JP3737222B2 - 歩行型管理機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンドルを水平方向に回動して機体の前後に振替可能とし、走行変速装置としてHST式変速装置を採用した歩行型管理機における、ハンドルの前後振替時に自動的に前後進行方向が切り換わるようにする前後進切換機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、歩行型管理機において、ハンドル台に対してハンドル基部が水平回動自在であり、ハンドルを機体の前後に振替可能とした構成は公知となっている。ハンドル振替式のものにおいては、前後に振り替えた時に、作業者から見て管理機の進行方向は逆になるので、サイドクラッチレバーを左右に切り換えたり、走行方向(前後進)を切り換えないと、錯覚による誤操作を発生するおそれがある。
従って、従来より、ハンドルの前後振替に伴って、サイドクラッチレバーの左右切換や前後進切換を行う構造が採用されている。まず、サイドクラッチレバーの切換構造としては、ハンドルの振替によるサイドクラッチワイヤの連結端子を切り換えるものが実公昭64−1894号公報に開示されている。
また、ハンドル基部の回動をセンサ検出し、左右車軸を独立して駆動制御するサーボモーターをセンサ検出に基づいて切換制御することにより左右旋回方向を切り換える構造が、実開昭64−42975号公報に開示されている。
【0003】
一方、前後進行方向を切り換える構造としては、ハンドルの前後振替に際してミッションケース内のクラッチ制御用のシフターに係合するハンドル基部のラック・ピニオン噛合を切り換える構造が、実公昭62−9140号公報に開示されている。
【0004】
また、走行変速装置としてHST式変速装置を採用したものも公知となっており、例えば特開平7−223451号公報等に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、走行変速装置としてHST式変速装置を採用する歩行型管理機におけるハンドルの前後振替に際し、前後の走行方向を変速レバーの前後回動方向に沿うように切り換える前後進切換機構を容易化することを目的としている。
この点で、従来の技術においては、実公昭64−1894号はサイドクラッチに関するものであり、また、ワイヤ切換式で構造が複雑である。また、実公昭62−9140号は前後進切換に関するものであるが、複雑な機械的切換構造である。
【0006】
実開昭64−42975号は、ハンドルの振替のセンサ検出に基づく簡単な電気的切換構造であるが、サイドクラッチの切換構造に関するものである。このように、従来においては、ハンドルの前後振替に連動しての簡素な電気的切換式の前後進切換構造はない。機械的な走行変速機構においては、駆動方向を切り換える点でどうしても機械的に複雑な構造が必要となるが、走行変速装置をHST式変速装置とすれば、このような機械的構造を必要とせずに、油圧ポンプの斜板の切換を電気的に制御する簡素な前後進切換構造を提供することが可能である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上のような課題を解決すべく、次のような手段を用いる。
ハンドル3を水平方向に回動して機体の前後に振替可能とし、走行変速装置としてHST式変速装置を採用した歩行型管理機において、該ハンドル3の前後振替を検出するハンドル前後検出センサSを配設し、該ハンドル前後検出センサSの検出に基づき、HST式変速装置にて前後進切換を行う構成とし、前記ハンドル3のグリップ部付近に走行変速レバー10を配置し、該走行変速レバー10の近傍に走行変速コントローラーCを配設し、該走行変速コントローラーCには、該走行変速レバー10にて設定される設定用ポテンショメーターPM1の設定値の検出信号と、前記のハンドル前後検出センサSのON・OFFの検出信号と、前記HST式変速装置を構成する油圧ポンプPのトラニオン軸35の回動量を検出する検出ポテンショメーターPM2の検出信号を入力し、前記走行変速コントローラーCにおいて検出信号とを照合し、変速モーター38に出力信号が発せられ、該変速モーター38により前記トラニオン軸35を所定回動位置とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付の図面にて説明する。
図1は本発明に係る歩行型管理機の側面図、図2はハンドルを後向きにした時のハンドル台及びハンドル基部の部分側面断面図、図3は同じく部分平面略図、図4はハンドルを前向きにした時のハンドル台及びハンドル基部の部分側面断面図、図5は同じく部分平面略図、図6はミッションケースの後面断面図、図7はHST式変速装置油圧ポンプ斜板操作用のトラニオン駆動ケースの内部構造を示す図1中X線矢視図、図8は走行変速の電気制御システムのブロック図である。
【0009】
まず、本発明に係る歩行型管理機の全体概略構成を図1より説明する。
エンジン台フレーム14上にて、左右中央にエンジン(内燃機関)Eを、その上方に燃料タンクTを、また、後方にはバッテリーBを搭載しており、エンジン台フレーム1の後端には、立状に配設するミッションケース13の前端を固着し、ミッションケース13の入力軸16とエンジン出力軸Eaとの間にベルト伝動機構を介装して、側方よりベルト伝動ケース15にて覆っている。なお、管理機の機体については、図1中、矢印Fの向きが前方である。
【0010】
ミッションケース13より上方にはハンドル台1を立設しており、ハンドル台1上端にハンドル基部フレーム2の基端が水平回動自在に取り付けられており、ハンドル基部フレーム2の先端よりハンドル3が上下取付角度を調節可能に延設されている。ハンドル3のグリップ部付近には、走行変速レバー10、PTOクラッチレバー11等を前後回動可能に取り付けており、また、左右グリップ部下方には左右のサイドクラッチレバー12を上下回動可能に配設している。
【0011】
ミッションケース13上部の後面には、図7図示の油圧ポンプの可動斜板の操作機構を内蔵する斜板操作ケース19が配設されており、それより後方には作動油タンク20が延設されている。また、ミッションケース13の下部に左右の車軸21L・21R(21)が軸支されていて、左右の車輪22を懸架している。更に、ミッションケース13の後端下部には、左右回動自在に作業機を連結するヒッチ23が固設されており、図1の実施例では、ロータリー作業機Rを連結している。なお、前記入力軸4は、ミッションケース13内にてPTO軸17に連接されており、クラッチにて係脱自在となっている。該PTO軸17の回転駆動は、減速伝動ケース15の反対側に突出して、ロータリー作業機RのロータリーRaの軸に伝動されるものであり、該PTO軸17とロータリーRaの軸との間に伝動ケースRb・Rcが介装される。
【0012】
以上のような全体構成の歩行型管理機において、図2乃至図5より、ハンドル前後振替のセンサ検出機構について説明する。
ハンドル台1の上端中央には、下菊座4が配設されており、一方、これに係合すべく、ハンドル基部フレーム2の基端には上菊座5が配設されていて、下菊座4に上菊座5が回動可能に係合されている。
これにより、ハンドル(ハンドル基部フレーム2及びハンドル3)がハンドル台1に対して水平回動可能となっている。なお、下菊座4下面とハンドル台1との間には、皿バネ6が介設されていて、下菊座4を上方に付勢しているとともに、上菊座5が下菊座4上を回動する時には、その菊座形状によって、下方に下菊座4が押し込まれることを可能とする。
また、ハンドル基部フレーム1にはロックレバーが回動可能に配設されていて、その基端が楕円状のカム7となって、該上菊座5上に押当しており、ロックレバーをロック状態にすると、カム7が立状になって、上菊座5を下方に押し込み、それに連れて下菊座4と係合固定されて、ハンドルを、その回動位置にて(例えば斜め方向でも可)固定できる。
【0013】
ハンドル基部フレーム2を後方にした場合において、該上菊座5の後方には、センサブラケット8を配設し、該センサブラケット8には下端にプッシュスイッチSaを配するハンドル前後検出センサSを下向きに配設して取り付けている。
なお、ハンドル前後検出センサSの左右方向の配設位置に関しては、ハンドル台5の直後方に作動油タンク20が配設されている関係上、平面視にて、図3のように、判読基部フレーム2の左右中央部よりやや側方(図3では左側)にずらせて、作動油タンク20との干渉を回避している。
【0014】
一方、ハンドル台1上端においては、下菊座4の前方に押当板9を配設している。ハンドル(ハンドル基部フレーム2)を後方にすると、図2及び図3の如くハンドル前後検出センサSのスイッチSaはOFF状態となっており、前方に回動して図4及び図5の如く、押当板9の配設部分上方にかかると、該押当板9の上面にて該スイッチSaは上方に押されてON状態となる。
ON状態になると、走行変速レバーの回動方向に対して、走行方向が逆方向に切り換わるのである。なお、押当板9の配設範囲を、図3及び図5の9’の如く拡大すれば、ハンドル前後検出センサSがONとなる範囲が拡大される。歩行型管理機では、側壁付近での作業等で、ハンドルを斜め状にして作業する場合があるが、拡大された押当板9’の場合だと図5の如く、ハンドルを斜め状にして、ハンドル前後検出センサSをS’の位置にした場合にもONとなり、前後走行方向は切り換えられ、操作しやすくなる。但し、押当板9を9’の如く拡大する上において、ハンドル台1の左右に配設されるベルト伝動ケース15等の部材との干渉回避を考慮しなければならない。
【0015】
なお、ハンドル台1にハンドル前後検出センサSを上向きに設け、ハンドル基部フレーム2に押当板9を設ける構成としてもよい。この場合は、ハンドル前後検出センサSを位置固定させておいて、押当板9を、ハンドルの回動とともに回動させることとなる。いずれの構成にしても、ハンドルの前後振替の検出は、ハンドル前後検出センサS一個にて検出できる。
【0016】
ここで、ミッションケース13内部における走行変速装置の構造について、図6より説明する。
まず、ミッションケース13の上部には、左方より入力軸16が入軸されていて、一方、その反対の右側よりPTO軸17が入軸されている。両軸16・17の両内端間には、PTOクラッチ18が介設されており、PTOクラッチレバー12の入り切り操作にてスライドし、両軸16・17を係脱するものである。また、ミッションケース13左側の入力軸16の突出部分には入力軸プーリー16aが環設固定されて、前記の如く、ベルト伝動ケース15内にてエンジン出力軸Eaよりベルトが巻回される。
そして、該ミッションケース13内においては、ポンプ軸PSとモーター軸MSとが軸支されていて、入力軸16とポンプ軸PSとをギア噛合させている。なお、モーター軸MSの左外側突設部分には、モーター軸MSを制動可能に駐車ブレーキ用のブレーキドラム24を付設している。
【0017】
そして、油圧ポンプPと油圧モーターMとを油路ブロック25にて連接してなるHST式変速装置を、図示の如くミッションケース13内に内嵌し、該ポンプ軸PS周囲に油圧ポンプPを、モーター軸MS周囲に油圧モーターMを係合し、油路ブロック25はミッションケース13の右側面に配設して、本管理機の走行変速装置を形成する。走行変速、停止、及び前後進の切換操作は、油圧ポンプPの可動斜板操作によるものであり、これは、ハンドル15の手元に付設される図1図示の走行変速レバー17の操作によるものである。
【0018】
該モーター軸MSからは、ミッションケース13内に軸支される第一カウンター軸26、第二カウンター軸27とギア噛合している。一方、ミッションケース13内の下部において、左右より左右の車軸21L・21Rが入軸されていて、両車軸21L・21R間に、ピン29が配設され、その両側端は各車軸21L・21Rの内側端に回転自在に内嵌されている。そして、ピン29には、スプロケット30が回転自在に外嵌されており、該第二カウンター軸27に付設するスプロケット28との間にチェーン31を巻回している。こうして、モーター軸MSの回転が、スプロケット30に伝動される。
【0019】
ミッションケース13の左右各側には、各々ハンドル3に配設した左右のサイドクラッチレバー12の操作にて回動するサイドクラッチアーム32L・32R(32)が枢支されており、一方、ミッションケース13内において、左右車軸21L・21R上にて、摺動自在に、また、スプロケット30の各側面に係合・離脱可能に、サイドクラッチ34L・34R(34)を外嵌しており、各サイドクラッチ34L・34Rと、該サイドクラッチアーム32L・32Rとの間に、それぞれ、リンク33L・33Rを連結している。サイドクラッチレバー12を入り操作した場合には、サイドクラッチ34がスプロケット30に係合し、図6の実施例では左サイドクラッチ34Lがスプロケット30と係合している。その側の車軸21にスプロケット30の回転が伝動される。一方、サイドクラッチレバー12を切り操作すると、サイドクラッチ34がスプロケット30より離脱して、図6の実施例では、右サイドクラッチ34Rがスプロケット30より離脱している。その側の車軸21にはスプロケット30の回転が伝動しないようになっている。
【0020】
本実施例の管理機は、以上のように、ミッションケース13内にHST式変速装置を収納する構造を有している。このようにケース内に収納された場合、ミッションケース13の側面の外側に取り付ける構造に比べ、ミッションケース13の側方に配設自由の空間を有することができ、管理機全体のコンパクト化に有利である。また、無段変速が可能であり、ギア式トランスミッションの場合には、発進時に車軸の回転数を定格に上げておかなければならない点で、急発進の可能性があるが、無段変速を可能とする場合、停止状態から漸次速度を上昇させる運転が可能であり、急発進を回避できる。
【0021】
ミッションケース13のHST式変速装置の内蔵部分の後面には、前記の如く斜板操作ケース19が配設されており、該斜板操作ケース19よりミッションケース13内に内装されるHST式変速装置の油圧ポンプPの可動斜板を操作するトラニオン軸35が突設され、該トラニオン軸35には、一体状にワイヤアーム36・37が固設されている。一方、その側方にはトラニオン駆動用の電動式モーターとして変速モーター38が配設されていて、そのモーター軸に取り付けた減速機39の出力プーリー39aの他、補助プーリー40・41が軸支され、斜板操作ワイヤ42の一端がワイヤアーム36に連結され、途中部は該出力プーリー39a、補助プーリー40・41に巻回され、他端がワイヤアーム37に連結されている。
こうして、変速モーター38が駆動すると、出力プーリー39aが回動し、それに連れて斜板操作ワイヤ42が移動して、トラニオン軸35を回動し、油圧ポンプの可動斜板の傾斜状態が切り換えられる。なお、図7中、斜板操作ワイヤ42がf側に移動すると、即ち、トラニオン軸35が左回りに回動すると、後進高速段→後進低速→中立→前進低速→前進高速の向きに斜板が移動し、斜板操作ワイヤ42がr側に移動する(トラニオン軸35が右回りに回動する)と、その逆に斜板が移動する。
【0022】
走行変速レバー10のガイド板10aには、前後に前進段、中立段、後進段が設定されていて、図1中、FMは前進最高速位置、Nは中立(停止)位置、RMは後進最高速位置である。該走行変速レバー10の基端には、設定用ポテンショメーターPM1が配設されており、該設定用ポテンショメーターPM1にて、中立位置Nを介して、一定角度(例えば40°)の前進域(N〜FM)及び一定角度(例えば20°)の後進域(N〜RM)が設定され(図8参照)、走行変速レバー10の回動に基づき、前後進、走行停止、及び無段変速設定がなされる。また、該走行変速レバー10の下方には走行変速コントローラーCが配設されていて、設定用ポテンショメーターPM1の設定値を表す電気信号が入力される。このような構成により、走行変速レバーと走行変速装置との間の複雑なワイヤ機構が不要となる。ハンドルを前後振替する歩行型管理機の場合、このワイヤ機構は更に複雑となるので、該ワイヤ機構を不要とすることは、低コスト化や組立容易化の点で貢献する。
【0023】
ここで、走行変速の電気制御システムを図8より説明する。
該走行変速コントローラーCには、該走行変速レバー10にて設定される設定用ポテンショメーターPM1の設定値を示す電気信号が入力される他、前記のハンドル前後検出センサSのON・OFF信号が入力される。これらの入力に基づき、走行変速コントローラーからは、変速モーター38に出力信号が発せられ、これに基づき、減速機の出力プーリー39aを回動して、前記の如くトラニオン軸35を回動し、HST式変速装置油圧ポンプPの可動斜板を移動させる。また、該減速機の出力プーリー39aの回動量を検出する検出ポテンショメーターPM2が付設されており、この検出信号と前記の設定用ポテンショメーターPM1及びハンドル前後検出センサSの入力信号とを照合し、出力プーリー39aを所定回動位置にする。なお、図8中、Bはバッテリーである。
【0024】
以上のような走行変速の電気制御システムにおいて、走行変速レバー10は、ハンドル3のグリップを持つ作業者から見て、前方が前進側、手前が後進側になる。しかし、前進は、作業者から見て前方に走行するものとするため、ハンドルを図4及び図5の如く前方に振り替えた時には、走行変速レバー10を前進段にした場合に、機体から見れば後進方向(図1中の矢印Fの反対側)に走行するようにしなければならない。この時、ハンドル前後検出センサSのONに基づき、走行変速レバー10が前進段、即ち、ポテンショメーターPM1が前進域にあると、変速モーター38は、ハンドル前後検出センサSがOFFの時と逆方向に回転するように、走行変速コントローラーCより出力信号が発せられる。
【0025】
そして、斜板操作ワイヤ42がf側に移動するのは、ハンドル前後検出センサSがOFF状態(ハンドルが後方向きの状態)では、走行変速レバー10を、機体から見て前方に回動した時であり、ハンドル前後検出センサSがON状態(ハンドルが前向き)の場合、走行変速レバー10を機体から見て後方に回動した時である。いずれにしても、ハンドル7を持つ作業者から見れば、自分から見て手前から前方側に走行変速レバー10を回動する操作にて、斜板操作ワイヤ42がf側に移動し、後進高速段→後進低速→中立→前進低速→前進高速の向きに無段変速及び前後進切換可能となるのであり、その逆に、自分から見て前方側から手前に走行変速レバー10を回動すると、斜板操作ワイヤ42はr側に移動し、前記と逆の向きに無段変速及び前後進切換可能となる。
【0026】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したので、次のような効果を奏する。
ハンドル3を水平方向に回動して機体の前後に振替可能とし、走行変速装置としてHST式変速装置を採用した歩行型管理機において、該ハンドル3の前後振替を検出するハンドル前後検出センサSを配設し、該ハンドル前後検出センサSの検出に基づき、HST式変速装置にて前後進切換を行う構成とし、前記ハンドル3のグリップ部付近に走行変速レバー10を配置し、該走行変速レバー10の近傍に走行変速コントローラーCを配設し、該走行変速コントローラーCには、該走行変速レバー10にて設定される設定用ポテンショメーターPM1の設定値の検出信号と、前記のハンドル前後検出センサSのON・OFFの検出信号と、前記HST式変速装置を構成する油圧ポンプPのトラニオン軸35の回動量を検出する検出ポテンショメーターPM2の検出信号を入力し、前記走行変速コントローラーCにおいて検出信号とを照合し、変速モーター38に出力信号が発せられ、該変速モーター38により前記トラニオン軸35を所定回動位置とするので、ハンドルを前後に振り返るとともに自動的に前後進方向が切り換えられるものであり、ハンドルの操作以外に、前後進方向を切り換えるためのレバー操作等は必要とせず、ハンドルから手を離す必要もなく、直ちに運転を開始できる。
そして、この前後進切換の手段として、ハンドルの前後振替を検出するセンサを配設し、該センサ検出に基づき、電気的に、HST式変速装置の油圧ポンプの前後進切換を行うものとしているので、走行変速装置と、ハンドル振替に伴う走行変速レバーからのワイヤの切換機構等が不必要であり、構造が簡素で、低コスト化にも貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る歩行型管理機の側面図である。
【図2】 ハンドルを後向きにした時のハンドル台及びハンドル基部の部分側面断面図である。
【図3】 同じく部分平面略図である。
【図4】 ハンドルを前向きにした時のハンドル台及びハンドル基部の部分側面断面図である。
【図5】 同じく部分平面略図である。
【図6】 ミッションケースの後面断面図である。
【図7】 HST式変速装置油圧ポンプ斜板操作用の斜板操作ケースの内部構造を示す図1中X線矢視図である。
【図8】 走行変速の電気制御システムのブロック図である。
【符号の説明】
S ハンドル前後検出センサ
PM1 設定用ポテンショメーター
PM2 検出用ポテンショメーター
P 油圧ポンプ
M 油圧モーター
C 走行変速コントローラー
1 ハンドル台
2 ハンドル基部フレーム
3 ハンドル
4 下菊座
5 上菊座
9 押当板
10 走行変速レバー
13 ミッションケース
19 斜板操作ケース
35 トラニオン軸
36 ワイヤアーム
37 ワイヤアーム
38 変速モーター
39 減速機
39a 出力プーリー
42 斜板操作ワイヤ

Claims (1)

  1. ハンドル3を水平方向に回動して機体の前後に振替可能とし、走行変速装置としてHST式変速装置を採用した歩行型管理機において、
    該ハンドル3の前後振替を検出するハンドル前後検出センサSを配設し、該ハンドル前後検出センサSの検出に基づき、HST式変速装置にて前後進切換を行う構成とし、
    前記ハンドル3のグリップ部付近に走行変速レバー10を配置し、該走行変速レバー10の近傍に走行変速コントローラーCを配設し、該走行変速コントローラーCには、該走行変速レバー10にて設定される設定用ポテンショメーターPM1の設定値の検出信号と、前記のハンドル前後検出センサSのON・OFFの検出信号と、前記HST式変速装置を構成する油圧ポンプPのトラニオン軸35の回動量を検出する検出ポテンショメーターPM2の検出信号を入力し、
    前記走行変速コントローラーCにおいて検出信号とを照合し、変速モーター38に出力信号が発せられ、該変速モーター38により前記トラニオン軸35を所定回動位置とすることを特徴とする歩行型管理機
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