JPH11101954A - 光学用アイソレータ - Google Patents

光学用アイソレータ

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JPH11101954A
JPH11101954A JP27983897A JP27983897A JPH11101954A JP H11101954 A JPH11101954 A JP H11101954A JP 27983897 A JP27983897 A JP 27983897A JP 27983897 A JP27983897 A JP 27983897A JP H11101954 A JPH11101954 A JP H11101954A
Authority
JP
Japan
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temp
magnet
isolation
magnetic field
optical isolator
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP27983897A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadakuni Sato
忠邦 佐藤
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
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Publication of JPH11101954A publication Critical patent/JPH11101954A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可視光〜赤外線領域で、光アイソレータのフ
ァラデー回転用素子としてCdMnTe系化合物やCd
MnHgTe系化合物を使用した場合の、アイソレーシ
ョンの温度変化を低減する光学用アイソレータを提供す
ること。 【解決手段】 CdMnTe系化合物及びCdMnHg
Te系化合物単結晶をファラデー回転素子として使用す
る光学用アイソレータにおいて、前記ファラデー回転素
子への磁界印加用磁石の残留磁化Brの温度変化率を0
〜−0.1%/℃の範囲とする光学用アイソレータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、光通信シ
ステムや光計測器に用いられる光学部品であり、特に、
光源から出射した光が光学系の中の光学素子で反射し、
光源に戻るのを防ぐのに適した光学用アイソレータに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】光源からの出射光を光学系を用いて伝達
しようとする時、光学系中の光学素子の端面で反射した
光が光源に戻ってくる。例えば、光通信においては、光
源のレーザから出射した光は、結合レンズによって収束
され、光ファイバの端面に集められる。大部分の光は、
光ファイバ中に入りその中を伝搬するが、一部の光はフ
ァイバ端面で反射されて、光源のレーザに戻る。レーザ
中に戻った光は、一般に、位相も偏光方向もレーザ中の
光とは異なり、これによって、レーザ発振が乱され、レ
ーザ光のノイズとなる。
【0003】このようなノイズを防ぐため、戻り光を遮
断する光アイソレータが用いられる。光アイソレータで
は戻り光の遮断特性(アイソレーション)の高いこと、
入射光の透過損失(挿入損失)の少ないことが要求され
る。
【0004】光アイソレータの典型的な構造としては、
図2に示すように、板状のファラデー回転素子3の両側
に偏光子1と検光子1aを配置し、ファラデー回転素子
3の周囲には、この素子を一方向に磁化させるための筒
型の永久磁石4が配置され、これらの光学素子、磁石等
は、それぞれ金属製ホルダ2に半田付け等によって固定
され、金属製ホルダ2相互は、位置決め後、レーザ溶接
されているのが普通である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】信号処理系に使用され
る光アイソレータは、温度によるアイソレーションの変
動の小さいことが要求される。特に、アイソレーション
を十分高く設定することが困難なCdMnTe系化合物
やCdMnHgTe系化合物をファラデー回転素子とし
て使用する場合は、温度変化によるアイソレーションの
減少を低減することが重要となる。
【0006】従って、本発明は、可視光〜赤外線領域
で、光アイソレータのファラデー回転用素子として、C
dMnTe系化合物やCdMnHgTe系化合物を使用
した場合の、アイソレーションの温度変化を低減する光
学用アイソレータを提供することを目的とする。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明は、CdMnTe
系化合物及びCdMnHgTe系化合物単結晶をファラ
デー回転素子として使用する光学用アイソレータにおい
て、前記ファラデー回転素子への磁界印加用磁石の残留
磁化Brの温度変化率を0〜−0.1%/℃の範囲とす
る光学用アイソレータである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の光学用アイソレータにつ
いて説明する。
【0009】一般に、温度変化等を改善する場合は、直
接、作用する物質(ここでは、CdMnTe系化合物、
CdMnHgTe系化合物)の温度特性等を改善する。
しかしながら、本発明の材料系においては、波長特性、
挿入損、結晶育成等の観点から、材質を改善することは
容易ではない。そこで、本発明者は、ファラデー回転素
子に磁界を印加する磁石の温度特性を特定の範囲に限定
することにより、光アイソレータのアイソレーションの
温度変化を低減できることを見い出した。磁界印加用磁
石の温度変化に対する特性は、第一義的には、保磁力I
Hcと残留磁化Brである。本発明においては、Brの
温度変化率を0〜−0.1%/℃の範囲とすることによ
り、アイソレーションの温度変化による劣化を小さくで
きる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例について下記に説明する。
【0011】透過波長帯域が約0.6μm以上のCdM
nTe化合物単結晶、及び透過波長帯域が約0.8μm
以上のCdMnTe化合物単結晶、及び透過波長帯域が
約0.9μm以上のCdMnHgTe化合物単結晶を、
光学面を有するように厚さ2.5mmに研磨した。
【0012】これらの結晶は、波長が2.4μmまでは
吸収ピークは確認されなかった。
【0013】次に、これら各結晶に対し、それぞれ、波
長0.63μm、波長0.83μm、波長0.98umに
対応し、SiO2を主体としてARコード膜を形成し
た。
【0014】次に、これら結晶を形状が1.5×1.5×
2.5mmの長方体状に切断した後、結晶の両面に偏光
ガラスを配置し、ファラデー回転用素子を構成した。
【0015】次に、磁界印加用磁石として、Fe−Cr
−Co磁石(Br10.0KG,Hc0.8kOe,Br
の温度変化率−0.04%1℃)、アルニコ磁石(9.5
KG,1.3kOe,−0.02%/℃)、Sm2Co17
系磁石(11.0KG,7.0kOe,−0.03%/
℃)、SmCo5系磁石(9.5KG,9.0kOe,−
0.05%/℃)、NdFeB系磁石(12.8KG,
9.0kOe,−0.12%/℃)、NdFeB系磁石1
1.5KG,15kOe,−0.09%/℃)、Srフェ
ライト磁石(4.3KG,2.9kOe,−0.16%/
℃)を、内径が約1.5mmの角形で、外形がφ3.5〜
10mmで、長さが2.5〜5mmの範囲となる形状に
加工した後、内径部に前述したファラデー回転用素子を
装着した後、電磁石にて約20kOeの磁場を印加し、
磁石の長さの方向に着磁して、光学用アイソレータとし
た。
【0016】次に、これらアイソレータに対し、それぞ
れの適用波長である0.63μm,0.83μm,0.9
8μmにて、室温(25℃)と50℃におけるアイソレ
ーションを測定した。
【0017】この温度上昇によるアイソレーションの減
少値と磁石印加用に使した磁石のBrの温度係数との関
係を図1に示す。
【0018】図1中は、○印はファラデー回転素子とし
てCdMnTe化合物を使用し、△印はCdMnHgT
e化合物を使用したアイソレータの値である。
【0019】Brの温度変化率が−0.1%/℃を越え
(図1中で右方向)ると、アイソレーションの減少値が
急激に増加し、減少率は2倍以上となっている。また、
一般的には、永久磁石においては、Brの温度変化率は
負となるものである。従って、磁界印加用磁石のBrの
温度変化率は0〜−0.1%/℃が有用となる。
【0020】
【発明の効果】本発明の光学用アイソレータによれば、
アイソレーションの温度変化を低減した光学用アイソレ
ータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学用アイソレータに使用した磁界印
加用磁石のBrの温度変化率と、想定温度が25℃から
50℃に上昇したことによるアイソレータのアイソレー
ションの減少率との関係を示す図。
【図2】従来の光アイソレータの典型的な構成を示す断
面説明図。
【符号の説明】
1 偏光子 1a 検光子 2 金属製ホルダ 3 ファラデー回転素子 4 永久磁石

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CdMnTe系化合物及びCdMnHg
    Te系化合物単結晶をファラデー回転素子として使用す
    る光学用アイソレータにおいて、前記ファラデー回転素
    子への磁界印加用磁石の残留磁化Brの温度変化率を0
    〜−0.1%/℃の範囲とすることを特徴とする光学用
    アイソレータ。
JP27983897A 1997-09-26 1997-09-26 光学用アイソレータ Withdrawn JPH11101954A (ja)

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JP27983897A JPH11101954A (ja) 1997-09-26 1997-09-26 光学用アイソレータ

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A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20050720