JPH1156840A - 投影像形成方法および超音波撮像装置 - Google Patents

投影像形成方法および超音波撮像装置

Info

Publication number
JPH1156840A
JPH1156840A JP9220442A JP22044297A JPH1156840A JP H1156840 A JPH1156840 A JP H1156840A JP 9220442 A JP9220442 A JP 9220442A JP 22044297 A JP22044297 A JP 22044297A JP H1156840 A JPH1156840 A JP H1156840A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image data
value projection
dimensional
projection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9220442A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3712506B2 (ja
Inventor
Hiroshi Hashimoto
浩 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GE Yokogawa Medical System Ltd filed Critical GE Yokogawa Medical System Ltd
Priority to JP22044297A priority Critical patent/JP3712506B2/ja
Publication of JPH1156840A publication Critical patent/JPH1156840A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3712506B2 publication Critical patent/JP3712506B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 血管等の像と関心領域の像を一緒に描出する
3次元表示像を得る投影像形成方法および超音波撮像装
置を実現する。 【解決手段】 Bモード画像データが存在する3次元座
標空間における3次元関心領域(ROI)内の画像デー
タについて最大値投影を行い(314)、3次元座標空
間のBモード画像データについて最小値投影を行い(3
16)、最大値投影によって得られた画像データと最小
値投影によって得られた画像データの和に基づいて画像
を形成する(318)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影像形成方法お
よび超音波撮像装置に関し、特に、3次元座標空間の画
像データを最大値投影(maximum intensity projectio
n) ないし最小値投影(minimum intensity projection)
することによって3次元表示像を得る投影像形成方法、
および最大値投影ないし最小値投影によって3次元表示
像を得る超音波撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被検体内の3次元領域を超音波で走査
し、エコー(echo)の強度信号に基づいてその領域のBモ
ード(mode)像を撮像したとき、3次元座標空間のBモー
ド画像データを最小値投影することにより、例えば血管
像等について近似的な3次元表示像が得られることが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】Bモード像において、
例えば腫瘍部等の関心領域の像は、周囲の正常組織の像
とは輝度やテクスチャ(texture) 等の違いによって目視
で識別できるとはいうものの、その画素値が正常組織の
ものより小さくなるとは限らないので、一般に最小値投
影では描出されない。腫瘍の診断においては、血管等と
の相対的な位置関係を示す3次元表示像を得ることが重
要であるが、Bモード像の最小値投影による3次元表示
像では血管像と腫瘍像を一緒に描出できず不便である。
【0004】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、血管等の像と関心領域の像
を一緒に描出する3次元表示像を得る投影像形成方法お
よび超音波撮像装置を実現することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)上記の課題を解決する第1の発明は、Bモード画
像データが存在する3次元座標空間における3次元関心
領域内の画像データについて最大値投影を行い、前記3
次元座標空間のBモード画像データについて最小値投影
を行い、前記最大値投影によって得られた画像データと
前記最小値投影によって得られた画像データの和に基づ
いて画像を形成する、ことを特徴とする。
【0006】(2)上記の課題を解決する第2の発明
は、被検体内の3次元領域を超音波で走査してそのエコ
ーを受信する超音波送受信手段と、前記エコーの強度信
号に基づいて被検体内のBモード像を表すBモード画像
データを生成するBモード画像データ生成手段と、前記
Bモード画像データが存在する3次元座標空間における
3次元関心領域内の画像データについて最大値投影を行
う最大値投影手段と、前記3次元座標空間のBモード画
像データについて最小値投影を行う最小値投影手段と、
前記最大値投影手段によって得られた画像データと前記
最小値投影手段によって得られた画像データの和に基づ
いて画像を形成する画像形成手段と、を具備することを
特徴とする。
【0007】第1発明または第2の発明において、前記
最小値投影が、投影方向から見て前記3次元関心領域以
遠を除いて最小値投影するものであることが、腫瘍部等
の背後に位置する血管等を描出しない点で好ましい。
【0008】また、第1発明または第2の発明におい
て、前記3次元関心領域が楕円積層体であることが、3
次元関心領域の設定を簡便化する点で好ましい。その場
合、前記楕円積層体が前記Bモード像上に描画された楕
円形に基づくものであることが、関心領域を適正化する
点で好ましい。
【0009】(作用)第1の発明または第2の発明で
は、3次元座標空間のBモード画像データについて、3
次元関心領域内につき最大値投影して得られた画像デー
タと、3次元座標空間全体につき最小値投影して得られ
た画像データとの和に基づいて画像を形成する。そこ
で、Bモード像上で観察される腫瘍部の範囲を3次元関
心領域とすることにより、血管像と腫瘍部像を一緒に表
示した3次元表示像が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。
【0011】図1に超音波撮像装置のブロック(block)
図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。
本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形
態の一例が示される。本装置の動作によって、本発明の
方法に関する実施の形態の一例が示される。
【0012】(構成)本装置の構成を説明する。図1に
示すように、本装置は、超音波プローブ(probe) 2を有
する。超音波プローブ2は、図示しない複数の超音波ト
ランスデューサ(transducer)のアレイ(array) を有す
る。アレイは、例えば前方に張り出した円弧に沿って1
次元的に配列された128個の超音波トランスデューサ
によって構成される。
【0013】すなわち、超音波プローブ2はコンベック
スプローブ(convex probe)となっている。なお、超音波
プローブ2はコンベックスプローブに限らない。個々の
超音波トランスデューサは例えばPZT(チタン酸ジル
コン酸鉛)セラミックス(ceramics)等の圧電材料によっ
て構成される。超音波プローブ2は被検体4に当接され
て使用される。
【0014】超音波プローブ2は送受信部6に接続され
ている。超音波プローブ2と送受信部6は、本発明にお
ける超音波送受信手段の実施の形態の一例である。送受
信部6は、超音波プローブ2に駆動信号を与えて被検体
4内に超音波を送波させるようになっている。超音波は
被検体4内にビーム(beam)として送波される。超音波ビ
ームの送波は所定の時間間隔で繰り返し行われる。
【0015】超音波ビームの送波方向は順次変更され、
被検体4の内部が、超音波ビームが形成する音線によっ
て走査される。すなわち被検体4の内部が音線順次によ
って走査される。音線の形成は、複数の超音波トランス
デューサの駆動に時間差を与えるフェーズドアレイ(pha
sed array)の手法を利用して行われる。また、音線の走
査は、音線形成に関わる複数の超音波トランスデューサ
を切り換えることにより、送波アパーチャ(aperture)を
アレイに沿って順次移動させる電子スキャン(scan)の手
法を利用して行われる。
【0016】送受信部6は、また、超音波プローブ2が
受波した被検体4からのエコー信号を受信するようにな
っている。エコー信号の受信は超音波の送波の繰り返し
の合間に行われる。各回の受信によって、音線毎のエコ
ー受信信号がそれぞれ形成される。受波の音線も送波に
合わせて走査される。
【0017】音線毎のエコー受信信号の形成は、例えば
アレイ中の複数の超音波トランスデューサの受信信号を
加算する時間差を調節するフェーズドアレイの手法によ
り行われる。受波の音線の走査は、受波のアパーチャを
アレイに沿って順次移動させる電子スキャンによって行
われる。
【0018】超音波プローブ2および送受信部6によっ
て、図2に示すような走査が行われる。すなわち、同図
に示すように、放射点200から発する音線202が円
弧204上を移動することにより、扇面状の2次元領域
206が走査され、いわゆるコンベックススキャンが行
われる。この走査はθ走査である。音線202を超音波
の送波方向とは反対方向に延長したとき、全ての音線が
一点208で交わるようになっている。点208は全て
の音線の発散点となる。
【0019】超音波プローブ2はアクチュエータ(actua
tor)8に連結されている。アクチュエータ8は、超音波
プローブ2をθ走査方向とは直交する方向(φ方向)に
移動させるようになっている。すなわち、アクチュエー
タ8はφ走査を行うものである。φ走査はθ走査と協調
して行われ、例えばθ走査の1スキャン毎にφ走査を1
ピッチ(pitch) 進めるようになっている。
【0020】φ走査を超音波プローブ2の揺動によって
おこなうとき、その中心軸は、図3に中心軸300で示
すように、θ走査の音線の発散点208を通るようにな
っている。このようなφ走査とθ走査の組み合わせによ
って、被検体4の内部の3次元領域302が走査され
る。φ走査は、この他に図4に示すように行うようにし
ても良い。図4に示すφ走査は、超音波プローブ2をθ
走査と直交する方向に平行移動させるようにしたもので
ある。なお、φ走査は、必ずしもアクチュエータ8によ
らず、操作者が手動で行うようにしても良い。
【0021】送受信部6から出力される音線毎のエコー
受信信号は、Bモード処理部10に入力される。Bモー
ド処理部10はBモード画像データを形成するものであ
る。Bモード処理部10は、図5に示すように対数増幅
回路102と包絡線検波回路104を備えている。Bモ
ード処理部10は、対数増幅回路102でエコー受信信
号を対数増幅し、包絡線検波回路104で包絡線検波し
て音線上の個々の反射点でのエコーの強度を表す信号、
すなわちAスコープ(scope) 信号を得て、このAスコー
プ信号の各瞬時の振幅をそれぞれ輝度値として、Bモー
ド画像データを形成するようになっている。
【0022】Bモード処理部10は画像処理部14に接
続されている。Bモード処理部10と画像処理部14
は、本発明におけるBモード画像データ生成手段の実施
の形態の一例である。画像処理部14は、Bモード処理
部10から入力されるデータに基づいてBモード画像を
生成するものである。
【0023】画像処理部14は、図6に示すように、バ
ス(bus) 140によって接続された音線データメモリ1
42、ディジタル・スキャンコンバータ(digital scan
converter)144、画像メモリ146および画像処理プ
ロセッサ148を備えている。Bモード処理部10から
音線毎に入力されたBモード画像データは、音線データ
メモリ142に記憶される。
【0024】被検体4の走査が3次元的に行われること
により、音線データメモリ142には3次元の音線デー
タが記憶される。すなわち、音線データメモリ142内
には、例えば図7に示すような3次元の音線データ空間
が形成される。この音線データ空間はθ、φおよびzの
3つの座標軸を有する。これらは極座標軸である。
【0025】ディジタル・スキャンコンバータ144
は、走査変換により音線データ空間のデータを物理空間
のデータに変換するものである。これによって、音線デ
ータ空間は例えば図8または図9に示すような物理デー
タ空間に変換される。物理データ空間はX,Y,Zの3
つの直交座標軸を有する。物理データ空間は、図3また
は図4に示した3次元領域302に相当する。
【0026】ディジタル・スキャンコンバータ144に
よって変換された画像データが画像メモリ146に記憶
される。すなわち、画像メモリ146は物理空間の画像
データを記憶する。画像メモリ146には3次元座標空
間(データ空間)が形成される。
【0027】画像処理プロセッサ148は、音線データ
メモリ142および画像メモリ146のデータについて
それぞれ所定のデータ処理を施すものである。このデー
タ処理には3次元表示像を得るためのデータ処理が含ま
れる。データ処理の詳細については後にあらためて説明
する。
【0028】画像処理プロセッサ148は、本発明にお
ける最大値投影手段の実施の形態の一例である。また、
本発明における最小値投影手段の実施の形態の一例であ
る。また、本発明における画像形成手段の実施の形態の
一例である。
【0029】画像処理部14には表示部16が接続され
ている。表示部16は、画像処理部14から画像信号が
与えられ、それに基づいて画像を表示するようになって
いる。
【0030】以上の送受信部6、アクチュエータ8、B
モード処理部10、画像処理部14および表示部16は
制御部18に接続されている。制御部18は、それら各
部に制御信号を与えてその動作を制御するようになって
いる。
【0031】制御部18には操作部20が接続されてい
る。操作部20は操作者によって操作され、制御部18
に所望の指令や情報を入力するようになっている。操作
部20は、例えばキーボード(keyboard)やその他の操作
具を備えた操作パネル(panel) で構成される。
【0032】(動作)本装置の動作を説明する。図10
に本装置の動作のフロー図を示す。操作者はアクチュエ
ータ8に連結された超音波プローブ2を被検体4の所望
の個所に位置決めし、操作部20を操作して撮像動作を
行わせる。以下、制御部18による制御の下で本装置の
動作が遂行される。
【0033】ステップ310において、3次元(3D)
スキャンを行う。すなわち、送受信部6は超音波プロー
ブ2を通じて音線順次で被検体4の内部をθ走査して逐
一そのエコーを受信する。Bモード処理部10は、送受
信部6から入力されるエコー受信信号からAスコープ信
号を求め、その各瞬時値を輝度値とするBモード画像デ
ータを音線毎に形成する。
【0034】画像処理部14は、Bモード処理部10か
ら入力される音線毎のBモード画像データを音線データ
メモリ142に記憶する。これによって、音線データメ
モリ142内にBモード画像データについての音線デー
タ空間が形成される。
【0035】画像処理プロセッサ148は、音線データ
メモリ142のBモード画像データをディジタル・スキ
ャンコンバータ144で走査変換して画像メモリ146
に書き込む。画像メモリ146の読出信号が表示部16
に表示される。これによってBモード画像が表示され
る。
【0036】超音波プローブ2のφ走査につれて、例え
ば図11に概念的に示すように、φ方向に異なる複数の
断面(θ走査面)900〜910の像が順次表示され
る。各断面の像は画像メモリ146に蓄積される。これ
によって、画像メモリ146には、断面900〜910
の積層によって構成される3次元領域302に関する画
像が記憶される。
【0037】3次元領域302には血管920と腫瘍9
22が存在する。腫瘍922の一端部924が断面90
0に位置する。腫瘍922の最も太い中間部926が断
面906に位置する。腫瘍922の他方の端部928が
断面910に位置する。
【0038】操作者は、表示部16に順次表示される各
断面の画像を観察して、腫瘍922の全貌を把握する。
すなわち、断面906の画像を観察して腫瘍922の最
も太い中間部926を認識し、断面900,910の画
像を観察して腫瘍922の両端部924,928をそれ
ぞれ認識する。
【0039】ステップ312において、操作者は、画像
から認識した腫瘍922の像に基づいて、ROI(regio
n of interest)すなわち関心領域を設定する。それに
は、先ず、操作者は、腫瘍922の最も太い中間部92
6が表示されている断面906の画面において、操作部
20の操作により腫瘍922の輪郭を描画する。輪郭の
描画は、例えば操作部20により形状と寸法が調節でき
る可変の楕円図形を用いて行われる。これは近似的な輪
郭を簡便に描画する点で好ましい。
【0040】例えば、肝臓癌等の腫瘍は、その断面が概
ね楕円ないし円形になっているので、可変の楕円図形を
利用することにより、比較的正確な輪郭を容易に描画す
ることができる。勿論、移動カーソル(cursor)等で輪郭
をなぞって描画するようにしても良い。
【0041】操作者は、描画した輪郭図形を画像処理プ
ロセッサ148に記憶させる。操作者は、さらに、断面
900、906および910の番号を入力し、3次元領
域302におけるそれら断面の位置を画像処理プロセッ
サ148に記憶させる。なお、画像処理プロセッサ14
8が表示中の断面の3次元的位置を常に認識していると
きは、番号入力に代えて所定のキーを押すことで、それ
を記憶させることができる。
【0042】画像処理プロセッサ148は、これらの入
力信号に基づき、腫瘍部922の3次元形状を求める。
それには、例えば、図12に示すような手法が用いられ
る。同図に示すように、断面906における最も太い中
間部の輪郭が長径aと短径bの楕円で表され、断面90
6から断面900および910までの距離をそれぞれF
およびLとしたとき、断面906と断面900の間の距
離iにおける腫瘍922の輪郭を、長径a’と短径b’
がそれぞれ下記の(1),(2)式で与えられる楕円と
し、断面906と断面910の間の距離iにおける輪郭
を、長径a''と短径b''がそれぞれ下記の(3),
(4)式で与えられる楕円とする。なお、a=bの場合
を含む。
【0043】
【数1】
【0044】
【数2】
【0045】
【数3】
【0046】
【数4】
【0047】これによって、腫瘍922の3次元形状が
複数の楕円板の積層(楕円積層体)からなる滑らかな近
似図形として求まる。すなわち、3次元領域302にお
いて、腫瘍922に対応する関心領域922’が3次元
的に設定される。
【0048】次に、ステップ314において、画像処理
プロセッサ148は、画像メモリ146の画像データの
うちROIに属するものについて最大値投影を行う。す
なわち、例えば図13に示すように、3次元領域302
に関して設定した所望の投影面304に、それに垂直な
複数の視線306により、関心領域922’に属する画
像データの最大値投影を行う。
【0049】関心領域922’は腫瘍922に相当する
ので、これによって腫瘍922の投影像すなわち腫瘍9
22の3次元表示像が得られる。画像処理プロセッサ1
48は、最大値投影によって得た画像データを画像メモ
リ146に記憶する。
【0050】次に、ステップ316において、画像処理
プロセッサ148は画像メモリ146に蓄積されている
3次元領域302全体の画像データについて最小値投影
を行う。すなわち、例えば図14に示すように、3次元
領域302に関して設定した上記の投影面304に、そ
れに垂直な多数の視線306により、3次元領域302
の画像データについて最小値投影を行う。
【0051】血液からのエコーが組織部からのエコーよ
りもはるかに弱いことにより、最小値投影によって血管
920の投影像すなわち血管920の3次元表示像が得
られる。画像処理プロセッサ148は、最小値投影によ
って得た画像データを、最大値投影によって得た画像デ
ータとは別に、画像メモリ146に記憶する。
【0052】次に、ステップ318において、画像処理
プロセッサ148は、最大値投影によって得られた画像
データと最小値投影によって得られた画像データとを加
算して表示用の画像データを形成する。これによって、
腫瘍部922の3次元表示像と血管920の3次元表示
像を合成した画像が構成される。合成され画像はステッ
プ320において、表示部16に可視像として表示され
る。
【0053】表示画像の実例を中間調の写真により図1
5に示す。同図において、楕円形の白い像が腫瘍像であ
り、その上ないしその近辺の黒い帯状図形が血管像であ
る。ここで、腫瘍像は、操作者が腫瘍と認定した部分の
画像データの最大値投影によって形成されるので、表示
画像のテクスチャは実体感のあるものとなる。投影方向
を少しずつ変えた投影像を連続的に表示することによ
り、腫瘍と血管の相互関係が立体的に把握しやすくな
る。
【0054】最小値投影を行うに当たり、例えば図16
に示すように、視線方向において関心領域922’以遠
の範囲は最小値投影を行わないようにしても良い。この
ようにすると、関心領域922’の背後に位置する血管
部分920’が最小値投影の対象にならないので、血管
部分920’の像が腫瘍922の像に重なって表示され
ることがなくなる。これによって、両画像の前後関係が
明瞭になる。その表示画像の実例を中間調の写真により
図17に示す。図17を図15と対比すると、図15に
おいて腫瘍922の像を斜めによぎっている血管像が無
くなることが見てとれる。
【0055】なお、最小値投影は視線方向において関心
領域922’の手前までは行われるので、例えば図18
に示すように、関心領域922’の手前に血管部分90
2''があるときは、その投影像が腫瘍922の像に重ね
て表示されるのはいうまでもない。
【0056】また、最小値投影によって、血管ばかりで
なく例えばリンパ管等の投影像が得られるので、リンパ
管像と腫瘍部ないし関心領域の像との関係を示す3次元
表示像を得ることも可能であある。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明で
は、Bモード画像データが存在する3次元座標空間にお
ける3次元関心領域内の画像データについて最大値投影
を行い、3次元座標空間のBモード画像データについて
最小値投影を行い、最大値投影によって得られた画像デ
ータと最小値投影によって得られた画像データの和に基
づいて画像を形成するようにしたので、血管等の像と関
心領域の像を一緒に表示した3次元表示像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の装置による音線走
査の概念図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例の装置による3次元
走査の概念図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例の装置による3次元
走査の概念図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例の装置の一部のブロ
ック図である。
【図6】本発明の実施の形態の一例の装置の一部のブロ
ック図である。
【図7】本発明の実施の形態の一例の装置における音線
データ空間を示す概念図である。
【図8】本発明の実施の形態の一例の装置における物理
空間を示す概念図である。
【図9】本発明の実施の形態の一例の装置における物理
空間を示す概念図である。
【図10】本発明の実施の形態の一例の装置の動作を示
すフロー図である。
【図11】本発明の実施の形態の一例の装置の動作を示
す概念図である。
【図12】本発明の実施の形態の一例の装置における3
次元関心領域の概念図である。
【図13】本発明の実施の形態の一例の装置における最
大値投影の概念図である。
【図14】本発明の実施の形態の一例の装置における最
小値投影の概念図である。
【図15】本発明の実施の形態の一例の装置の表示部に
表示した画面の一例を中間調の写真で示す図である。
【図16】本発明の実施の形態の一例の装置における最
小値投影の概念図である。
【図17】本発明の実施の形態の一例の装置の表示部に
表示した画面の一例を中間調の写真で示す図である。
【図18】本発明の実施の形態の一例の装置における最
小値投影の概念図である。
【符号の説明】
2 超音波プローブ 4 被検体 6 送受信部 8 アクチュエータ 10 Bモード処理部 14 画像処理部 16 表示部 18 制御部 20 操作部 102 対数増幅回路 104 包絡線検波回路 140 バス 142 音線データメモリ 144 ディジタル・スキャンコンバータ 146 画像メモリ 148 画像処理プロセッサ 200 放射点 202 音線 204 円弧 206 2次元領域 208 発散点 300 回転軸 302 3次元領域 900〜910 断面 920 血管 922 腫瘍 922’ 関心領域 924 一端部 926 中間部 928 他端部 304 投影面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Bモード画像データが存在する3次元座
    標空間における3次元関心領域内の画像データについて
    最大値投影を行い、 前記3次元座標空間のBモード画像データについて最小
    値投影を行い、 前記最大値投影によって得られた画像データと前記最小
    値投影によって得られた画像データの和に基づいて画像
    を形成する、ことを特徴とする投影像形成方法。
  2. 【請求項2】 被検体内の3次元領域を超音波で走査し
    てそのエコーを受信する超音波送受信手段と、 前記エコーの強度信号に基づいて被検体内のBモード像
    を表すBモード画像データを生成するBモード画像デー
    タ生成手段と、 前記Bモード画像データが存在する3次元座標空間にお
    ける3次元関心領域内の画像データについて最大値投影
    を行う最大値投影手段と、 前記3次元座標空間のBモード画像データについて最小
    値投影を行う最小値投影手段と、 前記最大値投影手段によって得られた画像データと前記
    最小値投影手段によって得られた画像データの和に基づ
    いて画像を形成する画像形成手段と、を具備することを
    特徴とする超音波撮像装置。
JP22044297A 1997-08-15 1997-08-15 超音波撮像装置 Expired - Fee Related JP3712506B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22044297A JP3712506B2 (ja) 1997-08-15 1997-08-15 超音波撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22044297A JP3712506B2 (ja) 1997-08-15 1997-08-15 超音波撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1156840A true JPH1156840A (ja) 1999-03-02
JP3712506B2 JP3712506B2 (ja) 2005-11-02

Family

ID=16751184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22044297A Expired - Fee Related JP3712506B2 (ja) 1997-08-15 1997-08-15 超音波撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3712506B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003204963A (ja) * 2001-09-18 2003-07-22 Kretztechnik Ag 複数の2dスライスから画像を作成するための超音波診断方法及び装置
JP2005323657A (ja) * 2004-05-12 2005-11-24 Toshiba Corp 超音波診断装置及び画像処理装置
JP2007054504A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Hitachi Medical Corp 超音波診断装置
US7223240B2 (en) 2002-11-14 2007-05-29 Aloka Co., Ltd. Ultrasonic diagnostic apparatus
NL1033651C2 (nl) 2006-04-06 2008-02-28 Ge Med Sys Global Tech Co Llc Werkwijze en inrichting voor het uitvoeren van een maximum-intensiteitsprojectie.
JP2010227499A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Aloka Co Ltd 超音波診断装置
JP2012509694A (ja) * 2008-11-24 2012-04-26 ブラッコ・シュイス・ソシエテ・アノニム リアルタイム灌流イメージング及び定量化

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003204963A (ja) * 2001-09-18 2003-07-22 Kretztechnik Ag 複数の2dスライスから画像を作成するための超音波診断方法及び装置
US7223240B2 (en) 2002-11-14 2007-05-29 Aloka Co., Ltd. Ultrasonic diagnostic apparatus
JP2005323657A (ja) * 2004-05-12 2005-11-24 Toshiba Corp 超音波診断装置及び画像処理装置
JP2007054504A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Hitachi Medical Corp 超音波診断装置
NL1033651C2 (nl) 2006-04-06 2008-02-28 Ge Med Sys Global Tech Co Llc Werkwijze en inrichting voor het uitvoeren van een maximum-intensiteitsprojectie.
US7933438B2 (en) 2006-04-06 2011-04-26 Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc Maximum intensity projection performing method and apparatus
JP2012509694A (ja) * 2008-11-24 2012-04-26 ブラッコ・シュイス・ソシエテ・アノニム リアルタイム灌流イメージング及び定量化
JP2010227499A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Aloka Co Ltd 超音波診断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3712506B2 (ja) 2005-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4444108B2 (ja) 仰角バイプレーン画像を備える超音波診断システム
US6186948B1 (en) Ultrasonic diagnostic apparatus
JP4541146B2 (ja) 相互関係平面の向きを示すアイコンを用いるバイプレーン超音波画像化
US6669641B2 (en) Method of and system for ultrasound imaging
JP2010042266A (ja) 超音波撮像装置および超音波撮像方法
JP2003204963A (ja) 複数の2dスライスから画像を作成するための超音波診断方法及び装置
US20050261583A1 (en) Ultrasonic imaging apparatus, ultrasonic image processing method, and ultrasonic image processing program
US9566044B2 (en) Medical image display apparatus and ultrasonic diagnosis apparatus
JP2007513672A (ja) 2次元アレイトランスデューサを用いる立体的超音波画像化システム
JP2002209900A (ja) タイムゲイン調節方法および装置、記録媒体並びに超音波撮影装置
JPH0382456A (ja) 超音波診断装置
JP3712506B2 (ja) 超音波撮像装置
JP2005342194A (ja) 超音波診断装置
KR100978479B1 (ko) 스캔 변환을 고속으로 수행하는 초음파 시스템 및 방법
JP4297561B2 (ja) オパシティ設定方法、3次元像形成方法および装置並びに超音波撮像装置
JP3715745B2 (ja) 超音波撮像装置
JPH1156841A (ja) 3次元関心領域設定方法および画像処理装置並びに超音波撮像装置
JP4246853B2 (ja) 超音波診断装置
JP2005245936A (ja) 超音波診断装置
JP3110001B2 (ja) 投影像形成方法および超音波撮像装置
JP2003190153A (ja) 超音波撮影装置
JP4310000B2 (ja) 3次元像形成方法および装置並びに超音波撮像装置
JP2001037757A (ja) 超音波ビーム走査方法および装置並びに超音波撮像装置
JP2002165795A (ja) 関心領域設定方法および装置並びに超音波撮影装置
JPH11206766A (ja) 超音波撮像方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050817

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090826

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090826

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090826

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100826

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100826

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100826

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100826

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110826

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110826

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees