JP2000157540A - 投影画像表示方法および装置並びに超音波撮像装置 - Google Patents

投影画像表示方法および装置並びに超音波撮像装置

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JP2000157540A
JP2000157540A JP10334544A JP33454498A JP2000157540A JP 2000157540 A JP2000157540 A JP 2000157540A JP 10334544 A JP10334544 A JP 10334544A JP 33454498 A JP33454498 A JP 33454498A JP 2000157540 A JP2000157540 A JP 2000157540A
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Sei Kato
生 加藤
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GE Healthcare Japan Corp
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GE Yokogawa Medical System Ltd
Yokogawa Medical Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実な立体感を付与する投影画像表示方法お
よび装置、並びに、そのような投影像表示装置を備えた
超音波撮像装置を実現する。 【解決手段】 シーンを構成する3次元画像データ30
2’を観察者の両眼の視線に相当する方向にそれぞれ投
影して2つの投影像を求め、2つの投影像を互いに異な
る色のモノクローム画像として同一の画面に表示する。
この画像を両眼別々なカラーフィルタを通して観察し立
体感を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影画像表示方法
および装置並びに超音波撮像装置に関し、特に、立体視
可能な投影画像を表示する投影画像表示方法および装
置、並びに、そのような投影像表示装置を備えた超音波
撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被検体内の3次元領域を超音波で撮像す
る場合、超音波ビーム(beam)を音線順次で走査し
てエコーを受信しながら、音線の走査面をそれに交叉す
る方向に順次移動させ、エコー受信信号に基づいて各走
査面の断層像を逐次生成し、それら断層像の集積により
3次元画像を構成するようにしている。3次元画像デー
タの最大値投影(MIP:maximum inten
sity projection)や最小値投影(Mi
P:minimum intensity proje
ction)等により、投影画像が生成される。
【0003】このような投影画像には立体感がないの
で、投影方向を少しずつ変えた複数の投影像を順番に表
示することにより、あたかも3次元画像が回転している
かのような視覚効果を観察者が与え、回転に伴う画像の
見え方の変化から、奥行き方向の前後関係すなわち立体
感を印象づけるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような投影画像
への立体感付与は間接的なものであり、必ずしも確実な
立体感が得られないという問題があった。
【0005】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、確実な立体感を付与する投
影画像表示方法および装置、並びに、そのような投影像
表示装置を備えた超音波撮像装置を実現することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
する第1の発明は、シーンを構成する3次元画像データ
を観察者の両眼の視線に相当する方向にそれぞれ投影し
て2つの投影像を求め、前記2つの投影像を互いに異な
る色のモノクローム画像として同一の画面に観察者の両
眼の視差に相当する相互間の位置ずれを伴って表示す
る、ことを特徴とする投影画像表示方法である。
【0007】(2)上記の課題を解決する第2の発明
は、シーンを構成する3次元画像データを観察者の両眼
の視線に相当する方向にそれぞれ投影して2つの投影像
を求める投影像生成手段と、前記2つの投影像を互いに
異なる色のモノクローム画像として同一の画面に観察者
の両眼の視差に相当する相互間の位置ずれを伴って表示
する画像表示手段と、を具備することを特徴とする投影
画像表示装置である。
【0008】(3)上記の課題を解決する第3の発明
は、超音波により被検体内の3次元領域を撮像する撮像
手段と、前記撮像手段が撮像したシーンを構成する3次
元画像データを観察者の両眼の視線に相当する方向にそ
れぞれ投影して2つの投影像を求める投影像生成手段
と、前記2つの投影像を互いに異なる色のモノクローム
画像として同一の画面に観察者の両眼の視差に相当する
相互間の位置ずれを伴って表示する画像表示手段と、を
具備することを特徴とする超音波撮像装置である。
【0009】第3の発明において、前記投影像はBモー
ド画像については最小値投影像であることが、血管の投
影像を生成する点で好ましい。また、第3の発明におい
て、前記投影像はパワードップラ画像については最大値
投影像であることが、血管の投影像を生成する点で好ま
しい。
【0010】(作用)本発明では、両眼の視線の方向で
それぞれ求めた2つの投影像を、視差相当分だけずらし
て互いに異なる色で同一画面に表示する。2つの画像を
表示色に対応した2つの光学フィルタを通して両眼で別
々に観察することにより立体感を得る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図1に超音波撮像装置のブ
ロック(block)図を示す。本装置は本発明の実施
の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の
装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動
作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が
示される。
【0012】図1に示すように、本装置は、超音波プロ
ーブ2(probe)を有する。超音波プローブ2は、
図示しない複数の超音波トランスデューサ(trans
ducer)のアレイ(array)を有する。個々の
超音波トランスデューサは例えばPZT(チタン(T
i)酸ジルコン(Zr)酸鉛)セラミックス(cera
mics)等の圧電材料によって構成される。超音波プ
ローブ2は、操作者により被検体4に当接して使用され
る。
【0013】超音波プローブ2は送受信部6に接続され
ている。送受信部6は、超音波プローブ2に駆動信号を
与えて超音波を送波させる。送受信部6は、また、超音
波プローブ2が受波したエコー(echo)信号を受信
する。送受信部6のブロック図を図2に示す。同図に示
すように、送受信部6は送波タイミング(timin
g)発生回路602を有する。送波タイミング発生回路
602は、送波タイミング信号を周期的に発生して送波
ビームフォーマ604に入力する。
【0014】送波ビームフォーマ604は、送波のビー
ムフォーミング(beamforming)を行うもの
で、送波タイミング信号に基づき、所定の方位の超音波
ビームを形成するためのビームフォーミング信号を生じ
る。ビームフォーミング信号は、方位に対応した時間差
が付与された複数の駆動信号からなる。送波ビームフォ
ーマ604は、送波ビームフォーミング信号を送受切換
回路606に入力する。
【0015】送受切換回路606は、ビームフォーミン
グ信号を超音波トランスデューサアレイに入力する。超
音波トランスデューサアレイにおいて、送波アパーチャ
(aperture)を構成する複数の超音波トランス
デューサは、駆動信号の時間差に対応した位相差を持つ
超音波をそれぞれ発生する。それら超音波の波面合成に
より、所定方位の音線に沿った超音波ビームが形成され
る。
【0016】送受切換回路606には、受波ビームフォ
ーマ610が接続されている。送受切換回路606は、
超音波トランスデューサアレイ中の受波アパーチャが受
波した複数のエコー信号を受波ビームフォーマ610に
入力する。受波ビームフォーマ610は、送波の音線に
対応した受波のビームフォーミングを行うもので、複数
の受波エコーに時間差を付与して位相を調整し、次いで
それら加算して音線に沿ったエコー受信信号を形成す
る。
【0017】超音波ビームの送波は、送波タイミング発
生回路602が発生する送波タイミング信号により、所
定の時間間隔で繰り返し行われる。そのつど、送波ビー
ムフォーマ604および受波ビームフォーマ610によ
り、音線の方位が所定量ずつ変更される。それによっ
て、被検体4の内部が、音線によって順次に走査され
る。以上の、送波タイミング発生回路602ないし受波
ビームフォーマ610は、後述の制御部18によって制
御される。
【0018】このような構成の送受信部6は、例えば図
3に示すような走査を行う。すなわち、放射点200か
らz方向に延びる音線202で扇状の2次元領域206
をθ方向に走査し、いわゆるセクタスキャン(sect
or scan)を行う。送波および受波のアパーチャ
を超音波トランスデューサアレイの一部を用いて形成す
るときは、このアパーチャをアレイに沿って順次移動さ
せることにより、例えば図4に示すような走査を行うこ
とができる。すなわち、放射点200からz方向に発す
る音線202を直線状の軌跡204に沿って平行移動さ
せることにより、矩形状の2次元領域206がx方向に
走査され、いわゆるリニアスキャン(linear s
can)が行われる。
【0019】なお、超音波トランスデューサアレイが、
超音波送波方向に張り出した円弧に沿って形成されたい
わゆるコンベックスアレイ(convex arra
y)である場合は、リニアスキャンと同様な音線操作に
より、例えば図5に示すように、音線202の放射点2
00を円弧状の軌跡204に沿って移動させ、扇面状の
2次元領域206をθ方向に走査して、いわゆるコンベ
ックススキャンが行われるのはいうまでもない。以下、
θ方向の走査をθ走査という。コンベックススキャンの
場合、音線202を超音波の送波方向(z方向)とは反
対方向に延長したとき、全ての音線が一点208で交わ
るようになっている。点208は全ての音線の発散点と
なる。
【0020】操作者は、超音波プローブ2をθ方向およ
びz方向とは垂直な方向(φ方向)に平行移動させなが
ら撮像を行う。これによって、例えばコンベックススキ
ャンの場合は、図6に示すように、被検体4内の3次元
領域302が走査される。以下、φ方向の走査をφ走査
という。なお、φ走査は、超音波プローブ2の平行移動
に限らず、首振り操作により行うようにしても良い。ま
た、平行移動させる場合でも、その方向は音線走査面
(2次元領域206)に垂直である必要はなく、適宜の
角度でそれに交叉する方向であって良い。
【0021】送受信部6はBモード(mode)処理部
10およびドップラ(Doppler)処理部12に接
続されている。送受信部6から出力される音線毎のエコ
ー受信信号は、Bモード処理部10およびドップラ処理
部12に入力される。超音波プローブ2、送受信部6、
Bモード処理部10およびドップラ処理部12は、本発
明における撮像手段の実施の形態の一例である。
【0022】Bモード処理部10はBモード画像データ
を形成するものである。Bモード処理部10は、図7に
示すように対数増幅回路102と包絡線検波回路104
を備えている。Bモード処理部10は、対数増幅回路1
02でエコー受信信号を対数増幅し、包絡線検波回路1
04で包絡線検波して音線上の個々の反射点でのエコー
の強度を表す信号、すなわちAスコープ(scope)
信号を得て、このAスコープ信号の各瞬時の振幅をそれ
ぞれ輝度値として、Bモード画像データを形成する。
【0023】ドップラ処理部12はドップラ画像データ
を形成するものである。ドップラ処理部12は、図8に
示すように直交検波回路120、MTIフィルタ(mo
ving target indication fi
lter)122、自己相関回路124、平均流速演算
回路126、分散演算回路128およびパワー(pow
er)演算回路130を備えている。
【0024】ドップラ処理部12は、直交検波回路12
0でエコー受信信号を直交検波し、MTIフィルタ12
2でMTI処理し、自己相関回路124で自己相関演算
を行い、平均流速演算回路126で自己相関演算結果か
ら平均流速を求め、分散演算回路128で自己相関演算
結果から流速の分散を求め、パワー演算回路130で自
己相関演算結果からドプラ信号のパワーを求めるように
なっている。
【0025】これによって、被検体4内の血流等の平均
流速とその分散およびドプラ信号のパワーを表すそれぞ
れのデータ、すなわち、ドップラ画像データが音線毎に
得られる。なお、流速は音線方向の成分として得られ
る。流れの方向は、近づく方向と遠ざかる方向とが区別
される。
【0026】Bモード処理部10およびドップラ処理部
12は画像処理部14に接続されている。画像処理部1
4は、本発明における投影像生成手段の実施の形態の一
例である。画像処理部14は、Bモード処理部10およ
びドップラ処理部12からそれぞれ入力されるデータに
基づいて、それぞれBモード画像、ドップラ画像および
後述する投影像を生成するものである。
【0027】画像処理部14は、図9に示すように、バ
ス(bus)140によって接続された音線データメモ
リ(data memory)142、ディジタル・ス
キャンコンバータ(digital scan con
verter)144、画像メモリ146および画像処
理プロセッサ(processor)148を備えてい
る。
【0028】Bモード処理部10およびドップラ処理部
12から音線毎に入力されたBモード画像データおよび
ドップラ画像データは、音線データメモリ142にそれ
ぞれ記憶される。被検体4の走査が3次元的に行われる
ことにより、音線データメモリ142には3次元の音線
データが記憶される。すなわち、音線データメモリ14
2内には、例えば図10に示すような3次元の音線デー
タ空間が形成される。この音線データ空間は3つの座標
軸θ,φ,zを有する。
【0029】ディジタル・スキャンコンバータ144
は、走査変換により音線データ空間のデータを物理空間
のデータに変換するものである。これによって、音線デ
ータ空間は例えば図11に示すような物理データ空間に
変換される。この物理データ空間は3つの座標軸x,
y,zを有する。ディジタル・スキャンコンバータ14
4によって変換された画像データは、画像メモリ146
に記憶される。すなわち、画像メモリ146は物理空間
の画像データを記憶する。画像メモリ146には3次元
座標空間(データ空間)が形成される。
【0030】画像処理プロセッサ148は、音線データ
メモリ142および画像メモリ146のデータについて
それぞれ所定のデータ処理を施すものである。このデー
タ処理には投影像を求めるためのデータ処理が含まれ
る。データ処理の詳細については、後にあらためて説明
する。
【0031】画像処理部14には表示部16が接続され
ている。表示部16は、本発明における画像表示手段の
実施の形態の一例である。表示部16は、画像処理部1
4から画像信号が与えられ、それに基づいて画像を表示
するようになっている。なお、表示部16は、カラー
(color)画像が表示可能なグラフィックディスプ
レー(graphic display)等で構成され
る。画像処理部14および表示部16は、本発明の投影
画像表示装置の実施の形態の一例である。
【0032】以上の送受信部6、Bモード処理部10、
ドップラ処理部12、画像処理部14および表示部16
には制御部18が接続されている。制御部18は、それ
ら各部に制御信号を与えてその動作を制御する。また、
被制御の各部から各種の報知信号が入力される。
【0033】制御部18の制御の下で、Bモード動作お
よびドップラモード動作が実行される。制御部18には
操作部20が接続されている。操作部20は操作者によ
って操作され、制御部18に所望の指令や情報を入力す
るようになっている。操作部20は、例えばキーボード
(keyboard)やその他の操作具を備えた操作パ
ネル(pannel)で構成される。
【0034】本装置の動作を説明する。操作者は超音波
プローブ2を被検体4の所望の個所に当接し、操作部2
0を操作して、例えばBモードとドップラモードを併用
した撮像動作を行う。これによって、制御部18による
制御の下で、Bモードとドップラモードが時分割で行わ
れる。すなわち、例えばドップラモードのスキャンを数
回行う度にBモードのスキャンを1回行う割合で、Bモ
ードとドップラモードの混合スキャンを行う。
【0035】Bモードにおいては、送受信部6は、超音
波プローブ2を通じて音線順次で被検体4の内部をθ走
査して逐一そのエコーを受信する。Bモード処理部10
は、送受信部6から入力されるエコー受信信号を対数増
幅回路102で対数増幅し包絡線検波回路104で包絡
線検波してAスコープ信号を求め、それに基づいて音線
毎のBモード画像データを形成する。画像処理部14
は、Bモード処理部10から入力される音線毎のBモー
ド画像データを音線データメモリ142に記憶する。こ
れによって、音線データメモリ142内に、Bモード画
像データについての音線データ空間が形成される。
【0036】ドップラモードにおいては、送受信部6は
超音波プローブ2を通じて音線順次で被検体4の内部を
θ走査して逐一そのエコーを受信する。その際、1音線
当たり複数回の超音波の送波とエコーの受信が行われ
る。ドップラ処理部12は、エコー受信信号を直交検波
回路120で直交検波し、MTIフィルタ122でMT
I処理し、自己相関回路124で自己相関を求め、自己
相関結果から、平均流速演算回路126で平均流速を求
め、分散演算回路128で分散を求め、パワー演算回路
130でパワーを求める。
【0037】これらの算出値は、それぞれ、例えば血流
等の平均流速とその分散およびドップラ信号のパワーを
音線毎に表すドップラ画像データとなる。なお、MTI
フィルタ122でのMTI処理は1音線当たりの複数回
のエコー受信信号を用いて行われる。画像処理部14
は、ドップラ処理部12から入力される音線毎のドップ
ラ画像データを音線データメモリ142に記憶する。こ
れによって、音線データメモリ142内に、ドップラ画
像データについての音線データ空間が形成される。
【0038】画像処理プロセッサ148は、音線データ
メモリ142のBモード画像データとドップラ画像デー
タをディジタル・スキャンコンバータ144でぞれぞれ
走査変換して画像メモリ146に書き込む。その際、ド
ップラ画像データを、流速に分散を加えたCFM(co
lor flow mapping)画像用の画像デー
タおよびパワードップラ画像用の画像データとしてそれ
ぞれ書き込む。
【0039】画像処理プロセッサ148は、Bモード画
像、CFM画像およびパワードップラ画像を別々な領域
に書き込む。Bモード画像は、θ走査面における体内組
織の断層像を示すものとなる。CFM画像は、θ走査面
における血流速度等の2次元分布を示す画像となる。パ
ワードップラ画像は、θ走査面における血流等の存在を
示す画像となる。この画像は実質的に血管を示すものと
なる。
【0040】超音波プローブ2のφ走査につれて、例え
ば図12に模式的に示すように、被検体4内の複数の断
面900〜90nが順次走査される。断面900〜90
nの積層が3次元領域302を構成する。ここで、3次
元領域302には血管920が存在するものとする。
【0041】画像処理プロセッサ148は、このような
複数の断面900〜90nの画像データに基づいて投影
像を生成する。以下、投影像の生成について説明する。
なお、投影像の生成に用いる画像データとして画像メモ
リ146に記憶したものを用いた例で説明するが、画像
データはそれに限るものではなく、音線データメモリ1
42に記憶した音線データ空間の画像データを用いるよ
うにしても良い。ただし、後でディジタル・スキャンコ
ンバータ144により物理空間への変換を行う必要があ
る。
【0042】3次元領域302におけるθ走査により例
えば図13に示すような断層像90iが得られると、こ
の断層像90iには血管断面像92iが含まれる。血管
断面像92iは、パワードップラ画像では高輝度で表さ
れ、Bモード像では低輝度で表される。画像処理プロセ
ッサ148は、断層像90iの画像データについてz方
向への最大値投影または最小値投影を行い、投影データ
93iを求める。最大値投影はパワードップラ画像に対
して行われる。最小値投影はBモード画像に対して行わ
れる。
【0043】投影データ93iは、xy平面に平行な投
影面940におけるx軸方向の1次元画像(ライン画
像)データとなる。画像処理プロセッサ148は、投影
データ93iを画像メモリ146の所定の領域に記憶す
る。次の断面の断層像90jについても、同様にして投
影データ93jを求める。そして、この投影データ93
jを、投影面940における次の列の投影データとして
画像メモリ146の所定の領域に記憶する。
【0044】以下同様に、引き続く断層像90k,…に
ついて、z方向の最大値投影または最小値投影による投
影データ93k,…を逐次求めてそれぞれ画像メモリ1
46に記憶する。これによって、画像メモリ146に
は、血管920の像を投影面940に投影した画像、す
なわち、血管920の走行状態を超音波プローブ2側か
ら見た像(投影像)が形成される。
【0045】投影像の形成に当たっては、各ライン画像
の間には、補間によるライン画像を適宜に挿入するよう
にしても良い。このような投影像を表示部16に表示す
ることにより、表示画面には例えば図14に示すよう
に、血管920が投影像として示される。なお、画像デ
ータの投影は、断層像上に設定した適宜の関心領域に属
する画像データのみについて行うようにしても良い。こ
れは、例えば体内の所望の深さ範囲に位置する血管のみ
を投影する点で好ましい。
【0046】投影像は、超音波プローブ2側から見たも
のばかりでなく、任意の方向から見たものを生成するこ
とができ、例えば図15に示すように、血管像920’
が存在する3次元画像データ空間302’をy方向に見
た投影像を生成することができる。そこで、観察者の両
眼の視差に合わせて、左眼用と右眼用に別々な視線を設
定し、それらの視線方向での投影像をそれぞれ生成す
る。
【0047】すなわち、例えば図16に示すように、左
眼用に視線1を設定し右眼用に視線8を設定してそれぞ
れ投影像を生成する。視線1,5は両眼の感覚に対応し
た感覚を有し、かつ両眼の視差に対応した角度差を有す
る。視線は、両眼の間隔が相違する観察者に合わせて、
例えば左眼用の視線2および右眼用の視線4のように間
隔および角度差を変えたものを設定するようにしても良
い。
【0048】2つの視線による投影像は例えば図17に
示すように得られる。すなわち、左眼の視線による投影
像(左眼視像)が同図の(a)に示すように得られ、右
眼の視線による投影像(右眼視像)が(b)に示すよう
に得られる。両投影像における血管像920’には両眼
の視差に基づく形状および位置の相違がある。図ではそ
れを誇張して示す。このような2つの投影像を表示部1
6では同一の画面にどじに表示する。
【0049】これによって、例えば図18に示すよう
に、左眼視像と右眼視像とが視差分だけずれて重なり合
った表示画像が得られる。ここで、表示に際し左眼視像
と右眼視像の表示色を異ならせる。すなわち、例えば、
左眼視像をRGB(red,green,blue)カ
ラーのRカラーにより階調画像として表示し、右眼視像
をBカラーにより階調画像として表示する。
【0050】このような表示画像を、観察者が左眼に青
い色のフィルタ、右眼に赤い色のフィルタを入れた眼鏡
を通して観察する。これにより、左眼視像を左眼で、右
眼視像を右眼でそれぞれ観察することになり、アナグリ
フ(anaglyph)の原理により、観察者は血管像
920’を立体像として認識することができる。
【0051】左眼視像および右眼視像を少しずつ視線方
向を変えたものを複数対生成し、順次に表示するように
すれば、立体像に回転アニメーション(animati
on)を付与することができる。回転する立体像は3次
元的把握をさらに容易にする点で好ましい。
【0052】なお、2つの画像の表示色およびそれに対
応するカラーフィルタは、上記のようなRカラーおよび
Bカラーに限るものではなく、共通する色スペクトラム
(spectrum)を持たないものであれば良い。ま
た、画像は超音波がぞに限るものではなく、3次元画像
空間すなわち3次元のシーン(scene)における一
般画像であって良い。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、確実な立体感を付与する投影画像表示方法および
装置、並びに、そのような投影像表示装置を備えた超音
波撮像装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】図1に示した装置における送受信部のブロック
図である。
【図3】図1に示した装置による音線走査の模式図であ
る。
【図4】図1に示した装置による音線走査の模式図であ
る。
【図5】図1に示した装置による音線走査の模式図であ
る。
【図6】図1に示した装置による3次元走査の模式図で
ある。
【図7】図1に示した装置におけるBモード処理部のブ
ロック図である。
【図8】図1に示した装置におけるドップラ処理部のブ
ロック図である。
【図9】図1に示した装置における画像処理部のブロッ
ク図である。
【図10】図1に示した装置が形成する音線データ空間
を示す模式図である。
【図11】図1に示した装置が形成する物理空間を示す
模式図である。
【図12】図1に示した装置による3次元走査の模式図
である。
【図13】図1に示した装置による投影像生成の模式図
である。
【図14】図1に示した装置による投影像表示の模式図
である。
【図15】図1に示した装置が形成した3次元画像デー
タ空間の模式図である。
【図16】図1に示した装置による投影像生成の模式図
である。
【図17】図1に示した装置により生成された投影像の
模式図である。
【図18】図1に示した装置による投影像表示の模式図
である。
【符号の説明】
2 超音波プローブ 4 被検体 6 送受信部 10 Bモード処理部 12 ドップラ処理部 14 画像処理部 16 表示部 18 制御部 20 操作部 302’ 3次元画像データ空間 920’ 血管像

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シーンを構成する3次元画像データを観
    察者の両眼の視線に相当する方向にそれぞれ投影して2
    つの投影像を求め、 前記2つの投影像を互いに異なる色のモノクローム画像
    として同一の画面に観察者の両眼の視差に相当する相互
    間の位置ずれを伴って表示する、ことを特徴とする投影
    画像表示方法。
  2. 【請求項2】 シーンを構成する3次元画像データを観
    察者の両眼の視線に相当する方向にそれぞれ投影して2
    つの投影像を求める投影像生成手段と、 前記2つの投影像を互いに異なる色のモノクローム画像
    として同一の画面に観察者の両眼の視差に相当する相互
    間の位置ずれを伴って表示する画像表示手段と、を具備
    することを特徴とする投影画像表示装置。
  3. 【請求項3】 超音波により被検体内の3次元領域を撮
    像する撮像手段と、 前記撮像手段が撮像したシーンを構成する3次元画像デ
    ータを観察者の両眼の視線に相当する方向にそれぞれ投
    影して2つの投影像を求める投影像生成手段と、 前記2つの投影像を互いに異なる色のモノクローム画像
    として同一の画面に観察者の両眼の視差に相当する相互
    間の位置ずれを伴って表示する画像表示手段と、を具備
    することを特徴とする超音波撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008000181A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Toshiba Corp 超音波診断装置及び超音波画像表示プログラム
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JP2018183610A (ja) * 2018-06-26 2018-11-22 キヤノン株式会社 被検体情報取得装置、被検体情報取得方法およびプログラム

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