JPH10127637A - 超音波イメージング方法及び超音波イメージング装置 - Google Patents

超音波イメージング方法及び超音波イメージング装置

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Publication number
JPH10127637A
JPH10127637A JP8292485A JP29248596A JPH10127637A JP H10127637 A JPH10127637 A JP H10127637A JP 8292485 A JP8292485 A JP 8292485A JP 29248596 A JP29248596 A JP 29248596A JP H10127637 A JPH10127637 A JP H10127637A
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JP
Japan
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data
image
processing
projection
ultrasonic
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Application number
JP8292485A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Hashimoto
浩 橋本
Sei Kato
生 加藤
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GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
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Publication date
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Priority to JP8292485A priority Critical patent/JPH10127637A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間に3次元的な投影画像の生成が可能な
超音波イメージング方法及び超音波イメージング装置を
実現する。 【解決手段】 超音波受波信号より音線データ若しくは
イメージデータを生成する超音波処理手段120と、こ
の超音波処理手段により生成された複数イメージ分のデ
ータを各記憶エリア毎に記憶する記憶手段130と、記
憶されたそれぞれのデータを、隣接するデータに対して
一定量ずつずらすように書き換え、各データの記憶エリ
アの同一位置のピクセルでの投影処理を行う画像処理手
段100,140,150とを備えたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超音波イメージング方法
及び超音波イメージング装置に関し、特に、3次元的な
表示を高速に行なうことが可能な超音波イメージング方
法及び超音波イメージング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波を被検体に照射すると、生体組織
を媒体として超音波が伝達されるが、臓器等の組織や病
変部のような周囲の組織との音響インピーダンスの差の
ある所から反射されて、また、血液における赤血球など
からは散乱によって、送波した超音波の一部が戻ってく
る。
【0003】この反射若しくは散乱による超音波受信信
号を処理することで断層イメージを生成,表示して診断
の用に供する装置として超音波診断装置がある。ところ
で、画像診断装置においては3次元的な画像表示をする
ことがあり、このようなものとして最も簡単なものでは
投影(IP:Intensity Projectionの略)処理が知られ
ている。
【0004】例えば、観測方向(視点)を細かい角度で
変化させることによって得られた一連の投影画像を用い
て、シネモードで表示することにより血管の走行並びに
病巣部等と血管等の関係を立体的に観測することが可能
になる。このような立体的な観測は腫瘍の大きさと悪性
/良性の判断等に役立つと考えられる。
【0005】ここで、投影処理とは、処理対象である全
ての原画像に対して、対応するそれぞれのピクセルにつ
いて最大値(若しくは最小値,特定値)等の所定の値を
取り出して投影することで得られた投影画像(IPイメ
ージ)を得る処理である。
【0006】すなわち、複数イメージ(n)分のデータ
(音線データ若しくはイメージデータ)が存在する場
合、奥行き方向に得られた第1番目から第n番目までの
原画像のデータI1 〜In に対して、データ内の同一視
線上のピクセルで所定の値を取り出す処理を全ピクセル
について行って1枚の投影画像を得るようにしている。
【0007】そして、最大値について行う投影処理をM
IP(Maximum Intensity Projection)処理、最小値で
行うIP処理をMinIP(Minimum Intensity Projec
tion)処理,特定の値で行うIP処理を特定値IP処理
と呼んでいる。ここで、最大値の投影処理では骨などの
硬い組織を抽出するのに有効であり、最小値での投影処
理では血管や胆管などの管腔組織の抽出に有効である。
【0008】このような投影処理を行なう場合において
血管等の部分を抽出するためには、血管が低輝度として
表示されるため最小値の投影処理を実行している。しか
し、同一視線上の他の画像に血管より低輝度のピクセル
が存在していれば、その血管以外の低輝度のピクセルが
抽出されることになる。従って、投影処理をおこなう場
合にあって血管等を明瞭に表示することは困難であると
いう特有の問題が存在していた。
【0009】特に、奥行き方向にどのように血管が延び
ているかを知りたいとき、太い血管の奥に細い血管が存
在しているような場合では、奥にある細い血管を表示で
きないといった問題を有していた。すなわち、投影によ
って奥行き方向の位置情報が失われる欠点が存在してい
た。
【0010】このような場合に、複数の異なる視点(視
線方向)からの投影処理を実行し、得られた投影画像を
交互に表示することで、奥行き方向の位置関係を明らか
にする手法が存在している。
【0011】ここで、図11のような皮膚11から一定
の深さを走っている表在血管12において、超音波探触
子20により得た複数イメージ分の断層像のデータ(音
線データ若しくはイメージデータ)に対して図12のよ
うに視線方向,,で投影処理を行って得た投影画
像は、図13のようになる。この図13の,,は
それぞれ図12の視線方向,,に対応するもので
ある。
【0012】一般に頚動脈や表在血管などは皮膚から一
定の深さに存在しているため、音線データ若しくはイメ
ージデータではZ軸方向の深さが略一定になっている。
このような場合に、XY平面に平行する平面内で視線方
向を変えて投影処理を行っても、図13で示されるよう
に血管の分岐は明らかになっていない。
【0013】このような場合、更に深さ方向にも視線方
向を変えて投影処理を行うことは、装置の能力により困
難な場合が多い。従って、このような場合には、複数の
画像を元にしてコンピュータグラフィックスにより回転
させる3次元像を生成することで、奥にある物体をも表
示することが可能になる。
【0014】例えば、図14(a)のような状態で複数
イメージ分の音線データ若しくはイメージデータが存在
している場合には、図14(b)のようにX軸を中心と
し、データ全体を傾ける。この状態で、前記,,
の視線方向から投影処理を行うことで、血管の分岐を明
らかにすることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この3次元像
を生成するには、複数の画像の各ピクセル同士で膨大な
量の演算処理が必要になり、多大な処理時間を要する問
題があった。
【0016】特に、断層像が短時間で得られる超音波診
断装置の利点を活用するために、短時間(できれば実時
間)で3次元的な投影画像を生成し表示することが可能
な超音波イメージング方法及び超音波イメージング装置
の実現が望まれていた。
【0017】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、短時間に3次元的な投影画像の生成が
可能な超音波イメージング方法及び超音波イメージング
装置を実現することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
(1)すなわち、課題を解決する手段としての本発明は
以下に説明するようなものである。
【0019】(a) 請求項1記載の発明は、超音波受波信
号より得られる音線データ若しくはイメージデータのい
ずれかの複数イメージ分のデータを記憶し、記憶された
データのそれぞれについて隣接するデータに対して一定
量ずつずらすように書き換え、各データの同一位置のピ
クセルで投影処理を行うことを特徴とする超音波イメー
ジング方法である。
【0020】この超音波イメージング方法の発明では、
複数イメージ分のデータ(音線データ若しくはイメージ
データ)を記憶した後に、このデータを隣接データに対
して一定量ずつずらすように書き換え、各データの同一
位置のピクセルで投影処理を行うようにしている。
【0021】このように、ずらすように書き換えた後に
同一位置のピクセルでの投影処理を行うことで、投影処
理の際にずらすためのアドレスの計算が不要になり、視
線方向を斜めにした状態の3次元的な投影画像の生成が
短時間に可能な超音波イメージング方法を実現すること
ができる。
【0022】(b) 請求項2記載の発明は、超音波受波信
号より音線データ若しくはイメージデータを生成する超
音波処理手段と、この超音波処理手段により生成された
複数イメージ分のデータを記憶する記憶手段と、記憶さ
れたそれぞれのデータを、隣接するデータに対して一定
量ずつずらすように書き換え、各データの記憶エリアの
同一位置のピクセルでの投影処理を行う画像処理手段
と、を備えたことを特徴とする超音波イメージング装置
である。
【0023】この超音波イメージング装置の発明では、
複数イメージ分のデータ(音線データ若しくはイメージ
データ)を記憶手段で記憶した後に、この記憶したデー
タを画像処理手段で隣接データに対して一定量ずつずら
すようにし、ずらした状態の各データの同一位置のピク
セルで投影処理を行うようにしている。
【0024】このように、ずらすように書き換えた後に
同一位置のピクセルでの投影処理を行うことで、投影処
理の際にずらすためのアドレスの計算が不要になり、視
線方向を斜めにした状態の3次元的な投影画像の生成が
短時間に可能な超音波イメージング装置を実現すること
ができる。
【0025】(2)また、課題を解決する手段として、
その他の発明は以下の (c)〜 (d)に説明するようなもの
である。 (c) その他の第1の発明は、超音波受波信号より得られ
る音線データ若しくはイメージデータのいずれかの複数
イメージ分のデータに対して、第1の方向に位置が異な
るピクセル同士での投影処理を前記第1の方向と異なる
第2の方向で複数方向について実行して投影画像を得る
ことを特徴とする超音波イメージング方法である。
【0026】尚、ここで位置が異なるピクセル同士での
投影処理とは、複数イメージ分のデータを記憶し、記憶
されたデータのそれぞれについて隣接するデータに対し
て一定量ずつずらすように書き換え、書き換えた各デー
タの同一位置のピクセルで投影処理を行うことが処理速
度向上の点から好ましい。
【0027】この超音波イメージング方法の発明では、
複数イメージ分のデータ(音線データ若しくはイメージ
データ)に対して、データ内において第1の方向に位置
が異なるピクセル同士での投影処理を行うようにし、こ
の投影処理を前記第1の方向と異なる第2の方向で複数
方向について実行する。
【0028】このように投影処理を行うことで、視線方
向の一定の深さに存在する物体の奥行方向の様子を明示
することができ、短時間に3次元的な投影画像の生成が
可能な超音波イメージング方法を実現することができ
る。
【0029】また、この超音波イメージング方法の発明
では、複数イメージ分のデータ(音線データ若しくはイ
メージデータ)を記憶した後に、この記憶したデータを
画像処理手段で隣接データに対して一定量ずつずらすよ
うに書き換え、ずらした状態の各データについて同一位
置のピクセルで投影処理を行うようにしている。
【0030】このように、ずらすように書き換えた後に
同一位置のピクセルでの投影処理を行うことで、投影処
理の際にずらすためのアドレスの計算が不要になり、視
線方向を斜めにした状態の3次元的な投影画像の生成が
短時間に可能な超音波イメージング方法を実現すること
ができる。
【0031】(d) その他の第2の発明は、超音波受波信
号より音線データ若しくはイメージデータのいずれかの
データを複数イメージ分生成する超音波処理手段と、こ
の超音波処理手段により生成された複数のイメージ分の
データに対して、データ内において第1の方向に位置が
異なるピクセル同士での投影処理を、前記第1の方向と
異なる第2の方向で複数方向について実行する画像処理
手段と、を備えたことを特徴とする超音波イメージング
装置である。
【0032】尚、ここで位置が異なるピクセル同士での
投影処理とは、複数イメージ分のデータを記憶し、記憶
されたデータのそれぞれについて隣接するデータに対し
て一定量ずつずらすように書き換え、書き換えた各デー
タの同一位置のピクセルで投影処理を行うことが処理速
度向上の点から好ましい。
【0033】この超音波イメージング装置の発明では、
複数イメージ分のデータ(音線データ若しくはイメージ
データ)に対して、データ内において第1の方向に位置
が異なるピクセル同士での投影処理を行うようにし、こ
の投影処理を前記第1の方向と異なる第2の方向で複数
方向について実行する。
【0034】このように投影処理を行うことで、視線方
向の一定の深さに存在する物体の奥行方向の様子を明示
することができ、短時間に3次元的な投影画像の生成が
可能な超音波イメージング装置を実現することができ
る。
【0035】また、この超音波イメージング装置の発明
では、複数イメージ分のデータ(音線データ若しくはイ
メージデータ)を記憶した後に、この記憶したデータを
画像処理手段で隣接データに対して一定量ずつずらすよ
うに書き換え、ずらした状態の各データについて同一位
置のピクセルで投影処理を行うようにしている。
【0036】このように、ずらすように書き換えた後に
同一位置のピクセルでの投影処理を行うことで、投影処
理の際にずらすためのアドレスの計算が不要になり、視
線方向を斜めにした状態の3次元的な投影画像の生成が
短時間に可能な超音波イメージング装置を実現すること
ができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。図1は本発明の原理を説
明するためのフローチャートである。また、図2は本発
明の原理を説明するための説明図である。
【0038】まず、図1及び図2を参照して本発明の原
理を説明する。この発明では、以下の手順により処理を
行う。まず、超音波受波信号より得られる音線データ若
しくはイメージデータのいずれかの複数イメージ分のデ
ータを記憶する(図1S1)。この際、記憶手段(メモ
リ)では、1イメージ分毎に記憶エリアが定められてい
るものとする(図2(a)参照)。
【0039】そして、各エリア毎に記憶されたデータの
それぞれについて隣接するデータに対して一定量ずつず
らすように(ずれ量が累積するように)書き換える(図
1S2)。この様子は図2(b)に示す通りである。
【0040】そして、各データの同一位置のピクセルで
投影処理を行うようにする(図1S3,S4,S5)。
尚、各データの同一位置とは、各記憶エリアにおける同
一位置(同一アドレス)を意味する。
【0041】このようにして、ずらすように書き換えた
後に各記憶エリアの同一位置のピクセルでの投影処理を
行うことで、斜め方向に投影処理を行おうとする際のア
ドレスの計算が不要になり、視線方向を斜めにした状態
の3次元的な投影画像の生成が短時間に可能になる。こ
の図2(b)に示すようにずらす例では、同一位置のピ
クセルで投影処理することで、斜め上方から見下ろした
ような投影画像を得ることができる。
【0042】次に、本発明の実施の形態例について説明
を行う。図3は本発明の一実施の形態例の超音波イメー
ジング方法の処理手順を示すフローチャートである。
【0043】図4は音線データを投影処理に用いる場合
における、本発明の一実施の形態例としての超音波イメ
ージング方法に用いる装置(超音波イメージング装置)
及び本発明の一実施の形態例としての超音波イメージン
グ装置の構成を示すブロック図である。
【0044】また、図5はイメージデータを投影処理に
用いる場合における、本発明の一実施の形態例としての
超音波イメージング方法に用いる装置(超音波イメージ
ング装置)及び本発明の一実施の形態例としての超音波
イメージング装置の構成を示すブロック図である。
【0045】そして、図6は前処理における各ピクセル
の位置関係を示す説明図であり、図7は視線方向と投影
処理の際の各ピクセルの位置関係を示す説明図であり、
図8は本実施の形態例により得られたイメージの表示状
態の一例を示す説明図である。
【0046】<超音波イメージング装置の構成>ま
ず、本発明の実施の形態例における超音波イメージング
装置の構成について図4を用いて説明を行なう。
【0047】この図4に示す超音波イメージング装置
は、超音波イメージング装置全体を制御する制御部10
0と、被検体に対して超音波の送受信を行う超音波探触
子110と、超音波探触子110から超音波の送受信を
行って被検体の断層像の音線データを得る超音波送受信
装置120と、超音波送受信装置120で得られた断層
像の音線データを順次格納するシネメモリ130と、制
御部100からの指示を受けてシネメモリ130にアド
レス信号を供給するアドレスユニット140と、音線デ
ータに画像処理を行なって投影画像を得る画像処理手段
としての投影処理部150と、生成された投影画像の音
線データについて所定の走査周波数に変換(ディジタル
スキャンコンバート)して映像信号として出力するディ
ジタルスキャンコンバータ(DSC)160と、ディジ
タルスキャンコンバータ160からの映像信号を表示す
るディスプレイ170とから構成されている。
【0048】ここで、投影処理部150が行う投影処理
とは、視線方向に沿って各スライス(各データ)の視線
方向に存在するピクセル毎に信号値(超音波受波信号の
処理結果に応じた値のことであり、各ピクセルの輝度
値,エコー強度,流速値又はドプラパワー値など)を比
較して、それぞれのピクセルについて最大値(若しくは
最小値,特定値)等の所定の値を取り出して投影するこ
とで投影画像を得る処理である。
【0049】<超音波イメージング装置の構成>次
に、本発明の実施の形態例における超音波イメージング
装置の構成について図5を用いて説明を行なう。
【0050】この図5に示す超音波イメージング装置
は、超音波イメージング装置全体を制御する制御部10
0と、被検体に対して超音波の送受信を行う超音波探触
子110と、超音波探触子110から超音波の送受信を
行って音線データを生成する超音波送受信装置120
と、音線データに各種画像処理を施してイメージデータ
を得る画像処理部200と、画像処理部200からの映
像信号を表示するディスプレイ170とから構成されて
いる。
【0051】また、画像処理部200は、超音波送受信
装置120で得られた音線データを順次格納する音線メ
モリ210と、イメージデータを格納するイメージメモ
リ220と、投影処理を含む各種画像処理を実行する画
像処理回路230と、音線データについて所定の走査周
波数に変換(ディジタルスキャンコンバート)してイメ
ージデータとするディジタルスキャンコンバータ(DS
C)240と、を備えている。
【0052】ここで、画像処理部230が行う投影処理
とは、視線方向に沿って各スライス(各イメージデー
タ)の視線方向に存在するピクセル毎に信号値(超音波
受波信号の処理結果に応じた値のことであり、各ピクセ
ルの輝度値,エコー強度,流速値又はドプラパワー値な
ど)を比較して、それぞれのピクセルについて最大値
(若しくは最小値,特定値)等の所定の値を取り出して
投影することで投影画像を得る処理である。
【0053】<超音波イメージング方法の処理手順>
以上のように構成された超音波イメージング装置の動作
及び超音波イメージング方法の処理手順について、図3
のフローチャートを参照して以下に説明する。
【0054】尚、超音波イメージング方法の手順は大き
く分けて、以下の,,の各ステップにより構成さ
れている。図3を参照して、このステップを順を追って
説明する。
【0055】尚、本願明細書の中においては、上述した
音線データとイメージデータとを総称してエコーデータ
と呼ぶことにする。また、ここでは、図4の装置を用い
て動作説明を行うことにする。
【0056】 エコーデータ取得:超音波探触子11
0及び超音波送受信装置120で超音波の送受波を行な
う毎に周期的に、所定のフレームレートで断層画像のエ
コーデータを生成する。このエコーデータをシネメモリ
130で記憶する(図3S1)。このシネメモリ130
への記憶はアドレスユニット140がシネメモリ130
に供給するアドレス信号により行なわれる。
【0057】 前処理(エコーデータの記憶位置書き
換え):ここで、シネメモリ130に書込まれたエコー
データを、複数の視線方向(これを第2の方向とする)
に行う投影処理とは垂直な方向(これを第1の方向とす
る)に一定量ずつずらすようにして記憶位置を書き換え
る(図3S2)。
【0058】ここでは、視線方向をXY平面に平行する
ように移動させる場合を想定しており、エコーデータに
ついてはZ方向(深さ方向)に一定量ずつずらすように
する。
【0059】ここで、シネメモリ130の様子を模式的
に示す図6を用いて説明を行う。図6(a)は5枚のエ
コーデータがシネメモリ130に書込まれた初期状態の
様子を示している。ここでは、ハッチングで示された部
分が実際にエコーデータが存在している領域である。ま
た、1イメージ相当分毎に記憶エリアが定められている
ものとする。
【0060】これを、図6(b)に示すように、奥行き
(Y)方向の位置に従って一定量ずつのずれを累積させ
るようにして記憶位置を書き換える。この場合、後述す
る投影処理においてY方向の様子を把握するため位置を
ずらすので、1エコーデータあたり数ドット程度の量に
することが好ましい。
【0061】以上のような書き換え処理は、制御部10
0からの指示を受けたアドレスユニット140からのア
ドレス信号と制御部100からのリード/ライト信号に
従って行われる。
【0062】尚、後述する投影処理のために、移動によ
り空白となった領域であって投影処理に使用される領域
(以下、これを空き領域という)に、所定の値を書込ん
でおく。ここで、所定の値とは、MIP処理にあっては
最大値以外の値(例えば、0)、MinIP処理にあっ
ては最小値以外の値、特定値IP処理にあっては特定の
範囲外の値のことであり、投影処理によって抽出される
ことのない値(以下、これを空白値という)である。
【0063】 複数視線方向における投影処理:以上
のようにして各エコーデータ毎にX方向の位置を書き換
えたエコーデータに対して、従来と同じ様にシネメモリ
130に格納されているエコーデータについて、図7に
示すように複数の視線方向,,からの投影処理を
実行する。
【0064】この図7では正面からの視線方向につい
て、投影処理で比較されるピクセルの様子を示してい
る。例えば、従来と同じ様に同一位置のピクセルの値を
比較するような投影処理を実行する場合では、イメージ
I1 からイメージI5 は(x,y)の同じ座標のデータ
(イメージ毎の記憶エリアの同一位置のデータ)の値を
比較すればよい。
【0065】これにより、ずらす前のイメージI1 の
(x,y)、ずらす前のイメージI2の(x,y+
d)、ずらす前のイメージI3 の(x,y+2d)、ず
らす前のイメージI4 の(x,y+3d)、ずらす前の
イメージI5 の(x,y+4d)、に相当するデータの
値が比較される。ここで、dが1エコーデータ毎にずら
した量である。これは既に元のイメージI1 〜イメージ
I5 が、メモリ上でZ方向にdずつずらして書き換えら
れているためである。
【0066】このような投影処理について、まず視線方
向を決定し(図3S3)、エコーデータ内の処理すべき
ピクセルを選択し(図3S4)、この選択されたピクセ
ルの値についてMIP処理を開始する(図3S5)。
【0067】そして、このような処理を選択されたピク
セルについて奥行方向について繰り返してMIP処理を
行っていき、エコーデータの全ピクセルについて同様な
処理を行って投影画像を生成する(図3S6)。
【0068】また、以上のようにして投影画像を生成す
る処理を、他の視線方向についても行って、全ての視線
方向の投影画像を生成する(図3S7)。以上のような
超音波イメージング処理を行うことで、図8のような投
影処理結果としての投影画像が得られる。すなわち、頚
動脈や表在血管など皮膚から一定の深さ(Z方向)に存
在している血管であっても、斜め上方向から見下ろした
ような感じで左右(X方向)に振った投影画像が得ら
れ、奥行き方向の分岐をも明確に表示することが可能に
なる。
【0069】このような、超音波イメージング処理で
は、予めシネメモリ130内のエコーデータを書き換え
てから投影処理を行っていることにより、従来と同様な
投影処理で済むため、投影処理に関する構成や処理内容
を変更する必要がなく、投影処理に要する時間も変わら
ない。従って、短時間に3次元的な投影画像の生成が可
能になる。
【0070】<超音波イメージング方法の処理手順>
また、図4のように構成された超音波イメージング装置
のその他の動作、及び超音波イメージング方法のその他
の手順について、図9のフローチャートを参照して以下
に説明する。
【0071】尚、超音波イメージング方法の手順は大き
く分けて、以下の,の各ステップにより構成されて
いる。図9を参照して、このステップを順を追って説明
する。
【0072】 エコーデータ取得:超音波探触子11
0及び超音波送受信装置120で超音波の送受波を行な
う毎に周期的に、所定のフレームレートで断層画像のエ
コーデータを生成する。このエコーデータをシネメモリ
130で記憶する(図9S1)。このシネメモリ130
への記憶はアドレスユニット140がシネメモリ130
に供給するアドレス信号により行なわれる。
【0073】 複数視線方向における投影処理:以上
のように従来と同じ様にシネメモリ130に格納されて
いるエコーデータについて、図10に示すように斜め上
から見下ろすような視線方向について投影処理を実行す
る。尚、ここに示したものは、略正面からの視線であ
り、左右からの視線方向も、同様にして上から見下ろす
ような視線方向とする。
【0074】ここでは、視線方向をX方向に振るように
移動させる場合を想定しており、投影処理についてはZ
方向(深さ方向)に一定量ずつずらすようにする。この
図10では略正面からの視線方向について、投影処理で
比較されるピクセルの様子を示している。すなわち、イ
メージI1 の(x,y)、イメージI2 の(x,y+
d)、イメージI3 の(x,y+2d)、イメージI4
の(x,y+3d)、イメージI5 の(x,y+4d)
の値を比較する。ここで、dが1エコーデータ毎にずら
した量である。
【0075】このような投影処理について、まず視線方
向を決定し(図9S2)、エコーデータ内の処理すべき
ピクセルを一定量dずつずらして選択し(図9S3)、
この選択されたピクセルの値についてMIP処理を開始
する(図9S4)。
【0076】すなわち、シネメモリ130に書込まれた
エコーデータを、複数の視線方向(これを第2の方向と
する)に行う投影処理とは垂直な方向(これを第1の方
向とする)に一定量ずつずらすようにして投影処理を行
う(図9S4)。
【0077】そして、このような処理を選択されたピク
セルについて奥行方向について繰り返してMIP処理を
行っていき、エコーデータの全ピクセルについて同様な
処理を行って投影画像を生成する(図9S5)。
【0078】また、以上のようにして投影画像を生成す
る処理を、他の視線方向についても行って、全ての視線
方向の投影画像を生成する(図9S6)。以上のような
超音波イメージング処理を行うことで、前述した図8の
ような投影処理結果としての投影画像が得られる。すな
わち、頚動脈や表在血管など皮膚から一定の深さ(Z方
向)に存在している血管であっても、斜め上方向から見
下ろしたような感じで左右(X方向)に振った投影画像
が得られ、奥行き方向の分岐をも明確に表示することが
可能になる。
【0079】このような、超音波イメージング処理で
は、投影処理の際にシネメモリ130から読み出すZ方
向のアドレスをdずつずらすことで投影処理を行ってい
ることにより、従来と同様な投影処理で済むため、投影
処理に関する構成や処理内容を変更する必要がなく、投
影処理に要する時間も変わらない。従って、短時間に3
次元的な投影画像の生成が可能になる。
【0080】<その他の実施の形態例> 以上の実施の形態例の動作説明では、MIP処理の
場合であったが、MinIP処理や特定値IP処理であ
っても同様に行うことが可能である。また、Bモード像
の表示,CFM表示,パワードプライメージングなどの
各種の超音波イメージングの処理に適用することが可能
である。
【0081】 また、上述した実施の形態例では、斜
め上から見下ろすようにZ方向にずらすようにしたが、
逆に下から見上げるようにエコーデータ毎に一定量ずつ
ずらすことも可能である。
【0082】 以上の超音波イメージング装置の動作
説明ではエコーデータとして音線データを用いる場合を
示したが、エコーデータとしてディジタルスキャンコン
バートした後のイメージデータを用いて同じ様な処理を
行うことも可能である。この場合には、図5の装置にお
いて画像処理回路230がイメージメモリ220内のイ
メージデータをずらすように書き換えてから投影処理を
行えばよい。
【0083】 そして、第1と第2の方向にずらして
投影処理を行う場合に、メモリ上で両方にずらすように
データを書き換えた後に、同一位置のピクセルで投影処
理を行うことも可能であり、処理を迅速に行うことが可
能である。
【0084】
【発明の効果】以上実施の形態例と共に詳細に説明した
ように、この明細書記載の各発明によれば以下のような
効果が得られる。
【0085】(1)請求項1記載の超音波イメージング
方法の発明では、複数イメージ分のデータ(音線データ
若しくはイメージデータ)を記憶した後に、このデータ
を隣接データに対して一定量ずつずらすように書き換
え、各データの同一位置のピクセルで投影処理を行うよ
うにすることで、投影処理の際にずらすためのアドレス
の計算が不要になり、視線方向を斜めにした状態の3次
元的な投影画像の生成が短時間に可能な超音波イメージ
ング方法を実現することができる。
【0086】(2)請求項2記載の超音波イメージング
装置の発明では、複数イメージ分のデータ(音線データ
若しくはイメージデータ)を記憶手段で記憶した後に、
この記憶したデータを画像処理手段で隣接データに対し
て一定量ずつずらすようにし、ずらした状態の各データ
の同一位置のピクセルで投影処理を行うようにすること
で、投影処理の際にずらすためのアドレスの計算が不要
になり、視線方向を斜めにした状態の3次元的な投影画
像の生成が短時間に可能な超音波イメージング装置を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波イメージング方法の処理手順の
原理を示すフローチャートである。
【図2】エコーデータの記憶位置書き換えの様子を示す
説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態例の超音波イメージング
方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施の形態例の超音波イメージング
装置の主要部の構成を示す構成図である。
【図5】本発明の一実施の形態例の超音波イメージング
装置の主要部の構成を示す構成図である。
【図6】エコーデータの記憶位置書き換えの様子を示す
説明図である。
【図7】視線方向を移動した場合の投影処理の様子を示
す説明図である。
【図8】視線方向を移動した場合の投影処理の結果を示
す説明図である。
【図9】本発明の一実施の形態例の超音波イメージング
方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】視線方向を移動した場合の投影処理の様子を
示す説明図である。
【図11】被検体の様子を示す説明図である。
【図12】エコーデータと被検体の様子を視線方向と共
に示す説明図である。
【図13】従来の投影処理により生成される投影画像の
様子を示す説明図である。
【図14】3次元画像処理の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
100 制御部 110 超音波探触子 120 超音波送受信装置 130 シネメモリ 140 アドレスユニット 150 投影処理部 160 DSC 170 ディスプレイ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波受波信号より得られる音線データ
    若しくはイメージデータのいずれかの複数イメージ分の
    データを記憶し、 記憶されたデータのそれぞれについて隣接するデータに
    対して一定量ずつずらすように書き換え、 各データの同一位置のピクセルで投影処理を行うことを
    特徴とする超音波イメージング方法。
  2. 【請求項2】 超音波受波信号より音線データ若しくは
    イメージデータを生成する超音波処理手段と、 この超音波処理手段により生成された複数イメージ分の
    データを記憶する記憶手段と、 記憶されたそれぞれのデータを、隣接するデータに対し
    て一定量ずつずらすように書き換え、各データの記憶エ
    リアの同一位置のピクセルでの投影処理を行う画像処理
    手段と、 を備えたことを特徴とする超音波イメージング装置。
JP8292485A 1996-11-05 1996-11-05 超音波イメージング方法及び超音波イメージング装置 Pending JPH10127637A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005074227A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc C面ボリューム複合イメージングのための方法及び装置
JP2006158732A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波診断装置

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