JPH11104493A - 排気ガス浄化用触媒及び使用方法 - Google Patents

排気ガス浄化用触媒及び使用方法

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JPH11104493A
JPH11104493A JP9269503A JP26950397A JPH11104493A JP H11104493 A JPH11104493 A JP H11104493A JP 9269503 A JP9269503 A JP 9269503A JP 26950397 A JP26950397 A JP 26950397A JP H11104493 A JPH11104493 A JP H11104493A
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JP
Japan
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catalyst
exhaust gas
monolith
group
monolith catalyst
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Application number
JP9269503A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Akama
弘 赤間
Hiroaki Kaneko
浩昭 金子
Motohisa Kamijo
元久 上條
Masanori Kamikubo
真紀 上久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 コンパクトであり、かつ初期状態のみならず
熱耐久後においてもNOx 浄化性能を向上させることが
でき、かつ三元触媒としての機能を十分に発現すること
ができる排気ガス浄化用触媒及びその使用方法を提供す
る。 【解決手段】 排気ガスの上流側に、白金、パラジウム
及びロジウムから成る群より選ばれた少なくとも1種の
貴金属成分を含む第1触媒層と、該第1触媒層上に耐火
性多孔質無機化合物の層とを設けてなる第1モノリス触
媒を配置し、その下流側に、白金、パラジウム及びロジ
ウムから成る群より選ばれた少なくとも1種の貴金属成
分と、アルカリ金属、アルカリ土類金属及び希土類金属
から成る群より選ばれた少なくとも1種の成分を含有し
てなる第2モノリス触媒を配置し、さらにその下流側
に、白金、パラジウム及びロジウムから成る群より選ば
れた少なくとも1種の貴金属成分と、セリウムを、含有
してなる第3モノリス触媒を直列に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガス浄化用触
媒及びその使用方法に関し、特に自動車等の内燃機関か
らの排気ガスを酸素過剰雰囲気下でも効率よく浄化する
ことができる排気ガス浄化用触媒及びその使用方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の内燃機関から排出され
る排気ガスを浄化する方法として、白金、パラジウム及
びロジウム等の貴金属成分及びセリウム、ランタン及び
バリウム等の各種成分を含有したアルミナ(Al
2 3 )を主成分とする三元触媒を用いる方法が広く普
及している。この方法は、内燃機関が理論空燃比の近傍
で運転された場合の排気ガスに対してのみ高い浄化効率
を発揮する。
【0003】一方、燃費向上及び二酸化炭素の排出量削
減の観点から、理論空燃比(ストイキ)より高い空燃比
条件(リーン)で運転する内燃機関が普及し始めてい
る。このような内燃機関からの排気ガスは、理論空燃比
近傍でのみ運転する従来の内燃機関からの排気ガスに比
較して酸素の含有率が高く、この過剰酸素のために、従
来の三元触媒方式では窒素酸化物(NOx ) の浄化が不
十分になるとい問題点があった。そのためリーン条件で
運転する範囲が限られ、期待される燃費向上及び二酸化
炭素排出量削減といった効果が十分ではなかった。従っ
て、酸素過剰のリーン条件でもNOx 浄化効率に優れた
排気ガス浄化方法が望まれている。
【0004】このような背景から、リーン条件でも効率
良くNOx を浄化する触媒がこれまでに数多く提案され
ており、NOx の浄化方法としては、次の2種類の方法
に大別される。1つは、アルミナ、シリカ、ゼオライト
等の無機化合物に銅(Cu)、コバルト(Co)、銀
(Ag)、インジウム(In)、白金(Pt)等の各種
の活性金属成分を担持した触媒を用い、排気ガス中の炭
化水素を還元剤としてNOx を還元浄化する方法(炭化
水素によるNOx 選択還元浄化法、以下「選択還元法」
と称す)であり、もう1つはアルミナ(Al2 3
に、白金(Pt)と、バリウム(Ba)やランタン(L
a)等のアルカリ土類成分、希土類成分(=NOx 吸収
材)を比較的多く担持した触媒を用いて、リーン域でN
x を吸収し、ストイキ時にNOx を放出するととも
に、それを三元触媒で浄化する方法(NOx 吸収還元浄
化法)である。(例えば、特開平5−168860号公
報等)。
【0005】従来のNOx 選択還元触媒は、自動車内燃
機関からの排気ガスの浄化のように、非常に多量のガス
を限られたサイズの触媒で処理するにはNOx 浄化効率
が不足である。また、特にNOx 浄化率が高いCu−ゼ
オライト系触媒(例えば特開昭63−100919号公
報等)でも耐熱性が十分とは言えず、未だ実用化に至っ
ていないのが実状である。
【0006】一方、後者のNOx 吸収還元浄化触媒は、
リーン条件で長時間使用すると、触媒のNOx 吸収量が
飽和するので、内燃機関を定期的にストイキ条件、或い
はより還元成分の多い(リッチ)空燃比条件での運転モ
ードにシフトすることによる、吸収したNOx を放出さ
せる操作が必要となる。このとき、放出されたNOx
浄化するために三元触媒との併用が必要となるが、三元
触媒との組合せ方によって浄化性能に大きな影響が及ぼ
される。
【0007】例えば、三元触媒を排気ガスの上流側に配
置し、NOx 吸収材を含む触媒を排気ガスの下流側に配
置すると、ストイキ時においてNOx が未浄化のまま放
出されてしまう。また、1つのハニカム状モノリス担体
に三元触媒とNOx 吸収材とを混合担持した場合におい
ても、ストイキ時での放出NOx の浄化が不十分とな
る。そこで、排気ガス上流側にNOx 吸収材を含む触媒
を、下流側に三元触媒を配置する触媒や、1つのハニカ
ム状モノリス担体の下層にNOx 吸収材をコーティング
し、その表層に三元触媒を設けた触媒とすることで、N
x 吸収材から放出されるNOx を高効率で浄化するこ
とができるようになる。
【0008】しかしながら、このような放出NOx の浄
化を考慮した触媒の組合せでもNO x 吸収量が不十分で
あったり、また、長時間使用した場合の耐久性能が不足
するという問題点があり、それに対して貴金属成分及び
NOx 吸収材の量を大幅に増加させたり、触媒サイズを
大きくすることで必要性能の確保に対応している。そこ
で、コンパクトかつNOx 吸収材や貴金属成分量を奢ら
なくても高効率のNO x 浄化が可能な低コストの触媒シ
ステムが切望されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】請求項1〜12記載の
本発明の目的は、リーン雰囲気下においても、初期状態
のみならず熱耐久後にNOx 吸収触媒と三元触媒の能力
を最大限発揮させることができる排気ガス浄化触媒を提
供することにある。
【0010】また、請求項13記載の発明の目的は、本
発明の排気ガス浄化用触媒のそのNOx 浄化作用が特に
有効に発現できる排気ガス浄化用触媒の使用方法を提供
するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の排気ガス
浄化用触媒は、排気ガスの上流側に、白金、パラジウム
及びロジウムから成る群より選ばれた少なくとも1種の
貴金属成分を含む第1触媒層と、該第1触媒層上に耐火
性多孔質無機化合物の層とを設けてなる第1モノリス触
媒を配置し、その下流側に、白金、パラジウム及びロジ
ウムから成る群より選ばれた少なくとも1種の貴金属成
分と、アルカリ金属、アルカリ土類金属及び希土類金属
から成る群より選ばれた少なくとも1種の成分をモノリ
ス触媒1L当たり0.1モルを超えて0.4モル以下の
範囲で含有してなる第2モノリス触媒を配置し、さらに
その下流側に、白金、パラジウム及びロジウムから成る
群より選ばれた少なくとも1種の貴金属成分とセリウム
を含有し、さらに、アルカリ金属、アルカリ土類金属及
び希土類金属から成る群より選ばれた少なくとも1種の
成分をモノリス触媒1L当たり0.1モル以下の範囲で
含有してなる第3モノリス触媒を直列に配置することを
特徴とする。
【0012】請求項2記載の排気ガス浄化用触媒は、請
求項1記載の第2モノリス触媒が、更に (La1-x x )1-aBOb (式中、0<x<1、 0<a<0.2、 b:各元素
の原子価から計算される酸素量 A=バリウム及び/又はカリウム B=コバルト、鉄、ニッケル及びマンガンから成る群よ
り選ばれた少なくとも1種の成分を示す) で表される複合酸化物を含有することを特徴とする。
【0013】請求項3記載の排気ガス浄化用触媒は、請
求項1又は2記載の第1モノリス触媒中の耐火性多孔質
無機化合物層の1〜100nmの範囲にある細孔の平均細
孔直径が1〜10nmの範囲内であることを特徴とする。
【0014】請求項4記載の排気ガス浄化用触媒は、請
求項1〜3いずれかの項記載の第1モノリス触媒が更
に、珪素、アルミニウム、チタン、マグネシウム、ジル
コニウム、セリウム、ランタン及びバリウムから成る群
より選ばれた少なくとも1種以上の成分を含むことを特
徴とする。
【0015】請求項5記載の排気ガス浄化用触媒は、請
求項4記載の第1モノリス触媒中の白金、パラジウム、
ロジウムから成る群より選ばれた少なくとも1種の貴金
属成分を含む第1触媒層が、珪素、アルミニウム、チタ
ン、マグネシウム、ジルコニウム、セリウム、ランタン
及びバリウムから成る群より選ばれた少なくとも1種以
上の成分を含むことを特徴とする。
【0016】請求項6記載の排気ガス浄化用触媒は、請
求項4記載の第1モノリス触媒中の該耐火性多孔質無機
化合物層が、珪素、アルミニウム、チタン、マグネシウ
ム、リン、ジルコニウム、セリウム、ランタン及びバリ
ウムから成る群より選ばれた1種以上の成分を含むこと
を特徴とする。
【0017】請求項7記載の排気ガス浄化用触媒は、請
求項1〜6いずれかの項記載の排気ガス下流側の上記第
2モノリス触媒及び/又は第3モノリス触媒が更に、珪
素、アルミニウム、チタン、マグネウム、ジルコニウ
ム、セリウム、ランタン、バリウム及びカリウムから成
る群より選ばれた少なくとも1種以上の成分を含むこと
を特徴とする。
【0018】請求項8記載の排気ガス浄化用触媒は、請
求項1〜7いずれかの項記載の排気ガス上流側の第1モ
ノリス触媒中の該耐火性多孔質無機化合物層が、結晶性
アルミノシリケート(ゼオライト)であることを特徴と
する。
【0019】請求項9記載の排気ガス浄化用触媒は、請
求項8記載の結晶性アルミノシリケートのシリカ/アル
ミナ比が35以上であることを特徴とする。
【0020】請求項10記載の排気ガス浄化用触媒は、
請求項1〜7いずれかの項記載の排気ガス上流側の第1
モノリス触媒中の該耐火性多孔質無機化合物層が、層状
ケイ酸塩であることを特徴とする。
【0021】請求項11記載の排気ガス浄化用触媒は、
請求項1〜10いずれかの項記載の排気ガス上流側の第
1モノリス触媒中の該耐火性多孔質無機化合物層が更
に、銅、ニッケル、コバルト、鉄、亜鉛、インジウム、
タングステン、マンガン、スズ及びガリウムから成る群
より選ばれた1種以上の成分を含有することを特徴とす
る。
【0022】請求項12記載の排気ガス浄化用触媒は、
排気ガスの上流側に、請求項1〜11いずれかの項記載
の第1モノリス触媒を、その下流側に、請求項1〜11
いずれかの項記載の第2モノリス触媒層上に請求項1〜
11いずれかの項記載の第3モノリス触媒層を設けて成
る第2′モノリス触媒を直列に配置することを特徴とす
る。
【0023】請求項13記載の排気ガス浄化用触媒は、
請求項1〜12いずれかの項記載の排気ガス浄化用触媒
を空燃比が11以上の内燃機関に用いることを特徴とす
る。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明においては、排気ガス流れ
の上流側に、白金(Pt)、パラジウム(Pd)及びロ
ジウム(Rh)から成る群より選ばれた少なくとも1種
の貴金属成分を含む第1触媒層と、第1触媒層上に耐火
性多孔質無機化合物の層とを設けてなる第1モノリス触
媒を配する。
【0025】第1モノリス触媒中の第1触媒層には、P
t,Pd及びRhからなる群より選ばれる少なくとも1
種の貴金属が含まれる。例えばPtとRh,PdとR
h,Pdのみ等の種々の組み合わせが可能である。前記
貴金属の含有量は、NOx 吸収能と三元触媒性能が十分
に得られれば特に限定されないが、0.1gより少ない
と十分な三元性能が得られず、10gより多く使用して
も有意な特性向上はみられない点から、本発明の排気ガ
ス浄化用触媒1Lあたり0.1〜10gが好ましい。
【0026】また第1モノリス触媒には、前記第1触媒
層の上に、耐火性多孔質無機化合物の層が設けられてな
る。
【0027】耐火性多孔質無機化合物としては、特に結
晶性アルミノシリケート(ゼオライト)又は層状ケイ酸
塩が好ましい。ゼオライトとしてはMFI型ゼオライ
ト、Y型ゼオライト、モルデナイト、フェリエライト、
β型ゼオライト等が望ましい。耐熱性を高めるためには
希土類元素やジルコニア等を添加したゼオライト又は層
状ケイ酸塩を使用しても良い。ゼオライト又は層状ケイ
酸塩の使用量は第1モノリス触媒1L当たり、50gよ
り少ないと第1の触媒層の作用が強すぎて効果が得られ
ず、逆に、300gより多く使用すると第1触媒層の作
用が発揮されなくなり、かつ圧力損失の面でも不利なの
で50〜300gであることが好ましい。
【0028】また好適には、第1モノリス触媒中の耐火
性多孔質無機化合物層の1〜100nmの範囲にある平均
細孔直径が1〜10nmの範囲内にあることが好ましい。
【0029】このような平均細孔直径とすることにより
耐火性多孔質無機化合物層による第1触媒層に対するH
C成分の分子フルイ作用が好適なものとなり、第1モノ
リス触媒の還元性ガス(HC,CO)の選択的酸化除去
という機能が増強され、より大きな効果が得られる。1
nm未満では第1触媒層によるHCの酸化反応が抑制され
すぎて効果が得られなくなり、逆に10nmを超えるとH
Cの酸化反応が進みすぎて、この場合も効果的ではな
い。
【0030】また、ゼオライトのシリカ/アルミナ比は
35以上であることが好ましく、シリカ/アルミナ比が
35未満となると、良好な耐熱性が確保できず、好まし
くない。
【0031】上記第1モノリス触媒中には更に、珪素
(Si)アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、マグ
ネシウム(Mg)、ジルコニウム(Zr)、セリウム
(Ce)、ランタン(La)及びバリウム(Ba)から
成る群より選ばれた少なくとも1種以上の成分が含まれ
ることが好ましく、特に第1モノリス触媒中のPt,P
d及びRhから成る群より選ばれた少なくとも1種の貴
金属成分を含む第1触媒層に含まれることが好ましい。
【0032】かかる成分を第1モノリス触媒中に含有さ
せると、貴金属成分による還元ガス成分(HC,CO)
の酸化力を適正化するので好ましい。第1触媒層にはP
t,Pd及びRhから成る群より選ばれた少なくとも1
種の貴金属成分を含有させることにより、酸化力を与
え、リーン雰囲気で余分な還元ガス成分を除去すること
により後段触媒のNOx吸収作用を促進させる。
【0033】その量はモノリス触媒1Lあたり0.3〜
1.5gが好ましくは、かかる範囲内であると必要な酸
化力を発揮できる。
【0034】あるいは、第1モノリス触媒中の耐火性多
孔質無機化合物層が、上記Si,Al,Ti,Mg,
P,Zr,Ce、La及びBaから成る群より選ばれる
少なくとも1種以上の成分を含有することが好ましく、
かかる成分を耐火性多孔質無機化合物層に含有させるこ
とにより該無機化合物層の耐熱性を高める上で有利であ
る。
【0035】その量は、モノリス触媒1Lあたり0.4
〜20gが好ましく、かかる範囲内であると該無機化合
物層の細孔分布に悪影響を与えない。
【0036】更に第1モノリス触媒中の耐火性多孔質無
機化合物層は、Cu,Ni,Co,Fe,Zn,In,
W,Mn,Sn及びGaから成る群より選ばれた1種以
上の成分を含有することが好ましく、かかる成分を耐火
性多孔質無機化合物層に含有させることにより、リーン
排ガスにおけるNOx を浄化する機能も付加されるので
より高い浄化効率が実現できる。
【0037】その量は、モノリス触媒1L当たり6〜1
6gが好ましく、かかる範囲であると該無機化合物層の
耐熱性に悪影響を与えない。
【0038】第1モノリス触媒中、三元触媒の機能を有
するPt,Pd及びRhから成る群より選ばれる少なく
とも1種の貴金属成分を含む第1触媒層の上に、耐火性
多孔質無機化合物の層を設ける。このような配置の2層
構造とすることにより、三元触媒に特に排気ガス中の炭
化水素類に対する分子篩作用を付加することとなり、後
段触媒における吸収材のNOx 吸収作用及び三元触媒作
用に極めて好都合な排気ガス組成をつくりだす特性が得
られる。
【0039】排気ガス流れに対して、上記第1モノリス
触媒の下流側に、Pt,Pd及びRhから成る群より選
ばれた少なくとも1種の貴金属成分を含み、かつアルカ
リ金属、アルカリ土類金属及び希土類金属から成る群よ
り選ばれた少なくとも1種の成分をモノリス触媒1Lあ
たり0.1モルを超えて0.4モル以下の範囲で含有し
てなる第2モノリス触媒を配する。
【0040】第2モノリス触媒中には、Pt,Pd及び
Rhから成る群より選ばれる少なくとも1種の貴金属が
含まれる。例えばPtとPd,RhとPt,Rhのみ等
の種々の組み合わせが可能である。前記貴金属の含有量
は、NOx 吸収能と三元触媒性能が十分に得られれば特
に限定されないが、0.1gより少ないと十分な三元性
能が得られず、10gより多く使用しても有意な特性向
上はみられない点から、モノリス触媒1Lあたり0.1
〜10gが好ましい。
【0041】また第2モノリス触媒中には、アルカリ金
属、アルカリ土類金属及び希土類金属から成る群より選
ばれた少なくとも1種の貴金属成分をモノリス触媒1L
あたり0.1モルを超えて0.4モル以下の範囲で含有
する。アルカリ金属としてはカリウム、リチウム、ナト
リウムを、アルカリ土類金属としてはバリウム、ストロ
ンチウム、カルシウム、マグネシウムが、希土類金属と
してはY,La,Ce,Pr,Nd,Pm,Smを用い
ることができる。
【0042】その量はモノリス触媒1Lあたり0.1モ
ル以下だとNOx 吸収量が不十分となり、0.4モルを
超えても有意な吸収量向上効果が得られないため、0.
1モルを超えて0.4モル以下の範囲が好適である。
【0043】また好適には、第2モノリス触媒中には、
次の一般式 (La1-x x )1-aBOb (式中、0<x<1、 0<a<0.2、 b:各元素
の原子価から計算される酸素量 A=バリウム及び/又はカリウム B=コバルト、鉄、ニッケル及びマンガンから成る群よ
り選ばれた少なくとも1種の成分を示す) で表される複合化合物が含まれる。
【0044】上記複合酸化物には、希土類金属と、アル
カリ金属及び/又はアルカリ土類金属と、少なくとも1
種の遷移金属とが含まれる。希土類金属としてはランタ
ンが、アルカリ金属としてはカリウムが、アルカリ土類
金属としてはバリウムが、また遷移金属としては、鉄、
コバルト、ニッケル及びマンガンが好適に使用できる。
【0045】このような上記ペロブスカイト型酸化物の
ような複合酸化物は、酸素欠損を生じ、この生成した酸
素欠損を介してNOx の吸着が容易になり、リーン雰囲
気においてNOx を吸収するという特性を利用すること
により、NOx の浄化性能を向上させることが可能とな
っている。
【0046】また、上記ペロブスカイト型酸化物は触媒
組成物中のアルミナ系酸化物と固相反応を起こして活性
が失活する場合がある。これを抑制するために、アルミ
ナ系酸化物にランタン等をプリコートする方法や、ジル
コニアのようにペロブスカイトとの反応性が小さい材料
を用いる方法がある。これに対して本発明のようにペロ
ブスカイト型酸化物のAサイトを量論比から僅かに欠損
させることにより、ペロブスカイト型酸化物と接する他
の酸化物(アルミナ等)との間での固相反応を抑制し、
熱的安定性を向上させることが可能となった。
【0047】Aサイトの置換量は、0<x<1であり特
に限定されないが、NOx 吸収能力を十分に得るために
は、特に、0.2≦x<1であることが好ましい。
【0048】aの値は、0.2を超えると単相のペロブ
スカイト構造を構成しなくなるので0<a<0.2であ
ることが好ましい。
【0049】また、上記複合酸化物、特に部分置換ペロ
ブスカイト酸化物は、その部分置換量とともにリーン雰
囲気下でNOx を吸収する性能を発現させるが、その吸
収機構は、気相中のNOx が複合酸化物上でNO2 に酸
化され、複合酸化物表面のバリウム及び/又はカリウム
の近傍に硝酸基あるいはそれに近い状態で吸収されるも
のと考えられる。従ってリーン雰囲気下でNOx を有効
に吸収するための複合酸化物の組成は、硝酸塩を容易に
製造し得るバリウム及び/又はカリウムを含有し、更
に、NOx をNO2 に酸化することができる遷移金属元
素を含有することが重要である。
【0050】該複合酸化物の各構成元素は、触媒に含ま
れるこれらの全てが複合化している場合に、その上記し
た作用は最大限に発揮されるが、少なくとも一部が複合
体を形成しうる場合でも十分に上記作用を得ることがで
きる。該複合酸化物の各構成元素は、熱耐久後でも別々
の酸化物として分離することなく複合酸化物として存在
することができ、これは例えばX線回折測定により確認
することができる。
【0051】第2モノリス触媒は、前記貴金属と、複合
酸化物とを共存させることにより、各々単独では得られ
ないNOx 浄化作用を得ることが可能となっている。即
ち、排気ガス雰囲気がリーンとなった場合には、第2モ
ノリス触媒中の複合酸化物によるNOx 吸収作用によ
り、高いNOx 浄化性能が得られる。該複合酸化物のN
x 吸収し、また排気ガス雰囲気がリーンからストイキ
に変化すると該複合酸化物からNOx が放出され、高い
NOx 浄化性能が得られる。該複合酸化物を構成する各
成分の単独物を単に混合しただけでは得られない優れた
NOx 浄化性能を得るものである。
【0052】このように該複合酸化物は、Aサイト割合
の少ないペロブスカイト型構造をとっているため、熱耐
久後においても高いNOx 吸収作用を有し、他成分との
固相反応が回避できる。
【0053】更に排気流れに対して、第2モノリス触媒
の下流側に、Pt,Pd及びRhから成る群より選ばれ
た少なくとも1種の貴金属と、セリウムを含有し、さら
にアルカリ金属、アルカリ土類金属及びセリウム以外の
希土類金属から成る群より選ばれた少なくとも1種の成
分をモノリス触媒1Lあたり0.1モル以下の範囲で含
有する第3モノリス触媒を配置する。
【0054】第3モノリス触媒中には、Pt,Pd及び
Rhから成る群より選ばれる少なくとも1種の貴金属が
含まれる。例えばPtとRh、PdとRh、Pdのみ等
の種々の組み合わせが可能である。前記貴金属の含有量
は、NOx 吸収能と三元触媒性能が十分に得られれば特
に限定されないが、0.1gより少ないと十分な三元性
能が得られず、10gより多く使用しても有意な特性向
上はみられない点から、モノリス触媒1Lあたり0.1
〜10gが好ましい。
【0055】また、第3モノリス触媒中にセリウムを含
有させることにより、いわゆる酸素ストレージ能を付与
し、より幅広いA/Fウィンドウで高い浄化率を発揮さ
せることが可能となる。セリウムの含有量は、酸化セリ
ウムとして、通常モノリス触媒1Lあたり10〜100
gが適当である。
【0056】更に第3モノリス触媒中に含まれるアルカ
リ金属、アルカリ土類金属及びセリウム以外の希土類金
属から成る群より選ばれた少なくとも1種の成分はモノ
リス触媒1Lあたり0.1モル以下の範囲で含有する。
当該アルカリ金属、アルカリ土類金属及びセリウム以外
の希土類金属から成る群より選ばれた少なくとも1種の
成分は、セリウムの酸素ストレージ能の強化に有効であ
る。アルカリ金属としてはカリウム、リチウム、セシウ
ム、アルカリ土類金属としてはバリウム、カルシウム、
ストロンチウム、マグネシウムが、希土類金属としては
Y,Laが好適に用いられる。
【0057】その量はモノリス触媒1Lあたり0.1モ
ル以下である必要がある。0.1モルを超えると上流側
の第2モノリス触媒からの脱離NOx を処理しきれなく
なるなどの悪影響が生ずる。
【0058】また、排気ガス下流側の第2モノリス触媒
及び/又は第3モノリス触媒は、Si,Al,Ti,M
g,Zrから成る群より選ばれる少なくとも1種を含む
ことが好ましく、かかる成分を第2モノリス触媒及び/
又は第3モノリス触媒に含有させることにより、活性成
分の熱的安定性が向上する。
【0059】その量は、モノリス触媒1Lあたり5〜4
0gが好ましく、かかる範囲であると、活性成分に対す
る耐熱性向上効果が得られる。
【0060】また、本発明は、排気流れに対して上流か
ら下流側へ、上記第1モノリス触媒、第2モノリス触媒
及び第3モノリス触媒を直列に配置する。これは、本発
明においては、貴金属成分と、K,Ba,La等のアル
カリ金属、アルカリ土類金属及び希土類金属成分(=N
x 吸収材)を担持した触媒を用いて、リーン域でNO
x を吸収し、ストイキ時にNOx を放出するとともに、
それを三元触媒で浄化するNOx 吸収還元浄化触媒であ
り、リーン時のNOx 吸収に際しては還元ガス成分が少
ない方が有利であり、逆にストイキ時でのNOx 放出、
浄化の際には還元ガス成分が必要となるからである。
【0061】従って、本発明では、NOx 吸収触媒と三
元触媒のシステム(第2モノリス触媒、第3モノリス触
媒)の前方に第1モノリス触媒を配置することにより、
NO x 浄化機能を著しく増強している。すなわち、前段
の第1モノリス触媒はリーン時には還元性ガス成分(H
C,CO)を酸化除去することにより、後段のNOx
収材のNOx 吸収を促進し、NOx 吸収量を増加させ
る。一方、ストイキ時には、還元性ガス成分(特に、H
C成分)を酸化除去せずに、後方のNOx 吸収触媒と三
元触媒のシステムに送り込むことができるので、NOx
の放出、浄化が円滑に進行する。還元性ガス成分を、酸
素の多いリーン条件のときのみ酸化し、酸素の少ないス
トイキ条件で酸化しない触媒を第1モノリス触媒として
排気ガス上流側に配置しているのである。ここで、第1
モノリス触媒として例えば、通常の三元触媒を用いる
と、リーン条件だけでなくストイキ条件でも還元性ガス
成分(炭化水素類、一酸化炭素)を高効率で酸化除去す
るため、むしろ逆効果であり、好ましくない。
【0062】本発明の他の触媒は、排気ガスの上流側に
第1モノリス触媒を配置し、その下流側に上記第2モノ
リス触媒層上に上記第3モノリス第3触媒層を設けて第
2′モノリス触媒層とする配置を有する。このような触
媒配置とすることにより、上記機能を維持しつつ触媒の
コンパクト化が図れる。
【0063】上記本発明の排気ガス浄化用触媒は、特
に、空燃比が11以上の内燃機関に使用することができ
る。このような使用方法とすることにより、NOx 吸収
・放出のサイクルが極めて有効に成立し、特に効率の良
いNOx 浄化が可能となる。
【0064】本発明に用いる触媒調製用貴金属原料化合
物としては、硝酸塩、炭酸塩、アンモニア塩、酢酸塩、
ハロゲン化物、酸化物等を組み合わせて使用することが
できるが、特に水溶性の塩を使用することが触媒性能を
向上させる観点から好ましい。貴金属の担持法としては
特殊な方法に限定されず、成分の著しい偏在を伴わない
限り、公知の蒸発乾固法、沈殿法、含浸法、イオン交換
法等の種々の方法を用いることができる。特にゼオライ
トへの担持には、貴金属の分散性確保の点からイオン交
換法が望ましい。
【0065】本発明に用いる複合酸化物は、複合酸化物
の各構成元素の硝酸塩、酢酸塩又は炭酸塩等を、所望す
る複合酸化物の組成比に混合し、仮焼成した後粉砕し
て、熱処理焼成する固相反応や、複合酸化物の各構成元
素の硝酸塩、酢酸塩又は炭酸塩、塩酸塩、クエン酸塩等
を、所望する複合酸化物の組成比に混合し、水に溶解し
た後、必要に応じてNH4 OHやNH3 CO3 等のアル
カリ溶液を滴下して沈殿物を生成し、ろ過した後乾燥さ
せて焼成する共沈法等の公知の方法により調製すること
ができる。かかる方法により、複合酸化物を構成する各
成分の少なくとも一部を複合化することができる。
【0066】本発明で用いる触媒調製溶原料には、その
上記作用を妨げる量でなければ微量の不純物を含んでも
構わず、例えばバリウム中に含まれるストロンチウム
や、セリウム中に含まれるランタン、ネオジウム、サマ
リウム等である。
【0067】このようにして得られる本発明に用いる触
媒を各々粉砕してスラリーとし、触媒担体にコートし
て、400〜900℃の温度で焼成することにより、本
発明の排気ガス浄化用触媒を得ることができる。
【0068】触媒担体としては、公知の触媒担体の中か
ら適宜選択して使用することができ、例えば耐火性材料
からなるモノリス構造を有するハニカム担体やメタル担
体等が挙げられる。この触媒担体の形状は、特に制限さ
れないが、通常はハニカム形状で使用することが好まし
く、このハニカム材料としては、一般に例えばセラミッ
ク等のコージェライト質のものが多く用いられるが、フ
ェライト系ステンレス等の金属材料からなるハニカムを
用いることも可能であり、更には触媒粉末そのものをハ
ニカム形状に成形しても良い。触媒の形状をハニカム状
とすることにより、触媒と排気ガスの触媒面積が大きく
なり、圧力損失も抑えられるため自動車用等として用い
る場合に極めて有利である。
【0069】
【実施例】以下、本発明を次の実施例及び比較例により
さらに詳述するが、本発明はこれによって限定されるも
のではない。実施例1 (1)第1・第2モノリス触媒用触媒粉の調製 硝酸パラジウム水溶液を用いた含浸法でPd担持量2.
4重量%のPd/活性アルミナ粉末(粉末A)を得た。
同様に、硝酸ロジウム水溶液を用いた含浸法でRh担持
量1.8重量%のRh/活性アルミナ粉末(粉末B)を
得た。
【0070】硝酸セリウム及び硝酸ジルコニウムの混合
水溶液をよく攪拌しつつ、アンモニアを滴下し、共沈法
によりセリウム−ジルコニウム酸化物粉末を得た。この
混合酸化物におけるセリウムとジルコニウムの原子比
は、セリウム/ジルコニウム=約8/2であった。この
混合酸化物粉末に硝酸パラジウム水溶液を用いた含浸法
によりPdを担持し、Pd担持量2.2重量%のPd/
セリウム−ジルコニウム酸化物粉末(粉末C)を得た。
【0071】クエン酸水溶液に炭酸ランタン、炭酸バリ
ウムおよひ炭酸コバルトを添加し、乾燥した後、700
℃での焼成により、ランタン/バリウム/コバルト=
2.0/2.0/5.0の複合酸化物粉末(粉末D)を
得た。
【0072】シリカ/アルミナ比が約60のH型βゼオ
ライトを0.25N硝酸銅の水溶液に加え、約2時間攪
拌し、次いで、ろ過により固液分離した。この操作を3
回繰り返し、ろ過後のゼオライトケーキをイオン交換水
でよく洗浄した。得られた固形分を120℃で一昼夜乾
燥した後、電気炉を用い750℃で2時間焼成して、C
u担持量が2.4重量%のCu−βゼオライト粉(粉末
E)を得た。
【0073】(2)第1モノリス触媒の調製 粉末A:粉末C:ベーマイトアルミナ粉末=6:4:
0.5(重量比)の割合で混合し、これと同重量の水を
加えて、磁性ボールミルポットに投入し、振動ミルを用
いて粉砕し、固形分の割合が5割のスラリーを得た。該
スラリーを1平方インチ断面当たり約400個の流路を
有する0.24Lのコージェライト質ハニカム状モノリ
ス担体に付着させた後、圧縮空気でハニカムセル中の余
剰スラリーを吹き飛ばし、乾燥の後、500℃で焼成す
ることにより第1コート層を形成させた。該コート層の
コート量は55g/Lであった。
【0074】該ハニカム体を硝酸酸性のベーマイトアル
ミナスラリーに浸漬した後、引き上げ、圧縮空気でハニ
カムセル中の余剰スラリーを吹き飛ばし、乾燥の後、4
00℃で焼成することにより第2コート層を形成させ
た。該コート層のコート量は10g/Lであった。
【0075】粉末Eにベーマイトアルミナと水を、粉末
E:ベーマイトアルミナ:水=9:1:13(重量比)
の割合で混合した後、磁性ボールミルポットに投入し、
振動ミルを用いて粉砕し、固形分の割合が約4割のスラ
リーを得た。該スラリーを上記で得られた2層コートハ
ニカム体に付着させた後、圧縮空気でハニカムセル中の
余剰スラリーを吹き飛ばし、乾燥の後、400℃で焼成
することにより第3コート層を形成させた。該コート層
のコート量は205g/Lであった。この第3コート層
の細孔分布を調べたところ、3.0nmに比較的鋭い単一
のピークを示す細孔分布を有していた。得られた触媒
〔1〕を、第1モノリス触媒として用いた。
【0076】(3)後段用第2′モノリス触媒の調製 粉末C:粉末D:ベーマイトアルミナ粉末=6:4:
0.5(重量比)の割合で混合し、これと同重量の水を
加えて、磁性ボールミルポットに投入し、振動ミルを用
いて粉砕し、固形分の割合が5割のスラリーを得た。該
スラリーを1平方インチ断面当たり約400個の流路を
持つ0.5Lのコージェライト質ハニカム状モノリス担
体に付着させた後、圧縮空気でハニカムセル中の余剰ス
ラリーを吹き飛ばし、乾燥の後、500℃で焼成するこ
とにより第1コート層を形成させた。該コート層のコー
ト量は110g/Lであった。
【0077】次に、粉末A:粉末B:粉末C:ベーマイ
トアルミナ粉末:炭酸バリウム粉末=7:1.8:3:
0.2:2(重量比)の割合で混合し、これと同重量の
硝酸酸性水を加えて、磁性ボールミルポットに投入し、
振動ミルを用いて粉砕し、固形分の割合が5割のスラリ
ーを得た。該スラリーを上記第1コート層上に付着させ
た後、圧縮空気でハニカムセル中の余剰スラリーを吹き
飛ばし、乾燥の後、500℃で焼成することにより第2
コート層を形成させた。第2コート層のコート量は12
5g/Lであった。得られた触媒〔A〕を、第2′モノ
リス触媒として用いた。
【0078】触媒〔1〕と触媒〔A〕を同一の触媒コン
バータ中に直列に装着し、0.24L+0.5Lのタン
デム型触媒システム(1A)を得た。
【0079】実施例2 実施例1におけるCu−βゼオライト粉(E粉)を、7
50℃で2時間焼成したH型βゼオライトに置き換えた
以外は実施例1と同様にして、タンデム型触媒システム
(2A)を得た。第1モノリス触媒の第3コート層の細
孔分布を調べたところ、2.8nmに比較的鋭い単一のピ
ークを示す細孔分布を有していた。
【0080】実施例3 実施例1におけるCu−βゼオライト粉(E粉)を、7
00℃で3時間焼成したH型MFIゼオライト(シリカ
/アルミナ比約48)に置き換えた以外は実施例1と同
様にして、タンデム型触媒システム(3A)を得た。第
1モノリス触媒の第3コート層の細孔分布を調べたとこ
ろ、2.2nmに比較的鋭い単一のピークを示す細孔分布
を有していた。
【0081】実施例4 実施例1の第1モノリス触媒の調製に際して、Cu−β
ゼオライト粉(E粉)を、層状ケイ酸塩の一種であるケ
ニヤアイト粉末とチタニア粉末の混合物(700℃2時
間焼成品)に置き換え、第3コート層用スラリー調製に
際して、ベーマイトアルミナをシリカゾルに置き換えた
以外は実施例1と同様にして、タンデム型触媒システム
(4A)を得た。第1モノリス触媒の第3コート層の細
孔分布を調べたところ、3〜5nmの範囲に比較的ブロー
ドのピークを示す細孔分布を有していた。
【0082】実施例5 実施例1におけるCu−βゼオライト粉(E粉)を、リ
ン酸アルミニウム粉に置き換えた以外は実施例1と同様
にして、タンデム型触媒システム(5A)を得た。第1
モノリス触媒の第3コート層の細孔分布を調べたとこ
ろ、4〜7nmに比較的ブロードな単一のピークを示す細
孔分布を有していた。
【0083】実施例6〜15 実施例1の第1モノリス触媒の調製に際して、Cu−β
ゼオライト粉(E粉)を、同様にして得られたCo−β
ゼオライト粉、Ni−βゼオライト粉、Fe−βゼオラ
イト粉、Zn−βゼオライト粉、In−βゼオライト
粉、W−βゼオライト粉、Mn−βゼオライト粉、Sn
−βゼオライト粉、Ga−βゼオライト粉に各々置き換
えた以外は実施例1と同様にしてタンデム型触媒システ
ム(6A)〜(15A)を得た。各実施例6〜15の第
1モノリス触媒の第3コート層の細孔分布を調べたとこ
ろ、いずれの触媒に関しても2.6〜3.3nmに比較的
鋭い単一のピークを示す細孔分布を有していた。
【0084】実施例16 実施例1の触媒粉末Aの調製に際して、硝酸パラジウム
水溶液をジニトロジアンミンPt水溶液に代え、Pd担
持量2.0重量%のPt/活性アルミナ粉末(粉末
A′)を得た。
【0085】実施例1と同様に、粉末A′:粉末C:ベ
ーマイトアルミナ粉末=4:4:1(重量比)の割合で
混合し、これと同重量の水を加えて、磁性ボールミルポ
ットに投入し、振動ミルを用いて粉砕し、固形分の割合
が5割のスラリーを得た。該スラリーを1平方インチ断
面当たり約400個の流路を有する0.2Lのコージェ
ライト質ハニカム状モノリス担体に付着させた後、圧縮
空気でハニカム中の余剰スラリーを吹き飛ばし、乾燥の
後、500℃で焼成した。さらに、このハニカム状モノ
リス触媒を、酢酸Ba水溶液に含浸した後、乾燥し、5
00℃で焼成することにより、Baを0.28モル/L
担持した。この第2モノリス触媒のコート量は220g
/Lであった。
【0086】次いで、実施例1と同様にして、粉末A:
粉末B:粉末C:ベーマイトアルミナ粉末=7:1.
8:3:0.2(重量比)の割合で混合し、これと同重
量の硝酸酸性水を加えて、磁性ボールミルポットに投入
し、振動ミルを用いて粉砕し、固形分の割合が5割のス
ラリーを得た。ここでは、該スラリーを1平方インチ断
面当たり約400個の流路を有する0.3Lのコージェ
ライト質ハニカム状モノリス担体に付着させた後、圧縮
空気でハニカムセル中の余剰スラリーを吹き飛ばし、乾
燥の後、500℃で焼成して第3モノリス触媒を得た。
この触媒のコート量は215g/Lであった。
【0087】実施例17 実施例4で用いたケニヤアイト粉末とチタニア粉末をそ
れぞれ酸化マグネシウムと酸化ジルコニウム粉末に置き
換えた以外は同様にして、タンデム型触媒システム(1
7A)を得た。
【0088】実施例18 実施例4で用いたケニヤアイト粉末とチタニア粉末の混
合物を酸化セリウムに置き換えた以外は同様にして、タ
ンデム型触媒システム(18A)を得た。
【0089】実施例19 実施例1の第1モノリス触媒の調製に際して、Cu−β
ゼオライトを2層コートハニカム体に付着させて3層コ
ート触媒を得た後、酢酸ランタン水溶液に含浸させ、乾
燥、焼成の工程を経て触媒ハニカム1Lあたり約7gの
酸化ランタンを含む第1モノリス触媒を得た。その他は
同様にして、タンデム型触媒システム(19A)を得
た。
【0090】実施例20 実施例19の酢酸ランタン水溶液を酢酸バリウム水溶液
にかえた以外は同様にして、タンデム型触媒システム
(20A)を得た。本第1モノリス触媒の酸化バリウム
の含有量は、触媒ハニカム1Lあたり約8gであった。
【0091】実施例1の触媒〔1〕と上記第2、第3モ
ノリス触媒を直列に並べて、タンデム触媒システム(1
6A)を得た。
【0092】比較例1 触媒〔A〕のみを触媒コンバータに装着した単一触媒シ
ステム(1B)を得た。
【0093】比較例2 実施例1において、触媒〔1〕を第1コート層の形成の
みとした以外は同様にして、タンデム型触媒システム
(2B)を得た。
【0094】試験例 上記実施例1〜20及び比較例1〜2で得られた排気ガ
ス浄化用触媒の細孔径分布と触媒性能を以下に示す方法
により検討した。
【0095】触媒粉の細孔径分布測定 装 置 :島津製作所(マイクロメリテックス)製 アサップ201 0型 測定方法 :1〜100nmの細孔分布・・・N2 ガス吸着による定容法 細孔分布データ解析:BJH法、データ解析には吸着側データを用いた。 サンプル前処理法 :300℃で約5hの脱気処理(10μmHg 以下) 特に、実施例1,4及び5で得られた第1モノリス触媒
の第3コート層の細孔分布結果を図1に示す。
【0096】触媒耐久試験例 実エンジン排気ガスによる触媒劣化処理 触媒入口排気ガス温度:700℃ 耐久処理時間 :50時間 エンジン :日産自動車(株)製 V型6気筒3Lエンジン 平均空燃比 :約14.6 燃 料 :無鉛レギュラーガソリン
【0097】評価条件 触媒活性評価は、排気量2000cc(日産自動車
(株)製 直列6気筒DOHC)のエンジン(無鉛レギ
ュラーガソリン)の排気系に各触媒を装着し、A/F=
14.6(ストイキ状態)で30秒間、その後A/F=
22(リーン雰囲気)で30秒間の運転を1サイクル行
ない、各々平均転化率を測定し、このA/F=14.6
(ストイキ状態)の場合の平均転化率とA/F=22
(リーン雰囲気)の場合の平均転化率とを平均してトー
タル転化率とした。この評価を初期及び耐久後に各々行
ない、触媒活性評価値を以下の式により決定した。但し
前段の触媒入口温度を370℃とした。
【0098】
【数1】
【0099】トータル転化率として得られた触媒活性評
価結果を表2に示す。比較例に較べて実施例は、触媒活
性が高く、後述する本発明の効果を確認することができ
た。
【0100】
【表1】
【0101】特に、耐久試験を行った後の、NOx 浄化
率の差は明らかであり、本発明になる排気ガス浄化触媒
によれば、長時間使用した後も高いNOx 浄化率を維持
できることが分かる。
【0102】
【発明の効果】請求項1〜11記載の排気ガス浄化用触
媒は、従来の触媒では十分な活性を示さなかったリーン
雰囲気下におけるNOx 浄化性能を向上させ、かつ三元
触媒としての機能を十分に発現することができ、更に熱
耐久後においても優れたNOx浄化性能を示すことがで
きる。
【0103】請求項12記載の排気ガス浄化用触媒は、
上記効果に加えて更に、コンパクトなものとすることが
できる。
【0104】請求項13記載の排気ガス浄化触媒の使用
方法によれば、空燃比が11以上で運転される内燃機関
からの排気ガスを極めて効率良く浄化できるので、経済
性(燃費)に優れ、環境への悪影響が少ない自動車を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】排気ガス浄化用触媒の第1モノリス触媒中の第
3コート層の細孔分布の例を示す線図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 27/185 B01J 29/46 A 29/46 29/70 A 29/70 29/76 ZABA 29/76 ZAB 29/78 A 29/78 37/02 301L 37/02 301 F01N 3/28 ZAB F01N 3/28 ZAB 301B 301 301J B01D 53/36 102B 104A (72)発明者 上久保 真紀 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気ガスの上流側に、白金、パラジウム
    及びロジウムから成る群より選ばれた少なくとも1種の
    貴金属成分を含む第1触媒層と、該第1触媒層上に耐火
    性多孔質無機化合物の層とを設けてなる第1モノリス触
    媒を配置し、その下流側に、白金、パラジウム及びロジ
    ウムから成る群より選ばれた少なくとも1種の貴金属成
    分と、アルカリ金属、アルカリ土類金属及び希土類金属
    から成る群より選ばれた少なくとも1種の成分をモノリ
    ス触媒1L当たり0.1モルを超えて0.4モル以下の
    範囲で含有してなる第2モノリス触媒を配置し、さらに
    その下流側に、白金、パラジウム及びロジウムから成る
    群より選ばれた少なくとも1種の貴金属成分と、セリウ
    ムを含有し、さらにアルカリ金属、アルカリ土類金属及
    びセリウム以外の希土類金属から成る群より選ばれた少
    なくとも1種の成分をモノリス触媒1L当たり0.1モ
    ル以下の範囲で含有してなる第3モノリス触媒を直列に
    配置することを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  2. 【請求項2】 第2モノリス触媒が、更に (La1-x x )1-aBOb (式中、0<x<1、 0<a<0.2、 b:各元素
    の原子価から計算される酸素量 A=バリウム及び/又はカリウム B=コバルト、鉄、ニッケル及びマンガンから成る群よ
    り選ばれた少なくとも1種の成分を示す) で表される複合酸化物を含有することを特徴とする請求
    項1記載の排気ガス浄化用触媒。
  3. 【請求項3】 第1モノリス触媒中の耐火性多孔質無機
    化合物層の1〜100nmの範囲にある細孔の平均細孔直
    径が1〜10nmの範囲内にあることを特徴とする請求項
    1又は2項記載の排気ガス浄化用触媒。
  4. 【請求項4】 第1モノリス触媒が、更に珪素、アルミ
    ニウム、チタン、マグネシウム、ジルコニウム、セリウ
    ム、ランタン及びバリウムから成る群より選ばれた少な
    くとも1種以上の成分を含むことを特徴とする請求項1
    〜3いずれかの項記載の排気ガス浄化用触媒。
  5. 【請求項5】 第1モノリス触媒中の白金、パラジウ
    ム、ロジウムから成る群より選ばれた少なくとも1種の
    貴金属成分を含む第1触媒層が、珪素、アルミニウム、
    チタン、マグネシウム、ジルコニウム、セリウム、ラン
    タン及びバリウムから成る群より選ばれた少なくとも1
    種以上の成分を含むことを特徴とする請求項4記載の排
    気ガス浄化用触媒。
  6. 【請求項6】 第1モノリス触媒中の該耐火性多孔質無
    機化合物層が、珪素、アルミニウム、チタン、マグネシ
    ウム、リン、ジルコニウム、セリウム、ランタン及びバ
    リウムから成る群より選ばれた1種以上の成分を含むこ
    とを特徴とする請求項4記載の排気ガス浄化用触媒。
  7. 【請求項7】 排気ガス下流側の第2モノリス触媒及び
    /又は第3モノリス触媒が更に、珪素、アルミニウム、
    チタン、マグネウム、ジルコニウムから成る群より選ば
    れた少なくとも1種以上の成分を含むことを特徴とする
    請求項1〜6いずれかの項記載の排気ガス浄化用触媒。
  8. 【請求項8】 排気ガス上流側の第1モノリス触媒中の
    該耐火性多孔質無機化合物層が、結晶性アルミノシリケ
    ート(ゼオライト)であることを特徴とする請求項1〜
    7いずれかの項記載の排気ガス浄化用触媒。
  9. 【請求項9】 結晶性アルミノシリケートのシリカ/ア
    ルミナ比が35以上であることを特徴とする請求項8記
    載の排気ガス浄化用触媒。
  10. 【請求項10】 排気ガス上流側の第1モノリス触媒中
    の該耐火性多孔質無機化合物層が、層状ケイ酸塩である
    ことを特徴とする請求項1〜7いずれかの項記載の排気
    ガス浄化用触媒。
  11. 【請求項11】 排気ガス上流側の第1モノリス触媒中
    の該耐火性多孔質無機化合物層が更に、銅、ニッケル、
    コバルト、鉄、亜鉛、インジウム、タングステン、マン
    ガン、スズ及びガリウムから成る群より選ばれた1種以
    上の成分を含有することを特徴とする請求項1〜10い
    ずれかの項記載の排気ガス浄化用触媒。
  12. 【請求項12】 排気ガスの上流側に、請求項1〜11
    いずれかの項記載の第1モノリス触媒を配置し、その下
    流側に、請求項1〜11いずれかの項記載の第2モノリ
    ス触媒層上に請求項1〜11いずれかの項記載の第3モ
    ノリス触媒層を設けて成る第2′モノリス触媒を直列に
    配置することを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12いずれかの項記載の排
    気ガス浄化用触媒を空燃比が11以上の内燃機関に用い
    ることを特徴とする排気ガス浄化用触媒の使用方法。
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