JP2001062773A - 丸刃切断装置及び丸刃切断装置用丸刃の刃先加工方法 - Google Patents

丸刃切断装置及び丸刃切断装置用丸刃の刃先加工方法

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JP2001062773A JP24086299A JP24086299A JP2001062773A JP 2001062773 A JP2001062773 A JP 2001062773A JP 24086299 A JP24086299 A JP 24086299A JP 24086299 A JP24086299 A JP 24086299A JP 2001062773 A JP2001062773 A JP 2001062773A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環状の丸刃からなる第1丸刃と、その第1丸
刃の方向に押されている薄丸刃からなる第2丸刃とによ
って被切断帯をスリットするときに鋭利な刃先からなる
丸刃の刃先に塑性変形やチッピングが起こり難い丸刃切
断装置を提供する。 【解決手段】 第1丸刃と第2丸刃のうちの一方の丸刃
を他方の丸刃を形成している材質に比べてより硬度の高
い材質によって形成し、刃物軸を少なくとも1回転させ
ることにより、他方の丸刃に比べてより硬度の高い材質
によって形成されている一方の丸刃の刃先によって他方
の丸刃の刃先周縁部をほぼ均一な幅で微小に切削加工す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば、磁気テー
プ、フィルム、又は帯状の金属箔などの原反を連続して
長さ方向にスリットする丸刃切断装置、及びその装置に
用いる丸刃の刃先加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープやフィルムなどのウェブや金
属箔などを連続して長さ方向にスリットするための切断
装置としては、例えば、実開平6−5890号公報や実
開平6−5893号公報、及び、実開昭63−1587
92号公報や実開昭58−173496号公報に示され
ているような上下丸刃の組み合せからなる切断装置が知
られており、それらの代表的なものとしては、図14及
び図15に示すような丸刃切断装置があげられる。
【0003】図14に示す丸刃切断装置は、第1刃物軸
1と第2刃物軸2とが互いに平行に配置されており、そ
の第1刃物軸1には、外径と厚さがそれぞれ所定の寸法
からなりその外周にリング状の逃げ溝32が設けられ逃
げ溝32の反対側外周縁が刃先とされた第1丸刃3が逃
げ溝32を同一方向に向けて所定の数だけ連続して嵌合
固定されている。一方、第2刃物軸2には、前記第1丸
刃3の厚さとほぼ等しい厚さからなりその外周にリング
状の装着段部52が設けられている刃物ホルダー5が装
着段部52を同一方向に向けて連続して嵌合固定されて
おり、その刃物ホルダー5の装着段部52にはリング状
の薄丸刃からなる第2丸刃4が軸心方向に移動可能に装
着されている。そして第2丸刃4の背側には皿ばね6が
装着されており、皿ばね6の付勢力によって第2丸刃4
はいくぶん皿形形状に変形され、第1丸刃3の刃先の垂
直面に対して若干の逃げ角(図示せず)が存在してい
る。
【0004】この状態で少なくとも前記第2刃物軸2を
軸心方向に移動させてリング状の薄丸刃からなる第2丸
刃4の刃先側面41を第1丸刃3の刃先側面31に接触
させてから更に所定量だけ押し込むことによって、第1
丸刃3の刃先側面31に第2丸刃4の刃先側面41が所
定の側圧で押されるようになっている。そして、この状
態において第1刃物軸1と第2刃物軸2とをそれぞれ切
断方向に回転させてやることによって両刃物軸の間に通
された被切断帯としてのフィルムなどが所定の条数にス
リットされる。
【0005】次に、図15に示す丸刃切断装置は、図1
4に示した丸刃切断装置と同様に第1刃物軸1と第2刃
物軸2とは平行に配置されており、その第1刃物軸1に
は、外径と厚さがそれぞれ所定の寸法からなりその外周
に逃げ溝32が設けられその逃げ溝32側の外周縁が刃
先とされた第1丸刃3が逃げ溝32を同一方向に向けて
所定の数だけ連続して嵌合固定されている。そしてこの
第1丸刃3の刃先側面31には一般的には逃げ角αが設
けられている。
【0006】一方、第2刃物軸2には、前記第1丸刃3
の厚さとほぼ等しい厚さからなりその外周にリング状の
装着段部52が設けられている刃物ホルダー5が装着段
部52を同一方向に向けて連続して嵌合固定されてお
り、その刃物ホルダー5の装着段部52には刃先側面に
逃げ角βが設けられた皿形形状の薄丸刃からなる第2丸
刃4が装着されている。そして第2丸刃4の背側には皿
ばね6、または前記の実開平6−5890号公報の図8
に示されているようなリング状のコイルスプリングなど
が装着されており、少なくとも前記第2刃物軸2を軸心
方向に移動させて皿形形状の薄丸刃からなる第2丸刃4
の刃先側面41を第1丸刃3の刃先側面31に接触させ
てから更に所定量だけ押し込むことによって、第1丸刃
3の刃先側面31に第2丸刃4の刃先側面41が所定の
側圧で押されるようになっている。そして、この状態に
おいて、第1刃物軸1と第2刃物軸2とをそれぞれ切断
方向に回転させてやることによって両刃物軸の間に通さ
れたフィルムなどが所定の条数にスリットされるように
なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図14及び図
15に示した丸刃切断装置においては、第1丸刃3と第
2丸刃4の一方または両方の丸刃の刃先は相手の刃先に
対して逃げ角を有する形状であるため、第1丸刃3と第
2丸刃4の刃先の接触状態は線接触、或いは点接触とな
り、両刃先の間に側圧が付与されると刃先に極めて大き
な接触面圧が加わることになる。また、従来の丸刃切断
装置においては、第1丸刃3と第2丸刃4の材質には、
例えば一方が高速度工具鋼(SKH)で他方が金型用合
金工具鋼(SKDなど)の組み合わせであったり、両者
共に高速度工具鋼、或いは両者共に超硬合金の組み合わ
せと言うように同じ材質か類似の材質を使用していた。
【0008】その結果、両刃先間に側圧が付与されて両
刃物軸に回転が与えられると刃先周縁部には瞬時に塑性
変形が発生し、刃先は図16(図面に代わる光学顕微鏡
による拡大写真)にその断面を示すように捲れた状態と
なり、それに続いて刃先にはチッピングが発生する。そ
して、この状態で被切断帯をスリットすることになるの
で、スリットされたウェブなどの切り口は良くない状態
がしばらく続き、そのまま切断を続けて適度に刃先が摩
耗するとチッピングなどによる刃先破壊の進行が止ま
り、やがて切り口の品質は安定してくるが、安定するま
でには多量の被切断ウェブが不満足な切り口のまま製品
となりその多くが不良になってしまうという問題があっ
た。また、刃先破壊の進行が減少したとしても刃先周縁
部は依然として捲れた状態にあり、刃先先端はシャープ
な刃先とはならず、また、刃先先端でのクリアランスも
ゼロにはならないので、特に被切断帯の厚みが薄くなる
ほど切り口には不安定な状態が現れる。
【0009】表1は図15に示す丸刃切断装置における
第1丸刃3と第2丸刃4の刃先に掛かる見掛けの側圧を
500g及び1000gとしたときの刃先の摩耗幅と刃
先の接触面圧との関係を示したもので、第1丸刃3の外
径を80mm、第2丸刃4の外径は98mmとし、上下
刃の噛み込み量を0.3mmとした場合の計算値であ
る。一方、高速度工具鋼(SKH2:730HV程度)
の圧延方向での抗折力は約180Kgf/mm2 (直角
方向では300Kgf/mm2)とされており、第1丸
刃3と第2丸刃4を高速度工具鋼製とした場合には表1
より刃先に掛かる見掛けの側圧が500gの場合で摩耗
幅16μm前後以下で、また刃先に掛かる見掛けの側圧
が1000gの場合で摩耗幅22μm前後以下で塑性変
形やチッピングが発生し易いことが理解できる。特に、
刃先形状が鋭利な第2丸刃4の方が第1丸刃3に比べて
より多くのチッピングが発生することが予想される。
【0010】
【表1】
【0011】次に、別の従来技術として、特開平1−2
46094号公報には、上刃と下刃の少なくとも一方の
刃先が、径外方に向かって次第に相手側の刃から離れる
ように面取りがされている裁断用丸刃工具の技術が開示
されているが、この従来技術は、一方の刃先部分と相手
側の刃との間に間隙、即ちクリアランスを設けるように
して、ウェブの裁断面をウェブ厚さ方向にわたってわざ
わざ凹凸を有する切り口とし、ウェブの表面上に塗布さ
れている乳剤層を保護する目的で、その乳剤層がウェブ
支持体より外側に出ないような切り口とすると言うもの
であり、一方の刃先の先端は鋭利な刃先とされてはいる
が、その刃先先端は相手側の側面とは接触することはな
いので、この場合でも被切断帯の厚みが薄くなるほど切
り口状態は満足出来るものとはならなかつた。
【0012】本発明は上述した従来の問題点に鑑みてな
されたものであり、環状の丸刃からなる第1丸刃と、そ
の第1丸刃の方向に押されている薄丸刃からなる第2丸
刃とによって被切断帯をスリットするときに鋭利な刃先
からなる丸刃の刃先に塑性変形やチッピングが起こり難
い丸刃切断装置を提供することを目的としており、使い
始めの初期段階から切り口状態の良好なスリット製品を
得ることが可能であり、更に被切断帯を実際にスリット
する条件とほぼ同じ状態で刃先を加工することによつて
鋭利な刃先とすると共に、第1丸刃の刃先と第2丸刃の
刃先の少なくとも一方の刃先が相手の刃先に対して面で
接触するようにして刃先でのクリアランスをゼロに維持
し、従来は綺麗に切断することが困難とされていた極め
て薄いフィルムなどでも問題なく綺麗にスリットするこ
とができる丸刃切断装置、及びその装置に用いる丸刃の
刃先加工方法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】特許を受けようとする第
1発明は、第1丸刃を備えた第1刃物軸と、前記第1丸
刃に対応する第2丸刃を備えた第2刃物軸とを有し、前
記第1丸刃の刃先と前記第2丸刃の刃先とによつて前記
第1刃物軸と前記第2刃物軸との間に通された被切断帯
を長さ方向にスリットする丸刃切断装置であって、前記
第1丸刃は環状の丸刃とされ、前記第2丸刃は前記第1
丸刃の方に押されている薄丸刃とされている丸刃切断装
置において、前記第1丸刃と前記第2丸刃のうちの一方
の丸刃が他方の丸刃を形成している材質に比べてより硬
度の高い材質によって形成され、該一方の丸刃の刃先と
該他方の丸刃の刃先とを所定の側圧力で接触させて、少
なくとも該他方の丸刃を備えた方の刃物軸を少なくとも
1回転させることにより、該他方の丸刃に比べてより硬
度の高い材質によって形成されている該一方の丸刃の刃
先によって該他方の丸刃の刃先側面側周縁部に微小でほ
ぼ均一な切削加工部が形成されている丸刃切断装置であ
る。
【0014】第1発明は、第1丸刃と第2丸刃のうち一
方の丸刃を他方の丸刃よりも硬度の高い材質によって形
成し、その第1丸刃の刃先と第2丸刃の刃先とをフィル
ムなどのスリット作業に取り掛かる前の段階で実際のス
リット作業とほぼ同じ側圧力で接触させて好ましくは両
刃物軸を少なくとも1回転させることにより硬度の高い
材質によって形成された一方の丸刃の刃先によって他方
の丸刃の刃先側面側周縁部に微小でほぼ均一な切削加工
部が形成された丸刃切断装置なので、ウェブなどの被切
断物のスリットにおいては刃先に塑性変形やチッピング
などの発生が起り難くなり、最初の切断から切り口状態
の良好なスリット製品を得ることができるようになる。
【0015】特許を受けようとする第2発明は、複数の
第1丸刃を備えた第1刃物軸と、前記第1丸刃に対応す
る複数の第2丸刃を備えた第2刃物軸とを有し、前記第
1丸刃の刃先と前記第2丸刃の刃先とによって前記第1
刃物軸と前記第2刃物軸との間に通された被切断帯を長
さ方向に複数条にスリットする丸刃切断装置であって、
前記第1丸刃は環状の丸刃とされ、前記第2丸刃は前記
第1丸刃の方向に押されている薄丸刃とされている丸刃
切断装置において、前記第1丸刃と前記第2丸刃のうち
の一方の丸刃が他方の丸刃を形成している材質に比べて
より硬度の高い材質によって形成され、該一方の丸刃の
刃先と該他方の丸刃の刃先とを所定の側圧力で接触させ
て、少なくとも該他方の丸刃を備えた方の刃物軸を少な
くとも1回転させることにより、該他方の丸刃に比べて
より硬度の高い材質によって形成されている該一方の丸
刃の刃先によって該他方の丸刃の刃先側面側周縁部に微
小でほぼ均一な切削加工部が形成されている丸刃切断装
置である。
【0016】第2発明は、第1刃物軸と第2刃物軸にそ
れぞれ複数の第1丸刃と複数の第2丸刃を設け、前記第
1発明における上下一対の丸刃を複数対備えた丸刃切断
装置としたものであり、フィルムなどの被切断帯を多数
条にスリツトする場合においてもそれぞれの丸刃の刃先
には塑性変形やチッピングなどの発生が起こり難く、ス
リットされた各帯状体の切り口状態は良好なものとな
る。
【0017】特許を受けようとする第3発明は、環状の
第1丸刃を備えた第1刃物軸と、前記第1丸刃の方向に
押されている薄丸刃からなる第2丸刃を備えた第2刃物
軸とを有し、前記第1丸刃の刃先と前記第2丸刃の刃先
とによって前記第1刃物軸と前記第2刃物軸との間に通
された被切断帯を長さ方向にスリットする丸刃切断装置
に用いる丸刃の刃先加工方法において、前記第1丸刃と
前記第2丸刃のうちの一方の丸刃を他方の丸刃を形成し
ている材質に比べてより硬度の高い材質によって形成
し、該一方の丸刃の刃先と該他方の丸刃の刃先とを所定
の側圧力で接触させて、少なくとも該他方の丸刃を備え
た方の刃物軸を少なくとも1回転させることにより、該
他方の丸刃に比べてより硬度の高い材質によって形成さ
れている該一方の丸刃の刃先によって該他方の丸刃の刃
先側面側周縁部をほぼ均一な幅で微小に切削するように
した丸刃切断装置用丸刃の刃先加工方法である。
【0018】第3発明は、第1丸刃と第2丸刃のうちの
一方の丸刃を他方の丸刃よりも硬度の高い材質によって
形成して、第1丸刃と第2丸刃の間に硬度差を設け、そ
の第1丸刃の刃先と第2丸刃の刃先とをフィルムなどの
スリット作業に取り掛かる前の段階で、実際のスリット
作業とほぼ同じ側圧力で接触させて好ましくは両刃物軸
を少なくとも1回転させることにより、より硬度の高い
材質によって形成された一方の丸刃の刃先によって他方
の丸刃の刃先側面側周縁部を切削するようにした丸刃の
刃先加工方法なので、他方の丸刃の刃先に対して簡単に
微小でほぼ均一な切削加工部を形成することができるよ
うになる。また本発明は硬度の低い方の材質によって形
成されている丸刃を備えている方の刃物軸のみを回転さ
せることによってもなし得るが、第1刃物軸と第2刃物
軸の両方を回転させる方が好ましい。
【0019】また、この第3発明が実施された上下一対
の丸刃をそれぞれの刃物軸から取り外し、新たな上下一
対の丸刃をそれぞれ第1刃物軸と第2刃物軸に組み込ん
でこの新たに組み込まれた上下一対の丸刃によって同様
に第3発明を実施し、この作業を繰り返すことにより、
所定数の上下丸刃対を準備してこれらを前記の第2発明
の丸刃切断装置に組み込むことも可能である。また、こ
の場合、より硬度の高い材質によって形成されている方
の丸刃は交換せずに、硬度の低い方の丸刃のみを交換す
ることによって硬度の低い方の丸刃の全数を加工仕上げ
することも可能である。
【0020】特許を受けようとする第4発明は、環状の
第1丸刃を複数備えた第1刃物軸と前記第1丸刃の方向
に押されている薄丸刃からなる第2丸刃を複数備えた第
2刃物軸とを有し、前記第1丸刃の刃先と前記第2丸刃
の刃先とによって前記第1刃物軸と前記第2刃物軸との
間に通された被切断帯を長さ方向に複数条にスリツトす
る丸刃切断装置に用いる丸刃の刃先加工方法において、
前記第1丸刃と前記第2丸刃のうちの一方の丸刃を他方
の丸刃を形成している材質に比べてより硬度の高い材質
によって形成し、該一方の丸刃の刃先と該他方の丸刃の
刃先とを所定の側圧力で接触させて、少なくとも該他方
の丸刃を備えた方の刃物軸を少なくとも1回転させるこ
とにより、該他方の丸刃に比べてより硬度の高い材質に
よって形成されている該一方の丸刃の刃先によって該他
方の丸刃の刃先側面側周縁部をほぼ均一な幅で微小に切
削するようにした丸刃切断装置用丸刃の刃先加工方法で
ある。
【0021】第4発明は、第1丸刃と第2丸刃の間に硬
度差を設け、第1丸刃の刃先と第2丸刃の刃先とをウェ
ブなどの切断作業に取り掛かる前の段階で、実際のスリ
ット作業とほぼ同じ側圧力で接触させて好ましくは両刃
物軸を少なくとも1回転させることにより、より硬度の
高い材質からなる一方の丸刃の刃先によって他方の丸刃
の刃先側面側周縁部を切削するようにした丸刃の刃先加
工方法なので、複数枚備えられた他方の丸刃全数の刃先
周縁部に対して簡単に微小でほぼ均一な切削加工部を形
成することができるようになる。また本発明は前記第3
発明と同様に硬度の低い方の材質によって形成されてい
る丸刃を備えている方の刃物軸のみを回転させることに
よってもなし得るが、第1刃物軸と第2刃物軸の両方を
回転させる方が好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1乃至図5を参照しながら説明する。図において、
第1刃物軸1と第2刃物軸2はそれらの軸の少なくとも
片側に設けられた軸受け手段(図示せず)によって平行
かつ回転自在に軸支されており、その第1刃物軸1と第
2刃物軸2とは軸心方向に相対的に微調整移動でき、外
部に設けられた駆動手段によって互いに反対方向の回転
が与えられるようになっている。そして、図1に示す丸
刃切断装置では、第1刃物軸1に外径と厚さが所定の寸
法からなる環状の第1丸刃3が嵌合固定されており、第
2刃物軸2には皿形形状の薄丸刃からなる第2丸刃4を
装着段部52に装着している刃物ホルダー5が嵌合固定
されている。
【0023】次に、図2に示す丸刃切断装置では、第1
刃物軸1に外径と厚さが所定の寸法からなる環状の第1
丸刃3が嵌合固定されており、第2刃物軸2には所定の
厚さからなりその外周にリング状の装着段部52が設け
られている刃物ホルダー5が嵌合固定されている。そし
て、その刃物ホルダー5の装着段部52には薄丸刃から
なる第2丸刃4とその第2丸刃4の背側に皿ばね6とが
装着されており、この状態において第2丸刃4は皿ばね
6の付勢力によって若干皿形形状に変形されている。
【0024】図3に示す丸刃切断装置では、第1刃物軸
1には外径と厚さが所定の寸法からなりその外周に逃げ
溝32が設けられその逃げ溝32側の外周縁が刃先とさ
れた第1丸刃3が嵌合固定されており、第2刃物軸2に
は所定の厚さからなりその外周にリング状の装着段部5
2が設けられた刃物ホルダー5が嵌合固定されている。
そして、その刃物ホルダー5の装着段部52には皿形形
状の薄丸刃からなる第2丸刃4とその第2丸刃4の背側
に皿ばね6とが装着されている。尚、この薄丸刃からな
る第2丸刃4の外周面は図3の(イ)に示すようにすく
い角θが設けられている丸刃でもよく、また図3の
(ロ)に示すように刃先側に円筒面がある丸刃でもよ
い。
【0025】図4及び図5に示す丸刃切断装置において
は、第1刃物軸1には、外径と厚さが所定の寸法からな
りその外周に逃げ溝32が設けられた第1丸刃3が逃げ
溝32を同一方向に向けて所定枚数だけ連続して嵌合固
定されている。そして、図4に示す第1丸刃3は逃げ溝
32の反対側外周縁が刃先とされ、図5に示す第1丸刃
3は逃げ溝32側の外周縁が刃先とされている。一方、
第1刃物軸1と上下で平行に相対している第2刃物軸2
には、第1丸刃3の厚さとほぼ等しい厚さからなりその
外周にリング状の装着段部52が設けられている刃物ホ
ルダー5がその装着段部52を同一方向に向けて連続し
て嵌合固定されており、その装着段部52には第2丸刃
4とその第2丸刃4の背側に皿ばね6とが装着されてい
る。尚、図4に示す第2丸刃4は皿ばね6の付勢力によ
って若干皿形形状に変形されているリング状の薄丸刃で
あり、図5に示す第2丸刃4は皿形形状の薄丸刃であ
る。また、図4及び図5に示す丸刃切断装置においては
第1刃物軸1と第2刃物軸2はその両側に設けられた軸
受け手段(図示せず)によって平行かつ回転自在に軸支
されている。
【0026】そして、図1乃至図5に示した丸刃切断装
置のいずれにおいても、第1丸刃3と第2丸刃4のうち
の一方の丸刃は他方の丸刃を形成している材質に比べて
より硬度の高い材質によって形成されている。そして、
一方の丸刃の材質としては、例えば、超硬合金、サーメ
ット、ファインセラミックスなどを用いることができ、
他方の丸刃の材質としては、例えば、高速度工具鋼、金
型用合金工具鋼、炭素工具鋼などを用いることができる
が、それぞれこれらの材質に限定されることなく、一方
の丸刃の刃先によって他方の丸刃の刃先周縁部が微小に
切削加工できる硬度差が双方の丸刃の間に存在するよう
な材質を選定すればよい。
【0027】例えば、従来の高速度工具鋼(SKH)製
丸刃と金型用合金工具鋼(SKD)製丸刃との組み合わ
せにおいては、前者(SKH製丸刃)の硬度がHV77
2〜832(HRC63〜65)であるのに対し、後者
(SKD製丸刃)の硬度はHV653〜697(HRC
58〜60)と、その硬度差はせいぜいHV硬度で18
0であるのに対し、超硬合金の硬度はHV1350〜1
500と高く、高速度工具鋼製丸刃(HV772〜83
2)や金型用合金工具鋼製丸刃(HV653〜697)
の硬さと比較した場合その硬度差は大きいものとなる。
【0028】いま、平行に軸支されている第1刃物軸1
と第2刃物軸2の距離は第1丸刃3の刃先と第2丸刃4
の刃先との上下のラップ量が所定の値になるように保持
されている。そしてその状態において少なくとも一方の
刃物軸を軸心方向に移動させて第2丸刃4の刃先側面4
1を第1丸刃3の刃先側面31に接触させてから更に所
定量だけ押し込み、両丸刃の刃先同士が所定の側圧で圧
接するようにしてやる。このときの第1丸刃3と第2丸
刃4の刃先の関係は拡大的に表現すれば凡そ図6に示す
様な状態にあるものと推測される。つまり第2丸刃4は
第1丸刃3の方に所定の量だけ押し込まれているので、
両刃先は図6の(イ)に示すように、X点とY点の2点
で点接触し、第1丸刃3のX点を通る垂直断面に対して
第2丸刃4の刃先のA点は第2丸刃4の回転と共に図6
の(ロ)に示すように、A、X、B、の順で侵入して行
くことになり、X点における両刃先には相対的に食い込
み力が作用することになる。この状態で第1刃物軸1と
第2刃物軸2とをそれぞれ反対方向に1回転以上回転さ
せてやることにより、より硬度の高い材質からなる一方
の丸刃の刃先が切削刃となり、その切削刃となる一方の
丸刃の刃先によって他方の丸刃の刃先が切削加工され、
刃先側面側周縁部に微小でほぼ均一な切削加工部が形成
される。
【0029】ここで、硬度の低い方の丸刃の刃先に切削
加工部が形成されるためにはその丸刃の刃先側面に逃げ
角が設けられて鋭利な刃先となっていることが必要とな
ることより、図1と図2及び図4に示す丸刃切断装置の
場合には、第1丸刃3の方が第2丸刃4に比べてより硬
度の高い材質によって形成されていることが条件となる
が、図3及び図5に示す丸刃切断装置の場合には他方に
比べてより硬度の高い材質で形成される一方の丸刃は第
1丸刃3の方でもよいし第2丸刃4の方でもよい。
【0030】尚、図4及び図5では第1丸刃3、及び刃
物ホルダー5がそれぞれ互いに隣接固定されているもの
について説明したが、スリット幅寸法によっては隣り合
う第1丸刃3の間、及び隣り合う刃物ホルダー5の間に
所定寸法のスペーサーを介在させることもできるし、ま
た、第1丸刃3、及び刃物ホルダー5をそれぞれ単体で
各刃物軸に固定することができる構造にすることにより
スペーサーを省くこともできる。また、図4の第1丸刃
3は逃げ溝32の反対側縁が刃先とされた丸刃とした
が、逃げ溝32側の外周縁を刃先とすることもできる。
【0031】
【実施例】図7は、本発明の一実施例を説明するための
図であり、より硬度の高い材質からなる第1丸刃3の材
質として超硬合金を用い、第2丸刃4の材質として高速
度工具鋼を用いた場合の丸刃切断装置の両丸刃を示す図
であり、第1丸刃3の外径Dは80mm、第2丸刃4の
外径dは98mm、刃先側面の逃げ角βは3.5°と
し、刃先の上下方向のラップ量Lは0.5mmとした。
図8の(イ)は本発明による刃先加工実施前の第2丸刃
4の刃先の断面を示す図面に代わる写真(光学顕微鏡に
よる拡大写真)である。
【0032】次に、実際に磁気テープなどを切断すると
きに第2丸刃4の刃先と第1丸刃3の刃先との間に掛か
る見掛けの側圧は500〜1200g程度とされている
が、本実施例においては、見掛けの側圧を500g程度
とし、この状態において第1刃物軸1と第2刃物軸2を
それぞれ数回転させて第2丸刃4の刃先全周にわたって
微小でほぼ均一な切削加工部を形成させた。
【0033】図8の(ロ)は、第2丸刃4に形成された
切削加工部の断面を示す図面に代わる写真(光学顕微鏡
による拡大写真)であり、写真において刃先の切削加工
部の刃物幅方向の寸法は約5.5μmであり、刃物の径
方向の寸法は約55μmとなり、その切削加工部の状態
は図16に示した従来の塑性変形した刃先とは明らかに
異なる刃先形状であり、滑らかな切削面となり、チッピ
ングなどの欠陥は存在しなかった。
【0034】図9の(イ)は、切削加工によって排出さ
れた切削屑を示す図面に代わる写真〔走査型電子顕微鏡
(SEM装置)による拡大写真〕であり、図9の(ロ)
はその切削屑の断面を示す写真(SEM装置による拡大
写真)である。そして、その幅は概ね45μm〜50μ
mであった。
【0035】図10〜図12の(イ)はそれぞれ第2丸
刃4の刃先を示す図面に代わる写真(SEM装置による
拡大写真)であり、(ロ)はそれぞれの写真を説明する
ための図である。また、写真の撮影方向は図10の
(ハ)に示すように刃先に対して斜め方向から観察した
ものである。
【0036】まず、図10の(イ)は、未使用状態の刃
先の写真であり、その刃先はシャープであることが判
る。次に、図11の(イ)は本発明での前記実施例によ
る刃先の切削加工部を観察した写真であり、切削加工部
は明らかに滑らかな面となっており刃先もシャープな線
となっていることが判る。
【0037】これに対し、図12の(イ)は従来技術に
おける上下刃の組み合せによるものであり、第1丸刃3
の材質として金型用合金工具鋼(SKD)を用いた場合
の第2丸刃4の刃先を観察した写真であり、塑性変形や
チッピングによって刃先にはかなりのダメージがあるこ
とが判る。
【0038】図13は、図15に示した従来の材質の組
み合わせ(SKH材とSKD材)による丸刃切断装置、
及び本発明の丸刃切断装置によって厚さが5μmのPE
Tフィルムをスリットしたときの製品の切り口の断面を
示す図面に代わる写真(SEM装置による拡大写真)で
あり、図13の(イ)は従来の丸刃切断装置によるもの
であり、(ロ)は本発明の丸刃切断装置によるものであ
る。写真から明らかなように従来の丸刃切断装置による
切り口には刃先のダメージによって発生したと思われる
欠陥(引きちぎり)が現われているが、本発明の丸刃切
断装置による切り口にはそのような欠陥は現われなかっ
た。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、環
状の丸刃からなる第1丸刃とリング状の薄丸刃、或いは
皿形形状の薄丸刃からなる第2丸刃のうちの一方の丸刃
を他方の丸刃を形成している材質に比べてより硬度の高
い材質によって形成し、一方の丸刃の刃先によって他方
の丸刃の刃先に微小でほぼ均一な切削加工部を形成した
丸刃切断装置となるので、鋭利な刃先からなる丸刃の刃
先に塑性変形やチッピングが起らず、また、その切削加
工部は実際に被切断帯をスリットする条件とほぼ同じ状
態で切削加工されるのでシャープな刃先となると共に刃
先でのクリアランスはゼロに維持され、従来の丸刃切断
装置では綺麗な切り口状態を得ることが困難とされてい
た極めて薄いフィルムなどでも問題なく綺麗にスリット
することが可能になる。また、硬度の低い方の丸刃の刃
先は使い初めの初期段階から相手丸刃の刃先に対して面
で接触することになるので良好なスリット条件が長期間
にわたって維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための丸刃切断
装置の上下丸刃の関係を示す概略図である。
【図2】本発明の実施の形態を説明するための別の丸刃
切断装置の上下丸刃の関係を示す概略図である。
【図3】本発明の実施の形態を説明するための別の丸刃
切断装置の上下丸刃の関係を示す概略図である。
【図4】本発明の実施の形態を説明するための別の丸刃
切断装置の上下丸刃の関係を示す概略図である。
【図5】本発明の実施の形態を説明するための別の丸刃
切断装置の上下丸刃の関係を示す概略図である。
【図6】第1丸刃と第2丸刃の刃先の圧接部の関係を説
明するための概略図である。
【図7】本発明の一実施例を説明するための概略図であ
る。
【図8】刃先の断面を示す光学顕微鏡による拡大写真で
ある。
【図9】本発明による刃先加工方法を実施することによ
って排出された切削屑を示す走査型電子顕微鏡による拡
大写真である。
【図10】本発明を実施する前の丸刃の刃先を斜め方向
から観察した走査型電子顕微鏡による拡大写真、及びそ
の説明図である。
【図11】本発明を実施した丸刃の刃先を斜め方向から
観察した走査型電子顕微鏡による拡大写真、及びその説
明図である。
【図12】従来技術における上下丸刃の組み合わせによ
る丸刃の刃先を斜め方向から観察した走査型電子顕微鏡
による拡大写真、及びその説明図である。
【図13】被切断ウェブの切り口断面を斜め方向から観
察した走査型電子顕微鏡による拡大写真である。
【図14】従来の丸刃切断装置の一例を説明するための
概略図である。
【図15】従来の丸刃切断装置の別の例を説明するため
の概略図である。
【図16】従来技術における上下丸刃の組み合わせによ
る丸刃の刃先の断面を示す光学顕微鏡による拡大写真で
ある。
【符号の説明】
1 第1刃物軸 2 第2刃物軸 3 第1丸刃 4 第2丸刃 5 刃物ホルダー 6 皿ばね 31 第1丸刃の刃先側面 32 逃げ溝 41 第2丸刃の刃先側面 52 装着段部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1丸刃を備えた第1刃物軸と、前記第
    1丸刃に対応する第2丸刃を備えた第2刃物軸とを有
    し、前記第1丸刃の刃先と前記第2丸刃の刃先とによつ
    て前記第1刃物軸と前記第2刃物軸との間に通された被
    切断帯を長さ方向にスリットする丸刃切断装置であっ
    て、前記第1丸刃は環状の丸刃とされ、前記第2丸刃は
    前記第1丸刃の方に押されている薄丸刃とされている丸
    刃切断装置において、 前記第1丸刃と前記第2丸刃のうちの一方の丸刃が他方
    の丸刃を形成している材質に比べてより硬度の高い材質
    によって形成され、該一方の丸刃の刃先と該他方の丸刃
    の刃先とを所定の側圧力で接触させて、少なくとも該他
    方の丸刃を備えた方の刃物軸を少なくとも1回転させる
    ことにより、該他方の丸刃に比べてより硬度の高い材質
    によって形成されている該一方の丸刃の刃先によって該
    他方の丸刃の刃先側面側周縁部に微小でほぼ均一な切削
    加工部が形成されていることを特徴とする丸刃切断装
    置。
  2. 【請求項2】 複数の第1丸刃を備えた第1刃物軸と、
    前記第1丸刃に対応する複数の第2丸刃を備えた第2刃
    物軸とを有し、前記第1丸刃の刃先と前記第2丸刃の刃
    先とによつて前記第1刃物軸と前記第2刃物軸との間に
    通された被切断帯を長さ方向に複数状にスリットする丸
    刃切断装置であって、前記第1丸刃は環状の丸刃とさ
    れ、前記第2丸刃は前記第1丸刃の方に押されている薄
    丸刃とされている丸刃切断装置において、 前記第1丸刃と前記第2丸刃のうちの一方の丸刃が他方
    の丸刃を形成している材質に比べてより硬度の高い材質
    によって形成され、該一方の丸刃の刃先と該他方の丸刃
    の刃先とを所定の側圧力で接触させて、少なくとも該他
    方の丸刃を備えた方の刃物軸を少なくとも1回転させる
    ことにより、該他方の丸刃に比べてより硬度の高い材質
    によって形成されている該一方の丸刃の刃先によって該
    他方の丸刃の刃先側面側周縁部に微小でほぼ均一な切削
    加工部が形成されていることを特徴とする丸刃切断装
    置。
  3. 【請求項3】 環状の第1丸刃を備えた第1刃物軸と、
    前記第1丸刃の方に押されている薄丸刃からなる第2丸
    刃を備えた第2刃物軸とを有し、前記第1丸刃の刃先と
    前記第2丸刃の刃先とによつて前記第1刃物軸と前記第
    2刃物軸との間に通された被切断帯を長さ方向にスリッ
    トする丸刃切断装置に用いる丸刃の刃先加工方法におい
    て、 前記第1丸刃と前記第2丸刃のうちの一方の丸刃を他方
    の丸刃を形成している材質に比べてより硬度の高い材質
    によって形成し、該一方の丸刃の刃先と該他方の丸刃の
    刃先とを所定の側圧力で接触させて、少なくとも該他方
    の丸刃を備えた方の刃物軸を少なくとも1回転させるこ
    とにより、該他方の丸刃に比べてより硬度の高い材質に
    よって形成されている該一方の丸刃の刃先によつて該他
    方の丸刃の刃先側面側周縁部をほぼ均一な幅で微小に切
    削することを特徴とする丸刃切断装置用丸刃の刃先加工
    方法。
  4. 【請求項4】 環状の第1丸刃を複数備えた第1刃物軸
    と、前記第1丸刃の方に押されている薄丸刃からなる第
    2丸刃を複数備えた第2刃物軸とを有し、前記第1丸刃
    の刃先と前記第2丸刃の刃先とによつて前記第1刃物軸
    と前記第2刃物軸との間に通された被切断帯を長さ方向
    に複数条にスリットする丸刃切断装置に用いる丸刃の刃
    先加工方法において、 前記第1丸刃と前記第2丸刃のうちの一方の丸刃を他方
    の丸刃を形成している材質に比べてより硬度の高い材質
    によって形成し、該一方の丸刃の刃先と該他方の丸刃の
    刃先とを所定の側圧力で接触させて、少なくとも該他方
    の丸刃を備えた方の刃物軸を少なくとも1回転させるこ
    とにより、該他方の丸刃に比べてより硬度の高い材質に
    よって形成されている該一方の丸刃の刃先によって該他
    方の丸刃の刃先側面側周縁部をほぼ均一な幅で微小に切
    削することを特徴とする丸刃切断装置用丸刃の刃先加工
    方法。
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