JP2006000553A - 遊技機の球発射装置 - Google Patents

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宏道 青木
Hiroshi Ogawa
博 小川
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Abstract

【課題】揺動アームにより球の押し出しを開始する待機位置を、揺動軸の鉛直下方より後方に設置できる球発射装置を提供する。
【解決手段】揺動軸12を中心に揺動可能な発射レバー10と、該発射レバー10を揺動駆動するソレノイド2と、該ソレイド2により発射レバー2を前方へ揺動し、押し出すことにより発射される球40aを案内する発射レール9とを備え、前記発射レール9を、前記揺動軸12の鉛直下方位置より後方に延長させ、延長させた発射レールに、後方に向かって案内面の高さが漸減する漸低部(球待機部)9bを形成し、該漸低部に球の押し出しを開始する待機位置9dを設置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、遊技機の球発射装置、特にパチンコ等の遊技機の遊技盤面へ球を押し出し式で発射する際に適用して好適な、遊技機の球発射装置に関する。
パチンコ等の遊技機の球発射装置としては、ソレノイド等の駆動手段により駆動する打撃部で球を打撃して発射する方式のものが知られている。この方式では、球の発射方向を安定させ、発射精度を維持・向上するためには、球の中心を正確に打撃することが重要であり、そのための打撃位置の調整が難しいという問題があった。
このような打撃による発射装置が有する問題点を改善したものとして、円弧状の球案内路上に供給された球を揺動アームで押し出して発射する方式を採用した球発射装置が、特許文献1に開示されている。
特開2002−35252号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示されている押し出し式の球発射装置は、球を案内する案内路が、揺動アームの揺動時の運動軌跡に沿って形成されているため、該案内路で一番低い位置が揺動軸の鉛直下方になることから、揺動アームにより球の押し出しを開始する待機位置を、それより後方に設置することができないという問題があった。
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、揺動アームにより球の押し出しを開始する待機位置を、揺動軸の鉛直下方より後方に設置することができる遊技機の球発射装置を提供することを課題とする。
本発明は、揺動軸を中心に揺動可能な発射レバーと、該発射レバーを揺動駆動する駆動手段と、該駆動手段により発射レバーを前方へ揺動し、押し出すことにより発射される球を案内する発射レールとを備え、前記発射レールを、前記揺動軸の鉛直下方位置より後方に延長させ、延長させた発射レールに、後方に向かって案内面の高さが漸減する漸低部を形成し、該漸減部に球の押し出しを開始する待機位置を設置したことにより、前記課題を解決したものである。
本発明によれば、揺動軸の鉛直下方位置より後方に延長させた発射レールに、案内面の高さが後方に向かって漸減する漸低部を形成し、該漸低部に待機位置を設置するようにしたので、該待機位置に球を自重で自動的に供給することが可能となる。従って、同位置から球を押し出すことが可能となり、発射レバーの揺動範囲を拡張することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1、図2は、本発明に係る第1実施形態の球発射装置が有する球発射機構部の待機時と発射時の状態をそれぞれ示し、図3は球保持部の特徴を示す。図4、図5は、同装置が有する球供給機構部の待機時と発射時の状態をそれぞれ示し、図6は次の待機時の状態を示す。図7は、図6の直後の球発射機構部の状態を示す。図8、図9は、球発射機構部と球供給機構部の位置関係を示す、図6におけるZ−Z断面図、Y−Y断面図である。
本実施形態の球発射装置は、図8に示すように、対向する側壁1a、1bを有し、内側に球発射機構部が形成されている筐体1と、側壁1bの外側に付設され、内側に球供給機構部が形成されている球供給部1cとを備えている。これら筐体側壁1a、1b及び球供給部1cは、いずれも透明樹脂からなるため、内部構造が外から見えるようになっている。
まず、筐体1に形成されている球発射機構部について説明する。
図1、図2に示されるように、筐体1の天部にソレノイド(駆動手段)2が固定され、該ソレノイド2を構成するコイル3の電磁吸引力により、プランジャ4がスリーブ5内を案内され、軸線Aに沿って直線運動することが可能になっている。
上記プランジャ4の下端部にはピン6aを介してリンク7の上端部が連結され、該リンク7の下端部には、ピン6bを介して揺動アームである発射レバー10の作用点10aが連結されており、該発射レバー10は、作用点10aより後方のレバー軸(揺動軸)12により支持され、該レバー軸12を中心に揺動可能になっている。なお、レバー軸12は、筐体1の側壁1aに取り付けられている軸受13(図9参照)により回転支持されている。
従って、発射レバー10は、レバー軸12より前方に位置する作用点10aに、前記ソレノイド2が有するプランジャ4の上下駆動力が作用することにより、図1の待機位置と図2の球放出位置Lとの間で該発射レバー10の揺動運動の繰り返しが可能になっている。
又、発射レバー10の下端には、図3(A)に外観を拡大して示す球保持部(先端部)11が設けられている。この球保持部11には、同図(B)に図1におけるX方向矢視図を示すように、前記レバー軸12の軸心と、図8に一点鎖線で示す発射レバー10の中心線とに直交し、保持部11の略中心を通る中心線Bに関して対称に、角度Pに開いた2つの平面11aと11bとが形成されている。
この球保持部11の全体は、球放出位置Lにおいて、後に詳述する発射レール9を構成する球発射部9cの球発射方向である案内面(軌道面)との角度が90°以下となるように、角度S(図2参照)の傾きを持つように形成されている。この角度Sは球放出位置Lでの発射レバー10と球発射方向とのなす角度により決定される。
この球発射装置においては、前記ソレノイド2の電磁コイル3へ通電すると、プランジャ4は磁束による吸引力によりスリーブ5内を上昇し、通電を切るとプランジャ4は自重で下降する。このプランジャ4の上昇/下降の直線運動によりリンク7を介して発射レバー10が揺動運動を行なうことになる。
又、この装置では、プランジャ4の上昇終端を規制するための発射側ストッパ50が、スリーブ5の上端部に設置されている。このストッパ50は、プランジャ4が図10に示すような角速度曲線に従って上昇中で、その程度がほぼ一定した範囲R内にあるときに衝突するように位置調整してある。
又、本実施形態においては、前記レバー軸12を中心に揺動駆動される発射レバー10の保持部11で保持し、前方へ押し出すことにより発射される球を案内する発射レール9が筐体1の底部に配設され、該発射レール9には中央の球加速部9a、その後方の球待機部9b、その前方の球発射部9cが形成されている。
球加速部9aの一部は、発射レバー10のレバー軸12の軸中心を中心とした半径R1の円軌道上に形成されている。この球加速部9aより後方に位置する球待機部(漸低部)9bは、水平方向に対して角度Nの勾配をつけて、案内面の高さが前記レバー軸12の鉛直下方位置より後方に向かって漸減するように形成されており、球発射部9cは水平方向に対して発射角度Mの勾配を持った直線軌道で形成されている。又、球待機部9bと球発射部9cは、球加速部9aの円弧に対し、接線上に延長される形で形成されている。
案内面の高さが後方に向かって漸減している球待機部9bには、球の押し出し開始点である待機位置9dが設置されており、さらにその後方には、発射レバー10の球保持部11を待機位置で停止させるためのゴム等の弾性体でできた待機側ストッパ8が取り付けられている。
これら球加速部9a、球待機部9b及び球発射部9cから構成されている発射レール9の軌道表面(案内面)は平坦であり、その断面は、球保持部11の中心線Bにほぼ直交する直線状をしている(後述する図11参照)。
筐体1には、発射レール9により案内された球40bを発射装置から発射する発射口23の開口部が設けられている。又、発射レール9の球発射部9cの先端は、直線状に形成されている遊技盤の球ガイドレール入口部32に段差がゼロか、球発射部9cの先端が若干高くなるように平行に接続されている。
又、図8に示されるように、発射レール9の両側には、ファール球排出口22が設けられている。待機位置へ戻るファール球が、筐体1内部に入ることを防ぐための防護ガイド20が筐体1の内側に設けられており、発射レバー10の可動範囲ではその動作が妨げられないように、筐体側壁1a、1bの内側に防護ガイド20a、20bのように形成されている。防護ガイド20a、20bのストッパ8側末端には、投入球41をガイドする球ガイド部20cが形成されている(図2、図7参照)。又、筐体1の球待機部9bに対応する両側壁は、図9に示すように側壁1dと側壁1eとの間が球の直径より若干広い間隔に形成されている。
次に、前記図8に示される球供給部1cに形成されている球供給機構部について説明する。
図4に示されるように、球供給路21が筐体側壁1bに沿って形成され、球待機部9bへ球を案内する方向に傾斜している。球送りレバー25は、球送りレバー軸29を中心に回動動作するが、該球送りレバー25にはカム溝26が形成され、カム溝26には発射レバー10の上部に設けられたカム軸19が挿入されている。
又、球送りレバー25には、下側の球案内部28と上側のエスケープメント部27とが設けられ、図4の待機時には、球供給路21内の球の後退をエスケープメント部27が阻止している。
又、球投入口30は、投入球41を球供給機構部から球発射機構部の球待機位置へ入れるための、筐体側壁1bに設けられた貫通穴である。図5に示されるように、球発射時になるとエスケープメント部27による球の後退阻止は解除され、再び待機時の状態に戻り図6のようになる。
この図6で、符号41はエスケープされた投入球で、42は球供給路21に残された貯留球である。球供給路21の上方に球供給口31があり、そこから供給球43(図4参照)が取り込まれるようになっている。
次に、本実施形態の球発射装置による球の発射動作を説明する。
前記図1に示した球発射待機状態においては、ソレノイド2は通電されていないので、プランジャ4はプランジャ自体やリンク7等の自重で下降している。発射レバー10は、プランジャ4等の重量で押されてストッパ8側に振られ、該ストッパ8に接して鉛直方向に対し角度Kの位置で停止している。
発射レール9の球待機部9bは、前述した如く傾斜角度Nで後方に低くなっているので、ここに到達した球40aは後方に自重で転がり、角度Kで停止している発射レバー10の球保持部11の平面11a、11bに当接して待機位置9dで止まるようになっている。従って、この待機位置9dでは、図11に図1のX方向の様子を、発射レール9は断面として模式的に示すように、球40aは発射レール9の上面(案内面)と、球保持部11の2平面11a、11bとの3面と点接触しており、安定した停止位置が確保されるようになっている。
この状態でソレノイド2の電磁コイル3に通電すると、プランジャ4は磁束による吸引力によりコイル内側のスリーブ5内を上昇する。プランジャ4が上昇することによりリンク7を介して発射レバー10は引っ張られ、ストッパ8から離れて球40aの発射方向へ、レバー軸12を中心とする揺動動作を始める。この揺動動作により待機位置9dから押し出される球40aは、加速中も常にレール上面と球保持部11の平面11a、11bとの3面に接触し、支持されているので、安定した状態で加速することができる。
コイル3へ通電を続けてプランジャ4の上端が、ほぼソレノイド2の略上端まで達し、ストッパ50に衝突すると、上昇方向の推力がゼロとなり、保持力のみが働き、図2の位置でプランジャ4は停止する。上昇方向推力は、前記図10の角速度曲線に沿って停止位置直前まで上昇し続けているので、プランジャ4の上昇速度は停止位置直前まで加速されている。
従って、プランジャ4の上昇によって回転運動を行なう発射レバー10は、図2の球放出位置Lの直前まで加速され、該位置Lで球40bを放出し減速停止する。プランジャ4は上昇方向の推力がゼロとなる前にストッパ50に衝突し、そのまま図2の位置で収束して電磁コイル3の電磁力で停止保持される。球40cは発射レール9の球発射部9cの直線軌道上を直線運動に移行して加速された速度(発射速度)のまま慣性力により発射装置から発射される。
発射された球40cは、球発射部9cの先端から球ガイドレール入口部32へ直進運動のまま乗り移る。プランジャ4の停止後に電磁コイル3への通電を切ると保持力もゼロとなり、プランジャ4、リンク7、発射レバー10等の自重により、プランジャ4は下降し、発射レバー10はストッパ8方向への回転運動を行なう。
発射レバー10には、プランジャ4、リンク7等の重量が、該リンクを介してレバー軸12により前方の作用点10aに作用することによる回転力が働くため、鉛直位置で停止することなく角度Kの発射待機位置まで戻され、ストッパ8に当たって位置決めされる。このときの衝撃は自重による戻り動作なので、発生する力も小さく、僅かな衝撃が発生するだけである。
発射装置の起動や停止及び発射強度(球の飛距離)の設定等は、遊技者が操作するハンドル等の入力手段により行なわれる。ハンドルの発射スイッチにより電磁コイル3へ電力が印加され、ハンドルの操作(回転量)で電磁コイル3へ印加される電圧(電流)を調整することで、プランジャ4の吸引力を変化させることができる。吸引力が変わるとプランジャ4の速度が変わるので、球の発射速度が変わり、球の飛距離を調整することができる。又、ハンドルの発射スイッチを操作している間は発射装置は一定間隔で球発射動作を繰り返す。パチンコ遊技機では1分間に最大100発の球を発射する。電磁コイル3へ印加する電力をパルス状にコントロールし、1分間に100回以下に制御することで発射間隔の設定を行なう。又、電磁コイル3へ通電する時間は、発射レバー10が球放出位置Lまで動作し、ストッパ50に衝突するまでで良く、戻り動作と発射待機位置状態では通電する必要が無いので、使用する電力は最小限度とすることができる。
次に、本実施形態の球発射装置による球の供給動作を説明する。
球発射待機状態の球発射装置は、図1のように発射レバー10がストッパ8に突き当たった状態で待機している。但し、最初は球40aが供給されていない。
パチンコ遊技機に球を入れると、図4に示されるように、供給球43がパチンコ遊技機本体から球供給口31を通り、球供給路21へ供給される。このとき、球送りレバー25のエスケープメント部27は球供給路21を遮っているので、貯留球42は図4の位置で止まる。ソレノイド2に通電して球発射装置を空動作させると、発射レバー10が動作するのでカム軸19も図5の位置へ移動する。カム軸19はカム溝26に挿入されているので、その動作に従い球送りレバー25は、球送りレバー軸29を中心に回転動作をし、エスケープメント部27が上昇した図5の位置で停止する。
この段階で貯留球42は球供給路21の後端まで移動するが、球案内部28の先端28bに当たり、一旦停止する。ソレノイド2への通電が切れると、発射レバー10は発射待機位置へ戻るので、その動作に従って球送りレバー25も元の位置に戻り、図6の状態になる。この状態になると球案内部28の先端28bが、球供給路21の後端底面より下がるので、供給球41は球案内部28に落ちる。このとき、球送りレバー25のエスケープメント部27が下がり球供給路21を遮るので、球供給路21内の2番目の貯留球42bは止められるため、発射機構部へ球41が1個だけ供給される。
即ち、球案内部28に落ちた供給球41は、球案内部28の傾斜部28a(図9参照)により、側壁1bに形成された球投入口30へ案内される。球投入口30を通過した供給球41は、図7に発射機構部を示すように、防護ガイド20の後端の球ガイド部20cにより発射レール9の球待機部9bへ方向を変えて落下する。このように球待機部9bへ落下した供給球41は、側壁1dと1eとに案内されながら球保持部11へ転がり、待機位置9dにおいて前記2つの平面11a、平面11bとレール9上面との3点接触により安定保持される。
次に、本実施形態の球発射装置によるファール球の処理について説明する。
ファール球とは、発射装置から放出されたがパチンコ遊技機の遊技盤に到達する前に途中で停止し、遊技盤の球ガイドレールを戻ってくる球や、発射装置から放出されずに戻ってくる球、又は誤って供給されてしまった供給球等である。
図1の発射待機位置に球40aが待機しているとき、ファール球44(発射後に戻ってきた球、又は投入口30から誤って供給された球)が入ってくると、1番目の球40aがあるので球44は2番目の位置に来る。球44の位置では発射レール9の両サイドにファール球排出口22が開口しており、又、発射レール9の軌道表面(案内面)の断面は、前述した如く球保持部11の中心を通る中心線Bにほぼ直交し且つ直線状に形成されているので、球は容易に転がることができるのでファール球44は容易にファール球排出口22から排出される。排出されたファール球44はパチンコ遊技機に備えられている回収機構により回収され、遊技球として再使用される。
次に、本実施形態の球発射装置の変形例を説明する。
図12は、実質上前記図1と同一の図であるが、この球発射装置は待機位置9dでの待機球40aとレバー軸12との距離を短くした例である。
ここでは、発射レール9の球加速部9aの円弧部の半径R2を、図1の場合のR1より大きくし、そのために球加速部9aの円弧の中心位置をレバー軸12より上方Hに変更し、更に、待機位置9dでの発射レール9の球加速部9aと球保持部11の先端との距離T2を、図1の場合のT1より小さく構成してある。
このように構成したので、球放出時の放出球40bとレバー軸12との距離を変えずに、球発射待機位置9dでの待機球40aとレバー軸12との距離を短くすることができるため、その結果、球の発射スピードは同じでありながら、始動トルクが小さく電力消費の少ない発射装置とすることができる。
以上詳述した如く、本実施形態の球発射装置においては、前記図1に示される発射レバー10による球の押し出し開始位置である待機位置9dを、前記レバー軸(揺動軸)12の鉛直下方より後方に延長させた発射レール9の球待機部(漸低部)9bに設置するようにしたので、待機位置9dから球を押し出して発射させる際の球の加速範囲を、従来に比べて格段に拡張することが可能となった。
更に、本実施形態の球発射装置によれば、以下のような種々の優れた効果が得られる。
(1)球を打撃で発射する方式ではないので、打撃に伴う不安定要素の無い発射精度の高い発射動作を行なうことができる。
(2)発射レバー10先端に球保持部11を設け、発射レール9の軌道表面を球保持部11の中心線Bにほぼ直交する直線状に形成して球を3点支持するようにしたので、前記特許文献1に開示されている球の案内路が揺動アームの運動軌跡に沿って形成されている場合と異なり、発射レバー(揺動アーム)の揺動方向と発射レール(案内路)の進行方向との平行度に高度な精度を要求しなくても、精度の高い発射装置が実現できる。従って、発射レールは簡単な形状で構成することができる。
(3)プランジャ型ソレノイドで、電磁力で吸引されるプランジャを、アーム角速度が加速中の位置に設置されたストッパに衝突させる方式を採用したので、アーム角速度が加速中の動きのみで球の発射を制御することができるので、発射速度の制御が容易となり、安定した発射が可能となる。
(4)プランジャをストッパに衝突させ、停止保持できるプランジャ式ソレノイドを使用して発射レバーで球を押し出し発射する方式としたので、ソレノイドの吸引力が上昇中の衝突点で常に球を発射することができるため、発射装置毎のばらつきの少ない安定した品質を容易に得ることができる。
(5)プランジャ型ソレノイドを縦方向に設置し、プランジャの重量で発射レバーを戻す作用が働くようにしたので、ばね等の外力を使用しなくても発射レバーを鉛直方向より後方に角度を持たせた発射待機位置に戻すことが簡単にできることから、電力消費が少なくても済む。
(6)発射レールの球待機部に案内面が後方に低くなる傾斜角度を持たせているため、発射レバーを揺動軸の鉛直下方位置より後方の発射待機位置まで戻しても、球を確実に球保持部に当接させて待機することができる。
(7)その結果、発射レバーの回転角度を大きく取ることできるので、従来と同一の加速長さを確保するためにはレバーの長さを短くすることができ、装置を小さく構成できる。
(8)発射レールの発射部9cを直線状にしたので、パチンコ遊技機の遊技盤の球ガイドレール入口部32と分割した構造であっても、発射装置のレールと遊技盤の球ガイドレールとの間で位置精度出しが容易となり、発射精度に影響を及ぼすことを防止できるので、発射装置をユニット化した簡単な構成とすることができる。
(9)発射待機位置の直後に横方向に排出するファール球排出口を設けたので、遊技盤までのガイドレール32の途中にファール球回収用の開口部が不要となる。その結果、発射装置から遊技盤まで連続したレール上を球が案内されるようになるので、より高い発射精度の遊技盤を実現できる。
次に、図示は省略するが、第1実施形態の球発射装置から、発射側ストッパ50を除いた以外は構成が同一の、本発明の第2実施形態の球発射装置について説明する。
このストッパ50が無い球発射装置では、プランジャ4は上昇方向の推力がゼロになった後、上昇方向の慣性で上端部がソレノイド2の上端から飛び出るが、飛び出し量に応じた吸引力が下方向に働くので引き戻されることになる。
このように、電磁力によりプランジャ4を吸引停止する動作においては、プランジャ4の重量が負荷として作用するので、慣性による飛び出し量を少なくできる。又、この場合は、プランジャ4を停止させるためのストッパ50が不要となるため、衝撃による騒音や振動の無い発射動作を行なうことができる。
図13は、第2実施形態と同様にストッパ50がない、本発明の第3実施形態の球発射装置を示す機構図である。この実施形態のように、プランジャ4の重力作用(自重)が働くのであれば、ソレノイド2を傾けて取り付けても良い。このようにすれば発射装置の高さを縮めることができ、よりコンパクトな構造にできる。
図14は、本発明の第4実施形態の球発射装置を示す機構図である。この実施形態は、ソレノイド2の取り付け方向を図13と逆にした例である。このようにすれば更に高さを縮めることができる。プランジャ4の駆動方向は逆になってもプランジャ4の自重により発射レバー10を戻す作用が働くので、同様の効果が得られる。
図15は、球保持部11の球との接触部に、中心軸Bに対して対称な角度Pの面51a、51bを有する球保持部材51を取り付け、消耗交換可能な構造としたものである。この場合は、耐摩耗性の高い材質を採用すれば耐久性を高くすることができる。
図16は、球保持部材52を、先端部に同様の対称面52a、52bを有する丸棒状の形態とし、消耗交換可能な構造としたものである。この場合も耐摩耗性の高い材質を採用すれば耐久性を高くすることができる。
以上説明した本発明によれば、揺動アームにより押し出しを開始する球の待機位置を、揺動軸の鉛直下方より後方に設置することが可能となるので、揺動アームによる球の加速範囲を大幅に拡張することが可能となる。又、加速範囲を従来と同様にする場合には、装置の小形化が可能となる。
実施形態の球発射装置が有する球発射機構部の待機時の状態を示す側面図 前記球発射装置が有する球発射機構部の発射時の状態を示す側面図 球保持部の特徴を示す説明図 前記球発射装置が有する球供給機構部の待機時の状態を示す側面図 前記球発射装置が有する球供給機構部の発射時の状態を示す側面図 前記球発射装置が有する球供給機構部の次の待機時の状態を示す側面図 図6の直後における前記球発射機構部の要部を示す側面図 図6におけるZ−Z断面図 図6におけるY−Y断面図 ソレノイドにより揺動駆動される発射レバーの角速度曲線を示す線図 球保持部と発射レールとによる球の3点支持を説明するための模式図 本発明に係る球発射装置の変形例を示す、図1に相当する側面図 本発明に係る第3実施形態の球発射装置を示す側面図 本発明に係る第4実施形態の球発射装置を示す側面図 球保持部の変形例を示す説明図 球保持部の他の変形例を示す説明図
符号の説明
1…筐体
2…ソレノイド
3…電磁コイル
4…プランジャ
5…スリーブ
6a、6b…ピン
7…リンク
8…待機側ストッパ
9…発射レール
9a…球加速部
9b…球待機部(漸低部)
9c…球発射部
10…発射レバー
11…球保持部
12…レバー軸
13…軸受
19…カム軸
20…防護ガイド
21…球供給路
22…排出口
24…カバー
25…球送りレバー
26…カム溝
27…エスケープメント部
28…球案内部
29…球送りレバー軸
30…球投入口
31…球供給口
32…ガイドレール入口部
40a…待機球
40b…放出球
40c…発射球
41…投入球
42…貯留球
43…供給球
44…ファール球
50…発射側ストッパ

Claims (1)

  1. 揺動軸を中心に揺動可能な発射レバーと、該発射レバーを揺動駆動する駆動手段と、該駆動手段により発射レバーを前方へ揺動し、押し出すことにより発射される球を案内する発射レールとを備え、
    前記発射レールを、前記揺動軸の鉛直下方位置より後方に延長させ、
    延長させた発射レールに、後方に向かって案内面の高さが漸減する漸低部を形成し、
    該漸減部に球の押し出しを開始する待機位置を設置したことを特徴とする遊技機の球発射装置。
JP2004182818A 2004-06-21 2004-06-21 遊技機の球発射装置 Pending JP2006000553A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012011112A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Sophia Co Ltd 遊技機

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