JPH1110444A - 金属線材皮剥加工用切粉除去装置 - Google Patents
金属線材皮剥加工用切粉除去装置Info
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- JPH1110444A JPH1110444A JP17778197A JP17778197A JPH1110444A JP H1110444 A JPH1110444 A JP H1110444A JP 17778197 A JP17778197 A JP 17778197A JP 17778197 A JP17778197 A JP 17778197A JP H1110444 A JPH1110444 A JP H1110444A
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- Japan
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- stripping
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- chips
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属線材を皮剥加工する場合において、皮剥
きに伴って発生する切粉の線材への絡み付き及びダイス
ボックス内への詰まりを防止する。 【解決手段】 金属線材Ｓを皮剥ダイス８に通過させて
皮剥加工する装置において、皮剥ダイス８の線材入側に
軸受体１０に支持されて回転する中空回転軸１２を設
け、中空回転軸１２に中空回転台座１５を設け、中空回
転台座１５に複数の棒状突起物１７を設ける。中空回転
軸１２を回転させると棒状突起物１７が回転して切粉Ｋ
に衝突し切粉Ｋを切断・除去する。線材Ｓの直径が小径
に変わった場合は、それに応じて棒状突起物１７を線材
Ｓに近づけて棒状突起物１７を切粉Ｋの根本近くに衝突
させることで切粉Ｋを的確に切断・除去することができ
る。
きに伴って発生する切粉の線材への絡み付き及びダイス
ボックス内への詰まりを防止する。 【解決手段】 金属線材Ｓを皮剥ダイス８に通過させて
皮剥加工する装置において、皮剥ダイス８の線材入側に
軸受体１０に支持されて回転する中空回転軸１２を設
け、中空回転軸１２に中空回転台座１５を設け、中空回
転台座１５に複数の棒状突起物１７を設ける。中空回転
軸１２を回転させると棒状突起物１７が回転して切粉Ｋ
に衝突し切粉Ｋを切断・除去する。線材Ｓの直径が小径
に変わった場合は、それに応じて棒状突起物１７を線材
Ｓに近づけて棒状突起物１７を切粉Ｋの根本近くに衝突
させることで切粉Ｋを的確に切断・除去することができ
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属線材を皮剥加
工する場合において、皮剥きに伴って発生する切粉の皮
剥中の線材への絡み付き及びダイスボックス内での詰ま
りを防止する装置に関するものである。
工する場合において、皮剥きに伴って発生する切粉の皮
剥中の線材への絡み付き及びダイスボックス内での詰ま
りを防止する装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】鋼，チタン，アルミニウムなどの金属線
材は様々な用途の構造材料、あるいは機能材料として幅
広く使用されている。これら線材の表面キズ除去および
寸法精度向上などを目的として、線材を円状切刃を有す
る皮剥ダイスに通してその表層を皮剥加工する方法が知
られている。
材は様々な用途の構造材料、あるいは機能材料として幅
広く使用されている。これら線材の表面キズ除去および
寸法精度向上などを目的として、線材を円状切刃を有す
る皮剥ダイスに通してその表層を皮剥加工する方法が知
られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このような方法によっ
て線材表層の皮剥加工を行うとき、皮剥加工に伴って発
生した切粉が皮剥加工中の線材に絡み付いたり、ダイス
ボックス内で詰まりを生じることで通線が阻害されて加
工中の線材表面にビビリ状の凹凸が発生し、場合によっ
ては断線を生じる。その結果、能率の著しい低下や再処
理による製品歩留の低下をもたらすといった問題があっ
た。このような問題は、線材が延性や靭性の高い材料あ
るいは被削性の悪いチタン合金やステンレス鋼の場合に
特に生じ易い。
て線材表層の皮剥加工を行うとき、皮剥加工に伴って発
生した切粉が皮剥加工中の線材に絡み付いたり、ダイス
ボックス内で詰まりを生じることで通線が阻害されて加
工中の線材表面にビビリ状の凹凸が発生し、場合によっ
ては断線を生じる。その結果、能率の著しい低下や再処
理による製品歩留の低下をもたらすといった問題があっ
た。このような問題は、線材が延性や靭性の高い材料あ
るいは被削性の悪いチタン合金やステンレス鋼の場合に
特に生じ易い。
【０００４】このような問題を解決する装置として、皮
剥ダイス入側の至近位置にカッターを設け、このカッタ
ーを線材を中心にして回転させることで切粉を切断する
装置が、例えば特開昭５７−７１７０２号公報によって
知られている。しかし、このような装置では延性や靭性
が高い線材の場合は、前記問題を解決することができな
い。
剥ダイス入側の至近位置にカッターを設け、このカッタ
ーを線材を中心にして回転させることで切粉を切断する
装置が、例えば特開昭５７−７１７０２号公報によって
知られている。しかし、このような装置では延性や靭性
が高い線材の場合は、前記問題を解決することができな
い。
【０００５】本発明は、線材を皮剥加工する場合におい
て、皮剥きに伴って発生する切粉を的確に切断・除去す
ることにより、切粉の線材への絡み付き及びダイスボッ
クス内への詰まりを確実に防止することを課題とする。
て、皮剥きに伴って発生する切粉を的確に切断・除去す
ることにより、切粉の線材への絡み付き及びダイスボッ
クス内への詰まりを確実に防止することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の金属線材皮剥加工用切粉除去装置は、金属線材を皮
剥ダイスに通過させて皮剥加工する装置において、前記
皮剥ダイスの線材入側に線材通路を軸芯にして回転する
中空回転台座を設け、該中空回転台座の前記皮剥ダイス
側に該皮剥ダイスに向けた棒状突起物を複数設けると共
に、該棒状突起物を線材通路に対して接近及び離反可能
に設けたことを特徴とする。
明の金属線材皮剥加工用切粉除去装置は、金属線材を皮
剥ダイスに通過させて皮剥加工する装置において、前記
皮剥ダイスの線材入側に線材通路を軸芯にして回転する
中空回転台座を設け、該中空回転台座の前記皮剥ダイス
側に該皮剥ダイスに向けた棒状突起物を複数設けると共
に、該棒状突起物を線材通路に対して接近及び離反可能
に設けたことを特徴とする。
【０００７】本発明者等は、延性や靭性の高い線材の皮
剥加工において、切粉を的確に切断・除去するために
は、棒状突起物を切粉の根元にある程度近ずけることが
重要であることを見出した。従来は棒状突起物の位置が
線材径方向で固定されていたため、棒状突起物の位置は
線材の最大直径に合わせていた。そのため最小直径の線
材の場合は、棒状突起物は切粉の根元から離れた位置に
衝突することになり、その結果、切粉は撓んで的確に切
断・除去することができなかった。そこで本発明は棒状
突起物を線材に対して接近及び離反可能に設けること
で、棒状突起物を切粉の適切な位置に衝突させるように
構成したものである。
剥加工において、切粉を的確に切断・除去するために
は、棒状突起物を切粉の根元にある程度近ずけることが
重要であることを見出した。従来は棒状突起物の位置が
線材径方向で固定されていたため、棒状突起物の位置は
線材の最大直径に合わせていた。そのため最小直径の線
材の場合は、棒状突起物は切粉の根元から離れた位置に
衝突することになり、その結果、切粉は撓んで的確に切
断・除去することができなかった。そこで本発明は棒状
突起物を線材に対して接近及び離反可能に設けること
で、棒状突起物を切粉の適切な位置に衝突させるように
構成したものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の切粉除去装置を図
面に示す実施例によって説明する。図１は、本発明の装
置を含む全体図を模式的に示しており、払出しリール１
から払い出された線材Ｓは伸線装置２によって線径を縮
小され、次に皮剥装置３によって表層を皮剥加工された
後、捲取リール４に捲き取られる。
面に示す実施例によって説明する。図１は、本発明の装
置を含む全体図を模式的に示しており、払出しリール１
から払い出された線材Ｓは伸線装置２によって線径を縮
小され、次に皮剥装置３によって表層を皮剥加工された
後、捲取リール４に捲き取られる。
【０００９】皮剥装置３による線材表層の皮剥加工に伴
って発生する切粉Ｋは、線材Ｓに絡み付いたり皮剥ダイ
ス３のボックス（図示しない）内で詰まりを発生するこ
とで通線が阻害され、その結果、皮剥加工中の線材Ｓの
表面にビビリ状の凹凸が発生する。本発明の切粉除去装
置５は、このような問題を解消するものであり、その詳
細を図２によって説明する。
って発生する切粉Ｋは、線材Ｓに絡み付いたり皮剥ダイ
ス３のボックス（図示しない）内で詰まりを発生するこ
とで通線が阻害され、その結果、皮剥加工中の線材Ｓの
表面にビビリ状の凹凸が発生する。本発明の切粉除去装
置５は、このような問題を解消するものであり、その詳
細を図２によって説明する。
【００１０】図２において、架台６上の図面右側には皮
剥装置３のダイス保持体７が設けられており、ダイス保
持体７にはダイス取付具９によって皮剥ダイス８が取付
けられている。架台６上の図面左側には本発明による切
粉除去装置５が設けられており、軸受体１０にはベアリ
ング１１を介して中空回転軸１２が回転自在に設けられ
ている。
剥装置３のダイス保持体７が設けられており、ダイス保
持体７にはダイス取付具９によって皮剥ダイス８が取付
けられている。架台６上の図面左側には本発明による切
粉除去装置５が設けられており、軸受体１０にはベアリ
ング１１を介して中空回転軸１２が回転自在に設けられ
ている。
【００１１】中空回転軸１２の図面左側にはモーター
（図示しない）と連結されたプーリー１３が設けられて
おり、中空回転軸１２の図面右側には線材通路Ｒを軸芯
にして回転する中空回転台座１５がボルト１６によって
取付けられている。中空回転台座１５には線材通路Ｒを
挟んで２本の棒状突起物１７が、皮剥ダイス８に向けて
且つ、その先端を皮剥ダイス８に接近させてボルト２２
によって取付けられている。
（図示しない）と連結されたプーリー１３が設けられて
おり、中空回転軸１２の図面右側には線材通路Ｒを軸芯
にして回転する中空回転台座１５がボルト１６によって
取付けられている。中空回転台座１５には線材通路Ｒを
挟んで２本の棒状突起物１７が、皮剥ダイス８に向けて
且つ、その先端を皮剥ダイス８に接近させてボルト２２
によって取付けられている。
【００１２】図３は、切粉除去具１４の一例を示してお
り、中空回転台座１５の軸芯部には線材通過孔１８が設
けられており、該孔１８を挟んだ十字方向にはキー溝１
９，１９が設けられている。各キー溝１９には合計４個
のスライド駒２０の底部が嵌合されており、各スライド
駒２０にはボルト２１（３個のみ示す）が貫通しボルト
２１の先端がキー溝１９の底面に設けられた複数の穴
（図示しない）に嵌まり込むことで、スライド駒２０は
任意位置で固定される。
り、中空回転台座１５の軸芯部には線材通過孔１８が設
けられており、該孔１８を挟んだ十字方向にはキー溝１
９，１９が設けられている。各キー溝１９には合計４個
のスライド駒２０の底部が嵌合されており、各スライド
駒２０にはボルト２１（３個のみ示す）が貫通しボルト
２１の先端がキー溝１９の底面に設けられた複数の穴
（図示しない）に嵌まり込むことで、スライド駒２０は
任意位置で固定される。
【００１３】また各スライド駒２０に設けられた孔（図
示しない）には棒状突起物１７が挿入されており、棒状
突起物１７はスライド駒２０を貫通したボルト２２に押
し付けられることで任意位置で固定される。棒状突起物
１７の断面形状は図では真円形であるが三角形などでも
よく、回転方向側の面が凸状がよい。棒状突起状物１７
の円相当直径は、線材の直径が４〜２０ｍｍ程度であれ
ば５ｍｍ以下が好ましい。
示しない）には棒状突起物１７が挿入されており、棒状
突起物１７はスライド駒２０を貫通したボルト２２に押
し付けられることで任意位置で固定される。棒状突起物
１７の断面形状は図では真円形であるが三角形などでも
よく、回転方向側の面が凸状がよい。棒状突起状物１７
の円相当直径は、線材の直径が４〜２０ｍｍ程度であれ
ば５ｍｍ以下が好ましい。
【００１４】次に本装置の作動を説明すると、皮剥加工
を行う線材の径に合わせて図３に示す棒状突起物１７の
位置を調整するために、ボルト２１を弛めてスライド駒
２０をキー溝１９に沿って移動させることで、棒状突起
物１７と線材Ｓの間隙を適正に調整し、またボルト２２
を弛めて棒状突起物１７のスライド駒２０への挿入深さ
を調整することで、棒状突起物１７と皮剥きダイス８の
間隙を適正に調整する。
を行う線材の径に合わせて図３に示す棒状突起物１７の
位置を調整するために、ボルト２１を弛めてスライド駒
２０をキー溝１９に沿って移動させることで、棒状突起
物１７と線材Ｓの間隙を適正に調整し、またボルト２２
を弛めて棒状突起物１７のスライド駒２０への挿入深さ
を調整することで、棒状突起物１７と皮剥きダイス８の
間隙を適正に調整する。
【００１５】図２に示すプーリー１３と連結されたモー
ター（図示しない）の駆動によって棒状突起物１７を回
転させるとともに、線材Ｓを中空回転軸１２及び皮剥き
ダイス８に通して矢印方向へ連続的に引き抜く。線材Ｓ
は皮剥ダイス８によって皮剥きされ、それに伴って切粉
Ｋが発生する。
ター（図示しない）の駆動によって棒状突起物１７を回
転させるとともに、線材Ｓを中空回転軸１２及び皮剥き
ダイス８に通して矢印方向へ連続的に引き抜く。線材Ｓ
は皮剥ダイス８によって皮剥きされ、それに伴って切粉
Ｋが発生する。
【００１６】切粉Ｋは、まず始めに図３に示す線材通過
孔１８に近い棒状突起物１７ａの衝突によって切断され
るか、あるいは切断されなくても遠心力によって線材Ｓ
から遠ざかる方向へと押しやられることで切粉の線材Ｓ
への絡み付きが防止される。線材Ｓから遠ざかる方向へ
と押しやられた切粉は、線材通過孔１８から離れた位置
に固定された棒状突起物１７ｂの衝突によって切断され
るか、線材Ｓから遠ざかる方向へ押しやられる。
孔１８に近い棒状突起物１７ａの衝突によって切断され
るか、あるいは切断されなくても遠心力によって線材Ｓ
から遠ざかる方向へと押しやられることで切粉の線材Ｓ
への絡み付きが防止される。線材Ｓから遠ざかる方向へ
と押しやられた切粉は、線材通過孔１８から離れた位置
に固定された棒状突起物１７ｂの衝突によって切断され
るか、線材Ｓから遠ざかる方向へ押しやられる。
【００１７】皮剥加工を行う線材の径を変更する場合、
例えば大径から小径に変更する場合は、前記要領によっ
てボルト２１を弛めてスライド駒２０をキー溝１９に沿
って線材通過孔１８側に移動させることで棒状突起物１
７ａ，１７ｂを線材Ｓに近ずけ、またボルト２２を弛め
て棒状突起物１７ａ，１７ｂのスライド駒２０への挿入
深さを浅くして棒状突起物１７ａ，１７ｂを皮剥ダイス
８に近ずける。このように皮剥加工を行う線材の径に応
じて棒状突起物を適正に位置調整し、棒状突起物を常に
切粉の適正な位置に衝突させることで、切粉を的確に切
断・除去することができる。
例えば大径から小径に変更する場合は、前記要領によっ
てボルト２１を弛めてスライド駒２０をキー溝１９に沿
って線材通過孔１８側に移動させることで棒状突起物１
７ａ，１７ｂを線材Ｓに近ずけ、またボルト２２を弛め
て棒状突起物１７ａ，１７ｂのスライド駒２０への挿入
深さを浅くして棒状突起物１７ａ，１７ｂを皮剥ダイス
８に近ずける。このように皮剥加工を行う線材の径に応
じて棒状突起物を適正に位置調整し、棒状突起物を常に
切粉の適正な位置に衝突させることで、切粉を的確に切
断・除去することができる。
【００１８】図４は、切粉除去具１４の他の例を示し、
図３に示した例と異なる点は、棒状突起物１７を線材通
過孔１８の軸芯線に対して傾斜させて設けたこと、およ
び棒状突起物１７の先端にワイヤーブラシ２３を取付け
たことである。この切粉除去具１４によれば皮剥加工中
の線材が振れても棒状突起物１７は傾斜しているので線
材に接触し難く、棒状突起物１７が例え線材に接触して
も、先端にワイヤーブラシ２３を取付けているため線材
に疵が付き難い。
図３に示した例と異なる点は、棒状突起物１７を線材通
過孔１８の軸芯線に対して傾斜させて設けたこと、およ
び棒状突起物１７の先端にワイヤーブラシ２３を取付け
たことである。この切粉除去具１４によれば皮剥加工中
の線材が振れても棒状突起物１７は傾斜しているので線
材に接触し難く、棒状突起物１７が例え線材に接触して
も、先端にワイヤーブラシ２３を取付けているため線材
に疵が付き難い。
【００１９】本発明の装置における棒状突起物１７の設
置位置は、図２〜図４に示すように線材通過孔８を中心
にした等分に設けることが好ましく、棒状突起物１７の
数は線材通過孔１８を挟んだ対向位置に少なくとも１本
づつ（合計２本）設けることが好ましい。以上の説明で
は棒状突起物１７は中空回転台座１５に取付けたが、中
空回転軸１２に直接取付けてもよい。
置位置は、図２〜図４に示すように線材通過孔８を中心
にした等分に設けることが好ましく、棒状突起物１７の
数は線材通過孔１８を挟んだ対向位置に少なくとも１本
づつ（合計２本）設けることが好ましい。以上の説明で
は棒状突起物１７は中空回転台座１５に取付けたが、中
空回転軸１２に直接取付けてもよい。
【００２０】
【実施例】次に本発明の装置を実施例によってさらに詳
しく説明する。図３に示した切粉除去具１４を図２に示
した線材皮剥加工装置の中空回転軸１２に装着して、Ｓ
ＵＳ４３０、ＳＵＳ３０４及びチタン合金を素材とする
直径１８．０ｍｍの線材について皮剥加工を行った後、
次に前記と同じ素材の直径６．０ｍｍの線材について皮
剥加工を行った。
しく説明する。図３に示した切粉除去具１４を図２に示
した線材皮剥加工装置の中空回転軸１２に装着して、Ｓ
ＵＳ４３０、ＳＵＳ３０４及びチタン合金を素材とする
直径１８．０ｍｍの線材について皮剥加工を行った後、
次に前記と同じ素材の直径６．０ｍｍの線材について皮
剥加工を行った。
【００２１】線材直径１８．０ｍｍの場合は、棒状突起
物１７と線材の間隙は３０ｍｍ、棒状突起物１７と皮剥
ダイス８の間隙は４０ｍｍに設定し、線材直径６．０ｍ
ｍの場合は、棒状突起物１７と線材の間隙は１０ｍｍ、
棒状突起物１７と皮剥ダイス８の間隙は２５ｍｍに設定
した。
物１７と線材の間隙は３０ｍｍ、棒状突起物１７と皮剥
ダイス８の間隙は４０ｍｍに設定し、線材直径６．０ｍ
ｍの場合は、棒状突起物１７と線材の間隙は１０ｍｍ、
棒状突起物１７と皮剥ダイス８の間隙は２５ｍｍに設定
した。
【００２２】比較例として棒状突起物１７の位置が固定
式の装置を用いて皮剥加工を行った。線材の直径が１
８．０ｍｍの場合は棒状突起物１７と線材の間隙は４０
ｍｍ、棒状突起物１７と皮剥ダイス８の間隙も４０ｍｍ
であり、線材の直径が６．０ｍｍの場合は棒状突起物１
７と線材の間隙は４０ｍｍ、棒状突起物１７と皮剥ダイ
ス８の間隙は２５ｍｍであった。なお、引抜速度は６０
〜１２０ｍ／ｍｉｎ、皮剥き量（厚さ）は０．２ｍｍと
した。
式の装置を用いて皮剥加工を行った。線材の直径が１
８．０ｍｍの場合は棒状突起物１７と線材の間隙は４０
ｍｍ、棒状突起物１７と皮剥ダイス８の間隙も４０ｍｍ
であり、線材の直径が６．０ｍｍの場合は棒状突起物１
７と線材の間隙は４０ｍｍ、棒状突起物１７と皮剥ダイ
ス８の間隙は２５ｍｍであった。なお、引抜速度は６０
〜１２０ｍ／ｍｉｎ、皮剥き量（厚さ）は０．２ｍｍと
した。
【００２３】本発明の装置を用いた実施例では、切粉の
線材への絡み付きは発生せず、また皮剥加工後の線材表
面にビビリ状の凹凸も発生しなかった。これに対して比
較例のうち、線材がＳＵＳ４３０及びＳＵＳ３０４の場
合は切粉の一部が線材に絡み付き、皮剥加工後の線材表
面にビビリが発生した。また線材の直径が６．０ｍｍで
チタン合金の場合は、切粉の絡み付きが激しく、加工途
中で断線した。
線材への絡み付きは発生せず、また皮剥加工後の線材表
面にビビリ状の凹凸も発生しなかった。これに対して比
較例のうち、線材がＳＵＳ４３０及びＳＵＳ３０４の場
合は切粉の一部が線材に絡み付き、皮剥加工後の線材表
面にビビリが発生した。また線材の直径が６．０ｍｍで
チタン合金の場合は、切粉の絡み付きが激しく、加工途
中で断線した。
【００２４】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば線材の皮
剥加工に伴って発生する切粉を回転する棒状突起物の衝
突によって切断・除去する方法において、棒状突起物を
線材に対して位置調整可能に設けたので、棒状突起物の
位置を線材の径に応じて調整することで、線材が延性や
靭性の高い材料であっても切粉を的確に切断・除去する
ことができる。その結果、切粉の線材への絡み付などに
よるビビリ発生や断線を防止して、表面性状の良好な皮
剥き線材を能率および歩留よく製造することができる。
剥加工に伴って発生する切粉を回転する棒状突起物の衝
突によって切断・除去する方法において、棒状突起物を
線材に対して位置調整可能に設けたので、棒状突起物の
位置を線材の径に応じて調整することで、線材が延性や
靭性の高い材料であっても切粉を的確に切断・除去する
ことができる。その結果、切粉の線材への絡み付などに
よるビビリ発生や断線を防止して、表面性状の良好な皮
剥き線材を能率および歩留よく製造することができる。
【図１】本発明の線材皮剥加工装置を含む全体図を模式
的に示した側面図
的に示した側面図
【図２】本発明の線材皮剥加工装置の側断面図
【図３】切粉除去具の一実施例を示す斜視図
【図４】切粉除去具の他の実施例を示す斜視図
１；払出しリール ２；伸線装置 ３；皮剥装置 ４；捲取リール ５；切粉除去装置 ６；架台 ７；ダイス保持体 ８；皮剥ダイス ９；ダイス取付具 １０；軸受体 １１；ベアリング １２；中空回転軸 １３；プーリー １４；切粉除去具 １５；中空回転台座 １６；ボルト １７；棒状突起物 １８；線材通過孔 １９；キー溝 ２０；スライド駒 ２１；ボルト ２２；ボルト ２３；ワイヤーブラシ Ｓ；線材 Ｋ；切粉 Ｒ；線材通路
Claims (3)
- 【請求項１】 金属線材を皮剥ダイスに通過させて皮剥
加工する装置において、前記皮剥ダイスの線材入側に線
材通路を軸芯にして回転する中空回転台座を設け、該中
空回転台座の前記皮剥ダイス側に該皮剥ダイスに向けた
棒状突起物を複数設けると共に、該棒状突起物を線材通
路に対して接近及び離反可能に設けたことを特徴とする
線材皮剥加工用切粉除去装置。 - 【請求項２】 請求項１に記載の棒状突起物を長さ変更
可能に設けたことを特徴とする線材皮剥加工用切粉除去
装置。 - 【請求項３】 請求項１に記載の棒状突起物の先端にワ
イヤーブラシを設けたことを特徴とする金属線材皮剥加
工用切粉除去装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17778197A JPH1110444A (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 金属線材皮剥加工用切粉除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17778197A JPH1110444A (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 金属線材皮剥加工用切粉除去装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1110444A true JPH1110444A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=16037003
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17778197A Withdrawn JPH1110444A (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 金属線材皮剥加工用切粉除去装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1110444A (ja) |
Cited By (9)
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