JPH1097662A - コイン計数機 - Google Patents

コイン計数機

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Publication number
JPH1097662A
JPH1097662A JP25167896A JP25167896A JPH1097662A JP H1097662 A JPH1097662 A JP H1097662A JP 25167896 A JP25167896 A JP 25167896A JP 25167896 A JP25167896 A JP 25167896A JP H1097662 A JPH1097662 A JP H1097662A
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JP
Japan
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coin
thickness
coins
gate
determined
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JP25167896A
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English (en)
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Osamu Kamasu
修 加増
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NEC Corp
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NEC Corp
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Publication date
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Testing Of Coins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】コイン選別において、コインの誤選別やコイン
詰まりを防止し、コインの正確な正偽判定を行い、コイ
ン計数処理時間の短縮を行う。 【解決手段】正コイン中最薄のコインの厚さの2倍より
わずかに薄い寸法の入口を持つ厚み規制ゲート4、変位
センサにより搬送路2上を搬送されるコイン20の厚み
を測定する厚みセンサ10を有する。コイン20の厚み
測定の結果、コインの変形が検出されず、あらかじめ記
憶している正コインのデータとの比較が一致すれば、正
コインと仮定し選別動作を続行する。変形が検出された
り、正コインのデータとの比較が不一致であれば直ちに
偽コインと判断し、装置外に排除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】硬貨やゲームメダル等のコイ
ンの形状やその他を検出して、そのコインの正偽を識別
・選別を行うための方式を用いた装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコインの厚み検知(測定)による
選別方式は、図5・図6に示すように階段状になった搬
送路に設けられた複数のセンサの状態(透光または遮光
状態)によりコインの厚みを測定し、コインの正偽選別
する方式(図5のA)、スロープ状になった搬送路に設
けられた複数のセンサの状態(透光または遮光状態)に
よりコインの厚みを計算して測定し、コインの正偽選別
する方式(図5のB)、搬送されてくるコインの表面に
測定片を接触させて測定片の変位からコインの厚みを測
定し、コインの正偽選別する方式(図5のC)、搬送路
を挟んで設置されたレーザ式変位センサの測定光線の遮
光量からコインの厚みを測定し、コインの正偽選別する
方式(図6)、また、コインの厚みを測定するのではな
く、搬送路の入口に固定した寸法の隙間をもつゲートを
設け、固定寸法より厚いコインが搬送路に入らないよ
う、コインの厚みを規制する方式等があった。
【0003】例えば、特開昭58−082383のコイ
ン判別器において、図5のAは坂になっている搬送路2
の上をコイン20が自転していく。搬送路2の途中は、
階段状になった部分2a〜eがあり、その階段状の搬送
路部に厚みセンサ10が搬送路を挟む形で設置されてい
る。厚みセンサ10は複数のセンサ10a〜iで構成さ
れている。今、コイン20が厚みセンサのセンサ10c
〜gを遮光した場合、遮光されたセンサのうちで最下段
のセンサ10cが遮光されていることからコイン20の
厚みは階段2bの搬送路上を通過したと判断される(階
段2aの搬送路上を通過したのならセンサ10bが遮光
されるはずで、今の場合は透光状態であるため階段2a
は通過してないことがわかる)。同時に、遮光されたセ
ンサのうちでセンサ10gが最上段であることから、コ
イン20の外形がセンサ10c〜gの間の大きさである
ことがわかる。測定されたコインの厚みと外形の大きさ
は、コイン20の正偽判定のパラメータに使用されるの
である。
【0004】図5のBは、図5のAの階段状の部分をス
ロープにした搬送路2を有しており、コイン20の外形
の大きさは、図5のAと同様に遮光されたセンサの範囲
で測定される。コイン20の厚みは、厚みセンサ10b
〜gが遮光された場合、頂角から遮光されたセンサのう
ちで最下段のセンサ10bまでの距離(Lとする)と頂
角の角度αにより次の計算式で求められる。
【0005】コイン20の厚み=L×tan(α) 頂角の角度αをπ/4にすれば、コイン20の厚み=L
となる。測定されたコインの厚みと外形の大きさは、コ
イン20の正偽判定のパラメータに使用されるのであ
る。
【0006】例えば、特開平5−045104の硬貨厚
み測定器において、図5のCは測定片10aと測定片1
0aの上下方向の変位を測定するセンサ10bで構成さ
れ、コイン搬送がない状態では測定片10aの先端が搬
送路2に接した状態になっており、センサ10bや測定
片10aの支点となる部分は、搬送路2よりコインの搬
送に邪魔にならない程度で離れている。今、コイン20
が搬送路2上を搬送されてきた場合、コイン20は測定
片10aに接触し、測定片10aを上に持ち上げる。測
定片10aが持ち上げられた変位をセンサ10bが測定
し、コイン20の正偽判定の選別のパラメータに使用さ
れるのである。
【0007】図6は、レーザ式変位センサ10a・10
bが搬送路2を挟んで設置され、変位センサ10aと1
0bの間には、測定光線が透光している。今、コイン2
0が搬送路2上を搬送されてきた場合、コイン20は測
定光線の一部を遮光する。
【0008】コインが搬送されていない時の測定光線の
光量とコイン20により遮光された後の光量の差(遮光
量)でコイン20の厚みを測定し、コイン20の正偽判
定の選別のパラメータに使用される。また、測定光線を
コイン20が遮光し始めてから通過するまでの遮光量の
変化によりコイン20の変形を検出でき、この値もコイ
ン20の正偽判定の選別パラメータに使用される。
【0009】また、コインの厚みを測定するのではな
く、搬送路の入口に固定した寸法の隙間をもつゲートを
設け、固定寸法より厚いコインが搬送路に入らないよ
う、コインの厚みを規制する方式があった。ここで、固
定寸法は、正コインのうちで最も厚いコインの厚み寸法
に合わせることがほとんどである。
【0010】図6の回転盤1上のコインは回転盤の回転
遠心力で搬送路2へ導かれる。回転盤1と搬送路2の間
には厚み規制ゲート4が設けられており、搬送路2に入
るコインの厚みを規制している。厚み規制ゲート4のゲ
ート入口の寸法T(図6のE−E断面図)は固定されて
おり、従来ではゲート入口寸法Tは正コインのうちで最
も厚いコインの厚み寸法に合わせられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】第1の問題点は、図5
(A)の厚み測定方式では、搬送路2の階段2aを通過
するコインの厚みを正確に測定ができない(図7
(A))。正コインのうちで最も薄いコインより薄く、
外形が同じコインであれば誤認識してしまう点である。
【0012】その理由は、直接的にコインの厚みを測定
するものでなく、間接的にコインの厚みを測定(推測)
するためである。
【0013】第2の問題点は、図5(B)の厚み測定方
式では、変形コインが通過した場合(図7(B))、本
来であれば変形コインを受け付けてはならないのだが、
正コインの厚みと判断してしまうことがある。そのまま
変形コインを受付けてしまうと、後にコイン詰まり等、
装置障害を引き起こすことが考えられる点である。
【0014】また、場合によって、遮光するはずのセン
サを遮光できずに厚みの誤測定を起こすことが考えられ
る点である。
【0015】その理由は、直接的にコインの厚みを測定
するものでなく、間接的にコインの厚みを測定(推測)
するためである。
【0016】第3の問題点は、図5(C)の厚み測定方
式では、変形コインが通過した場合(図7(C))、本
来であれば変形コインを受け付けてはならないのだが、
正コインの厚みと判断してしまうことがある。そのまま
変形コインを受付けてしまうと、後にコイン詰まり等、
装置障害を引き起こすことが考えられる点である。
【0017】その理由は、コインの厚み測定箇所が固定
されているため、コインの決まった場所の厚みしか測定
できず、コイン全体の厚みを測定できないからである。
【0018】第4の問題点は、固定寸法(正コインのう
ちで最も厚いコインの厚みに合わせた寸法)のゲートを
設けて、搬送するコインの規制を行う場合、固定寸法よ
り厚いコインが回転盤や搬送コンベアに投入されると、
ゲートを通過できないため、いつまでも回転盤や搬送コ
ンベアに残留してしまう。通常、コイン選別機では回転
盤や搬送コンベアに残留センサを設けており、回転盤や
搬送コンベアからコインがなくなるまで一定時間動作を
続けるようになっている(一定時間経過してもコインが
残留している場合は、エラーとする)。従って、厚いコ
インが投入されると、エラーとなるまで計数動作が続け
られ、エラーになってオペレータの手で解除するという
ように、コイン計数処理時間が長くかかってしまう点で
ある。
【0019】その理由は、ゲートの固定寸法を正コイン
のうちで最も厚いコインの厚みに規制してしまい、多少
の寸法の違うコインや多少の変形コインを受け付けよう
としないためである。
【0020】第5の問題点は、第1〜第4までの問題点
を解決する図6の厚み測定方式にて、厚み測定のセンサ
の設置位置が、繰り出しローラと搬送ベルトの間のわず
かな隙間でしかない点である。設置位置に自由度がない
ため、センサの位置調整が非常に難しく、装置調整時に
手間がかかってしまう点である。
【0021】その理由は、コインの厚みを横側から測定
するため、コイン搬送時にコインの上面から接触するロ
ーラやベルトが邪魔になり正確なコインの厚みを測定で
きないからである。
【0022】本発明の目的は、上述した従来の問題点を
鑑み搬送路に搬送されるコインの厚みを規制する厚み規
制ゲートのゲート入口寸法を大きくし、コインの受付率
(搬送率)を増し、コインの厚み測定の結果でコインの
正偽判定を行うことによりコイン計数処理時間の短縮を
行うことと、コインの厚みを複数のポイントで直接に測
定を行いコインの正確な正偽判定を行うことと、複数の
ポイントの厚みを測定することでコインの変形を検出し
コイン詰まり等の障害防止(障害率低減)を行うこと
と、厚みの測定方向を上面から行うことにより厚み測定
センサの設置位置を自由に設定できるようにし、製造や
調整の手間を軽減することを考慮した信頼性向上と操作
性向上とを図るコイン選別方式を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のコイン計
数機は、搬送路に搬送されるコインの厚みを規制する厚
み規制ゲートのゲート入口寸法が、正コインとして登録
されているコインが2枚重なった状態の通過を阻止する
寸法である厚み規制ゲートを有するコイン計数機であっ
て、前記搬送路を搬送されるコインの厚みを検知する変
位センサを有し、前記変位センサにより測定された測定
値が、予め記憶している正コインのデータと比較して、
一致する場合は正コインと判定し装置内に収納し、不一
致の場合は偽コインと判定し装置外に振分ゲートから排
除することにより構成されている。
【0024】本発明の第2のコイン計数機は、搬送路に
搬送されるコインの厚みを規制する厚み規制ゲートのゲ
ート入口寸法が、正コインとして登録されているコイン
が2枚重なった状態の通過を阻止する寸法である厚み規
制ゲートを有するコイン計数機であって、前記搬送路を
搬送されるコインの厚みを検知する変位センサを有し、
前記変位センサにより測定された測定値が、予め記憶し
ている正コインのデータと一致した場合にコインを搬送
し、下流にあるコインの材質・外形・穴の有無・模様を
検出し、あらかじめ記憶している正コインのデータと比
較し正偽を判断し、一致すれば正コインと判断し装置に
収納し、一致しなければ偽コインとして装置外に排除す
るコイン選別方式と組み合わせたことにより構成されて
いる。
【0025】[作用]厚み規制ゲートのゲート入口寸法
を大きくすることにより、従来では規制されて搬送路に
搬送されずに回転盤に残留していたコインも搬送路に搬
送されるようになり、回転盤での残留エラーの発生率が
減少し、コイン計数処理時間の短縮となる。
【0026】また、搬送されてくるコインの厚みを複数
のレーザ反射式や過電流式変位センサ等で測定するこに
より、コインの複数ポイントの厚み変位をみることが可
能となり、正確なコイン厚みが測定でき、正確なコイン
の正偽判定の選別パラメータを得ることができる。ま
た、コインの厚み変位からコインの変形を検出すること
も可能となり、コイン詰まり等の障害防止(障害率の低
減)もできる。
【0027】さらに、厚み測定の方向を上面から行うこ
とにより、厚みセンサの設置位置が自由に設定できるよ
うになり、製造や調整の手間を軽減する。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明について図を参照して説明
する。本発明の構成の1例を図1に示す。図1はコイン
計数機の計数機に投入されたコインを一枚一枚分離し、
搬送路に搬送し、搬送されるコインの正偽判定を行う計
数部の一部分である。同図において回転盤1はコイン計
数機の投入口から投入されるコイン20、20aの受皿
と、図示はしていないが回転盤1に接続しているモータ
により回転し、遠心力を利用してコイン20を搬送路2
へと送る働きをする。
【0029】搬送路2は、回転盤1から搬送されてくる
コイン20をコインの厚みを測定する厚みセンサ10や
図示していない他のコイン選別センサへと搬送し、正偽
判定の結果、正コインであれば収納部へ、偽コインであ
れば返却口(リジェクト口)へとコインを搬送する通路
である。また、搬送路2には搬送中のコインの搬送動作
の安定と搬送路外への飛び出し防止のために柵を設けて
いる。
【0030】厚みセンサ10は、レーザ反射式や過電流
式変位センサを用いてコインがセンサの下を通過した時
に変化する変位量からコインの厚みを測定する。ここで
は、厚みセンサ10a〜10dの4つを搬送路2の上面
に斜め(搬送されてくるコインの同じポイントを測定し
ないよう)に配置し設置する(もちろんセンサは4個で
なくてもよい。複数であればよい)。
【0031】振分ゲート3は、厚みセンサ10や他の選
別センサの判定結果に基づき、正コインと判定された場
合は装置内にコインを収納するため図の実線の位置に、
偽コインと判定された場合は装置外にコインを返却する
ため図の2点鎖線の位置に動き、コインの搬送先を振り
分けるゲートである。
【0032】厚み規制ゲート4は、回転盤1から搬送路
2へとコインが搬送される時に通過するゲートで、正コ
インとして受け付けるコインに対し厚みがあるコインや
2枚重なったコインが搬送路2へ搬送されないように、
搬送路2へ搬送されるコインの厚みを規制しているゲー
トであり、計数処理時間の短縮のため、正コインとして
受け付けるべきコインの中で最も厚いコインの厚みTm
axより大きく、正コインとして受け付けるべきコイン
の中で最も薄いコインの厚みTminの2倍から少し
(コインの製造精度による値:αとする)小さい寸法T
(図1のA−A断面図:式で表すと次のようになる)の
ゲート入口を有している。
【0033】 Tmax+α ≦ T ≦ 2Tmin−α 但し、Tmax+α ≧ 2Tmin−αの場合は、次
のようになる。
【0034】T = Tmax+α すなわち、コインの中で最も薄いコインの2枚が重なっ
た状態で通過不可となる厚みである。
【0035】繰り出しローラ5は、コイン20の搬送方
向に対しやや斜めに向いて設置され、厚み規制ゲート4
を通過したコイン20を搬送路2の柵に沿うように寄
せ、搬送ベルト6に受け渡す働きをする。
【0036】搬送ベルト6は、コイン20を搬送路2の
搬送面に押しつけて(鋏み込み)、搬送ベルト6が回転
し、その動作でコイン20を搬送して行く。厚み規制ゲ
ート4を通過できずに回転盤1上に残留してしまうコイ
ンを検出するためにあるのが残留センサ7である。
【0037】他に、図示はしていないが、コイン計数機
として、厚みセンサ10の下流(上流でも可)にコイン
20の材質・外形・穴の有無・模様等を各々検出する正
偽判定センサ、正コインを装置内に取り込む収納部、偽
コインを装置外(操作者)に返却する排除口等を有して
いる。
【0038】次に本発明の動作について図1を参照して
説明する。コイン計数機の投入口にコインが投入される
と、コインは回転盤1に落ちてくる。操作者の計数開始
の合図(例えば、図示してないスタートキーの押下によ
り)で回転盤1は図の矢印方向に回転を始め、コイン計
数動作を開始する。回転盤1が回転すると、回転盤1上
のコイン20は遠心力により回転盤1の端に寄り、回転
盤1から厚み規制ゲート4のゲート入口に入って行く。
【0039】回転盤1は、残留センサ7(7aが発光
側、7bが受光側:逆でも可。近接センサ等でも可)
で、回転盤1上のコインの有無をセンサの透光する光が
コインで遮られるかどうかで監視しており、一定時間透
光状態が続くと、回転盤1上のコインが無くなったと判
断し、回転盤1の回転を停止する。また、厚み規制ゲー
ト4を通過できずにいつまでも回転盤1上に残留するコ
インがある場合は、コイン厚みが厚すぎるか2枚重り等
の異常なコインであることが考えられ偽コインとして取
り除く必要がある。そこで、一定時間経過しても残留セ
ンサ7が回転盤1上にコインを検出する場合は、残留エ
ラーの障害として動作を停止し操作者に通知する。
【0040】通知を受けた操作者は残留コインを取り除
き障害復旧を行わなければならず、残留エラーを通知す
るまで動作していた時間、復旧処理にかけた時間とコイ
ン計数処理時間を長くしてしまうため、厚み規制ゲート
4のゲート入口の寸法Tを可能な限り大きくし(正コイ
ンの中の最大厚み以上で正コインの中の最少厚みの2倍
未満)、可能な限りいかなるコインを受け付けるように
し、残留エラーを減少させ、コインの計数処理時間を短
縮させている。
【0041】厚み規制ゲート4を通過したコイン20
は、繰り出しローラ5により搬送路22の柵に寄せら
れ、搬送ベルト6に受け渡される。コイン20は搬送路
2を搬送されて行き、厚みセンサ10の下を通過する。
【0042】厚みセンサ10は、搬送路2の搬送面まで
の測定量(距離)がコイン20の通過により変化するの
を検知し、その変化した量(変位量=コイン20の厚
み)を測定する。ここでは、厚みセンサ10は斜めにセ
ットされた4つの変位センサで構成されており、コイン
20の4つのポイント(パスライン)を測定するように
してある。測定された4つのデータは、制御部(図示は
無し)に送信され、各々の分析と相互の関係を分析を行
い、既に記憶されている正コインの厚みデータとの比
較、コイン20の変形の有無の確認(正偽判定)が行わ
れる。
【0043】コイン20に変形が無く、正コインの厚み
データと測定データが一致した場合は、搬送ベルト6に
よりコイン20を搬送し、厚みセンサ10の下流に設置
されている他の正偽判定センサ(コイン20の材質・外
形・穴の有無・模様様等を検出するセンサ:図示せず)
での正偽判定を続行する。
【0044】コイン20に変形が認めら正コインのデー
タと不一致の場合は、搬送ベルト6によりコイン20を
搬送し、厚みセンサ10の下流に設置されている他の正
偽判定センサの正偽判定は行わずに、振分ゲート3で排
除口(リジェクト口:図示せず)に導き装置外(操作
者)に返却される。
【0045】以上が、全体の動作である。次に、厚みセ
ンサ10におけるコイン20の厚み測定および変形検出
の動作について、図2および図4を参照して説明する。
【0046】図2(A)はコインが搬送されず厚みセン
サ10が待機状態の図であり、レーザ光が搬送路2の搬
送面に反射し、返ってきている状態を表している。この
待機状態での変位量xが基準値となる。図2(B)はコ
イン20が厚みセンサ10を通過している状態で、レー
ザ光がコイン20に当たり反射している状態を表してい
る。コイン20は厚みセンサ10を通過する時、レーザ
光の量をコイン20の厚み分だけ(=△x)変化する。
△xの変位量がコイン20の厚み示すことになる。
【0047】また、変位量xの変化(コイン20が変位
センサを通過し始めてから、通過した状態になるまでの
コイン20の厚み測定波形(グラフ)に表すと図4
(A)、(B)、(C)になる。図4(A)は正コイン
が通過した場合の波形図であり、4つの変位センサの波
形図を表している。
【0048】図4(B)、(C)は変形コインが通過し
た場合の波形図である。図4(A)図を説明すると、待
機状態で変位量xだったのが、コイン20が通過しるこ
とにより変位量が△xだけ減る。コイン表面はは通常は
平面である(模様等により多少の凹凸はあるがほぼ平面
とみなせる)ので厚みに変化はない。従って、コイン2
0が厚みセンサ10を通過し始めから通過するまで、変
位量は△xのまま一定である。コイン20が厚みセンサ
10を通過すると再び待機状態となり変位量xに戻る。
ここでは、厚みセンサ10は4つの変位センサ10a〜
dから構成されており、正コインが4つの変位センサ1
0a〜dの下を通過した時の測定波形を表したものであ
る。
【0049】4つの変位センサは、各々がコイン20の
別のポイント(パスライン)を測定するようになってお
り、各変位センサでのコイン20の厚みの測定結果(変
位量)は、△xa、△xb、△xc、△xdとなる。こ
こで、コイン20は正コインのため、変位量は、△xa
≒△xb≒△xc≒△xdとなり、既に記憶している正
コインのデータと比較すると一致するはずである(≒と
したのは、コインの製造誤差やコイン表面の模様による
誤差を考えたためである。誤差はコインの製造精度など
により決定する)。すなわち、4つの変位センサ10a
〜dの変位量△xa、△xb、△xc、△xdが皆同等
で、既に記憶されている正コインのデータと一致するこ
とが、正コインと判定される条件となる。
【0050】例えば、変位量が、△xa≒△xd>△x
b≒△xcとなった場合は、正コインとみなせず、U字
に変形している変形コインと判定することができる。
【0051】図4(B)および(C)は、変形コインが
変位センサの下を通過した場合の測定波形を表したもの
である。変形コインが通過した場合は、図4(B)のと
おり、変位量△xはコイン20の通過とともに変化し一
定の変位量に落ち着かない。従って、変位量△xが一定
の量になっているか、不安定な量になっているかを監視
すれば、コイン20が変形しているかどうかをみること
ができ、変位量が△xが不安定な変位量であれば、コイ
ン20は変形していると判定される。
【0052】但し、普通に流通するコインでも模様で凹
凸があるものや、摩耗・傷で多少変形しているものがあ
るので、変位量△xは少なからず不安定な値を示すこと
になる。そこで、最大変位量△yが、あらかじめ決めて
記憶してある変位差の範囲に入っているかどうかという
条件として、変位センサ通過開始から通過までの変位量
△xの一定してた変位量の占める割合が、あらかじめ決
めて記憶してある変位割合の範囲に入っているかどうか
という条件等の判定条件を設け、コイン20の正偽判定
や変形判定を行う。
【0053】以上のコイン選別方式により、回転盤での
残留エラーの発生率が減少し、コイン計数処理時間が短
縮される。また、搬送されるコインの厚みを正確に測定
でき、正確なコインの正偽判定が行える。更に、搬送さ
れるコインの変形を検出でき、コイン詰まり等の障害防
止(障害率の低減)を行えるのである。
【0054】また、厚みセンサ10は、コイン20を上
面から測定するため搬送ベルト6を避けることにより、
搬送路2の上面でコイン20の通過するライン(パスラ
イン)をセンスできるように設置できれば、設置場所を
限定されることなく自由な位置に設置可能である。
【0055】次に、他の実施例について図3を参照して
説明する。図3(A)は、図1の回転盤1を搬送コンベ
ア1に、厚み規制ゲート4を剥離ローラ4に置き換えた
コイン計数機のコイン計数部の構成図である。コイン計
数機のコイン投入口から投入されたコイン20は、搬送
コンベア1の底部にたまる。コンベア表面にコインの滑
り落下防止の突起物をもつ搬送コンベア1が搬送ローラ
9a〜9bの回転により矢印方向に回り、コイン20を
搬送路2へと運んで行く。
【0056】搬送コンベア1で運ばれるコイン20は搬
送コンベア1の回転方向と逆に回転する剥離ローラ4に
到達する。隙間T(正コインとして受け付けるコインの
中で最も厚いコインの厚さより大きく、正コインとして
受け付けるコインの中で最も薄いコインの厚さの2倍よ
り小さい)より厚いコインは剥離ローラ4により弾か
れ、搬送コンベア1の底部に落下する。いつまでも搬送
できず、一定時間経過しても搬送コンベア1の底部にあ
る残留センサ(図示せず)がコインを検出する場合は残
留エラーとする。
【0057】2枚重なったコインが剥離ローラ4に到達
すると、上に乗っているコインは剥離ローラ4の回転に
より弾かれ下のコインは通過する。剥離ローラを通過し
たコイン20は繰り出しローラ5により搬送ベルト6に
引き渡され、搬送路2を搬送される。搬送路2を搬送
中、厚みセンサ10の下を通過するときに厚みセンサで
コイン20の厚みおよび変形を測定し、コイン20の正
偽判定が行われる。
【0058】正コインと判定されれば、下流に位置する
他の正偽判定センサ(図示せず)にて正偽判定の動作を
続行する。偽コインと判定されれば、下流に位置する収
納部と排除口への振分ゲート(図示せず)で排除口へ導
かれ操作者に返却される。
【0059】図3(B)は、搬送路2をコイン20が自
転していくコイン計数機のコイン計数部の構成図であ
る。搬送路2はコイン20が自転するように斜めになっ
ている。厚みセンサ10は搬送路2に対向して設置され
ている。投入部から投入されたコイン20は、搬送路2
を自転していく。搬送路2の途中に設置されている厚み
センサ10を通過する際、コイン20の厚みおよび変形
が測定され、コイン20の正偽判定が行われる。
【0060】正コインと判定されれば、下流に位置する
他の正偽判定センサ(図示せず)にて正偽判定の動作を
続行する。偽コインと判定されれば、下流に位置する収
納部と排除口への振分ゲート(図示せず)で排除口へ導
かれ操作者に返却される。
【0061】
【発明の効果】第1の効果は、回転盤での残留エラーの
発生率が減少し、コイン計数処理時間が短縮されること
である。
【0062】その理由は、厚み規制ゲートのゲート入口
寸法が大きくなり、搬送されるコインの受付率(搬送
率)がアップし、コインの厚み測定の結果でコインの正
偽判定がされ、排除されるべきコインが排除口に誘導さ
れるためである。すなわち、コインの厚みで厚み規制ゲ
ートを通過できないで回転盤に残留するコインが減るた
めである。
【0063】第2の効果は、搬送されるコインの厚みを
正確に測定でき、正確なコインの正偽判定が行えること
である。
【0064】その理由は、複数のレーザ反射式や過電流
式変位センサにより、コインの複数ポイントの厚み変位
が測定でき、正確なコイン厚みを得られるためである。
【0065】第3の効果は、コイン詰まり等の障害防止
(障害率の低減)を行えることである。
【0066】その理由は、コイン厚みの測定結果(厚み
変位)から、コインの変形等が検出でき、変形コインの
排除を行うためである。
【0067】第4の効果は、厚みセンサの設置位置を自
由に設定でき、製造や調整の手間が軽減できることであ
る。
【0068】その理由は、厚み測定の方向を上面から行
うことで、搬送路の上面であれば、特に場所を選ばない
でよいからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す構成図である。
【図2】本発明のコインの搬送待機状態図(A)とコイ
ン通過時の状態図(B)である。
【図3】本発明の他の搬送コンベアによる実施例(A)
とコイン自転による実施例(B)を示す構成図である。
【図4】本発明の正常コインの測定図(A)と変形コイ
ンの測定図(B)、(C)である。
【図5】従来の構成を示す構成図である。
【図6】従来の構成を示す構成図である。
【図7】従来機(図5)の問題点を示す図である。
【符号の説明】
1 回転盤または搬送コンベア 2 搬送路 3 振分ゲート 4 厚み規制ゲートまたは剥離ローラ 5、5a、5b 繰り出しローラ 6 搬送ベルト 7、7a、7b 残留センサ 8 切り欠き部 9a、9b 搬送ローラ 10、10a、10b、10c 厚みセンサまたは測
定片 20、20a、20b、20c コイン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G07F 5/22 G07F 5/22 W

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送路に搬送されるコインの厚みを規制
    する厚み規制ゲートのゲート入口寸法が、正コインとし
    て登録されているコインが2枚重なった状態の通過を阻
    止する寸法である厚み規制ゲートを有するコイン計数機
    であって、前記搬送路を搬送されるコインの厚みを検知
    する変位センサを有し、前記変位センサにより測定され
    た測定値が、予め記憶している正コインのデータと比較
    して、一致する場合は正コインと判定し装置内に収納
    し、不一致の場合は偽コインと判定し装置外に振分ゲー
    トから排除することを特徴とするコイン計数機。
  2. 【請求項2】 前記変位センサはレーザ反射または過電
    流の差異によりコインの厚み検知することを特徴とする
    請求項1記載のコイン計数機。
  3. 【請求項3】 前記変位センサをコインの異なる部分の
    厚みを測定できるよう複数配置し、複数の前記変位セン
    サにより測定された測定値が、予め記憶している正コイ
    ンのデータと比較して、一致する場合は正コインと判定
    し装置内に収納し、不一致の場合は偽コインと判定し装
    置外に排除することを特徴とする請求項1または2記載
    のコイン計数機。
  4. 【請求項4】 複数の前記変位センサにより搬送される
    コインの厚みを測定して得られた複数の測定データから
    変形コインかどうかを判断し、正コインと判断したとき
    は装置内に収納し、変形コインと判断したときは装置外
    に排除することを特徴とする請求項1、2または3記載
    のコイン計数機。
  5. 【請求項5】 コインの材質・外形・穴の有無・模様を
    検出し、予め記憶している正コインのデータと比較し、
    一致する場合は正コインと判定し装置内に収納し、不一
    致の場合は偽コインと判定し装置外に排除するコイン選
    別方式と組み合わせたことを特徴とする請求項3または
    4記載のコイン計数機。
  6. 【請求項6】 前記変位センサの設置位置を前記厚み規
    制ゲートと前記振分ゲートとの間の搬送路上に自由に設
    定できることを特徴とする請求項1、2、3、4または
    5記載のコイン計数機。
  7. 【請求項7】 搬送路に搬送されるコインの厚みを規制
    する厚み規制ゲートのゲート入口寸法が、正コインとし
    て登録されているコインが2枚重なった状態の通過を阻
    止する寸法である厚み規制ゲートを有するコイン計数機
    であって、前記搬送路を搬送されるコインの厚みを検知
    する変位センサを有し、前記変位センサにより測定され
    た測定値が、予め記憶している正コインのデータと一致
    した場合にコインを搬送し、下流にあるコインの材質・
    外形・穴の有無・模様を検出し、予め記憶している正コ
    インのデータと比較し正偽を判断し、一致すれば正コイ
    ンと判断し装置内に収納し、一致しなければ偽コインと
    して装置外に排除するコイン選別方式と組み合わせたこ
    とを特徴とするコイン計数機。
JP25167896A 1996-09-24 1996-09-24 コイン計数機 Pending JPH1097662A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6619137B2 (en) 2000-10-02 2003-09-16 Meiken Lamwood Corporation Plate thickness inspecting apparatus
KR100887875B1 (ko) 2007-11-23 2009-03-06 강용식 유사주화 선별 장치 및 방법

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Effective date: 19990323