JPH1097332A - カレントミラー回路 - Google Patents

カレントミラー回路

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JPH1097332A
JPH1097332A JP25051696A JP25051696A JPH1097332A JP H1097332 A JPH1097332 A JP H1097332A JP 25051696 A JP25051696 A JP 25051696A JP 25051696 A JP25051696 A JP 25051696A JP H1097332 A JPH1097332 A JP H1097332A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MOSトランジスタで構成され、電流値が同
じ定電流を電圧変換してディジタル回路などに用いるカ
レントミラー回路の改善に関する。 【解決手段】 第1の電圧Vddに第1のソースが接続
し、第1のゲートと第1のドレインが接続する第1のM
OSトランジスタTR11と、第1の電圧Vddに第2のソー
スが接続し、第2のゲートが第1のゲートに接続する第
2のMOSトランジスタTR12と、第3のドレインと第3
のゲートとが接続し、第3のソースが、第1の電圧Vdd
よりも低い第2の電圧GND に接続する第3のMOSトラ
ンジスタTR13と、第1のドレインと第2の電圧GND との
間に接続する抵抗素子R11と、第2のドレインと第3の
ドレインとの間に接続し、これらの間に電位差を発生さ
せる電位差発生素子R12とを有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカレントミラー回路
に関し、さらに詳しくいえば、MOSトランジスタで構
成され、電流値が同じ定電流を生成してこれを電圧変換
し、ディジタル回路の基準電圧などとして用いるカレン
トミラー回路の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】以下で従来例に係るカレントミラー回路
について説明する。この回路は、図4に示すように、p
チャネルの第1のMOSトランジスタ(TR1),pチ
ャネルの第2のMOSトランジスタ(TR2),nチャ
ネルの第3のMOSトランジスタ(TR3)及び抵抗
(R1)を有し、第1のMOSトランジスタ(TR1)
から抵抗(R1)へ流れる定電流(I1)と同じ電流値
の定電流(I2)を第2のMOSトランジスタ(TR
2)→第3のMOSトランジスタ(TR3)側へ流し、
これらの定電流(I1,I2)を電圧変換して第1の基
準電圧(V1),第2の基準電圧(V2)を生成して他
の回路に出力する回路である。その適用例の一つを図5
に示す。
【0003】例えば5V系の電源電圧(Vdd)の場合に
は第1の基準電圧(V1)は4V、第2の基準電圧(V
2)は1Vというように、第1の基準電圧(V1)と第
2の基準電圧(V2)とは電圧値が対称になっており、
図5に示すように第1の基準電圧(V1)をpチャネル
のMOSトランジスタのゲートに出力し、第2の基準電
圧(V2)をnチャネルのMOSトランジスタに出力す
る。
【0004】第1のMOSトランジスタ(TR1)は電
源電圧(Vdd)にソースが接続し、ゲートとドレインが
接続しており、第2のMOSトランジスタ(TR2)は
電源電圧(Vdd)にソースが接続し、ゲートが第1のM
OSトランジスタ(TR1)のゲートに接続する。また
第3のMOSトランジスタ(TR3)は第2のMOSト
ランジスタ(TR2)のドレインにそのドレインが接続
され、そのソースは接地電位(GND)に接続されてお
り、ゲートはドレインと接続されている。第2のMOS
トランジスタ(TR2)側に流れる電流(I2)を電圧
変換する素子である。さらに、抵抗(R1)は第1のM
OSトランジスタ(TR1)のドレインと接地電位(G
ND)との間に接続されている。
【0005】また、第1のMOSトランジスタ(TR
1)と第2のMOSトランジスタ(TR2)とは対にな
ってカレントミラー回路を構成する都合上、同じ動作特
性を有するものを用いている。上記回路によれば、まず
第1のMOSトランジスタ(TR1)から抵抗(R1)
へ定電流(I1)が流れ、第1のMOSトランジスタ
(TR1),第2のMOSトランジスタ(TR2)及び
抵抗(R1)で構成されるカレントミラー回路の動作に
より、この定電流(I1)と同じ電流値の定電流(I
2)が第2のMOSトランジスタ(TR2)から第3の
MOSトランジスタ(TR3)へ流れる。定電流(I
1)は、第1のMOSトランジスタ(TR1)によって
電圧変換されて第1の基準電圧(V1)が生成され、定
電流(I2)は第3のMOSトランジスタ(TR3)に
よって電圧変換されて第2の基準電圧(V2)が生成さ
れ、不図示の外部回路にこれら第1,第2の基準電圧
(V1,V2)が出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のカレントミラー
回路は、第1のMOSトランジスタ(TR1),第2の
MOSトランジスタ(TR2),抵抗(R1)で構成さ
れるカレントミラー回路により、第1のMOSトランジ
スタ(TR1)側で作られた電流と同じ電流値の定電流
(I2)を第2のMOSトランジスタ(TR2)側へ転
移させており、第1のMOSトランジスタ(TR1)と
第2のMOSトランジスタ(TR2)は何れもゲート電
圧を等しくし、その飽和領域で動作させている。
【0007】この動作において重要な事は、トランジス
タの飽和特性であり、ドレイン−ソース間の電圧(Vd
s)によらず、ドレイン−ソース間の電流(Ids)が一
定の電流となることである。そうでないとドレイン−ソ
ース間の電圧(Vds)が異なった時に、カレントミラー
回路として適正に動作しないことがあるからである。こ
の詳細について具体的に以下で説明する。ここでは電源
電圧(Vdd)を5Vとする。
【0008】第1のMOSトランジスタ(TR1)はゲ
ート−ドレイン間が接続されており、ドレイン−ソース
間の電圧(Vd1)は、Vtp(第1のMOSトランジスタ
のスレッショルド電圧)+α(ある一定電圧)と設定さ
れ、約1Vとなる。一方、第2のMOSトランジスタ
(TR2)のドレイン−ソース間の電圧(Vd2)につい
ては、第2のMOSトランジスタ(TR2)のソースの
電位すなわち5Vと、ドレインの電位すなわち第3のM
OSトランジスタ(TR3)のソースの電位との差にな
る。
【0009】第3のMOSトランジスタ(TR3)はゲ
ート−ドレイン間が接続されており、第3のMOSトラ
ンジスタ(TR3)のドレイン−ソース間の電位差は、
Vtn(第3のMOSトランジスタのスレッショルド電
圧)+α(ある一定電圧)と設定されており、約1Vと
なる。また、ソースは接地電位(GND)なので、第3
のMOSトランジスタ(TR3)のドレインの電位は1
Vとなる。
【0010】従って、前記第2のMOSトランジスタ
(TR2)のドレイン−ソース間の電圧(Vd2)は、ソ
ースの電位とドレインの電位との差すなわち5−1=4
Vとなる。このように、第1のMOSトランジスタ(T
R1)と第2のMOSトランジスタ(TR2)とでは、
ドレイン−ソース間の電圧(Vd1,Vd2)が一般的に異
なる。
【0011】このため、ドレイン−ソース間電流(Id
s)がドレイン−ソース間電圧(Vds)に依存して変化
するような場合には、第1のMOSトランジスタ(TR
1)に流れる電流と第2のMOSトランジスタ(TR
2)に流れる電流が異なるので、カレントミラーとして
適正に動作しないことがある。この点について図6を参
照しながら説明する。図6は、MOSトランジスタの飽
和特性を示す図である。
【0012】一般的にMOSトランジスタは図6に示す
ように、前記ドレイン−ソース間電圧(Vds)が上昇す
ると、ドレイン−ソース間に流れる電流(Ids)は飽和
領域においてはほぼ一定になる。これが飽和特性が「良
好」な場合である。しかしMOSトランジスタのチャネ
ル長が短くなったりすると、ドレイン−ソース間に流れ
る電流(Ids)は飽和領域において一定にならず、多少
増加する傾向にある。これが飽和特性が「劣化」した場
合である(図6)。
【0013】飽和特性が劣化すると、ドレイン−ソース
間の電圧によってドレイン電流(Ids)が変化する。上
述のように一般に図4のような回路構成をとった場合、
第1,第2のMOSトランジスタのドレイン−ソース間
電圧(Vd1,Vd2)は一般に異なるので、本来同じドレ
イン電流が流れるべき第1,第2のMOSトランジスタ
(TR1,TR2)に同じ電流が流れず、カレントミラ
ーとして正しく動作しない不都合が生じる。
【0014】このような問題を抑止する為に、従来は飽
和特性と関係するトランジスタのチャネル長を長くする
ことでゲート−ソース間電圧(Vds)によらずドレイン
−ソース間電流(Ids)が一定の電流となるようにし
て、カレントミラーとして正しい動作をさせ、適正な基
準電圧(V1,V2)を生成していた。しかしながら、
微細化が要求されることなどにより、チャネル長を長く
することが困難となり、飽和特性の劣化が避けられず、
ドレイン−ソース間電流(Ids)がドレイン−ソース間
電圧(Vds)に依存して変化してしまい、カレントミラ
ーとして適正に動作せず、基準電圧(V1,V2)も所
定の値と異なってしまい、所望の動作をしないという問
題が生じていた。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の欠点
に鑑み成されたもので、図1に示すように第1のソー
ス,第1のゲート及び第1のドレインを有し、第1の電
圧に前記第1のソースが接続し、前記第1のゲートと前
記第1のドレインが接続する第1のMOSトランジスタ
と、第2のソース,第2のゲート及び第2のドレインを
有し、前記第1の電圧に前記第2のソースが接続し、前
記第2のゲートが前記第1のゲートに接続する第2のM
OSトランジスタと、第3のソース,第3のゲート及び
第3のドレインを有し、前記第3のドレインと前記第3
のゲートとが接続し、前記第3のソースが、前記第1の
電圧よりも低い第2の電圧に接続する第3のMOSトラ
ンジスタと、前記第1のドレインと前記第2の電圧との
間に接続する抵抗素子と、前記第2のドレインと前記第
3のドレインとの間に接続し、これらの間に電位差を発
生させる電位差生成素子とを有するカレントミラー回路
により、上記課題を解決するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下で、本発明の実施形態に係る
カレントミラー回路について図面を参照しながら説明す
る。この回路は、図1、図2に示すように、pチャネル
の第1のMOSトランジスタ(TR11),pチャネル
の第2のMOSトランジスタ(TR12),nチャネル
の第3のMOSトランジスタ(TR13),第1の抵抗
(R11)及び第2の抵抗(R12)を有し、第1のM
OSトランジスタ(TR11)から抵抗(R11)へ流
れる定電流(I11)と同じ電流値の定電流(I12)
を第2のMOSトランジスタ(TR12),第3のMO
Sトランジスタ(TR13)側へ流し、これらの定電流
(I11,I12)を電圧変換して第1の基準電圧(V
11),第2の基準電圧(V12)を生成して外部の回
路に出力する回路である。
【0017】これらの基準電圧は、電源電圧(Vdd)が
5Vの場合には第1の基準電圧(V11)は4V、第2
の基準電圧(V12)は1Vというように、第1の基準
電圧(V11)と第2の基準電圧(V2)とは電圧値が
対称になっている。このようにして生成された基準電圧
は、例えば第1の基準電圧(V11)がpチャネルのM
OSトランジスタのゲートに出力され、第2の基準電圧
(V12)がnチャネルのMOSトランジスタに出力さ
れるというような用途に用いられる。
【0018】前記第1のMOSトランジスタ(TR1
1)は第1の電圧の一例である電源電圧(Vdd)にソー
スが接続し、ゲートとドレインが接続しており、第2の
MOSトランジスタ(TR12)は電源電圧(Vdd)に
ソースが接続し、ゲートが第1のMOSトランジスタ
(TR11)のゲートに接続する。また、第3のMOS
トランジスタ(TR13)は、そのドレインが第2の抵
抗(R12)を介して第2のMOSトランジスタ(TR
12)のドレインに接続され、そのソースは接地電位
(GND)に接続されており、ゲートは自身のドレイン
と接続されている。これは第2のMOSトランジスタ
(TR12)側に流れる定電流(I12)を電圧変換す
る素子である。さらに、第1の抵抗(R11)は第1の
MOSトランジスタ(TR11)のドレインと、第2の
電圧の一例である接地電位(GND)との間に接続され
ている。
【0019】また、前記第1のMOSトランジスタ(T
R11)と前記第2のMOSトランジスタ(TR12)
とは対になってカレントミラー回路を構成する都合上、
同じ動作特性を有するものを用いている。さらに、第2
の抵抗(R12)は電位差生成素子の一例であって、第
2のMOSトランジスタ(TR12)のドレイン−ソー
ス間電圧(Vd12)が第1のMOSトランジスタ(TR
11)のドレイン−ソース間電圧(Vd11)とほぼ等し
くなるような電位差を発生させる素子である。
【0020】上記回路によれば、まず第1のMOSトラ
ンジスタ(TR11)から第1の抵抗(R11)へ定電
流(I11)が流れ、第1のMOSトランジスタ(TR
11),第2のMOSトランジスタ(TR12)及び第
1の抵抗(R11)で構成されるカレントミラー回路の
動作により、この定電流(I11)と同じ電流値の定電
流(I12)が第2のMOSトランジスタ(TR12)
から第3のMOSトランジスタ(TR13)へ流れる。
【0021】定電流(I11)は第1のMOSトランジ
スタ(TR11)によって電圧変換されて第1の基準電
圧(V11)が生成され、定電流(I12)は第3のM
OSトランジスタ(TR13)によって電圧変換されて
第2の基準電圧(V12)が生成され、不図示の外部回
路にこれら第1,第2の基準電圧(V11,V12)が
出力される。
【0022】このとき、従来回路では第1のMOSトラ
ンジスタ(TR1)のドレイン−ソース間電圧(Vd1)
と第2のMOSトランジスタ(TR2)のドレイン−ソ
ース間電圧(Vd2)とが異なるために、飽和特性が劣化
してドレイン−ソース間電流(Ids)がドレイン−ソー
ス間電圧(Vds)に依存して変化するようなトランジス
タを用いた場合に、第1,第2のMOSトランジスタ
(TR1,TR2)に流れる定電流(I1,I2)が異
なってカレントミラーとして動作しないことがあった。
【0023】しかしながら本実施形態に係る回路によれ
ば、第2のMOSトランジスタ(TR12)のドレイン
と第3のMOSトランジスタ(TR13)のドレインと
の間に第2の抵抗(R12)が接続されているので、通
常では第2のMOSトランジスタ(TR12)のドレイ
ンの電位が上昇し、第2のMOSトランジスタ(TR1
2)のドレイン−ソース間電圧(Vd12)が、ほぼ第1
のMOSトランジスタ(TR11)のドレイン−ソース
間電圧(Vd11)に等しくなるように設定することがで
きる。
【0024】本実施形態では電源電圧(Vdd)を5Vと
しているので、この数値に即して具体的にこの詳細を以
下で説明する。第1のMOSトランジスタ(TR11)
はゲート−ドレイン間が接続されており、ドレイン−ソ
ース間電圧(Vd11)は、Vtp(第1のMOSトランジ
スタのスレッショルド電圧)+α(ある一定電圧)と設
定され、約1Vとなる。
【0025】一方、第2のMOSトランジスタ(TR1
2)のドレイン−ソース間電圧(Vd12)については、
第2のMOSトランジスタ(TR12)のソースの電位
すなわち5Vと、ドレインの電位との差になる。第3の
MOSトランジスタ(TR13)はゲート−ソース間が
接続されており、第3のMOSトランジスタ(TR1
3)のドレイン−ソース間の電位差は、Vtn(第3のM
OSトランジスタのスレッショルド電圧)+α(ある一
定電圧)と設定され、約1Vとなり、ドレインは接地電
位(GND)なので、第3のMOSトランジスタ(TR
13)のソースの電位は1Vとなる。
【0026】これに、第2の抵抗(R12)による電圧
降下が加わる。第2の抵抗(R12)では約3Vの電圧
降下が生じる様に抵抗値を設定しておけば、第2のMO
Sトランジスタ(TR12)のドレインの電位は1+3
=4Vとなり、第2のMOSトランジスタ(TR12)
のドレイン−ソース間電圧(Vd12)は、ソースの電位
とドレインの電位との差すなわち5−4=1Vとなる。
【0027】このように、第2の抵抗(R12)を第2
のMOSトランジスタ(TR12)のドレインと第3の
MOSトランジスタ(TR13)のドレインとの間に接
続することで、第1のMOSトランジスタ(TR11)
と第2のMOSトランジスタ(TR12)のドレイン−
ソース間電圧(Vd11,Vd12)をほぼ同じに設定するこ
とができる。
【0028】このため、ドレイン−ソース間電流(Id
s)がドレイン−ソース間電圧(Vds)に依存して変化
するように、飽和特性が劣化したトランジスタを用いて
も、図3に示すように第1,第2のMOSトランジスタ
のドレイン−ソース間電圧(Vd11,Vd12)がほぼ等
しければ、これらに流れる定電流(I11,I12)の
電流値もほぼ等しくなるのでカレントミラーとして適正
に動作することができる。
【0029】従って、生成される第1,第2の基準電圧
(V11,V12)についても適正なものを生成するこ
とが可能になる。本発明は特に、飽和特性が劣化した素
子に用いることが有効であり、また、チャネル長が比較
的細いトランジスタを使用することができ、比較的大電
流のカレントミラー回路作製が容易となる。
【0030】なお、本実施形態では電位差生成素子とし
て第2の抵抗素子を用いているが、本発明はこれに限ら
ず、例えばMOSトランジスタのゲート−ソース間を短
絡させたものや、あるいはダイオードなど、電位差を生
じさせる素子であれば、およそどのようなものであって
も、同様の効果を奏する。尚、本実施の形態では、第1
のMOSトランジスタ及び第2のMOSトランジスタは
pチャネルのMOSトランジスタ、第3のMOSトラン
ジスタはnチャネルのMOSトランジスタとしたが、当
然のことながら第1のMOSトランジスタ及び第2のM
OSトランジスタはnチャネルのMOSトランジスタ、
第3のMOSトランジスタはpチャネルのMOSトラン
ジスタとしても良い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るカレ
ントミラー回路によれば、第1のソース,第1のゲート
及び第1のドレインを有し、第1の電圧に前記第1のソ
ースあるいは前記第1のドレインが接続し、前記第1の
ゲートと前記第1のドレインあるいはソースが接続する
第1のMOSトランジスタと、第2のソース,第2のゲ
ート及び第2のドレインを有し、前記第1の電圧に前記
第2のソースあるいは第2のドレインが接続し、前記第
2のゲートが前記第1のゲートに接続する第2のMOS
トランジスタと、第3のドレイン,第3のゲート及び第
3のソースを有し、前記第3のドレインあるいは前記第
3のソースと前記第3のゲートとが接続し、前記第3の
ソースあるいは前記第3のドレインが、前記第1の電圧
よりも低い第2の電圧に接続する第3のMOSトランジ
スタと、前記第1のドレインあるいは前記第1のソース
と前記第2の電圧との間に接続する抵抗素子と、前記第
2のドレインあるいは前記第2のソースと前記第3のド
レインあるいは前記第3のソースとの間に接続し、これ
らの間に電位差を発生させる電位差生成素子とを有する
ので、第2のMOSトランジスタの第2のドレインまた
はソースの電位を上昇させることで、第1のMOSトラ
ンジスタのドレイン−ソース間電圧と第2のMOSトラ
ンジスタのドレイン−ソース間電圧とをほぼ等しくする
ことが可能になる。
【0032】これにより、かりに飽和特性が劣化したM
OSトランジスタを用いても、第1のMOSトランジス
タと第2のMOSトランジスタとにほぼ同じ電流値の定
電流を流して、カレントミラーとして適正に動作させる
ことが可能になる。また、これらの定電流を電圧変換し
て、適正な2種類の対称な電圧を生成することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカレントミラー回路を
説明する回路図である。
【図2】本発明の実施形態に係るカレントミラー回路の
動作を説明する図である。
【図3】本発明に係る電位差発生手段の作用効果を説明
する図である。
【図4】従来例に係るカレントミラー回路を説明する回
路図である。
【図5】カレントミラー回路の適用例を示す回路図であ
る。
【図6】一般的なMOSトランジスタの飽和特性及び従
来の問題を説明する図である。
【符号の説明】
TR11:第1のMOSトランジスタ TR12:第2のMOSトランジスタ TR13:第3のMOSトランジスタ R11 :第1の抵抗 R12 :第2の抵抗 V11 :第1の基準電圧 V12 :第2の基準電圧 Vdd :電源電圧

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のソース,第1のゲート及び第1の
    ドレインを有し、第1の電圧に前記第1のソースあるい
    は前記第1のドレインが接続し、前記第1のゲートと前
    記第1のドレインあるいはソースが接続する第1のMO
    Sトランジスタと、 第2のソース,第2のゲート及び第2のドレインを有
    し、前記第1の電圧に前記第2のソースあるいは第2の
    ドレインが接続し、前記第2のゲートが前記第1のゲー
    トに接続する第2のMOSトランジスタと、 第3のドレイン,第3のゲート及び第3のソースを有
    し、前記第3のドレインあるいは前記第3のソースと前
    記第3のゲートとが接続し、前記第3のソースあるいは
    前記第3のドレインが、前記第1の電圧よりも低い第2
    の電圧に接続する第3のMOSトランジスタと、 前記第1のドレインあるいは前記第1のソースと前記第
    2の電圧との間に接続する抵抗素子と、 前記第2のドレインあるいは前記第2のソースと前記第
    3のドレインあるいは前記第3のソースとの間に接続
    し、これらの間に電位差を発生させる電位差生成素子と
    を有することを特徴とするカレントミラー回路。
  2. 【請求項2】 前記電位差生成素子は、前記第1のドレ
    インと前記第1のソース間の電圧と、前記第2のドレイ
    ンと前記第2のソース間の電圧とがほぼ同じになるよう
    な電位差を発生させることを特徴とする請求項1記載の
    カレントミラー回路。
  3. 【請求項3】 前記第1のMOSトランジスタ及び第2
    のMOSトランジスタはpチャネルのMOSトランジス
    タあるいはnチャネルのMOSトランジスタであって、
    前記第3のMOSトランジスタはnチャネルのMOSト
    ランジスタあるいはpチャネルのMOSトランジスタで
    あることを特徴とする請求項1または請求項2記載のカ
    レントミラー回路。
  4. 【請求項4】 前記電位差生成素子は、抵抗若しくはゲ
    ート−ソースまたはゲート−ドレインが接続されたMO
    Sトランジスタであることを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載のカレントミラー回路。
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