JP2000097168A - 無給油式スクロール流体機械 - Google Patents

無給油式スクロール流体機械

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JP2000097168A
JP2000097168A JP10266363A JP26636398A JP2000097168A JP 2000097168 A JP2000097168 A JP 2000097168A JP 10266363 A JP10266363 A JP 10266363A JP 26636398 A JP26636398 A JP 26636398A JP 2000097168 A JP2000097168 A JP 2000097168A
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housing
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rotating shaft
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JP10266363A
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English (en)
Inventor
Hironobu Oshima
汎信 大嶋
Hiroyuki Matsumori
裕之 松森
Takayuki Endo
崇之 遠藤
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立生産性の改善を大幅に図った無給油式ス
クロール流体機械を提供する。 【解決手段】 スクロール型空気圧縮機1において、電
動要素3を構成する固定子16をボルト26によりハウ
ジング5に固定することにより、組み付けの初期段階で
固定子16の中心とハウジング5の中心のズレを調整可
能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定スクロールと
揺動スクロールとから成るスクロール圧縮要素と、前記
揺動スクロールを駆動する電動要素とを備えた無給油式
スクロール流体機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の無給油式スクロール流体機械、特
に圧縮機は例えば、特開昭62−282186号公報に
示されているように、スクロール圧縮要素と電動要素と
を備え、このスクロール圧縮要素は中央に主軸受を有す
るハウジングと、このハウジングに固定される鏡板とこ
の鏡板に立設された渦巻き状のラップとを有する固定ス
クロールと、鏡板とこの鏡板の一方の面に立設された渦
巻き状のラップと他方の面に立設されたボスとを有する
揺動スクロールとで構成され、前記固定スクロールと揺
動スクロールとはラップを互にかみ合わせて組み立てら
れ、この揺動スクロールのボスには電動要素の回転軸に
設けられた駆動装置が嵌合されている構成である。
【0003】また、電動要素の固定子はケースの内側に
焼き嵌めなどにより固定されていた。更に、電動要素の
回転軸の上下は、その回転摩擦を少なくするために、ボ
ールベアリングを介してハウジングとケースにそれぞれ
形成された主軸受と補助軸受に軸支されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係る従
来の無給油式スクロール流体機械では、電動要素をケー
スに取り付けていたため、ハウジングと電動要素の中心
を合わせる作業が極めて困難なものとなっており、組立
作業性が悪化して生産性を著しく低下させていた。
【0005】また、電動要素の回転軸の上下に取り付け
られたボールベアリングにスラスト方向及びラジアル方
向に所謂ガタ付きが生じて、運転時に振動・騒音などが
発生する原因となっていた。
【0006】本発明は係る従来の技術的課題を解決する
ために成されたものであり、組立生産性の改善を大幅に
図った無給油式スクロール流体機械を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の無給油式
スクロール流体機械は、鏡板とこの鏡板に立設された渦
巻き状のラップとを有すると共に、ハウジングに固定さ
れた固定スクロールと、鏡板とこの鏡板に立設されて固
定スクロールのラップと互いにかみ合う渦巻き状のラッ
プとを有する揺動スクロールとで構成されたスクロール
圧縮要素と、この揺動スクロールを駆動する回転軸を備
える電動要素と、揺動スクロールを固定スクロールに対
して自転せずに円軌道上を公転させるためのオルダム継
手とを有したものであって、電動要素を構成する固定子
をボルトによりハウジングに固定したものである。
【0008】本発明によれば、電動要素を構成する固定
子をボルトによりハウジングに固定しているので、固定
子の中心とハウジングの中心のズレを組み付けの初期段
階で調整することが可能となり、良好に無給油式スクロ
ール流体機械の組立作業性を向上させることができる。
【0009】また、請求項2の発明の無給油式スクロー
ル流体機械は、鏡板とこの鏡板に立設された渦巻き状の
ラップとを有すると共に、ハウジングに固定された固定
スクロールと、鏡板とこの鏡板に立設されて固定スクロ
ールのラップと互いにかみ合う渦巻き状のラップとを有
する揺動スクロールとで構成されたスクロール圧縮要素
と、この揺動スクロールを駆動する回転軸を備える電動
要素と、揺動スクロールを固定スクロールに対して自転
せずに円軌道上を公転させるためのオルダム継手とを有
したものであって、回転軸に装着され、その外輪がハウ
ジングの取付位置に嵌合された第1のボールベアリング
と、この第1のボールベアリングの外輪のスクロール圧
縮要素側の面とハウジング間に介設された弾性ワッシャ
ーと、ハウジングに取り付けられ、電動要素を収納する
ケースと、回転軸に装着され、その外輪がケースの取付
位置に嵌合された第2のボールベアリングとを備えたも
のである。
【0010】請求項2の発明によれば、ハウジングに対
して電動要素やケースを一方向から組み付けて行くこと
ができるようになる。これにより、組立作業性が著しく
改善される。特に、第1のボールベアリングの外輪の揺
動スクロール側の面とハウジング間に弾性ワッシャーを
介設しているので、このスプリングにより発生される力
によって、第1のボールベアリングの外輪にスラスト方
向の予圧荷重を付与することが可能となる。これによ
り、ボールベアリングの持つスラスト・ラジアル両方向
のクリアランスを無くして初期ガタ付きを回避すること
ができるので、振動・騒音などを一層効果的に防止する
ことができるようになる。
【0011】また、請求項3の発明の無給油式スクロー
ル流体機械は、請求項2において、ハウジングとケース
との接合部は印籠嵌め合いとしたものである。
【0012】請求項3の発明によれば、ハウジングとケ
ースとの接合部を印籠嵌め合いとしているので、組み付
けの中・後期段階でも第1のボールベアリングの中心と
第2のボールベアリングの中心のズレを極めて極小化す
ることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の無給油式スクロール流
体機械の実施例としての無給油式のスクロール型空気圧
縮機1の断面図である。
【0014】実施例のスクロール型空気圧縮機1は、上
側のスクロール圧縮要素2と、下側の電動要素3とで構
成されている。スクロール圧縮要素2は中央に主軸受4
を有するハウジング5と、このハウジング5の上面にボ
ルト51にて固定された固定スクロール6と、この固定
スクロール6とハウジング5との間に弾性体52を介し
て挟持された揺動スクロール7とで構成されている。
【0015】固定スクロール6は円板状の鏡板8と、こ
の鏡板8の一方の面周縁に突出された環状壁9と、この
環状壁9で囲まれた鏡板8に立設された渦巻き状のラッ
プ10とで構成されている。そして、固定スクロール6
は環状壁9及びラップ10の突出方向を下向きにしてい
る。
【0016】揺動スクロール7は円板状の鏡板11と、
この鏡板11の一方の面に立設された渦巻き状のラップ
12と、鏡板11の他方の面の中央に突出されたボス部
13とで構成されている。この揺動スクロール7はラッ
プ12の突出方向を上向きにしており、また、揺動スク
ロール7の背面(下面)とハウジング5の上面間にはス
ラストベアリング57が介設される。そして、この揺動
スクロール7の下側の空間、即ち、揺動スクロール7の
背面とハウジング5との間の空間が背圧室G1となる。
【0017】固定スクロール6と揺動スクロール7とは
ラップ10、12を互に向かい合わせてかみ合うように
して内部に複数の圧縮空間14を形成するようにしてい
る。
【0018】固定スクロール6には鏡板8の外側の圧縮
空間14に連通する吸入口31が、また、鏡板8の中央
に圧縮空間14に連通する吐出口32が夫々形成されて
いる。また、36は前記揺動スクロール7を前記固定ス
クロール6に対して自転しないように円軌道上を公転さ
せるオルダム継手である。
【0019】この場合、揺動スクロール7の鏡板11の
背面には一体に補強リブ(図示せず)が形成されてお
り、ハウジング5の上面には溝58が形成されている。
そして、オルダム継手36の対向する位置の一対のキー
41、41がこの溝58に係合し、90度ずれた位置で
対向するもう一対のキー(図示せず)が前記揺動スクロ
ール7の補強リブに係合することにより、揺動スクロー
ル7を公転させる。
【0020】前記電動要素3は固定子16と、この固定
子16の内側に配置された回転子17と、この回転子1
7の中央に挿着された回転軸18とで構成されており、
前記固定子16がボルト26によりハウジング5の下面
に固定されている。
【0021】そして、ハウジング5の下面にはボルト5
3にてケース15が取り付けられると共に、電動要素3
はこのケース15内に収納される。この場合、ハウジン
グ5とケース15との接合部には、相互に合致する階段
状とされた段差部5B、15Aがそれぞれ形成されてお
り、これら段差部5B、15Aが相互に略密着して嵌合
する印籠嵌め合いによりハウジング5とケース15は接
合されている。
【0022】主軸受4には回転軸18の上端に形成され
た第1の段部20に嵌合された第1のボールベアリング
24が取り付けられる。この第1のボールベアリング2
4の内輪は回転軸18に装着された時点で容易に脱落し
ない締まり嵌めにより装着されると共に、第1のボール
ベアリング24の外輪24Aはハウジング5に隙間嵌め
にて嵌合される。この第1のボールベアリング24はハ
ウジング5の主軸受4の上下方向の略中央部に形成され
た鍔部5Aの下側に位置しており、この第1のボールベ
アリング24の外輪24A上面と鍔部5Aとの間には、
厚さ方向に波打った弾性ワッシャーとしての波形ワッシ
ャー型スプリング55(図3)が介設されている。
【0023】また、この鍔部5Aの上面には軸シール5
6が取り付けられている。この軸シール56はテフロン
などから構成された弾性部材であり、環状を呈してお
り、後述する如き背圧室G1の圧力によって回転軸18
の周面に密着するものである。これによって、背圧室G
1とケース15内の空間G2とは軸シール56を境に隔
絶されるかたちとなる。
【0024】25は電動要素3の回転力を揺動スクロー
ル7に伝える駆動装置で、この駆動装置25は、揺動ス
クロール7のボス部13のボス孔内に挿入されて揺動ス
クロール7を公転させるブッシュ28と、ブッシュ28
を回転軸18上端の偏心部29に固定するボルト30と
で構成されている。このボルト30は回転軸18の偏心
部29の上端面に上から螺合される。
【0025】また、回転軸18の下端には第2の段部2
1が形成され、この第2の段部21には第2のボールベ
アリング54の内輪が締まり嵌めにより装着されてい
る。そして、ケース15の下面中央には第2のボールベ
アリング54を介して回転軸18を支持する補助軸受1
9が設けられている。この場合、ボールベアリング54
の外輪は補助軸受19に隙間嵌めにて嵌合されている。
【0026】この補助軸受19の内側のケース15下面
中央には円形の連通孔22が穿設されており、この連通
孔22においてケース15内の空間G2はケース15外
部に連通している。また、回転軸18の下端面18Aは
この連通孔22の内側に対応しており、図示しないドラ
イバー用の溝が形成されている。
【0027】このように構成されたスクロール型空気圧
縮機1において、電動要素3を回転させると、その回転
力が回転軸18を介して揺動スクロール7に伝えられ
る。すなわち、揺動スクロール7はこのスクロールのボ
ス部13のボス孔に挿入された回転軸18に取り付けた
駆動装置25のブッシュ28で駆動され、オルダム継手
36によって固定スクロール6に対して自転しないよう
に円軌道上を公転させられる。
【0028】そして、固定スクロール6と揺動スクロー
ル7とはこれらのスクロールで形成された圧縮空間14
を外方から内方へ向かって次第に縮小させ、吸込口31
から流入した空気を圧縮する。この圧縮された空気は固
定スクロール6の鏡板8の吐出口32から吐出される。
【0029】このとき、中間圧となる圧縮室14と上記
背圧室G1とは揺動スクロール7の鏡板11の周縁部を
介して連通している。これによって、背圧室G1は中間
圧となり、揺動スクロール7がハウジング5側に押し付
けられる力を緩和する。また、この背圧室G1とケース
15内の空間G2とは前述の如く軸シール56により隔
絶されているため、背圧室G1の中間圧はこの軸シール
56で維持される。
【0030】一方、電動要素3の周囲のケース15内空
間G2は、連通孔22にてケース15外に連通しており
(図2)、この連通孔22を介してケース15内外の空
気は対流する。そして、この対流する空気は軸シール5
6や第1のボールベアリング24、回転子17、回転軸
18及び固定子16に接してケース15内外に流通する
ことになるので、これらから生じる発熱は対流する空気
(外気)にのってケース15外に発散される。特に、流
通する空気は第2のボールベアリング54部分に集まっ
て通過することになるので、第2のボールベアリング5
4の放熱が良好となる。
【0031】尚、これら発熱部から生じた熱は係る空気
の対流の他、ハウジング5やケース15自体を伝っても
外部に発散されるものである。
【0032】次ぎに、係るスクロール型空気圧縮機1の
組立手順を図4を用いて説明する。尚、電動要素3の回
転子17の中央に挿着された回転軸18の第1の段部2
0には第1のボールベアリング24が締まり嵌めにより
装着され、回転軸18の下端となる第2の段部21には
第2のボールベアリング54が締まり嵌めにより装着さ
れると共に、ハウジング5の主軸受4には軸シール56
が組み込まれているものとする。
【0033】先ず電動要素3の固定子16を複数本のボ
ルト26(図中1本を図示)でハウジング5に固定す
る。この時点で図示しない冶具を用い、固定子16とハ
ウジング5の中心のズレを修正する(図6)。
【0034】次ぎに、鍔部5Aに波形ワッシャー型スプ
リング55を挿入した後、回転軸18を固定子16及び
ハウジング5の主軸受4内に挿入する。このとき、回転
軸18の第1の段部20に軸シール56が接触する。ま
た、弾性ワッシャーである波形ワッシャー型スプリング
55はハウジング5と第1のボールベアリング24の外
輪24Aとに当接する。これにより、第1のボールベア
リング24の外輪24Aは波形ワッシャー型スプリング
55によって常時スラスト方向に付勢され、予圧荷重が
付与されることになる(図8)。
【0035】次ぎに、ケース15をハウジング5にボル
ト53にて取り付ける。このとき、ハウジング5の段差
部5Bとケース15の段差部15Aとは印籠嵌合するの
で、ハウジング5の中心とケース15の中心のズレは殆
ど(極小化)無くなる(図7)。また、回転軸18の第
2のボールベアリング54の外輪は、補助軸受19の内
側に隙間嵌めにて嵌合され、回転軸18の下端面18A
は連通孔22内に位置する。
【0036】次ぎに、ブッシュ28を回転軸18上端の
偏心部29に被せ、ボルト30にて回転軸18に固定す
るものであるが、その際、図5に示す如く回転軸用工具
(例えばドライバー)Dを連通孔22内に挿入し、回転
軸18の下端面18Aの溝に係合させる。これによっ
て、回転軸用工具Dの回転を阻止することにより、回転
軸18は回転できなくなる。このように回転軸18の回
転を阻止した状態で、ブッシュ締付具(例えばスパナ)
Sをボルト30に嵌合させ、回転させてボルト30を締
め付ける。
【0037】このように、ハウジング5に対して電動要
素3やケース15を一方向から組み付けられるので、組
立作業性を大幅に向上させることが可能となる。また、
ハウジング5とケース15との接合部を印籠嵌め合いと
しており、これにより第1のボールベアリング24と第
2のボールベアリング54との中心がずれることなく略
直線上に位置してして取り付けることができるので、組
み付けの中・後期組み付け段階でも第1のボールベアリ
ング24の中心と第2のボールベアリング54の中心ズ
レ(ハウジング5とケース15の連通孔22のズレ)を
極めて極小化することができるようになる(図7)。
【0038】また、第1のボールベアリング24の外輪
24Aの上面(揺動スクロール7側の面)と鍔部5A間
には弾性を有した波形ワッシャー型スプリング55を介
設させているので、第1のボールベアリング24の外輪
には常時スラスト方向に予圧荷重が付与される。両ボー
ルベアリング24、54の持つスラスト・ラジアル両方
向の初期ガタ付きを回避することが可能となる(図
8)。
【0039】その後、オルダム継手36、揺動スクロー
ル7及び固定スクロール6を組み付けて完成するもので
ある。
【0040】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、鏡板とこの鏡板に立設された渦巻き状のラップとを
有すると共に、ハウジングに固定された固定スクロール
と、鏡板とこの鏡板に立設されて固定スクロールのラッ
プと互いにかみ合う渦巻き状のラップとを有する揺動ス
クロールとで構成されたスクロール圧縮要素と、この揺
動スクロールを駆動する回転軸を備える電動要素と、揺
動スクロールを固定スクロールに対して自転せずに円軌
道上を公転させるためのオルダム継手とを有した無給油
式スクロール流体機械において、電動要素を構成する固
定子をボルトによりハウジングに固定したので、固定子
の中心とハウジングの中心のズレを組み付けの初期段階
で調整することが可能となり、固定子の芯出し位置決め
を極めて容易に行うことができるようになるものであ
る。
【0041】請求項2の発明によれば、鏡板とこの鏡板
に立設された渦巻き状のラップとを有すると共に、ハウ
ジングに固定された固定スクロールと、鏡板とこの鏡板
に立設されて固定スクロールのラップと互いにかみ合う
渦巻き状のラップとを有する揺動スクロールとで構成さ
れたスクロール圧縮要素と、この揺動スクロールを駆動
する回転軸を備える電動要素と、揺動スクロールを固定
スクロールに対して自転せずに円軌道上を公転させるた
めのオルダム継手とを有した無給油式スクロール流体機
械において、回転軸に装着され、その外輪がハウジング
の取付位置に嵌合された第1のボールベアリングと、こ
の第1のボールベアリングの外輪のスクロール圧縮要素
側の面とハウジング間に介設された弾性ワッシャーと、
ハウジングに取り付けられ、電動要素を収納するケース
と、回転軸に装着され、その外輪がケースの取付位置に
嵌合された第2のボールベアリングとを設けたので、ハ
ウジングに対して電動要素やケースを一方向から組み付
けて行くことができるようになり、組立作業性が著しく
改善される。
【0042】特に、弾性ワッシャーを第1のボールベア
リングの外輪の揺動スクロール側の面とハウジング間に
介設しているので、このスプリングにより発生される力
によって、第1のボールベアリングの外輪にスラスト方
向の予圧荷重を付与し、ボールベアリングの持つスラス
ト・ラジアル両方向の初期ガタ付きを回避することがで
きるようになる。また、この予圧量は軸方向荷重・温度
などによっても変化しないので、精度保持、振動・騒音
の防止を一層効果的に実現することができるようになる
ものである。
【0043】請求項3の発明によれば、上記に加えてハ
ウジングとケースとの接合部を印籠嵌め合いとしたの
で、組み付けの中・後期段階でも第1のボールベアリン
グの中心と第2のボールベアリングの中心のズレを容易
に低減し、極小化することができるようになるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としてのスクロール型空気圧縮
機の断面図である。
【図2】電動要素を省略した図1のスクロール型空気圧
縮機の断面図である。
【図3】波形ワッシャー型スプリングの斜視図である。
【図4】スクロール型空気圧縮機の組立手順を示す図で
ある。
【図5】回転軸にブッシュを取り付ける作業を説明する
図である。
【図6】ハウジングに固定子を取り付けた状態を示す図
である。
【図7】電動要素を省略したハウジングにケースを取り
付けた状態を示す図である。
【図8】主軸受と補助軸受部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 スクロール型空気圧縮機(無給油式スクロール流体
機械) 2 スクロール圧縮要素 3 電動要素 4 主軸受 5 ハウジング 5A 鍔部 5B 段差部 6 固定スクロール 7 揺動スクロール 8、11 鏡板 10、12 ラップ 15 ケース 15A 段差部 16 固定子 17 回転子 18 回転軸 19 補助軸受 20 第1の段部 21 第2の段部 22 連通孔 24 第1のボールベアリング 24A 外輪 26 ボルト 28 ブッシュ 30 ボルト 53 ボルト 54 第2のボールベアリング 54A 外輪 55 波形ワッシャー型スプリング 56 軸シール G1 背圧室 G2 空間
フロントページの続き (72)発明者 遠藤 崇之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3H039 AA03 AA10 AA12 BB00 BB02 BB08 CC19 CC32 CC33 CC34 5H607 BB01 BB14 CC01 CC03 CC05 CC09 DD01 DD03 DD07 DD08 EE02 FF01 GG04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡板とこの鏡板に立設された渦巻き状の
    ラップとを有すると共に、ハウジングに固定された固定
    スクロールと、鏡板とこの鏡板に立設されて前記固定ス
    クロールのラップと互いにかみ合う渦巻き状のラップと
    を有する揺動スクロールとで構成されたスクロール圧縮
    要素と、この揺動スクロールを駆動する回転軸を備える
    電動要素と、前記揺動スクロールを前記固定スクロール
    に対して自転せずに円軌道上を公転させるためのオルダ
    ム継手とを有した無給油式スクロール流体機械におい
    て、 前記電動要素を構成する固定子をボルトにより前記ハウ
    ジングに固定したことを特徴とする無給油式スクロール
    流体機械。
  2. 【請求項2】 鏡板とこの鏡板に立設された渦巻き状の
    ラップとを有すると共に、ハウジングに固定された固定
    スクロールと、鏡板とこの鏡板に立設されて前記固定ス
    クロールのラップと互いにかみ合う渦巻き状のラップと
    を有する揺動スクロールとで構成されたスクロール圧縮
    要素と、この揺動スクロールを駆動する回転軸を備える
    電動要素と、前記揺動スクロールを前記固定スクロール
    に対して自転せずに円軌道上を公転させるためのオルダ
    ム継手とを有した無給油式スクロール流体機械におい
    て、 前記回転軸に装着され、その外輪が前記ハウジングの取
    付位置に嵌合された第1のボールベアリングと、この第
    1のボールベアリングの前記外輪の前記スクロール圧縮
    要素側の面と前記ハウジング間に介設された弾性ワッシ
    ャーと、前記ハウジングに取り付けられ、前記電動要素
    を収納するケースと、前記回転軸に装着され、その外輪
    が前記ケースの取付位置に嵌合された第2のボールベア
    リングとを備えたことを特徴とする無給油式スクロール
    流体機械。
  3. 【請求項3】 ハウジングとケースとの接合部は印籠嵌
    め合いとされていることを特徴とする請求項2の無給油
    式スクロール流体機械。
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JP2006029252A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd スクロール圧縮機
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