JPH11105439A - 画像形成材料および画像形成方法 - Google Patents

画像形成材料および画像形成方法

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JPH11105439A
JPH11105439A JP9272630A JP27263097A JPH11105439A JP H11105439 A JPH11105439 A JP H11105439A JP 9272630 A JP9272630 A JP 9272630A JP 27263097 A JP27263097 A JP 27263097A JP H11105439 A JPH11105439 A JP H11105439A
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resin
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JP9272630A
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Katsuji Kondo
克次 近藤
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点質に優れるアブレーション型画像形成材料
及びそれを用いた画像形成方法の提供。 【解決手段】 支持体上に画像形成層、画像保護層が順
次設けられた画像シートと、支持体上に受像層が設けら
れた被転写シートが貼合されており、画像シートの支持
体側から高密度エネルギー光の露光により照射部の画像
形成層と支持体との結合力を低下せしめ、画像シートと
被転写シートを剥離することにより画像形成を行う画像
形成材料において、前記画像保護層がバインダー樹脂と
滑剤を含有し、該バインダー樹脂の10〜50重量部が
粘着付与剤であることを特徴とする画像形成材料及び画
像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アブレーション型
画像形成材料及び該画像形成材料を用いる画像形成方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、レーザー光線等の光エネルギ
ーを集束させ記録材料に照射して、材料の一部を融解変
形させたり、飛散、燃焼或いは蒸発により除去する(以
下アブレーションと略記する)記録方法が知られてい
る。これらは、薬品等の処理液を要しない乾式処理であ
り、かつ光照射部のみを融解変形、飛散又は蒸発させる
ことから高コントラストが得られる、と言う利点を有し
ており、レジスト材料、光ディスク等の光学的記録材
料、印刷版作成時の透過原稿等に利用されている。
【0003】例えば、特表平4−506709号、特開
平6−43635号、米国特許第5,156,938
号、同5,171,650号、同5,256,506号
等には、レーザー光を吸収して熱エネルギーに変換する
光熱変換物質と熱により分解し得るバインダー樹脂を必
須成分とする画像形成層を備えた画像形成材料が、特開
昭64−56591号、特開平1−99887号、同6
−40163号等には、光熱変換により着色バインダー
層を除去して情報記録するための材料が、更には米国特
許第4,245,003号等にはグラファイト又はカー
ボンブラックを含有する画像形成層を有する画像形成材
料が、それぞれ記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の画像形成材料で
は、十分な解像度が得られなかったり、画像露光部に汚
れが生じる場合が有る。これを解決するために、特開平
8−310124号、同8−334894号、同8−3
37053号、同8−337054号、同8−3370
55号、同9−15849号等には、色材として強磁性
粉末を用いた画像形成材料が提案されており、これらを
用いることにより、汚れの少ない高解像度の画像が得る
ことできる。
【0005】しかしながら、これらの画像形成材料も、
印刷版作成時の透過原稿等に用いる場合においては、形
成された画像の耐久性に劣る場合が有る。そこで、特開
昭61−61895号、同61−199990号、同6
1−206691号、同61−284487号等では、
色材層上に保護層を設けることが提案されている。
【0006】これらも、網点や画像部と非画像部の境界
においてバリが発生するなどによって十分な点質(do
t quality)を得られないという問題が生じて
しまう場合が有る。
【0007】本発明は上記の事情によって為されたもの
であり、その目的は、点質に優れるアブレーション型画
像形成材料及びそれを用いた画像形成方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成された。
【0009】(1) 支持体上に画像形成層、画像保護
層が順次設けられた画像シートと、支持体上に受像層が
設けられた被転写シートが貼合されており、画像シート
の支持体側から高密度エネルギー光の露光により照射部
の画像形成層と支持体との結合力を低下せしめ、画像シ
ートと被転写シートを剥離することにより画像形成を行
う画像形成材料において、前記画像保護層がバインダー
樹脂と滑剤を含有し、該バインダー樹脂の10〜50重
量部が粘着付与剤であることを特徴とする画像形成材
料。
【0010】(2) 支持体上に画像形成層、画像保護
層が順次設けられた画像シートと、支持体上に受像層が
設けられた被転写シートが貼合されており、画像シート
の支持体側から高密度エネルギー光の露光により照射部
の画像形成層と支持体との結合力を低下せしめ、画像シ
ートと被転写シートを剥離することにより画像形成を行
う画像形成材料において、該画像保護層と該受像層に同
種の樹脂をそれぞれ含有させることを特徴とする画像形
成材料。
【0011】(3) 前記1又は2記載の画像形成材料
を用い画像形成を行うことを特徴とする画像形成方法。
【0012】即ち本発明者らは、画像保護層に粘着付与
剤を混入させることによって被転写シートへ転写したと
きの転写部分の接着力が強くなり、被転写シート剥離後
の点質がバリが少なくなって良くなる。画像保護層と受
像層に同種の樹脂を用いることによっても同様の効果が
得られ、高品質な画像が得られる画像形成材料を提供す
ることができる。以下、本発明について詳述する。
【0013】<画像形成材料>本発明の画像形成材料
は、画像形成層と画像保護層、それを保持する支持体か
ら成る画像シートと、支持体上に受像層が設けられた被
転写シートとを貼合されたものを基本構成とする。
【0014】<画像保護層> (バインダー樹脂)本発明の画像形成材料の画像保護層
には、バインダー樹脂を用いる。バインダー樹脂は、添
加剤及びフィラーを十分に保持できるものであれば、特
に制限無く用いることができる。このようなバインダー
樹脂としては、ポリウレタン、ポリエステル、塩化ビニ
ル系共重合体等の塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、ブタジエン−ア
クリロニトリル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポ
リビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂、
ニトロセルロース等のセルロース系樹脂、スチレン−ブ
タジエン共重合体等のスチレン系樹脂、ポリメチルメタ
クリレート等のアクリル系樹脂、ポリアミド、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリビニルブ
チラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルホ
ルマール等のアセタール系樹脂、ポリビニルアルコー
ル、ゼラチン等の水溶性樹脂等がある。
【0015】バインダー樹脂は、1種単独でも2種以上
を組み合わせて用いてもよい。画像保護層中のバインダ
ー樹脂の含有率は、画像保護層形成成分中の10〜9
9.5重量%程度、好ましくは40〜98重量%であ
る。
【0016】画像保護層を硬化するときには選択される
バインダーとしては分子内に硬化剤と架橋反応し得る官
能基を有している樹脂を用いることが好ましい。具体的
には硬化剤としてイソシアネート系硬化剤を用いる場合
はフェノキシ系樹脂、エポキシ系樹脂、セルロース系樹
脂、アセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹
脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂などを用い
ることが好ましい。
【0017】(硬化剤)又該保護層の耐久性を高めるた
めにポリイソシアネートなどの硬化剤を添加することが
好ましい。該保護層を硬化するときに選択されるバイン
ダーとしては分子内に硬化剤と架橋反応し得る官能基を
有している樹脂を用いることが好ましい。具体的には、
硬化剤としてイソシアネート系硬化剤を用いる場合はフ
ェノキシ系樹脂、エポキシ系樹脂、セルロース系樹脂、
アセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、
塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂などを用いるこ
とが好ましい。
【0018】このような硬化剤を添加して画像保護層を
硬化させることにより、形成された画像の耐久性を高め
るだけではなく、アブレーションを生じせしめた部分の
地汚れをなくすことができる。さらには、画像保護層に
より画像形成層全体の強度を向上させることができ、画
像を形成したときに、アブレーションを生じせしめた部
分とそれ以外の部分の境目をシャープに保つことが出来
る。よって、解像度を向上させることが可能となる。
【0019】(粘着付与剤)本発明の請求項1の画像形
成材料の画像保護層はバインダー樹脂と滑剤を含有し、
該バインダー樹脂の10〜50重量部が粘着付与剤であ
り、好ましくは20〜40重量部である。
【0020】粘着付与剤としては一般的にロジン、ダン
マル等の天然樹脂、変性ロジン、ロジン及び変性ロジン
の誘導体、ポリテルペン系樹脂、テルペン変性体、脂肪
族系炭化水素樹脂、シクロペンタジエン樹脂、芳香族系
石油樹脂、フェノール系樹脂、アルキルフェノール-ア
セチレン系樹脂、スチレン系樹脂、キシレン系樹脂、ク
マロインデン樹脂、ビニルトルエン-α-メチルスチレン
共重合体が挙げられるが、更に主バインダーと相溶性が
良い樹脂で分子量200〜1500程度のものも良好な
粘着付与性を得ることができる。
【0021】本発明ではさらに粘着付与剤として自己接
着性の有る樹脂も使用することができる。自己接着性の
有る樹脂としては一般的に、それ自身常温で接着性又は
粘着性を有するもの、熱や圧力を掛けることにより接着
性又は粘着性を発現するものの何れでもよく、例えば、
低軟化点の樹脂、熱溶剤を適宜選択することにより形成
することができる。
【0022】低軟化点の樹脂としては、エチレン−酢酸
ビニル、エチレン−エチルアクリレート等のエチレン共
重合体;スチレン−ブタジエン、スチレン−イソプレ
ン、スチレン−エチレン−ブチレン等のポリスチレン系
樹脂;ポリエステル系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピ
レン等のポリオレフィン系樹脂;ポリビニルエーテル系
樹脂;ポリブチルメタクリレート等のアクリル系樹脂;
アイオノマー樹脂;セルロース系樹脂;エポキシ系樹
脂;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系
樹脂等が挙げられる。熱溶剤としては、常温で固体であ
り、加熱時に可逆的に液化又は軟化する化合物が挙げら
れ、具体的には、テルピネオール、メントール、アセト
アミド、ベンズアミド、クマリン、ケイ皮酸ベンジル、
ジフェニルエーテル、クラウンエーテル、カンファー、
p−メチルアセトフェノン、バニリン、ジメトキシベン
ズアルデヒド、p−ベンジルビフェニル、スチルベン、
マルガリン酸、エイコサノール、パルミチン酸セチル、
ステアリン酸アミド、ベヘニルアミン等の単分子化合
物、蜜ロウ、キャンデリラワックス、パラフィンワック
ス、エステルワックス、モンタンロウ、カルナバワック
ス、アミドワックス、ポリエチレンワックス、マイクロ
クリスタリンワックス等のワックス類、エステルガム、
ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフェノール樹脂等のロジ
ン誘導体、フェノール樹脂、ケトン樹脂、エポキシ樹
脂、ジアリルフタレート樹脂、テルペン系炭化水素樹
脂、シクロペンタジエン樹脂、ポリオレフィン系樹脂、
ポリカプロラクトン系樹脂、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール等のポリオレフィンオキサイ
ド等に代表される高分子化合物、等を挙げることができ
る。
【0023】(滑剤)本発明の請求項1の画像形成材料
の画像保護層には、ワックス、シリコン系化合物及びフ
ッ素系化合物の中から少なくとも1種類の添加剤(滑
剤)を含有することが必須である。
【0024】ワックスとして具体的な化合物は、蜜ロ
ウ、キャンデリラワックス、パラフィンワックス、エス
テルワックス、モンタンロウ、カルナバワックス、アミ
ドワックス、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタ
リンワックス等の固形ワックス類が挙げられる。
【0025】シリコン系化合物(ワックス状のものを含
む)として具体的な化合物は、ジメチルシリコンオイ
ル、メチルフェニルシリコンオイル、メチルハイドロジ
ェンシリコンオイル等のストレートシリコンオイル、オ
レフィン変性シリコンオイル、ポリエーテル変性シリコ
ンオイル、エポキシ変性シリコンオイル、エポキシ・ポ
リエーテル変性シリコンオイル、アルコール変性シリコ
ンオイル、フッ素変性シリコンオイル、アミノ変性シリ
コンオイル、フェノール変性シリコンオイル、メルカプ
ト変性シリコンオイル、カルボキシ変性シリコンオイ
ル、高級脂肪酸変性シリコンオイル、カルナバ変性シリ
コンオイル、アミド変性シリコンオイル、(メタ)アク
リル変性シリコンオイル等のラジカル反応性シリコンオ
イル、シリコンジオールや、シリコンジアミン等の末端
反応性シリコンオイル、ハロゲン基、アルコキシ基、エ
ステル基、アミド基、イミド基等で変性された有機変性
シリコンオイル等を挙げることができる。
【0026】フッ素系化合物としては、例えばポリテト
ラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン共重合体
(例えばアルキルビニルエーテル、エチレン等)、ポリ
ビニリデンフルオライド、フルオロアルキルメタクリレ
ート、フッ素ゴム等のフッ素系樹脂、パーフルオロポリ
エーテル油、フッ素アルコール、フッ素カルボン酸、パ
ーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキ
ル第4級アンモニウム塩、パーフルオロアルキルベタイ
ン、パーフルオロアルキルエチレンオキシド(付加
物)、パーフルオロアルキルオリゴマー等の低分子量フ
ッ素化合物等を挙げることができる。これらの素材の個
々の添加量は、好ましくは画像保護層中の固形分の0.
1〜30wt%であり、さらに好ましくは0.5〜20
wt%である。複数添加する場合はこの倍数となる。
【0027】尚、本発明の請求項2の発明は、被転写シ
ート受像層のバインダー樹脂と同種の樹脂を画像保護層
のバインダー樹脂として含有するが、上述した請求項1
の構成をもつ画像保護層が好ましい。
【0028】本発明の画像保護層には下記の添加剤を含
有することが好ましい。
【0029】(微粒子)微粒子としては、カーボンブラ
ック、グラファイト、TiO2、BaSO4、ZnS、M
gCO3、CaCO3、ZnO、CaO、WS2、Mo
2、MgO、SnO2、Al23、α−Fe23、α−
FeOOH、SiC、CeO2、BN、SiN、Mo
C、BC、WC、チタンカーバイド、コランダム、人造
ダイアモンド、ザクロ石、ガーネット、ケイ石、トリボ
リ、ケイソウ土、ドロマイト等の無機フィラーやポリエ
チレン樹脂粒子、フッ素系化合物粒子、グアナミン樹脂
粒子、アクリル樹脂粒子、シリコン系化合物粒子、メラ
ミン樹脂粒子等の有機フィラーを挙げることができる。
【0030】更に、微粒子としては、無機微粒子や有機
樹脂粒子を挙げることができ、これらは離型剤を兼ねて
も良い。この無機微粒子としてはシリカゲル、炭酸カル
シウム、酸化チタン、酸性白土、活性白土、アルミナ等
を挙げることができ、有機微粒子としてはフッ素系化合
物粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリ
コン系化合物粒子等の樹脂粒子を挙げることができる。
これらの無機・有機樹脂粒子は比重により異なるが、
0.1〜70重量%の添加が好ましい。
【0031】本発明の微粒子においては粒度分布が狭く
粒径が均一であるものが好ましい。具体的には、東芝シ
リコーン(株)製、シリコーン樹脂微粒子(製品名トス
パール)や総研化学(株)製、架橋アクリル微粉体MR
シリーズ、架橋ポリスチレン微粉体SGPシリーズ、ア
クリル超微粉体MPシリーズなどがあげられる。
【0032】本発明の画像保護層に添加される微粒子
は、画像保護層表面からその一部が突出することにより
本発明の目的とする効果を発揮する。したがって微粒子
の平均粒径がrが画像保護層の膜厚dよりも大きいとき
微粒子の大半が画像保護層表面からその一部が突出する
ため効率が良いので有利である。
【0033】本発明に用いられる微粒子の平均粒径rは
好ましくは0.3μm以上20μm以下であり、より好
ましくは0.8μm以上4.5μm以下である。
【0034】本発明に用いられる微粒子の単位面積当た
りの存在量、いわゆる付き量は5mg/m2以上150
mg/m2以下が好ましく、より好ましくは10mg/
2以上100mg/m2以下である。
【0035】本発明に用いられる微粒子の表面が重合可
能な官能基を有する場合、画像形成層の硬化時に画像形
成層と微粒子の接着性が向上するために、さらに画像耐
久性が向上する。
【0036】本発明の画像保護層の膜厚は0.03〜
1.0μmが好ましく、更に0.05〜0.8μmが好
ましく、特に0.1〜0.4μmが好ましい。
【0037】<画像形成層>本発明の画像形成層は、色
材とそれを保持するためのバインダー樹脂を基本構成と
する。
【0038】(バインダー樹脂)バインダー樹脂は、露
光光源の波長光を吸収可能な色剤と金属原子含有粉体を
十分に保持できるものであれば、特に制限無く用いるこ
とができる。
【0039】このようなバインダー樹脂としては、ポリ
ウレタン、ポリエステル、塩化ビニル系共重合体等の塩
化ビニル系樹脂が代表的なものであり、これらの樹脂は
−SO3M、−OSO3M、−COOM及び−PO(OM
12〔ここに、Mは水素原子又はアルカリ金属を、M1
は水素原子、アルカリ金属又はアルキル基を表す。〕か
ら選ばれる少なくとも1種の極性基を有する繰り返し単
位を含むことが好ましく、このような極性基を導入した
樹脂を用いることにより、磁性粉末の分散性を向上させ
ることができる。尚、この極性基の各樹脂中の含有比率
は0.1〜8.0モル%程度、好ましくは0.2〜6.
0モル%である。バインダー樹脂は、1種単独でも2種
以上を組み合わせて用いてもよい。
【0040】極性基含有塩化ビニルとしては、例えば、
塩化ビニル−ビニルアルコール共重合体等水酸基を有す
る樹脂と、Cl−CH2CH2SO3M、Cl−CH2CH
2OSO3M、Cl−CH2CO2M、Cl−CH2P(=
O)(OM12等の極性基及び塩素原子を有する化合物
との付加反応により合成することができる。
【0041】1例を以下に示す。
【0042】 −CH2C(OH)H−+Cl−CH2CH2SO3Na → −CH2C(OCH2CH2SO3Na)H− 極性基含有塩化ビニル系樹脂は、極性基を含む繰り返し
単位が導入される不飽和結合を有する反応性モノマーを
所定量オートクレーブ等の反応容器に仕込み、ベンゾイ
ルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル等の一
般的なラジカル重合開始剤や、レドックス重合開始剤、
カチオン重合開始剤等を用いて重合することにより得る
ことができ、スルホン酸又はその塩を導入するための反
応性モノマーの具体例としては、ビニルスルホン酸、ア
リルスルホン酸、メタクリルスルホン酸、p−スチレン
スルホン酸等の不飽和炭化水素スルホン酸及びこれらの
塩を挙げることができる。又、カルボン酸もしくはその
塩を導入するときには、例えば(メタ)アクリル酸やマ
レイン酸を用い、リン酸もしくはその塩を導入するとき
には(メタ)アクリル−2−リン酸エステルを用いれば
よい。
【0043】更に、バインダー樹脂の熱安定性を向上さ
せるためには、塩化ビニル系共重合体にエポキシ基を導
入することが好ましい。この場合、エポキシ基を有する
繰り返し単位の共重合体中における含有率は1〜30モ
ル%程度、好ましくは1〜20モル%であり、エポキシ
基を導入するためのモノマーとしてはグリシジルアクリ
レート等を挙げることができる。
【0044】極性基を有するポリエステルは、ポリオー
ルと一部に極性基を有する多塩基酸との脱水縮合反応に
より合成することができ、極性基を有する多塩基酸とし
ては5−スルホイソフタル酸、2−スルホイソフタル
酸、4−スルホイソフタル酸、3−スルホフタル酸、5
−スルホイソフタル酸ジアルキル、2−スルホイソフタ
ル酸ジアルキル、4−スルホイソフタル酸ジアルキル、
3−スルホフタル酸ジアルキル及びこれらのアルカリ金
属塩等が挙げられ、ポリオールとしてはトリメチロール
プロパン、ヘキサントリオール、グリセリン、トリメチ
ロールエタン、ネオペンチルグリコール、ペンタエリス
リトール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコー
ル、シクロヘキサンジメタノール等を挙げることができ
る。
【0045】極性基を有するポリウレタンは、ポリオー
ルとポリイソシアネートとを反応させることにより合成
することができ、具体的には、ポリオールとしてポリオ
ールと一部に極性基を有する多塩基酸との反応によって
得られるポリエステルポリオールを原料とすることによ
り合成する。又、ポリイソシアネートとしては、ジフェ
ニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、2,4−ト
リレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシア
ネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、リジン
イソシアネートメチルエステル等を挙げることができ
る。尚、極性基を有するポリウレタンの他の合成法とし
ては、水酸基を有するポリウレタンと極性基及び塩素原
子を有するCl−CH2CH2SO3M、Cl−CH2CH
2OSO3M、Cl−CH2CO2M、Cl−CH2P(=
O)(OM12等の化合物との付加反応も有効である。
【0046】その他のバインダー樹脂として、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、ブタジ
エン−アクリロニトリル共重合体等のポリオレフィン系
樹脂、ポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール
系樹脂、ニトロセルロース等のセルロース系樹脂、スチ
レン−ブタジエン共重合体等のスチレン系樹脂、ポリメ
チルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリアミド、
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂等を併
用してもかまわないが、これらを併用する場合は全バイ
ンダー樹脂の20重量%以下とするのが好ましい。
【0047】画像形成層中のバインダー樹脂の含有率
は、画像形成層形成成分中の1〜50重量%程度、好ま
しくは5〜40重量%である。
【0048】(硬化剤)硬化剤としては、画像形成層を
硬化できるものであれば特に制限なく用いることができ
るが、トリレンイソジシアネート(TDI)、メチレン
イソジシアネート(MDI)系の硬化剤を用いることが
好ましい。このような硬化剤としては、例えば、前述の
バインダー樹脂の中のポリウレタンを合成する際に用い
られるポリイソシアネートなどを挙げることができる。
【0049】このような硬化剤を添加して画像形成層を
硬化させることにより、形成された画像の耐久性を高め
るだけではなく、アブレーションを生じせしめた部分の
地汚れをなくすことができる。
【0050】さらには、溶剤に対する耐久性を向上させ
ることができるために、画像保護層を塗布する際に有機
溶剤を用いたとしても画像形成層を損傷することなしに
画像保護層を積層することができる。その結果、水溶性
もしくは水分散性樹脂からなる画像保護層よりもさらに
耐久性のすぐれた画像形成材料を作成することができ
る。
【0051】画像形成層の厚みは、0.05〜5.0μ
m程度、好ましくは0.1〜3.0μmの範囲である。
又、画像形成層は単層で構成しても組成の異なる多層で
構成してもよいが、多層で構成される場合、支持体に近
い側の層中に露光光源の波長光を吸収可能な色剤をより
多く含有させることが好ましい。また、支持体に遠い側
の層中に露光光源の波長光以外の波長光を吸収可能な色
剤を添加してもよい。
【0052】(硬化促進剤)本発明において画像形成層
に硬化剤を用いた場合は、硬化剤とともに硬化促進剤を
含有することが好ましい。硬化促進剤としては、有機ス
ズ化合物系、スズを除く有機金属化合物系、3級アミン
化合物系、両性イオン化合物系、有機酸系のいづれも使
用することができる。添加量としては硬化剤に対し、
0.5〜25重量%が好ましく、バインダーに対しては
1.0〜10重量%が好ましい。
【0053】(色剤)本発明に用いられる色剤は露光光
源の波長光を吸収可能な色剤であり、例えばカーボンブ
ラック等は紫外線領域から可視、赤外線領域まで広く吸
収を有する色剤であるので好ましく用いることができ
る。
【0054】その他には無機あるいは有機の顔料、染料
が用いられ、単色、2色混合、3色混合の顔料系化合物
で構成される。
【0055】無機顔料としては、二酸化チタン、カーボ
ンブラック、酸化亜鉛、プルシアンブルー、硫化カドミ
ウム、酸化鉄ならびに鉛、亜鉛、バリウム及びカルシウ
ムのクロム酸塩などが挙げられる。有機顔料としては、
アゾ系、チオインジゴ系、アントラキノン系、アントア
ンスロン系、トリフェンジオキサジン系の顔料、バット
染料顔料、フタロシアニン顔料(銅フタロシアニン及び
その誘導体)、キナクリドン顔料などが挙げられる。
又、有機染料としては、酸性染料、直接染料、分散染料
などが挙げられる。
【0056】露光光源の波長が近赤外線の場合、近赤外
光吸収剤としては、シアニン系、ポリメチン系、アズレ
ニウム系、スクワリウム系、チオピリリウム系、ナフト
キノン系、アントラキノン系色素等の有機化合物、フタ
ロシアニン系、アゾ系、チオアミド系の有機金属錯体な
どが好適に用いられ、具体的には特開昭63−1391
91号、同64−33547号、特開平1−16068
3号、同1−280750号、同1−293342号、
同2−2074号、同3−26593号、同3−309
91号、同3−34891号、同3−36093号、同
3−36094号、同3−36095号、同3−422
81号、同3−97589号、同3−103476号等
に記載の化合物が挙げられる。
【0057】本発明の効果をさらに発揮する色剤として
金属原子含有粒子を好ましく用いることが出来る。本発
明の画像形成材料の画像形成層中の色剤として金属原子
含有粒子を用いた場合感度、解像度、露光部の汚れの改
善においてより一層効果が顕著となる。
【0058】(金属原子含有粒子)金属原子含有粒子と
は鉄、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、銅、亜
鉛、チタン、銀、アルミニウム、金、白金等の金属また
はその酸化物等の化合物を総称している。
【0059】本発明に好ましく用いられる金属原子含有
粒子は、強磁性酸化鉄粉末、強磁性金属粉末、立方晶板
状粉末等が挙げられ、中でも、強磁性金属粉末を好適に
用いることができる。
【0060】強磁性酸化鉄としては、γ−Fe23、F
34、又はこれらの中間酸化鉄でFeOx(1.33
<x<1.50)で表されるものを挙げることができ
る。
【0061】強磁性金属粉末としては、Fe、Coを始
め、Fe−Al系、Fe−Al−Ni系、Fe−Al−
Zn系、Fe−Al−Co系、Fe−Al−Ca系、F
e−Ni系、Fe−Ni−Al系、Fe−Ni−Co
系、Fe−Ni−Zn系、Fe−Ni−Mn系、Fe−
Ni−Si系、Fe−Ni−Si−Al−Mn系、Fe
−Ni−Si−Al−Zn系、Fe−Ni−Si−Al
−Co系、Fe−Al−Si系、Fe−Al−Zn系、
Fe−Co−Ni−P系、Fe−Co−Al−Ca系、
Ni−Co系、Fe、Ni、Co等を主成分とするメタ
ル磁性粉末等の強磁性金属粉末が挙げられ、中でもFe
系金属粉末が好ましく、例えばCo含有γ−Fe23
Co被着γ−Fe23、Co含有Fe34、Co被着F
34、Co含有磁性FeOx(4/3<x<3/2)
粉末等のコバルト含有酸化鉄系磁性粉末が挙げられる。
又、耐蝕性及び分散性の点から見ると、Fe系金属粉末
の中で、Fe−Al系、Fe−Al−Ca系、Fe−A
l−Ni系、Fe−Al−Zn系、Fe−Al−Co
系、Fe−Ni−Si−Al−Co系、Fe−Co−A
l−Ca系等のFe−Al系強磁性粉末が好ましく、更
にこの中では、強磁性粉末に含有されるFe原子とAl
原子との含有量比が原子数比でFe:Al=100:1
〜100:20であり、かつ強磁性粉末のESCA(X
線光電子分光分析法)による分析深度で100Å以下の
表面域に存在するFe原子とAl原子との含有量比が原
子数比でFe:Al=30:70〜70:30である構
造を有するもの、或いはFe原子とNi原子とAl原子
とSi原子、更にCo原子とCa原子の少なくとも1つ
とが強磁性粉末に含有され、Fe原子の含有量が90原
子%以上、Ni原子の含有量が1〜10原子%、Al原
子の含有量が0.1〜5原子%、Si原子の含有量が
0.1〜5原子%、Co原子又はCa原子の含有量(両
者を含有する場合は合計量)が0.1〜13原子%であ
り、かつ強磁性粉末のESCA(X線光電子分光分析
法)による分析深度で100Å以下の表面域に存在する
Fe原子とNi原子とAl原子とSi原子と、Co原子
及び/又はCa原子との含有量比が原子数比でFe:N
i:Al:Si:(Co及び/又はCa)=100:
(4以下):(10〜60):(10〜70):(20
〜80)である構造を有するものが好ましい。
【0062】尚、強磁性粉末の形状は、長軸径が0.3
0μm以下、好ましくは0.20μm以下である。この
ような強磁性粉末によれば画像形成層の表面性が向上す
る。
【0063】六方晶板状粉末としては、バリウムフェラ
イトやストロンチウムフェライト等の六方晶系フェライ
トを挙げることができ、鉄元素の一部が他の原子(T
i、Co、Zn、In、Mn、Ge、Hb等)で置換さ
れていてもよく、このようなフェライト磁性体はIEE
E trans on MAG,p18,16(198
2)に記載されたものを挙げることができる。この中
で、バリウムフェライト磁性粉末の例としては、Feの
一部が少なくともCo及びZnで置換された平均粒径
(六方晶系フェライトの板面の対角線の高さ)が400
〜900Åであり、板状比(六方晶系フェライトの板面
の対角線の長さを板厚で除した値)が2.0〜10.0
である。又、バリウムフェライト磁性粉末は、さらにF
eの一部をTi、In、Mn、Cu、Ge、Sn等の遷
移金属で置換されていてもよい。
【0064】立方晶系の磁性粉末を製造する方法は、例
えば、目的とするバリウムフェライトを形成するのに必
要な各原子の酸化物、炭酸化物を、硼酸の様なガラス形
成物質とともに溶融し、得られた融液を急冷してガラス
を形成し、次いでこのガラスを所定温度で熱処理して目
的とするバリウムフェライトの結晶粉末を析出させ、最
後にガラス成分を熱処理によって除去するという方法の
ガラス結晶化法の他、共沈−焼成法、水熱合成法、フラ
ックス法、アルコキシド法、プラズマジェット法等があ
る。
【0065】画像形成層に含有される金属原子含有粒子
の含有量は、画像形成層形成成分の50〜99重量%程
度、好ましくは60〜95重量%である。
【0066】(その他の添加剤)画像形成層には、本発
明の効果を阻害しない範囲で、耐久性向上剤、分散剤、
帯電防止剤、フィラー等の添加剤を含有せしめてもよ
い。
【0067】耐久性向上剤としてはポリイソシアネート
等を挙げることができる。分散剤としては、ラウリル酸
やステアリン酸等の炭素原子数12〜18の脂肪酸やそ
れらのアミド、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩;
ポリアルキレンオキサイドアルキルリン酸塩、レシチ
ン、トリアルキルポリオレフィンオキシ第4級アンモニ
ウム塩;カルボキシル基及びスルホン基を有するアゾ系
化合物等を挙げることができ、帯電防止剤としては、カ
チオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、非イオン
性界面活性剤、高分子帯電防止剤、導電性微粒子等の他
「11290の化学商品」化学工業日報社、p.875
〜876等に記載の化合物、等を挙げることができる。
【0068】フィラーとしては、カーボンブラック、グ
ラファイト、TiO2、BaSO4、ZnS、MgC
3、CaCO3、ZnO、CaO、WS2、MoS2、M
gO、SnO2、Al23、α−Fe23、α−FeO
OH、SiC、CeO2、BN、SiN、MoC、B
C、WC、チタンカーバイド、コランダム、人造ダイア
モンド、ザクロ石、ガーネット、ケイ石、トリボリ、ケ
イソウ土、ドロマイト等の無機フィラーやポリエチレン
樹脂粒子、フッ素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アク
リル樹脂粒子、シリコン樹脂粒子、メラミン樹脂粒子等
の有機フィラーを挙げることができる。
【0069】更に、フィラーとしては、離型剤を兼ねて
も良い無機微粒子や有機樹脂粒子を挙げることができ
る。この無機微粒子としてはシリカゲル、炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、酸性白土、活性白土、アルミナ等を挙
げることができ、有機微粒子としてはフッ素樹脂粒子、
グアナミン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリコン樹脂
粒子等の樹脂粒子を挙げることができる。これらの無機
・有機樹脂粒子は比重により異なるが、0.1〜70重
量%の添加が好ましい。
【0070】支持体としては、アクリル酸エステル、メ
タクリル酸エステル、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ナ
イロン、芳香族ポリアミド、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリイミ
ド、ポリエーテルイミド等の各樹脂フィルム、更には前
記樹脂を2層以上積層してなる樹脂フィルム等の透明支
持体を挙げることができる。
【0071】本発明において支持体は露光光源波長の光
を50%以上透過可能な支持体であり、フィルム状に延
伸しヒートセットしたものが寸法安定性の点で好まし
く、本発明の効果を阻害しない範囲で酸化チタン、酸化
亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等のフィラーを添
加してもよい。支持体の厚みは、10〜500μm程
度、好ましくは25〜250μmである。
【0072】<被転写シート>本発明に用いる被転写シ
ートは、高密度エネルギー光の露光により照射部の支持
体と画像形成層との結合力が低下した画像形成層部分を
受容可能でありかつ、被転写シートと画像形成層を保持
する支持体とを引き離すことにより照射部の画像形成層
が転写され得る部材であり、主として樹脂から構成さ
れ、必要に応じて微粒子などの添加剤を含有する。
【0073】後述する本発明の画像形成方法において、
画像露光後に剥離して画像を受像するために設ける被転
写シートは上記画像形成材料支持体の様な支持体として
用いられる樹脂フィルムを被転写シート支持体として用
いることもでき、またその樹脂フィルム上に高密度エネ
ルギー光照射部の画像形成層を受容可能な受像層を設け
たもの等を用いることができる。
【0074】被転写シートの支持体用基材としては、
紙、合成紙(例えばポリプロピレンを主成分とする合成
紙等)、更には画像形成材料の支持体で用いられる樹脂
フィルムを適宜選択して用いることができる。
【0075】前記基材の厚みは通常10〜500μm、
好ましくは20〜200μmであり、このような範囲の
中から適宜に選定される。
【0076】前記基材上に設けられる受容層としては、
後で詳述するポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩
化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂等の公知の接着剤に用
いられる樹脂を適宜選択して用いることができる。
【0077】被転写シートを画像保護層上に隣接させる
場合、被転写シートが自己支持性のある樹脂ならば被転
写シート形成樹脂を溶剤に溶解あるいは、熱溶融させ
て、画像保護層と同様に塗布して設けることができる
し、支持体に用いられるような樹脂フィルムを被転写シ
ートとして用いる場合には、オレフィン樹脂等の様なヒ
ートシール性を有するフィルムであれば、画像保護層面
とフィルムとを積層してヒートロールやホットスタンプ
を用いて加熱加圧処理することにより画像形成材料とす
ることができる。また、ヒートシール性の無いフィルム
を用いる場合は、フィルム上に受容層を設けたフィルム
を加圧処理若しくは過熱加圧処理することによって画像
形成材料とすることができる。加熱処理としては、ヒー
トロールでは、室温〜180℃程度、好ましくは30〜
160℃で、0.1〜20kg/cm程度、好ましくは
0.5〜10kg/cmの圧力で、速度1〜200mm
/秒、好ましくは5〜100mm/秒で搬送しながら行
う。ホットスタンプを用いる場合は、室温〜180℃程
度、好ましくは30〜150℃で、0.05〜10kg
/cm2程度、好ましくは0.5〜5kg/cm2の圧力
で、0.1〜50秒程度、好ましくは0.5〜20秒加
熱する。
【0078】本発明において、被転写シートと画像保護
層との剥離強度をJIS C 2107(JIS Z
0237)の180度引き剥がし法において1〜50g
f/cm、更には1〜25gf/cmとするのが好まし
い。これにより被転写シートを剥離した後の支持体上の
露光部の画像形成層の残存率が少なく、高解像度の画像
が得られる。
【0079】剥離強度は、被転写シートと画像形成層又
は画像保護層との貼合及び密着にあたり、加圧又は加熱
加圧を適宜調整することにより設定できる。貼合は露光
前、後何れでもかまわない。
【0080】前述の受容層は、それ自身常温で接着性又
は粘着性を有するもの、熱や圧力を掛けることにより接
着性又は粘着性を発現するものの何れでもよく、例え
ば、低軟化点の樹脂、接着性付与剤、熱溶剤を適宜選択
することにより形成することができる。
【0081】低軟化点の樹脂としては、エチレン−酢酸
ビニル、エチレン−エチルアクリレート等のエチレン共
重合体;スチレン−ブタジエン、スチレン−イソプレ
ン、スチレン−エチレン−ブチレン等のポリスチレン系
樹脂;ポリエステル系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピ
レン等のポリオレフィン系樹脂;ポリビニルエーテル系
樹脂;ポリブチルメタクリレート等のアクリル系樹脂;
アイオノマー樹脂;セルロース系樹脂;エポキシ系樹
脂;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系
樹脂等が挙げられ、接着性付与剤としては、ロジン、水
添ロジン、ロジンマレイン酸、重合ロジン及びロジンフ
ェノール等の未変性若しくは変性物、テルペン並びに石
油樹脂及びそれらの変性物等が挙げられる。熱溶剤とし
ては、常温で固体であり、加熱時に可逆的に液化又は軟
化する化合物が挙げられ、具体的には、テルピネオー
ル、メントール、アセトアミド、ベンズアミド、クマリ
ン、ケイ皮酸ベンジル、ジフェニルエーテル、クラウン
エーテル、カンファー、p−メチルアセトフェノン、バ
ニリン、ジメトキシベンズアルデヒド、p−ベンジルビ
フェニル、スチルベン、マルガリン酸、エイコサノー
ル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸アミド、ベヘニ
ルアミン等の単分子化合物、蜜ロウ、キャンデリラワッ
クス、パラフィンワックス、エステルワックス、モンタ
ンロウ、カルナバワックス、アミドワックス、ポリエチ
レンワックス、マイクロクリスタリンワックス等のワッ
クス類、エステルガム、ロジンマレイン酸樹脂、ロジン
フェノール樹脂等のロジン誘導体、フェノール樹脂、ケ
トン樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、テ
ルペン系炭化水素樹脂、シクロペンタジエン樹脂、ポリ
オレフィン系樹脂、ポリカプロラクトン系樹脂、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリ
オレフィンオキサイド等に代表される高分子化合物、等
を挙げることができる。
【0082】受容層の厚みは0.1〜40μm程度、好
ましくは0.3〜30μmであり、支持体を含めた被転
写シート全体の厚みは10〜200μm程度、好ましく
は20〜100μmである。
【0083】受容層は形成成分を溶媒に分散或いは溶解
して塗工液を調製し、この塗工液を塗布し乾燥して設け
ることができる。塗工に用いる溶媒としては、水、アル
コール類(例えばエタノール、プロパノール)、セロソ
ルブ類(例えばメチルセロソルブ、エチルセロソル
ブ)、芳香族類(例えばトルエン、キシレン、クロルベ
ンゼン)、ケトン類(例えばアセトン、メチルエチルケ
トン)、エステル系溶剤(例えば酢酸エチル、酢酸ブチ
ルなど)、エーテル類(例えばテトラヒドロフラン、ジ
オキサン)、塩素系溶剤(例えばクロロホルム、トリク
ロルエチレン)、アミド系溶剤(例えばジメチルホルム
アミド、N−メチルピロリドン)、ジメチルスルホキシ
ド等が挙げられる。又、形成成分をホットメルトで融解
し押し出し法で層を形成することもできる。
【0084】<画像形成方法>本発明の画像形成方法は
高密度エネルギー光の露光により照射部の支持体と画像
形成層との結合力を低下させた後、照射部の画像形成層
を除去することにより画像を形成するものである。
【0085】画像露光は、高解像度を得るためには、エ
ネルギー印加面積が絞り込める電磁波、特に波長が1n
m〜1mmの紫外線、可視光線、赤外線が好ましく、こ
のような光エネルギーを印加し得る光源としては、例え
ばレーザー、発光ダイオード、キセノンフラッシュラン
プ、ハロゲンランプ、カーボンアーク燈、メタルハライ
ドランプ、タングステンランプ、石英水銀ランプ、高圧
水銀ランプ等を挙げることができる。この際加えられる
エネルギーは、画像形成材料の種類により、露光距離、
時間、強度を調整することにより適時選択することがで
きる。
【0086】上記エネルギーを一括露光する場合には、
所望露光画像のネガパターンを遮光性材料で形成したマ
スク材料を重ね合わせ露光すればよい。
【0087】発光ダイオードアレイ等のアレイ型光源を
使用する場合や、ハロゲンランプ、メタルハライドラン
プ、タングステンランプ等の光源を、液晶、PLZT等
の光学的シャッター材料で露光制御する場合には、画像
信号に応じたデジタル露光をすることが可能で、この場
合にはマスク材料を使用せず、直接書込みを行うことが
できる。
【0088】しかしながら、この方法では、光源の他に
新たに光学的シャッター材料が必要であることから、デ
ジタル露光する場合にはレーザーを光源として用いるの
が好ましい。
【0089】光源としてレーザー光を用いた場合には、
光をビーム状に絞り、画像データに応じた走査露光で潜
像形成を行うことが可能であり、更に、レーザーを光源
として用いると、露光面積を微小サイズに絞ることが容
易で高解像度の画像形成が可能となる。
【0090】本発明で用いられるレーザー光源として
は、一般によく知られている、ルビーレーザー、YAG
レーザー、ガラスレーザー等の固体レーザー;He−N
eレーザー、Arイオンレーザー、Krイオンレーザ
ー、CO2レーザー、COレーザー、He−Cdレーザ
ー、N2レーザー、エキシマーレーザー等の気体レーザ
ー;InGaPレーザー、AlGaAsレーザー、Ga
AsPレーザー、InGaAsレーザー、InAsPレ
ーザー、CdSnP2レーザー、GaSbレーザー等の
半導体レーザー;化学レーザー、色素レーザー等を挙げ
ることができ、これらの中でも効率的にアブレーション
を起こさせるためには、波長が600〜1200nmの
可視光から近赤外領域のレーザーを用いるのが、効率的
に光エネルギーを熱エネルギーに変換できることから、
感度の面で好ましい。
【0091】又、被転写シートを引き剥がす際の方法と
しては、剥離板、剥離ロールによる剥離角度固定方法、
手で被転写シートと画像形成材料を固定せずに引き剥が
す手剥離方法等、画像形成に影響を与えなければ種々の
剥離方法を用いることができる。
【0092】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。尚、以下に
おいて「部」は、特に断りがない限り「有効成分として
の重量部」を表す。また、透過濃度とは可視光透過濃度
をX−rite社製Xriteを用いて測定した透過濃
度である。
【0093】実施例1(サンプルNo.1〜No.6) サンプルNo.1(比較例) <画像形成材料>本発明及び比較となる画像形成材料を
下記に示した支持体、色材層、保護層、被転写シートを
用いて作成した。
【0094】<支持体>厚み100μmの色材層積層面
をコロナ放電処理した透明ポリエチレンテレフタレート
フィルム〔東レ(株)製、T−60〕。
【0095】<画像形成層>下記の組成物をオープンニ
ーダを用いて混練分散して、着色剤として無機金属化合
物を含有する画像形成層形成塗工液を調製し、押し出し
塗布で支持体上に塗布した後、次いで乾燥を施してか
ら、カレンダーで表面処理を行い、さらに60℃で72
時間キュアーさせることにより透過濃度3.2の熱硬化
させた画像形成層を形成した。
【0096】 Fe−Al系強磁性金属粉末 100部 [Fe:Al原子数比=100:4(全体)、Fe:Al原子数比=50:50 (表面)、平均長軸径:0.14μm、Hc:1760エルステッド、σs:1 20emu/g、BET:53m2/g] 塩化ビニル系樹脂 10部 [日本ゼオン(株)製、MR−105] ポリウレタン樹脂 10部 [東洋紡績(株)製、UR−8700] ステアリン酸 1.0部 ブチルステアレート 1.0部 ポリイソシアネート化合物 5.0部 [日本ポリウレタン工業(株)製、コロネートL] シクロヘキサノン 100部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部。
【0097】カレンダー処理 直径300mmの金属ロールの外周に厚み3mmのポリ
イミド樹脂を巻きつけたカレンダーロールとそれに対面
する直径300mmの80℃に加熱した金属ロールの間
を10kg/cmの線圧をかけながら10m/分の速度
で加熱、加圧処理を行った。
【0098】<画像保護層>下記の樹脂バインダーおよ
び微粒子、添加剤からなる組成物をワイヤーバーコーテ
ィングにより前記画像形成層上に膜厚0.25μmとな
るように積層し60℃で72時間熱硬化した。
【0099】 UCARフェノキシ樹脂PKHH(ユニオンカーバイド社製)2.28部 コロネートHX(日本ポリウレタン工業(株)製) 0.6部 ポリエチレンワックス CE−155(興洋化学(株)製)0.105部 フッ素ポリマー サーフロンS−383(旭硝子(株)製)0.015部 トルエン 58.2部 シクロヘキサノン 38.8部。
【0100】<被転写シート>厚み25μmの透明ポリ
エチレンテレフタレートフィルム〔ダイアホイルヘキス
ト(株)製、T−100E〕に下記組成からなる受像層
を厚み0.5μmとなるように塗布乾燥することにより
被転写シートを得た。
【0101】 受像層組成 ポリウレタン樹脂 ニッポラン3109(日本ポリウレタン工業(株)製) 4.9部 シリコーン樹脂微粒子 トスパールT−120 0.1部 トルエン 38部 メチルエチルケトン 38部 シクロヘキサノン 19部。
【0102】<画像形成方法>上記支持体上に色材層、
保護層を積層した画像シートと被転写シートを対面さ
せ、対面するヒートローラーにより加熱、加圧すること
により密着させ、その接着力がJIS C 2107
(JIS Z 0237)の180度引き剥がし法にお
いて5〜20gf/cmの範囲内におさまるように調整
した。
【0103】半導体レーザー〔大日本スクリーン製造
(株)製TCP−1080、主波長830nm〕を用
い、着色剤層表面に焦点を合わせ、着色剤層支持体側か
ら300mj/cm2のエネルギーで走査露光すること
により画像露光し像様に露光部の不要な着色剤層を被転
写シートに転写し、被転写シートを剥離することにより
画像形成した。
【0104】サンプルNo.2(比較例) サンプルNo.1の画像保護層の塗布液を下記の組成に
変更した以外はサンプルNo.1と同様にして画像形成
した。
【0105】 UCARフェノキシ樹脂PKHH(ユニオンカーバイド社製)2.16部 コロネートHX(日本ポリウレタン工業(株)製) 0.57部 ポリエチレンワックス CE−155(興洋化学(株)製)0.105部 フッ素ポリマー サーフロンS−383(旭硝子(株)製)0.015部 ロジン変性エステル スーパーエステルA−100(荒川化学(株)製) 0.15部 トルエン 58.2部 シクロヘキサノン 38.8部。
【0106】サンプルNo.3(本発明) サンプルNo.1の画像保護層の塗布液を下記の組成に
変更した以外はサンプルNo.1と同様にして画像形成
した。
【0107】 UCARフェノキシ樹脂PKHH(ユニオンカーバイド社製)1.80部 コロネートHX(日本ポリウレタン工業(株)製) 0.48部 ポリエチレンワックス CE−155(興洋化学(株)製)0.105部 フッ素ポリマー サーフロンS−383(旭硝子(株)製)0.015部 ロジン変性エステル スーパーエステルA−100(荒川化学(株)製) 0.6部 トルエン 58.2部 シクロヘキサノン 38.8部。
【0108】サンプルNo.4(本発明) サンプルNo.1の画像保護層の塗布液を下記の組成に
変更した以外はサンプルNo.1と同様にして画像形成
した。
【0109】 UCARフェノキシ樹脂PKHH(ユニオンカーバイド社製)1.33部 コロネートHX(日本ポリウレタン工業(株)製) 0.35部 ポリエチレンワックス CE−155(興洋化学(株)製)0.105部 フッ素ポリマー サーフロンS−383(旭硝子(株)製)0.015部 ロジン変性エステル スーパーエステルA−100(荒川化学(株)製) 1.2部 トルエン 58.2部 シクロヘキサノン 38.8部。
【0110】サンプルNo.5(本発明) サンプルNo.4の画像保護層の膜厚を1.1μmにな
るように塗布した以外はサンプルNo.4と同様にして
画像形成した。尚、画像保護層の膜厚が0.03μmの
サンプルも作製したが、完成画像の強度が弱く実用性に
乏しかった。
【0111】サンプルNo.6(比較例) サンプルNo.1の画像保護層の塗布液を下記の組成に
変更した以外はサンプルNo.1と同様にして画像形成
した。
【0112】 UCARフェノキシ樹脂PKHH(ユニオンカーバイド社製)0.85部 コロネートHX(日本ポリウレタン工業(株)製) 0.23部 ポリエチレンワックス CE−155(興洋化学(株)製)0.105部 フッ素ポリマー サーフロンS−383(旭硝子(株)製)0.015部 ロジン変性エステル スーパーエステルA−100(荒川化学(株)製) 1.8部 トルエン 58.2部 シクロヘキサノン 38.8部。
【0113】解像度及び形成された露光部の透過濃度
(汚れの残留度合い)、50%網点の点質は下記の基準
で評価した。評価結果を表1に示す。
【0114】<評価方法> −露光部の画像形成層の透過濃度(Dmin)− 画像形成材料のアブレーション部分のVis光透過濃度
をX−rite社製Xriteを用いて透過濃度を測定
した。
【0115】 ◎…0.01以下(極めて良好) ○…0.01〜0.05(実質上問題の無い微小な着色
剤層飛散末が顕微鏡で確認できる程度) △…0.06〜0.09(転写ムラがルーペで確認でき
る) ×…0.10以上(転写ムラが目視で確認できる) −解像度− 走査露光をビーム径4μm、走査ピッチ4μmで、30
0mJ/cm2で画像を形成した際の1mm当たりの解
像可能な線の本数(N)で評価した。
【0116】 ◎…125=N ○…120≦N<125 △…110≦N<120 ×…N<110 −50%網点の点質− 175lpi、45゜の50%網点を出力し、その画像
部と非画像部の境界の直線性、隣接する網点の嵩なりを
目視で評価した。
【0117】 ◎…直線性が非常に高く、重なりもほぼ無し ○…直線性は高いが、若干重なり有り △…ややがさつき有り、重なり有り ×…非常にがさついている、重なり有り
【0118】
【表1】
【0119】表1に示す様に画像保護層に粘着付与剤を
5重量部しか入れない場合、若干点質は良化するが効果
は十分ではなく、20、40重量部では十分に点質改良
の効果が得られ、60重量部加えるとDmin.を若干
悪化させてしまうことが判る。よって5重量部よりも若
干多めで、60重量部よりも若干少なめの添加量、すな
わち10〜50重量部が適切な粘着付与剤の添加量であ
ることが判る。尚、画像保護層の膜厚が1.1μmのサ
ンプルNo.5はかなり点質が劣る。
【0120】実施例2(サンプルNo.7〜No.1
1) サンプルNo.7(本発明) サンプルNo.1の画像保護層の塗布液を下記の組成に
変更した以外はサンプルNo.1と同様にして画像形成
した。
【0121】 UCARフェノキシ樹脂PKHH(ユニオンカーバイド社製)1.57部 コロネートHX(日本ポリウレタン工業(株)製) 0.41部 ポリエチレンワックス CE−155(興洋化学(株)製)0.105部 フッ素ポリマー サーフロンS−383(旭硝子(株)製)0.015部 ロジン変性エステル スーパーエステルA−100(荒川化学(株)製) 0.9部 トルエン 58.2部 シクロヘキサノン 38.8部。
【0122】サンプルNo.8(本発明) サンプルNo.1の画像保護層の塗布液を下記の組成に
変更した以外はサンプルNo.1と同様にして画像形成
した。
【0123】 UCARフェノキシ樹脂PKHH(ユニオンカーバイド社製)1.57部 コロネートHX(日本ポリウレタン工業(株)製) 0.41部 ポリエチレンワックス CE−155(興洋化学(株)製)0.105部 フッ素ポリマー サーフロンS−383(旭硝子(株)製)0.015部 エポキシ樹脂 エポトートYD−013(東都化成(株)製) 0.9部 トルエン 58.2部 シクロヘキサノン 38.8部。
【0124】サンプルNo.9(本発明) サンプルNo.1の画像保護層の塗布液を下記の組成に
変更した以外はサンプルNo.1と同様にして画像形成
した。
【0125】 UCARフェノキシ樹脂PKHH(ユニオンカーバイド社製)1.57部 コロネートHX(日本ポリウレタン工業(株)製) 0.41部 ポリエチレンワックス CE−155(興洋化学(株)製)0.105部 フッ素ポリマー サーフロンS−383(旭硝子(株)製)0.015部 エポキシ変性ポリオール エポトートYU−100(東都化成(株)製) 0.9部 トルエン 58.2部 シクロヘキサノン 38.8部。
【0126】サンプルNo.10(本発明) サンプルNo.1の画像保護層の塗布液を下記の組成に
変更した以外はサンプルNo.1と同様にして画像形成
した。
【0127】 UCARフェノキシ樹脂PKHH(ユニオンカーバイド社製)1.57部 コロネートHX(日本ポリウレタン工業(株)製) 0.41部 ポリエチレンワックス CE−155(興洋化学(株)製)0.105部 フッ素ポリマー サーフロンS−383(旭硝子(株)製)0.015部 ポリウレタン樹脂 ニッポラン3109(日本ポリウレタン(株)製) 0.9部 トルエン 58.2部 シクロヘキサノン 38.8部。
【0128】サンプルNo.11(本発明) サンプルNo.1の画像保護層の塗布液を下記の組成に
変更した以外はサンプルNo.1と同様にして画像形成
した。
【0129】 UCARフェノキシ樹脂PKHH(ユニオンカーバイド社製)1.57部 コロネートHX(日本ポリウレタン工業(株)製) 0.41部 ポリエチレンワックス CE−155(興洋化学(株)製)0.105部 フッ素ポリマー サーフロンS−383(旭硝子(株)製)0.015部 ポリウレタン樹脂 タケネートE−760(武田薬品(株)製) 0.9部 トルエン 58.2部 シクロヘキサノン 38.8部。
【0130】解像度及び形成された露光部の透過濃度
(汚れの残留度合い)、50%網点の点質を実施例1と
同じ基準で評価した。評価結果を表2に示す。
【0131】
【表2】
【0132】表2に示す様に画像保護層に5種の粘着付
与剤を入れた場合、それぞれにおいて点質が良化する十
分な効果が得られることが判る。
【0133】実施例3 サンプルNo.12(本発明) サンプルNo.7の受像層の塗布液を下記の組成に変更
した以外はサンプルNo.7と同様にして画像形成し
た。
【0134】 ポリウレタン樹脂 ニッポラン3109(日本ポリウレタン工業(株)製) 2.9部 ロジン変性エステル スーパーエステルA−100(荒川化学(株)製) 2.0部 シリコーン樹脂微粒子 トスパールT−120 0.1部 トルエン 38部 メチルエチルケトン 38部 シクロヘキサノン 19部。
【0135】解像度及び形成された露光部の透過濃度
(汚れの残留度合い)、50%網点の点質を実施例1と
同じ基準で評価した。評価結果を表3に示す。
【0136】
【表3】
【0137】表3に示す様に画像保護層と受像層それぞ
れに同種の樹脂を添加した場合、画像保護層に粘着付与
剤を添加した場合に加えてさらに点質が良化する十分な
効果が得られることが判る。
【0138】
【発明の効果】本発明により、点質に優れるアブレーシ
ョン型画像形成材料及びそれを用いた画像形成方法を提
供することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に画像形成層、画像保護層が順
    次設けられた画像シートと、支持体上に受像層が設けら
    れた被転写シートが貼合されており、画像シートの支持
    体側から高密度エネルギー光の露光により照射部の画像
    形成層と支持体との結合力を低下せしめ、画像シートと
    被転写シートを剥離することにより画像形成を行う画像
    形成材料において、前記画像保護層がバインダー樹脂と
    滑剤を含有し、該バインダー樹脂の10〜50重量部が
    粘着付与剤であることを特徴とする画像形成材料。
  2. 【請求項2】 支持体上に画像形成層、画像保護層が順
    次設けられた画像シートと、支持体上に受像層が設けら
    れた被転写シートが貼合されており、画像シートの支持
    体側から高密度エネルギー光の露光により照射部の画像
    形成層と支持体との結合力を低下せしめ、画像シートと
    被転写シートを剥離することにより画像形成を行う画像
    形成材料において、該画像保護層と該受像層に同種の樹
    脂をそれぞれ含有させることを特徴とする画像形成材
    料。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の画像形成材料を用
    い画像形成を行うことを特徴とする画像形成方法。
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