JP3739315B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、打球発射部から発射される弾球を遊技部に案内するためのガイドレールを備えた弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、パチンコ遊技機は、縦長方形枠状の機枠の前面に額縁状の前面枠が装着され、該前面枠に遊技盤が取り付けられると共にその遊技部が前記前面枠に開設された窓開口に臨んでいる。前記遊技盤の遊技部には、各種入賞装置、障害釘、風車等の盤面部品が装着され、その周囲はガイドレールにより囲われている。該ガイドレールは、ステンレス製の金属帯板からなり渦巻き状に配設される小径の内側ガイドレールと大径の外側ガイドレールとからなる。そして、発射レールの先端部と戻り球排出口を介して前記外側ガイドレールが連なり、外側ガイドレールと内側ガイドレールとの間には球飛走通路が形成されると共にその内側ガイドレールの終端位置には前記遊技部と連なる球放出口が形成されている。
【0003】
打球槌により打球発射部から発射されたパチンコ球は、発射レールの表面を飛走してその先端から飛び出し、戻り球排出口を飛び越えて外側ガイドレールの表面に着地する。更に、その表面に沿って飛走し、最終的に球放出口から遊技部に放出されることとなる。
【0004】
ところで、前記内側ガイドレールと共に外側ガイドレールは、遊技盤面に取り付けられている。すなわち、その後側縁部に沿って所定の間隔置きにレール孔が設けられており、各レール孔に二股状の取付釘を挿通しつつ遊技盤面の所定位置に穿設された各取付孔に前記各取付釘を打設することにより外側ガイドレールが取り付けられる。
【0005】
このように、外側ガイドレールを所定間隔離した多くの個所で釘固定すると、それらの個所のみで固定されるので、各取付釘の位置で表面側に微妙に折れ曲がり、全体に一定の曲率半径を有する自然な曲面が出ない。しかも、外側ガイドレールは遊技盤面に強固に固定されている。よって、打球発射部から発射されるパチンコ球は、発射レールから飛び出し、戻り球排出口を飛び越え外側ガイドレールの表面に着地して飛走することもあって、その飛走途中で無用に跳ねるなどして球飛び状態が不安定になり、遊技しづらいというおそれが生じ、また、外側ガイドレールも早く傷むという課題がある。
【0006】
これに対し、例えば、特開2001−62053号公報に開示さる弾球遊技機がある。この弾球遊技機は、外枠に取り付けられる内枠の上部に開口部が形成され、該開口部に遊技盤が嵌め込まれる。また、その内枠には、外側ガイドレールを裏面側から支持する湾曲面状支持部が合成樹脂によって一体成形されている。この湾曲面状支持部は弾球が所定の弾道軌跡を形成するような曲面に予め形成され、外側ガイドレールはその裏面側全面を前記湾曲面状支持部の内方側に位置する湾曲面に宛がうようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、外側ガイドレールが宛がわれる前記湾曲面状支持部の湾曲面が、所定の弾道軌跡を形成するような円弧を描いて形成されていることから、外側ガイドレールもそれに沿って円弧状に取り付けられることとなり、弾球は円滑に飛走して球飛び状態が安定するように見える。しかしながら、前記外側ガイドレールは、その裏面全体が前記湾曲面に密着しているので、外側ガイドレール自体が強固に固定され、その弾力性が殺がれて表面すなわち飛走面は非常に硬くなっている。よって、この場合も、弾球は、発射レールから飛び出し外側ガイドレールの表面に着地して飛走することもあって、前記と同様に飛走中に良く弾いて跳ね返りが大きく、球飛び状態が悪いという課題は改善されない。
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされたもので、外側ガイドレールを前面枠側に取り付けると共に外側ガイドレール自体の弾力性を活かし、飛走するパチンコ球の衝撃を吸収することにより、パチンコ球が無用に跳ね返らないようにしてその球飛び状態を安定させた弾球遊技機を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明に係る弾球遊技機は、遊技盤が取り付けられると共にその遊技部が臨む窓開口を有し、前記窓開口の内周面に弧状のレール案内溝を形成した前面枠と、前記レール案内溝に取り付けられる金属帯板状の外側ガイドレールとを備え、前記外側ガイドレールは、その始端部と終端部のみで前記レール案内溝に固定されると共にその前縁側のみが前記レール案内溝の長手方向に沿って成形される弧状の支持段部に当接して支持され、前記外側ガイドレールの裏面には、前記始端部と終端部との間に亘りレール幅方向の中央部に沿って空間が形成された構成からなる。これにより、外側ガイドレールが、所定の弾道軌跡を形成するような弧面を有し、しかも、所要の弾力性が付与されることから、飛走するパチンコ球の衝撃が吸収されて跳ね返りが少なく、球飛び状態が良好となり安定する。
【0009】
また、前記弾球遊技機であって、前記前面枠における窓開口の上部を囲う部位を上部張出板部とし、また前記窓開口の一側を囲う部位を側部張出板部とし、前記上部張出板部と側部張出板部とに前記レール案内溝を形成しかつ該上部張出板部と側部張出板部とが前記前面枠に交換可能に取り付けられるようにしても良い。このように、上部張出板部と側部張出板部とを前面枠に交換可能に取り付けるようにしたのは、上部張出板部の内周面、すなわちレール案内溝の曲率半径が各パチンコ遊技機メーカーによって異なっている関係から、それらに対応できるようにするためである。また、このように前面枠を分割するようにすれば、部材が小型化して設計変更がし易いばかりか成形が容易となり製作費も安価にできる。
【0010】
前記いずれの弾球遊技機であっても、外側ガイドレールの終端部は、その取付位置が自在に調節できるようにして前記レール案内溝の所定位置に固定されることが好ましい。これにより、外側ガイドレールとレール案内溝とに寸法上の誤差があっても、十分対応できる。
また、前記レール案内溝の長手方向における略中間位置に、前記支持段部が切除され前記外側ガイドレールを支持しない曲率調整空間が形成されることが好ましい。これにより、外側ガイドレールの曲率半径の異なる上部側と下部側との歪みがなくなり、外側ガイドレールの飛走面が滑らかとなって、球飛び状態がより安定する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る弾球遊技機の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、弾球遊技機には、例えばパチンコ遊技機、アレンジボールまたは雀球遊技機があるが、本発明にあっては、一例としてパチンコ遊技機について説明する。図1は、本発明が適用されるパチンコ遊技機の正面図、図2はガラス扉枠と前面板及び下部前板を外した状態のパチンコ遊技機の斜視図である。図において、1はパチンコ遊技機Pの機枠であって縦長方形枠状に形成されており、その前面に額縁状の前面枠2がその一側上下部を前記機枠1の一側上下部に設けた軸支部3によって軸支され、回動自在に装着されている。この前面枠2の上部中央には窓開口4が開設されている。前面枠2の裏面には遊技盤5が配置され、その前面の遊技部5aが前記窓開口4に臨むようになっている。
【0012】
前記前面枠2の前面には、遊技盤5前面の遊技部5aを覆い2枚のガラス板6を備えたガラス扉枠7及び遊技盤5の下部を覆う前面板8とが、いずれもその一側上下部を前面枠2の一側上下間に所定の間隔離して設けた複数の軸支部10に軸支され、回動自在に装着されている。前記前面板8の前面に、貯留される弾球であるパチンコ球を後記する打球発射部Aに供給するための打球供給皿11が装着されている。また、前記前面枠2の下部に固着される下部前板9の前面には、前記打球供給皿11から溢れるパチンコ球を貯留する下部球受皿12が装着されている。13は、下部前板9の前面一側に設けられ、打ち出されるパチンコ球の打球力の強弱を調節する操作ハンドルである。
【0013】
前記遊技盤5の前面に遊技部5aを囲う内側ガイドレール17が取り付けられ、前記前面枠2の窓開口4の内周面に外側ガイドレール18が取り付けられる。これら内側・外側ガイドレール17,18は、ステンレス製の金属帯板からなり、遊技盤5の前面に渦巻き状に配設されている。内側ガイドレール17と外側ガイドレール18との間には、球飛走通路19が形成されると共にその内側ガイドレール17の終端位置に前記遊技部5aと連なる球放出口20が形成される。
【0014】
前記遊技部5aには、そのほぼ中央に表示部21aを備えた表示装置21が装着され、その下方にパチンコ球の入賞により前記表示部21aの文字、数字、図形等の表示を変動表示させる始動入賞口22が配設される。更に、その下方に、前記変動した表示が一定の時間経過後に停止して特定の表示(例えば「777」)を示し、遊技者にとって有利な特別遊技状態になったとき、一定の条件の下で開閉扉23aを所定回数開成させ一度に多くの入賞球が得られる入賞装置23が配設されている。前記始動入賞口22は、パチンコ球が入賞し難い起立またはパチンコ球が入賞し易い傾動位置に自在に変換可能な一対の可動翼片22a,22aを有している。
【0015】
更に、前記表示装置21の両側やや下方位置に一般入賞口24が配設され、これら一般入賞口24の上方位置にはパチンコ球が通過することによりそれを検知し、前記始動入賞口22の一対の可動翼片22a,22aをパチンコ球を受入れ易いように傾動させるための通過チャッカー25が配設されている。26は、前記遊技部5aの適宜位置に回転自在に装着され流下するパチンコ球の流れを変えて面白みを出させるための風車であり、27は障害釘である。更にまた、遊技部5aの下部には、遊技部5aを流下して前記始動入賞口22、一般入賞口24などに入賞しなかったパチンコ球をアウト球として遊技盤5の後方へ回収するアウト球口28が開設されている。
【0016】
次に、図3乃至図5に基づき前面枠2について説明する。この前面枠2は合成樹脂材により縦長方形状に形成され、周縁には枠部29が設けられている。そして、その内側に覆板部30が張設され、この覆板部30に前記窓開口4が開設されることとなる。前記覆板部30の前面下部には、その平坦な取付面Eに発射レール31と該発射レール31の打球発射部Aに供給されるパチンコ球を発射させるための発射装置32が取り付けられる。
【0017】
前記発射レール31は、取付板33の前面にレール本体34と該レール本体34の打球発射部Aにパチンコ球を位置決めする支持部材35とを設けて構成されている。また、取付板33の適宜位置には、取付用の螺子用孔36が設けられる。発射装置32は、図6に示すように取付板37の前面に先端が前記発射レール31の打球発射部Aに臨みパチンコ球をレール本体34に沿って打ち出すための打球槌38が回動自在に軸装されている。39は、前記打球槌38の回動角度を規制するストッパ部材である。また、前記取付板37の前面に、前記操作ハンドル13のハンドル軸13aが挿通される軸筒部15が設けられる。一方、取付板37の裏面には、図7、図8に示すように前記打球槌38を往復回動させるための駆動モータ40と、打球槌37にバネ弾性力を付与するバネ枠体42が設けられる。駆動モータ40のモータ軸40aは前方に突出しており、その先端部にカム片41が取着されている。
【0018】
前記バネ枠体42は、前記打球槌38と一体に設けられかつ取付板37の後方へ突出する槌軸38aの前後端側に配置される前・後側環状枠部42a,42bと、これら前・後側環状枠部42a,42b間に介在し、先端部が前側環状枠部42aに止着され、また後端部が後側環状枠部42bに止着されるコイルバネ43と、から大略構成される。
【0019】
前側環状枠部42aは、槌軸38aを中心として槌軸38aとは関係なく回動できるようになっており、その外周縁に初期位置での弾発力の強さを調節するためコイルバネ43の先端部が係止される。また、前側環状枠部42aは、設定した前記初期位置でのコイルバネ43の弾発力を保持でき、そのコイルバネ43の弾発力が弱まる方向へは無用に回動しないようになっている。一方、後側環状枠部42bは、前記槌軸38a後端部に固着されており、槌軸38aと一体に回動する。そして、その一側に回動する前記カム片41が間歇的に当接する腕片44が放射状に突設され、その先端部に前記カム片41が当接するピン44aが突設されている。
【0020】
前記取付板37の裏面下部には、案内枠によりガイドされ、前記取付板37の裏面に沿って水平方向へ自在に移動するラック14が配設されている。このラック14の歯部の一端側に、前記操作ハンドル13のハンドル軸13aの後端部に設けられたピニオン14aが噛合しており、他端側には、前記前側環状枠部42aの下面に設けられた歯部42cが中間歯車16を介して噛合している。前記取付板37も適宜位置に螺子用孔45が設けられている。
【0021】
そして、前記発射レール31と発射装置32は、各螺子用孔36,45を介して前記取付面Eの所定位置に設けられた各螺子孔46に螺子47を螺締めすることにより取り付けられる。これにより、図9に示すように、前記発射レール31と発射装置32とが共に前記取付面Eの前面であって、同一平面上に取り付けられることとなる。このように、前記発射レール31と発射装置32とが共に同一平面上に取り付けられるので、発射レール31に対する打球槌38の位置調整などが容易かつ正確に行なえ、引いては球飛び状態の調整が簡単となり、球飛び状態も安定する。
【0022】
前記打球槌38は、その初期位置ではコイルバネ43の弾発力により発射レール31側へ回動付勢されるが、ストッパ部材39により停止されている。また、その反作用として、前記前側環状枠部42aがその反対方向へ回動しようとするが、所定位置で停止されている。前記操作ハンドル13は、所謂タッチ式のものであり、遊技者が手で握ることにより前記駆動モータ40が駆動する。これに伴い、カム片41が回動してピン44aに間歇的に当接し、打球槌38を往復回動動作させる。そして、打球槌38先端の打球杆38bによりレール本体34の打球発射部Aに位置するパチンコ球を打球して発射させる。また、打球力を調整するには、前記操作ハンドル13を回動させる。これにより、ラック14が移動して前記前側環状枠部42aが回動し、コイルバネ43が弾発力に抗して更に捩じられ、その弾発力が増すようになっている。
【0023】
前記前面枠2の裏面には、図4に示すように窓開口4を囲うようにして方形枠状の取付枠部48が一体に設けられ、下部の棚部48a上面に遊技盤5を載置してはめ込まれるようになっている。なお、遊技盤5は取付枠部48から脱落しないように固定具(図示せず。)により、しっかりと固定されることになる。
【0024】
前記取付枠部48内側の覆板部30は、窓開口4の上部を囲う部位が後方へ膨出する上部張出板部30a、また窓開口4の一側を囲う部位が後方へ膨出する側部張出板部30bとしてそれぞれ形成されている。よって、上部張出板部30aと側部張出板部30bの前面は窪んでいる。そして、窓開口4の内周面、すなわち前記上部張出板部30aと側部張出板部30bの内周面、であってその弧状縁部4aの裏面に、該弧状縁部4aに沿ってレール案内溝49が形成される。このレール案内溝49には、その前側縁部の長手方向に沿って、外側ガイドレール18のレール幅の約3分の1の幅を有しかつレール案内溝49面よりも突出する弧状の支持段部50が成形されている。また、前記上部張出板部30aと側部張出板部30bとは連続せず分離して設けられており、上部張出板部30aの一側下端と側部張出板部30bの上端との間に所定幅の曲率調整空間Mが形成される。これにより、前記レール案内溝49及び支持段部50も長手方向における略中間位置で切除されることとなる。また、レール案内溝49の始端側と終端側には、それぞれ覆板部30の裏面に位置して螺子孔51を有する突起52が突設されている。
【0025】
前記外側ガイドレール18は、始端部が外側へU字状に屈曲されると共にその先端に螺子用孔53を有する取付片54が一体に設けられ、終端部には外側ガイドレール18の長手方向と平行に伸びる長孔55を有する取付片56が一体に設けられている。
【0026】
そして、前記外側ガイドレール18を前記レール案内溝49に沿わせ、始端部側の取付片54の螺子用孔53をレール案内溝49の始端側に設けられた突起52の螺子孔51に合致させ、図10に示すように螺子用孔53を介して螺子孔51に螺子57を螺子締めする。次に、外側ガイドレール18の裏面縁側を前記支持段部50に当接し、そのまま終端部側の取付片56の長孔55をレール案内溝49の終端側に設けられた突起52の螺子孔51に合致させ、図11に示すように長孔55を介して螺子孔51に螺子57を螺子締めする。これにより、レール案内溝49面より僅かに突出する弧状縁部4aと遊技盤5の前面との間に挟まれて外側ガイドレール18が取り付けられる。その表面は、所定の弾道軌跡を形成するような弧面をなす。また、外側ガイドレール18は、一旦発射されるも飛走力が弱い等の理由により戻ってくるパチンコ球を下部球受皿12に導くための戻り球排出口58を介して前記レール本体34の先端部と連なることとなる。
【0027】
このように、前記外側ガイドレール18は、始端部と終端部の2点のみで固定できるので、簡単に取り付けできる。また、図12に示すように外側ガイドレール18は、その前縁側のみが前記支持段部50に当接して支持され、支持されない部分はその裏面に、前記始端部と終端部との間の全体に亘りレール幅方向の中央部に沿って空間Sが形成される。これにより、外側ガイドレール18に、所要の弾力性が付与されることとなり、飛走するパチンコ球は、特に発射レール31から飛び出して外側ガイドレール18の表面に着地するときもその衝撃が吸収され、飛走中にパチンコ球が無用に跳ね返ることがなくなり、球飛び状態が極めて良好となる。
【0028】
本実施の形態では、支持段部50をレール案内溝49の前縁側のみに設けたが、前・後縁側の両方に設けるようにしても良く、外側ガイドレール18のレール幅方向の中央部裏面に沿って空間Sが形成され、これにより飛走するパチンコ球の衝撃を吸収できるようになっておればよい。
【0029】
前記外側ガイドレール18は、その終端部の取付片56に長孔55を設け、その取付位置を自在に調節できるようにしている。これは、外側ガイドレール18を成形する上において当然寸法誤差が生ずることになるが、仮に、レール案内溝49に対し外側ガイドレール18の長さ寸法が短いと支持段部50に外側ガイドレール18の裏面が当接しなくなって取付が不可能となることから、誤差が生じていても取付に支障が生じないようにするためである。
【0030】
前記上部張出板部30aと側部張出板部30bとの間に曲率調整空間Mを形成しているが、通常、上部張出板部30aと側部張出板部30bとの内周面、すなわちレール案内溝49、の曲率半径は異なっている。よって、製作された段階で一定の曲率半径に設定された外側ガイドレール18をレール案内溝49に取り付けたとき、外側ガイドレール18の上部側と下部側とで曲率半径が異なることから、歪みが生じてその表面がうねり、結果、球飛び状態が安定しなくなる。そこで、前記歪みを自由に湾曲できる曲率調整空間M内で逃すことによって、外側ガイドレール18の表面を滑らかな面とし、安定した球飛び状態を確保しようとするものである。
【0031】
図13は他の実施の形態に係る前面枠2Aを示すものである。なお、本実施の形態に係る前面枠2と略同じ構造からなるので、同一部位は同じ番号を付すことにより詳しい説明は省略する。この前面枠2Aでは、前記上部張出板部30aと側部張出板部30bとが前面枠2Aに交換可能に取り付けられている。このため、前面枠2Aの窓開口4Aにおける内周縁の所定個所に螺子用孔59を有する突片60が設けられる。一方、上部張出板部30aと側部張出板部30bには、それら螺子用孔59に対応位置させて裏面の所定位置に螺子孔61が開設されている。そして、上部張出板部30aと側部張出板部30bを窓開口4Aの前面にそれぞれ配置し、前記各螺子孔61に螺子用孔59を合致させ、窓開口4Aの裏側から螺子用孔59を介し各螺子孔61に螺子62を螺子締めすることにより、上部張出板部30aと側部張出板部30bとが取り付けられる。
【0032】
このように、前記上部張出板部30aと側部張出板部30bとを前面枠2Aに交換可能に取り付けるようにしたのは、上部張出板部30aの内周面、すなわちレール案内溝49の曲率半径が各パチンコ遊技機メーカーによって異なっている関係から、それらに対応できるようにするためである。また、このように前面枠2Aを分割するようにすれば、部材が小型化して設計変更がし易いばかりか成形が容易となり、製作費も安価にできる。更に、上部張出板部30aの前面に装飾効果または表示効果を狙ったレンズ部材や表示装置を装着することが考えられるが、この場合も、それのみ交換できるようになっておれば、それらの交換のみでモデルチェンジが可能であり、しかも廃棄処分する場合も効率的だからである。なお、この前面枠2Aについても、前記外側ガイドレール18の終端部は、その取付位置が自在に調節できるようにして前記レール案内溝49に固定され、また、前記レール案内溝49の長手方向における略中間位置に、前記支持段部50が切除され前記外側ガイドレール18を支持しない曲率調整空間Mが形成される。
【0033】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明に係る弾球遊技機は、窓開口の内周面に円弧状のレール案内溝を形成した前面枠と、金属帯板状の外側ガイドレールとを備え、前記外側ガイドレールは、その始端部と終端部のみで固定して取り付けられ、また、前記外側ガイドレールの裏面には、前記始端部と終端部との間に亘りレール幅方向の中央部に沿って空間が形成される構成からなるので、外側ガイドレールの取付作業簡単となり、しかも、所要の弾力性が付与されることから、飛走するパチンコ球の衝撃が吸収されてパチンコ球が無用に跳ね返ることがなく、球飛び状態が良好となり安定するという効果がある。
【0034】
また、前記前面枠における窓開口の上部を囲う部位を上部張出板部とし、また前記窓開口の一側を囲う部位を側部張出板部とし、前記上部張出板部と側部張出板部とに前記レール案内溝を形成しかつ該上部張出板部と側部張出板部とが前記前面枠に交換可能に取り付けられるようにすれば、上部張出板部の内周面、すなわちレール案内溝の曲率半径が各パチンコ遊技機メーカーによって異なっていても、それらに容易に対応でき、また、このように前面枠を分割することにより、部材が小型化して設計変更がし易いばかりか成形が容易となり、製作費も安価にできるという効果がある。
【0035】
外側ガイドレールの終端部は、その取付位置が自在に調節できるようにしてレール案内溝の所定位置に固定されるようにすれば、外側ガイドレールをレール案内溝に取り付ける際の寸法上の誤差にも十分対応できる。
【0036】
また、レール案内溝の長手方向における略中間位置に、支持段部が切除され外側ガイドレールを支持しない曲率調整空間が形成されるようにすれば、外側ガイドレールの曲率半径の異なる上部側と下部側との歪みがなくなり、外側ガイドレールの飛走面が滑らかとなり、球飛び状態がより安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるパチンコ遊技機の正面図。
【図2】ガラス扉枠と前面板及び下部前板を外した状態のパチンコ遊技機の斜視図。
【図3】発射レールと発射装置を分解した状態の前面枠の表面斜視図。
【図4】外側ガイドレールを分解した状態の前面枠の裏面斜視図。
【図5】前面枠の正面図。
【図6】発射装置の正面図。
【図7】発射装置の背面図。
【図8】発射装置の側面図。
【図9】図5におけるW−W線断面図。
【図10】図5におけるX−X線断面図。
【図11】図5におけるY−Y線断面図。
【図12】図5におけるZ−Z線断面図。
【図13】他の実施の形態に係る前面枠の分解斜視図。
【符号の説明】
2,2A 前面枠
4 窓開口
5 遊技盤
5a 遊技部
18 外側ガイドレール
49 レール案内溝
50 支持段部
M 曲率調整空間
P パチンコ遊技機
S 空間

Claims (4)

  1. 遊技盤が取り付けられると共にその遊技部が臨む窓開口を有し、前記窓開口の内周面に弧状のレール案内溝を形成した前面枠と、前記レール案内溝に取り付けられる金属帯板状の外側ガイドレールとを備え、
    前記外側ガイドレールは、その始端部と終端部のみで前記レール案内溝に固定されると共にその前縁側のみが前記レール案内溝の長手方向に沿って成形される弧状の支持段部に当接して支持され、前記外側ガイドレールの裏面には、前記始端部と終端部との間に亘りレール幅方向の中央部に沿って空間が形成されていることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 遊技盤が取り付けられると共にその遊技部が臨む窓開口を有し、前記窓開口の内周面に弧状のレール案内溝を形成した前面枠と、前記レール案内溝に取り付けられる金属帯板状の外側ガイドレールとを備え、
    前記前面枠における窓開口の上部を囲う部位を上部張出板部とし、また前記窓開口の一側を囲う部位を側部張出板部とし、前記上部張出板部と側部張出板部とに前記レール案内溝を形成しかつ該上部張出板部と側部張出板部とが前記前面枠に交換可能に取り付けられ、
    前記外側ガイドレールは、その始端部と終端部のみで前記レール案内溝に固定されると共にその前縁側のみが前記レール案内溝の長手方向に沿って成形される弧状の支持段部に当接して支持され、前記外側ガイドレールの裏面には、前記始端部と終端部との間に亘りレール幅方向の中央部に沿って空間が形成されていることを特徴とする弾球遊技機。
  3. 前記外側ガイドレールの終端部は、その取付位置が自在に調節できるようにして前記レール案内溝に固定される請求項1又は2記載の弾球遊技機。
  4. 前記レール案内溝の長手方向における略中間位置に、前記支持段部が切除され前記外側ガイドレールを支持しない曲率調整空間が形成される請求項1又は2又は3記載の弾球遊技機。
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