JPH1098902A - 歩行型管理機の前後進切換機構 - Google Patents

歩行型管理機の前後進切換機構

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JPH1098902A
JPH1098902A JP25794596A JP25794596A JPH1098902A JP H1098902 A JPH1098902 A JP H1098902A JP 25794596 A JP25794596 A JP 25794596A JP 25794596 A JP25794596 A JP 25794596A JP H1098902 A JPH1098902 A JP H1098902A
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悦郎 大西
Yohei Kanao
洋平 金尾
Koji Kamikubo
宏治 上久保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンドルを水平方向に回動して機体の前後に
振替可能とし、走行変速装置としてHST式変速装置を
採用した歩行型管理機において、ハンドルの前後振替時
に、他のレバー操作等を必要とすることなく、自動的に
前後進方向が切り換えられる構成とする。 【解決手段】 ハンドル台1に押当板9を、ハンドル基
部フレーム2にハンドル前後検出センサSを配設して、
ハンドルを前方向きに振り替えた時に該ハンドル前後検
出センサSが押当板9に押当してONし、該ONに基づ
き、走行変速コントローラーCにて、走行変速レバー1
0の回動位置を検出設定ポテンショメーターPM1の入
力値を、前後逆に読み換えて、HST式変速装置の油圧
ポンプの斜板を操作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンドルを水平方
向に回動して機体の前後に振替可能とし、走行変速装置
としてHST式変速装置を採用した歩行型管理機におけ
る、ハンドルの前後振替時に自動的に前後進行方向が切
り換わるようにする前後進切換機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歩行型管理機において、ハンドル
台に対してハンドル基部が水平回動自在であり、ハンド
ルを機体の前後に振替可能とした構成は公知となってい
る。ハンドル振替式のものにおいては、前後に振り替え
た時に、作業者から見て管理機の進行方向は逆になるの
で、サイドクラッチレバーを左右に切り換えたり、走行
方向(前後進)を切り換えないと、錯覚による誤操作を
発生するおそれがある。従って、従来より、ハンドルの
前後振替に伴って、サイドクラッチレバーの左右切換や
前後進切換を行う構造が採用されている。まず、サイド
クラッチレバーの切換構造としては、ハンドルの振替に
よるサイドクラッチワイヤの連結端子を切り換えるもの
が実公昭64−1894号公報に開示されている。ま
た、ハンドル基部の回動をセンサ検出し、左右車軸を独
立して駆動制御するサーボモーターをセンサ検出に基づ
いて切換制御することにより左右旋回方向を切り換える
構造が実開昭64−42975号公報に開示されてい
る。
【0003】一方、前後進行方向を切り換える構造とし
ては、ハンドルの前後振替に際してミッションケース内
のクラッチ制御用のシフターに係合するハンドル基部の
ラック・ピニオン噛合を切り換える構造が、実公昭62
−9140号公報に開示されている。
【0004】また、走行変速装置としてHST式変速装
置を採用したものも公知となっており、例えば特開平7
−223451号公報等に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、走行変速装
置としてHST式変速装置を採用する歩行型管理機にお
けるハンドルの前後振替に際し、前後の走行方向を変速
レバーの前後回動方向に沿うように切り換える前後進切
換機構を容易化することを目的としている。この点で、
従来の技術においては、実公昭64−1894号はサイ
ドクラッチに関するものであり、また、ワイヤ切換式で
構造が複雑である。また、実公昭62−9140号は前
後進切換に関するものであるが、複雑な機械的切換構造
である。実開昭64−42975号は、ハンドルの振替
のセンサ検出に基づく簡単な電気的切換構造であるが、
サイドクラッチの切換構造に関するものである。このよ
うに、従来においては、ハンドルの前後振替に連動して
の簡素な電気的切換式の前後進切換構造はない。機械的
な走行変速機構においては、駆動方向を切り換える点で
どうしても機械的に複雑な構造が必要となるが、走行変
速装置をHST式変速装置とすれば、このような機械的
構造を必要とせずに、油圧ポンプの斜板の切換を電気的
に制御する簡素な前後進切換構造を提供することが可能
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決すべく、次のような手段を用いる。即ち、ハ
ンドルを水平方向に回動して機体の前後に振替可能と
し、走行変速装置としてHST式変速装置を採用した歩
行型管理機において、ハンドルの前後振替を検出するセ
ンサを配設し、該センサ検出に基づき、HST式変速装
置にて前後進切換を行う構成とする。
【0007】また、前記構成の歩行型管理機の前後進切
換機構において、ハンドル基部に一個のセンサを設け、
ハンドル台の前後いずれか一箇所に該センサに押当する
押当部材を設ける。または、ハンドル台に一個のセンサ
を設け、ハンドル基部の前後いずれか一箇所に該センサ
に押当する押当部材を設ける。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付の図
面にて説明する。図1は本発明に係る歩行型管理機の側
面図、図2はハンドルを後向きにした時のハンドル台及
びハンドル基部の部分側面断面図、図3は同じく部分平
面略図、図4はハンドルを前向きにした時のハンドル台
及びハンドル基部の部分側面断面図、図5は同じく部分
平面略図、図6はミッションケースの後面断面図、図7
はHST式変速装置油圧ポンプ斜板操作用のトラニオン
駆動ケースの内部構造を示す図1中X線矢視図、図8は
走行変速の電気制御システムのブロック図である。
【0009】まず、本発明に係る歩行型管理機の全体概
略構成を図1より説明する。エンジン台フレーム14上
にて、左右中央にエンジン(内燃機関)Eを、その上方
に燃料タンクTを、また、後方にはバッテリーBを搭載
しており、エンジン台フレーム1の後端には、立状に配
設するミッションケース13の前端を固着し、ミッショ
ンケース13の入力軸16とエンジン出力軸Eaとの間
にベルト伝動機構を介装して、側方よりベルト伝動ケー
ス15にて覆っている。なお、管理機の機体について
は、図1中、矢印Fの向きが前方である。
【0010】ミッションケース13より上方にはハンド
ル台1を立設しており、ハンドル台1上端にハンドル基
部フレーム2の基端が水平回動自在に取り付けられてお
り、ハンドル基部フレーム2の先端よりハンドル3が上
下取付角度を調節可能に延設されている。ハンドル3の
グリップ部付近には、走行変速レバー10、PTOクラ
ッチレバー11等を前後回動可能に取り付けており、ま
た、左右グリップ部下方には左右のサイドクラッチレバ
ー12を上下回動可能に配設している。
【0011】ミッションケース13上部の後面には、図
7図示の油圧ポンプの可動斜板の操作機構を内蔵する斜
板操作ケース19が配設されており、それより後方には
作動油タンク20が延設されている。また、ミッション
ケース13の下部に左右の車軸21L・21R(21)
が軸支されていて、左右の車輪22を懸架している。更
に、ミッションケース13の後端下部には、左右回動自
在に作業機を連結するヒッチ23が固設されており、図
1の実施例では、ロータリー作業機Rを連結している。
なお、前記入力軸4は、ミッションケース13内にてP
TO軸17に連接されており(クラッチにて係脱自在と
なっている。)、該PTO軸17の回転駆動は、減速伝
動ケース15の反対側に突出して、ロータリー作業機R
のロータリーRaの軸に伝動されるものであり、該PT
O軸17とロータリーRaの軸との間に伝動ケースRb
・Rcが介装される。
【0012】以上のような全体構成の歩行型管理機にお
いて、図2乃至図5より、ハンドル前後振替のセンサ検
出機構について説明する。ハンドル台1の上端中央に
は、下菊座4が配設されており、一方、これに係合すべ
く、ハンドル基部フレーム2の基端には上菊座5が配設
されていて、下菊座4に上菊座5が回動可能に係合され
ている。これにより、ハンドル(ハンドル基部フレーム
2及びハンドル3)がハンドル台1に対して水平回動可
能となっている。なお、下菊座4下面とハンドル台1と
の間には、皿バネ6が介設されていて、下菊座4を上方
に付勢しているとともに、上菊座5が下菊座4上を回動
する時には、その菊座形状によって、下方に下菊座4が
押し込まれることを可能とする。また、ハンドル基部フ
レーム1にはロックレバーが回動可能に配設されてい
て、その基端が楕円状のカム7となって、該上菊座5上
に押当しており、ロックレバーをロック状態にすると、
カム7が立状になって、上菊座5を下方に押し込み、そ
れに連れて下菊座4と係合固定されて、ハンドルを、そ
の回動位置にて(例えば斜め方向でも可)固定できる。
【0013】ハンドル基部フレーム2を後方にした場合
において、該上菊座5の後方には、センサブラケット8
を配設し、該センサブラケット8には下端にプッシュス
イッチSaを配するハンドル前後検出センサSを下向き
に配設して取り付けている。なお、ハンドル前後検出セ
ンサSの左右方向の配設位置に関しては、ハンドル台5
の直後方に作動油タンク20が配設されている関係上、
平面視にて、図3のように、判読基部フレーム2の左右
中央部よりやや側方(図3では左側)にずらせて、作動
油タンク20との干渉を回避している。
【0014】一方、ハンドル台1上端においては、下菊
座4の前方に押当板9を配設している。ハンドル(ハン
ドル基部フレーム2)を後方にすると、図2及び図3の
如くハンドル前後検出センサSのスイッチSaはOFF
状態となっており、前方に回動して図4及び図5の如
く、押当板9の配設部分上方にかかると、該押当板9の
上面にて該スイッチSaは上方に押されてON状態とな
る。ON状態になると、走行変速レバーの回動方向に対
して、走行方向が逆方向に切り換わるのである。なお、
押当板9の配設範囲を、図3及び図5の9’の如く拡大
すれば、ハンドル前後検出センサSがONとなる範囲が
拡大される。歩行型管理機では、側壁付近での作業等
で、ハンドルを斜め状にして作業する場合があるが、拡
大された押当板9’の場合だと図5の如く、ハンドルを
斜め状にして、ハンドル前後検出センサSをS’の位置
にした場合にもONとなり、前後走行方向は切り換えら
れ、操作しやすくなる。但し、押当板9を9’の如く拡
大する上において、ハンドル台1の左右に配設されるベ
ルト伝動ケース15等の部材との干渉回避を考慮しなけ
ればならない。
【0015】なお、ハンドル台1にハンドル前後検出セ
ンサSを上向きに設け、ハンドル基部フレーム2に押当
板9を設ける構成としてもよい。この場合は、ハンドル
前後検出センサSを位置固定させておいて、押当板9
を、ハンドルの回動とともに回動させることとなる。い
ずれの構成にしても、ハンドルの前後振替の検出は、ハ
ンドル前後検出センサS一個にて検出できる。
【0016】ここで、ミッションケース13内部におけ
る走行変速装置の構造について、図6より説明する。ま
ず、ミッションケース13の上部には、左方より入力軸
16が入軸されていて、一方、その反対の右側よりPT
O軸17が入軸されている。両軸16・17の両内端間
には、PTOクラッチ18が介設されており、PTOク
ラッチレバー12の入り切り操作にてスライドし、両軸
16・17を係脱するものである。また、ミッションケ
ース13左側の入力軸16の突出部分には入力軸プーリ
ー16aが環設固定されて、前記の如く、ベルト伝動ケ
ース15内にてエンジン出力軸Eaよりベルトが巻回さ
れる。そして、該ミッションケース13内においては、
ポンプ軸PSとモーター軸MSとが軸支されていて、入
力軸16とポンプ軸PSとをギア噛合させている。な
お、モーター軸MSの左外側突設部分には、モーター軸
MSを制動可能に駐車ブレーキ用のブレーキドラム24
を付設している。
【0017】そして、油圧ポンプPと油圧モーターMと
を油路ブロック25にて連接してなるHST式変速装置
を、図示の如くミッションケース13内に内嵌し、該ポ
ンプ軸PS周囲に油圧ポンプPを、モーター軸MS周囲
に油圧モーターMを係合し、油路ブロック25はミッシ
ョンケース13の右側面に配設して、本管理機の走行変
速装置を形成する。走行変速、停止、及び前後進の切換
操作は、油圧ポンプPの可動斜板操作によるものであ
り、これは、ハンドル15の手元に付設される図1図示
の走行変速レバー17の操作によるものである。
【0018】該モーター軸MSからは、ミッションケー
ス13内に軸支される第一カウンター軸26、第二カウ
ンター軸27とギア噛合している。一方、ミッションケ
ース13内の下部において、左右より左右の車軸21L
・21Rが入軸されていて、両車軸21L・21R間
に、ピン29が配設され、その両側端は各車軸21L・
21Rの内側端に回転自在に内嵌されている。そして、
ピン29には、スプロケット30が回転自在に外嵌され
ており、該第二カウンター軸27に付設するスプロケッ
ト28との間にチェーン31を巻回している。こうし
て、モーター軸MSの回転が、スプロケット30に伝動
される。
【0019】ミッションケース13の左右各側には、各
々ハンドル3に配設した左右のサイドクラッチレバー1
2の操作にて回動するサイドクラッチアーム32L・3
2R(32)が枢支されており、一方、ミッションケー
ス13内において、左右車軸21L・21R上にて、摺
動自在に、また、スプロケット30の各側面に係合・離
脱可能に、サイドクラッチ34L・34R(34)を外
嵌しており、各サイドクラッチ34L・34Rと、該サ
イドクラッチアーム32L・32Rとの間に、それぞ
れ、リンク33L・33Rを連結している。サイドクラ
ッチレバー12を入り操作した場合には、サイドクラッ
チ34がスプロケット30に係合し(図6の実施例では
左サイドクラッチ34Lがスプロケット30と係合して
いる。)、その側の車軸21にスプロケット30の回転
が伝動される。一方、サイドクラッチレバー12を切り
操作すると、サイドクラッチ34がスプロケット30よ
り離脱して(図6の実施例では、右サイドクラッチ34
Rがスプロケット30より離脱している。)、その側の
車軸21にはスプロケット30の回転が伝動しないよう
になっている。
【0020】本実施例の管理機は、以上のように、ミッ
ションケース13内にHST式変速装置を収納する構造
を有している。このようにケース内に収納された場合、
ミッションケース13の側面の外側に取り付ける構造に
比べ、ミッションケース13の側方に配設自由の空間を
有することができ、管理機全体のコンパクト化に有利で
ある。また、無段変速が可能であり、ギア式トランスミ
ッションの場合には、発進時に車軸の回転数を定格に上
げておかなければならない点で、急発進の可能性がある
が、無段変速を可能とする場合、停止状態から漸次速度
を上昇させる運転が可能であり、急発進を回避できる。
【0021】ミッションケース13のHST式変速装置
の内蔵部分の後面には、前記の如く斜板操作ケース19
が配設されており、該斜板操作ケース19よりミッショ
ンケース13内に内装されるHST式変速装置の油圧ポ
ンプPの可動斜板を操作するトラニオン軸35が突設さ
れ、該トラニオン軸35には、一体状にワイヤアーム3
6・37が固設されている。一方、その側方にはトラニ
オン駆動用の電動式モーターとして変速モーター38が
配設されていて、そのモーター軸に取り付けた減速機3
9の出力プーリー39aの他、補助プーリー40・41
が軸支され、斜板操作ワイヤ42の一端がワイヤアーム
36に連結され、途中部は該出力プーリー39a、補助
プーリー40・41に巻回され、他端がワイヤアーム3
7に連結されている。こうして、変速モーター38が駆
動すると、出力プーリー39aが回動し、それに連れて
斜板操作ワイヤ42が移動して、トラニオン軸35を回
動し、油圧ポンプの可動斜板の傾斜状態が切り換えられ
る。なお、図7中、斜板操作ワイヤ42がf側に移動す
ると、即ち、トラニオン軸35が左回りに回動すると、
後進高速段→後進低速→中立→前進低速→前進高速の向
きに斜板が移動し、斜板操作ワイヤ42がr側に移動す
る(トラニオン軸35が右回りに回動する)と、その逆
に斜板が移動する。
【0022】走行変速レバー10のガイド板10aに
は、前後に前進段、中立段、後進段が設定されていて、
図1中、FMは前進最高速位置、Nは中立(停止)位
置、RMは後進最高速位置である。該走行変速レバー1
0の基端には、設定用ポテンショメーターPM1が配設
されており、該設定用ポテンショメーターPM1にて、
中立位置Nを介して、一定角度(例えば40°)の前進
域(N〜FM)及び一定角度(例えば20°)の後進域
(N〜RM)が設定され(図8参照)、走行変速レバー
10の回動に基づき、前後進、走行停止、及び無段変速
設定がなされる。また、該走行変速レバー10の下方に
は走行変速コントローラーCが配設されていて、設定用
ポテンショメーターPM1の設定値を表す電気信号が入
力される。このような構成により、走行変速レバーと走
行変速装置との間の複雑なワイヤ機構が不要となる。ハ
ンドルを前後振替する歩行型管理機の場合、このワイヤ
機構は更に複雑となるので、該ワイヤ機構を不要とする
ことは、低コスト化や組立容易化の点で貢献する。
【0023】ここで、走行変速の電気制御システムを図
8より説明する。該走行変速コントローラーCには、該
走行変速レバー10にて設定される設定用ポテンショメ
ーターPM1の設定値を示す電気信号が入力される他、
前記のハンドル前後検出センサSのON・OFF信号が
入力される。これらの入力に基づき、走行変速コントロ
ーラーからは、変速モーター38に出力信号が発せら
れ、これに基づき、減速機の出力プーリー39aを回動
して、前記の如くトラニオン軸35を回動し、HST式
変速装置油圧ポンプPの可動斜板を移動させる。また、
該減速機の出力プーリー39aの回動量を検出する検出
ポテンショメーターPM2が付設されており、この検出
信号と前記の設定用ポテンショメーターPM1及びハン
ドル前後検出センサSの入力信号とを照合し、出力プー
リー39aを所定回動位置にする。なお、図8中、Bは
バッテリーである。
【0024】以上のような走行変速の電気制御システム
において、走行変速レバー10は、ハンドル3のグリッ
プを持つ作業者から見て、前方が前進側、手前が後進側
になる。しかし、前進は、作業者から見て前方に走行す
るものとするため、ハンドルを図4及び図5の如く前方
に振り替えた時には、走行変速レバー10を前進段にし
た場合に、機体から見れば後進方向(図1中の矢印Fの
反対側)に走行するようにしなければならない。この
時、ハンドル前後検出センサSのONに基づき、走行変
速レバー10が前進段、即ち、ポテンショメーターPM
1が前進域にあると、変速モーター38は、ハンドル前
後検出センサSがOFFの時と逆方向に回転するよう
に、走行変速コントローラーCより出力信号が発せられ
る。
【0025】そして、斜板操作ワイヤ42がf側に移動
するのは、ハンドル前後検出センサSがOFF状態(ハ
ンドルが後方向きの状態)では、走行変速レバー10
を、機体から見て前方に回動した時であり、ハンドル前
後検出センサSがON状態(ハンドルが前向き)の場
合、走行変速レバー10を機体から見て後方に回動した
時である。いずれにしても、ハンドル7を持つ作業者か
ら見れば、自分から見て手前から前方側に走行変速レバ
ー10を回動する操作にて、斜板操作ワイヤ42がf側
に移動し、後進高速段→後進低速→中立→前進低速→前
進高速の向きに無段変速及び前後進切換可能となるので
あり、その逆に、自分から見て前方側から手前に走行変
速レバー10を回動すると、斜板操作ワイヤ42はr側
に移動し、前記と逆の向きに無段変速及び前後進切換可
能となる。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、次
のような効果を奏する。即ち、ハンドルを水平方向に回
動して機体の前後に振替可能とし、走行変速装置として
HST式変速装置を採用した歩行型管理機において、請
求項1の如く構成したので、ハンドルを前後に振り返る
とともに自動的に前後進方向が切り換えられるものであ
り、ハンドルの操作以外に、前後進方向を切り換えるた
めのレバー操作等は必要とせず、ハンドルから手を離す
必要もなく、直ちに運転を開始できる。そして、この前
後進切換の手段として、ハンドルの前後振替を検出する
センサを配設し、該センサ検出に基づき、電気的に、H
ST式変速装置油圧ポンプにて前後進切換を行うものと
しているので、走行変速装置と、ハンドル振替に伴う走
行変速レバーからのワイヤの切換機構等が不必要であ
り、構造が簡素で、低コスト化にも貢献する。
【0027】そして、ハンドルの前後振替のセンサ検出
構造に関しては、請求項2または請求項3の如く、簡素
な構成ですみ、センサ自体は一個ですませることがで
き、コストを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歩行型管理機の側面図である。
【図2】ハンドルを後向きにした時のハンドル台及びハ
ンドル基部の部分側面断面図である。
【図3】同じく部分平面略図である。
【図4】ハンドルを前向きにした時のハンドル台及びハ
ンドル基部の部分側面断面図である。
【図5】同じく部分平面略図である。
【図6】ミッションケースの後面断面図である。
【図7】HST式変速装置油圧ポンプ斜板操作用の斜板
操作ケースの内部構造を示す図1中X線矢視図である。
【図8】走行変速の電気制御システムのブロック図であ
る。
【符号の説明】
S ハンドル前後検出センサ PM1 設定用ポテンショメーター PM2 検出用ポテンショメーター P 油圧ポンプ M 油圧モーター C 走行変速コントローラー 1 ハンドル台 2 ハンドル基部フレーム 3 ハンドル 4 下菊座 5 上菊座 9 押当板 10 走行変速レバー 13 ミッションケース 19 斜板操作ケース 35 トラニオン軸 36 ワイヤアーム 37 ワイヤアーム 38 変速モーター 39 減速機 39a 出力プーリー 42 斜板操作ワイヤ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルを水平方向に回動して機体の前
    後に振替可能とし、走行変速装置としてHST式変速装
    置を採用した歩行型管理機において、ハンドルの前後振
    替を検出するセンサを配設し、該センサ検出に基づき、
    HST式変速装置にて前後進切換を行う構成としたこと
    を特徴とする歩行型管理機の前後進切換機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の歩行型管理機の前後進切
    換機構において、ハンドル基部に一個のセンサを設け、
    ハンドル台の前後いずれか一箇所に該センサに押当する
    押当部材を設けたことを特徴とする歩行型管理機の前後
    進切換機構。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の歩行型管理機の前後進切
    換機構において、ハンドル台に一個のセンサを設け、ハ
    ンドル基部の前後いずれか一箇所に該センサに押当する
    押当部材を設けたことを特徴とする歩行型管理機の前後
    進切換機構。
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Cited By (2)

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