JP2007151621A - 弾球遊技機 - Google Patents

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良造 加藤
Keiji Mori
圭史 森
Makoto Miyanaga
真 宮永
Kazuhiro Sato
一宏 佐藤
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Abstract

【課題】発射装置の検査を従来より容易に行うことが可能な弾球遊技機を提供する。
【解決手段】本発明によれば、発射装置70に備えた後方保持部材79に検査用ピンを装着することで、その検査用ピンにより中継回転部材73を検査位置に保持することができる。これにより、発射装置70の検査を行うために従来は必要とされた発射操作部50及び第2前面カバー71の組み付けが不要になり、発射装置70の検査を容易に行うことが可能になる。
【選択図】図7

Description

本発明は、発射装置により遊技球を遊技領域へと発射して遊技を行う弾球遊技機に関する。
従来、この種の弾球遊技機は、発射装置の前側が前面カバーで覆われ、その前面カバーの前面側に発射操作部が備えられている。そして、この発射操作部を遊技者が回動操作することで、発射装置による遊技球の発射力を調節することができる。また、発射操作部の裏面側に備えた凹部に遊技球を押し込むと、発射操作部が前面カバーに対して固定されて、発射装置の発射力が遊技者が望む大きさに保持される(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−8534号公報(段落[0045]、第3図)
しかしながら、上記した従来の弾球遊技機では、弾球遊技機の製造工程で発射装置の検査を行う際に手間がかかった。即ち、発射装置の検査工程では、発射装置の発射力を所定の大きさに保持して遊技球の到達位置を目視確認する作業を行う。このとき、上記した従来の弾球遊技機では、発射装置の発射力を所定の大きさに保持するために、発射装置と共に発射操作部及び前面カバーの両方を検査装置又は実機(実際の弾球遊技機)に組み付ける必要があった。このため、検査装置で発射装置の検査を行う場合に、発射装置以外の部品の組付作業に手間がかかる。一方、実機で発射装置の検査を行う場合には、発射装置に異常が発見されたときの対応に手間がかかる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、発射装置の検査を従来より容易に行うことが可能な弾球遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る弾球遊技機は、遊技を行う遊技領域と、槌回動用バネの弾発力を利用して打撃槌を回動し、遊技球を遊技領域へと発射する発射装置と、発射装置の前側を覆う前面カバーと、前面カバーの前側に配置されると共に、前面カバーに備えた貫通孔を通して発射装置に連結され、回動操作により槌回動用バネの弾発力を調節するための発射操作部とを備えた弾球遊技機において、発射装置には、発射操作部と槌回動用バネとの間を連結し、発射操作部により回転する中継回転部材と、中継回転部材を回転可能に支持するベース部材と、ベース部材に固定又は一体形成されかつ検査用係止部材が装着され、その検査用係止部材により中継回転部材を所定の回動位置に保持可能とする係止部材装着部とが備えられたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、検査用係止部材は、発射装置と分離した別部品として形成されたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の弾球遊技機において、発射装置には、打撃槌を一定角度回動させて槌回動用バネの弾性変形量を増加させてから解放する槌駆動機構が備えられ、その槌駆動機構によって増加された弾性変形量分の弾発力によって打撃槌が遊技球を遊技領域へと発射するように構成したところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載の弾球遊技機において、遊技球の未発射時には、槌回動用バネの一端部は発射装置に備えた第1ストッパによって位置決めされると共に槌回動用バネの他端部は発射装置に備えた第2ストッパによって位置決めされ、これら第1ストッパ及び第2ストッパにより槌回動用バネが遊技球の未発射時に弾性変形した状態に保持されたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載の弾球遊技機において、中継回転部材は、槌回動用バネの他端部に連結され、検査用係止部材により中継回転部材を所定の回動位置に保持した際には、槌回動用バネの他端部が第2ストッパから離れて、遊技球の未発射時における槌回動用バネの弾性変形量が増すように構成したところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の弾球遊技機において、検査用係止部材により中継回転部材が保持される所定の回動位置は、発射操作部の回動操作により槌回動用バネの弾発力が最も弱くなる最小位置と、槌回動用バネの弾発力が最も強くなる最大位置との中間位置であるところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の弾球遊技機において、発射装置が発射した遊技球を案内し、遊技領域の上部における左右方向の一端側位置で遊技球を遊技領域内へと排出するレール部と、遊技領域の上部における左右方向の他端側位置に配置された球受部とを備え、検査用係止部材により中継回転部材を所定の回動位置に保持した際の弾発力は、レール部から遊技領域内へと排出された遊技球が球受部に当接する強さであるところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れかに記載の弾球遊技機において、係止部材装着部には、中継回転部材に対してその回転軸方向から対向した対向壁と、その対向壁に貫通形成されて検査用係止部材を挿入可能なピン挿通孔とが備えられたところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れかに記載の弾球遊技機において、槌回動用バネは捻りコイルバネであり、捻りコイルバネの一端部に取り付けられて打撃槌と共に回動する第1回動部材と、捻りコイルバネの他端部に取り付けられてベース部材に回動可能に支持されると共に中継回転部材と連動回転する第2回動部材とを備えたところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項9に記載の弾球遊技機において、第2回動部材及び操作部連結回動部材とに両端が連結されたワイヤを備え、第2回動部材及び操作部連結回動部材は共に円弧面を有し、それら円弧面にワイヤの両端部が巻き付けられたところに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項1乃至10の何れかに記載の弾球遊技機において、発射操作部の回動中心から発射装置側に伝達軸が延び、その伝達軸の先端には断面非円形の先端挿入部が形成され、操作部連結回動部材には、先端挿入部に対応した非円形の断面をなして先端挿入部が挿入される連結孔が設けられたところに特徴を有する。
請求項12の発明は、請求項7に記載の弾球遊技機において、ベース部材の一端面には、レール部材に遊技球を供給する球送りカセットと打撃槌が備えられ、ベース部材の他端面には、球送りカセット及び打撃槌を作動させる機構部材が備えられたところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の構成によれば、発射装置に備えた係止部材装着部に検査用係止部材を装着することで、その検査用係止部材により中継回転部材を所定の回動位置に保持ことができる。このように本発明によれば、発射装置の検査を行うために従来は必要とされた発射操作部及び前面カバーの組み付けが不要になり、発射装置の検査を容易に行うことが可能になる。
[請求項2の発明]
請求項2の構成によれば、検査用係止部材を発射装置から離れた位置に保管することができるので、遊技中に誤って検査用係止部材が機能するのを防止することができる。
[請求項3の発明]
請求項3の構成によれば、槌駆動機構が打撃槌を回動させる角度は一定角度であるので、槌駆動機構を原因として発射装置の発射力がばらつくことが防がれる。
[請求項4の発明]
請求項4の構成によれば、第1ストッパ及び第2ストッパにより槌回動用バネが遊技球の未発射時に弾性変形した状態に保持されるので、未発射時における打撃槌及び槌回動用バネのガタが防がれる。
[請求項5の発明]
請求項5の構成によれば、検査用係止部材により中継回転部材を所定の回動位置に保持した際には、槌回動用バネの他端部が第2ストッパから離れて、遊技球の未発射時における槌回動用バネの弾性変形量が増すことで、発射装置の発射力を大きくすることができる。
[請求項6の発明]
請求項6の構成によれば、検査用係止部材により中継回転部材を所定の回動位置に保持することで、発射装置の発射力を最弱と最強の中間の大きさにすることができる。
[請求項7の発明]
請求項7の構成によれば、検査用係止部材により中継回転部材を所定の回動位置に保持することで、発射装置が正常の場合には、レール部から遊技領域内へと排出された遊技球が遊技領域の上部を左右方向に移動して球受部に当接する。これにより、球受部に遊技球が当接しなかったことを目視で確認して、発射装置の異常を容易に発見することが可能になる。
[請求項8の発明]
請求項8の構成によれば、係止部材装着部に備えたピン挿通孔に検査用係止部材を挿通して、所定の回動位置の中継回転部材に係止し、中継回転部材を所定の回動位置に保持ことができる。
[請求項9の発明]
請求項9の構成によれば、槌回動用バネとしての捻りコイルバネの捻れによる弾発力を利用して遊技球を発射することができる。また、槌回動用バネとして引っ張り又は圧縮コイルバネを用いた場合より、捻りコイルバネを用いることでコンパクトな構成にすることができる。
[請求項10の発明]
請求項10の構成によれば、ワイヤを介して第2回動部材と中継回転部材とを連動回転させることができる。
[請求項11の発明]
請求項11の構成によれば、発射操作部の回動中心から延びた伝達軸の先端挿入部を中継回転部材の連結孔に挿入するだけで、発射操作部と中継回転部材とが一体回転可能になる。
[請求項12の発明]
請求項12の構成によれば、ベース部材の両端面に部品を配置するので、一端面側のみに部品を配置する場合よりもベース部材の表面を効率よく使用することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の弾球遊技機としてのパチンコ遊技機10に係る一実施形態を、図1〜図17に基づいて説明する。図1に示すパチンコ遊技機10は、誘導レール12(本発明に係る「レール部」に相当する)に囲まれた遊技領域R1を有している。誘導レール12は帯状の板金を略円形に湾曲させてなり、遊技板11の前面から起立している。そして、誘導レール12は、後述する発射装置70が発射した遊技球を案内し、遊技領域R1の上部における左右方向の一端側位置から遊技球を遊技領域内R1へと排出する。また、遊技領域R1の上部における左右方向の他端側位置には、弾性体で構成された球受部10Jが備えられている。そして、遊技球の発射力が比較的強い場合には、誘導レール12に案内された遊技球の遊技領域R1内に排出された遊技球が球受部10Jで当接して遊技領域R1における左右方向の中心側に跳ね返される。
遊技領域R1内には、液晶表示部32が備えられている。この液晶表示部32は、遊技板11に貫通形成した略矩形の表示窓11Wに、遊技板11の後面側から表示装置30の液晶表示画面30Gを宛がって構成されている。また、液晶表示部32は、遊技領域R1のうち上寄りかつ向かって右側寄りに配置され、主にその液晶表示部32の上側、左側、下側に遊技球が流下可能なスペースが確保されている。液晶表示部32の下側スペースには、その左右方向の中央に、第1及び第2の始動入賞口14A,14B、大入賞口15及びアウト口16が、上から順に間隔を開けて並べて設けられ、左右両側部には、誘導レール12に沿って一般入賞口20,21及びサイドランプ22,22がそれぞれ設けられている。また、液晶表示部32の左側スペースには、始動ゲート18と風車19とが上下に並べて設けられている。さらに、風車19の下方には、サイドランプ22と一体に、普通図柄表示部18Hが設けられている。これら各種入賞口14A,14B,15,20,21,表示装置30等の役物以外に、遊技領域R1には、遊技球と当接して流下方向を様々に変化させることが可能な障害釘が分散配置されている。
上記した役物の詳細は、以下のようである。一般入賞口20,21は、所謂、ポケット構造をなし、遊技球が丁度1つ入球可能な大きさで上方に開口している。一般入賞口20,21へ入球すると、その遊技球は遊技板11の裏側に取り込まれ、代わりに所定数の賞球がパチンコ遊技機10の前面に備えた上皿26に払い出される。
始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなし、通過した遊技球は始動ゲート18に内蔵された普通図柄始動スイッチによって検出される。この検出信号に基づいて、普通図柄表示部18Hにおいて図柄が変動表示される。具体的には、「0」〜「9」までの数字からなる数字図柄が所定期間に亘って変動表示された後、所定の数字図柄が停止表示される。
第1及び第2の始動入賞口14A,14Bは、上下方向に並んで配置されている。各始動入賞口14A,14Bは、共に遊技板11から突出した部材の上面に開口を備えた、所謂、ポケット構造をなしている。そして、各始動入賞口14A,14Bに入った遊技球は、遊技板11に設けた図示しない貫通孔を通って、遊技板11の裏側に回収される。
上側に配置された第1の始動入賞口14Aは、遊技球が1つだけ入る開口幅を有している。一方、下側に配置された第2の始動入賞口14Bは、第1の始動入賞口14Aの真下に配置され、その開口の左右両側には可動翼片14C,14Cが備えられている。これら両可動翼片14C,14Cは、常には起立状態になっており、両可動翼片14C,14Cに挟まれた第2の始動入賞口14Bの開口幅は、遊技球が1つだけ入る大きさとなっている。また、第2の始動入賞口14Bの上方空間は、常には、第1の始動入賞口14Aを構成する部材と可動翼片14C,14Cとで囲まれて、遊技球が入らないようになっている。そして、普通図柄表示部18Hで停止表示された数字図柄が奇数になると、遊技板11の裏に設けたソレノイドが駆動されて、可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.4秒間)に亘って横に倒される。すると、第2の始動入賞口14Bの上方空間が側方に開放し、第1の始動入賞口14Aの両脇を通過した遊技球が可動翼片14Cに受け止められて第2の始動入賞口14Bに案内されるようになる。
各始動入賞口14A,14Bに遊技球が入賞すると、各始動入賞口14A,14B内に設けた図示しない始動口センサが遊技球を検出し、その検出信号に基づいて、例えば、4個の遊技球が上皿26に払い出されると共に、表示装置30の液晶表示部32において図柄が変動表示される。具体的には、液晶表示部32には、通常、3つの左、中、右の特別図柄32A,32B,32Cが横並びに表示されている。これら各特別図柄32A,32B,32Cは、例えば、「0」〜「11」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄32A,32B,32Cごと、所定の種類のものが停止表示されている。そして、始動入賞口14A,14Bに遊技球が入賞したときに、これら3つの特別図柄32A,32B,32Cが、上下方向にスクロール表示され、所定時間後に、例えば、左、中、右の順で各特別図柄32A,32B,32Cが停止表示される。このとき、例えば、全ての特別図柄32A,32B,32Cが同じ図柄、即ち、ぞろ目になった場合に、遊技が「大当たり状態」になる。なお、液晶表示部32において特別図柄32A,32B,32Cが変動表示又は「大当たり状態」の最中に始動入賞口14A,14Bに入賞した場合、その入賞球は最大で4個まで保留記憶され、特別図柄32A,32B,32Cが停止表示又は「大当たり状態」が終了すると、その保留記憶に基づいて再び、特別図柄32A,32B,32Cが変動表示される。
大入賞口15は、横長矩形に形成されて、常には、可動扉15Tにて閉塞されている。パチンコ遊技機10が「大当たり状態」になると、遊技板11の裏に設けた図示しないソレノイドが駆動され、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が開放され、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能となる。ここで、可動扉15Tが、開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、1つのラウンドは、可動扉15Tの開放時間が30秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したかの何れかの条件が先に満たされた場合に終了する。また、「大当たり状態」は、最大で、例えば15ラウンドまで継続される。
大入賞口15の内部には、計数入賞口が設けられている。計数入賞口内には、カウントセンサが設けられており、遊技球の入賞を検出すると入賞球数をカウントし、入賞球が前記したように計10個に達したか否かをチェックする。なお、大入賞口15に遊技球が入賞すると、例えば、15個の遊技球が上皿26に払い出される。
図2に示すように、パチンコ遊技機10は、遊技機本体81と、その遊技機本体81が着脱可能に組み付けられる遊技枠体80とから構成されている。また、遊技機本体81は、遊技板アッシ11Aと機構板アッシ84Aとから構成されている。
遊技板アッシ11Aは、遊技板11に上記した始動ゲート18、風車19等の各種役物を組み付けると共に、後面側に各種制御装置を組み付けてなる。具体的には、遊技板11の後面側の上寄り位置には、前記した表示装置30が取り付けられ、その後面には、表示装置30を制御するための表示制御装置(図示せず)が取り付けられている。また、その表示制御装置の後面側には、図示しないランプ制御装置及び音声制御装置が横並びにして取り付けられている。そして、これらにより役物に備えたランプの点灯制御、スピーカ13A,13B(図1及び図3参照)からの音声の制御を行っている。さらに、表示装置30の後面の下側には、メイン制御装置31C(図3参照)が重ねられ、遊技板11の後面から突出した支持体(図示せず)に固定されている。
一方、機構板アッシ84Aは、機構板84に遊技球タンク55,払出装置56等を組み付けてなる。機構板84は、全体として縦長の矩形状をなしかつ遊技板アッシ11Aに後方から重ねて配置される。機構板84のうち遊技板11との対向部分には、遊技板アッシ11Aにおける後方突出部分を受容するための矩形窓84Wが貫通形成されている。この矩形窓84Wは、遊技板アッシ11Aの後方突出部分を収容可能な箱形カバー84Cによって閉塞されている。
機構板アッシ84Aの後面のうち矩形窓84Wの上側には、遊技球を貯留する遊技球タンク55が組み付けられている。また、矩形窓84Wの一側方には払出装置56が設けられ、さらに、矩形窓84Wの下方には払出制御装置57と電源装置58と発射制御装置(図示せず)が設けられている。なお、払出装置56は、遊技球タンク55から遊技球誘導レール55Rを通して遊技球を受け取り、払出制御装置57からの指令に応じて遊技球を払い出す。
遊技枠体80は、外枠82に前面枠90を第1ヒンジ機構80H(図1参照)にて連結してなる。外枠82は、4つの木製の長板83を縦長矩形状に接合して構成されている。この外枠82の下端部には、1対のスピーカ13B,13Bが備えられている。一方、前面枠90は、例えば合成樹脂で構成され、遊技板11に対応した開口部90Wを備えている。また、図1に示すように第1ヒンジ機構80Hは、遊技枠体80のうち一方の側部における上端部と下端部とに配置されている。これら第1ヒンジ機構80Hは、前面枠90を遊技枠体80に対して上方にスライドすることで、図2に示すように前面枠90側のヒンジ構成部90Hと、外枠82側のヒンジ構成部82Hとに分かれ、これにより外枠82から前面枠90を離脱することができる。
前面枠90の後面には、開口部90Wを取り囲むように囲壁90Vが形成され、その囲壁90Vの内側に遊技板11が嵌合して固定されている。また、機構板84は、前面枠90のうち第1ヒンジ機構80Hを備えた側の側部に第2ヒンジ機構(図示せず)にて連結されている。
図4には、前面枠90を前面から見た状態が示されている。その前面枠90の前面上寄り位置には、図1に示したガラス枠95が重ねて設けられている。ガラス枠95は、前面枠90のうち第1ヒンジ機構80Hを備えた側の側部に図示しないヒンジ機構にて連結されている。また、ガラス枠95には、略円形の窓95Wが設けられ、ここにガラス板が嵌め込まれている。そして、このガラス板越しに遊技領域R1を視認することができる。また、ガラス枠95の前面のうち窓95Wより上側には、左右に1対のスピーカ13A,13Aが設けられている。さらに、ガラス枠95のうち窓95Wの下方には、球抜きボタン23が設けられている。これらガラス枠95と前面枠90及び外枠82は、遊技枠体80における解錠装置85(図4参照)により閉止状態に施錠される。
なお、解錠装置85のうち施錠・解錠操作を行うための操作部85Sは、後述する第2前面カバー71の外面に露出しており、それ以外の解錠装置85全体は、ガラス枠95及び前面枠90によって前方を覆われている。
図1に示すように前面枠90の前面のうちガラス枠95の下方には、上皿26が設けられている。上皿26は、前方に向かって膨出しており、その上皿26の右側には、球貸し操作ボタン24と球貸し状態表示モニター25とが並べて配置されている。
前面枠90の前面のうちガラス枠95より下側には、第1前面カバー29と第2前面カバー71とが取り付けられている。第1前面カバー29は、パチンコ遊技機10の下側部分のうち左端部から右端部寄り位置までを覆い、残りの右端部近傍を第2前面カバー71が覆っている。第1前面カバー29の前面中央には、パチンコ遊技機10の前方に膨出した下皿28が備えられている。そして、上記した球抜きボタン23を押圧すると、上皿26に貯留された遊技球が下皿28に排出される。下皿28には、ファール球等も貯留される。第1前面カバー29のうち下皿28の左側方には、遊技スイッチ53が設けられている。この遊技スイッチ53を押圧すると、液晶表示部32で変動表示されている画像、例えば、キャラクタ画像を、遊技者の任意のタイミングで停止させることができる。また、下皿28の右側方には、球排出ボタン52が設けられている。この球排出ボタン52を押圧すると、下皿28に貯留された遊技球をパチンコ遊技機10の外部に排出することができる。
図6に示すように、第2前面カバー71は、互いに直角に交差した下縁部71Aと一側縁部71Bとを有し、上方に向かうに従って左右方向の幅が狭くなる形状になっている。また、第2前面カバー71のうち第1前面カバー29側の側縁部71Cは、上下方向の途中から緩やかに傾斜し、その側縁部71Cの中間部分からは三角突片71Dが突出している。そして、第2前面カバー71の下縁部71Aと一側縁部71Bとを、前面枠90の一角部における下縁部と一側縁部とに重ねた状態にして取り付けられている。
図4に示すように、前面枠90の前面のうち向かって右側下端部には、発射装置70が固定され、発射装置70の前側が上記した第1前面カバー29及び第2前面カバー71によって覆われている。そして、第2前面カバー71の前面に備えた発射操作部50を回動操作することで、発射装置70が作動して、遊技球が遊技領域R1に向けて弾き出される。
発射装置70は、前面枠90の前面に重ねて取り付けられる板状のベース部材65に、打撃槌67、球供給装置42(本発明の「球送りカセット」に相当する)等の複数の部品を組み付けてなる。図5に示すようにベース部材65の下端部からは、一側方に向けて側部突片65Aが張り出されている。側部突片65Aの前面には筒形支柱72が取り付けられている。筒形支柱72の軸心部には軸孔72Aが貫通しており、側部突片65Aにはその軸孔72Aの同心上に貫通孔65Bが形成されている。
本発明に係る中継回転部材73は、筒形支柱72内に軸支された連結筒部73B(図5参照)の後端部に中継回転盤73A(図7参照)を有してなる。そして、連結筒部73Bが側部突片65Aの後面側から貫通孔65Bが挿入されている。連結筒部73Bの内側には、連結筒部73Bの内側は、内周面の一部に平坦部を備えて断面非円形にした連結孔が形成されている。一方、発射操作部50の中心部からは伝達軸50S(図6参照)が延びており、その伝達軸50Sの先端部は、外周面の一部に平坦部が備えて断面非円形とした先端挿入部になっている。そして、伝達軸50Sの先端挿入部が、第2前面カバー71に備えた図示しない貫通孔を通って中継回転部材73の連結孔に挿入され、発射操作部50と中継回転部材73とが一体回転可能に連結されている。
図8に示すように、中継回転盤73Aは全体として扇形をなし、回転軸と直交した1対の平坦面73D,73Dと、それら平坦面73D,73Dの間で180度以上の範囲に亘って延びた円弧面73Eとを備えている。また、円弧面73Eには、溝73Fが形成されている。側部突片65Aの後面には中継ストッパ65S(本発明に係る「第2ストッパ」に相当する)が突出形成されている。この中継ストッパ65Sは、側部突片65Aのうち連結筒部73Bが挿通される貫通孔65Bに対してベース部材65の本体側斜め下方(後述する弾発エレメント62側の斜め下方)に配置されている。そして、一方の平坦面73Dが中継ストッパ65Sに当接して中継回転部材73が原点位置に位置決めされる。そして、中継回転部材73が原点位置に位置決めされたときには、中継回転盤73Aの円弧面73Eにおける1対の平坦面73D,73D間の中央部分がベース部材65の本体側斜め上方を向く。
側部突片65Aの後面には、後方保持部材79(本発明の「係止部材装着部」に相当する)が中継回転盤73Aを跨ぐようにして固定されている。後方保持部材79は、円板部79A(本発明に係る「対向壁」に相当する)から1対の脚部79B,79Bを突出した構造になっている。1対の脚部79B,79Bは、円板部79Aのうち180度離れた2位置から側方に張り出しかつ途中で直角曲げされて互いに対向している。また、これら脚部79B,79Bの先端部が互いに相反する方向に直角曲げされてベース当接部79C,79Cになっている。さらに、各ベース当接部79C,79Cには螺子挿通孔79D,79Dが貫通成形されている。そして、両脚部79B,79Bが水平方向に対して斜め45度の方向に並べられ、各ベース当接部79C,79Cの螺子挿通孔79D,79Dに通した螺子にてベース部材65に中継回転部材73が螺子止めされている。また、この状態で、中継回転盤73Aは、両脚部79B,79Bの間からベース部材65の本体側斜め上方に臨んでいる。
円板部79Aの中心には、支持孔79Eが貫通形成されている。そして、中継回転盤73Aの中心から突出したエンボス73Cが支持孔79Eに嵌合されている。
側部突片65Aには、貫通孔65Bに対してベース部材65の本体側斜め上方位置にはピン挿通孔65Iが貫通形成されている。また、後方保持部材79における円板部79Aのうちピン挿通孔65Iと対向する位置にはピン挿通孔79Fが形成されている。中継回転盤73Aが上記した原点位置に配置された状態では、中継回転盤73Aが両ピン挿通孔65I,79Fの間を遮断し、中継回転部材73を原点位置から約90度程回動すると、中継回転盤73Aがピン挿通孔65I,79Fの間から退避し、両ピン挿通孔65I,79F同士が対面する。そして、この状態で両ピン挿通孔65I,79Fに検査用ピン(本発明の「検査用係止部材」に相当する)を挿通してその検査用ピンに中継回転盤73Aを当接することで、中継回転部材73を原点位置から離れた検査位置に位置決めすることができる。この検査用ピンは、発射装置70と分離した別部品として形成されており、発射装置70の検査の際を除いて発射装置70と別の場所に保管されている。
ベース部材65の後面側のうち中継回転盤73Aの側方には、弾発エレメント62が取り付けられている。弾発エレメント62は、図9に示すように、円筒スリーブ62Tの両端部に回動キャップ64(本発明に係る「第1回動部材」に相当する)と回動リング63(本発明に係る「第2回動部材」に相当する)とを回動可能に軸支すると共に、円筒スリーブ62Tの中間部分に挿通した捻りコイルバネ66(本発明に係る「槌回動用バネ」に相当する)で回動キャップ64と回動リング63とを連結した構造になっている。具体的には、図8に示すように、ベース部材65の後面に座ぐって形成された円形凹部65Fに円筒スリーブ62Tの一端部が嵌合固定されている。そして、円筒スリーブ62Tに対して、回動リング63、捻りコイルバネ66、回動キャップ64の順番に挿通されている。また回動リング63には、周方向に沿って複数のバネ係止溝63Cが設けられ、捻りコイルバネ66の一端部が所定のバネ係止溝63Cに係止している。また、回動キャップ64には、バネ係止孔64Cが形成され、ここに捻りコイルバネ66の他端部が挿通した状態に係止している。
図7に示すように回動リング63は前記した中継回転盤73Aにワイヤ62Wで連結されている。そのワイヤ62Wは、その両端部が回動リング63の円弧面63Eと中継回転盤73Aの円弧面73Eとにそれぞれ沿わされ、中間部が回動リング63と中継回転盤73Aとの間に張られている。より詳細には、中継回転盤73Aのうち中継ストッパ65Sに当接しない側の平坦面73Dには、ワイヤ係止部73G(図7参照)が備えられ、ここにワイヤ62Wの一端部を係止し、円弧面73Eの溝73F内にワイヤ62Wの一部が収まっている。一方、回動リング63の外周面にはワイヤ係止部63A(図8参照)が備えられると共に、回動リング63の外周面のうちワイヤ係止部63Aより中継回転部材73側位置には、1対のワイヤ支持部63B,63Bが回動リング63の幅方向及び周方向の両方向でずらして設けられている。そして、ワイヤ係止部63Aにワイヤ62Wの他端部を係止し、両ワイヤ支持部63B,63Bの間にワイヤ62Wの一部が収まっている。これらにより、発射操作部50(図4参照)の操作に連動して回動キャップ64が回動し、捻りコイルバネ66の捻れ量が変更される。
回動キャップ64には、側方に張り出したトルクアーム64Aが備えられ、そのトルクアーム64Aの先端からベース部材65に向かって摺接ボス64Bが突出している。回動キャップ64の中心部には、槌支軸69が一体回転可能に固定され、その槌支軸69がベース部材65を貫通し、ベース部材65の前面側に突出している。また、ベース部材65には、前記円筒スリーブ62Tを嵌合固定した円形凹部(図示せず)の内側に、ベアリング嵌合孔(図示せず)が貫通形成され、そこに嵌合したベアリング(図示せず)により槌支軸69が回転可能に支持されている。そして、ベース部材65の前面側から槌支軸69に、打撃槌67が取り付けられている。
図9に示すように打撃槌67は、ベース部材65の前面と平行になって斜め上下方向に延びた本体部67Hを有し、その本体部67Hの下端寄り位置には、取付孔(図示せず)が形成されている。そして、槌支軸69のうちベース部材65の前面側に突出した部分(図5参照)を、ワッシャ(図示せず)、打撃槌67の取付孔、スプリングワッシャ(図示せず)に順番に挿通して、槌支軸69の先端に形成された螺子部にナットN1(図5参照)が締め付けられている。これにより、打撃槌67が槌支軸69に固定されている。
図5に示すように本体部67Hの上端部には、回動方向に槌先端部67Sが突出している。詳細には、本体部67Hの上端部は、湾曲して先端面が筒形支柱72と反対側を向いている。そして、その先端面に、図示しないピン孔が形成され、そこに打撃ピン67Pが圧入されると共に、その打撃ピン67Pの外側に打撃スプリング67Cが嵌合固定されている。そして、これら打撃ピン67Pと打撃スプリング67Cとから本発明に係る槌先端部67Sが構成されている。
なお、打撃スプリング67Cは、コイル形状をなし、そのコイル径が先端側に向かって徐々に小さくなっている。また、その打撃スプリング67Cの先端面が、巻回軸方向と直交した平坦面になるように加工されている。
ベース部材65の前面のうち打撃槌67を挟んで筒形支柱72と反対側には、槌ストッパ74(本発明に係る「第1ストッパ」に相当する)が取り付けられている。槌ストッパ74は、樹脂ボディ74Aに円形ゴム74Bを固定してなり、その円形ゴムが打撃槌67における長手方向の中間部に当接して打撃槌67を打撃位置に停止させる。
ここで、発射装置70の停止時(即ち、遊技球の未発射時)には、捻りコイルバネ66は弾性変形した状態に保持されている。そして、この捻りコイルバネ66の弾発力により、発射装置70の停止時には、回動キャップ64と共に捻りコイルバネ66の一端部が槌ストッパ74によって位置決めされる一方、回動リング63と共に捻りコイルバネ66の他端部が中継ストッパ65Sによって位置決めされ、未発射時における打撃槌67及び捻りコイルバネ66のガタが防がれる。
ベース部材65の前面のうち打撃槌67との間で槌ストッパ74を挟む位置には、打撃用モータ75が取り付けられている。また、打撃用モータ75から延びた動力ケーブルの先端には図示しないコネクタが取り付けられている。そして、このコネクタが機構板アッシ84Aの下端部に備えた発射制御装置(図示せず)のコネクタに接続されている。また、発射操作部50には始動スイッチが内蔵され、この始動スイッチに接続されたケーブルの先端にもコネクタが備えられ、そのコネクタも発射制御装置のコネクタに接続されている。そして、発射操作部50を回動すると始動スイッチがオンして打撃用モータ75が駆動される。打撃槌67は、この打撃用モータ75の駆動力を後述するカム機構を介して受けて槌ストッパ74に接離するように往復回動し、打撃槌67が槌ストッパ74側に移動したときに遊技球を弾く。
図10に示すようにベース部材65の前面のうち槌ストッパ74及び打撃用モータ75の上方には、レール取付溝65Dが形成されている。レール取付溝65Dは、ベース部材65のうち側部突片65Aと反対側の側縁の上端部で側方に開放しており、その開放口から槌ストッパ74の上側部分に向かって一定の幅で斜め下方に延びている。また、レール取付溝65Dの下端部からは、レール取付溝65Dと直交する斜め上方に分岐溝65Eが連続して延びている。分岐溝65Eは、レール取付溝65Dと同じ深さでレール取付溝65Dより幅狭になっている。
レール取付溝65Dには、発射レール40が取り付けられている。発射レール40は、板金(例えば、ステンレス製)を断面略M字形に屈曲してなり、互いに対向した1対の板金側壁部40A,40Bと、それら板金側壁部40A,40Bの上縁部間でV字状になった誘導壁40Cとを備えている。また、発射レール40は、レール取付溝65Dの長手方向全体に亘って延びている。図11には、ベース部材65及び発射レール40の断面図が示されている。同図に示すように、発射レール40の幅は、遊技球1つ分より僅かに大きくなっている。そして、一方の板金側壁部40Aが、ベース部材65におけるレール取付溝65Dの奥面に宛がわれると共に、レール取付溝65Dの下縁部側に偏在した状態に配置され、誘導壁40Cの上面とレール取付溝65Dの上縁部との間に遊技球1つ分の間隔が開けられている。
一方の板金側壁部40Aには、長手方向の両端寄り位置に、図11に示した位置決貫通孔40Hが貫通成形されている。これらに対応して、他方の板金側壁部40Bには、両位置決貫通孔40Hとの対向位置に、位置決貫通孔40Hより小径の螺子挿通孔40Jが貫通成形されている。これに対応して、レール取付溝65Dの奥面における長手方向の両端部からは、取付支柱65Tがそれぞれ突出している。取付支柱65Tは、ベース部材65に一体成形され、先端に向かうに従ってテーパー状に縮径している。また、取付支柱65Tの軸心部は空洞になっており、取付支柱65Tの先端部内周面に雌螺子部65Uが形成されている。そして、各取付支柱65Tが、一方の板金側壁部40Aにおける各位置決貫通孔40Hを挿通されると共に、取付支柱65Tの先端面が、他方の板金側壁部40Bの内側から螺子挿通孔40Jの開口縁に対向している。この状態で、取付支柱65Tの雌螺子部65Uに、他方の板金側壁部40Bの外側から螺子40Nが螺合されている。これにより、他方の板金側壁部40Bが、螺子40Nのヘッド部と取付支柱65Tの先端面とに挟まれて固定され、一方の板金側壁部40Aが取付支柱65Tの基端部によって位置決めされかつ支持されている。また、本実施形態では、ベース部材65におけるレール取付溝65Dの奥面に発射レール40の一側面を宛がって固定したので、ベース部材65からの発射レール40の突出量を抑えることができる。
図12に示すように分岐溝65Eには、球停止部材41が取り付けられている。球停止部材41は、図7に示すように断面台形の角筒構造をなし、球停止部材41の一端に備えた底壁(図示せず)の底壁中心部を貫通した螺子41Nによりベース部材65に固定されている。また、底壁からは、螺子41Nを挟んだ両側に1対の突起41P,41Pが突出しており、これら突起41P,41Pがベース部材65に貫通成形した位置決め孔に嵌合されている。
図10に示すように球停止部材41は、互いに平行になった1対の側壁面41A,41Aが、発射レール40の長手方向で対向するように配置され、一方の側壁面41Aが発射レール40の下端面に対して略面一になっている。また、両側壁面41A,41Aの間で傾斜したテーパー面41Bが、発射レール40の下端部に上方から臨んでおり、テーパー面41Bと発射レール40の上面との間隔が、斜め下方に向かうに従って徐々に狭くなっている。そして、発射レール40上に遊技球(図7及び図10の符号Y)が供給されると、その遊技球が自重により発射レール40の下端側に転動して球停止部材41のテーパー面41Bに当接し発射レール40上の打撃待機位置に停止する。このとき、遊技球は、図12に示すように発射レール40の誘導壁40CにおけるV字形底面によって誘導壁40Cの幅方向の中心に配置されると共に、発射レール40の下端側に向かうに従って徐々に接近する球停止部材41のテーパー面41B(図7参照)により、遊技球の上下方向の跳ね上がりが抑えられる。これにより、遊技球が安定して発射レール40の打撃待機位置に停止する。また、前記した打撃槌67が槌ストッパ74に当接して打撃位置に移動すると、打撃槌67の槌先端部67Sが球停止部材41と発射レール40との間隙部に突入して、打撃待機位置の遊技球を弾く。これにより、遊技球が発射レール40に沿って斜め上方に向けて発射される。
なお、前記した誘導レール12の端部は、発射レール40の延長線から若干下方にオフセットした位置に配置されており、発射装置70から発射された遊技球が誘導レール12により遊技領域R1へと案内される。
図9に示すようにベース部材65の前面側には、発射レール40、球停止部材41に重ねて球供給装置42が取り付けられている。球供給装置42は、透明な樹脂製のケース体42Cの内部に、図13に示した従動部材46と開閉部材45とを収容している。ケース体42Cは、ケース本体44にケース蓋43を組み付けてなる。ケース本体44は、ベース部材65と平行なベース対向壁44Aを有し、そのベース対向壁44Aの外縁部から前側(ベース部材65から離れる側)に包囲壁44Bを起立してその内側に収容空間を備えている。
ケース蓋43は、包囲壁44Bの前面開口全体を覆う略平板状をなしている。また、ケース蓋43の一側縁部とケース本体44の一側縁部との間にはヒンジ機構43H(図5参照)が備えられ、その一側縁部を中心にケース蓋43が開閉可能になっている。さらに、ケース蓋43とケース本体44との間には、ヒンジ機構43Hと反対側の縁部に係止機構43K(図5参照)が備えられ、この係止機構43Kによってケース蓋43が閉止状態に保持されている。
ケース本体44におけるベース対向壁44Aの後面側には、上縁部と両側縁部の一部とから後方に向けて嵩上げ壁44Cが起立している。また、ベース対向壁44Aにおける一方の側縁部の嵩上げ壁44Cの先端からロック片44D(図7参照)が延設されている。さらに、ベース対向壁44Aの他方の側縁部側の上側角部には、包囲壁44Bより外側に取付壁44E(図13参照)が張り出され、その取付壁44Eをナイラッチ44Fが前後方向に貫通している。
これに対し、ベース部材65には、図10に示すように、側部突片65Aが張り出された側の上端角部に、ラッチ孔65Hが形成されると共に、反対側の上端角部寄り位置に、縦長の係止スリット65Gが形成されている。そして、ケース本体44のロック片44Dを係止スリット65Gに係止し、そのロック片44Dを中心にしてケース本体44を回動させてナイラッチ44Fをラッチ孔65Hに係止することで、嵩上げ壁44Cの先端面がベース部材65の前面に突き当てられた状態でケース本体44がベース部材65に固定されている。これにより、ベース対向壁44Aがベース部材65から浮いた状態に保持されている。また、ベース対向壁44Aは、発射レール40及び球停止部材41からも浮いている。
図14に示すようにベース対向壁44Aには、遊技球が1つ通過可能な球出口44Gが貫通形成されている。また、ケース本体44には、球出口44Gの上側部分から発射レール40と平行な斜め上方に向けて球供給路44Hが延びている。さらに、ケース蓋43には、球供給路44Hの上端部に対応した位置に、遊技球が1つ通過可能な球入口43Aが貫通形成されている。そして、上皿26からガラス枠95の後面側に延びた図示しない球排出路が、球入口43Aを介してケース本体44に連絡され、上皿26からの遊技球が球供給路44Hに供給される。
ケース本体44には、球供給路44Hの中間部分の下面から分岐した球排出路44Kが設けられている。そして、開閉部材45がケース本体44のうち球供給路44Hの下方に回動可能に軸支され、図14及び図15に示すように、その開閉部材45の回動位置に応じて球供給路44Hから球排出路44Kへの分岐口44Zが開閉される。また、開閉部材45は、コイルバネ45Aによって分岐口44Zを常には閉塞するように付勢されている。さらに、図12に示すように開閉部材45には、ケース蓋43に向けて突出した操作突起45Bが備えられ、この操作突起45Bがケース蓋43に形成された長孔43Bを通して球供給装置42から前方に突出している。そして、上記した球抜きボタン23が操作突起45Bに連結されている。これにより、球抜きボタン23を操作すると、上皿26に貯留された遊技球が下皿28に排出される。
ベース対向壁44Aのうち球出口44Gの上方には、カム連結孔44Lが貫通成形されている。このカム連結孔44Lに対応して、ベース部材65には、図10に示すようにカム連結窓65Cが貫通成形されている。また、図14に示すように、ベース対向壁44Aのうち球出口44G及びカム連結孔44Lを挟んで球供給路44Hと反対側の側部寄り位置からは、回動支軸44Mが起立しており、ここに従動部材46が回動可能に軸支されている。従動部材46は、回動中心から球供給路44H側に向かって広がった略扇形状をなした回動盤46Aと、その回動盤46Aの上面先端部から立ち上がって後方に延びた摺接突起46Bとからなる。この摺接突起46Bは、両カム連結孔44L,65Cを通過してベース部材65の後面側まで延びている(図9参照)。
回動盤46Aのうち回動中心から離れた側の端面は、丸みを帯びてその一部が球供給路44Hの下端開口44Xに対向している。その回動盤46Aの端面における上下方向の中間位置には球受容部46Cが陥没形成されている。球受容部46Cは、回動盤46Aの板厚方向にも開放しており、その内面はベース対向壁44A側に向かって下っている。そして、回動盤46Aが往復ストロークの上端側に配置されたときに(図14参照)、球受容部46Cが球供給路44Hの下端開口44Xに対向して球供給路44Hから遊技球を1つ受け取り、図16に示すように回動盤46Aが往復ストロークの下端側に配置されたときに、球受容部46Cの側面が球出口44Gに対向し、その球出口44Gを通して球受容部46Cから発射レール40の上に1つの遊技球が供給される。
なお、従動部材46全体は、合成樹脂で構成され、球受容部46Cの下方には、金属製のウエイト46Dが組み込まれている。
図7に示すように、ベース部材65の後面には、球供給装置42と打撃槌67とを同期させて駆動するためのカム機構(本発明に係る「槌駆動機構」及び「機構部材」に相当する)が設けられている。具体的には、ベース部材65の後面には、前記した打撃用モータ75の回転軸が突出し、その回転軸にピニオンギヤ76Aが固定されている。そのピニオンギヤ76Aの斜め上方には、アイドルギヤ76Bが回転可能に軸支され、ピニオンギヤ76Aに噛合している。また、ベース部材65の後面のうちアイドルギヤ76Bと、その斜め下方に位置した弾発エレメント62との間には、打撃カムギヤ76Cが回転可能に軸支され、アイドルギヤ76Bに噛合している。さらに、アイドルギヤ76Bを上下方向で間に挟んで打撃カムギヤ76Cとほぼ対称な位置には、球供給カムギヤ76Dが回転可能に軸支され、アイドルギヤ76Bに噛合している。このようにベース部材65の後面に取り付けられたアイドルギア76B等からなるカム機構により、ベース部材65の前面に取り付けられた球供給装置42等を駆動させるようにしたので、カム機構と球供給装置42等とをベース部材65の一方の面に配置した場合よりもベース部材65の表面を効率よく使用することができる。
アイドルギヤ76Bは、全体として円板状になった平ギヤである。打撃カムギヤ76Cは、円板形の平ギヤ部76C1の一端面に打撃用カム77を一体成形して備えている。球供給カムギヤ76Dは、円板形の平ギヤ部76D1の一端面に球供給用カム78を一体成形して備えている。また、アイドルギヤ76B、打撃カムギヤ76C及び球供給カムギヤ76Dは、共に合成樹脂の成形品であり、打撃カムギヤ76Cと球供給カムギヤ76Dとは、異なる色(例えば、水色と黒)の合成樹脂で成形され、これにより容易に両者を識別可能になっている。
打撃用カム77は、回転軸方向から見ると全体が略半円形になっており、その略半円形の直線部分の一端部が平ギヤ部76C1の中心部に配置され、他端部が平ギヤ部76C1から外側に張り出している。詳細には、打撃用カム77のうち前記略半円形の直線部分を構成する直線壁77Aは、平ギヤ部76C1の回転中心を通過する線上に配置されている。また、平ギヤ部76C1の中心部には円筒壁77Cが起立しており、その円筒壁77Cから直線壁77Aが立ち上がっている。さらに、略半円形の円弧部分を構成する円弧壁77Bは、円筒壁77Cのうち直線壁77Aの立ち上がり部分の反対側から緩やかに立ち上がって丸みを帯び、インボリュート曲線のように、徐々に曲率が大きくなって先端が円弧壁77Bに繋がっている。
そして、この円弧壁77Bの外周面に、弾発エレメント62の摺接ボス64Bが摺接することで、打撃用カム77が槌ストッパ74から離れるように回動する。このとき、弾発エレメント62の回動キャップ64と回動リング63との間で捻りコイルバネ66が捻れ変形し、弾発力が蓄えられる。そして、摺接ボス64Bが打撃用カム77の先端を通過すると、捻りコイルバネ66の弾発力が解放されて摺接ボス64Bが打撃用カム77の直線壁77Aに沿って移動し、打撃槌67が回動キャップ64と共に急峻に回動して槌ストッパ74に当接する打撃位置に至る。これにより、遊技球が発射される。
球供給用カム78は、打撃用カム77と同様の構造をなし、略半円形の直線部分を構成する直線壁78Aと円弧部分を構成する円弧壁78Bとを備えている。また、円筒壁78Cのうち直線壁77Aの立ち上がり部分の反対側からは平ギヤ部76D1の外縁部まで接線壁78Dが円筒壁78Cの接線方向に延びており、その球供給カムギヤ76Dの先端から円弧壁78Bが直線壁78Aの先端まで円弧状に延びている。
そして、この円弧壁78Bの外周面に、球供給装置42の摺接突起46Bが摺接することで、従動部材46が上方に回動する。そして、摺接突起46Bが球供給用カム78のうち平ギヤ部76D1から張り出した先端部を通過すると、従動部材46の自重により摺接突起46Bが球供給用カム78の直線壁78Aに沿って下方に移動する。これにより、打撃槌67の動作に同期して従動部材46が上下に往復動し、球供給装置42から発射レール40上に遊技球が1球ずつ供給される。ここで、打撃槌67が打撃位置から離れたタイミングで球供給装置42から遊技球が供給されるように、打撃用カム77と球供給用カム78とがギヤ連結されている。そのために、アイドルギヤ76Bの周縁部には、三角形突起MK1と丸形突起MK2とが間隔を開けて形成され、これらに対応させて打撃カムギヤ76Cにおける平ギヤ部76C1の周縁部には、三角形突起MK1が形成され、さらに、球供給カムギヤ76Dにおける平ギヤ部76D1の周縁部には、丸形突起MK2が形成されている。そして、三角形突起MK1,MK1同士を向かい合わせると共に、丸形突起MK2,MK2同士を向かい合わせてこれらギヤ76B,76C,76Dを噛合させれば、上記のタイミングが図れられるようになっている。
上記した構成により、発射操作部50を回動操作すると、打撃用モータ75により上記したカム機構が作動し、球供給装置42から発射レール40上に1つずつ遊技球が供給される度に、その球供給装置42に同期して捻りコイルバネ66の弾性変形量を増加させてから解放する打撃動作を行う。すると、その増加された捻りコイルバネ66の弾性変形量分の弾発力によって打撃槌67が遊技球を弾く。ここで、カム機構が打撃槌67を回動させる角度は一定角度であるので、カム機構を原因として発射装置70の発射力がばらつくことが防がれる。そして、その遊技球が、発射レール40及び誘導レール12によって遊技領域R1へと案内される。なお、発射レール40と誘導レール12とは離して配置されており、発射レール40から誘導レール12に向かった遊技球は、誘導レール12に接触して上方に案内される一方、発射力が弱いために誘導レール12を逆戻りした遊技球は、発射レール40と誘導レール12との離間部分に落下して戻り球回収路10H(図17参照)を通り、上皿26に払い出される。
本実施形態に係るパチンコ遊技機10の構成の説明は以上の通りである。パチンコ遊技機10を製造する際には、発射装置70は、ベース部材65に上記した複数の部品を組み付けたユニットとして量産される。そして、発射装置70は、図17に示した検査装置100に組み付けて検査を行ってからパチンコ遊技機10に組み付けられる。その検査装置100は、製品であるパチンコ遊技機10からガラス枠95、第1及び第2の前面カバー29,71を排除し、さらに、遊技領域R1にはアウト口16のみを設けて役物及び障害釘を排除した構成になっている。また、検査装置100の前面は、発射装置70が装着される部位の前方と、戻り球回収路10Hの前方とを除き、略全体が図示しない透明なアクリル板で覆われている。さらに、検査装置100には、製品であるパチンコ遊技機10と同様の発射制御装置(図示せず)が備えられ、その発射制御装置には前記した発射操作部50に内蔵の始動スイッチに代わる操作スイッチ101が接続されている。
発射装置70の検査を行うには、以下のようである。発射装置70の球供給装置42(図17では図示せず。図5参照)に複数の遊技球を充填する。次いで、中継回転部材73を前記した原点位置から約90度程回動して、中継回転盤73Aをピン挿通孔65I,79Fの間から退避させる。このとき、筒形支柱72の先端側から図示しない工具を挿入して中継回転部材73を回動すればよい。そして、両ピン挿通孔65I,79Fに図示しない検査用ピンを挿通して、工具を筒形支柱72から抜く。すると、捻りコイルバネ66による反力により中継回転盤73Aが検査用ピンに押し付けられて、中継回転部材73が検査位置に位置決めされかつ保持される。この検査位置は、発射操作部50の回動操作により捻りコイルバネ66の弾発力が最も弱くなる最小位置と、捻りコイルバネ66の弾発力が最も強くなる最大位置との中間位置に位置する。
次いで、発射装置70の打撃用モータ75における動力ケーブルのコネクタを発射制御装置のコネクタに接続し、1又は2本のボルトで発射装置70を検査装置100に固定する。そして、操作スイッチ101を操作して発射装置70にて複数の遊技球を発射する。このとき、発射装置70から発射された遊技球が、発射レール40及び誘導レール12に案内されて遊技領域R1内に打ち出され、遊技領域R1の球受部10Jに当接するか否かを目視確認する。ここで、遊技球が球受部10Jに当接しなかった発射装置70は、第1検査に関して不合格品である判断される一方、遊技球が球受部10Jに当接した発射装置70は、第1検査に関して発射装置70は合格品である判断される。
次いで、操作スイッチ101を操作して遊技球の発射を停止し、検査装置100の後面側から検査用ピンを取り外す。すると、捻りコイルバネ66の反力により中継回転部材73が回動して原点位置に位置決めされる。この状態で、操作スイッチ101を操作して発射装置70にて複数の遊技球を発射する。このとき、発射装置70から発射された遊技球が、誘導レール12の上端部まで到達せずに途中で降下して戻り球回収路10Hに回収されるか否かを目視確認する。ここで、遊技球が誘導レール12の上端部まで到達して遊技領域R1に打ち出された発射装置70は、第2検査に関して不合格品である判断される一方、遊技球が誘導レール12の途中で降下し、戻り球回収路10Hに回収された発射装置70は、第2検査に関して合格品である判断される。なお、戻り球回収路10Hに回収された遊技球は、アクリル板の外に排出されて図示しない回収箱に集められる。
次いで、発射装置70を検査装置100から取り外し、上記した第1検査と第2検査の何れかで不合格品と判断された発射装置70は、調節工程で調節され、再度、検査工程に回される。一方、第1検査と第2検査の両方で合格品と判断された発射装置70が製品であるパチンコ遊技機10に組み付けられる。そして、パチンコ遊技機10では、発射操作部50の操作により遊技球が遊技領域R1内に打ち出され、遊技領域R1を流下する遊技球の各種入賞口14A,14B,15,20,21,始動ゲート18等への入球に応じて遊技が進行されていく。また、発射操作部50の回動量を変更することで、遊技球の発射力が変更され、遊技領域R1における遊技球の流下経路が変わる。
このように、本実施形態によれば、発射装置70に備えた後方保持部材79に検査用ピンを装着することで、その検査用ピンにより中継回転部材73を検査位置に保持することができる。これにより、発射装置70の検査を行うために従来は必要とされた発射操作部50及び第2前面カバー71の組み付けが不要になり、発射装置70の検査を容易に行うことが可能になる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態は、発射装置70の検査を実機、即ち、実際のパチンコ遊技機10で実施する点が上記第1実施形態と異なる。その他の構成については、上記第1実施形態と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
発射装置70の検査を行うには、以下のようである。即ち、発射装置70の中継回転部材73を、検査用ピンにより検査位置に位置決めし、その発射装置70を、発射装置70、第2前面カバー71及び発射操作部50以外の全ての部品の取り付けが完了したパチンコ遊技機10に取り付ける。そして、発射装置70の打撃用モータ75における動力ケーブルのコネクタと、発射操作部50に内蔵の始動スイッチに代わる操作スイッチ101とを発射制御装置のコネクタに接続してから、上皿26に複数の遊技球を投入し、操作スイッチ101を操作すると、発射装置70から遊技球が発射され、第1実施形態と同様に、第1検査及び第2検査を行うことができる。なお、発射装置70に取り付けられた検査用ピンは、発射装置70をパチンコ遊技機10に取り付けた状態のままで、パチンコ遊技機10の後面側から取り外すことができる。
第1検査と第2検査との少なく何れか一方で不合格品と判断された場合には、発射装置70のみをパチンコ遊技機10から取り外し、調節工程で調節して、再度、検査される。一方、第1検査及び第2検査に関して共に合格品と判断された場合は、操作スイッチ101を取り外してから第2前面カバー71及び発射操作部50が取り付けられて、パチンコ遊技機10が完成する。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記各実施形態では、パチンコ遊技機10に本発明を適用していたが、弾球遊技機であれば、アレンジボール等に備えてもよい。
(2)前記各実施形態では、ベース部材65及び後方保持部材79に貫通形成したピン挿通孔65I,79Fに検査用ピンを挿通させて中継回転盤73Aの回動を制限していたが、後方保持部材79にスリットを設けると共にベース部材65又は後方保持部材79に移動可能なフックを設け、そのフックの先端をスリットに挿入して中継回転盤73Aの回動を制限してもよい。
本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図 パチンコ遊技機の分解斜視図 パチンコ遊技機の背面図 前面枠の正面図 発射装置の正面図 前面枠に取り付けた状態の発射装置の正面図 発射装置の後面図 発射装置の後面側に分解斜視図 発射装置の側面図 球供給装置を取り外した状態の発射装置の斜視図 発射装置の部分断面図 発射装置の斜視図 球供給装置の分解斜視図 ケース蓋を取り外した発射装置の部分拡大図 ケース蓋を取り外した発射装置の部分拡大図 ケース蓋を取り外した発射装置の部分拡大図 検査装置の正面図
符号の説明
10 パチンコ遊技機(弾球遊技機)
10J 球受部
12 誘導レール(レール部)
29 第1前面カバー(前面カバー)
40 発射レール(レール部)
42 球供給装置(球送りカセット)
50 発射操作部
50S 伝達軸
62W ワイヤ
63 回動リング(第2回動部材)
63E 円弧面
64 回動キャップ(第1回動部材)
65 ベース部材
65I ピン挿通孔
65S 中継ストッパ(第2ストッパ)
66 捻りコイルバネ(槌回動用バネ)
67 打撃槌
70 発射装置
71 第2前面カバー(前面カバー)
73 中継回転部材
73E 円弧面
74 槌ストッパ(第1ストッパ)
79 後方保持部材(係止部材装着部)
79A 円板部(対向壁)
R1 遊技領域

Claims (12)

  1. 遊技を行う遊技領域と、
    槌回動用バネの弾発力を利用して打撃槌を回動し、遊技球を前記遊技領域へと発射する発射装置と、
    前記発射装置の前側を覆う前面カバーと、
    前記前面カバーの前側に配置されると共に、前記前面カバーに備えた貫通孔を通して前記発射装置に連結され、回動操作により前記槌回動用バネの弾発力を調節するための発射操作部とを備えた弾球遊技機において、
    前記発射装置には、前記発射操作部と前記槌回動用バネとの間を連結し、前記発射操作部により回転する中継回転部材と、前記中継回転部材を回転可能に支持するベース部材と、前記ベース部材に固定又は一体形成されかつ検査用係止部材が装着され、その検査用係止部材により前記中継回転部材を所定の回動位置に保持可能とする係止部材装着部とが備えられたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記検査用係止部材は、前記発射装置と分離した別部品として形成されたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記発射装置には、前記打撃槌を一定角度回動させて前記槌回動用バネの弾性変形量を増加させてから解放する槌駆動機構が備えられ、その槌駆動機構によって増加された弾性変形量分の弾発力によって前記打撃槌が遊技球を前記遊技領域へと発射するように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  4. 遊技球の未発射時には、前記槌回動用バネの一端部は前記発射装置に備えた第1ストッパによって位置決めされると共に前記槌回動用バネの他端部は前記発射装置に備えた第2ストッパによって位置決めされ、これら第1ストッパ及び第2ストッパにより前記槌回動用バネが遊技球の未発射時に弾性変形した状態に保持されたことを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。
  5. 前記中継回転部材は、前記槌回動用バネの他端部に連結され、
    前記検査用係止部材により前記中継回転部材を所定の回動位置に保持した際には、前記槌回動用バネの他端部が前記第2ストッパから離れて、遊技球の未発射時における前記槌回動用バネの弾性変形量が増すように構成したことを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機。
  6. 前記検査用係止部材により前記中継回転部材が保持される所定の回動位置は、前記発射操作部の回動操作により前記槌回動用バネの弾発力が最も弱くなる最小位置と、前記槌回動用バネの弾発力が最も強くなる最大位置との中間位置であることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の弾球遊技機。
  7. 前記発射装置が発射した遊技球を案内し、前記遊技領域の上部における左右方向の一端側位置で遊技球を前記遊技領域内へと排出するレール部と、
    前記遊技領域の上部における左右方向の他端側位置に配置された球受部とを備え、
    前記検査用係止部材により前記中継回転部材を所定の回動位置に保持した際の弾発力は、前記レール部から前記遊技領域内へと排出された遊技球が前記球受部に当接する強さであることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の弾球遊技機。
  8. 前記係止部材装着部には、前記中継回転部材に対してその回転軸方向から対向した対向壁と、その対向壁に貫通形成されて前記検査用係止部材を挿入可能なピン挿通孔とが備えられたことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の弾球遊技機。
  9. 前記槌回動用バネは捻りコイルバネであり、
    前記捻りコイルバネの一端部に取り付けられて前記打撃槌と共に回動する第1回動部材と、
    前記捻りコイルバネの他端部に取り付けられて前記ベース部材に回動可能に支持されると共に前記中継回転部材と連動回転する第2回動部材とを備えたことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の弾球遊技機。
  10. 前記第2回動部材及び前記操作部連結回動部材とに両端が連結されたワイヤを備え、前記第2回動部材及び前記操作部連結回動部材は共に円弧面を有し、それら円弧面に前記ワイヤの両端部が巻き付けられたことを特徴とする請求項9に記載の弾球遊技機。
  11. 前記発射操作部の回動中心から前記発射装置側に伝達軸が延び、その伝達軸の先端には断面非円形の先端挿入部が形成され、
    前記操作部連結回動部材には、前記先端挿入部に対応した非円形の断面をなして前記先端挿入部が挿入される連結孔が設けられたことを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の弾球遊技機。
  12. 前記ベース部材の一端面には、前記レール部材に遊技球を供給する球送りカセットと前記打撃槌が備えられ、前記ベース部材の他端面には、前記球送りカセット及び前記打撃槌を作動させる機構部材が備えられたことを特徴とする請求項7に記載の弾球遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011092265A (ja) * 2009-10-27 2011-05-12 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ発射装置及びそのパチンコ発射装置を備えた遊技機
JP2016137184A (ja) * 2015-01-29 2016-08-04 株式会社Mrd 遊技機の球発射装置
JP2018000545A (ja) * 2016-07-01 2018-01-11 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機

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