JPH11104133A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH11104133A
JPH11104133A JP26991797A JP26991797A JPH11104133A JP H11104133 A JPH11104133 A JP H11104133A JP 26991797 A JP26991797 A JP 26991797A JP 26991797 A JP26991797 A JP 26991797A JP H11104133 A JPH11104133 A JP H11104133A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転表示を伴う3次元表示を簡単な構成により
高速に行い得る超音波診断装置を提供することを目的と
する 【解決手段】CFMデータに対する極座標から直交座標
への変換と、3次元座標変換と3次元投影演算との3つ
の処理をDSCへの1回の操作で行う。また、DSCの
前段に一連の3次元スキャンを行った複数の2次元超音
波画像を記録する画像メモリを置き、1つの視点からの
投影像の計算に付き画像メモリの全ての画像をDSCに
送って3次元投影演算を行わせることで、1つの視点か
らの投影像を得るようにし、この操作を異なる視点につ
いて行うことで、異なる視点からの複数の投影像を得る
ことができる。これらの投影像を連続的に表示させるこ
とにより回転表示が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体に超音波を
送波しその反射波を受波することにより被検体の超音波
診断情報を得る超音波診断装置に関し、特に3次元表示
を行う超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、超音波診断装置による回転表示を
伴う3次元表示においては、プロセッサによるソフトウ
ェア処理が必要であり、このようなソフトウェア処理に
は比較的処理時間がかかっていた。超音波診断装置はリ
アルタイム表示を身上とするものであり、当然ながら3
次元表示においても処理時間の高速化が必須となってい
る。
【0003】例えば特開平5−228145号公報や特
開平8−30769号公報に記載の超音波診断装置で
は、得られた血流像を元に複数の視点から見た投影像を
生成し、それらを連続的に見せて回転表示させることで
3次元表示を行う方法が提案されている。
【0004】しかしながらこれらの公知文献に記載の装
置による3次元表示の手法は、血管の3次元構築を表現
する方法としては優れているが、視点の異なる複数の3
次元投影像を作成する処理を一般にソフトウェアで行う
必要があるため、処理に時間がかかるという問題点があ
る。
【0005】一方、本発明と同一出願人による出願に係
る特開平2−36851号公報、及び特開平5−228
146号公報においては、血流像のリアルタイム3次元
表示を行う超音波診断装置について記載されている。し
かしながらこの装置では、視点を被写体の正面に限定し
た場合においてのみリアルタイムで3次元表示すること
が可能であり、観察方向(視点)が限定されてしまう。
3次元表示においては、回転表示のように様々な方向か
ら被写体を観察可能であることが診断能を高めるために
も必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明は、
回転表示を伴う3次元表示を簡単な構成により高速に行
い得る超音波診断装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために本発明は次のように構成されている。す
なわち、本発明の超音波診断装置は、超音波走査面が3
次元空間内で移動可能な超音波プローブと、この超音波
プローブを駆動して得た受波信号より超音波走査面毎に
1フレームの血流分布情報を生成する画像生成手段と、
前記3次元空間内の複数フレームの血流分布情報を超音
波走査面の位置情報と対応付けて記憶する第1の記憶手
段と、前記血流分布情報の超音波走査面での座標系を、
前記3次元空間を所定の視点方向へ投影したときの投影
面での座標系に変換する座標変換手段と、前記座標変換
手段により変換された座標系において、前記複数フレー
ムの血流情報から投影像を生成する投影像生成手段と、
前記投影像を視点方向毎に記憶する第2の記憶手段と、
この第2の記憶手段から前記投影像を読み出して表示す
る表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】ここで、前記座標変換手段は、前記血流分
布情報の超音波走査での座標系を直交座標に変換し、こ
の直交座標を、前記3次元空間を所定の視点方向へ投影
したときの投影面での座標系に変換することを特徴とす
る。また、前記超音波走査での座標系は極座標であり、
前記位置情報はフレーム番号であることを特徴とする。
【0009】超音波診断装置には、従来からDSC(デ
ィジタル・スキャン・コンバータ)と呼ばれる座標変換
機能がある。セクタスキャンのデータは、DSCに対し
極座標形式で送られてくる。これをDSCが直交座標に
変換する。
【0010】本発明では、直交座標に変換された画像を
フレームメモリに書き込む際に、以前の画像と演算を行
うことで、ハードウェア的に高速に3次元投影像を作成
するものであるが、特に本発明では、以前の画像との演
算を行う際に、演算する座標に対して所定の操作を加え
ることにより、正面以外の任意の視点から見た3次元投
影像を作成することができる。つまり、極座標から直交
座標への変換と、3次元座標変換と3次元投影演算との
3つの処理を1回の操作で行うことができる。そのため
に処理の高速化が可能である。
【0011】また、DSCの前段に一連の3次元スキャ
ンを行った複数の2次元超音波画像を記録する画像メモ
リを置き、1つの視点からの投影像の計算に付き、前記
画像メモリの全ての画像をDSCに送って3次元投影演
算を行わせれば、1つの視点からの投影像が得られ、こ
の操作を異なる視点について行えば、異なる視点からの
複数の投影像を得ることができる。これらの投影像を連
続的に表示すれば、回転表示が可能となる。
【0012】より具体的には、1回の超音波スキャンの
時間をTとし、画像メモリにN枚の超音波画像が記録さ
れておりN枚の画像から3次元画像を構成するとし、視
点の数をMとする。ここで、実際の超音波スキャンでは
同じ場所をL回送受信する必要があるが、画像メモリか
らの読み出しならば1回の送受信のタイミングでデータ
を転送することができる。そのために処理時間は、T×
N×M/Lとすることができる。T=0.1s,N=6
4,M=8,L=20とすると、2.5sで回転表示可
能な3次元画像を作成できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。
【0014】(第1の実施形態)プローブの平行移動に
よる3次元スキャン 図1は、本発明の第1実施形態に係る超音波診断装置の
概略構成を示すブロック図である。同図に示すように本
実施形態の超音波診断装置は、超音波プローブ1、送受
信回路2、Bモード処理系3、CFM(Color Flow Map
ping: カラーフローマッピング)処理系4、画像メモリ
5、DSC(Digital Scan Converter:ディジタルスキ
ャンコンバータ)6、そしてCRT7から構成されてい
る。
【0015】図2は3次元スキャンの手順を示す図であ
る。
【0016】超音波の2次元スキャンは、ここではセク
タスキャンを行うものとする。プローブ1を超音波のス
キャン面に対して直角の方向に、等速度で平行に移動さ
せることで3次元スキャンを行う。図2において、スキ
ャン面(超音波走査面)をx−y平面とし、プローブ1
の移動方向をz軸方向と定める。また1フレーム間のプ
ローブの移動距離はDとする。尚、プローブ1の平行移
動は手動により行うものとする。これは超音波診断装置
の特徴の一つである簡便性を損なわないためである。ま
た、プローブ1の移動距離はあまり大きくしないことが
得策である。なお、プローブ1を機械的に等速度で移動
させてもよい。
【0017】プローブ1からのエコーデータは、送受信
回路2を介してBモード処理系3及びCFM(カラーフ
ローマッピング)処理系4に送られる。Bモード処理系
3ではエコーの振幅情報の映像化が行われる。またCF
M処理系4では動いている血流情報の映像化が行われ
る。血流情報には、速度、分散、パワー等の情報があ
り、当該血流情報は2値化情報として得られる。すなわ
ち、ここでは血流が流れていることを第1の値例えば1
によって表し、血流が流れていないことを第2の値例え
ば0によって表すこととする。このため、3次元表示の
最初に必要な2値化処理は容易である。
【0018】Bモード処理系3において得られたBモー
ドデータ、及びCFM処理系4において得られたCFM
データは、画像メモリ5に超音波の複数フレーム分、位
置情報であるフレーム番号が付されて記録されるととも
に、DSC(ディジタル・スキャン・コンバータ)6に
送られる。DSC6における処理の内容は後述する。D
SC6において作成された3次元画像はCRT7により
表示される。コントローラ8はシステム全体の動作を司
る。
【0019】ここで、本実施形態のDSCによる3次元
表示画像の生成方法について説明する。
【0020】まずDSC6において、通常の極座標から
直交座標への2次元座標変換が行われる。
【0021】図3は通常の2次元座標変換を説明するた
めの図である。超音波のセクタスキャンによって得られ
たデータは、距離方向(R)と方位方向(θ)からなる
極座標形式(図3(a)を参照)でDSC6に入力され
る。DSC6においては、Rおよびθからなる極座標を
次式(1)に従って直交座標(図3(b)を参照)に座
標変換する。
【0022】 X=Rsin θ Y=Rcos θ …(1) 視点の方向は図4に示すようにx−z平面に平行な方向
であって、無限遠から見た状態とする。また、視点の方
向(視線と呼ぶ)とx軸とがなす度をψとする。
【0023】次に図4において、z軸の回りをψだけ回
転した視線方向への投影を考える。回転前の座標を(X
,Y,Z)とする。この点に対応する投影面の座
標(X,Y)は、次式(2)に示す通りとする。
【0024】 X=Xcos ψ−Zsin ψ Y=Y …(2) ここで、2次元の超音波診断画像(上述したある超音波
走査面におけるCFMデータ)の1枚のフレームを投影
面に投影する場合、ψ,Zは一定であるから、X
対する定数の乗算と加算とから成る簡単な演算によりX
を求めることができる。Zの値は、3次元スキャン
したフレームの中央に位置するフレームがZ=0とな
るように調整する。つまり、フレームの枚数をN、フレ
ーム間の移動距離をDとし、フレーム番号をnとする
と、次式(3)のように定めれば良い。
【0025】 Z=−ND/2+nD …(3) 以上の内容をまとめると、z軸をy軸のまわりにψだけ
回転させた方法の無限遠に視点を置いて、z’軸上のデ
ータをx’−y’平面に投影することで、視点ψからの
3次元投影画像を得ることができる。もとの座標
(X,Y,Z)上の点は、y軸のまわりの回転ψ
により(X,Y,Z)の点に変換される。
【0026】図5は、以上説明した処理を実現するため
のDSC6の具体的な構成を示すブロック図である。
【0027】同図において、61は入力バッファ、62
は補間演算回路、63は投影像演算回路、64はフレー
ムメモリ、65は極座標から直交座標へのアドレス変換
回路、66はコントローラ、67は回転移動回路、RG
B変換回路である。
【0028】一般に、DSCはBモードデータ及びCF
Mデータを個別に処理するものであり、その場合は図5
に示すブロックがデータの種類毎に必要であるが、ここ
ではCFMデータの処理用のブロック図で示してある。
ちなみにBモードデータ処理用のDSCでは投影像演算
回路63および回転移動回路67は不要である。
【0029】CFMデータには、速度、分散、パワー等
があるが、ここでは速度データを画像化する場合につい
て説明する。速度データとしてのCFMデータは、ま
ず、複数のバッファからなる入力バッファ61に入力さ
れる。補間演算回路62は、入力バッファ61から数ラ
スタ分のデータを読み出して所定の補間演算を行う。こ
こでの補間演算はアドレス変換回路65により制御され
る。補間演算では極座標から直交座標への座標交換のた
めの補間のみを行うものとし、回転による位置移動のた
めの補間は行わないようにする。その理由は、処理速度
の高速化を図るためであり、後述する投影演算を行う
と、回転による位置移動のための補間を行っても行わな
くても最終画像にはそれほど影響がないためである。
【0030】補間された画像は、投影演算回路63によ
り3次元投影演算が施される。投影演算回路63では図
6に示すような処理を行う。この処理の内容は特開平5
−228146号公報に記載の処理と同じであり、概略
次の通りである。
【0031】3次元投影演算は以下のアルゴリズムに従
って作成される。ここで、C:現在の血流速度を示す
データ(CFMデータ)、V:現在の投影像データ、
−1:1フレーム前の投影像データ、W:現在の
ディプス(depth)データ、Wn−1:1フレーム
前のディプスデータ、Cth:血流速度から真に血流か
どうかを判定するためのパラメータである。なお、初期
値は、V=W=0とする。
【0032】 if abs(C)<Cth then V=Vn−1=Wn−1+1 if W>63 then V=0 W=0 endif else V=C=1 endif 投影演算回路63は、1フレーム毎にCを受けた時、
そのフレームにおいて血流のデータの有無を判定する。
【0033】先ず、abs(C)<Vthの時は、血
流データが無い場合である。この時は、フレームメモリ
200に古いデータを書き込みdepthを1増やす。
【0034】一方、血流データが有る場合、即ち、ab
s(C)≧Cthの時は、フレームメモリ64に最新
のデータを書込み、depthを1とする。
【0035】上述した動作を各ピクセル毎にサイクリッ
クに行うことにより、1枚のフレームメモリ64へのデ
ータ書込み時に3次元投影像を作成することができる。
従って、フレームメモリ64から表示のために読み出さ
れたデータを図示しないモニタへ加えることにより、そ
のモニタ上に超音波による3次元投影像を表示すること
ができる。
【0036】ここで、特開平5−228146号公報に
記載の装置と本実施形態とが回路構成において異なる点
は次の通りである。すなわち同公報に記載の装置では、
フレームメモリによって1フレーム遅延された画像と現
在の画像とに対して常に同じアドレスが与えられるもの
となっているが、本実施形態ではフレームメモリ64の
アドレスはアドレス変換回路67の出力アドレス
(X,Y)((2)式で変換されたもの)を与える
ようにしている。また、フレームメモリ64は複数枚あ
るものとし、回転角ψ毎に別々のフレームメモリ64を
使用するものとなっている。
【0037】以上のように構成された本実施形態の超音
波診断装置の動作について説明する。
【0038】(1)3次元スキャン時 3次元スキャン中は、1枚目のフレームメモリ64に対
してψ=0°として投影像を記録する。これにより正面
からの投影像がリアルタイムで表示される。これは特開
平5−228146号公報に記載の装置と全く同じ画像
である。なお、3次元スキャン中に通常のリアルタイム
像(Bモード断層像)を表示していても勿論良い。しか
し、正面からの3次元投影像をリアルタイムで表示すれ
ば、3次元スキャンが効果的に行われているかどうかの
チェックに有効である。
【0039】(2)異なる視点からの投影像の作成 操作者がフリーズスイッチを押して画像をフリーズさせ
ることにより、3次元スキャンが終了し、異なる視点か
らの投影像の作成が開始される。図1に示したコントロ
ーラ8は、DSC6に与える制御信号を次のように変更
する。すなわちCFMスキャン時はドプラ信号を得るた
めに同じラスタの送受信を複数回(L回とする)繰り返
すが、投影像作成時には1回の送受信の時間で済む。こ
れは、フリーズ後は画像メモリ5から画像を読み出すだ
けであるからである。これにより、1フレームの画像の
構築時間をスキャン時の1/Lにすることができる。
【0040】次に、視点の角度ψが設定され、3次元
スキャンによって得られたすべての画像が画像メモリ5
から読み出されて、角度ψにおける投影像が作成され
る。この投影像はn番目のフレームメモリ64に格納さ
れる。
【0041】次に、別の視点角度ψn+1が設定され、
3次元スキャンによって得られたすべての画像が画像メ
モリ5から読み出され、角度ψn+1における投影像が
作成される。この投影像はn+1番目のフレームメモリ
64に格納される。
【0042】このようにして、連続して少しだけ異なる
視点からの投影像がフレームメモリ64に格納される。
【0043】投影像作成の処理時間は、T=0.1
[秒]とし、N=64,M=8,L=20とすると、
2.5[秒]で回転表示可能な3次元画像を構成するこ
とができる。
【0044】(3)回転表示 上記異なる視点からの投影像をフレームメモリ64を切
り替えて表示することにより、回転表示を伴う3次元表
示を行うことができる。回転表示によれば立体感が強ま
り、3次元的な被写体(例えば血管の構築)の把握が容
易になる。
【0045】ここで、表示する3次元画像は色付けして
表示するようにしても良い。色付けのための処理はRG
B変換回路68により行われる。色付け処理の具体例は
特開平5−228146号公報に記載されており、概略
次の通りである。
【0046】図7は、色付けの例を示す図である。
【0047】先ず、3次元位置情報W(ディプスデー
タ)と投影像データVを利用し、両者を同時に表示する
場合は、図7(a)に示すように色付けを行う。つま
り、血流の方向、速度については図7(b)のような色
付けを行い、更に3次元情報として緑を追加する。
【0048】流速の情報が不要であって、血管の3次元
構造のみを観察したい場合は、Wの表示のみで十分であ
る。そこで、この色付けの場合には、Wの値と、Vの符
号のみを用いて図7(c)のように表示する。血流の情
報も必要でなければ、図7(d)のようにしても良い。
【0049】以上説明した本実施形態によれば、CFM
データに対する極座標から直交座標への変換と、3次元
座標変換と3次元投影演算との3つの処理をDSCへの
1回の操作で行うことができ、処理の高速化を図れる。
【0050】また、DSCの前段に一連の3次元スキャ
ンを行った複数の2次元超音波画像を記録する画像メモ
リを置き、1つの視点からの投影像の計算に付き画像メ
モリの全ての画像をDSCに送って3次元投影演算を行
わせることで、1つの視点からの投影像を得るように
し、この操作を異なる視点について行うことで、異なる
視点からの複数の投影像を得ることができる。これらの
投影像を連続的に表示させることにより回転表示が可能
となる。
【0051】(第2の実施形態)次に本発明の第2実施
形態を説明する。上述した第1実施形態においては、プ
ローブを平行移動させることによって3次元スキャンを
行なうものであったが、本実施形態においては、図8に
示すようにプローブをスキャン面と垂直な方向にあおっ
て(回転させて)3次元スキャンを行うものとなってい
る。
【0052】プローブは生体接触面を支点として等速度
で回転移動させるものとする。この場合、プローブはx
軸の回りを回転させるものとする。このようなあおりス
キャンは手動で行うものとするが、回転角をあまり大き
くしない方が得策である。1フレーム間の回転角度をα
、3次元スキャンフレームの枚数をNとする。3次元
スキャンの中央のフレームをα=0とすると、n番目の
スキャンフレームは、α=−Nα/2+Nαとな
る。
【0053】ここで、2次元座標(X,Y,0)で
ある点は3次元座標では、次式(4)に示す計算式によ
り、(X,Y,Z)に変換される。
【0054】
【数1】
【0055】投影演算ではz軸に投影されるから、実際
に必要となるのは、 X=Xcos ψ−Ysin ψcos α Y=Ycos α …(5) となる。これらの演算は、図5に示した回転移動回路6
7において行うことが可能である。
【0056】これ以降の、複数の視点における投影像の
作成の手順は第1実施形態と同じであるので説明を省略
する。
【0057】(変形例)第1実施形態および第2実施形
態ともに、視点の移動はy軸の回りの回転によって行わ
れたが、x軸の回りの回転も同様にして可能である。式
だけを記述すると、第1実施形態の場合は次の通りであ
る。
【0058】 X=X=Ycos ψ+Zsin ψ (ψ=0が正面) …(6) 同様に、第2実施形態の場合は次の通りである。
【0059】 X=X=Ycos (ψ+α) (ψ=0が正面) …(7) 投影画像の方法としては、本実施形態では視点から手前
にある画像が、手前に表示される方法で重畳する方法と
するが、CFMのパワー表示においては、最大値投影を
行っても良好な3次元画像を得ることができる。パワー
には符号がないので、この処理は、図5の投影像演算回
路63でCとVn−1の大きい方をVにするという
単純な処理で実現できる。
【0060】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態を説明する。
【0061】上述した第1及び第2実施形態では、従来
のDSCの図5のアドレス変換回路65をそのまま利用
し、アドレスに対して追加回路(同図の回転移動回路6
7)を付加し、これにより3次元座標変換を行うもので
あった。
【0062】本実施形態は、本願発明と同一出願人によ
る出願に係る特開昭62−72341号公報に記載のD
SCの構成に対し、そのハードウェア構成を全く変更す
ることなしに、極座標変換(2次元座標変換)と3次元
座標変換とを同時に行うものである。すなわち、本実施
形態の全体の概略構成は図1に示したものと同じであっ
て、本実施形態のDSCの構成は、図5に示したDSC
の構成において回転移動回路67を具備せず、他の部分
についてはほぼ同じである。
【0063】ここで、本実施形態のアドレス変換回路に
ついて詳細に説明する。まず、特開昭62−72341
号公報に記載のアドレス変換方式について簡単に説明す
る。
【0064】図9は、上記アドレス変換方式を採用する
DSCの概略構成を示すブロック図である。このような
構成のDSCにおいて、アドレス発生回路は、図10及
び、以下に示す表1及び表2に従って、ラスタnとラス
タn−1のアドレスを発生する。
【0065】図10において、例えばセクタスキャンの
中心を(x0,y0) とし、現在のラスタnと一本前のラスタ
n−1の間を補間し、直交座標系のフレームメモリに書
き込む。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】このようなアドレス変換を行っているDS
Cにおいて、極座標変換と3次元座標変換とを同時に行
うには、表2に示したベクタデータ(これは外部からC
PUによってソフトウェア的に与えられる)を以下に述
べるように変更するだけで行える。
【0069】(平行移動による3次元スキャンの場合)
ここでは、図11に示すような3次元スキャンを行うも
のとする。視点の方向を図12に示すように規定した場
合においては、投影面上の座標は次式(8)のように表
される。
【0070】
【数2】
【0071】この式から、表2で示したベクタデータに
対し、次式(9)のような演算を行うことで、極座標変
換と3次元座標変換を同時に行うことができる。
【0072】
【数3】
【0073】この式は、x0(n),x0(n-1) については、従
来の値(x0)からZ1sin θを引くだけである。また、Δx
(n), Δx(n-1)については、従来の値(tan θ)にcos
ψをかけるだけである。ここで、Z1はスキャンした超
音波画像のフレームによって決まる値、ψは視点角度に
よって決まる値である。CPUは、ベクタデータを送出
する際に、従来の値に対して少々の演算を行ってから出
力するだけで済み、簡単な構成により極座標変換と3次
元座標変換を同時に行うことができる。
【0074】(あおりによる3次元スキャンの場合)あ
おりスキャンを行う場合は、図13に示すような3次元
スキャンを行うものとする。視点の方向を図14に示す
ように規定した場合における、投影面上の座標は次式
(10)のように表される。
【0075】
【数4】
【0076】この式から、表2で示したベクタデータに
対し、次式(11)のような演算を行うことで、極座標
変換と3次元座標変換を同時に行うことができる。ここ
で、αはプローブのあおり角で、超音波のスキャンフレ
ームによって決まる値である。
【0077】
【数5】
【0078】この場合においてもCPUがベクタデータ
を送出する際に、従来の値に対して少々の演算を行って
から出力するだけで良い。
【0079】なお、3次元投影演算は、第1実施形態又
は第2実施形態と同様であるので説明は省略する。
【0080】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず種々変形して実施可能である。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば回
転表示を伴う3次元表示を簡単な構成により高速に行い
得る超音波診断装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る超音波診断装置の
概略構成を示すブロック図。
【図2】3次元スキャンの手順を示す図。
【図3】通常の2次元座標変換を説明するための図。
【図4】x−z平面と投影面との位置関係を示す図。
【図5】DSCの具体的な構成を示すブロック図。
【図6】投影像演算回路の処理内容を示す図。
【図7】色付けの例を示す図。
【図8】本発明の第2実施形態に係るプローブのあおり
による3次元スキャンを示す図。
【図9】特開昭62−72341号公報に記載のDSC
の概略構成を示す図。
【図10】極座標から直交座標への座標変換を説明する
ための図。
【図11】プローブの平行移動による3次元スキャンを
示す図。
【図12】x−z平面と投影面との位置関係を示す図。
【図13】プローブのあおりによる3次元スキャンを示
す図。
【図14】x−z平面と投影面との位置関係を示す図。
【符号の説明】
1…プローブ 2…送受信回路 3…Bモード処理系 4…CFM処理系 5…画像メモリ 6…DSC 7…CRT

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波走査面が3次元空間内で移動可能
    な超音波プローブと、 この超音波プローブを駆動して得た受波信号より超音波
    走査面毎に1フレームの血流分布情報を生成する画像生
    成手段と、 前記3次元空間内の複数フレームの血流分布情報を超音
    波走査面の位置情報と対応付けて記憶する第1の記憶手
    段と、 前記血流分布情報の超音波走査面での座標系を、前記3
    次元空間を所定の視点方向へ投影したときの投影面での
    座標系に変換する座標変換手段と、 前記座標変換手段により変換された座標系において、前
    記複数フレームの血流情報から投影像を生成する投影像
    生成手段と、 前記投影像を視点方向毎に記憶する第2の記憶手段と、 この第2の記憶手段から前記投影像を読み出して表示す
    る表示手段と、 を備えることを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 前記座標変換手段は、前記血流分布情報
    の超音波走査での座標系を直交座標に変換し、この直交
    座標を、前記3次元空間を所定の視点方向へ投影したと
    きの投影面での座標系に変換することを特徴とする請求
    項1記載の超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 前記超音波走査での座標系は極座標であ
    ることを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 前記位置情報は、フレーム番号であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
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