JPH1110070A - 覆工板の被覆方法 - Google Patents
覆工板の被覆方法Info
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- JPH1110070A JPH1110070A JP9161590A JP16159097A JPH1110070A JP H1110070 A JPH1110070 A JP H1110070A JP 9161590 A JP9161590 A JP 9161590A JP 16159097 A JP16159097 A JP 16159097A JP H1110070 A JPH1110070 A JP H1110070A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 覆工板表面に樹脂を塗布した場合に、覆工板
から樹脂が垂れることを防ぐことができ、かつ乗り物に
対する衝撃などの問題を残すことのない覆工板の被覆方
法を提供する。 【解決手段】 覆工板の表面を樹脂層により被覆する方
法において、覆工板に対して、取り外し可能な、樹脂の
垂れを防止するための手段を取り付けた後、樹脂を塗布
することを特徴とする覆工板の被覆方法。
から樹脂が垂れることを防ぐことができ、かつ乗り物に
対する衝撃などの問題を残すことのない覆工板の被覆方
法を提供する。 【解決手段】 覆工板の表面を樹脂層により被覆する方
法において、覆工板に対して、取り外し可能な、樹脂の
垂れを防止するための手段を取り付けた後、樹脂を塗布
することを特徴とする覆工板の被覆方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下鉄等の各種路
面掘削工事に伴う覆工または建設現場での仮設床板など
に用いられる覆工板をスリップ防止等の目的で樹脂によ
り被覆する方法に関する。
面掘削工事に伴う覆工または建設現場での仮設床板など
に用いられる覆工板をスリップ防止等の目的で樹脂によ
り被覆する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地下鉄等の各種路面掘削工事に伴う覆工
や建設現場での仮設床板などには、H鋼等を溶接で加工
して幅を1m程度にした覆工板が用いられている。覆工
板の表面には通常スリップ防止等を目的として樹脂によ
る被覆が施される。被覆方法としては、覆工板の表面に
合成樹脂と珪砂等の骨材の混合物を塗布して硬化させ
る、合成樹脂を塗布した後に骨材を散布して樹脂を硬化
させるなどの方法が一般的である。
や建設現場での仮設床板などには、H鋼等を溶接で加工
して幅を1m程度にした覆工板が用いられている。覆工
板の表面には通常スリップ防止等を目的として樹脂によ
る被覆が施される。被覆方法としては、覆工板の表面に
合成樹脂と珪砂等の骨材の混合物を塗布して硬化させ
る、合成樹脂を塗布した後に骨材を散布して樹脂を硬化
させるなどの方法が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】覆工板表面に樹脂を塗
布するときに、覆工板の四周から未硬化の樹脂が垂れて
覆工板の側面を著しく汚染する場合がある。その場合垂
れた樹脂を取り除く必要があるだけではなく、垂れた樹
脂を取り除く際に通常覆工板の側面になされている錆止
めの塗料が同時に剥がれてしまうため、再度錆止めの塗
工が必要になるという問題もある。このように工程数が
多くなることはコストアップの原因となる。
布するときに、覆工板の四周から未硬化の樹脂が垂れて
覆工板の側面を著しく汚染する場合がある。その場合垂
れた樹脂を取り除く必要があるだけではなく、垂れた樹
脂を取り除く際に通常覆工板の側面になされている錆止
めの塗料が同時に剥がれてしまうため、再度錆止めの塗
工が必要になるという問題もある。このように工程数が
多くなることはコストアップの原因となる。
【0004】この問題を解決する方法として、覆工板側
面の鉄板の上端を覆工板表面よりも高くすることが提案
されている(実開平7−10006号公報)。しかしな
がら、この方法では、側面の汚染は減少するが、側面の
鉄板を越えて樹脂が垂れる場合もある。さらに、路上に
敷設したときに覆工板は固定されていないので、覆工板
間に隙間が生じ自動車や自転車等に対する衝撃が大きく
なるという問題がある。さらに、覆工板表面の樹脂層の
磨耗量が側面の鉄板の磨耗量より大きいため、使用して
いる間に表面の凹凸が激しくなり、乗り物に対する衝撃
がさらに大きくなるという問題もある。
面の鉄板の上端を覆工板表面よりも高くすることが提案
されている(実開平7−10006号公報)。しかしな
がら、この方法では、側面の汚染は減少するが、側面の
鉄板を越えて樹脂が垂れる場合もある。さらに、路上に
敷設したときに覆工板は固定されていないので、覆工板
間に隙間が生じ自動車や自転車等に対する衝撃が大きく
なるという問題がある。さらに、覆工板表面の樹脂層の
磨耗量が側面の鉄板の磨耗量より大きいため、使用して
いる間に表面の凹凸が激しくなり、乗り物に対する衝撃
がさらに大きくなるという問題もある。
【0005】一方、覆工板は現場においてフックで吊り
下げられるため、通常30〜50mm程度の径の吊り用
穴が覆工板の上板の四隅に設けられている。従来この穴
に何らの処置もしないで覆工板の被覆を行っていたた
め、塗布した樹脂が該穴を通過して覆工板の表面よりも
下方、例えば下板上へ漏れ、下板上で硬化してしまうと
いう問題もある。樹脂による被覆をくり返し行うと下板
上で硬化した樹脂の量も多くなるため、これを除去する
必要が生じるが、何分、覆工板の上板、下板、側面の鉄
板およびH型鋼の胴体に囲まれた僅かの隙間で作業を行
う必要があり容易ではない。
下げられるため、通常30〜50mm程度の径の吊り用
穴が覆工板の上板の四隅に設けられている。従来この穴
に何らの処置もしないで覆工板の被覆を行っていたた
め、塗布した樹脂が該穴を通過して覆工板の表面よりも
下方、例えば下板上へ漏れ、下板上で硬化してしまうと
いう問題もある。樹脂による被覆をくり返し行うと下板
上で硬化した樹脂の量も多くなるため、これを除去する
必要が生じるが、何分、覆工板の上板、下板、側面の鉄
板およびH型鋼の胴体に囲まれた僅かの隙間で作業を行
う必要があり容易ではない。
【0006】最近ではかかる除去作業を容易ならしめる
ために覆工板の側面の板を一部切り開いて側面から樹脂
を除去できるようにした覆工板も登場している。このよ
うな覆工板を用いると樹脂の除去作業はいくぶんか容易
になるものの、その作業が必要であることには変わりが
ない。したがって、本発明の課題は、覆工板表面に樹脂
を塗布した場合に、覆工板から樹脂が垂れることを防ぐ
ことができ、かつ乗り物に対する衝撃などの問題を残す
ことのない覆工板の被覆方法を提供することにある。
ために覆工板の側面の板を一部切り開いて側面から樹脂
を除去できるようにした覆工板も登場している。このよ
うな覆工板を用いると樹脂の除去作業はいくぶんか容易
になるものの、その作業が必要であることには変わりが
ない。したがって、本発明の課題は、覆工板表面に樹脂
を塗布した場合に、覆工板から樹脂が垂れることを防ぐ
ことができ、かつ乗り物に対する衝撃などの問題を残す
ことのない覆工板の被覆方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、以下の構成をとる。 (1) 覆工板の表面を樹脂層により被覆する方法におい
て、覆工板に対して、取り外し可能な、樹脂の垂れを防
止するための手段を取り付けた後、樹脂を塗布すること
を特徴とする覆工板の被覆方法。 (2) テープを覆工板の側面に取り付けた後、樹脂を塗布
する前記(1)記載の覆工板の被覆方法。 (3) テープを樹脂のゲル化開始前に取り除く前記(2)記
載の覆工板の被覆方法。 (4) テープが粘着テープである前記(2)または(3)記載の
覆工板の被覆方法。 (5) テープを磁石によって覆工板に取り付ける前記(2)
または(3)記載の覆工板の被覆方法。 (6) 覆工板の吊り用穴に、テーパー状物であってその一
端は該吊り用穴を通過可能であるが他端は該吊り用穴を
通過不可能であり、内部が貫通孔となっていないものを
挿入した後、樹脂を塗布する前記(1)〜(5)のいずれかに
記載の覆工板の被覆方法。 (7) 前記テーパー状物がコップ状物である前記(6)記載
の覆工板の被覆方法。 (8) 前記テーパー状物の上部の1mm以上の部分が、樹
脂層表面よりも上に出るように樹脂を塗布する前記(6)
または(7)記載の覆工板の被覆方法。
め、本発明は、以下の構成をとる。 (1) 覆工板の表面を樹脂層により被覆する方法におい
て、覆工板に対して、取り外し可能な、樹脂の垂れを防
止するための手段を取り付けた後、樹脂を塗布すること
を特徴とする覆工板の被覆方法。 (2) テープを覆工板の側面に取り付けた後、樹脂を塗布
する前記(1)記載の覆工板の被覆方法。 (3) テープを樹脂のゲル化開始前に取り除く前記(2)記
載の覆工板の被覆方法。 (4) テープが粘着テープである前記(2)または(3)記載の
覆工板の被覆方法。 (5) テープを磁石によって覆工板に取り付ける前記(2)
または(3)記載の覆工板の被覆方法。 (6) 覆工板の吊り用穴に、テーパー状物であってその一
端は該吊り用穴を通過可能であるが他端は該吊り用穴を
通過不可能であり、内部が貫通孔となっていないものを
挿入した後、樹脂を塗布する前記(1)〜(5)のいずれかに
記載の覆工板の被覆方法。 (7) 前記テーパー状物がコップ状物である前記(6)記載
の覆工板の被覆方法。 (8) 前記テーパー状物の上部の1mm以上の部分が、樹
脂層表面よりも上に出るように樹脂を塗布する前記(6)
または(7)記載の覆工板の被覆方法。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の特徴は、樹脂を塗布する
前に、覆工板に対して、取り外し可能な、樹脂の垂れを
防止するための手段を取り付けることにある。覆工板の
四周からの垂れを防止するためには、樹脂を塗布する前
にテープを覆工板の側面に取り付けることが有効であ
る。覆工板の側面にテープを取り付けるという簡便な操
作により樹脂の垂れを確実に防止することができる。表
面から5〜20mm程度上に出るようにテープを取り付
けることにより、テープが堰となり樹脂の垂れを防止で
きるので特に好ましい。また、テープは被覆後に容易に
取り外し可能であり、乗り物に対する衝撃等の問題を残
さない。
前に、覆工板に対して、取り外し可能な、樹脂の垂れを
防止するための手段を取り付けることにある。覆工板の
四周からの垂れを防止するためには、樹脂を塗布する前
にテープを覆工板の側面に取り付けることが有効であ
る。覆工板の側面にテープを取り付けるという簡便な操
作により樹脂の垂れを確実に防止することができる。表
面から5〜20mm程度上に出るようにテープを取り付
けることにより、テープが堰となり樹脂の垂れを防止で
きるので特に好ましい。また、テープは被覆後に容易に
取り外し可能であり、乗り物に対する衝撃等の問題を残
さない。
【0009】テープとしては、紙やプラスチックフィル
ムを用いることができる。テープを覆工板の側面に取り
付けるには、テープの片面に粘着剤を塗布した粘着テー
プとして用いてもよいし、裏側から磁石で取り付けても
よいし、磁石を一体化したテープを用いてもよい。粘着
テープの具体例としては、セロテープ、ガムテープ、布
テープ、クラフトテープ等を挙げることができる。裏側
から磁石で取り付ける場合には、樹脂が固着しない再使
用可能なものが好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、テフロン、PBT、ポリイミド、ナイロン、テトロ
ン、シリコン、ビニロン等のフィルムを挙げることがで
きる。テープと磁石とが一体化したものとしてはマグネ
ットシートを挙げることができる。これらの取り付け方
法は二種以上組み合わせて用いてもよい。これらの中
で、テープの裏側から磁石で取り付ける方法が、再使用
可能で、最も効率よく垂れを防止することができる。
ムを用いることができる。テープを覆工板の側面に取り
付けるには、テープの片面に粘着剤を塗布した粘着テー
プとして用いてもよいし、裏側から磁石で取り付けても
よいし、磁石を一体化したテープを用いてもよい。粘着
テープの具体例としては、セロテープ、ガムテープ、布
テープ、クラフトテープ等を挙げることができる。裏側
から磁石で取り付ける場合には、樹脂が固着しない再使
用可能なものが好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、テフロン、PBT、ポリイミド、ナイロン、テトロ
ン、シリコン、ビニロン等のフィルムを挙げることがで
きる。テープと磁石とが一体化したものとしてはマグネ
ットシートを挙げることができる。これらの取り付け方
法は二種以上組み合わせて用いてもよい。これらの中
で、テープの裏側から磁石で取り付ける方法が、再使用
可能で、最も効率よく垂れを防止することができる。
【0010】テープを取り除く時期としては、好ましい
順に樹脂のゲル化開始前、完全硬化後、ゲル化開
始後完全硬化前、である。ゲル化開始前であると樹脂層
の端部が鋭角になったり、角張ったりせず、自然な丸み
を帯びた形状となる。完全硬化後であると樹脂層の端部
は角張るので外力で樹脂層が剥がれやすい場合があった
り、乗り物に対する衝撃等の原因になったりする。ゲル
化開始後完全硬化前であると樹脂層の端部が鋭角になる
上、テープを取り除く際樹脂層がさらに剥がれやすくな
る。また、テープを取り除くとき、テープの外側から内
側に手などで押してから取り除くことにより、硬化後、
樹脂層端部の丸みを強制的につけることができるので、
端部が鋭角に仕上がらず、樹脂層の剥離をさらに防ぐこ
とができる。
順に樹脂のゲル化開始前、完全硬化後、ゲル化開
始後完全硬化前、である。ゲル化開始前であると樹脂層
の端部が鋭角になったり、角張ったりせず、自然な丸み
を帯びた形状となる。完全硬化後であると樹脂層の端部
は角張るので外力で樹脂層が剥がれやすい場合があった
り、乗り物に対する衝撃等の原因になったりする。ゲル
化開始後完全硬化前であると樹脂層の端部が鋭角になる
上、テープを取り除く際樹脂層がさらに剥がれやすくな
る。また、テープを取り除くとき、テープの外側から内
側に手などで押してから取り除くことにより、硬化後、
樹脂層端部の丸みを強制的につけることができるので、
端部が鋭角に仕上がらず、樹脂層の剥離をさらに防ぐこ
とができる。
【0011】覆工板の吊り用穴からの垂れを防止するた
めには、樹脂を塗布する前に、覆工板の吊り用穴に、テ
ーパー状物であってその一端は該吊り用穴を通過可能で
あるが、他端は該吊り用穴を通過不可能であり、内部が
貫通孔となっていないものを挿入することが有効であ
る。このようなテーパー状物を吊り用穴に挿入すると、
ちょうど穴に引っかかった状態で安定し、穴をふさぐこ
ととなる。その上から樹脂を塗布すると、樹脂は穴を通
過せず覆工板の下板上に流れない。穴をふさぐ方法とし
ては、例えばガムテープを裏側から貼るといった手法も
考えられるが、ガムテープ程度の粘着力では樹脂の重み
に耐えきれず結局樹脂は流れてしまう、前述のとおり覆
工板の上板、下板、側面の鉄板、H型鋼の胴体に囲まれ
た隙間は僅かであるため裏側から貼るという作業は容易
ではない等の理由で、採用できない。また、テーパー状
物は被覆後に容易に取り外し可能であり、乗り物に対す
る衝撃等の問題を残さない。
めには、樹脂を塗布する前に、覆工板の吊り用穴に、テ
ーパー状物であってその一端は該吊り用穴を通過可能で
あるが、他端は該吊り用穴を通過不可能であり、内部が
貫通孔となっていないものを挿入することが有効であ
る。このようなテーパー状物を吊り用穴に挿入すると、
ちょうど穴に引っかかった状態で安定し、穴をふさぐこ
ととなる。その上から樹脂を塗布すると、樹脂は穴を通
過せず覆工板の下板上に流れない。穴をふさぐ方法とし
ては、例えばガムテープを裏側から貼るといった手法も
考えられるが、ガムテープ程度の粘着力では樹脂の重み
に耐えきれず結局樹脂は流れてしまう、前述のとおり覆
工板の上板、下板、側面の鉄板、H型鋼の胴体に囲まれ
た隙間は僅かであるため裏側から貼るという作業は容易
ではない等の理由で、採用できない。また、テーパー状
物は被覆後に容易に取り外し可能であり、乗り物に対す
る衝撃等の問題を残さない。
【0012】テーパー状物としては、上記条件を満たす
ものであれば特に制限はなく、上面(吊り用穴を通過不
可能な一端)および/または下面(吊り用穴を通過可能
な一端)がふさがれずに開いていてもよいし、上面また
は下面がふさがれている場合に内部は中空であってもな
くてもよい。テーパー状物の上面がふた等でふさがれて
いると、テーパー状物上に塗布された樹脂がその上に積
もりきれず周囲にこぼれるおそれがあるので、テーパー
状物としてコップ状物(上面がふた等でふさがれずに開
いていて、下面がふた等でふさがれているもの)を用い
ることが好ましい。コップ状物を用いると、塗布された
樹脂はコップ状物の中にたまり、周囲にこぼれる心配は
ない。テーパー状物としては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のプラスチック製のコップ、紙製コップ、金属
等で表面コーティングされた紙製コップなどのコップ状
物が入手が容易、かつ経済的であり好ましい。プラスチ
ック製のコップは再利用が可能であるため好ましく、中
でもポリプロピレン製のコップが特に好ましい。
ものであれば特に制限はなく、上面(吊り用穴を通過不
可能な一端)および/または下面(吊り用穴を通過可能
な一端)がふさがれずに開いていてもよいし、上面また
は下面がふさがれている場合に内部は中空であってもな
くてもよい。テーパー状物の上面がふた等でふさがれて
いると、テーパー状物上に塗布された樹脂がその上に積
もりきれず周囲にこぼれるおそれがあるので、テーパー
状物としてコップ状物(上面がふた等でふさがれずに開
いていて、下面がふた等でふさがれているもの)を用い
ることが好ましい。コップ状物を用いると、塗布された
樹脂はコップ状物の中にたまり、周囲にこぼれる心配は
ない。テーパー状物としては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のプラスチック製のコップ、紙製コップ、金属
等で表面コーティングされた紙製コップなどのコップ状
物が入手が容易、かつ経済的であり好ましい。プラスチ
ック製のコップは再利用が可能であるため好ましく、中
でもポリプロピレン製のコップが特に好ましい。
【0013】テーパー状物を取り除く時期は、特に限定
されないが、ゲル化前に取り除いた場合樹脂が吊り用穴
へ流れ込んだり、ゲル化直後では覆工板/樹脂間の接着
が不十分で樹脂層が剥がれたりするため、完全硬化後に
取り除くことが好ましい。完全硬化後であっても樹脂の
塗布層の厚みは薄くテーパー状物との接触面積は小さい
ので、容易に取り除くことができる。テーパー状物の取
り除き作業を容易にするためには、樹脂層表面よりも上
にテーパー状物の上部の1mm以上の部分が出るよう
に、樹脂層の通常の厚み(2〜10mm程度)を考慮し
てテーパー状物のテーパー形状を調整することが好まし
い。より好ましくは5mm以上である。上記のようなテ
ープやテーパー状物等の樹脂の垂れを防止するための手
段を覆工板の端部に取り付けた後、樹脂を塗布する。樹
脂の塗布方法は特に限定されず、樹脂を均一に散布した
後ローラーで均一に引きのばす、スプレーガンを用いて
塗布する等の方法が挙げられる。
されないが、ゲル化前に取り除いた場合樹脂が吊り用穴
へ流れ込んだり、ゲル化直後では覆工板/樹脂間の接着
が不十分で樹脂層が剥がれたりするため、完全硬化後に
取り除くことが好ましい。完全硬化後であっても樹脂の
塗布層の厚みは薄くテーパー状物との接触面積は小さい
ので、容易に取り除くことができる。テーパー状物の取
り除き作業を容易にするためには、樹脂層表面よりも上
にテーパー状物の上部の1mm以上の部分が出るよう
に、樹脂層の通常の厚み(2〜10mm程度)を考慮し
てテーパー状物のテーパー形状を調整することが好まし
い。より好ましくは5mm以上である。上記のようなテ
ープやテーパー状物等の樹脂の垂れを防止するための手
段を覆工板の端部に取り付けた後、樹脂を塗布する。樹
脂の塗布方法は特に限定されず、樹脂を均一に散布した
後ローラーで均一に引きのばす、スプレーガンを用いて
塗布する等の方法が挙げられる。
【0014】樹脂は塗布後、室温硬化または熱硬化によ
り硬化し樹脂層となる。本発明における覆工板として
は、H型鋼、溝形鋼、鋼板等の鋼材を加工した鋼製覆工
板、鋼材を加工した表面に強度部材としてのコンクリー
トを被覆した鋼・コンクリート合成覆工板、鉄筋コンク
リート、プレストレストコンクリート等のコンクリート
製覆工板等が挙げられる。覆工板の表面は樹脂層との密
着性を高めるためショットブラストやサンドブラストに
より凹凸を施しておくことが好ましい。
り硬化し樹脂層となる。本発明における覆工板として
は、H型鋼、溝形鋼、鋼板等の鋼材を加工した鋼製覆工
板、鋼材を加工した表面に強度部材としてのコンクリー
トを被覆した鋼・コンクリート合成覆工板、鉄筋コンク
リート、プレストレストコンクリート等のコンクリート
製覆工板等が挙げられる。覆工板の表面は樹脂層との密
着性を高めるためショットブラストやサンドブラストに
より凹凸を施しておくことが好ましい。
【0015】本発明における樹脂としては、実公昭50
−30193号公報に挙げられているような従来から覆
工板の被覆に用いられている樹脂(例えばエポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹
脂)の他に、ビニルエステル樹脂、ウレタンアクリレー
ト樹脂等を用いることができる。樹脂層の厚みとして
は、2〜10mm程度が一般的である。
−30193号公報に挙げられているような従来から覆
工板の被覆に用いられている樹脂(例えばエポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹
脂)の他に、ビニルエステル樹脂、ウレタンアクリレー
ト樹脂等を用いることができる。樹脂層の厚みとして
は、2〜10mm程度が一般的である。
【0016】樹脂には、必要に応じて、硬化剤や硬化促
進剤、充填剤、紫外線吸収剤、顔料、増粘剤、低収縮化
剤、老化防止剤、可塑剤、難燃剤、安定剤、補強剤等の
各種添加剤を混合して用いてもよい。樹脂層には骨材が
分散含有されていることが好ましい。骨材の一部を樹脂
層表面から突出させて凹凸状構造を形成することによ
り、車や人のスリップ防止を図ることができる。骨材と
しては、珪砂、アルミナ、シリカ、川砂、セラミック粉
などが挙げられ、1〜10mm程度の粒径のものが好ま
しく用いられる。骨材の使用量としては、樹脂100重
量部に対して200〜500重量部程度が好ましい。
進剤、充填剤、紫外線吸収剤、顔料、増粘剤、低収縮化
剤、老化防止剤、可塑剤、難燃剤、安定剤、補強剤等の
各種添加剤を混合して用いてもよい。樹脂層には骨材が
分散含有されていることが好ましい。骨材の一部を樹脂
層表面から突出させて凹凸状構造を形成することによ
り、車や人のスリップ防止を図ることができる。骨材と
しては、珪砂、アルミナ、シリカ、川砂、セラミック粉
などが挙げられ、1〜10mm程度の粒径のものが好ま
しく用いられる。骨材の使用量としては、樹脂100重
量部に対して200〜500重量部程度が好ましい。
【0017】骨材を樹脂層に分散含有させる方法は特に
限定されない。例えば、樹脂を塗布して得られた塗膜
上に、スコップ等による手作業か、あるいはスプレッダ
ー等の機械を用いて骨材を過剰に撒布し、つづいて前記
樹脂塗膜を硬化した後に余剰の骨材を回収する方法、
骨材をあらかじめ樹脂と混練しておいて、塗布、硬化す
る方法、等が挙げられる。骨材の表面が樹脂によって濡
れていない方がノンスリップ効果が大きいので、上記
の方法が好ましい。
限定されない。例えば、樹脂を塗布して得られた塗膜
上に、スコップ等による手作業か、あるいはスプレッダ
ー等の機械を用いて骨材を過剰に撒布し、つづいて前記
樹脂塗膜を硬化した後に余剰の骨材を回収する方法、
骨材をあらかじめ樹脂と混練しておいて、塗布、硬化す
る方法、等が挙げられる。骨材の表面が樹脂によって濡
れていない方がノンスリップ効果が大きいので、上記
の方法が好ましい。
【0018】
【実施例】以下に実施例によりさらに詳細に本発明を説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。実
施例中で「部」とは特にことわりがない限り「重量部」
を表すものとする。 実施例1−1 凹凸を有するショットブラストした1m×2mの覆工板
の周囲(側面)に50mm幅の布粘着テープ(ニチバン
社製)を表面から上に10mm出るように張り付けた。
さらにビニルエステル樹脂RF−1001H(日本触媒
社製)100部、促進剤としてオクテン酸コバルト0.
3部、硬化剤として硬化剤328E(化薬アクゾ社製)
1.5部を予め混合したものを4kg覆工板上に置き、
ロールで均一になるようにした。その後珪砂3号(山森
土木鉱業所社製)15kgを均一に散布した。5分経過
後(ゲル化開始前)テープの外側から内側へ手で押した
後テープを剥がした。30分経過後(硬化後)余分の珪
砂を箒で取り去り、被覆覆工板を作製した。この被覆覆
工板は側面の汚れがなく、被覆層の端部が鋭角でなく良
好なものであった。 実施例1−2 実施例1−1において布粘着テープを用いる代わりに幅
50mmのテトロンフィルムを使用し、その外側から帯
状の磁石で固定した。それ以外はすべて同様にして被覆
覆工板を作製した。この被覆覆工板は側面の汚れがな
く、被覆層の端部が鋭角でなく良好なものであった。ま
た、使用したテトロンフィルムは付着した被覆剤(樹
脂)を簡単に取り去ることができ再使用可能であった。 実施例1−3 実施例1−1においてビニルエステル樹脂(4kg)、
促進剤(12g)、硬化剤(60g)及び珪砂(12k
g)を予め混合しておいてスプレーガンで散布する以外
は同様にして被覆覆工板を作製した。この被覆覆工板は
側面の汚れがなく、被覆層の端部が鋭角でなく良好なも
のであった。 実施例1−4 実施例1−2においてテトロンフィルムを使用する代わ
りにテフロンフィルムを使用する以外はすべて同様にし
て被覆覆工板を作製した。この被覆覆工板は側面の汚れ
がなく、被覆層の端部が鋭角でなく良好なものであっ
た。 比較例1−1 実施例1−1において布粘着テープを用いない以外は同
様にして被覆覆工板を作製した。その結果4側面から樹
脂が垂れて側面が著しく汚染した。汚染されたところを
へらで削り取ったところ側面に予め施されていた錆止め
の塗料が一緒にはげ落ちた。製品とするには再度錆止め
塗装の必要があった。 比較例1−2 実施例1−3において布粘着テープを用いない以外は同
様にして被覆覆工板を作製した。その結果4側面から樹
脂が垂れて比較例1−1よりは多少少ないが側面が汚染
が認められた。製品とするには再度錆止め塗装の必要が
あった。 実施例2−1 凹凸を有するショットブラストした1m×2mの覆工板
を準備した。四隅の穴に紙製のコップを挿入し覆工板表
面から3cm程度出るようにした。その後、ビニルエス
テル樹脂RF−1001H(日本触媒社製)4kgおよ
び硬化剤328E(化薬アクゾ社製)60gを予め混合
したものを覆工板上に置き、ロールで均一になるように
した。その後珪砂3号(丸尾カルシウム社製)15kg
を手で散布した。その後10分経過してから樹脂がゲル
化した。さらに30分経過後(硬化後)余分の珪砂を箒
で取り去り、被覆覆工板を作製した。この被覆覆工板は
吊り用穴からの樹脂の漏れがなく良好なものであった。 実施例2−2 実施例2−1の紙コップの代わりにポリプロピレン製の
コップを使用する他は実施例2−1と同様にして被覆覆
工板を作製した。この被覆覆工板は吊り用穴からの樹脂
の漏れがなく良好なものであった。 比較例2−1 実施例2−1において紙コップを使用しない他は実施例
2−1と同様にして被覆覆工板を作製した。しかし吊り
用穴から樹脂および珪砂が漏れており、後からこれらを
除去する必要があった。 実施例3 凹凸を有するショットブラストした1m×2mの覆工板
の周囲(側面)に50mm幅の布粘着テープ(ニチバン
社製)を表面から上に10mm出るように張り付けた。
また、四隅の穴に紙製のコップを挿入し覆工板表面から
3cm程度出るようにした。さらにビニルエステル樹脂
RF−1001H(日本触媒社製)100部、促進剤と
してオクテン酸コバルト0.3部、硬化剤として硬化剤
328E(化薬アクゾ社製)1.5部を予め混合したも
のを4kg覆工板上に置き、ロールで均一になるように
した。その後珪砂3号(山森土木鉱業所社製)15kg
を均一に散布した。5分経過後(ゲル化開始前)テープ
の外側から内側へ手で押した後テープを剥がした。30
分経過後(硬化後)余分の珪砂を箒で取り去り、被覆覆
工板を作製した。この被覆覆工板は側面の汚れがなく、
被覆層の端部が鋭角でなく良好なものであった。また、
この被覆覆工板は吊り用穴からの樹脂の漏れがなく良好
なものであった。
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。実
施例中で「部」とは特にことわりがない限り「重量部」
を表すものとする。 実施例1−1 凹凸を有するショットブラストした1m×2mの覆工板
の周囲(側面)に50mm幅の布粘着テープ(ニチバン
社製)を表面から上に10mm出るように張り付けた。
さらにビニルエステル樹脂RF−1001H(日本触媒
社製)100部、促進剤としてオクテン酸コバルト0.
3部、硬化剤として硬化剤328E(化薬アクゾ社製)
1.5部を予め混合したものを4kg覆工板上に置き、
ロールで均一になるようにした。その後珪砂3号(山森
土木鉱業所社製)15kgを均一に散布した。5分経過
後(ゲル化開始前)テープの外側から内側へ手で押した
後テープを剥がした。30分経過後(硬化後)余分の珪
砂を箒で取り去り、被覆覆工板を作製した。この被覆覆
工板は側面の汚れがなく、被覆層の端部が鋭角でなく良
好なものであった。 実施例1−2 実施例1−1において布粘着テープを用いる代わりに幅
50mmのテトロンフィルムを使用し、その外側から帯
状の磁石で固定した。それ以外はすべて同様にして被覆
覆工板を作製した。この被覆覆工板は側面の汚れがな
く、被覆層の端部が鋭角でなく良好なものであった。ま
た、使用したテトロンフィルムは付着した被覆剤(樹
脂)を簡単に取り去ることができ再使用可能であった。 実施例1−3 実施例1−1においてビニルエステル樹脂(4kg)、
促進剤(12g)、硬化剤(60g)及び珪砂(12k
g)を予め混合しておいてスプレーガンで散布する以外
は同様にして被覆覆工板を作製した。この被覆覆工板は
側面の汚れがなく、被覆層の端部が鋭角でなく良好なも
のであった。 実施例1−4 実施例1−2においてテトロンフィルムを使用する代わ
りにテフロンフィルムを使用する以外はすべて同様にし
て被覆覆工板を作製した。この被覆覆工板は側面の汚れ
がなく、被覆層の端部が鋭角でなく良好なものであっ
た。 比較例1−1 実施例1−1において布粘着テープを用いない以外は同
様にして被覆覆工板を作製した。その結果4側面から樹
脂が垂れて側面が著しく汚染した。汚染されたところを
へらで削り取ったところ側面に予め施されていた錆止め
の塗料が一緒にはげ落ちた。製品とするには再度錆止め
塗装の必要があった。 比較例1−2 実施例1−3において布粘着テープを用いない以外は同
様にして被覆覆工板を作製した。その結果4側面から樹
脂が垂れて比較例1−1よりは多少少ないが側面が汚染
が認められた。製品とするには再度錆止め塗装の必要が
あった。 実施例2−1 凹凸を有するショットブラストした1m×2mの覆工板
を準備した。四隅の穴に紙製のコップを挿入し覆工板表
面から3cm程度出るようにした。その後、ビニルエス
テル樹脂RF−1001H(日本触媒社製)4kgおよ
び硬化剤328E(化薬アクゾ社製)60gを予め混合
したものを覆工板上に置き、ロールで均一になるように
した。その後珪砂3号(丸尾カルシウム社製)15kg
を手で散布した。その後10分経過してから樹脂がゲル
化した。さらに30分経過後(硬化後)余分の珪砂を箒
で取り去り、被覆覆工板を作製した。この被覆覆工板は
吊り用穴からの樹脂の漏れがなく良好なものであった。 実施例2−2 実施例2−1の紙コップの代わりにポリプロピレン製の
コップを使用する他は実施例2−1と同様にして被覆覆
工板を作製した。この被覆覆工板は吊り用穴からの樹脂
の漏れがなく良好なものであった。 比較例2−1 実施例2−1において紙コップを使用しない他は実施例
2−1と同様にして被覆覆工板を作製した。しかし吊り
用穴から樹脂および珪砂が漏れており、後からこれらを
除去する必要があった。 実施例3 凹凸を有するショットブラストした1m×2mの覆工板
の周囲(側面)に50mm幅の布粘着テープ(ニチバン
社製)を表面から上に10mm出るように張り付けた。
また、四隅の穴に紙製のコップを挿入し覆工板表面から
3cm程度出るようにした。さらにビニルエステル樹脂
RF−1001H(日本触媒社製)100部、促進剤と
してオクテン酸コバルト0.3部、硬化剤として硬化剤
328E(化薬アクゾ社製)1.5部を予め混合したも
のを4kg覆工板上に置き、ロールで均一になるように
した。その後珪砂3号(山森土木鉱業所社製)15kg
を均一に散布した。5分経過後(ゲル化開始前)テープ
の外側から内側へ手で押した後テープを剥がした。30
分経過後(硬化後)余分の珪砂を箒で取り去り、被覆覆
工板を作製した。この被覆覆工板は側面の汚れがなく、
被覆層の端部が鋭角でなく良好なものであった。また、
この被覆覆工板は吊り用穴からの樹脂の漏れがなく良好
なものであった。
【0019】
【発明の効果】本発明によると、覆工板表面に樹脂を塗
布した場合に、覆工板から樹脂が垂れることがなく、か
つ乗り物に対する衝撃などの問題を残すこともない。す
なわち、樹脂を塗布する前にテープを覆工板の側面に取
り付けること等により、塗布した樹脂の垂れを確実に防
止することができる。そのため覆工板の側面が汚染され
ることもないので、再度錆止めの塗工をする必要もな
い。したがって、作業工程の短縮およびコストダウンが
可能である。また、テープを取り除く時期などを調節す
ることにより樹脂層端部の形状を丸くすることができる
ので、樹脂層の剥がれやそれに伴う乗り物に対する衝撃
等の問題を起こすこともない。また、テープは被覆後に
容易に取り外し可能である。
布した場合に、覆工板から樹脂が垂れることがなく、か
つ乗り物に対する衝撃などの問題を残すこともない。す
なわち、樹脂を塗布する前にテープを覆工板の側面に取
り付けること等により、塗布した樹脂の垂れを確実に防
止することができる。そのため覆工板の側面が汚染され
ることもないので、再度錆止めの塗工をする必要もな
い。したがって、作業工程の短縮およびコストダウンが
可能である。また、テープを取り除く時期などを調節す
ることにより樹脂層端部の形状を丸くすることができる
ので、樹脂層の剥がれやそれに伴う乗り物に対する衝撃
等の問題を起こすこともない。また、テープは被覆後に
容易に取り外し可能である。
【0020】また、コップ等のテーパー状物を覆工板の
吊り用穴に挿入する等により、樹脂が吊り用穴から下方
へ流れることがなく、樹脂の除去作業が不要もなり、覆
工板の被覆を容易に行うことができる。また、テーパー
状物は被覆後に容易に取り外し可能である。
吊り用穴に挿入する等により、樹脂が吊り用穴から下方
へ流れることがなく、樹脂の除去作業が不要もなり、覆
工板の被覆を容易に行うことができる。また、テーパー
状物は被覆後に容易に取り外し可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金 孝幸 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 梶野 正彦 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 宇野 良紀 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内
Claims (8)
- 【請求項1】 覆工板の表面を樹脂層により被覆する方
法において、覆工板に対して、取り外し可能な、樹脂の
垂れを防止するための手段を取り付けた後、樹脂を塗布
することを特徴とする覆工板の被覆方法。 - 【請求項2】 テープを覆工板の側面に取り付けた後、
樹脂を塗布する請求項1記載の覆工板の被覆方法。 - 【請求項3】 テープを樹脂のゲル化開始前に取り除く
請求項2記載の覆工板の被覆方法。 - 【請求項4】 テープが粘着テープである請求項2また
は3記載の覆工板の被覆方法。 - 【請求項5】 テープを磁石によって覆工板に取り付け
る請求項2または3記載の覆工板の被覆方法。 - 【請求項6】 覆工板の吊り用穴に、テーパー状物であ
ってその一端は該吊り用穴を通過可能であるが他端は該
吊り用穴を通過不可能であり、内部が貫通孔となってい
ないものを挿入した後、樹脂を塗布する請求項1〜5の
いずれかに記載の覆工板の被覆方法。 - 【請求項7】 前記テーパー状物がコップ状物である請
求項6記載の覆工板の被覆方法。 - 【請求項8】 前記テーパー状物の上部の1mm以上の
部分が、樹脂層表面よりも上に出るように樹脂を塗布す
る請求項6または7記載の覆工板の被覆方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9161590A JPH1110070A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | 覆工板の被覆方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9161590A JPH1110070A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | 覆工板の被覆方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1110070A true JPH1110070A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=15738034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9161590A Pending JPH1110070A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | 覆工板の被覆方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1110070A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015100745A (ja) * | 2013-11-25 | 2015-06-04 | 名古屋油化株式会社 | マスキング方法 |
-
1997
- 1997-06-18 JP JP9161590A patent/JPH1110070A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015100745A (ja) * | 2013-11-25 | 2015-06-04 | 名古屋油化株式会社 | マスキング方法 |
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