JP3712506B2 - 超音波撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、投影像形成方法および超音波撮像装置に関し、特に、3次元座標空間の画像データを最大値投影(maximum intensity projection) ないし最小値投影(minimum intensity projection)することによって3次元表示像を得る投影像形成方法、および最大値投影ないし最小値投影によって3次元表示像を得る超音波撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
被検体内の3次元領域を超音波で走査し、エコー(echo)の強度信号に基づいてその領域のBモード(mode)像を撮像したとき、3次元座標空間のBモード画像データを最小値投影することにより、例えば血管像等について近似的な3次元表示像が得られることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
Bモード像において、例えば腫瘍部等の関心領域の像は、周囲の正常組織の像とは輝度やテクスチャ(texture) 等の違いによって目視で識別できるとはいうものの、その画素値が正常組織のものより小さくなるとは限らないので、一般に最小値投影では描出されない。腫瘍の診断においては、血管等との相対的な位置関係を示す3次元表示像を得ることが重要であるが、Bモード像の最小値投影による3次元表示像では血管像と腫瘍像を一緒に描出できず不便である。
【0004】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、血管等の像と関心領域の像を一緒に描出する3次元表示像を得る投影像形成方法および超音波撮像装置を実現することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)上記の課題を解決する第1の発明は、Bモード画像データが存在する3次元座標空間における3次元関心領域内の画像データについて最大値投影を行い、前記3次元座標空間のBモード画像データについて最小値投影を行い、前記最大値投影によって得られた画像データと前記最小値投影によって得られた画像データの和に基づいて画像を形成する、ことを特徴とする。
【0006】
(2)上記の課題を解決する第2の発明は、被検体内の3次元領域を超音波で走査してそのエコーを受信する超音波送受信手段と、前記エコーの強度信号に基づいて被検体内のBモード像を表すBモード画像データを生成するBモード画像データ生成手段と、前記Bモード画像データが存在する3次元座標空間における3次元関心領域内の画像データについて最大値投影を行う最大値投影手段と、前記3次元座標空間のBモード画像データについて最小値投影を行う最小値投影手段と、前記最大値投影手段によって得られた画像データと前記最小値投影手段によって得られた画像データの和に基づいて画像を形成する画像形成手段と、を具備することを特徴とする。
【0007】
第1発明または第2の発明において、前記最小値投影が、投影方向から見て前記3次元関心領域以遠を除いて最小値投影するものであることが、腫瘍部等の背後に位置する血管等を描出しない点で好ましい。
【0008】
また、第1発明または第2の発明において、前記3次元関心領域が楕円積層体であることが、3次元関心領域の設定を簡便化する点で好ましい。
その場合、前記楕円積層体が前記Bモード像上に描画された楕円形に基づくものであることが、関心領域を適正化する点で好ましい。
【0009】
(作用)
第1の発明または第2の発明では、3次元座標空間のBモード画像データについて、3次元関心領域内につき最大値投影して得られた画像データと、3次元座標空間全体につき最小値投影して得られた画像データとの和に基づいて画像を形成する。そこで、Bモード像上で観察される腫瘍部の範囲を3次元関心領域とすることにより、血管像と腫瘍部像を一緒に表示した3次元表示像が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態に限定されるものではない。
【0011】
図1に超音波撮像装置のブロック(block) 図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示される。
【0012】
(構成)
本装置の構成を説明する。図1に示すように、本装置は、超音波プローブ(probe) 2を有する。超音波プローブ2は、図示しない複数の超音波トランスデューサ(transducer)のアレイ(array) を有する。アレイは、例えば前方に張り出した円弧に沿って1次元的に配列された128個の超音波トランスデューサによって構成される。
【0013】
すなわち、超音波プローブ2はコンベックスプローブ(convex probe)となっている。なお、超音波プローブ2はコンベックスプローブに限らない。個々の超音波トランスデューサは例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)セラミックス(ceramics)等の圧電材料によって構成される。超音波プローブ2は被検体4に当接されて使用される。
【0014】
超音波プローブ2は送受信部6に接続されている。超音波プローブ2と送受信部6は、本発明における超音波送受信手段の実施の形態の一例である。送受信部6は、超音波プローブ2に駆動信号を与えて被検体4内に超音波を送波させるようになっている。超音波は被検体4内にビーム(beam)として送波される。超音波ビームの送波は所定の時間間隔で繰り返し行われる。
【0015】
超音波ビームの送波方向は順次変更され、被検体4の内部が、超音波ビームが形成する音線によって走査される。すなわち被検体4の内部が音線順次によって走査される。音線の形成は、複数の超音波トランスデューサの駆動に時間差を与えるフェーズドアレイ(phased array)の手法を利用して行われる。また、音線の走査は、音線形成に関わる複数の超音波トランスデューサを切り換えることにより、送波アパーチャ(aperture)をアレイに沿って順次移動させる電子スキャン(scan)の手法を利用して行われる。
【0016】
送受信部6は、また、超音波プローブ2が受波した被検体4からのエコー信号を受信するようになっている。エコー信号の受信は超音波の送波の繰り返しの合間に行われる。各回の受信によって、音線毎のエコー受信信号がそれぞれ形成される。受波の音線も送波に合わせて走査される。
【0017】
音線毎のエコー受信信号の形成は、例えばアレイ中の複数の超音波トランスデューサの受信信号を加算する時間差を調節するフェーズドアレイの手法により行われる。受波の音線の走査は、受波のアパーチャをアレイに沿って順次移動させる電子スキャンによって行われる。
【0018】
超音波プローブ2および送受信部6によって、図2に示すような走査が行われる。すなわち、同図に示すように、放射点200から発する音線202が円弧204上を移動することにより、扇面状の2次元領域206が走査され、いわゆるコンベックススキャンが行われる。この走査はθ走査である。音線202を超音波の送波方向とは反対方向に延長したとき、全ての音線が一点208で交わるようになっている。点208は全ての音線の発散点となる。
【0019】
超音波プローブ2はアクチュエータ(actuator)8に連結されている。アクチュエータ8は、超音波プローブ2をθ走査方向とは直交する方向(φ方向)に移動させるようになっている。すなわち、アクチュエータ8はφ走査を行うものである。φ走査はθ走査と協調して行われ、例えばθ走査の1スキャン毎にφ走査を1ピッチ(pitch) 進めるようになっている。
【0020】
φ走査を超音波プローブ2の揺動によっておこなうとき、その中心軸は、図3に中心軸300で示すように、θ走査の音線の発散点208を通るようになっている。このようなφ走査とθ走査の組み合わせによって、被検体4の内部の3次元領域302が走査される。φ走査は、この他に図4に示すように行うようにしても良い。図4に示すφ走査は、超音波プローブ2をθ走査と直交する方向に平行移動させるようにしたものである。なお、φ走査は、必ずしもアクチュエータ8によらず、操作者が手動で行うようにしても良い。
【0021】
送受信部6から出力される音線毎のエコー受信信号は、Bモード処理部10に入力される。Bモード処理部10はBモード画像データを形成するものである。Bモード処理部10は、図5に示すように対数増幅回路102と包絡線検波回路104を備えている。Bモード処理部10は、対数増幅回路102でエコー受信信号を対数増幅し、包絡線検波回路104で包絡線検波して音線上の個々の反射点でのエコーの強度を表す信号、すなわちAスコープ(scope) 信号を得て、このAスコープ信号の各瞬時の振幅をそれぞれ輝度値として、Bモード画像データを形成するようになっている。
【0022】
Bモード処理部10は画像処理部14に接続されている。Bモード処理部10と画像処理部14は、本発明におけるBモード画像データ生成手段の実施の形態の一例である。画像処理部14は、Bモード処理部10から入力されるデータに基づいてBモード画像を生成するものである。
【0023】
画像処理部14は、図6に示すように、バス(bus) 140によって接続された音線データメモリ142、ディジタル・スキャンコンバータ(digital scan converter)144、画像メモリ146および画像処理プロセッサ148を備えている。Bモード処理部10から音線毎に入力されたBモード画像データは、音線データメモリ142に記憶される。
【0024】
被検体4の走査が3次元的に行われることにより、音線データメモリ142には3次元の音線データが記憶される。すなわち、音線データメモリ142内には、例えば図7に示すような3次元の音線データ空間が形成される。この音線データ空間はθ、φおよびzの3つの座標軸を有する。これらは極座標軸である。
【0025】
ディジタル・スキャンコンバータ144は、走査変換により音線データ空間のデータを物理空間のデータに変換するものである。これによって、音線データ空間は例えば図8または図9に示すような物理データ空間に変換される。物理データ空間はX,Y,Zの3つの直交座標軸を有する。物理データ空間は、図3または図4に示した3次元領域302に相当する。
【0026】
ディジタル・スキャンコンバータ144によって変換された画像データが画像メモリ146に記憶される。すなわち、画像メモリ146は物理空間の画像データを記憶する。画像メモリ146には3次元座標空間(データ空間)が形成される。
【0027】
画像処理プロセッサ148は、音線データメモリ142および画像メモリ146のデータについてそれぞれ所定のデータ処理を施すものである。このデータ処理には3次元表示像を得るためのデータ処理が含まれる。データ処理の詳細については後にあらためて説明する。
【0028】
画像処理プロセッサ148は、本発明における最大値投影手段の実施の形態の一例である。また、本発明における最小値投影手段の実施の形態の一例である。また、本発明における画像形成手段の実施の形態の一例である。
【0029】
画像処理部14には表示部16が接続されている。表示部16は、画像処理部14から画像信号が与えられ、それに基づいて画像を表示するようになっている。
【0030】
以上の送受信部6、アクチュエータ8、Bモード処理部10、画像処理部14および表示部16は制御部18に接続されている。制御部18は、それら各部に制御信号を与えてその動作を制御するようになっている。
【0031】
制御部18には操作部20が接続されている。操作部20は操作者によって操作され、制御部18に所望の指令や情報を入力するようになっている。操作部20は、例えばキーボード(keyboard)やその他の操作具を備えた操作パネル(panel) で構成される。
【0032】
(動作)
本装置の動作を説明する。図10に本装置の動作のフロー図を示す。操作者はアクチュエータ8に連結された超音波プローブ2を被検体4の所望の個所に位置決めし、操作部20を操作して撮像動作を行わせる。以下、制御部18による制御の下で本装置の動作が遂行される。
【0033】
ステップ310において、3次元(3D)スキャンを行う。すなわち、送受信部6は超音波プローブ2を通じて音線順次で被検体4の内部をθ走査して逐一そのエコーを受信する。Bモード処理部10は、送受信部6から入力されるエコー受信信号からAスコープ信号を求め、その各瞬時値を輝度値とするBモード画像データを音線毎に形成する。
【0034】
画像処理部14は、Bモード処理部10から入力される音線毎のBモード画像データを音線データメモリ142に記憶する。これによって、音線データメモリ142内にBモード画像データについての音線データ空間が形成される。
【0035】
画像処理プロセッサ148は、音線データメモリ142のBモード画像データをディジタル・スキャンコンバータ144で走査変換して画像メモリ146に書き込む。画像メモリ146の読出信号が表示部16に表示される。これによってBモード画像が表示される。
【0036】
超音波プローブ2のφ走査につれて、例えば図11に概念的に示すように、φ方向に異なる複数の断面(θ走査面)900〜910の像が順次表示される。各断面の像は画像メモリ146に蓄積される。これによって、画像メモリ146には、断面900〜910の積層によって構成される3次元領域302に関する画像が記憶される。
【0037】
3次元領域302には血管920と腫瘍922が存在する。腫瘍922の一端部924が断面900に位置する。腫瘍922の最も太い中間部926が断面906に位置する。腫瘍922の他方の端部928が断面910に位置する。
【0038】
操作者は、表示部16に順次表示される各断面の画像を観察して、腫瘍922の全貌を把握する。すなわち、断面906の画像を観察して腫瘍922の最も太い中間部926を認識し、断面900,910の画像を観察して腫瘍922の両端部924,928をそれぞれ認識する。
【0039】
ステップ312において、操作者は、画像から認識した腫瘍922の像に基づいて、ROI(region of interest)すなわち関心領域を設定する。それには、先ず、操作者は、腫瘍922の最も太い中間部926が表示されている断面906の画面において、操作部20の操作により腫瘍922の輪郭を描画する。輪郭の描画は、例えば操作部20により形状と寸法が調節できる可変の楕円図形を用いて行われる。これは近似的な輪郭を簡便に描画する点で好ましい。
【0040】
例えば、肝臓癌等の腫瘍は、その断面が概ね楕円ないし円形になっているので、可変の楕円図形を利用することにより、比較的正確な輪郭を容易に描画することができる。勿論、移動カーソル(cursor)等で輪郭をなぞって描画するようにしても良い。
【0041】
操作者は、描画した輪郭図形を画像処理プロセッサ148に記憶させる。操作者は、さらに、断面900、906および910の番号を入力し、3次元領域302におけるそれら断面の位置を画像処理プロセッサ148に記憶させる。なお、画像処理プロセッサ148が表示中の断面の3次元的位置を常に認識しているときは、番号入力に代えて所定のキーを押すことで、それを記憶させることができる。
【0042】
画像処理プロセッサ148は、これらの入力信号に基づき、腫瘍部922の3次元形状を求める。それには、例えば、図12に示すような手法が用いられる。同図に示すように、断面906における最も太い中間部の輪郭が長径aと短径bの楕円で表され、断面906から断面900および910までの距離をそれぞれFおよびLとしたとき、断面906と断面900の間の距離iにおける腫瘍922の輪郭を、長径a’と短径b’がそれぞれ下記の(1),(2)式で与えられる楕円とし、断面906と断面910の間の距離iにおける輪郭を、長径a''と短径b''がそれぞれ下記の(3),(4)式で与えられる楕円とする。なお、a=bの場合を含む。
【0043】
【数1】
Figure 0003712506
【0044】
【数2】
Figure 0003712506
【0045】
【数3】
Figure 0003712506
【0046】
【数4】
Figure 0003712506
【0047】
これによって、腫瘍922の3次元形状が複数の楕円板の積層(楕円積層体)からなる滑らかな近似図形として求まる。すなわち、3次元領域302において、腫瘍922に対応する関心領域922’が3次元的に設定される。
【0048】
次に、ステップ314において、画像処理プロセッサ148は、画像メモリ146の画像データのうちROIに属するものについて最大値投影を行う。すなわち、例えば図13に示すように、3次元領域302に関して設定した所望の投影面304に、それに垂直な複数の視線306により、関心領域922’に属する画像データの最大値投影を行う。
【0049】
関心領域922’は腫瘍922に相当するので、これによって腫瘍922の投影像すなわち腫瘍922の3次元表示像が得られる。画像処理プロセッサ148は、最大値投影によって得た画像データを画像メモリ146に記憶する。
【0050】
次に、ステップ316において、画像処理プロセッサ148は画像メモリ146に蓄積されている3次元領域302全体の画像データについて最小値投影を行う。すなわち、例えば図14に示すように、3次元領域302に関して設定した上記の投影面304に、それに垂直な多数の視線306により、3次元領域302の画像データについて最小値投影を行う。
【0051】
血液からのエコーが組織部からのエコーよりもはるかに弱いことにより、最小値投影によって血管920の投影像すなわち血管920の3次元表示像が得られる。画像処理プロセッサ148は、最小値投影によって得た画像データを、最大値投影によって得た画像データとは別に、画像メモリ146に記憶する。
【0052】
次に、ステップ318において、画像処理プロセッサ148は、最大値投影によって得られた画像データと最小値投影によって得られた画像データとを加算して表示用の画像データを形成する。これによって、腫瘍部922の3次元表示像と血管920の3次元表示像を合成した画像が構成される。合成され画像はステップ320において、表示部16に可視像として表示される。
【0053】
表示画像の実例を中間調の写真により図15に示す。同図において、楕円形の白い像が腫瘍像であり、その上ないしその近辺の黒い帯状図形が血管像である。ここで、腫瘍像は、操作者が腫瘍と認定した部分の画像データの最大値投影によって形成されるので、表示画像のテクスチャは実体感のあるものとなる。投影方向を少しずつ変えた投影像を連続的に表示することにより、腫瘍と血管の相互関係が立体的に把握しやすくなる。
【0054】
最小値投影を行うに当たり、例えば図16に示すように、視線方向において関心領域922’以遠の範囲は最小値投影を行わないようにしても良い。このようにすると、関心領域922’の背後に位置する血管部分920’が最小値投影の対象にならないので、血管部分920’の像が腫瘍922の像に重なって表示されることがなくなる。これによって、両画像の前後関係が明瞭になる。その表示画像の実例を中間調の写真により図17に示す。図17を図15と対比すると、図15において腫瘍922の像を斜めによぎっている血管像が無くなることが見てとれる。
【0055】
なお、最小値投影は視線方向において関心領域922’の手前までは行われるので、例えば図18に示すように、関心領域922’の手前に血管部分902''があるときは、その投影像が腫瘍922の像に重ねて表示されるのはいうまでもない。
【0056】
また、最小値投影によって、血管ばかりでなく例えばリンパ管等の投影像が得られるので、リンパ管像と腫瘍部ないし関心領域の像との関係を示す3次元表示像を得ることも可能であある。
【0057】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明では、Bモード画像データが存在する3次元座標空間における3次元関心領域内の画像データについて最大値投影を行い、3次元座標空間のBモード画像データについて最小値投影を行い、最大値投影によって得られた画像データと最小値投影によって得られた画像データの和に基づいて画像を形成するようにしたので、血管等の像と関心領域の像を一緒に表示した3次元表示像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態の一例の装置による音線走査の概念図である。
【図3】 本発明の実施の形態の一例の装置による3次元走査の概念図である。
【図4】 本発明の実施の形態の一例の装置による3次元走査の概念図である。
【図5】 本発明の実施の形態の一例の装置の一部のブロック図である。
【図6】 本発明の実施の形態の一例の装置の一部のブロック図である。
【図7】 本発明の実施の形態の一例の装置における音線データ空間を示す概念図である。
【図8】 本発明の実施の形態の一例の装置における物理空間を示す概念図である。
【図9】 本発明の実施の形態の一例の装置における物理空間を示す概念図である。
【図10】 本発明の実施の形態の一例の装置の動作を示すフロー図である。
【図11】 本発明の実施の形態の一例の装置の動作を示す概念図である。
【図12】 本発明の実施の形態の一例の装置における3次元関心領域の概念図である。
【図13】 本発明の実施の形態の一例の装置における最大値投影の概念図である。
【図14】 本発明の実施の形態の一例の装置における最小値投影の概念図である。
【図15】 本発明の実施の形態の一例の装置の表示部に表示した画面の一例を中間調の写真で示す図である。
【図16】 本発明の実施の形態の一例の装置における最小値投影の概念図である。
【図17】 本発明の実施の形態の一例の装置の表示部に表示した画面の一例を中間調の写真で示す図である。
【図18】 本発明の実施の形態の一例の装置における最小値投影の概念図である。
【符号の説明】
2 超音波プローブ
4 被検体
6 送受信部
8 アクチュエータ
10 Bモード処理部
14 画像処理部
16 表示部
18 制御部
20 操作部
102 対数増幅回路
104 包絡線検波回路
140 バス
142 音線データメモリ
144 ディジタル・スキャンコンバータ
146 画像メモリ
148 画像処理プロセッサ
200 放射点
202 音線
204 円弧
206 2次元領域
208 発散点
300 回転軸
302 3次元領域
900〜910 断面
920 血管
922 腫瘍
922’ 関心領域
924 一端部
926 中間部
928 他端部
304 投影面

Claims (2)

  1. 被検体内の3次元領域を超音波で走査してそのエコーを受信する超音波送受信手段と、
    前記エコーの強度信号に基づいて被検体内のBモード像を表すBモード画像データを生成するBモード画像データ生成手段と、
    前記Bモード画像データが存在する3次元座標空間における3次元関心領域内の画像データについて最大値投影を行う最大値投影手段と、
    投影方向において前記3次元関心領域よりも投影面側にあるBモード画像データを除いた、前記3次元座標空間のBモード画像データについて最小値投影を行う最小値投影手段と、
    前記最大値投影手段によって得られた画像データに基づく画像に前記最小値投影手段によって得られた画像データに基づく画像を重ねることにより画像を形成する画像形成手段とを具備することを特徴とする超音波撮像装置。
  2. 請求項1に記載の超音波撮像装置において、
    前記最大値投影手段における3次元関心領域は、前記超音波で走査して得られた複数スライスの前記Bモード像において操作者が描画した腫瘍の輪郭に基づいて定められた腫瘍の3次元関心領域であることを特徴とする超音波撮像装置。
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