JPH11101185A - スクロール式流体機械およびそのスラスト隙間の調整方法 - Google Patents

スクロール式流体機械およびそのスラスト隙間の調整方法

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JPH11101185A
JPH11101185A JP27963197A JP27963197A JPH11101185A JP H11101185 A JPH11101185 A JP H11101185A JP 27963197 A JP27963197 A JP 27963197A JP 27963197 A JP27963197 A JP 27963197A JP H11101185 A JPH11101185 A JP H11101185A
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scroll
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shaft portion
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晋 坂本
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克史 肥田野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造時、組立時にスラスト隙間を適正に調整
でき、長期間に亘って一定寸法のスラスト隙間を維持で
きると共に、生産性を向上させることができる。 【解決手段】 押え板20、ボルト21によってスクロ
ール側玉軸受19を旋回スクロールの軸受収容筒部6B
内に軸方向に変位不能に固定する。また、スクロール側
玉軸受19に補助クランク18のスクロール側軸部18
Aを圧入する。一方、ケーシング側玉軸受23をケーシ
ング1の軸受収容穴1D内に圧入し、押え板24、ボル
ト25によって抜止め状態に固定する。そして、補助ク
ランク18のケーシング側軸部18Bとケーシング側玉
軸受23との間にスペーサ29を介挿した状態で、ボル
ト27、ワッシャ28によってケーシング側軸部18B
をケーシング側玉軸受23に取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気圧縮
機,真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械
に関し、特に、自転防止機構として補助クランクを設け
るようにしたスクロール式流体機械およびそのスラスト
隙間の調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば無給油型のスクロール式空
気圧縮機は、ケーシング、駆動軸、旋回スクロール、固
定スクロールおよび補助クランク機構から大略構成され
ている。ここで、駆動軸の先端側はケーシング内に伸長
してクランク部となると共に、駆動軸はケーシングの一
端側に回転可能に設けられている。また、旋回スクロー
ルは駆動軸のクランク部に旋回軸受を介して旋回可能に
設けられると共に、固定スクロールは旋回スクロールに
対向して前記ケーシングの他端側に設けられ、旋回スク
ロールのラップ部と固定スクロールのラップ部との間に
は複数の圧縮室が形成されている。また、旋回スクロー
ルと固定スクロールとの間には補助クランク機構が設け
られ、この補助クランク機構は旋回スクロールの自転を
防止している。
【0003】ここで、前記補助クランク機構は、スクロ
ール側軸部とケーシング側軸部とが前記駆動軸のクラン
ク部と同一偏心距離を有する補助クランクと、前記旋回
スクロールに対して補助クランクのスクロール側軸部を
回転自在に軸支するスクロール側玉軸受と、前記ケーシ
ングに対して補助クランクのケーシング側軸部を回転自
在に軸支するケーシング側玉軸受とから構成されてい
る。
【0004】このような従来技術によるスクロール式空
気圧縮機は、駆動軸をモータ等により回転駆動すると、
この駆動軸の回転は、クランク部から旋回側軸受を介し
て旋回スクロールに伝えられ、該旋回スクロールは、各
補助クランクによって自転運動を防止されつつ、駆動軸
の軸線を中心として旋回運動する。そして、この旋回運
動によって各スクロール間に形成される圧縮室は連続的
に縮小し、これにより、当該スクロール式空気圧縮機
は、吸込口から吸込んだ空気を各圧縮室で順次圧縮しつ
つ、この圧縮空気を吐出口から外部の空気タンク等に吐
出するようになっている。
【0005】ここで、各スクロールの摺動面となる鏡板
前面とラップ部歯先との間に大きなスラスト隙間が存在
するときには全圧縮室が連通状態となり、圧縮不能とな
ってしまう。このため、固定スクロールと旋回スクロー
ルとの間のスラスト隙間をできるだけ小さくする必要が
ある。
【0006】そこで、例えば、特開昭63−50691
号公報、特開平2−277984号公報には、補助クラ
ンク機構にスラスト隙間を調整する隙間調整機構を設け
たスクロール式空気圧縮機が開示されている。これらの
隙間調整機構は、ボルトとナット等からなり、ボルトと
ナットを締め付けることによって補助クランク等をその
軸方向に微小に変位させると共に、補助クランクと一体
となった旋回スクロールを固体スクロールに接近させ、
スラスト隙間を調整している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術に
よるスクロール式空気圧縮機では、その製造時、組立時
にボルトとナットとを締め付け、スラスト隙間の調整を
行なうものである。このため、ボルトとナットとの締め
付け具合が空気圧縮機毎に異なることがあり、一定寸法
のスラスト隙間を与えることが難しいという問題があ
る。また、長期間の使用によってボルト等に緩みが生
じ、スラスト隙間が変化してしまうおそれもある。
【0008】さらに、スラスト隙間を正確に調整する場
合には、ボルトとナットを僅かづつ締め付ける必要があ
るため、スクロール式空気圧縮機の組立時に膨大な時間
を要し、生産性が低下するという問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は製造時、組立時にスラスト隙間
を適正に調整でき、長期間に亘って一定寸法のスラスト
隙間を維持できると共に、生産性を向上できるようにし
たスクロール式流体機械を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、筒状のケーシングと、該ケーシングの一
端側に回転可能に設けられ先端側が該ケーシング内に伸
長してクランク部となった駆動軸と、前記ケーシング内
に位置して該駆動軸のクランク部に旋回軸受を介して旋
回可能に設けられ鏡板に渦巻状のラップ部が立設された
旋回スクロールと、該旋回スクロールに対向して前記ケ
ーシングの他端側に設けられ鏡板に該旋回スクロールの
ラップ部との間で複数の圧縮室を形成する渦巻状のラッ
プ部が立設された固定スクロールと、前記旋回スクロー
ルの自転運動を防止するために前記固定スクロールと旋
回スクロールとの間に設けられた補助クランク機構とを
備え、前記補助クランク機構を、スクロール側軸部とケ
ーシング側軸部とが前記駆動軸のクランク部と同一偏心
距離を有する補助クランクと、前記旋回スクロールに対
して補助クランクのスクロール側軸部を回転自在に軸支
するスクロール側玉軸受と、前記ケーシングに対して補
助クランクのケーシング側軸部を回転自在に軸支するケ
ーシング側玉軸受とによって構成してなるスクロール式
流体機械に適用される。
【0011】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記ケーシング側玉軸受の内輪と補助クランク
のケーシング側軸部との間に前記固定スクロールと旋回
スクロールとの間のスラスト隙間を調整するスペーサを
介挿する構成としたことにある。
【0012】このように構成したことにより、例えば厚
さ寸法の小さいスペーサをケーシング側玉軸受の内輪と
補助クランクのケーシング側軸部との間に介挿したとき
には、旋回スクロールのラップ歯先と固定スクロールの
鏡板前面との間のスラスト隙間を大きくすることができ
る。また、厚さ寸法の大きいスペーサをケーシング側玉
軸受の内輪と補助クランクのケーシング側軸部との間に
介挿したときには、旋回スクロールのラップ歯先と固定
スクロールの鏡板前面との間のスラスト隙間を小さくす
ることができる。このように、スペーサの厚さ寸法を適
宜選択することによって、スラスト隙間を調整すること
ができる。
【0013】また、請求項2の発明は、ケーシング側玉
軸受の外輪はケーシングに対して軸方向に変位不能に圧
入して取付け、前記スペーサを前記ケーシング側玉軸受
の内輪と補助クランクのケーシング側軸部との間に介挿
した状態で、前記ケーシング側玉軸受の内輪に補助クラ
ンクのケーシング側軸部を遊嵌し、前記ケーシング側玉
軸受の内輪とケーシング側軸部とを軸方向に変位不能に
固定する構成としている。
【0014】この場合、スペーサによってケーシング側
玉軸受の内輪と補助クランクのケーシング側軸部との間
を離間させることができ、ケーシング側玉軸受の外輪が
圧入されたケーシングと補助クランクとをスペーサの厚
さ寸法分だけ離間させることができる。
【0015】そして、スペーサをケーシング側玉軸受の
内輪と補助クランクのケーシング側軸部との間に介挿し
た状態で、補助クランクのケーシング側軸部をケーシン
グ側玉軸受の内輪に遊嵌して変位不能に固定したから、
補助クランクのケーシング側軸部とケーシング側玉軸受
の内輪との間にスペーサを確実に挟持することができ、
ケーシング側軸部とケーシング側玉軸受の内輪とを常時
スペーサの厚さ寸法分だけ離間させた状態に保持するこ
とができる。これにより、旋回スクロールと固定スクロ
ールとの間のスラスト隙間を常に一定の寸法に維持する
ことができる。
【0016】また、請求項3の発明は、ケーシング側玉
軸受は、外輪をケーシングに圧入し、内輪を前記補助ク
ランクのケーシング側軸部に遊嵌し、前記内輪とケーシ
ング側軸部とは固定部材によって予圧を与えられた状態
で固定する背面組合せアンギュラ玉軸受として構成し、
スクロール側玉軸受は、内輪を補助クランクのスクロー
ル側軸部に圧入し、外輪を旋回スクロールに遊嵌し、前
記外輪と旋回スクロールとは固定部材によって予圧を与
えた状態で固定する正面組合せアンギュラ玉軸受として
構成し、補助クランクのケーシング側軸部には、スクロ
ール側軸部側に位置してフランジを設け、スペーサはケ
ーシング側玉軸受の内輪と前記補助クランクのフランジ
部との間に介挿する構成としている。
【0017】上記構成により、正面組合せアンギュラ玉
軸受からなるスクロール側玉軸受の内輪を補助クランク
のスクロール側軸部に圧入することによって、スクロー
ル側玉軸受に補助クランクを固定することができる。ま
た、スクロール側玉軸受の外輪を旋回スクロールに遊嵌
し、前記外輪と旋回スクロールとは固定部材によって予
圧を与えた状態で固定するから、スクロール側玉軸受と
補助クランクとを旋回スクロールに固定することができ
る。
【0018】一方、背面組合せアンギュラ玉軸受からな
るケーシング側玉軸受の外輪をケーシングに圧入するこ
とによって、ケーシング側玉軸受をケーシングに固定す
ることができる。また、ケーシング側玉軸受の内輪を前
記補助クランクのケーシング側軸部に遊嵌し、前記内輪
とスクロール側軸部とは固定部材によって予圧を与えら
れた状態で固定するから、ケーシングに固定されたケー
シング側玉軸受に補助クランクを固定することができ
る。
【0019】また、補助クランクのケーシング側軸部に
は、スクロール側軸部側に位置してフランジを設け、ス
ペーサはケーシング側玉軸受の内輪と前記補助クランク
のフランジ部との間に介挿するから、スペーサの厚さ寸
法分だけケーシング側軸部とケーシング側玉軸受の内輪
とを離間させた状態に保持することができる。これによ
り、旋回スクロールと固定スクロールとの間のスラスト
隙間を常に一定の寸法に維持することができる。
【0020】また、請求項4の発明は、筒状のケーシン
グと、該ケーシングの一端側に回転可能に設けられ先端
側が該ケーシング内に伸長してクランク部となった駆動
軸と、前記ケーシング内に位置して該駆動軸のクランク
部に旋回軸受を介して旋回可能に設けられ鏡板にラップ
部が立設された旋回スクロールと、該旋回スクロールに
対向して前記ケーシングの他端側に設けられ鏡板に該旋
回スクロールのラップ部との間で複数の圧縮室を形成す
るラップ部が立設された固定スクロールと、前記旋回ス
クロールの自転運動を防止するために前記固定スクロー
ルと旋回スクロールとの間に設けられた補助クランク機
構とを備え、前記補助クランク機構を、スクロール側軸
部とケーシング側軸部とが前記駆動軸のクランク部と同
一偏心距離を有する補助クランクと、前記旋回スクロー
ルに対して補助クランクのスクロール側軸部を回転自在
に軸支するスクロール側玉軸受と、前記ケーシングに対
して補助クランクのケーシング側軸部を回転自在に軸支
するケーシング側玉軸受とによって構成し、前記ケーシ
ング側玉軸受の内輪と補助クランクに設けたフランジの
間に固定スクロールと旋回スクロールとの間のスラスト
隙間を調整するスペーサを介挿してなるスクロール式流
体機械のスラスト隙間調整方法に適用される。
【0021】そして、請求項4の発明が採用する構成の
特徴は、旋回スクロールにスクロール側玉軸受を固定す
ると共に該玉軸受に補助クランクのスクロール側軸部を
固定した状態で、前記固定スクロールのラップ部の歯先
が摺接する旋回スクロールの鏡板前面と前記スペーサが
当接する補助クランクのフランジ端面との間の長さ寸法
を測定する旋回スクロール側の長さ寸法測定工程と、ケ
ーシングにケーシング側玉軸受を固定した状態で、前記
固定スクロールのラップ部の歯先と同一平面をなすケー
シングの開口側端面と前記スペーサが当接するケーシン
グ側玉軸受の内輪端面との間の長さ寸法を測定するケー
シング側の長さ寸法測定工程と、旋回スクロール側の長
さ寸法とケーシング側の長さ寸法との差を用いてスペー
サの厚さ寸法を決めるスペーサの厚さ寸法決定工程とを
含んでいることにある。
【0022】このように構成したことにより、旋回スク
ロール側の長さ寸法測定工程によって旋回スクロールに
スクロール側玉軸受を固定すると共に該玉軸受に補助ク
ランクのスクロール側軸部を固定した状態で、前記固定
スクロールのラップ部の歯先が摺接する旋回スクロール
の鏡板前面と前記スペーサが当接する補助クランクのフ
ランジ端面との間の長さ寸法を測定することができる。
【0023】また、ケーシング側の長さ寸法測定工程に
よってケーシングにケーシング側玉軸受を固定した状態
で、前記固定スクロールのラップ部の歯先と同一平面を
なすケーシングの開口側端面と前記スペーサが当接する
ケーシング側玉軸受の内輪端面との間の長さ寸法を測定
することができる。
【0024】そして、スペーサの厚さ寸法決定工程によ
って旋回スクロール側の長さ寸法とケーシング側の長さ
寸法との差が例えば予め決められた一定値となるように
スペーサの厚さ寸法を決めることができ、固定スクロー
ルと旋回スクロールとの間のスラスト隙間を一定の寸法
に調整することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明するに、図1ないし図5は本発
明の実施の形態によるスクロール式流体機械としての空
気圧縮機を示している。
【0026】図中、1は段付筒状に形成されたスクロー
ル式空気圧縮機のケーシングを示し、該ケーシング1
は、大径筒部1Aと、該大径筒部1Aの一端側を縮径
し、外側に向けて突出するように形成された小径な軸受
筒部1Bと、該軸受筒部1Bと前記大径筒部1Aとの間
に形成された環状部1Cとからなり、該環状部1Cの他
面側には、後述する各補助クランク18のケーシング側
軸部18Bがケーシング側玉軸受23を介して収容され
る3個の軸受収容穴1D(1個のみ図示)が周方向に所
定間隔離間して複数個(例えば3個)形成されている。
【0027】また、ケーシング1の他端側は開口すると
共に、この開口側端面1Eには後述の固定スクロール本
体11が当接している。そして、開口側端面1Eは固定
スクロール10のラップ部11Bの歯先と同一平面をな
している。
【0028】2はケーシング1の軸受筒部1B内に軸受
3を介して回転可能に設けられた駆動軸を示し、該駆動
軸2はその先端側がケーシング1の大径筒部1A内へと
伸長するクランク部2Aとなり、該クランク部2Aはそ
の軸線O2 −O2 が前記駆動軸2の軸線O1 −O1 に対
して偏心量εだけ偏心するように配設され、該クランク
部2Aは旋回軸受8を介して旋回スクロール4に連結さ
れている。そして、該駆動軸2の基端側は、前記軸受筒
部1Bから外部に突出し、その突出端がプーリ等を介し
て駆動源となる電動モータ(いずれも図示せず)に接続
され、該電動モータにより回転駆動される。
【0029】4はケーシング1の他端側に旋回可能に設
けられた旋回スクロールを示し、該旋回スクロール4は
旋回スクロール本体5と、該旋回スクロール本体5に固
着される支持プレート6とから大略構成されている。こ
こで、前記旋回スクロール本体5は円板状に形成された
旋回側の鏡板5Aと、該鏡板5Aに中心側が巻始め端と
なり、外周側が巻終り端となって立設された渦巻状のラ
ップ部5Bとから構成されている。
【0030】また、前記支持プレート6は鏡板5Aの背
面側にボルト7,7,…(2個のみ図示)によって固着
され、中央には旋回軸受8を保持するボス部6Aが立設
される。また、前記支持プレート6には、ボス部6Aの
外周側には後述するスクロール側玉軸受19が収容され
る3個の軸受収容筒部6B,6B,…(一個のみ図示)
が周方向に所定間隔をもって立設され、各軸受収容筒部
6Bには有底の軸受収容穴6Cが形成されている。
【0031】さらに、前記旋回スクロール本体5と支持
プレート6との間には、スクロール本体5の鏡板5Aか
ら支持プレート6に向けて複数本の放熱フィン9,9,
…が突出形成されている。
【0032】10はケーシング1の一端側に固定して設
けられた固定スクロールを示し、該固定スクロール10
は固定スクロール本体11と、該固定スクロール本体1
1に固着される蓋体12とから大略構成されている。
【0033】ここで、前記固定スクロール本体11は、
その中心が駆動軸2の軸線O1 −O1 と一致すると共
に、旋回スクロール4の鏡板5Aに対向して配設された
鏡板11Aと、該鏡板11Aから旋回スクロール4のラ
ップ部5Bと同様に立設された渦巻状のラップ部11B
とからなる。
【0034】また、前記蓋体12と鏡板11Aとの間に
は、該鏡板11Aから蓋体12に向けて複数本の放熱フ
ィン13,13,…が突出形成されている。また、前記
ラップ部11Bは、前記旋回スクロール4のラップ部5
Bと所定角度だけずらして重なり合うように配設される
ことにより、前記旋回スクロール4が旋回するときに、
ラップ部5Bとの間で連続的に縮小する複数の圧縮室1
4,14,…が形成される。なお、前記固定スクロール
10はボルト(図示せず)によって、前記ケーシング1
の大径筒部1Aに取付けられている。
【0035】15,16は旋回スクロール4と固定スク
ロール10のラップ部5B,11B歯先側に装着された
シール部材としてのチップシールで、該チップシール1
5,16は弾性樹脂材料によって長尺の紐状に形成さ
れ、ラップ部5B,11Bの歯先に沿って渦巻状に延び
ている。そして、チップシール15,16は、旋回動作
する間、相手方となる鏡板11A,5Aの前面11C,
5Cに摺接することにより、各圧縮室14間を機密にシ
ールし、高圧側の圧縮室14から低圧側の圧縮室14側
に向けて圧縮空気が漏洩するのを防止している。
【0036】また、チップシール15,16は、図4に
示すように、ラップ部5B,11Bの歯先から突出し、
ラップ部5B,11Bの歯先と鏡板11A,5Aの前面
11C,5Cとの間には予め決められた一定寸法δa の
スラスト隙間が形成されている。そして、このスラスト
隙間を減少させることによって、チップシール15,1
6と鏡板11A,5Aとの摺接力が増加し、各圧縮室1
4の密閉性は向上する。一方、スラスト隙間を増加させ
ることによって、チップシール15,16と鏡板11
A,5Aとの摺接力が減少し、各圧縮室14の密閉性は
低下するものである。
【0037】17,17,…はケーシング1の環状部1
Cと旋回スクロール4との間に周方向に離間して例えば
3個配設された補助クランク機構(1個のみ図示)を示
し、該補助クランク機構17は後述する補助クランク1
8、スクロール側玉軸受19およびケーシング側玉軸受
23から大略構成されている。
【0038】18,18,…は第1,第2,第3の補助
クランク(1個のみ図示)で、該各補助クランク18
は、図2に示す如く、旋回スクロール4の支持プレート
6側に回転可能に取付けられたスクロール側軸部18A
と、該スクロール側軸部18Aよりも大径の円柱状に形
成され、ケーシング1の環状部1C側に回転可能に取付
けられたケーシング側軸部18Bと、スクロール側軸部
18Aのケーシング側軸部18B側に形成されたスクロ
ール側のフランジ部18Cと、ケーシング側軸部18B
のスクロール側軸部18A側に形成されたケーシング側
のフランジ部18Dとから構成されている。そして、ケ
ーシング側のフランジ部18Dのフランジ端面18Eは
後述のスペーサ29に当接している。
【0039】また、補助クランク18はスクロール側軸
部18Aの軸線O3 −O3 に対してケーシング側軸部1
8Bの軸線O4 −O4 が、前記駆動軸2の偏心量εと等
しい偏心量をもって形成されている。
【0040】19は旋回スクロール4の支持プレート6
の軸受収容穴6C内に収容されたスクロール側玉軸受を
示し、該スクロール側玉軸受19は、旋回スクロール4
のラップ部5B側を正面側としたときに、この正面側に
位置した正面側アンギュラ玉軸受19Aと、背面側に位
置した背面側アンギュラ玉軸受19Bとを正面合わせす
ることにより、正面組合せアンギュラ玉軸受として構成
されている。
【0041】ここで、前記正面側アンギュラ玉軸受19
Aは、外輪19A1 ,内輪19A2と、該外輪19A1
,内輪19A2 間に配設された複数個の転動子となる
鋼球19A3 とから構成されている。また、背面側アン
ギュラ玉軸受19Bは、外輪19B1 ,内輪19B2
と、該外輪19B1 ,内輪19B2 間に配設された複数
個の転動子となる鋼球19B3 とから構成されている。
【0042】そして、外輪19A1 ,19B1 は支持プ
レート6の軸受収容穴6C内に僅かなクリアランスδ1
を介して遊嵌されている。また、外輪19A1 は軸受収
容穴6Cの底面に当接すると共に、外輪19B1 は後述
する押え板20によって軸受収容穴6C内に予圧が与え
られた状態で軸方向、周方向に変位不能に保持されてい
る。
【0043】20は軸受収容筒部6Bの開口部側に取付
けられボルト21と共に固定部材となる押え板で、該押
え板20は中心部に補助クランク18が挿通する挿通穴
20Aが形成され、その外周部はボルト21(1個のみ
図示)によってケーシング1に取付けられている。そし
て、該押え板20の挿通穴20A近傍には背面側アンギ
ュラ玉軸受19Bの外輪19B1 が当接され、該スクロ
ール側玉軸受19は軸受収容穴6C内で、軸方向、周方
向に変位不能に固定されている。
【0044】また、押え板20と支持プレート6の軸受
収容筒部6Bの開口部端面との間には、押え板20をス
クロール側玉軸受19の外輪19B1 に確実に予圧を与
えるため、僅かなクリアランスδ2 が形成されている。
【0045】これにより、スクロール側玉軸受19は、
軸受収容穴6Cによって径方向に変位不能に固定され、
軸受収容穴6Cの底面と押え板20によって軸方向に変
位不能に固定されている。
【0046】22は押え板20の挿通穴20A内に取付
けられたシール部材で、該シール部材22は補助クラン
ク18のフランジ部18Dに摺接すると共に、スクロー
ル側玉軸受19の外輪19A1 ,19B1 と内輪19A
2 ,19B2 との間の潤滑油が軸受収容穴6C内からケ
ーシング1内に漏洩するのを防止している。
【0047】23はケーシング1の軸受収容穴1D内に
収容されたケーシング側玉軸受を示し、該ケーシング側
玉軸受23は、旋回スクロール4のラップ部5B側を正
面側としたときに、この正面側に位置した正面側アンギ
ュラ玉軸受23Aと、背面側に位置した背面側アンギュ
ラ玉軸受23Bとを背面合わせすることにより、背面組
合せアンギュラ玉軸受として構成されている。
【0048】ここで、前記正面側アンギュラ玉軸受23
Aは、外輪23A1 ,内輪23A2と、該外輪23A1
,内輪23A2 間に配設された複数個の転動子となる
鋼球23A3 とから構成されている。また、前記背面側
アンギュラ玉軸受23Bは、外輪23B1 ,内輪23B
2 と、該外輪23B1 ,内輪23B2 間に配設された複
数個の転動子となる鋼球23B3 とから構成されてい
る。
【0049】そして、外輪23A1 ,23B1 は支持プ
レート6の軸受収容穴1D内に軸方向、周方向に変位不
能に圧入されている。また、外輪23B1 は軸受収容穴
1D底面側の環状段部1Fに当接すると共に、外輪23
A1 は押え板20に当接し、軸受収容穴1D内に抜止め
状態で固定されている。
【0050】また、内輪23A2 ,23B2 は後述のボ
ルト27によって予圧が与えられると共に、補助クラン
ク18のケーシング側軸部18Bに対して軸方向、周方
向に変位不能に保持されている。
【0051】また、ケーシング側玉軸受23の内輪23
A2 ,23B2 内には補助クランク18のケーシング側
軸部18Bが僅かなクリアランスδ3 を介して遊嵌され
ている。そして、ケーシング側軸部18Bにボルト27
が螺着されることによって、補助クランク18は内輪2
3A2 ,23B2 に固定されている。
【0052】これにより、ケーシング側軸部18Bは前
記ケーシング側玉軸受23を介してケーシング1の軸受
収容穴1D内に回転可能に挿嵌され、スクロール側軸部
18Aは前記スクロール側玉軸受19を介して旋回スク
ロール4側の軸受収容穴6Cに回転可能に挿嵌されてい
る。
【0053】また、前記各補助クランク18は、旋回ス
クロール4が駆動軸2の回転駆動により旋回されると
き、該旋回スクロール4が自転するのを防止すると共
に、該旋回スクロール4を駆動軸2の軸線O1 −O1 を
中心として一定の旋回半径をもって旋回させるように案
内するものである。
【0054】24は軸受収容穴1Dの他側に設けられた
押え板で、該押え板24は、図3に示すように中心部に
補助クランク18が挿通する挿通穴24Aが形成され、
その外周部はボルト25,25,…(1個のみ図示)に
よってケーシング1に取付けられている。そして、該押
え板24の挿通穴24A近傍には正面側アンギュラ玉軸
受23Aの外輪23A1 が当接され、該ケーシング側玉
軸受23は軸受収容穴1D内に抜止め状態で固定されて
いる。
【0055】また、押え板24とケーシング1の軸受収
容穴1Dの開口部端面との間には、押え板24がケーシ
ング側玉軸受23の外輪23A1 に確実に当接させるた
め、僅かなクリアランスδ4 が形成されている。
【0056】これにより、ケーシング側玉軸受23は、
軸受収容穴1Dによって径方向に変位不能に固定され、
軸受収容穴1Dの底面と押え板24によって軸方向に変
位不能に固定されている。
【0057】26は押え板24の挿通穴24A内に取付
けられたシール部材で、該シール部材26は補助クラン
ク18のフランジ部18Dに摺接すると共に、ケーシン
グ側玉軸受23の外輪23A1 ,23B1 と内輪23A
2 ,23B2 との間に充填された潤滑油がケーシング1
内に漏洩するのを防止している。
【0058】27はケーシング側玉軸受23側に設けら
れワッシャ28と共に固定部材となるボルトを示し、該
ボルト27は補助クランク18のケーシング側軸部18
Bに螺着されると共に、ボルト27とケーシング側軸部
18Bとの間にはワッシャ28が介挿されている。そし
て、ワッシャ28はケーシング側玉軸受23の内輪19
B2 に当接している。このため、ボルト27を締め付け
ることによって、ケーシング側玉軸受23の内輪23A
2 ,23B2 に予圧を与えつつ、内輪23A2,23B2
に補助クランク18のケーシング側軸部18Bを固定
している。
【0059】29は補助クランク18のフランジ部18
Dとケーシング側玉軸受23の内輪23A2 との間に介
挿されたスペーサで、該スペーサ29は、中心部に補助
クランク18が挿通する挿通穴29Aが設けられ、リン
グ状に形成されている。また、スペーサ29は、その内
径寸法は内輪23A2 の内径寸法よりも僅かに小さく、
外径寸法は内輪23A2 の内径寸法よりも僅かに大きく
なっている。そして、スペーサ29は、その厚さ寸法L
3A(L3B,L3C)を増減させることによって旋回スクロ
ール4と固定スクロール10との間のスラスト隙間を調
整するものである。
【0060】30は軸受収容穴1Dの一側に設けられた
有蓋筒状のカバーを示し、該カバー30は、軸受収容穴
1Dの一側開口部を施蓋している。
【0061】また、31は固定スクロール10の外周側
に穿設された吸込口、32は固定スクロール10の鏡板
11A中央側に穿設された吐出口をそれぞれ示し、該吸
込口31は最外周側(最低圧側)の圧縮室14と連通
し、吐出口32は最中央側(最高圧側)の圧縮室14と
連通している。
【0062】本実施の形態によるスクロール式空気圧縮
機は、上述の如き構成を有するもので、駆動軸2をプー
リ等を介して電動モータによって回転駆動すると、この
駆動軸2の回転は、クランク部2Aから旋回軸受8を介
して旋回スクロール4に伝えられ、該旋回スクロール4
は、各補助クランク機構17によって自転運動を防止し
つつ、前記駆動軸2の軸線O1 −O1 を中心として公転
運動する。そして、この公転運動によって各ラップ部5
B,11Bとの間に画成される圧縮室14,14,…は
連続的に縮小し、これにより、当該スクロール式空気圧
縮機は、吸込口31から吸込んだ空気を該各圧縮室14
で順次圧縮しつつ、この圧縮空気を吐出口32から外部
の空気タンク(図示せず)等に吐出するようになってい
る。
【0063】次に、本実施の形態によるスクロール式空
気圧縮機のスラスト隙間の調整方法について説明する。
【0064】まず、図5に示すようにケーシング1の軸
受収容穴1D内にケーシング側玉軸受23を圧入すると
共に、ボルト27によって押え板24をケーシング1に
取付け、ケーシング側玉軸受23を抜止め状態で軸受収
容穴1D内に固定する。
【0065】次に、旋回スクロール本体5に支持プレー
ト6を固着し、旋回スクロール4を組立てる。そして、
支持プレート6の軸受収容穴6C内にスクロール側玉軸
受19を遊嵌すると共に、押え板20を軸受収容筒部6
Bの開口部側に取付け、スクロール側玉軸受19を抜止
め状態で軸受収容穴6C内に固定する。
【0066】そして、次なる旋回スクロール側の長さ寸
法測定工程では、3個の補助クランク18のうち、第1
の補助クランク18に対して旋回スクロール4の鏡板5
Aの前面5Cと補助クランク18のフランジ端面18E
との間の長さ寸法L1Aを測定する。次に、第2,第3の
補助クランク18に対しても、同様に旋回スクロール4
の鏡板5Aの前面5Cと補助クランク18のフランジ端
面18Eとの間の長さ寸法L1B,L1Cをそれぞれ測定す
る。
【0067】次に、ケーシング側の長さ寸法測定工程で
は、3個のケーシング側玉軸受23のうち、第1のケー
シング側玉軸受23に対してケーシング1の開口側端面
1Eとケーシング側玉軸受23の内輪23A2 端面との
間の長さ寸法L2Aを測定する。
【0068】ここで、補助クランク18が取付けられて
いないときには内輪23A2 に予圧が与えらえないか
ら、ケーシング側玉軸受23の内輪23A2 は軸方向に
僅かに変位可能となっている。そこで、長さ寸法L2Aを
測定するときには、内輪23A2 をケーシング1側に付
勢しつつ測定を行なうものとする。
【0069】次に、第2,第3のケーシング側玉軸受2
3に対しても、同様にケーシング1の開口端面1Eとケ
ーシング側玉軸受23の内輪23A2 端面との間の長さ
寸法L2B,L2Cをそれぞれ測定する。
【0070】
【表1】
【0071】そして、次なるスペーサ29の厚さ寸法決
定工程では、例えば第1の補助クランク18に取付ける
スペーサ29の厚さ寸法L3Aは、スクロール側の長さ寸
法測定工程による長さ寸法L1Aと、ケーシング側の長さ
寸法測定工程による長さ寸法L2Aとの差(L2A−L1A)
に予め決められた一定寸法δa を減算することによって
決定される。また、第2,第3の補助クランク18に取
付けるスペーサ29の厚さ寸法L3B,L3Cも、同様に表
1に示す如く決定する。
【0072】即ち、各補助クランク18に取付けるスペ
ーサ29の厚さ寸法L3A,L3B,L3Cは、以下に示す数
1の関係式から求められる。
【0073】
【数1】
【0074】ここで、スペーサ29の厚さ寸法L3A,L
3B,L3Cが負の値にならないように、長さ寸法L2A,L
2B,L2C、長さ寸法L1A,L1B,L1Cおよび一定寸法δ
a との間には、以下に示す数2の関係が成り立つように
ケーシング1と旋回スクロール4等は形成されている。
【0075】
【数2】
【0076】最後に、スペーサ29の厚さ寸法決定工程
によって決定された厚さ寸法L3A,L3B,L3Cとなるス
ペーサ29を選択し、補助クランク18のケーシング側
軸部18Bとケーシング側玉軸受23との間に介挿す
る。これにより、3個の補助クランク18によって、旋
回スクロール4と固定スクロール10との間を予め決め
られた一定寸法δa のスラスト隙間に調整することがで
きる。
【0077】即ち、第1の補助クランク18に厚さ寸法
L3Aのスペーサ29を介挿することによって、ケーシン
グ側玉軸受23の内輪23A2 端面と補助クランク18
のフランジ端面18Eとの間が厚さ寸法L3A分だけ離間
する。このとき、補助クランク18は、スペーサ29を
介挿しないときに比べて旋回スクロール4側に厚さ寸法
L3A分だけ軸方向に変位させる。
【0078】また、補助クランク18のフランジ部18
Cはスクロール側玉軸受19の内輪19B2 に当接し、
内輪19B2 は旋回スクロール4側に変位すると共に、
内輪19B2 は内輪19A2 に当接し、鋼球19A3 を
介して外輪19A1 を旋回スクロール4側に変位させ
る。そして、外輪19A1 は軸受収容穴6C内の底面に
当接し、旋回スクロール4は固定スクロール10側に変
位することになる。
【0079】ここで、スペーサ29を介挿しないときに
は、旋回スクロール4の鏡板5Aの前面5Cはケーシン
グ1の開口側端面1Eよりも寸法(L2A−L1A)だけケ
ーシング1側寄りに変位する。このとき、ケーシング1
の開口側端面1Eは固定スクロール10のラップ部11
Bの歯先と同一平面をなすから、固定スクロール10の
ラップ部11Bの歯先と旋回スクロール4の鏡板5Aの
前面5Cとの間には寸法(L2A−L1A)のスラスト隙間
が生じることになる。
【0080】しかし、本実施の形態では、厚さ寸法L3A
のスペーサ29を補助クランク18のケーシング側軸部
18Bとケーシング側玉軸受23との間に介挿したか
ら、旋回スクロール4の鏡板5Aの前面5Cはスペーサ
29を介挿しないときに比べて、厚さ寸法L3Aだけ固定
スクロール10側に向けて変位する。このとき、スペー
サ29の厚さ寸法L3Aは長さ寸法L2Aから長さ寸法L2A
と予め決められた一定寸法δa とを減算(L3A=L2A−
L1A−δa )することによって決定されているから、旋
回スクロール4の鏡板5Aの前面5Cは固定スクロール
10のラップ部11B歯先から一定寸法δa だけ離間す
ることになる。
【0081】第2,第3の補助クランク18によっても
同様に補助クランク18とケーシング側玉軸受23との
間が厚さ寸法L3B,L3Cだけ離間するから、旋回スクロ
ール4の鏡板5Aの前面5Cを固定スクロール10のラ
ップ部11B歯先から一定寸法δa だけ離間させること
ができる。
【0082】また、厚さ寸法L3A,L3B,L3Cよりも大
きい厚さ寸法のスペーサ29を補助クランク18のケー
シング側軸部18Bとケーシング側玉軸受23との間に
介挿したときには、厚さ寸法L3A,L3B,L3Cのスペー
サ29を介挿したときに比べて旋回スクロール4の鏡板
5Aの前面5Cを固定スクロール10側である矢示A方
向に変位させることができる。これにより、旋回スクロ
ール4の鏡板5Aの前面5Cと固定スクロール10のラ
ップ部11B歯先との間のスラスト隙間を一定寸法δa
よりも小さくすることができる。
【0083】一方、厚さ寸法L3A,L3B,L3Cよりも小
さい厚さ寸法のスペーサ29を補助クランク18のケー
シング側軸部18Bとケーシング側玉軸受23との間に
介挿したときには、厚さ寸法L3A,L3B,L3Cのスペー
サ29を介挿したときに比べて旋回スクロール4の鏡板
5Aの前面5Cをケーシング1側である矢示B方向に変
位させることができる。これにより、旋回スクロール4
の鏡板5Aの前面5Cと固定スクロール10のラップ部
11B歯先との間のスラスト隙間を一定寸法δa よりも
大きくすることができる。
【0084】さらに、3個の補助クランク18にそれぞ
れスペーサ29を介挿し、少なくとも3か所で一定寸法
δa だけ旋回スクロール4の鏡板5Aの前面5Cと固定
スクロール10のラップ部11B歯先との間を離間させ
ることができるから、旋回スクロール4の鏡板5A、ラ
ップ部5B歯先と固定スクロール10のラップ部11B
歯先、鏡板11Aとを平行に配設することができ、旋回
スクロール4が旋回運動するときに旋回スクロール4と
固定スクロール10とが部分的に強く摺接し、チップシ
ール15,16やラップ部5B,11Bの歯先に偏摩耗
が生じるのを防止することができる。これにより、チッ
プシール15,16等の耐久性を向上できると共に、各
圧縮室14を確実に密閉することができる。
【0085】かくして、本実施の形態によれば、補助ク
ランク18のフランジ部18Dとケーシング側玉軸受2
3の内輪23A2 との間にスペーサ29を介挿する構成
としたから、補助クランク18とケーシング側玉軸受2
3との間をスペーサ29の厚さ寸法L3A,L3B,L3Cだ
け離間させることができ、スペーサ29を介挿しないと
きに比べて旋回スクロール4を厚さ寸法L3A,L3B,L
3Cだけ固定スクロール10側に変位させることができ
る。このため、スペーサ29の厚さ寸法を増,減させる
ことによって、旋回スクロール4と固定スクロール10
との間のスラスト隙間を小さく,大きくすることがで
き、スラスト隙間を調整することができる。
【0086】また、補助クランク18のフランジ部18
Dとケーシング側玉軸受23の内輪23A2 との間にス
ペーサ29を介挿することによってスラスト隙間を調整
するから、従来技術による空気圧縮機のようにボルト等
を徐々に締め付けてスラスト隙間を調整する必要がな
く、空気圧縮機の組立性、生産性を向上できると共に、
ボルト等の緩みによってスラスト隙間が変化するのを防
止し、長期間に亘って予め決められた一定寸法δa のス
ラスト隙間を維持することができる。
【0087】また、ケーシング側玉軸受23の外輪23
A1 ,23B1 を軸受収容穴1D内に圧入して取付け、
スペーサ29をケーシング側玉軸受23の内輪23A2
と補助クランク18のケーシング側軸部18Bに介挿し
た状態で、ケーシング側玉軸受23の内輪23A2 ,2
3B2 とケーシング側軸部18Bとを軸方向に変位不能
に固定したから、ケーシング側玉軸受23の内輪23A
2 と補助クランク18のケーシング側軸部18Bとの間
にスペーサ29を軸方向、周方向に変位不能に取付ける
ことができ、一定寸法δa のスラスト隙間を保持するこ
とができる。
【0088】また、ケーシング側玉軸受23の外輪23
A1 ,23B1 に対して回転自在の取付けられたケーシ
ング側玉軸受23の内輪23A2 ,23B2 に補助クラ
ンク18、スペーサ29を一体化させることができ、補
助クランク18とケーシング側玉軸受23との間をスペ
ーサ29の厚さ寸法L3A,L3B,L3Cだけ離間させつ
つ、補助クランク18をケーシング1に対して回転自在
に支持することができる。
【0089】また、ケーシング側玉軸受23の内輪23
A2 ,23B2 に補助クランク18のケーシング側軸部
18Bに遊嵌し、内輪23A2 ,23B2 にケーシング
側軸部18Bをボルト27等によって固定する構成とし
たから、スペーサ29をケーシング側玉軸受23の内輪
23A2 と補助クランク18のフランジ部18Dとの間
に介挿した状態で、補助クランク18のケーシング側軸
部18Bを内輪23A2 ,23B2 に容易に嵌入できる
と共に、ボルト27によって内輪23A2 ,23B2 に
ケーシング側軸部18Bを固定することができ、スペー
サ29を容易に取付けることができる。
【0090】また、ケーシング側玉軸受23の内輪23
A2 ,23B2 はケーシング側軸部18Bとはボルト2
7によって予圧を与えられた状態で保持され、スクロー
ル側玉軸受19の外輪19A1 ,19B1 は旋回スクロ
ール4に押え板20等によって予圧を与えられた状態で
保持される構成としたから、ケーシング側玉軸受23の
内輪23A2 ,23B2 が内輪23A2 ,23B2 間の
ガタつきによって軸方向、周方向に変位するのを防止で
きると共に、スクロール側玉軸受19の外輪19A1 ,
19B1 が外輪19A1 ,19B1 間のガタつきによっ
て軸方向、周方向に変位するのを防止できる。これによ
り、旋回スクロール4と固定スクロール10との間のス
ラスト隙間を一定寸法δa に維持することができる。
【0091】また、スペーサ29の厚さ寸法L3A,L3
B,L3Cをスクロール側の長さ寸法測定工程による長さ
寸法L1A,L1B,L1Cとケーシング側の長さ寸法測定工
程による長さ寸法L2A,L2B,L2Cとの差を用いること
によって決定したから、長さ寸法L1A,L1B,L1Cと長
さ寸法L2A,L2B,L2Cとを容易に測定でき、スペーサ
29の厚さ寸法L3A,L3B,L3Cを短時間で決定するこ
とができる。そして、厚さ寸法L3A,L3B,L3Cのスペ
ーサ29を用いることによって旋回スクロール4と固定
スクロール10との間に例えば予め決められた一定寸法
δa のスラスト隙間を与えることができる。
【0092】また、3個の補助クランク機構17でそれ
ぞれスラスト隙間の調整を行ない、3か所でほぼ同一寸
法のスラスト隙間を与えることができるから、旋回スク
ロール4の鏡板5A、ラップ部5B歯先を固定スクロー
ル10のラップ部11B歯先、鏡板11Aに対して平行
に配設することができ、旋回スクロール4が旋回運動す
るときに偏摩耗が生じるのを防止でき、チップシール1
5,16等の耐久性を向上させることができる。
【0093】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の本発明に
よれば、補助クランクのケーシング側軸部とケーシング
側玉軸受の内輪との間にスペーサを介挿する構成とした
から、補助クランクとケーシング側玉軸受との間をスペ
ーサの厚さ寸法だけ離間させることができ、スペーサを
介挿しないときに比べて旋回スクロールをスペーサの厚
さ寸法だけ固定スクロール側に向けて軸方向に変位させ
ることができる。このため、スペーサの厚さ寸法を増,
減させることによって、旋回スクロールと固定スクロー
ルとの間のスラスト隙間を小さく,大きくすることがで
き、スラスト隙間を調整することができる。
【0094】また、補助クランクのケーシング側軸部と
ケーシング側玉軸受の内輪との間にスペーサを介挿する
ことによってスラスト隙間を調整するから、スクロール
式流体機械の組立性、生産性を向上できると共に、長期
間に亘って一定寸法のスラスト隙間を維持することがで
きる。
【0095】また、請求項2の発明では、ケーシング側
玉軸受の外輪をケーシングに圧入して取付け、スペーサ
をケーシング側玉軸受の内輪と補助クランクのケーシン
グ側軸部との間に介挿した状態で、ケーシング側玉軸受
の内輪とケーシング側軸部とを軸方向、周方向に変位不
能に固定したから、ケーシング側玉軸受の内輪と補助ク
ランクのケーシング側軸部との間にスペーサを軸方向、
周方向に変位不能に取付けることができ、一定寸法のス
ラスト隙間を維持することができる。
【0096】また、ケーシング側玉軸受の外輪に対して
回転自在の取付けられたケーシング側玉軸受の内輪に補
助クランク、スペーサを一体化させることができ、補助
クランクとケーシング側玉軸受との間をスペーサの厚さ
寸法だけ離間させつつ、補助クランクをケーシングに対
して回転自在に支持することができる。
【0097】また、請求項3の発明によれば、ケーシン
グ側玉軸受の内輪に補助クランクのケーシング側軸部を
遊嵌し、内輪とケーシング側軸部とを固定部材によって
固定する構成としたから、スペーサをケーシング側玉軸
受の内輪と補助クランクのフランジ部との間に介挿した
状態で、補助クランクのケーシング側軸部を内輪に遊嵌
し、固定部材によって内輪にケーシング側軸部を固定す
ることができ、スペーサを容易に取付けることができ
る。
【0098】また、ケーシング側玉軸受の内輪はケーシ
ング側軸部とは固定部材によって予圧を与えられた状態
で固定され、スクロール側玉軸受の外輪は旋回スクロー
ルに固定部材によって予圧を与えられた状態で固定され
る構成としたから、ケーシング側玉軸受、スクロール側
玉軸受のガタつきによってケーシング側玉軸受の内輪や
スクロール側玉軸受の外輪が軸方向に変位するのを防止
でき、旋回スクロールと固定スクロールとの間で一定寸
法のスラスト隙間を維持することができる。
【0099】また、請求項4の発明によれば、スペーサ
の厚さ寸法をスクロール側の長さ寸法測定工程による長
さ寸法とケーシング側の長さ寸法測定工程による長さ寸
法との差を用いることによって決定したから、スペーサ
の厚さ寸法を短時間で容易に決定することができ、旋回
スクロールと固定スクロールとの間に一定寸法のスラス
ト隙間を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるスクロール式空気圧
縮機を示す縦断面図である。
【図2】図1中の補助クランクを拡大して示す縦断面図
である。
【図3】実施の形態によるスクロール側玉軸受、ケーシ
ング側玉軸受、補助クランクおよびスペーサ等を分解し
て示す分解斜視図である。
【図4】図1中の旋回スクロールのラップ部と固定スク
ロールのラップ部を拡大して示す縦断面図である。
【図5】実施の形態によるケーシングからスペーサ、旋
回スクロールを取外した状態で示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 駆動軸 2A クランク部 4 旋回スクロール 5 旋回スクロール本体 5A,11A 鏡板 5B,11B ラップ部 6 支持プレート 8 旋回軸受 10 固定スクロール 11 固定スクロール本体 14 圧縮室 17 補助クランク機構 18 補助クランク 18A スクロール側軸部 18B ケーシング側軸部 18C,18D フランジ部 18E フランジ端面 19 スクロール側玉軸受 19A1 ,19B1 ,23A1 ,23B1 外輪 19A2 ,19B2 ,23A2 ,23B2 内輪 19A3 ,19B3 ,23A3 ,23B3 鋼球 20 押え板(固定部材) 21 ボルト 23 ケーシング側玉軸受 27 ボルト(固定部材) 28 ワッシャ 29 スペーサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のケーシングと、該ケーシングの一
    端側に回転可能に設けられ先端側が該ケーシング内に伸
    長してクランク部となった駆動軸と、前記ケーシング内
    に位置して該駆動軸のクランク部に旋回軸受を介して旋
    回可能に設けられ鏡板にラップ部が立設された旋回スク
    ロールと、該旋回スクロールに対向して前記ケーシング
    の他端側に設けられ鏡板に該旋回スクロールのラップ部
    との間で複数の圧縮室を形成するラップ部が立設された
    固定スクロールと、前記旋回スクロールの自転運動を防
    止するために前記固定スクロールと旋回スクロールとの
    間に設けられた補助クランク機構とを備え、 前記補助クランク機構を、スクロール側軸部とケーシン
    グ側軸部とが前記駆動軸のクランク部と同一偏心距離を
    有する補助クランクと、前記旋回スクロールに対して補
    助クランクのスクロール側軸部を回転自在に軸支するス
    クロール側玉軸受と、前記ケーシングに対して補助クラ
    ンクのケーシング側軸部を回転自在に軸支するケーシン
    グ側玉軸受とによって構成してなるスクロール式流体機
    械において、 前記ケーシング側玉軸受の内輪と補助クランクのケーシ
    ング側軸部との間に前記固定スクロールと旋回スクロー
    ルとの間のスラスト隙間を調整するスペーサを介挿する
    構成としたことを特徴とするスクロール式流体機械。
  2. 【請求項2】 前記ケーシング側玉軸受の外輪はケーシ
    ングに対して軸方向に変位不能に圧入して取付け、前記
    スペーサを前記ケーシング側玉軸受の内輪と補助クラン
    クのケーシング側軸部との間に介挿した状態で、前記ケ
    ーシング側玉軸受の内輪に補助クランクのケーシング側
    軸部を遊嵌し、前記ケーシング側玉軸受の内輪とケーシ
    ング側軸部とを軸方向に変位不能に固定する構成として
    なる請求項1に記載のスクロール式流体機械。
  3. 【請求項3】 前記ケーシング側玉軸受は、外輪をケー
    シングに圧入し、内輪を前記補助クランクのケーシング
    側軸部に遊嵌し、前記内輪とケーシング側軸部とは固定
    部材によって予圧を与えられた状態で固定する背面組合
    せアンギュラ玉軸受として構成し、 前記スクロール側玉軸受は、内輪を補助クランクのスク
    ロール側軸部に圧入し、外輪を旋回スクロールに遊嵌
    し、前記外輪と旋回スクロールとは固定部材によって予
    圧を与えられた状態で固定する正面組合せアンギュラ玉
    軸受として構成し、 前記補助クランクのケーシング側軸部には、スクロール
    側軸部側に位置してフランジを設け、 前記スペーサはケーシング側玉軸受の内輪と前記補助ク
    ランクのフランジ部との間に介挿する構成としてなる請
    求項1に記載のスクロール式流体機械。
  4. 【請求項4】 筒状のケーシングと、該ケーシングの一
    端側に回転可能に設けられ先端側が該ケーシング内に伸
    長してクランク部となった駆動軸と、前記ケーシング内
    に位置して該駆動軸のクランク部に旋回軸受を介して旋
    回可能に設けられ鏡板にラップ部が立設された旋回スク
    ロールと、該旋回スクロールに対向して前記ケーシング
    の他端側に設けられ鏡板に該旋回スクロールのラップ部
    との間で複数の圧縮室を形成するラップ部が立設された
    固定スクロールと、前記旋回スクロールの自転運動を防
    止するために前記固定スクロールと旋回スクロールとの
    間に設けられた補助クランク機構とを備え、 前記補助クランク機構を、スクロール側軸部とケーシン
    グ側軸部とが前記駆動軸のクランク部と同一偏心距離を
    有する補助クランクと、前記旋回スクロールに対して補
    助クランクのスクロール側軸部を回転自在に軸支するス
    クロール側玉軸受と、前記ケーシングに対して補助クラ
    ンクのケーシング側軸部を回転自在に軸支するケーシン
    グ側玉軸受とによって構成し、 前記ケーシング側玉軸受の内輪と補助クランクに設けた
    フランジの間に固定スクロールと旋回スクロールとの間
    のスラスト隙間を調整するスペーサを介挿してなるスク
    ロール式流体機械のスラスト隙間の調整方法であって、 前記旋回スクロールにスクロール側玉軸受を固定すると
    共に該玉軸受に補助クランクのスクロール側軸部を固定
    した状態で、前記固定スクロールのラップ部の歯先が摺
    接する旋回スクロールの鏡板前面と前記スペーサが当接
    する補助クランクのフランジ端面との間の長さ寸法を測
    定する旋回スクロール側の長さ寸法測定工程と、 前記ケーシングにケーシング側玉軸受を固定した状態
    で、前記固定スクロールのラップ部の歯先と同一平面を
    なすケーシングの開口側端面と前記スペーサが当接する
    ケーシング側玉軸受の内輪端面との間の長さ寸法を測定
    するケーシング側の長さ寸法測定工程と、 前記旋回スクロール側の長さ寸法とケーシング側の長さ
    寸法との差を用いてスペーサの厚さ寸法を決めるスペー
    サの厚さ寸法決定工程とを含んでなるスクロール式流体
    機械のスラスト隙間の調整方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003048583A1 (fr) * 2001-12-03 2003-06-12 Matsushita Ecology Systems Co.,Ltd. Dispositif generateur d'energie
CN104405618A (zh) * 2014-10-23 2015-03-11 浙江西田机械有限公司 一种压缩机轴承轴向调整机构
CN106122011A (zh) * 2016-04-25 2016-11-16 徐道敏 一种涡旋压缩机
CN106151046A (zh) * 2016-04-25 2016-11-23 徐道敏 一种涡旋压缩机的误差调整结构

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