JPH11104298A - 発射装置 - Google Patents

発射装置

Info

Publication number
JPH11104298A
JPH11104298A JP26869997A JP26869997A JPH11104298A JP H11104298 A JPH11104298 A JP H11104298A JP 26869997 A JP26869997 A JP 26869997A JP 26869997 A JP26869997 A JP 26869997A JP H11104298 A JPH11104298 A JP H11104298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
hitting
striking
rail
plunger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26869997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4190042B2 (ja
Inventor
Toshio Inoue
利夫 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ASAMA KK
Original Assignee
ASAMA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ASAMA KK filed Critical ASAMA KK
Priority to JP26869997A priority Critical patent/JP4190042B2/ja
Publication of JPH11104298A publication Critical patent/JPH11104298A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4190042B2 publication Critical patent/JP4190042B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発射装置において杵先と発射レールとの位置
調整を不要にすること 【解決手段】 ソレノイド60によって前進駆動された
プランジャ64が打撃部材76を突き出す。突き出され
た打撃部材76は、杵先88にて遊技球Bを打撃して発
射する。打撃部材76の軸82は軸保持部材84の軸受
孔86を摺動することで芯を保持され、軸保持部材84
は発射レール26の後端部に固定されることで発射レー
ル26との相対位置が固定されているので、打撃部材7
6が突き出された際に打撃部材76の芯すなわち杵先8
8の移動軌跡が発射レール26に対して変動することは
ない。しかも、プランジャ64は打撃部材76を突きさ
えすればよく、プランジャ64が打撃部材76の芯に正
確に当たることを要さない。軸保持部材84と発射レー
ル26との相対位置を正確に固定すれば、打撃部材76
と発射レール26との位置調整は不要である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機やアレ
ンジボール式パチンコ機に代表される弾球遊技機の技術
分野に属し、詳しくはその発射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機やアレンジボール式パチンコ
機に代表される弾球遊技機は、遊技領域における遊技球
の挙動により入賞等が成立すると、その入賞等に対応す
る遊技上の価値を遊技者に与える。なお、この遊技上の
価値を与える例としては賞球としての遊技球やコイン状
の金属片等の払出しが普通であるが、点数として加算記
憶して最終的に合計点数を記録した紙片やカード等を交
付するものも提案されている。
【0003】この遊技領域における遊技球の挙動により
遊技を行うという弾球遊技機の遊技の特質から、遊技球
を遊技領域に向けて発射する発射装置が必須とされ、従
来、例えばプランジャ式ソレノイド、モータ、ロータリ
ソレノイド等を駆動源とし、その駆動源によって往復駆
動されるプランジャや発射杵等の往復移動部材の先端に
装備された打撃用の部材(杵先)によって発射レール上
の遊技球を打撃して発射していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、弾球遊技機
では遊技球の飛びが不安定(球飛びが悪い)であると、
例えば遊技者が狙った位置に遊技球が飛ばない等、遊技
者に不快な思いをさせることがある。また、球飛びが悪
い弾球遊技機は遊技者が嫌うので、稼働率が低くなり遊
技店にとっても好ましくなかった。
【0005】遊技球の飛びを良好にするには、遊技球と
杵先等との相対関係(遊技球のどの位置を打撃するか)
が重要であることが知られている。このため、発射装置
の製造に際しては杵先の軌道を正確に保持することが第
一とされていた。また、弾球遊技機に組み付ける際には
杵先と発射レールとの位置調整が行われていた。さら
に、遊技店で稼働することによる経年変化で杵先と発射
レールとの位置が変化することがあり、同様に調整が行
われることもあった。
【0006】モータあるいはロータリソレノイドで発射
杵を揺動させる形式の発射装置では例えば発射杵を微妙
に曲げることで杵先と発射レールとの位置調整が行われ
ていたが、微妙な調整であるために熟練者でなければ正
しく調整することができなかった。
【0007】一方、プランジャ式ソレノイドを用いる発
射装置では、プランジャを曲げるわけにはいかないの
で、こうした微調整は困難であった。特に、経年変化で
軸受が磨耗したりしてプランジャの軌道が安定しなくな
ると対処のしようがなかった。このように、従来の発射
装置は、杵先と発射レールとの位置調整はきわめて難し
かったり、あるいは位置調整自体ができなかった。
【0008】本発明は、杵先と発射レールとの位置調整
自体を不要にすることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記課
題を解決するための請求項1記載の発射装置は、遊技領
域における遊技球の挙動により入賞等が成立すると該入
賞等に対応する遊技上の価値を遊技者に与える弾球遊技
機に装着されて、遊技球を前記遊技領域に向けて発射す
る発射装置において、駆動源と、該駆動源によって往復
駆動される往復移動部材と、該往復移動部材とは別体で
前進駆動された該往復移動部材によって突き出される打
撃部材と、該打撃部材の軸の芯を保持して該軸を往復自
在に支持し、発射される遊技球が載置される発射レール
との相対位置が固定される軸保持部材とを備えることを
特徴とする。
【0010】駆動源としては、従来の発射装置と同様に
プランジャ式ソレノイド、モータ、ロータリソレノイド
等を用いればよく、モータを使用する際にはばねを併用
すればよい。駆動源によって往復駆動される往復移動部
材としては、プランジャ式ソレノイドのプランジャ、モ
ータやロータリソレノイドによって揺動駆動される発射
杵と同様の部材(ただし杵先は不要である)等が例示さ
れる。
【0011】打撃部材は、例えばシャフトとシャフトの
先端に取付けられた杵先となる部材とで構成されるが、
シャフトの先端部を杵先として加工したものでもよい。
シャフトと杵先を採用する場合、シャフトは金属製ある
いは強度のあるプラスチック製(エンジニアリングプラ
スチック等)が好ましい。杵先は、周知のコイルばね状
のものや硬質のゴム(例えばウレタンゴム)の成型品を
用いればよい。
【0012】軸保持部材は打撃部材の軸の芯を保持して
その軸を例えば摺動させる部材であり、軸の芯を保持す
るとは、ローリングは許すとしてもピッチングやヨーイ
ング等は許さないことである。軸保持部材の打撃部材の
軸との接触部分(軸受)にはオイルメタル、砲金あるい
はジュラコン(商品名)のようなプラスチックを用いる
ことができる。また、軸の芯を保持できるなら転がり軸
受のような構造(摺動以外の構造)としてもよい。
【0013】この発射装置では、駆動源が往復移動部材
を往復駆動し、前進駆動された往復移動部材によって打
撃部材が突き出される。突き出された打撃部材は発射レ
ール上に載置された遊技球を打撃して発射する。この打
撃部材は軸保持部材によって芯を保持され、その軸保持
部材は発射レールとの相対位置が固定されているので、
打撃部材が突き出された際に打撃部材の芯すなわち打撃
部材の移動軌跡が発射レールに対して変動することはな
い。
【0014】また、往復移動部材は打撃部材を突きさえ
すればよく、往復移動部材が打撃部材の芯に正確に当た
ることを要さない。したがって、軸保持部材(打撃部材
の芯)と発射レールとの相対位置を正確に(設計どおり
に)固定すれば、その後の打撃部材と発射レールとの位
置調整は不要である。また、往復移動部材(上述のプラ
ンジャや発射杵と同様の部材等)の軌道を打撃部材の芯
に整合させる必要もないから、これを職人わざによって
微調整する必要もない。しかも、往復移動部材と打撃部
材とが別体であるから、経年変化によって往復移動部材
の軌道が変化しても、それが打撃部材の芯を狂わせるお
それもない。特に、打撃部材の後端をフランジ状にして
往復移動部材が接触する面積を広くしておけば、これら
の効果を一層確実に発揮できる。
【0015】その上、往復移動部材と打撃部材とが別体
であるから、例えば長期の使用によって打撃部材が劣化
した場合には、打撃部材だけを新品と交換することがで
きるので極めて経済的である。軸保持部材と発射レール
との相対位置の固定は、例えば請求項2記載のように、
軸保持部材を発射レールの端部に固定したり、請求項3
記載のように、軸保持部材を、発射レールが固定される
部材(例えば前面枠に取付けられて遊技盤を保持するプ
ラスチック製のセット盤)に固定すれば、簡単かつ確実
に行える。
【0016】前述したように軸保持部材の軸受によって
打撃部材の芯を保持するだけでも十分だが、請求項4記
載のように、打撃部材にその軸と平行する誘導軸を設
け、軸保持部材には誘導軸を摺動させる誘導軸孔を設け
れば、打撃部材の軸の芯の変動を一層確実に防止でき
る。また、例えば打撃部材の軸や軸保持部材の軸受部分
の加工精度が多少低くてもよいから、その分加工が容易
になり、また歩留まりも向上する。
【0017】往復移動部材は、はじめは打撃部材と離脱
していて、前進移動時に打撃部材の後端を打撃する構造
でもよいのであるが、その打撃に伴って打撃音や衝撃が
発生するので、できればこれを避けたい。そこで、請求
項5記載の発射装置においては、往復移動部材が後退位
置にあるときに往復移動部材の前端と打撃部材の後端と
が接触している構成を採用している。このようにすれ
ば、往復移動部材が打撃部材を打撃しないから、打撃音
や衝撃が発生することはない。
【0018】また、前述したように往復移動部材の軌道
を打撃部材の芯に整合させる必要はないのであるが、そ
れにしてもある程度の範囲に押さえたほうがよい。その
ために、請求項6記載の発射装置では、往復移動部材の
前端と打撃部材の後端の一方に打撃部材の軸方向に沿っ
た規制軸を設け、他方には規制軸を遊嵌させる規制孔
(俗に言う「ばかあな」)を設けている。このようにす
れば、往復移動部材と打撃部材の芯のずれは、規制軸が
規制孔内に納まる範囲に制限できる。
【0019】さらに、請求項5記載のように構成すれば
往復移動部材と打撃部材との間での打撃音や衝撃の発生
を防止できるが、請求項7記載のように、往復移動部材
の前端と打撃部材の後端の少なくとも一方に緩衝材を設
ければ、この効果はさらに向上する。また、往復移動部
材が打撃部材を打撃する構成であっても、緩衝材により
打撃音や衝撃の発生を抑制できる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面を参
照して説明することにより、発明の実施の形態を具体的
に説明する。
【0021】
【実施例】図1に示すように、弾球遊技機としてのパチ
ンコ機10の前面枠12にはプラスチック製のセット盤
14が取付けられ、このセット盤14の内側に形成され
た窓16に遊技盤18がはめ込まれている。この遊技盤
18には発射された遊技球を誘導し、また遊技盤18上
に形成される遊技領域20の外周ともなる外レール22
と内レール24が取付けられており、遊技領域20には
周知の入賞装置や風車、障害釘等が設置されている(こ
れらの図示は省略)。
【0022】セット盤14には、遊技盤18の左下に上
皿通路28が開口され、外レール22の延長線に沿って
発射レール26が取付けられている。また、発射レール
26と一連の構造として発射装置30が取付けられてい
る。セット盤14および遊技盤18の前面側は、前面枠
12に対して開閉可能なガラス枠36に保持されるガラ
ス板38と、同じく前面枠12に対して開閉可能な皿扉
40によって覆われる構成である。皿扉40の表側には
遊技球供給皿としての上受皿42が取付けられ、その裏
面側には上受皿42に連通する上皿放出路44が開口し
ている。この上皿放出路44は、皿扉40を閉じた際に
は上皿通路28に接続され、図示しない払出装置から賞
球として払出され上皿通路28から流出する遊技球を上
受皿42に導いて放出する。この上受皿42の球流出路
46は、皿扉40の裏面側に配された供給機構48に通
じている。
【0023】供給機構48は、皿扉40を閉じた際には
発射レール26の上方に位置し、詳細の図示は省略する
が、例えば特開平6ー312045号公報に開示されて
いるものと同様に、ケース内に配されている球送りレバ
ーを電磁石によって吸引しては解放することで往復揺動
させ、その一往復毎に球流出路46から1球の遊技球を
導入して発射レール26上に排出する構造である。
【0024】さらに、前面枠12の下部には、上受皿4
2が満杯になった際に賞球が放出される下受皿50や発
射装置30を操作するための発射ハンドル52が取付け
られている。図2および図3に示すように、発射装置3
0は、駆動源としてのプランジャ式ソレノイド(以下、
単にソレノイドという)60を備えている。このソレノ
イド60は4本の脚62を貫通するビス(図示略)によ
ってセット盤14に固定されている。往復移動部材に相
当するプランジャ64はソレノイド60のケース66を
貫通して前後に突出しており、ケース66内にはプラン
ジャ64を前進駆動するための電磁コイル等(図示は省
略)が内蔵されている。プランジャ64の後端には後端
フランジ68が取付けられ、後端フランジ68とケース
66との間には圧縮コイルばねがリターンスプリング7
0として介装されている。
【0025】一方、プランジャ64の前端側の突出部分
にはプランジャ64の後退位置を規制するためのナット
72が螺合されている。このナット72は、プランジャ
64の一部に設けられた雄ねじ(図示は省略)に螺合し
ており、ナット72を回動させればその位置を変更でき
るので、プランジャ64の後退位置を微調整できる。ま
た、プランジャ64の先端には前端フランジ74が取付
けられている。
【0026】この前端フランジ74は、打撃部材76の
後端に配されたウレタンゴム製で板状の緩衝材78に接
触している。緩衝材78は金属製の受板80に接着され
ており、受板80は軸82の後端部に固着されている。
軸82は発射レール26の後端部に固定されている軸保
持部材84に貫設された軸受孔86により摺動自在に保
持されており、その先端部は発射レール26上に突出し
ている。この軸82の先端部には、図2に示されるよう
にコイルばね状の杵先88が嵌合されている。
【0027】図2に示すように、受板80には半円状の
張出90が設けられており、この張出90には軸82と
平行する誘導軸92が固着されている。図2および図3
に示すように、誘導軸92は軸保持部材84に貫設され
た誘導軸孔94を摺動自在に貫通しており、誘導軸孔9
4から突出する先端部にはリング96が固着されてい
る。このリング96は誘導軸92が誘導軸孔94から脱
落するのを防止すると共に、打撃部材76の後退位置を
規定する働きをしている。
【0028】図2に示すように、軸保持部材84の軸受
孔86の周囲には凹陥部98が穿設されている。この凹
陥部98と受板80との間には、打撃部材76を後退さ
せるための圧縮コイルばねが、後退スプリング100と
して介装されている。このような構成により、この発射
装置30では、ソレノイド60に通電すればプランジャ
64の前進によって打撃部材76を突き出すことがで
き、ソレノイド60への電力を絶てば、リターンスプリ
ング70の働きによりプランジャ64を後退させ、また
後退スプリング100の働きにより打撃部材76を後退
させることができる。なお、リターンスプリング70お
よび後退スプリング100の反発力は、それぞれプラン
ジャ64と打撃部材76を後退させるには十分であるが
プランジャ64の前進を阻害しない微弱なものとされて
いる。
【0029】図2および図3に示すように、発射レール
26の下側にはセット盤14の表面に密接するレール取
付部材102が連接されており、図示しないビスにより
レール取付部材102をセット盤14に固定すること
で、発射レール26がセット盤14に固定されている。
なお、レール取付部材102は発射レール26に歪み等
が生じるのを防止するための部材ともなっている。
【0030】図2に示すように、発射レール26の上面
にはV字谷状の誘導溝104が設けられており、遊技球
Bを正確に誘導溝104の中心線上に位置させることが
でき、また誘導溝104の中心線に沿って走行させるこ
とができる。さらに、図3に示すように、発射レール2
6の上方には、セット盤14に取付けられた球止部材1
06が配されており、供給機構48から発射レール26
上に排出され発射レール26の傾斜によって転動してき
た遊技球Bを球止部材106の下側にて停止させること
ができる。
【0031】パチンコ機10の概要と発射装置30の構
成は以上の通りで、次に発射装置30の動作について説
明する。このパチンコ機10においては、遊技者が発射
ハンドル52を操作すると発射装置30および供給機構
48が稼働するが、発射装置30のプランジャ64が後
退しているとき(打撃部材76が後退位置にあるとき)
に供給機構48から遊技球Bが排出されるように、両者
のタイミングが設定されている。そして、発射レール2
6上に供給された遊技球Bが球止部材106の下側にて
停止したタイミングに合わせて、ソレノイド60に通電
され、設定時間(例えば0.1秒程度)後にソレノイド
60への電力が絶たれる。
【0032】ソレノイド60に通電されるとプランジャ
64が前進駆動され、そのプランジャ64が打撃部材7
6を突き出す。また、ソレノイド60への電力が絶たれ
るとリターンスプリング70の働きによりプランジャ6
4が後退し、後退スプリング100の働きにより打撃部
材76が後退する。
【0033】プランジャ64によって突き出されて前進
した打撃部材76は、杵先88にて球止部材106の下
側で停止している遊技球Bを打撃する。打撃された遊技
球Bは発射レール26上を走行し、外レール22と内レ
ール24の間に形成されている通路によって誘導されて
遊技領域20に飛び込む。遊技領域20に飛び込んだ遊
技球Bが入賞装置(入賞口)に入賞すれば、入賞装置
(入賞口)毎に設定されている個数の遊技球が賞球とし
て払出される。
【0034】遊技球Bを打撃した打撃部材76が後退す
ると、再び供給機構48から遊技球Bが供給され、上述
と同様に発射される。この発射装置30では、打撃部材
76の軸82は軸保持部材84の軸受孔86を摺動する
ことで芯を保持されて、その軸保持部材84は発射レー
ル26の後端部に固定されることで発射レール26との
相対位置が固定されているので、打撃部材76が突き出
された際に打撃部材76の芯すなわち杵先88の移動軌
跡が発射レール26に対して変動することはない。しか
も、プランジャ64は打撃部材76を突きさえすればよ
く、プランジャ64が打撃部材76の芯に正確に当たる
ことを要さない。
【0035】したがって、軸保持部材84と発射レール
26との相対位置を正確に(設計どおりに)固定すれ
ば、その後の打撃部材76と発射レール26との位置調
整は不要であるし、プランジャ64の軌道を打撃部材7
6の芯に整合させる必要もないから、これを職人わざに
よって微調整する必要もない。その上、プランジャ64
と打撃部材76とが別体であるから、経年変化によって
プランジャ64の軌道が変化しても、それが打撃部材7
6の芯を狂わせるおそれもない。
【0036】軸保持部材84を発射レール26の端部に
固定することで、軸保持部材84と発射レール26との
相対位置を固定しているから、簡単かつ確実である。ま
た、打撃部材76の後端を受板80と緩衝材78でフラ
ンジ状にしているので、プランジャ64の軌道が狂って
もプランジャ64の駆動力を正確に打撃部材76に伝達
することができる。この効果は、プランジャ64の先端
に前端フランジ74を取付けたことでさらに確実になっ
ている。
【0037】打撃部材76にその軸82と平行する誘導
軸92を設け、軸保持部材84には誘導軸92を摺動さ
せる誘導軸孔94を設けているので、打撃部材76の軸
82の芯の変動を一層確実に防止できる。加えて、例え
ば打撃部材76の軸82や軸保持部材84の軸受孔86
の加工精度が多少低くてもよいから、その分加工が容易
になり、また歩留まりも向上する。
【0038】しかも、プランジャ64が後退位置にある
ときにも打撃部材76の後端の緩衝材78とプランジャ
64の前端フランジ74とを接触させているので、プラ
ンジャ64が打撃部材76を打撃しないから、打撃音や
衝撃が発生することはない。また、緩衝材78を配した
ことにより、打撃音や衝撃の発生をさらに確実に防止し
ている。
【0039】なお、前述したようにプランジャ64の軌
道を打撃部材76の芯に整合させる必要はないのである
が、例えば図4に例示されるように、打撃部材76の受
板80に緩衝材78を貫通して突出する規制軸110を
設け、プランジャ64の前端フランジ74に設けた規制
孔112に規制軸110を遊嵌させれば、プランジャ6
4と打撃部材76の芯のずれは、規制軸110が規制孔
112内に納まる範囲に制限できる。
【0040】その上、プランジャ64と打撃部材76と
が別体であるから、例えば長期の使用によってソレノイ
ド60や打撃部材76が劣化あるいは故障した場合に
は、不良な側だけを新品と交換することができるので極
めて経済的である。以上、実施例に従って、本発明の実
施の形態について説明したが、本発明はこのような実施
例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
【0041】例えば、実施例では軸保持部材を発射レー
ルの端部に固定することで両者の相対位置を固定してい
るが、軸保持部材を、発射レールが固定される部材(例
えば前面枠に取付けられて遊技盤を保持するプラスチッ
ク製のセット盤)に固定してもよい。また、最近では前
面枠とセット盤の機能を併せ持つプラスチック製の枠体
(例えば中枠等と呼ばれる)を使用する弾球遊技機もあ
るが、その場合は軸保持部材と発射レールを共に中枠に
取付ければよい。
【0042】また、実施例ではプランジャ式ソレノイド
を駆動源とし、そのプランジャを往復移動部材とする構
成を採用しているが、例えば図5に例示されるように、
モータ130およびばね132を駆動源とし、これらに
よって揺動駆動される従来の発射杵と同様の発射杵13
4(ただし杵先136はなくてもよい)を往復移動部材
とする構成を採用してもよい。あるいは、図5に示され
る発射杵134を使用する場合に、モータとばねの代わ
りにロータリソレノイドを駆動源として、このロータリ
ソレノイドで直接発射杵134を往復駆動してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の発射装置を装着したパチンコ機にお
いてガラス枠および皿扉を開放した状態の正面図であ
る。
【図2】 実施例の発射装置の一部断面平面図である。
【図3】 実施例の発射装置の正面図である。
【図4】 実施例の発射装置において受板に規制軸を設
け、プランジャの前端フランジ規制孔を設ける例の説明
図である。
【図5】 モータおよびばねを駆動源とする発射装置の
説明図である。
【符号の説明】
10…パチンコ機(弾球遊技機)、12…前面枠、14
…セット盤(発射レールが固定される部材)、18…遊
技盤、20…遊技領域、22…外レール、24…内レー
ル、26…発射レール、28…上皿通路、30…発射装
置、36…ガラス枠、38…ガラス板、40…皿扉、4
2…上受皿、44…上皿放出路、46…球流出路、48
…供給機構、50…下受皿、52…発射ハンドル、60
…ソレノイド(駆動源)、64…プランジャ(往復移動
部材)、68…後端フランジ、70…リターンスプリン
グ、72…ナット、74…前端フランジ、76…打撃部
材、78…緩衝材、80…受板、82…軸(打撃部
材)、84…軸保持部材、86…軸受孔、88…杵先
(打撃部材)、90…張出、92…誘導軸、94…誘導
軸孔、96…リング、98…凹陥部、100…後退スプ
リング、102…レール取付部材、104…誘導溝、1
06…球止部材、110…規制軸、112…規制孔、1
30…モータ(駆動源)、132…ばね(駆動源)、1
34…発射杵(往復移動部材)、136…杵先(往復移
動部材)、B…遊技球。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域における遊技球の挙動により入
    賞等が成立すると該入賞等に対応する遊技上の価値を遊
    技者に与える弾球遊技機に装着されて、遊技球を前記遊
    技領域に向けて発射する発射装置において、 駆動源と、 該駆動源によって往復駆動される往復移動部材と、 該往復移動部材とは別体で前進駆動された該往復移動部
    材によって突き出される打撃部材と、 該打撃部材の軸の芯を保持して該軸を往復自在に支持
    し、発射される遊技球が載置される発射レールとの相対
    位置が固定される軸保持部材とを備えることを特徴とす
    る発射装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発射装置において、 前記軸保持部材を発射レールの端部に固定したことを特
    徴とする発射装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の発射装置において、 前記軸保持部材を、前記発射レールが固定される部材に
    固定したことを特徴とする発射装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか記載の発射
    装置において、 前記打撃部材に前記軸と平行する誘導軸を設け、 前記軸保持部材には該誘導軸を摺動させる誘導軸孔を設
    けたことを特徴とする発射装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか記載の発射
    装置において、 前記往復移動部材が後退位置にあるときに該往復移動部
    材の前端と前記打撃部材の後端とが接触していることを
    特徴とする発射装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか記載の発射
    装置において、 前記往復移動部材の前端と前記打撃部材の後端の一方に
    前記打撃部材の軸方向に沿った規制軸を設け、他方には
    該規制軸を遊嵌させる規制孔を設けたことを特徴とする
    発射装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか記載の発射
    装置において、 前記往復移動部材の前端と前記打撃部材の後端の少なく
    とも一方に緩衝材を設けたことを特徴とする発射装置。
JP26869997A 1997-10-01 1997-10-01 発射装置 Expired - Fee Related JP4190042B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26869997A JP4190042B2 (ja) 1997-10-01 1997-10-01 発射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26869997A JP4190042B2 (ja) 1997-10-01 1997-10-01 発射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11104298A true JPH11104298A (ja) 1999-04-20
JP4190042B2 JP4190042B2 (ja) 2008-12-03

Family

ID=17462156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26869997A Expired - Fee Related JP4190042B2 (ja) 1997-10-01 1997-10-01 発射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4190042B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009050292A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 Fujishoji Co Ltd 弾球遊技機
JP2009240356A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Sammy Corp 発射ユニット及び遊技機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009050292A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 Fujishoji Co Ltd 弾球遊技機
JP4558771B2 (ja) * 2007-08-23 2010-10-06 株式会社藤商事 弾球遊技機
JP2009240356A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Sammy Corp 発射ユニット及び遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP4190042B2 (ja) 2008-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4190042B2 (ja) 発射装置
CN201149465Y (zh) 打靶机器人炮筒式发射机构
US2196549A (en) Game ball shooter
JPH11104299A (ja) 発射装置
JP3940479B2 (ja) 弾球遊技機
JP3944433B2 (ja) 弾球遊技機
JPH06233858A (ja) パチンコ機
JPH119775A (ja) 球発射装置
JP2799696B2 (ja) パチンコ機の発射装置
JP2006238910A (ja) 遊技機
JP4292251B2 (ja) 弾球遊技機
JP6488941B2 (ja) 玉発射装置
JP3954706B2 (ja) 遊技球発射装置
JP2678475B2 (ja) パチンコ機のソレノイド型打球発射装置
JP3739315B2 (ja) 弾球遊技機
JPS6018186A (ja) パチンコ機における発射装置
JP2006115959A (ja) 遊技機
JP2873820B2 (ja) パチンコ機の発射装置
JPH04300571A (ja) パチンコ機の打球発射装置
JP2006000553A (ja) 遊技機の球発射装置
JP3467802B2 (ja) パチンコ機の発射球供給装置
JPH11299972A (ja) 遊技球発射装置及び弾球遊技機
JP2001334029A (ja) パチンコ機の逆行防止装置
JPH1133173A (ja) 弾球遊技機
JPH0748292Y2 (ja) パチンコ機の遊技盤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040902

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080311

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080430

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080826

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080916

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140926

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees