JP3110001B2 - 投影像形成方法および超音波撮像装置 - Google Patents
投影像形成方法および超音波撮像装置Info
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Description
よび超音波撮像装置に関し、特に、3次元座標空間の画
像データを予め指定された値に基づいて2次元座標空間
に投影することにより3次元表示像を得る投影像形成方
法、および3次元座標空間の画像データの投影処理によ
り3次元表示像を得る超音波撮像装置に関する。
し、エコー(echo)受信信号に基づいてその領域の内部状
態を画像化したとき、3次元座標空間の画像データ(dat
a)を予め指定された値(例えば、最大値や最小値等)に
基づいて投影処理することにより、近似的な3次元表示
像を得ることができる。
(Bモード(mode)像)である場合は、最大値投影によっ
て例えば腫瘍部等の3次元表示像が得られる。画像デー
タがエコーのドップラ(Doppler) 信号によるもの(ドッ
プラ像)である場合は、最大値投影によって例えば血流
等の3次元表示像が得られる。
元分布を示すCFM(color flow mapping)像と、ドップ
ラ信号のパワー(power) の2次元分布を示すPDI(pow
er Doppler indication)像の2種類があり、そのどちら
についても最大値投影を行うことができる。
き、それぞれの最大値投影画像を重ね合わせて表示する
ことが行われる。その際、両者の識別を容易にするため
に、Bモード像の最大値投影像はモノクローム(monochr
ome)表示され、ドップラ像の最大値投影像はカラー(col
or) 表示される。また、重ね合わせに際しては通常ドッ
プラ像を優先した重ね合わせが行われる。
重ね合わせを行ったとき、奥行き方向の位置関係に関わ
らず、血流像が常に腫瘍像の手前になるように表示さ
れ、腫瘍像に対する定位感が損なわれる。Bモード像を
優先して重ね合わせた場合はその逆になり、いずれにし
ても両者の間に定位感がない。
されたもので、その目的は、定位感のある3次元表示像
を得る投影像形成方法および超音波撮像装置を実現する
ことである。
用の三原色信号からなるBモード像およびドップラ像が
存在する3次元座標空間の画像データについて各原色信
号ごとにそれぞれ最大値を投影する投影処理を行い、前
記投影処理後の前記三原色信号からなる画像データによ
って画像を形成する、ことを特徴とする。
影処理の過程でドップラ像の画像データに遭遇する度に
それまでに得た投影値をドップラ像の画像データで置換
するものであることが、画像の定位感を一層高める点で
好ましい。
は、3次元座標空間に存在するBモード像の画像データ
およびドップラ像の画像データについてそれぞれ予め指
定された値に基づいて投影処理を行い、前記投影処理後
のBモード像の画像データおよびドップラ像の画像デー
タをカラー表示用の三原色信号からなる画像データに変
換し、カラー表示用の三原色信号からなる画像データに
変換されたBモード像の画像データとドップラ像の画像
データとの間で前記三原色信号のおのおのについて値の
大きい方を選択し、選択された三原色信号からなる画像
データによって画像を形成する、ことを特徴とする。
値が、最大値、最小値または外部設定値のうちのいずれ
か1つであることが、多様な投影像を得る点で好まし
い。 (3)上記の課題を解決する第3の発明は、被検体内の
3次元領域を超音波で走査してそのエコーを受信する超
音波送受信手段と、前記エコーの強度信号に基づき、被
検体内のBモード像を表すBモード画像データをカラー
表示用の三原色信号によって生成するBモード画像デー
タ生成手段と、前記エコーのドップラ信号に基づき、被
検体内のドップラ像を表すドップラ画像データをカラー
表示用の三原色信号によって生成するドップラ画像デー
タ生成手段と、前記Bモード画像データと前記ドップラ
画像データとを合成して合成画像データ得る合成手段
と、前記合成画像データについて各原色信号ごとにそれ
ぞれ最大値を投影する投影手段と、前記投影手段によっ
て投影された三原色信号からなる画像データに基づいて
画像を形成する画像形成手段と、を具備することを特徴
とする。
影処理の過程でドップラ像の画像データに遭遇する度に
それまでに得た投影値をドップラ像の画像データで置換
するものであることが、画像の定位感を一層高める点で
好ましい。
は、被検体内の3次元領域を超音波で走査してそのエコ
ーを受信する超音波送受信手段と、前記エコーの強度信
号に基づいて被検体内のBモード像を表すBモード画像
データを生成するBモード画像データ生成手段と、前記
エコーのドップラ信号に基づいて被検体内のドップラ像
を表すドップラ画像データを生成するドップラ画像デー
タ生成手段と、前記Bモード画像データおよび前記ドッ
プラ画像データについてそれぞれ予め指定された値に基
づいて投影処理を行う投影手段と、前記投影手段によっ
て得られたBモード画像データの投影値およびドップラ
画像データの投影値をカラー表示用の三原色信号からな
る画像データにそれぞれ変換する変換手段と、前記変換
手段によって変換されたBモード像に関する画像データ
とドップラ像に関する画像データとの間で前記三原色信
号の各々について値の大きい方を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された三原色信号からなる画
像データに基づいて画像を形成する画像形成手段と、を
具備することを特徴とする。
値が最大値、最小値または外部設定値のうちのいずれか
1つであることが、多様な投影像を得る点で好ましい。
第1の発明〜第4の発明のいずれか1つにおいて、前記
三原色信号がRGB信号であることが、一般的なカラー
信号を使用する点で好ましい。
は、Bモード像とドップラ像が存在する3次元座標空間
の画像データを三原色信号ごとにそれぞれ最大値投影
し、得られた三原色信号からなる画像データで画像を形
成する。
座標空間のBモード画像データとドップラ画像データを
別々に予め指定された値に基づいて投影処理し、それに
よってそれぞれ得られた2種類の画像データを三原色信
号による画像データに変換し、三原色信号の各々につい
てBモード画像とドップラ画像間で値の大きい方を選択
し、その結果の三原色信号で構成される画像データに基
づいて画像を形成する。
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。
図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。
本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形
態の一例が示される。本装置の動作によって、本発明の
方法に関する実施の形態の一例が示される。
音波プローブ(probe) 2を有する。超音波プローブ2
は、図示しない複数の超音波トランスデューサ(transdu
cer)のアレイ(array) を有する。アレイは、例えば前方
に張り出した円弧に沿って1次元的に配列された128
個の超音波トランスデューサによって構成される。
スプローブ(convex probe)となっている。個々の超音波
トランスデューサは例えばPZT(チタン酸ジルコン酸
鉛)セラミックス(ceramics)等の圧電材料によって構成
される。超音波プローブ2は被検体4に当接されて使用
される。
ている。超音波プローブ2と送受信部6は、本発明にお
ける超音波送受信手段の実施の形態の一例である。送受
信部6は、超音波プローブ2に駆動信号を与えて被検体
4内に超音波を送波させるようになっている。超音波は
被検体4内にビーム(beam)として送波される。超音波ビ
ームの送波は所定の時間間隔で繰り返し行われる。
被検体4の内部が、超音波ビームが形成する音線によっ
て走査される。すなわち被検体4の内部が音線順次によ
って走査される。音線の形成は、複数の超音波トランス
デューサの駆動に時間差を与えるフェーズドアレイ(pha
sed array)の手法を利用して行われる。また、音線の走
査は、音線形成に関わる複数の超音波トランスデューサ
を切り換えることにより、送波アパーチャ(aperture)を
アレイに沿って順次移動させる電子スキャン(scan)の手
法を利用して行われる。
受波した被検体4からのエコー信号を受信するようにな
っている。エコー信号の受信は超音波の送波の繰り返し
の合間に行われる。各回の受信によって、音線毎のエコ
ー受信信号がそれぞれ形成される。受波の音線も送波に
合わせて走査される。
アレイ中の複数の超音波トランスデューサの受信信号を
加算する時間差を調節するフェーズドアレイの手法によ
り行われる。受波の音線の走査は、受波のアパーチャを
アレイに沿って順次移動させる電子スキャンによって行
われる。
て、図2に示すような走査が行われる。同図に示すよう
に、放射点200から発する音線202が円弧204上
を移動することにより、扇面状の2次元領域206が走
査され、いわゆるコンベックススキャンが行われる。こ
の走査はθ走査である。音線202を超音波の送波方向
とは反対方向に延長したとき、全ての音線が一点208
で交わるようになっている。点208は全ての音線の発
散点となる。
tor)8に連結されている。アクチュエータ8は、超音波
プローブ2をθ走査方向とは直交する方向に揺動させる
ようになっている。すなわち、アクチュエータ8はφ走
査を行うものである。φ走査はθ走査と協調して行わ
れ、例えばθ走査の1スキャン毎にφ走査を1ピッチ(p
itch) 進めるようになっている。
の揺動の中心軸は、図3に中心軸300で示すように、
θ走査の音線の発散点208を通るようになっている。
このようなφ走査と上記θ走査の組み合わせによって、
被検体4の内部の3次元領域302が走査される。φ走
査は、この他に図4に示すように行うようにしても良
い。図4に示すφ走査は、超音波プローブ2をθ走査と
直交する方向に平行移動させるようにしたものである。
なお、φ走査は、必ずしもアクチュエータ8によらず、
操作者が手動で行うようにしても良い。
よびドップラ処理部12に接続されている。送受信部6
から出力される音線毎のエコー受信信号は、Bモード処
理部10およびドップラ処理部12に入力される。
を形成するものである。Bモード処理部10は、図5に
示すように対数増幅回路102と包絡線検波回路104
を備えている。Bモード処理部10は、対数増幅回路1
02でエコー受信信号を対数増幅し、包絡線検波回路1
04で包絡線検波して音線上の個々の反射点でのエコー
の強度を表す信号、すなわちAスコープ(scope) 信号を
得て、このAスコープ信号の各瞬時の振幅をそれぞれ輝
度値として、Bモード画像データを形成するようになっ
ている。
を形成するものである。ドップラ処理部12は、図6に
示すように直交検波回路120、MTIフィルタ(movin
g target indication filter) 122、自己相関回路1
24、平均流速演算回路126、分散演算回路128お
よびパワー演算回路130を備えている。
0でエコー受信信号を直交検波し、MTIフィルタ12
2でMTI処理し、自己相関回路124で自己相関演算
を行い、平均流速演算回路126で自己相関演算結果か
ら平均流速を求め、分散演算回路128で自己相関演算
結果から流速の分散を求め、パワー演算回路130で自
己相関演算結果からドプラ信号のパワーを求めるように
なっている。
流速とその分散およびドプラ信号のパワーを表すデータ
すなわちドップラ画像データがそれぞれ音線毎に得られ
る。なお、流速は音線方向の成分として得られる。流れ
の方向は、近づく方向と遠ざかる方向とが区別される。
12は画像処理部14に接続されている。Bモード処理
部10と画像処理部14は、本発明におけるBモード画
像データ生成手段の実施の形態の一例である。ドップラ
処理部12と画像処理部14は、本発明におけるドップ
ラ画像データ生成手段の実施の形態の一例である。画像
処理部14は、Bモード処理部10およびドップラ処理
部12からそれぞれ入力されるデータに基づいて、それ
ぞれBモード画像およびドップラ画像を構成するもので
ある。
ス(bus) 140によって接続された音線データメモリ(d
ata memory) 142、ディジタル・スキャンコンバータ
(digital scan converter)144、画像メモリ146お
よび画像処理プロセッサ(prosessor) 148を備えてい
る。Bモード処理部10およびドップラ処理部12から
音線毎に入力されたBモード画像データおよびドップラ
画像データは、音線データメモリ142にそれぞれ記憶
される。
により、音線データメモリ142には3次元の音線デー
タが記憶される。すなわち、音線データメモリ142内
には、例えば図8に示すような3次元の音線データ空間
が形成される。この音線データ空間はθ、φおよびzの
3つの極座標軸を有する。
は、走査変換により音線データ空間のデータを物理空間
のデータに変換するものである。これによって、音線デ
ータ空間は例えば図9に示すような物理データ空間に変
換される。この物理データ空間はX,Y,Zの3つの直
交座標軸を有する。
よって変換された画像データが画像メモリ146に記憶
される。すなわち、画像メモリ146は物理空間の画像
データを記憶する。画像メモリ146には3次元座標空
間(データ空間)が形成される。
メモリ142および画像メモリ146のデータについて
それぞれ所定のデータ処理を施すものである。このデー
タ処理には3次元表示像を得るためのデータ処理が含ま
れる。データ処理の詳細については後にあらためて説明
する。
ける合成手段の実施の形態の一例である。また、本発明
における投影手段の実施の形態の一例である。また、本
発明における画像形成手段の実施の形態の一例である。
また、本発明における変換手段の実施の形態の一例であ
る。また、本発明における選択手段の実施の形態の一例
である。
ている。表示部16は画像処理部14から画像信号が与
えられ、それに基づいて画像を表示するようになってい
る。表示部16は例えばカラーCRT(color cathode r
ay tube)等を用いて構成され、画像をカラー表示するよ
うになっている。画像処理部14から表示部16に与え
られる画像信号は、カラー画像表示用の三原色信号であ
る。三原色信号としては、例えばRGB(red, green, b
lue)信号等が用いられる。RGB信号は、カラー画像表
示用に一般的に用いられ、対応するカラー表示装置が充
実している点で好ましい。なお、三原色信号はRGB信
号に限るものではない。
ずれも例えばRGB信号で与えられる。ただし、Bモー
ド画像信号用のRGB信号は、カラー画像ではなくモノ
クローム画像(白黒画像)を形成する重み付けになって
いる。ドップラ画像信号は、血流等の流速、方向、分散
とドップラ信号のパワーをそれぞれ特定の色彩で表示す
るようになっているので、RGB信号はそれらの色彩を
表す重み付けになっている。
モード処理部10、ドップラ処理部12、画像処理部1
4および表示部16は制御部18に接続されている。制
御部18は、それら各部に制御信号を与えてその動作を
制御するようになっている。制御部18の制御の下で、
Bモード動作およびドップラモード動作が実行される。
る。操作部20は操作者によって操作され、制御部18
に所望の指令や情報を入力するようになっている。操作
部20は、例えばキーボード(keyboard)やその他の操作
具を備えた操作パネル(panel) で構成される。
はアクチュエータ8に連結された超音波プローブ2を被
検体4の所望の個所に位置決めし、操作部20を操作し
てBモードとドップラモードを併用した撮像動作を行わ
せる。このとき、制御部18による制御の下で、Bモー
ドとドップラモードが時分割で行われる。すなわち、例
えばドップラモードのスキャンを数回行う度にBモード
のスキャンを1回行う割合で、Bモードとドップラモー
ドの混合スキャンを行う。
プローブ2を通じて音線順次で被検体4の内部をθ走査
して逐一そのエコーを受信する。Bモード処理部10
は、送受信部6から入力されるエコー受信信号からAス
コープ信号を求め、その各瞬時値を輝度値とするBモー
ド画像データを音線毎に形成する。画像処理部14は、
Bモード処理部10から入力される音線毎のBモード画
像データを音線データメモリ142に記憶する。これに
よって、音線データメモリ142内に、Bモード画像デ
ータについての音線データ空間が形成される。
超音波プローブ2を通じて音線順次で被検体4の内部を
θ走査して逐一そのエコーを受信する。その際、1音線
当たり複数回の超音波の送波とエコーの受信が行われ
る。
直交検波回路120で直交検波し、MTIフィルタ12
2でMTI処理し、自己相関回路124で自己相関を求
め、自己相関結果から、平均流速演算回路126で平均
流速を求め、分散演算回路128で分散を求め、パワー
演算回路130でパワーを求める。
等の平均流速とその分散およびドップラ信号のパワーを
音線毎に表すドップラ画像データとなる。なお、MTI
フィルタ122でのMTI処理は1音線当たりの複数回
のエコー受信信号を用いて行われる。
ら入力される音線毎のドップラ画像データを音線データ
メモリ142に記憶する。これによって、音線データメ
モリ142内に、ドップラ画像データについての音線デ
ータ空間が形成される。
メモリ142のBモード画像データとドップラ画像デー
タをカラー表示用のRGB信号に変換する。これによっ
て、Bモード画像データは白黒画像用のRGB信号に変
換される。また、ドップラ画像データは、流速に分散を
加えたCFM(color flow mapping)画像用のRGB信号
とパワー画像用のRGB信号とにそれぞれ変換される。
ら各RGB信号をディジタル・スキャンコンバータ14
4で走査変換して画像メモリ146に書き込む。このと
き、Bモード画像のRGB信号とCFM画像のRGB信
号を共通のアドレス空間に書き込む。これによって、B
モード画像にCFM画像を重畳した画像のRGB信号が
記憶される。画像処理プロセッサ148は、また、Bモ
ード画像のRGB信号とパワー画像のRGB信号を別な
共通のアドレス空間に書き込む。これによって、Bモー
ド画像にパワー画像を重畳した画像のRGB画像信号が
別に記憶される。
によって読み出され、表示部16に表示される。これに
よって、Bモード画像を背景にしたCFM画像またはB
モード画像を背景にしたパワー画像がカラー表示され
る。CFM画像は、血流等の流速をその分散を加味して
カラー表示する。その際、血流等の方向が色相によって
区別される。パワー画像は、血流等の存在を表示する。
これは実質的に血管像を示す。
向に異なる複数の断面の像が順次表示される。各断面の
像は画像メモリ146に蓄積される。これによって、画
像メモリ146には、図3または図4に示した3次元領
域302に関する画像がRGB信号として記憶される。
蓄積画像は、Bモード画像を背景にしたCFM画像およ
びBモード画像を背景にしたパワー画像の2種類であ
る。
モード画像データおよびドップラ画像データについて、
複数の断面の音線データが蓄積される。これによって、
音線データメモリ142には、図3または図4に示した
3次元領域302に関するそれぞれの音線データが記憶
される。
指令に基づく制御部18の制御の下で、画像処理プロセ
ッサ148により3次元表示像の形成が行われる。3次
元表示像の形成は最大値投影(MIP:maximum intensi
ty projection )の技法を利用して行われる。
画像メモリ146に蓄積されている3次元領域302に
関する画像のRGB信号についてMIP処理を行う。M
IP処理は、よく知られているように、3次元領域30
2に対して設定した所望の投影方向に、投影方向に沿っ
た多数の視線により、3次元領域302における画像デ
ータの最大値をそれぞれ投影する処理である。
パワー画像について行うのが適当である。なお、必要に
応じて、Bモード画像を背景にしたCFM画像について
MIP処理をするようにしても良い。
G信号についてのMIPおよびB信号についてのMIP
をそれぞれ行うようになっている。これによって、RG
B信号はBモード画像のものもパワー画像のものも差別
なしにMIP処理され、両画像を通じて最大のR信号、
G信号およびB信号がそれぞれ投影値として得られる。
よびB信号の最大投影値を用いて画像が形成される。こ
の画像は、3次元領域302の像のMIP画像となる。
MIP画像は表示部16に可視像としてカラー表示され
る。MIP画像の特質により、表示像は近似的な3次元
表示像となる。Bモード画像部分のMIP像によって例
えば腫瘍等の像が表される。パワー画像部分のMIP像
によって例えば血管等の像が表される。
ー画像のものも差別なしにMIP処理されることによ
り、Bモード画像部分のMIP像とパワー画像部分のM
IP像が同じ条件で表示される。このため、表示像で
は、従来のように血管像が常に腫瘍像の手前に来るよう
なことはなく、両画像の関係が定位性良く表示される。
0に示す。同図において、樹枝状に分岐した血管像の上
部に丸く雲がかかったように見えるのが腫瘍像である。
なお、実際はカラー画像であり、血管像は赤系統の色彩
で表示されている。投影方向を少しずつ変えたMIP像
を連続的に表示(シネ(cine)表示)することにより、2
つの像の相互関係がより把握しやすくなる。
理のアルゴリズム(algorithm) を一部変更することによ
り、さらに定位性を増した3次元表示像を得ることがで
きる。次にそれを説明する。
設定した視線を逆に辿り、その途中で順次遭遇するRG
B信号について逐一最大値選択を繰り返す。その場合、
遭遇したRGB信号がBモード像のものであるときは最
大値選択を行い、ドップラ像のものであるときは、値の
大小に関わらず、いま遭遇したドップラ像のRGB信号
を選択するようにする。また、その後にBモード像のR
GB信号に遭遇したときは、その信号との間で最大値選
択を行う。
したRGB信号がドップラ像のものである場合は、この
RGB信号がその視線における投影値となる。したがっ
て、これによって、3次元座標空間で一番手前にある血
流(血管)像が、3次元表示像でも一番手前に表示され
る。そして、3次元座標空間で血流の後ろにある腫瘍
は、3次元表示像でも血流像の後ろに表示される。すな
わち、前後関係が明確な3次元表示像を得ることができ
る。
理は、音線データメモリ142にそれぞれ記憶されてい
るBモード像の音線データとパワー像(もしくはCFM
像)の音線データについてそれぞれ行うようにしても良
い。その場合、MIP処理は、最小値投影(MIP:min
imum intensity projection )で行うようにしても良
い。また、操作者が任意に設定した値に該当する画像デ
ータを投影させることもできる。指定値は範囲を持たせ
て与えることができる。以上を総称して、ここではIP
(intensity projection)と呼ぶ。
最小値または指定値のいずれかによるIPと、ドップラ
像(パワー像もしくはCFM像)の音線データの最大
値、最小値または指定値のいずれかによるIPにより、
それぞれ多様なIP像を得ることができる。
変換し、同じ座標の信号同士でRGB信号のおのおのに
ついて値の大きい方を選択する。そして、選択されたR
GB信号によって画像を形成し、それをディジタル・ス
キャンコンバータ144および画像メモリ146を経由
して表示部16に表示する。
次元表示画像を得ることができる。それに加えて、Bモ
ード像およびドップラ像が、それぞれ最大値、最小値ま
たは任意の指定値のいずれかに基づいてIPでき、臨床
上の要求に合わせた多様な3次元表示像を得ることがで
きる。
は、1つの観点では、カラー表示用の三原色信号からな
るBモード像およびドップラ像が存在する3次元座標空
間の画像データについて、各原色信号ごとにそれぞれ最
大値投影を行い、最大値投影された三原色信号からなる
画像データによって画像を形成するようにしたので、三
原色信号が、Bモード画像のものもパワー画像のものも
差別なしに最大値投影され、定位感のある3次元表示像
を得る投影像形成方法および超音波撮像装置を実現する
ことができる。
座標空間に存在するBモード像の画像データおよびドッ
プラ像の画像データについてそれぞれ予め指定された値
に基づく投影(IP)を行い、IP処理されたBモード
画像データとドップラ画像データをカラー表示用の三原
色信号からなる画像データに変換し、三原色信号に変換
されたBモード画像データとドップラ画像データ間で三
原色信号のおのおのについて値の大きい方を選択し、選
択された三原色信号からなる画像データによって画像を
形成するようにしたので、三原色信号が、Bモード画像
のものもパワー画像のものも差別なしに最大値投影さ
れ、定位感のある3次元表示像を得る投影像形成方法お
よび超音波撮像装置を実現することができる。
である。
査の概念図である。
走査の概念図である。
走査の概念図である。
ック図である。
ック図である。
ック図である。
データ空間を示す概念図である。
空間を示す概念図である。
表示した画面の一例を中間調の写真で示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 3次元座標空間に存在するBモード像の
画像データおよびドップラ像の画像データについてそれ
ぞれ予め指定された値に基づいて投影処理を行い、 前記投影処理後のBモード像の画像データおよびドップ
ラ像の画像データをカラー表示用の三原色信号からなる
画像データに変換し、 カラー表示用の三原色信号からなる画像データに変換さ
れたBモード像の画像データとドップラ像の画像データ
との間で前記三原色信号のおのおのについて値の大きい
方を選択し、 選択された三原色信号からなる画像データによって画像
を形成する、 ことを特徴とする投影像形成方法。 - 【請求項2】 被検体内の3次元領域を超音波で走査し
てそのエコーを受信する超音波送受信手段と、 前記エコーの強度信号に基づいて被検体内のBモード像
を表すBモード画像データを生成するBモード画像デー
タ生成手段と、 前記エコーのドップラ信号に基づいて被検体内のドップ
ラ像を表すドップラ画像データを生成するドップラ画像
データ生成手段と、 前記Bモード画像データおよび前記ドップラ画像データ
についてそれぞれ予め指定された値に基づいて投影処理
を行う投影手段と、 前記投影手段によって得られたBモード画像データの投
影値およびドップラ画像データの投影値をカラー表示用
の三原色信号からなる画像データにそれぞれ変換する変
換手段と、 前記変換手段によって変換されたBモード像に関する画
像データとドップラ像に関する画像データとの間で前記
三原色信号の各々について値の大きい方を選択する選択
手段と、 前記選択手段によって選択された三原色信号からなる画
像データに基づいて画像を形成する画像形成手段と、 を具備することを特徴とする超音波撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09163990A JP3110001B2 (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 投影像形成方法および超音波撮像装置 |
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