JP2011050693A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技球を発射レールに供給する球送り機構部70と、発射レール上の遊技球を遊技盤の遊技領域に発射する発射機構部90と、右打ち遊技の有無を検出する右打ち検出スイッチ42と、第1及び第2の周期のタイミング信号を発生可能なタイミング信号発生回路56と、タイミング信号発生回路56を制御して発射機構部90から発射される遊技球の発射タイミングを制御するタイミング制御部55と、を備え、タイミング制御部55は、右打ち検出スイッチ42により右打ち遊技が検出された状態から検出されなくなった時は、球送り機構部70が発射レールに遊技球を供給する供給周期を、所定期間、通常の第1の周期より長い第2の周期となるように制御する。
【選択図】図8
Description
球発射装置には、遊技者が操作可能な発射ハンドルが設けられており、遊技者が発射ハンドルのハンドルリングを時計回り方向に回動することによって、球発射装置から遊技球が発射される。球発射装置は、ハンドルリングの時計回り方向の回動量に比例して徐々に発射力が強くなるように構成されている。
また、近年のパチンコ遊技機には、大入賞口が遊技盤の右側領域に配置されたものがある(特許文献1)。
例えば、特許文献1には、通常遊技時は遊技盤の左側領域を狙って遊技球を発射させる左打ち遊技を行う一方、大当たり等の特別遊技時は遊技盤の右側領域を狙って遊技球を発射させる右打ち遊技を行うようにしたパチンコ遊技機が開示されている。
ところで、右打ち遊技終了後は、遊技者は時計回り方向に最大限に回動していたハンドルリングを、時計回り方向に所定量だけ回動した位置まで反時計回り方向に戻すことになるが、このときハンドルリングの戻し量が大きいと球発射装置から発射された遊技球が遊技盤の遊技領域に到達しないで、発射誘導レール上を戻ってくる場合があった。このような遊技球(戻り球)は、ファール球とも呼ばれ、通常はファール通路を通って遊技球を貯留する受け皿部に戻されることになる。
しかしながら、この戻り球が外レールからファール通路へ移動する前に、球発射装置から次の遊技球が発射されると、ファール球が次に発射された遊技球と発射誘導レール上で衝突し、いわゆる球突きが発生して遊技者に不快感を与えるという問題点があった。
特許文献2には、組み合わせ式弾性遊技機等の遊技機において、発射操作装置の操作に伴い、最初の遊技球の発射から発射球数が多くなるにしたがって、発射間隔を短く設定し、且つ所定球数目に一定の発射間隔になるように設定することが開示されている。
しかしながら、特許文献2の遊技機は、発射操作装置を操作したときに最初に発射される遊技球から発射球数のカウントを行うようにしているので、発射ハンドル部のハンドルリングを右打ち遊技から左打ち遊技に戻したときに発生する球突き防止ないし抑制することができないという問題点があった。
本発明は、上記したような点を鑑みてなされたものであり、右打ち遊技終了後に左打ち遊技を行うために、球発射装置のハンドルリングを左打ち遊技の球発射位置まで戻したときに球突きが発生するのを防止できるパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
即ち、本発明の第1の形態は、所定遊技状態のときに遊技盤の遊技領域の右側を狙って遊技球を発射するように構成されたパチンコ遊技機において、遊技者が回動可能なハンドルリングを有する発射ハンドル部と、受け皿部の遊技球を発射レールに供給する球送り手段と、
前記発射レール上の遊技球を発射誘導レールを介して前記遊技盤の遊技領域に発射する発射手段と、前記ハンドルリングの操作量に応じて前記発射手段の発射力を制御する発射力制御手段と、前記遊技盤の遊技領域の右側を狙った右打ち遊技の有無を検出する右打ち検出手段と、前記発射手段から発射される遊技球の制御を行う発射制御手段と、を備え、前記発射制御手段は、前記右打ち検出手段により右打ち遊技が検出された状態から右打ち遊技が検出されなくなった時は、前記球送り手段が前記発射レールに遊技球を供給する供給周期を、所定期間、通常の周期である第1の周期より長い第2の周期となるように制御することを特徴とする。
第1の形態によれば、右打ち検出手段により右打ち遊技が検出された状態から右打ち遊技が検出されなくなった時は、球送り手段が発射レールに遊技球を供給する供給周期を、所定期間、通常の周期である第1の周期より長い第2の周期となるように制御することで、遊技者がハンドルリングを右打ち遊技位置から左打ち遊技位置まで戻したときは、所定期間、発射手段から発射される遊技球の発射間隔を広げることが可能になる。
本発明の第3の形態は、発射制御手段は、前記第1の周期のタイミング信号と、前記第2の周期のタイミング信号を発生可能なタイミング信号発生手段と、前記タイミング信号発生手段を制御するタイミング制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の第4の形態は、前記右打ち検出手段は、前記ハンドルリングが最大回動位置にあるか否かにより右打ち遊技の有無を検出することを特徴とする。
第4の形態によれば、右打ち検出手段は、ハンドルリングが最大回動位置にあるか否かにより右打ち遊技の有無を検出することで遊技者の右打ち遊技を確実に検出することができる。
この図1に示すパチンコ遊技機1は、矩形形状の枠2を有し、この枠2の窓孔に対して
遊技盤10が着脱可能に取り付けられている。
遊技盤10の前面側には、図示しないガラス枠が開閉可能に取り付けられている。
ガラス枠の下部には、遊技球を貯留する受け皿部3と、この受け皿部3の遊技球を発射する発射ハンドル部5等が取り付けられている。
発射ハンドル部5には、遊技者が回動可能なハンドルリング31が設けられている。
受け皿部3の上面には、例えば遊技者自身に操作を行わせて遊技に対する参加感を演出する演出ボタン4が設けられている。
更に受け皿部3の上面には、図示しないが遊技球の購入ボタン、購入取り消しボタン、受け皿部3内の遊技球を下方から外部に抜くための球抜きボタン等が設けられている。
遊技盤10における遊技領域10aの周囲には、発射誘導レールである外レールR1及び内レールR2が設けられている。これら外レールR1及び内レールR2は、発射ハンドル部5のハンドルリング31を操作したときに後述する発射機構部から発射された遊技球を遊技領域10aの上部に案内したり、アウト口18に案内したりする。
ガイドレールR1の右上部分には、ガイドレールR1に沿って遊技領域内に発射された遊技球を跳ね返す返しゴムユニット6が取り付けられている。
遊技盤10のほぼ中央には、画像表示器11が配置されている。画像表示器11は、例えば、液晶表示装置等の液晶表示パネルにより構成され、通常動作状態の時は、特別図柄に応じた装飾図柄、例えば数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄等の画像が表示される。また、所謂リーチ状態や特別遊技状態の時は、それぞれの遊技状態であることを示す演出画像等も表示される。
また画像表示器11の左側には、後述する普通図柄表示器23を作動させるためのゲート15が設けられている。ゲート15は、その内部にゲートスイッチ(SW)15aが設けられており、遊技球がゲートSW15aを通過したときは、普通図柄表示器23の普通図柄が所定時間作動して停止するようになっている。
普通図柄表示器23の普通図柄が所定態様で停止した場合は、電チュー14が所定時間、開成動作するように構成されている。
画像表示器11の右側下方には、特別遊技状態のときに開成状態になる大入賞装置の大入賞口16が配置されている。
更に遊技盤10の遊技領域10aには、普通入賞口17が設けられていると共に、風車や図示しない多数の遊技釘が突設されている。遊技釘は、遊技球の落下速度を遅くすると共に、落下方向を複雑に変化させて遊技進行上の興趣を高めている。
第1特別図柄保留ランプ24は、第1特別図柄の変動表示を開始させる権利(保留球)の保留個数を表示する。第2特別図柄保留ランプ25は、第2特別図柄の変動表示を開始させる権利の保留個数を表示する。
普通図柄保留ランプ26は、普通図柄が変動中に遊技球がゲート15を通過したときに、ゲート15の通過によって得られる普通図柄の変動表示を開始させる権利(例えば最大4個)の保留個数を表示する。
なお、本実施形態では、第1特別図柄表示器21、第2特別図柄表示器22、普通図柄表示器23、第1特別図柄保留ランプ24、第2特別図柄保留ランプ25、及び普通図柄保留ランプ26を、遊技盤10の遊技領域外に配置するようにしているが、これはあくまでも一例であり、遊技盤10の遊技領域10a内に配置することも勿論可能である。
なお、本実施形態では、大当たり遊技状態のときのみ右打ち遊技を行う場合を例に挙げて説明したが、ゲート15及び電チュー14を遊技盤10の右側領域に配置すれば、電チュー14への遊技球の入賞確率が高くなる時短遊技状態のときに右打ち遊技を行う構成とすることが可能になる。
この図2に示す遊技制御装置には、主制御基板として、遊技の進行を制御するメイン制御基板111が設けられている、また副(サブ)制御基板として、演出制御基板121、画像制御基板131、ランプ制御基板141、払出制御基板151等が設けられている。
メイン制御基板111は、CPU112、ROM113、及びRAM114を有し、当該パチンコ遊技機の主たる制御を行う。
メイン制御基板111には、上始動口13に設けられた第1始動口SW13a、電チュー14に設けられた第2始動口SW14a、電チュー14を開閉動作させるための電チューソレノイド14b、ゲート15に設けられたゲートSW15a、大入賞口16に入賞した遊技球を検出する大入賞口SW16aが接続されている。また大入賞口16の開閉扉を開閉動作させるための大入賞口ソレノイド16b、普通入賞口SW17a、第1特別図柄保留ランプ24、第2特別図柄保留ランプ25、普通図柄保留ランプ26、第1特別図柄表示器21、第2特別図柄表示器22、普通図柄表示器23等が接続されている。またメイン制御基板111には、演出制御基板121及び払出制御基板151が接続されている。
画像制御基板131は、CPU132、ROM133、RAM134を有し、演出制御基板121の指示に基づいて画像及び音声の制御を行う。このため、画像制御基板131には、画像表示器11及びスピーカ101が接続されている。
ランプ制御基板141は、CPU142、ROM143、RAM144を有し、枠ランプ145や盤ランプ146、可動役物147等の制御を行う。
払出制御基板151は、CPU152、ROM153、RAM154を有し、遊技球を払い出す払出装置の払出駆動モータ155等の制御を行う。
また払出制御基板151には、技球を発射する発射ユニット30が接続されている。
本実施形態のパチンコ遊技機1は、受け皿部3の遊技球を遊技盤10の遊技領域10aに発射する発射ユニット30を備えている。
図3は、発射ユニットの概略構成を示した図であり、(a)は上面図、(b)は正面図である。
発射ユニット30は、発射ハンドル部5、発射制御基板50、球送りソレノイド60、球送り機構部70、発射ソレノイド80、及び発射機構部90等により構成される。
発射ハンドル部5には、ハンドルリング31の回動量(操作量)に応じて遊技球の発射力が変化する発射ボリューム41が内蔵されている。
また発射ソレノイド80には、発射機構部90の槌91が直結されている。
発射ハンドル部5は、ハンドル本体となるハンドルベース30の筒状部30aがパチンコ遊技機1の前面において支持されている。
ハンドルベース30には、遊技者が遊技盤10の遊技領域に遊技球を発射する発射力を調整するハンドルリング31が取り付けられている。ハンドルリング31の外周には、概ね指一本分の間隔を離して複数の指掛部31a、31b、31c、31dが形成されている。また、ハンドルリング31の前面には、略半球殻状に形成されたハンドルキャップ32が取り付けられている。ハンドルリング31は、時計回り方向(X方向)に回転させることにより発射力が徐々に強くなるように構成されている。また、ハンドルリング31は、図示しないコイルバネにより常に図4(a)に示す未回動位置へ戻るように付勢されている。
図5(a)〜(c)に示すように、受け皿部3には、球通路レール3aが形成されており、この球通路レール3aにより遊技球を一列に整列させるようにしている。球通路レール3aで一列に整列された遊技球は、図5(b)(c)に示すように受け皿部3の裏面側に設けられた球出口3bから球送り機構部70に供給される。
球送りソレノイド60が未通電の場合は、図6(a)に示すように、球送りクランク61は、遊技球Pを球送り通路62の入口で停止させる角度に位置している。
次に、球送りソレノイド60が通電すると、図6(b)に示すように、球送りクランク61が回転し、遊技球Pを1個だけ球送り通路62に誘導する。
そして、球送りソレノイド60が通電されなくなると、図6(c)に示すように、球送りソレノイド60に設けられたバネ63の復元力により球送りクランク62が元の位置に戻る方向に回転し、球送り通路62内の遊技球Pを発射レール64に誘導するように構成されている。
発射機構部90では、発射ソレノイド80が通電すると、図7(a)(b)に示すように、発射ソレノイド80に直結した槌91が回転し、槌91の先端部で発射レール64に供給された遊技球Pを叩くことにより遊技球Pが発射される。
一方、発射ソレノイドが通電されなくなると、槌91は自重とマグネット91の力により、図7(b)に示した位置から図7(a)に示した位置に戻るように構成されている。
この図8に示すように、発射ユニット30は、発射ハンドル部5、発射制御基板50、球送りソレノイド60、球送り機構部70、発射ソレノイド80、及び発射機構部90により構成される。
発射ハンドル部5には、上記図3(a)に示したように発射ボリューム41が内蔵されている。発射ボリューム41は、例えば可変抵抗器により構成され、ハンドルリング31の回動量(操作量)に応じて抵抗値が変化する。
また、本実施形態の発射ユニット30では、発射ハンドル部5の内部に右打ち検出スイッチ42が設けられている。右打ち検出スイッチ42は、遊技者が遊技盤10の右側の遊技領域を狙って遊技球を発射しているか否かを検出スイッチである。なお、右打ち検出スイッチの構成については後述する。
電圧比較回路51は、発射ボリューム41からの出力電圧を、所定電圧(例えば5V)と比較し、その差分電圧を操作電圧V1として出力する。
レベル増幅回路52は、電圧比較回路51から出力される操作電圧V1を後段の球送りソレノイド駆動回路53、及び発射ソレノイド駆動回路54の駆動電圧レベルに増幅して出力する。
球送りソレノイド駆動回路53は、レベル増幅回路52から駆動電圧V2が供給されたときに、タイミング信号発生回路56からのタイミング信号CK1に基づいて、球送りソレノイド60を駆動する。これにより、球送りソレノイド60が作動して球送り機構部70が受け皿部3の遊技球を発射レール64に供給する球送り動作を行う。
発射ソレノイド駆動回路54は、レベル増幅回路52から駆動電圧V2が供給されたときは、タイミング信号発生回路56からのタイミング信号CK2に基づいて、発射ソレノイド80を駆動する。これにより、発射ソレノイド80が作動して、発射機構部90により発射レール64に供給された遊技球Pの発射動作を行う。
また、タイミング制御部55は、電圧比較回路51から操作電圧V1が入力され、且つ、右打ち検出スイッチ42からの検出信号がONからOFFになったとき、すなわち遊技者が右打ち遊技状態から左打ち遊技を行うためにハンドルルリング31を反時計回り方向に戻したときは、タイミング信号発生回路56に第2制御信号S2を出力する。
タイミング信号発生回路56は、タイミング制御部55からの制御信号に基づいてタイミング信号を発生して球送りソレノイド駆動回路53及び発射ソレノイド駆動回路54に出力する。例えばタイミング制御部55から第1制御信号S1が入力されたときは、図9(a)に示すように、第1の周期T1でタイミング信号CK1、CK2を発生して、球送りソレノイド駆動回路53及び発射ソレノイド駆動回路54に出力する。
従って、球送り機構部70は、通常の球送りタイミング(例えば99発/分)で、受け皿部3の遊技球を発射レール64に供給する球送り動作を行う。また発射機構部90も通常の発射タイミング(例えば99発/分)で、発射レール64に供給された遊技球Pの発射動作を行う。
よって、発射レール64には、発射機構部90が行う発射動作の2回に1回の割合でしか球送り機構部70から遊技球が供給されないことになる。
この場合、タイミング制御部55を構成するCPUは、先ず、ステップS11において、電圧比較回路51から操作電圧V1が入力されたか否かの判別を行い、操作電圧V1が入力さたと判別した場合は、ステップS12において、右打ち遊技後であることを示す右打ちタイマーがONであるか否かの判別を行う。
ステップS12において、右打ちタイマーがONでないと判別した場合は、次にステップS13において、右打ち検出スイッチ32がONであるか否かの判別を行う。
ステップS13において、右打ち検出スイッチがONでないと判別した場合は、次にステップS14において、右打ちフラグがONであるか否かの判別を行う。
ステップS14において、右打ちフラグがONでなければ、ステップS15において、第1制御信号S1を出力する。
また、ステップS13において、右打ち検出スイッチがONであると判別した場合は、ステップS16において、右打ちフラグをONにしてステップS15に進む。
これにより、遊技者が遊技盤の左側領域を狙った左打ち遊技(通常遊技)を行っている場合、或いは、遊技盤の右側領域を狙って右打ち遊技を行っている場合、タイミング制御部55は、タイミング信号発生回路56に第1制御信号を出力するので、球送り機構部70及び発射機構部90は、通常の周期T1で球送り動作及び発射動作を行うことになる。
これにより、遊技者が右打ち遊技状態から左打ち遊技に戻した場合、タイミング制御部55は、タイミング信号発生回路56に第2制御信号S2を出力するので、発射機構部90は、通常の周期T1で発射動作を行うのに対して、球送り機構部70は、通常の2倍の周期T2で球送り動作を行うことになる。
また、ステップS12において、右打ちタイマーがONであると判別した場合は、次にステップS20において、右打ちタイマーがONになってから所定時間経過したか否かの判別を行い、所定時間経過したと判別した場合は、ステップS21において、右打ちタイマーをOFFにして、ステップS15に進み、第1制御信号S1を出力する。
また、ステップS20において、所定時間経過していないと判別した場合は、一旦発射制御処理を終了する。これにより、遊技者が、右打ち遊技を止めてから所定時間経過した時点で、タイミング制御部55は、タイミング信号発生回路56に第1制御信号S1を出力するので、球送り機構部70及び発射機構部90は、通常の周期T1で球送り動作及び発射動作を行うことができる。
この結果、遊技者が発射ハンドル部5のハンドルリング31を右打ち遊技位置から左打ち遊技位置まで戻したときに、ハンドルリング31を戻しすぎて、発射機構部90から発射された遊技球が発射レールから遊技盤の遊技領域に到達せずに戻り球になったとしても、この戻り球が図示しないファール通路に移る前に、発射機構部90から次の遊技球が発射されることがないので、遊技者が発射ハンドル部5のハンドルリング31を右打ち遊技位置から左打ち遊技位置に戻したときに発生する遊技球の球突きを防止することが可能になる。
なお、遊技球の発射周期を変更する所定期間(所定時間)は、遊技者がハンドルリング31を右打ち遊技位置から左打ち遊技位置まで戻した際に、ハンドルリング31を最適な左打ち遊技位置に合わせるのに要する時間を考慮して適宜設定すれば良い。
本実施形態のパチンコ遊技機1では、右打ち検出スイッチ42を発射ハンドル部5に設けるようにている。
図11は、右打ち検出スイッチを備えた発射ハンドル部の内部構成を示した図であり、(a)は未回動時の裏面斜視図、(b)は未回動時の裏面図、(c)は右打ち時の裏面斜視図、(d)は右打ち時の裏面図である。
図11に示すように、発射ハンドル部5の内部には、ハンドルリング31が最大回転位置(最大可動位置)にあるか否か、つまり遊技者が右打ちを行っているか否かを検出する右打ち検出スイッチ42が設けられている。
右打ち検出スイッチ42のオン/オフレバー42aは、ハンドルリング31の回動操作によりハンドルリング31に設けられている突起部33によってオン/オフが行われる。
例えば、ハンドルリング31が最大回動位置以外の位置、例えば、図11(a)(b)に示す未回動時は、突起部33が右打ち検出スイッチ42のレバー42aから離れた位置にあるため、右打ち検出スイッチ42はオフになる。
このように右打ち検出スイッチ42を構成することで、遊技盤10の遊技領域10aの右側を狙った右打ち遊技の有無を検出することで、遊技者の右打ち遊技を確実に検出することができる。
なお、本実施形態では、発射ハンドル5内に右打ち検出スイッチ42を設け、この右打ち検出スイッチ42によりハンドルリング31が最大回動位置にあるか否かを検出することにより右打ち検出を行う場合を例に挙げて説明したが、これはあくまでも一例であり、右打ち検出手段の構成は各種考えられるものである。
またガイドレールR1の右上部分に取り付けられた返しゴムユニット6(図1参照)に、遊技球の衝突を検知するセンサを設けて右打ち遊技が行われているか否かを検出するようにしてもよい。この場合のセンサとしては、例えば遊技球が返しゴムユニット6に衝突したときの衝撃を検知する衝撃センサ(加速度センサ)や、遊技球が返しゴムユニット6に衝突したときの接触を検知する接触センサ等を設けることが考えられる。
更に、遊技盤10の右側領域にゲート15が配置されている場合は、ゲート15のゲートSW15aの検出結果を利用して右打ち検出を行ったり、或いは遊技盤10の右側領域に右打ち検出用スイッチを別途設けたりしても良い。
また、本実施形態では、タイミング制御部55を発射制御基板50に設ける場合を例に挙げて説明したが、タイミング制御部55は演出制御基板121に形成することも勿論可能である。
Claims (4)
- 所定遊技状態のときに遊技盤の遊技領域の右側を狙って遊技球を発射するように構成されたパチンコ遊技機において、
遊技者が回動可能なハンドルリングを有する発射ハンドル部と、
受け皿部の遊技球を発射レールに供給する球送り手段と、
前記発射レール上の遊技球を発射誘導レールを介して前記遊技盤の遊技領域に発射する発射手段と、
前記ハンドルリングの操作量に応じて前記発射手段の発射力を制御する発射力制御手段と、
前記遊技盤の遊技領域の右側を狙った右打ち遊技の有無を検出する右打ち検出手段と、
前記発射手段から発射される遊技球の制御を行う発射制御手段と、を備え、
前記発射制御手段は、前記右打ち検出手段により右打ち遊技が検出された状態から右打ち遊技が検出されなくなった時は、前記球送り手段が前記発射レールに遊技球を供給する供給周期を、所定期間、通常の周期である第1の周期より長い第2の周期となるように制御することを特徴とするパチンコ遊技機。 - 前記発射制御手段は、前記発射手段が遊技球を発射する発射周期を前記第1の周期となるように制御することを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
- 前記発射制御手段は、前記第1の周期のタイミング信号と、前記第2の周期のタイミング信号を発生可能なタイミング信号発生手段と、
前記タイミング信号発生手段を制御するタイミング制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のパチンコ遊技機。 - 前記右打ち検出手段は、前記ハンドルリングが最大回動位置にあるか否かにより右打ち遊技の有無を検出することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のパチンコ遊技機。
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