開口部からタンク側板部に沿って滑らかに内部
空間に導くことができる。
【0017】さらに、この発明の燃料タンクの燃料受け
体は、燃料タンクの燃料レベルが満量レベルから下がっ
た場合に、底板部の底板側開口部から給油パイプに残留
する燃料を内部空間に流して、給油パイプの燃料レベル
と燃料タンク内の燃料レベルとの差をなくし、給油パイ
プの圧力と内部空間の圧力とを等しくすることができ
る。
【0018】さらにまた、この発明の燃料タンクは、周
板部に燃料受け空間と横方の内部空間とを連通する周板
側開口部を形成して設けたことにより、給油終了直後に
燃料受け空間に残留する燃料を内部空間側に流して給油
パイプに残留する燃料を内部空間に流すことができ、給
油パイプの燃料レベルを低くすることができる。
【0019】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を説
明する。図1〜図4は、この発明の実施例を示すもので
ある。図4において、2は車両(図示せず)に搭載され
る内燃機関、4はエアクリーナ、6は吸気管、8はサー
ジタンク、10は吸気マニホルド、12は吸気通路、1
4は排気マニホルド、16は排気通路、18は燃料タン
クである。
【0020】前記内燃機関2の燃料を貯留する燃料タン
ク18は、タンク底板部20とタンク側板部22とタン
ク天板部24とにより、外部空間26に対して燃料を貯
留する内部空間28を区画形成している。燃料タンク1
8のタンク側板部22には、給油パイプ30を貫通して
設けている。給油パイプ30は、給油通路32の給油口
34を外部空間26において上方に指向させて開口する
とともに、給油通路32の吐出口36を燃料タンク18
の内部空間28において下方に指向させて開口して設け
ている。
【0021】給油パイプ30は、給油口34に給油キャ
ップ38を着脱可能に設け、給油通路32内の給油口3
4側に後述の給油器108により開閉されるリストリク
タ40を設け、吐出口36側に逆止弁42を設けてい
る。
【0022】前記内燃機関2には、蒸発燃料制御装置4
4を設けている。蒸発燃料制御装置44は、燃料タンク
18の内部空間28に一端側を連通するエバポ通路を設
けている。この実施例の蒸発燃料制御装置30は、第1
・第2エバポ通路46・48を設けている。
【0023】第1エバポ通路46は、一端側を燃料タン
ク18に連通して設け、他端側をキャニスタ50に連通
して設けている。第1エバポ通路46の燃料タンク18
側には、給油時蒸発燃料制御弁52を設けている。給油
時蒸発燃料制御弁52は、フロート弁54とダイヤフラ
ム弁56とからなる。フロート弁54は、後述のように
燃料タンク18の燃料レベルL2が満量レベルLful
に達すると第1エバポ通路46を閉鎖する。ダイヤフラ
ム弁56は、給油通路32の給油口34側に圧力導入通
路58により連通され、この圧力導入通路58の導入す
る圧力により第1エバポ通路46を開閉する。
【0024】前記第2エバポ通路48は、一端側を燃料
タンク18に連通して設け、他端側をキャニスタ50に
連通して設けている。第2エバポ通路48の燃料タンク
18側には、燃料タンク18の燃料レベルL2により上
下動するフロート弁60を設けている。第2エバポ通路
48の途中には、2ウェイ電磁弁62及びセパレータ6
4を設けている。2ウェイ電磁弁62は、例えばソレノ
イド式電磁弁等からなり、電源のON・OFFにより第
2エバポ通路48を開閉する。
【0025】この第2エバポ通路48には、2ウェイ電
磁弁62を迂回する第1連絡通路66及び第2連絡通路
68を設けている。第1連絡通路66は、2ウェイ電磁
弁62を迂回して第2エバポ通路48を連通する。第2
連絡通路68は、2ウェイ電磁弁62を迂回して第2エ
バポ通路48及び圧力導入通路58を連通する。第1連
絡通路66及び第2連絡通路68の途中には、夫々互い
に逆方向に指向する2個の逆止弁を有する2ウェイ逆止
弁70・72を設けている。
【0026】また、前記キャニスタ50には、パージ通
路74の一端側を連通して設けている。パージ通路74
は、他端側を内燃機関2の吸気系であるサージタンク8
の吸気通路12に連通している。パージ通路74の途中
には、パージ制御弁76を設けている。パージ制御弁7
6は、例えば、電源のON・OFFにより開閉され、あ
るいはデューティにより開度を調整されるソレノイド式
電磁弁等からなり、内燃機関2の運転状態に応じてサー
ジタンク8に供給する蒸発燃料量を調整する。
【0027】また、キャニスタ50には、大気通路78
の一端側を連通して設けている。大気通路78は、他端
側を車体80を構成するクロスメンバ82内を介して大
気に開放している。大気通路78の途中には、大気開閉
弁84及びエアフィルタ86を設けている。大気開閉弁
84は、例えばソレノイド式電磁弁等からなり、電源の
ON・OFFにより大気通路78を開閉する。エアフィ
ルタ86は、導入する大気中の塵埃を除去する。
【0028】前記2ウェイ電磁弁62とパージ制御弁7
6と大気開閉弁84とは、蒸発燃料制御装置44の制御
手段88に接続して設けている。制御手段88には、燃
料タンク18のレベルゲージ90と、燃料タンク18の
タンク内圧を検出する圧力センサ92と、が接続されて
いる。また、制御手段88には、内燃機関2や車両の運
転状態を検出する運転状態センサ(図示せず)が接続さ
れている。蒸発燃料制御装置44は、制御手段88によ
って、2ウェイ電磁弁62とパージ制御弁76と大気開
閉弁84とを制御し、燃料タンク18の蒸発燃料をキャ
ニスタ50に導入して吸着保持させるとともに、キャニ
スタ50に吸着保持した蒸発燃料を離脱放出させて内燃
機関2の吸気通路12に供給させる。
【0029】この蒸発燃料制御装置44は、燃料タンク
18に給油時蒸発燃料制御弁52を設けている。この燃
料タンク18は、図1〜3に示す如く、タンク底板部2
0とタンク側板部22とタンク天板部24とにより外部
空間26に対して内部空間28を区画形成して設けてい
る。燃料タンク18のタンク側板部22には、給油パイ
プ30を貫通して設けている。
【0030】この給油パイプ30は、燃料タンク18の
外部空間26において給油通路32の給油口34を上方
に指向させて開口するとともに、燃料タンク18の内部
空間28の満量レベルLfulよりも上方において給油
通路32の吐出口36を下方に指向させて開口して設け
ている。
【0031】燃料タンク18には、この給油パイプ34
の吐出口36から燃料タンク18の内部空間28に吐出
される燃料を受ける燃料受け体94を設けている。この
燃料受け体94は、底板部96及び周板部98からな
り、内部空間28の上方において給油パイプ34の吐出
口36を囲んでタンク側板部22に取付けて設けてい
る。
【0032】燃料受け体94の底板部96は、燃料タン
ク18の満量レベルLfulよりもわずか下方におい
て、吐出口36と対向するようにタンク側板部22に略
水平状態に取付けられる。燃料受け体94の周板部98
は、底板部96の周縁から吐出口36を囲むように立設
されてタンク側板部22に取付けられる。
【0033】前記燃料受け体94は、底板部96及び周
板部98とこの底板部96及び周板部98の取付けられ
るタンク側板部22部分とにより、吐出口36から吐出
される燃料を受ける燃料受け空間100を内部空間28
に区画形成して設けている。この燃料受け空間100
は、吐出口36よりも上方において、つまり満量レベル
Lfulよりも上方において、内部空間28に連通する
開口部102を設けている。
【0034】また、前記燃料受け体94は、底板部96
のタンク側板部22と接する側に燃料受け空間100と
下方の内部空間28とを連通する底板側開口部104を
形成して設け、周板部98に燃料受け空間100と横方
の内部空間28とを連通する周板側開口部106を形成
して設けている。周板側開口部106は、給油パイプ3
4の吐出口36の最上端と略同一高さになるように位置
させて、周板部98に形成して設けている。
【0035】次に、この実施例の作用を説明する。
【0036】燃料タンク18に給油を開始する際には、
図3に示す如く、給油パイプ30の給油口34に給油器
108を挿入し、給油通路32に燃料を供給する。給油
通路32に供給された燃料は、吐出口36から燃料受け
体94の燃料受け空間100に流入し、給油パイプ30
の吐出口34を浸漬する。
【0037】これにより、燃料タンク18は、内部空間
28を外部空間26から液密に区画され、給油時に内部
空間28で発生する蒸発燃料が給油パイプ30の給油口
34から外部空間26に放出されることを防止する。
【0038】燃料受け体94は、内部空間28の上方に
おいて給油パイプ34の吐出口36を囲んでタンク側板
部22に取付けられている。この燃料受け体94の燃料
受け空間100に吐出口36から流入する燃料は、燃料
タンク18の内部空間28に比べて容積の小さな燃料受
け空間100に貯留される燃料によって流入する際の反
動を受けることになり、給油開始直後の反動を小さくす
ることができる。
【0039】このため、この燃料タンク18は、給油開
始直後の反動による給油パイプ30への燃料戻りを少な
くすることができ、スムーズに給油することができる。
【0040】燃料受け体94の燃料受け空間100に流
入する燃料は、底板部96のタンク側板部22と接する
側に設けた底板側開口部104からタンク側板部22に
沿って下方の内部空間28に流れるとともに、上方の開
口部102から下方の内部空間28に流れる。
【0041】これにより、燃料タンク18は、給油時に
燃料受け空間100に流入する燃料を、底板側開口部1
04からタンク側板部22に沿って滑らかに内部空間1
8に導くことができる。このため、この燃料タンク18
は、給油時に燃料タンク18の内部空間28で燃料が飛
散することを抑制でき、給油による蒸発燃料の発生を減
少させることができ、蒸発燃料の発生減少により内部空
間28の圧力上昇を抑制でき、スムーズな給油を実現す
ることができる。
【0042】なお、給油時に燃料タンク18の内部空間
28で発生する蒸発燃料は、図3に矢印で示す如く、給
油時蒸発燃料制御弁52のフロート弁54とダイヤフラ
ム弁56とが開放動作していることにより、第1エバポ
通路46によってキャニスタ50に導かれて吸着保持さ
れる。
【0043】燃料タンク18の燃料レベルL2が満量レ
ベルLfulに達した場合は、図2に示す如く、給油時
蒸発燃料制御弁52のフロート弁54とダイヤフラム弁
56とが閉鎖動作し、給油器108からの給油が停止さ
れる。
【0044】このとき、満量状態の燃料タンク18は、
燃料受け体94の燃料受け空間100に残留する燃料が
底板側開口部104及び周板側開口部106から徐々に
内部空間28に流れることにより、給油パイプ30の給
油通路32に残留する燃料を内部空間28に流すことが
でき、給油パイプ30の燃料レベルL1を低くすること
ができる。
【0045】また、この燃料タンク18は、燃料レベル
L2が満量レベルLfulから下がると、底板部96の
底板側開口部104から給油パイプ30に残留する燃料
を内部空間28に流して、給油パイプ30の燃料レベル
L1と燃料タンク18内の燃料レベルL2との差をなく
し、給油パイプ30の圧力P1と内部空間28の圧力P
2とを等しくすることができる。
【0046】このため、この燃料タンク18は、燃料の
温度の上昇により内部空間28の圧力P2が強くなった
状態において給油キャップ38を外しても、給油パイプ
30に燃料が戻って燃料レベルL1を上昇させることが
なく、給油器108を給油口34に容易に挿入すること
ができ、スムーズな給油を実現することができる。
【0047】さらに、この燃料タンク18は、周板部9
8に燃料受け空間94と横方の内部空間28とを連通す
る周板側開口部106を形成して設けたことにより、給
油終了直後に燃料受け空間100に残留する燃料を内部
空間28側に流して、給油パイプ30に残留する燃料を
内部空間28に流すことができ、給油パイプ30の燃料
レベルL1を低くすることができる。
【0048】このため、この燃料タンク18は、給油終
了直後に再度給油した場合の反動による給油パイプ30
への燃料戻りを少なくし得て、スムーズな給油を実現す
ることができる。
【0049】
【発明の効果】このように、この発明の燃料タンクは、
燃料タンクの内部空間に比べて容積の小さな燃料受け空
間の燃料によって流入する際の反動を受けることにな
り、給油開始直後の反動を小さくすることができる。こ
のため、この燃料タンクは、給油開始直後の反動による
給油パイプへの燃料戻りを少なくすることができ、スム
ーズに給油することができる。
【0050】また、この発明の燃料タンクの燃料受け体
は、給油時に燃料受け空間に流入する燃料を底板側開口
部からタンク側板部に沿って滑らかに内部空間に導くこ
とができる。このため、この燃料タンクは、給油時に燃
料タンクで燃料が飛散することを抑制でき、給油による
蒸発燃料の発生を減少させ得て、蒸発燃料の発生減少に
より内部空間の圧力上昇を抑制し得て、スムーズな給油
を実現することができる。
【0051】さらに、この発明の燃料タンクの燃料受け
体は、燃料タンクの燃料レベルが満量レベルから下がっ
た場合に、給油パイプの燃料レベルと燃料タンク内の燃
料レベルとの差をなくして、給油パイプの圧力と内部空
間の圧力とを等しくすることができる。このため、この
燃料タンクは、燃料の温度の上昇により内部空間の圧力
が強くなった状態において給油キャップを外しても、給
油パイプに燃料が戻って燃料レベルを上昇させることが
なく、給油器を給油口に容易に挿入することができ、ス
ムーズな給油を実現することができる。
【0052】さらにまた、この発明の燃料タンクは、給
油終了直後に燃料受け空間に残留する燃料を内部空間側
に流して給油パイプに残留する燃料を内部空間に流すこ
とができ、給油パイプの燃料レベルを低くすることがで
きる。このため、この燃料タンクは、給油終了直後に再
度給油した場合の反動による給油パイプへの燃料戻りを
少なくし得て、スムーズな給油を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す燃料タンクの一部破断
斜視図である。
【図2】満量レベルの燃料タンクの断面図である。
【図3】給油中の燃料タンクの断面図である。
【図4】蒸発燃料制御装置の構成図である。
【図5】従来例を示す満量レベルの燃料タンクの断面図
である。
【符号の説明】
2 内燃機関 18 燃料タンク 26 外部空間 28 内部空間 30 給油パイプ 34 給油口 36 吐出口 44 蒸発燃料制御装置 50 キャニスタ 52 給油時蒸発燃料制御弁 94 燃料受け体 100 燃料受け空間 104 底板側開口部 106 周板側開口部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクの外部空間において給油口を
    上方に指向させて開口するとともに前記燃料タンクの内
    部空間の満量レベルよりも上方において吐出口を下方に
    指向させて開口する給油パイプを設け、この給油パイプ
    の吐出口から前記燃料タンクの内部空間に吐出される燃
    料を受ける燃料受け体を設け、この燃料受け体は前記吐
    出口と対向するようにタンク側板部に取付けられる底板
    部を設けるとともにこの底板部の周縁から前記吐出口を
    囲むように立設されて前記タンク側板部に取付けられる
    周板部を設け、前記燃料受け体は前記底板部及び周板部
    と前記タンク側板部とにより前記吐出口から吐出される
    燃料を受ける燃料受け空間を区画形成して設け、この燃
    料受け空間は前記吐出口よりも上方において内部空間に
    連通する開口部を設けたことを特徴とする燃料タンク。
  2. 【請求項2】 前記燃料受け体は、底板部の前記タンク
    側板部と接する側に燃料受け空間と下方の内部空間とを
    連通する底板側開口部を形成して設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載の燃料タンク。
  3. 【請求項3】 前記燃料受け体は、周板部に燃料受け空
    間と横方の内部空間とを連通する周板側開口部を形成し
    て設けたことを特徴とする請求項1に記載の燃料タン
    ク。
JP28258197A 1997-09-30 1997-09-30 燃料タンク Pending JPH11105558A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28258197A JPH11105558A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 燃料タンク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28258197A JPH11105558A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 燃料タンク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11105558A true JPH11105558A (ja) 1999-04-20

Family

ID=17654368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28258197A Pending JPH11105558A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 燃料タンク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11105558A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015523937A (ja) * 2012-06-27 2015-08-20 サムスン・ヘヴィー・インダストリーズ・カンパニー・リミテッド オイル充填装置及びこれを備えたオイル運搬船
JP2019055699A (ja) * 2017-09-21 2019-04-11 トヨタ自動車株式会社 燃料タンク
JP2019147404A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 トヨタ自動車株式会社 車両の燃料タンク装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015523937A (ja) * 2012-06-27 2015-08-20 サムスン・ヘヴィー・インダストリーズ・カンパニー・リミテッド オイル充填装置及びこれを備えたオイル運搬船
JP2019055699A (ja) * 2017-09-21 2019-04-11 トヨタ自動車株式会社 燃料タンク
JP2019147404A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 トヨタ自動車株式会社 車両の燃料タンク装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3391202B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料制御装置
JPH09203359A (ja) 自動車用燃料貯留装置
JP3274084B2 (ja) キャニスタ
JP3705398B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料制御装置
JP2008132989A (ja) 車両用燃料タンク装置
JP4116875B2 (ja) 車両用燃料タンク装置
JPH11105558A (ja) 燃料タンク
JPH05185850A (ja) 燃料タンクの蒸発燃料処理装置
JP4318937B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JPH0299755A (ja) 燃料タンクの内圧制御装置
JP2001165003A (ja) 燃料タンク
JP3940001B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
KR20120011614A (ko) 연료탱크의 벤팅 장치
JP3377331B2 (ja) 蒸発燃料処理装置の開閉弁
JP3391209B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料制御装置
JPH0968113A (ja) 内燃機関のキャニスタ構造
JPH1018921A (ja) 内燃機関の蒸発燃料制御装置
JPH08230494A (ja) 内燃機関の蒸発燃料制御装置
JPH051645Y2 (ja)
JPS60199729A (ja) 車両用燃料タンク
JPS63192613A (ja) 燃料蒸気排出防止装置
JPH05338449A (ja) 車両用燃料タンク
JP3077450B2 (ja) 燃料タンクの気化燃料処理装置
JPH08232780A (ja) 内燃機関の蒸発燃料制御装置
JPH07293364A (ja) キャニスタ