JPH11100930A - 板ガラスの支持構造 - Google Patents

板ガラスの支持構造

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JPH11100930A
JPH11100930A JP26058997A JP26058997A JPH11100930A JP H11100930 A JPH11100930 A JP H11100930A JP 26058997 A JP26058997 A JP 26058997A JP 26058997 A JP26058997 A JP 26058997A JP H11100930 A JPH11100930 A JP H11100930A
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JP
Japan
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glass
mounting member
hole
wall surface
plate glass
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JP26058997A
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Satoru Kikuchi
哲 菊地
Satoshi Wakui
智 和久井
Takeshi Okazaki
剛 岡崎
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リブ板ガラスに穿設した孔への応力の集中を抑
止する。 【解決手段】リブ板ガラス3に穿設した孔に挿通したピ
ン27が両端部に取り付けられた装着部材25の中間部
分を、躯体に固着した支持部材33にピン35を介して
装着部材25の微小揺動が許容され得るようにピン結合
し、リブ板ガラス3の特定の孔に対する応力の集中を抑
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は板ガラスの支持構造
に係り、特に複数の板ガラスを突き合わせてガラス壁面
を構成する板ガラスの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の板ガラスの支持構造の一例
を示す斜視図、図10は従来の板ガラスの支持構造の他
の例を示す斜視図、図11は図10における固定部材の
部分断面図である。近年、カーテンウォール工法などの
外壁工法により、板ガラスを建築物の躯体に支持させ
て、ガラス壁面を構築する例が、採光、視界の良好さな
どの点で増えている。
【0003】図9に示す板ガラスの支持構造では、直立
した複数のフェイス板ガラス1の両側端を突き合わせ
て、建築物の室内A側と室外B側とを仕切るガラス壁面
2を構成している。また、ガラス壁面2に対して直交す
るリブ板ガラス3を、ガラス壁面2の室内A側におい
て、隣接するフェイス板ガラス1の突き合わせ部の上側
寄り部分に沿うように配置している。隣接するフェイス
板ガラス1の間、ならびにフェイス板ガラス1とリブ板
ガラス3との間には、シーリング材4が充填され、該シ
ーリング材4によって、ガラス壁面2とリブ板ガラス3
とが相互に接着されている。
【0004】リブ板ガラス3の上部には、ガラス板厚方
向に貫通する複数の孔5が、ガラス壁面2に対して直交
する方向へほぼ水平に並ぶように穿設されている。リブ
板ガラス3の上部両側には、建築物の躯体に固定された
山形材よりなる支持部材6が、リブ板ガラス3を挟んで
対向している。リブ板ガラス3と支持部材6との間に
は、緩衝材(図示せず)が介在させてある。
【0005】リブ板ガラス3の孔5、ならびに該孔5に
対応するように支持部材6に穿設された孔7には、ボル
ト(図示せず)が挿通され、該ボルトおよび支持部材6
を介してリブ板ガラス3が建築物の躯体に支持されてい
る。また、ガラス壁面2およびリブ板ガラス3の下部
は、躯体に固定された下部構造体(図示せず)に支持さ
れている。
【0006】この板ガラスの支持構造では、ボルトの締
結力でリブ板ガラス3に対する支持部材6の支圧を高く
保ち、また、リブ板ガラス3の上部に複数の孔5を穿設
することで、ガラス壁面2が風圧力を受けたときに各孔
5に作用する応力の分散を図っている。
【0007】図10および図11に示す板ガラスの支持
構造では、直立した複数のフェイス板ガラス8の両側端
および上下端を突き合わせ、上下に隣接するフェイス板
ガラス8を固定部材9で固定して、建築物の室内A側と
室外B側とを仕切るガラス壁面10を構成している。ま
た、ガラス壁面10に対して直交する複数の小板ガラス
11の上下端を突き合わせてリブ板ガラス12を形成
し、該リブ板ガラス12を、ガラス壁面10の室内A側
において、横方向に隣接するフェイス板ガラス8の突き
合わせ部の全長にわたって沿うように配置している。隣
接するフェイス板ガラス8の間、ならびにフェイス板ガ
ラス8と小板ガラス11との間には、シーリング材4が
充填され、該シーリング材4によって、ガラス壁面10
とリブ板ガラス12とが相互に接着されている。
【0008】さらに、フェイス板ガラス8の四隅には、
ガラス板厚方向に貫通する孔13が穿設されている。こ
の孔13は、室内寄り部分では、軸方向各部の内径が同
一で、室外B側寄り部分では、室内A側へ向って徐々に
内径が縮小するように形成されている。
【0009】固定部材9は、フェイス板ガラス8に取り
付けられた嵌入座14と、該嵌入座14に支持されたフ
ェイス板ガラス8の板厚方向に延びる締結軸15と、嵌
入座14をフェイス板ガラス8に固定するナット16と
を有している。嵌入座14は、室外B側寄り部分が室内
A側へ向って徐々に外径が縮小する形状に形成され、フ
ェイス板ガラス8の孔13に室外B側から室内A側へ向
って挿入されている。嵌入座14と孔13の内側面との
間には、ライナ17が介在している。
【0010】締結軸15は、基端部に設けた球状部18
が、嵌入座14の室内A側寄り部分の球面受け部19に
傾動可能に嵌着されている。ナット16は、前記の孔1
3に挿入した嵌入座14の室内A側寄り部分に外嵌螺着
されている。ナット16とフェイス板ガラス8との間に
は、ワッシャ20が介在している。さらに、上下に隣接
する締結軸15の先端部は、後述する連結部材22に固
定されている。
【0011】互いに隣接する小板ガラス11の上下部に
は、ガラス板厚方向に貫通する複数の孔21が、ガラス
壁面10に対して直交する方向へほぼ水平に並ぶように
穿設されている。小板ガラス11の突き合わせ部両側に
は、板状の連結部材22が小板ガラス11を挟んで対向
している。小板ガラス11と連結部材22との間には、
緩衝材(図示せず)が介在させてある。
【0012】小板ガラス11の孔21、ならびに該孔2
1に対応するように連結部材22に穿設された孔23に
は、ボルト(図示せず)が挿通され、上下に隣接する小
板ガラス11がボルトおよび連結部材22を介して連結
されている。また、ガラス壁面10およびリブ板ガラス
12の上部は、図9に示すような支持部材6を用いた手
法で躯体に支持され、ガラス壁面10およびリブ板ガラ
ス12の下部は、躯体に固定された下部構造体(図示せ
ず)に支持されている。
【0013】この板ガラスの支持構造では、小板ガラス
11の上下部に複数の孔21を穿設することで、ガラス
壁面10が風圧力を受けたときに各孔21に作用する応
力の分散を図っている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の板ガラ
スの支持構造では、ガラス壁面2,10が風圧力を受け
た際に、該ガラス壁面2,10とともにリブ板ガラス
3,12が変形しようとすることに起因して、板ガラス
3,11の特定の孔5,21に応力が集中的に作用し、
板ガラス3,11に損傷が生じることが懸念される。こ
の孔5,21への応力の集中は、リブ板ガラス3や小板
ガラス11の孔5,21と支持部材6や連結部材22の
孔7,23との全数が同軸に位置していない場合に顕著
になる。したがって、板ガラス3,11の孔5,21と
部材6,22の孔7,23との全数を同軸に位置させる
ために、厳しい施工精度が要求されている。このため、
板ガラス3,11の両側に支持部材6や連結部材22を
取り付けるときに、間に接着剤を用いてボルトにより支
持部材6や連結部材22を締め付けることにより、接着
力、支圧力により力の伝達を行っている。しかし、長期
間充分に力を伝達できるかは不明であった。
【0015】たとえば、板ガラス3,11と部材6,2
2との間に介在させている緩衝材が劣化すると、板ガラ
ス3,11に対する部材6,22の支圧が低くなり、特
定の孔5,21へ応力が集中的に作用し、板ガラス3,
11に損傷が生じることが懸念される。本発明は上述し
た実情に鑑みてなしたもので、ガラス壁面を支持するリ
ブ板ガラスに穿設された孔への応力の集中を抑止するこ
とを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、直立した複数のフェイス板ガラスの側端
を突き合わせてガラス壁面を構成し、該ガラス壁面に対
して直交して配置されたリブ板ガラスの一側端をガラス
壁面に接着して該ガラス壁面を支持させる板ガラスの支
持構造において、リブ板ガラス上部に、該リブ板ガラス
の板厚方向に貫通する偶数個の孔を、ガラス壁面に交差
する方向に並ぶように穿設し、隣接する孔の一方に一端
部が対峙しかつ他方に他端部が対峙する装着部材を、リ
ブ板ガラス両側に配置し、各孔に挿通した挿通部材を装
着部材に取り付け、該装着部材の挿通部材間に位置する
部分を、躯体に固定された支持部材にピン結合した、板
ガラスの支持構造を提供する。
【0017】また、本発明は、直立した複数のフェイス
板ガラスの側端および上下端を突き合わせてガラス壁面
を構成し、該ガラス壁面に対して直交して配置した複数
の小板ガラスの上下端を突き合わせたリブ板ガラスの一
側端をガラス壁面に接着して該ガラス壁面を支持させる
板ガラスの支持構造において、隣接する小板ガラスの上
下部に、該小板ガラスの板厚方向に貫通する偶数個の孔
を、ガラス壁面に交差する方向に並ぶように穿設し、隣
接する孔の一方の一端部が対峙しかつ他方に他端部が対
峙する装着部材を、小板ガラス両側に配置し、各孔に挿
通した挿通部材を装着部材に取り付け、該装着部材の挿
通部材間に位置する部分を、隣接する小板ガラスの突き
合わせ部を挟んで対峙する把持部材にピン結合した、板
ガラスの支持構造を提供する。
【0018】さらに、装着部材に取り付けられる2つの
挿通部材のうちの少なくとも一方が、装着部材に穿設し
た長孔に挿通されている、上記の板ガラスの支持構造を
提供する。
【0019】本発明の板ガラスの支持構造では、ガラス
壁面が風圧力を受けたときなどに、両端を挿通部材によ
りリブ板ガラスに係合した装着部材が、ピン結合部分を
中心に、躯体に固定した支持部材に対して微小変位し、
挿通部材が挿通されているリブ板ガラスの孔に作用する
応力の軽減を図る。
【0020】また、本発明の板ガラスの支持構造では、
ガラス壁面が風圧力を受けたときなどに、両端を挿通部
材により小板ガラスに係合した装着部材が、ピン結合部
分を中心に、上下の小板ガラスを相互に連結する把持部
材に対して微小変位し、挿通部材が挿通されている小板
ガラスの孔に作用する応力の軽減を図る。
【0021】さらに、装着部材に穿設した長孔に挿通部
材が挿通される場合には、ガラス壁面が風圧力を受けた
ときなどに、前記の挿通部材が長孔に沿って微小変位
し、挿通部材が挿通されているリブ板ガラスの孔に作用
する応力の軽減を図る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の板ガラスの支持構
造の実施の形態の一例を示す斜視図、図2は図1におけ
るリブ板ガラスの建築物の躯体に対する取付状態を示す
部分図、図3は図2のIII−III矢視図、図4は図
2のIV−IV矢視図である。また、図5は本発明の板
ガラスの支持構造の実施の形態の他の例を示す斜視図、
図6は図5における小板ガラスの連結状態を示す部分
図、図7は図6のVII−VII矢視図、図8は図6の
VIII−VIII矢視図である。なお、図1〜図8に
おいて、フェイス板ガラス1,8で構成されるガラス壁
面2,10、リブ板ガラス3、小板ガラス11で構成さ
れるリブ板ガラス12、固定部材9は、図9〜図11に
示すものと同等であり、その他、図9〜図11と同一の
符号を付した部分は同一物を表している。
【0023】図1〜図4に示す板ガラスの支持構造で
は、リブ板ガラス3の上部に、ガラス板厚方向に貫通す
る偶数個(4個)の孔24を、ガラス壁面2に対して直
交する方向にほぼ水平に並ぶように穿設している。ま
た、リブ板ガラス3の上部両側に、それぞれ前記の孔2
4の数の半数(2個)の装着部材25を配置している。
【0024】装着部材25の各端部には、所定の孔24
とそれに隣接する他の孔24に対峙する2つの孔26が
穿設され、装着部材25の中間部分には、孔30が穿設
されている。図2において、室内A側寄りに位置してい
る装着部材25の室外B側の孔26、ならびに室外B側
寄りに位置している装着部材25の各孔26は、ガラス
壁面2に対して直交する方向が長径となる長孔になって
いる。
【0025】リブ板ガラス3の孔24、ならびに装着部
材25に穿設された孔26には、ピン27(挿通部材)
が挿通されており、該ピン27によって、リブ板ガラス
3に装着部材25が係合している。装着部材25の孔2
6の内径(短径)は、リブ板ガラス3の孔24の内径よ
りもやや小さく形成されている。
【0026】ピン27の一端を除く他の部分の外径は、
装着部材25の孔26の内径に等しくなっている。ピン
27の一端は、外径が孔26の内径よりも大きく形成さ
れ、ピン27の他端には、スナップリング28が嵌着さ
れていて、装着部材25からピン27が抜け落ちること
を抑止している。ピン27とリブ板ガラス3の孔24と
の間、およびリブ板ガラス3と装着部材25との間に
は、緩衝材29が介在している。
【0027】装着部材25の側方には、建築物の躯体3
1に装着した懸架部材32から垂下する支持部材33
が、リブ板ガラス3を挟んで対向している。支持部材3
3の下部には、装着部材25に向って貫通する孔34が
穿設されている。この孔34の内径は、装着部材25の
孔30の内径と等しく形成されている。
【0028】装着部材25の孔30、ならびに支持部材
33の孔34には、ピン35が装着部材25と支持部材
33との相対的な微小揺動を許容し得るように挿通さ
れ、ピン35および支持部材33を介して装着部材25
が躯体31に支持されている。
【0029】ピン35の一端を除く他の部分の外径は、
上記の孔30,34の内径に等しくなっている。ピン3
5の一端は、外径が孔30の内径よりも大きく形成さ
れ、装着部材25からピン35が抜け落ちることを抑止
している。ピン35の他端には、スナップリング36が
嵌着されていて、支持部材33からピン35が抜け落ち
ることを抑止している。
【0030】したがって、ガラス壁面2が風圧力を受け
た場合には、両端をピン27によりリブ板ガラス3に係
合した装着部材25がピン35を中心に、躯体31に固
定した支持部材33に対して微小変位し、リブ板ガラス
3の特定の孔24に応力が集中せず、各孔24に応力が
ほぼ均等に分散される。
【0031】よって、リブ板ガラス3の特定の孔24だ
けに応力が集中することがなく、リブ板ガラス3が大き
な外力に耐え得るようになり、風圧力などに起因したリ
ブ板ガラス3の損傷を抑止することが可能になる。
【0032】また、装着部材25の長孔状の孔26に沿
ってピン27が微小変位するので、これによっても、特
定の孔24に対する応力の集中を回避でき、取付施工時
における装着部材25とリブ板ガラス3との位置合わせ
に要する時間が短縮され、外壁施工の簡易化ならびに迅
速化を図ることができる。
【0033】図5〜図8に示す板ガラスの支持構造で
は、隣接する小板ガラス11の上下部に、ガラス板厚方
向に貫通する偶数個(4個)の孔37を、ガラス壁面2
に対して直交する方向にほぼ水平に並ぶように穿設して
いる。また、孔37を穿設した小板ガラス11の上下部
両側に、それぞれ孔37の数の半数(2個)の装着部材
25を配置している。
【0034】小板ガラス11の孔37、ならびに装着部
材25に穿設された孔26には、ピン27(挿通部材)
が挿通されており、該ピン27によって、小板ガラス1
1に装着部材25が係合している。
【0035】装着部材25、ピン27および緩衝材29
は、図2および図3に示すものと同一形状を有し、ピン
27の一端の外径拡大部分とピン27の他端に嵌着した
スナップリング28とによって、装着部材25からピン
27が抜け落ちないようになっている。ピン27とリブ
板ガラス3の孔24との間、およびリブ板ガラス3と装
着部材25との間には、緩衝材29が介在している。
【0036】上下に並んだ装着部材25の側方には、把
持部材38が、隣接する小板ガラス11の突き合わせ部
を挟んで対向している。この把持部材38は、上下に突
出して各装着部材25の中間部分の側方に位置する装着
部材連結部39と、室外B側に向って突出する固定部材
連結部40とを有している。装着部材連結部39には、
装着部材25に向って貫通する孔41が穿設されてい
る。この孔41の内径は、装着部材25の孔30の内径
と等しく形成されている。
【0037】装着部材25の孔30、ならびに装着部材
連結部39の孔41には、ピン35が装着部材25と装
着部材連結部39との微小揺動を許容し得るように挿通
され、ピン35、および把持部材38を介して上下に隣
接する装着部材25が相互に連結されている。
【0038】ピン35は、図2および図4に示すものと
同一形状を有し、ピン35の一端の外径拡大部分とピン
35の他端に嵌着したスナップリング36とによって、
装着部材25および把持部材38からピン35が抜け落
ちないようになっている。また、把持部材38の固定部
材連結部40には、ガラス壁面10から室内A側へ突出
している固定部材9の締結軸15(図11参照)が固定
されている。
【0039】したがって、ガラス壁面10が風圧力を受
けた場合には、両端をピン27によりリブ板ガラス3に
係合した装着部材25がピン35を中心に、上下の小板
ガラス11を相互に連結している把持部材38に対して
微小変位し、小板ガラス11の特定の孔37に応力が集
中せず、各孔37に応力がほぼ均等に分散される。
【0040】よって、小板ガラス11の特定の孔37だ
けに応力が集中することがなく、小板ガラス11が大き
な外力に耐え得るようになり、風圧力などに起因した小
板ガラス11の損傷を抑止することが可能になる。
【0041】また、装着部材25の長孔状の孔26に沿
ってピン27が微小変位するので、これによっても、特
定の孔37に対する応力の集中を回避でき、取付施工時
における装着部材25と小板ガラス11との位置合わせ
に要する時間が短縮され、外壁施工の簡易化ならびに迅
速化を図ることができる。
【0042】なお、本発明の板ガラスの支持構造は上述
した実施の形態のみに限定されず、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で種々変更を加えうる。
【0043】すなわち、リブ板ガラス3または小板ガラ
ス11の両側に配置される装着部材25と、該装着部材
25がピン結合される支持部材33または把持部材38
の数を、リブ板ガラス3や小板ガラス11の板幅に応じ
て変更することもできる。また、図5〜図8に示す小板
ガラス11で構成されるリブ板ガラス12の上部を、図
1〜図4に示すような支持手段で躯体31に対して支持
させるようにしてもよい。さらに、板ガラス3,11と
装着部材25との係合手段に、ピン27のかわりにボル
トを用いてもよい。同様に、装着部材25と、支持部材
33または把持部材38との係合手段に、ピン35のか
わりにボルトを用いてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の板ガラスの
支持構造においては下記のような種々の優れた効果を奏
しうる。 (1)本発明の請求項1に記載の板ガラスの支持構造で
は、装着部材が支持部材にピン結合されているので、リ
ブ板ガラスの特定の孔に応力が集中せず、風圧力などに
起因したリブ板ガラスの損傷を抑止することが可能にな
る。 (2)本発明の請求項2に記載の板ガラスの支持構造で
は、装着部材が支持部材にピン結合されているので、小
板ガラスの特定の孔に応力が集中せず、風圧力などに起
因した小板ガラスの損傷を抑止することが可能になる。 (3)本発明の請求項3に記載の板ガラスの支持構造で
は、装着部材の長孔に沿って挿通部材が微小変位するの
で、取付施工時における装着部材とリブ板ガラスあるい
は小板ガラスとの位置合わせに要する時間が短縮され、
外壁施工の簡易化ならびに迅速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の板ガラスの支持構造の実施の形態の一
例を示す斜視図。
【図2】図1におけるリブ板ガラスの建築物の躯体に対
する取付状態を示す部分図。
【図3】図2のIII−III矢視図。
【図4】図2のIV−IV矢視図。
【図5】本発明の板ガラスの支持構造の実施の形態の他
の例を示す斜視図。
【図6】図5における小板ガラスの連結状態を示す部分
図。
【図7】図6のVII−VII矢視図。
【図8】図6のVIII−VIII矢視図。
【図9】従来の板ガラスの支持構造の一例を示す斜視
図。
【図10】従来の板ガラスの支持構造の他の例を示す斜
視図。
【図11】図10における固定部材の部分断面図。
【符号の説明】
1,8:フェイス板ガラス 2,10:ガラス壁面 3,12:リブ板ガラス 11:小板ガラス 24,37:孔 25:装着部材 27:ピン(挿通部材) 31:躯体 33:支持部材 35:ピン(ピン結合) 38:把持部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直立した複数のフェイス板ガラスの側端を
    突き合わせてガラス壁面を構成し、該ガラス壁面に対し
    て直交して配置されたリブ板ガラスの一側端をガラス壁
    面に接着して該ガラス壁面を支持させる板ガラスの支持
    構造において、リブ板ガラス上部に、該リブ板ガラスの
    板厚方向に貫通する偶数個の孔を、ガラス壁面に交差す
    る方向に並ぶように穿設し、隣接する孔の一方に一端部
    が対峙しかつ他方に他端部が対峙する装着部材を、リブ
    板ガラス両側に配置し、各孔に挿通した挿通部材を装着
    部材に取り付け、該装着部材の挿通部材間に位置する部
    分を、躯体に固定された支持部材にピン結合したことを
    特徴とする板ガラスの支持構造。
  2. 【請求項2】直立した複数のフェイス板ガラスの側端お
    よび上下端を突き合わせてガラス壁面を構成し、該ガラ
    ス壁面に対して直交して配置した複数の小板ガラスの上
    下端を突き合わせたリブ板ガラスの一側端をガラス壁面
    に接着して該ガラス壁面を支持させる板ガラスの支持構
    造において、隣接する小板ガラスの上下部に、該小板ガ
    ラスの板厚方向に貫通する偶数個の孔を、ガラス壁面に
    交差する方向に並ぶように穿設し、隣接する孔の一方の
    一端部が対峙しかつ他方に他端部が対峙する装着部材
    を、小板ガラス両側に配置し、各孔に挿通した挿通部材
    を装着部材に取り付け、該装着部材の挿通部材間に位置
    する部分を、隣接する小板ガラスの突き合わせ部を挟ん
    で対峙する把持部材にピン結合したことを特徴とする板
    ガラスの支持構造。
  3. 【請求項3】装着部材に取り付けられる2つの挿通部材
    のうちの少なくとも一方が、装着部材に穿設した長孔に
    挿通されるていることを特徴とする請求項1または2記
    載の板ガラスの支持構造。
JP26058997A 1997-09-25 1997-09-25 板ガラスの支持構造 Withdrawn JPH11100930A (ja)

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JP26058997A JPH11100930A (ja) 1997-09-25 1997-09-25 板ガラスの支持構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100666204B1 (ko) 2006-06-19 2007-01-10 주식회사 지앤에이건축사사무소 건축물 창호 측면 루버 조립체.

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KR100666204B1 (ko) 2006-06-19 2007-01-10 주식회사 지앤에이건축사사무소 건축물 창호 측면 루버 조립체.

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