JP2985673B2 - 遅延回路 - Google Patents

遅延回路

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JP2985673B2 JP6167433A JP16743394A JP2985673B2 JP 2985673 B2 JP2985673 B2 JP 2985673B2 JP 6167433 A JP6167433 A JP 6167433A JP 16743394 A JP16743394 A JP 16743394A JP 2985673 B2 JP2985673 B2 JP 2985673B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、CMOSインバータ
を利用した遅延回路に係り、特に異種電源共存型のLS
Iに用いて有用な遅延回路に関する。
【0002】
【従来の技術】MOSLSIにおいて、遅延回路は多く
の場合インバータ・チェーンを用いて構成される。例え
ば、2段のCMOSインバータによる遅延回路では、入
力段NMOSトランジスタのチャネル幅Wとチャネル長
Lの比W/Lを小さく、即ちチャネルコンダクタンスを
小さく設計することにより、入力信号が高レベルに立上
がる時に遅延が得られる。PMOSトランジスタ側のW
/Lを小さく設計すれば、入力信号立下がり時に遅延が
得られる。NMOSトランジスタ,PMOSトランジス
タ共にW/Lを小さくすれば、立上がり,立下がり共に
遅延が得られることになる。
【0003】ところでLSIは、素子の微細化と大規模
化に伴い、電源の低電圧化が考えられているが、既存シ
ステムとの関係で例えば3V/5V共存型のLSIも作
られる。この様な異種電源共存型のLSIにおいては、
従来のCMOSインバータによる遅延回路では電源電圧
により遅延時間が異なるという問題がある。通常CMO
Sインバータはエンハンスメント型(以下、E型とい
う)MOSトランジスタを用いて構成され、これらスイ
ッチングMOSトランジスタ自体で遅延を実現しようと
すると、電源電圧が変わることによってゲート・ソース
間電圧も変わり、これにより実質的にドレイン電圧−ド
レイン電流特性が変化して、一定の遅延時間が得られな
くなるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のC
MOSインバータを用いた遅延回路は、電源電圧により
遅延特性が変化し、異種電源共存型のLSIにおいて一
定の遅延特性を得ることができないという問題があっ
た。この発明は、上記事情を考慮してなされたもので、
電源依存性の小さい遅延特性を持った遅延回路を提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る遅延回路
は、第1に、ソースが高レベル側電源端子に接続されゲ
ートが入力端子に接続されたエンハンスメント型の第1
PMOSトランジスタと、ソースが低レベル側電源端
子に接続されゲートが前記入力端子に接続されたエンハ
ンスメント型の第1のNMOSトランジスタと、オン抵
抗が前記第1のNMOSトランジスタより大きく設定さ
れ、前記第1のPMOSトランジスタのドレインと前記
第1のNMOSトランジスタのドレインの間に介挿され
てゲートが前記低レベル側電源端子に接続され常時高抵
抗のオン状態を保つデプレション型の第2のNMOSト
ランジスタとを備えて、前記PMOSトランジスタのド
レインを出力ノードとするCMOSインバータを遅延要
素とし、且つ前記CMOSインバータの出力を反転して
前記入力端子への入力信号に対して立上がりを遅延させ
た出力を得る反転回路を備え、前記反転回路は、一方の
入力端子を前記CMOSインバータの出力ノードに接続
し、他方の入力端子を基準電圧入力端子とした差動増幅
器であり、前記基準電圧入力端子に接続される基準電圧
発生回路は、ソースが高レベル側電源端子に接続され、
ゲートとドレインが共通に前記基準電圧入力端子に接続
されたエンハンスメント型の第2のPMOSトランジス
タと、この第2のPMOSトランジスタのドレインにド
レインが接続されゲートとソースが低レベル側電源端子
に接続されたデプレション型の第3のNMOSトランジ
スタとから構成されていることを特徴とする。
【0006】この発明に係る遅延回路は、第2に、ソー
スが高レベル側電源端子に接続されゲートが入力端子に
接続されたエンハンスメント型のPMOSトランジスタ
と、ソースが低レベル側電源端子に接続されゲートが前
記入力端子に接続されたエンハンスメント型の第1のN
MOSトランジスタと、オン抵抗が前記PMOSトラン
ジスタより大きく設定され、前記PMOSトランジスタ
のドレインと前記第1のNMOSトランジスタのドレイ
ンの間に介挿されてゲートが前記低レベル側電源端子に
接続され常時高抵抗のオン状態を保つデプレション型の
第2のNMOSトランジスタとを備えて、前記第1のN
MOSトランジスタのドレインを出力ノードとするCM
OSインバータを遅延要素とし、前記CMOSインバー
タの出力を反転して前記入力端子への入力信号に対して
立下がりを遅延させた出力を得る反転回路を備え、前記
反転回路は、一方の入力端子を前記CMOSインバータ
の出力ノードに接続し、他方の入力端子を基準電圧入力
端子とした差動増幅器であり、前記基準電圧入力端子に
接続される基準電圧発生回路は、ソースが低レベル側電
源端子に接続され、ゲートとドレインが共通に前記基準
電圧入力端子に接続されたエンハンスメント型の第3の
NMOSトランジスタと、この第3のNMOSトランジ
スタのドレインにソースが接続され、ゲートが低レベル
側電源端子に接続され、ドレインが高レベル側電源端子
に接続されたデプレション型の第4のNMOSトランジ
スタとから構成されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】第1の発明によると、遅延要素としてのCMO
Sインバータの出力ノードよりもNMOSトランジスタ
側にデプレション型(以下、D型という)の第2のNM
OSトランジスタが介挿されて、安定な立上がり遅延特
性が得られる。第2のNMOSトランジスタは、例えば
W/Lを充分に小さく、且つゲートしきい値電圧Vthの
絶対値|Vth|を小さく設計して、ゲート電位を基準電
位例えば低レベル側電源に固定して、5極管特性領域で
高抵抗の定電流特性を示すものとする。この第2のNM
OSトランジスタを常時高抵抗のオン状態を保つと、C
MOSインバータのスイッチングNMOSトランジスタ
即ち第1のNMOSトランジスタがオンする入力信号の
立上がりの際、出力ノードの立下がり特性は、出力ノー
ドの浮遊容量と第2のNMOSトランジスタの定電流特
性により決まる放電曲線を描く。第2のNMOSトラン
ジスタは、ゲート・ソース間電圧が電源電圧によらず一
定に保たれるから、電源電圧によらず一定の定電流特性
を示す。従ってその出力ノードにつながる次段の反転回
路の回路しきい値が電源電圧に応じて変われば、電源電
圧によらずほぼ一定の立上がり遅延特性が得られる。
【0008】第2の発明においては、遅延要素としての
CMOSインバータの出力ノードよりもPMOSトラン
ジスタ側にD型の第2のNMOSトランジスタが介挿さ
れて、安定な立下がり遅延特性が得られる。この場合も
第2のNMOSトランジスタは、例えばW/Lを充分に
小さく、且つゲートしきい値電圧Vthの絶対値|Vth|
を小さく設計し、ゲート電位を基準電位例えば低レベル
側電源に固定して、5極管特性領域で高抵抗の定電流特
性を示すものとする。従ってCMOSインバータのスイ
ッチングPMOSトランジスタがオンする入力信号の立
下がりの際、その出力ノードの立上がり特性は、出力ノ
ードの浮遊容量と第2のNMOSトランジスタの定電流
特性により決まる充電曲線を描く。この充電曲線の開始
点電圧は電源電圧と無関係であるから、電源電圧が異な
る場合でも、充電曲線の傾きをほぼ一定と仮定して、出
力ノードにつながる次段の反転回路の回路しきい値が電
源電圧に比べて小さく設定されていれば、電源電圧によ
らずほぼ一定の立下がり遅延特性が得られる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例を
説明する。図1は、この発明の第1の実施例による遅延
回路である。この遅延回路は、入力信号の立上がりに遅
延を持たせる遅延要素としての初段のCMOSインバー
タ11と、その出力ノードN1に接続された2段目CM
OSインバータ12により構成される。
【0010】遅延要素としての初段のCMOSインバー
タ11は、ソースが高レベル側電源端子VDDに接続さ
れ、ゲートが入力端子INに接続されたE型のPMOS
トランジスタQP1と、ソースが低レベル側電源端子VSS
に接続され、ゲートが入力端子INに接続されたE型の
第1のNMOSトランジスタQN1とを基本とする。PM
OSトランジスタQP1のドレインと第1のNMOSトラ
ンジスタQN1のドレインの間には、ゲートがVSS端子に
接続されたD型の第2のNMOSトランジスタQN3が介
挿されており、PMOSトランジスタQP1のドレインを
出力ノードN1としている。
【0011】第2のNMOSトランジスタQN3は、第1
のNMOSトランジスタQN1と比較してW/Lが充分小
さく、従ってオン抵抗が充分大きく設計される。またそ
のしきい値電圧の絶対値|Vth|は電源電圧より充分小
さく設定される。例えばこの遅延回路が用いられるLS
Iが、電源電圧をVDD=5VあるいはVDD=3Vとする
3V/5V共存型であるとした場合、Vth=−0.5V
程度に設定される。このとき第2のNMOSトランジス
タQN3の静特性は、図3のようになり、5極管動作領域
(ピンチオフ領域)で高抵抗の定電流特性を示す。
【0012】2段目CMOSインバータ12は、PMO
SトランジスタQP2とNMOSトランジスタQN2とから
なる通常のCMOSインバータであり、その出力ノード
が最終出力端子OUTとなる。
【0013】この様に構成された遅延回路の特性を次に
説明する。入力端子INがLレベルからHレベルに立ち
上がると、初段CMOSインバータ11のPMOSトラ
ンジスタQP1がオフになり、第1のNMOSトランジス
タQN1がオンになる。これにより、入力がLレベルの間
VDDに充電されていたノードN1の充電電荷は、第2の
NMOSトランジスタQN3及び第1のNMOSトランジ
スタQN1を介して放電される。第1のNMOSトランジ
スタQN1のオン抵抗は前述のように第2のNMOSトラ
ンジスタQN3に比べて充分小さいから、第2のNMOS
トランジスタQN3を定電流源として、このときノードN
1の放電の様子は、図2のようになる。
【0014】第2のNMOSトランジスタQN3の電流i
は、図3に示したように、ドレイン・ソース間電圧VDS
のほぼ全範囲に亘って一定であり、このとき放電曲線
は、V=VDD(1−it/C)なる直線近似で表され
る。従ってこの立上がり時のノードN1の電圧変化は、
図4のように示される。2段目CMOSインバータ12
の回路しきい値をVt (例えばVDD/2)として、図4
に示すように最終出力端子OUTには、τだけ立上がり
が遅延した出力が得られる。信号の立下がり時は、PM
OSトランジスタQP1がオンしてノードN1が充電され
る。このときPMOSトランジスタQP1のオン抵抗が充
分小さいとすれば、図4に示したように立下がり遅延は
無視できる。
【0015】この実施例において、電源電圧VDDを例え
ば、VDD1 =5Vとした場合と、VDD2 =3Vとした場
合のノードN1の電圧変化の様子を示すと、図5のよう
になる。先の放電曲線の直線近似式から明らかなよう
に、電源電圧が異なってもノードN1の電位変化の傾き
は定電流iにより決まる一定の傾きを持つ。また電源電
圧を異ならせることにより、これに応じて2段目CMO
Sインバータ12の回路しきい値が、図示のようにVt1
(=VDD1 /2)、Vt2(=VDD2 /2)と変化する。
この回路しきい値の変化は遅延時間の変化を抑制する方
向に働くが、それでも両者の遅延時間τ1,τ2の間に
若干の差が残る。
【0016】図6は、第1の実施例での立上がり遅延特
性の電源依存性を更に改善した第2の実施例の遅延回路
である。この実施例では、2段目反転回路としてCMO
Sインバータに代わって、カレントミラー型差動増幅器
13を用いている。この差動増幅器13は、PMOSト
ランジスタQP3,QP4からなる能動負荷を用い、NMO
SトランジスタQN5,QN6をドライバとして構成されて
いる。初段CMOSインバータ11の出力ノードが一方
のNMOSトランジスタQN5のゲートに入り、このNM
OSトランジスタQN5のドレインが最終出力端子OUT
につながる。
【0017】もう一方のNMOSトランジスタQN6のゲ
ートには基準電圧発生回路14からの基準電圧が入力さ
れる。基準電圧発生回路14は、NMOSトランジスタ
QN6のゲートにつながるノードN3にドレイン・ゲート
を共通接続しソースをVDD端子に接続したE型のPMO
SトランジスタQP5と、ノードN3とVSS端子の間に挿
入されたD型のNMOSトランジスタQN7とから構成さ
れている。D型のNMOSトランジスタQN7は、遅延要
素段のNMOSトランジスタQN3と同様に、W/Lが小
さく、且つしきい値の絶対値が電源電圧に比べて充分小
さく設定されている。そのゲートはVSS端子に接続され
ている。
【0018】この基準電圧発生回路14は、電源端子V
DDとノードN3の間に、NMOSトランジスタQN7の高
抵抗の定電流特性と、PMOSトランジスタQP5のゲー
トしきい値とによってほぼ決まる一定の基準電圧VREF1
を発生する。この基準電圧VREF1は電源電圧VDDによら
ず一定である。言い換えれば、差動増幅器13に入る電
圧VDD−VREF1は、電源電圧VDDが異なった場合、それ
に応じて異なる値となる。
【0019】図7は、この実施例の遅延回路の入力端子
INの立上がり時のノードN1の電位変化を、異なる電
源電圧VDD1(=5V), VDD2 (=3V)の場合につ
いて示している。VDDが異なっても前述のように基準電
圧VREF1は変わらない。従って、差動増幅器13の反転
しきい値は、それぞれVt1,Vt2で示すように、電源変
動にそのまま対応してシフトする。放電曲線の傾きは電
源によらず一定であるから、結局電源によらず一定の立
上がり遅延時間τが得られることになる。
【0020】図8は、立下がり遅延を実現する第3の実
施例の遅延回路である。遅延要素としての初段CMOS
インバータ21と2段目CMOSインバータ22とから
なる基本構成は図1の実施例と同様である。初段CMO
Sインバータ21のPMOSトランジスタQP1のドレイ
ンと第1のNMOSトランジスタQN1のドレインの間に
D型の第2のNMOSトランジスタQN4が挿入されるこ
とも、同様である。但し、第1のNMOSトランジスタ
QN1のドレインが出力ノードN2となる。即ち図1の実
施例と逆に、出力ノードN2からみてPMOSトランジ
スタQP1側にD型の第2のNMOSトランジスタQN4が
挿入される。D型のNMOSトランジスタQN4は、W/
LがE型のPMOSトランジスタQP1に比べて充分小さ
く、またしきい値の絶対値|Vth|が電源電圧より充分
小さく、例えば3V/5V共存型に適用した場合にVth
=−0.5V程度に設定される。
【0021】図9は、この実施例の遅延回路の動作波形
である。入力端子INが立ち下がると、PMOSトラン
ジスタQP1がオン、第1のNMOSトランジスタQN1が
オフになり、PMOSトランジスタQP1及びD型の第2
のNMOSトランジスタQN4を介してVDDからノードN
2に充電がなされる。このとき、図3で説明した先の実
施例と同様に、NMOSトランジスタQN4が高抵抗の定
電流源として働き、これにより決まる一定の充電電流が
流れる。従ってノードN2の電位変化は図9に示すよう
になり、2段目COSインバータ22の回路しきい値を
Vt として、τだけ立下がりが遅延した信号が得られ
る。立上がり遅延は、NMOSトランジスタQN1のオン
抵抗が充分小さいとすれば無視できる。
【0022】図10は、この実施例において、電源電圧
がVDD1 及びVDD2 の場合のノードN2と出力端子OU
Tの電位変化を示している。充電曲線を第2のNMOS
トランジスタQN4の定電流特性で決まる直線近似で示す
とノードN2の電位の立上がり部分は電源電圧によらず
同じであるから、電源電圧によって2段目CMOSイン
バータ22の回路しきい値がVt1,Vt2と異なると、こ
れに応じて立下がり遅延時間も、図示のようにτ1 ,τ
2 と異なる。
【0023】図11は、第3の実施例を基本として、立
下がり遅延の電源依存性を更に改善した第4の実施例で
ある。この実施例では、第2の実施例と同様に、2段目
反転回路として、カレントミラー型差動増幅器13を用
いている。差動増幅器13に基準電圧を供給する基準電
圧発生回路24は、差動増幅器13のドライバNMOS
トランジスタQN6のゲートにつながるノードN4にゲー
トとドレインを共通接続し、VSS端子にソースを接続し
たE型のNMOSトランジスタQN10 を基本とする。
【0024】ノードN4とVDD端子の間には、D型のN
MOSトランジスタQN9が接続されている。NMOSト
ランジスタQN9のゲートはVSS端子に接続されている。
NMOSトランジスタQN9は、W/Lが小さく、且つし
きい値の絶対値も電源電圧に比べて小さく設定される。
これにより、このNMOSトランジスタQN9の電源によ
らない定電流特性と、NMOSトランジスタQN10 のし
きい値により決まる一定の基準電圧VREF2が、ノードN
4とVSS端子の間に発生される。
【0025】図12はこの実施例の遅延回路での信号立
下がり時のノードN2及び最終出力端子OUTの電位変
化を、図10に対応させて示している。この実施例の場
合差動増幅器13の反転しきい値はVt は、図示のよう
に電源電圧によらず、Vt =VREF2一定である。従っ
て、電源電圧によらず一定の立下がり遅延時間τが得ら
れることになる。
【0026】図13は、図1に示した第1の実施例と図
8に示した第3の実施例を組み合わせた第5の実施例で
ある。遅延要素としての初段CMOSインバータ31に
は、スイッチング用NMOSトランジスタQN1側に図1
と同様にD型のNMOSトランジスタQN3を挿入し、ス
イッチング用PMOSトランジスタQP1側にも図8と同
様にD型のNMOSトランジスタQN4を挿入している。
この実施例によれば、信号の立上がり,立下がりで共に
所定の遅延が得られる遅延回路が実現できる。
【0027】図14は、図1に示した第1の実施例の遅
延回路と、図8に示した第3の実施例の遅延回路とを単
純に縦続接続した第6の実施例である。この実施例によ
っても、信号の立上がり,立下がりで共に所定の遅延が
得られる遅延回路が実現できる。図6に示す実施例の回
路と図11に示す実施例の回路とを、図13あるいは図
14と同様の手法で組み合わせることも可能である。
【0028】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、遅
延要素として用いられるCMOSインバータ内に、高抵
抗の定電流特性を示すD型NMOSトランジスタを挿入
することによって、異種電源共存型のLSIに適用して
安定な遅延特性を得ることのできる遅延回路を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施例による遅延回路を示
す。
【図2】 同実施例の立下がり遅延特性を説明するため
の図である。
【図3】 同実施例の高抵抗NMOSトランジスタの静
特性を示す。
【図4】 同実施例の遅延回路の動作波形を示す。
【図5】 同実施例の遅延特性の電源依存性を示す。
【図6】 この発明の第2の実施例による遅延回路を示
す。
【図7】 同実施例の遅延回路の動作波形を示す。
【図8】 この発明の第3の実施例の遅延回路を示す。
【図9】 同実施例の遅延回路の動作波形を示す。
【図10】 同実施例の遅延特性の電源依存性を示す。
【図11】 この発明の第4の実施例の遅延回路を示
す。
【図12】 同実施例の遅延回路の動作波形を示す。
【図13】 この発明の第5の実施例の遅延回路を示
す。
【図14】 この発明の第6の実施例の遅延回路を示
す。
【符号の説明】 11,21…初段CMOSインバータ(遅延要素)、1
2,22…2段目CMOSインバータ、13…カレント
ミラー型差動増幅器、14,24…基準電圧発生回路、
QP1…PMOSトランジスタ、QN1…第1のNMOSト
ランジスタ、QN3,QN4…第2のNMOSトランジスタ
(D型)。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソースが高レベル側電源端子に接続され
    ゲートが入力端子に接続されたエンハンスメント型の
    1のPMOSトランジスタと、 ソースが低レベル側電源端子に接続されゲートが前記入
    力端子に接続されたエンハンスメント型の第1のNMO
    Sトランジスタと、 オン抵抗が前記第1のNMOSトランジスタより大きく
    設定され、前記第1のPMOSトランジスタのドレイン
    と前記第1のNMOSトランジスタのドレインの間に介
    挿されてゲートが前記低レベル側電源端子に接続され常
    時高抵抗のオン状態を保つデプレション型の第2のNM
    OSトランジスタとを備えて、前記PMOSトランジス
    タのドレインを出力ノードとするCMOSインバータを
    遅延要素とし、且つ 前記CMOSインバータの出力を反
    転して前記入力端子への入力信号に対して立上がりを遅
    延させた出力を得る反転回路を備え、 前記反転回路は、一方の入力端子を前記CMOSインバ
    ータの出力ノードに接続し、他方の入力端子を基準電圧
    入力端子とした差動増幅器であり、 前記基準電圧入力端子に接続される基準電圧発生回路
    は、ソースが高レベル側電源端子に接続され、ゲートと
    ドレインが共通に前記基準電圧入力端子に接続されたエ
    ンハンスメント型の第2のPMOSトランジスタと、こ
    の第2のPMOSトランジスタのドレインにドレインが
    接続されゲートとソースが低レベル側電源端子に接続さ
    れたデプレション型の第3のNMOSトランジスタとか
    ら構成されている ことを特徴とする遅延回路。
  2. 【請求項2】 ソースが高レベル側電源端子に接続され
    ゲートが入力端子に接続されたエンハンスメント型のP
    MOSトランジスタと、 ソースが低レベル側電源端子に接続されゲートが前記入
    力端子に接続されたエンハンスメント型の第1のNMO
    Sトランジスタと、 オン抵抗が前記PMOSトランジスタより大きく設定さ
    れ、前記PMOSトランジスタのドレインと前記第1の
    NMOSトランジスタのドレインの間に介挿されてゲー
    トが前記低レベル側電源端子に接続され常時高抵抗のオ
    ン状態を保つデプレション型の第2のNMOSトランジ
    スタとを備えて、前記第1のNMOSトランジスタのド
    レインを出力ノードとするCMOSインバータを遅延要
    素とし、且つ 前記CMOSインバータの出力を反転して
    前記入力端子への入力信号に対して立下がりを遅延させ
    た出力を得る反転回路を備え、 前記反転回路は、一方の入力端子を前記CMOSインバ
    ータの出力ノードに接続し、他方の入力端子を基準電圧
    入力端子とした差動増幅器であり、 前記基準電圧入力端子に接続される基準電圧発生回路
    は、ソースが低レベル側電源端子に接続され、ゲートと
    ドレインが共通に前記基準電圧入力端子に接続されたエ
    ンハンスメント型の第3のNMOSトランジスタと、こ
    の第3のNMOSトランジスタのドレインにソースが接
    続され、ゲートが低レベル側電源端子に接続され、ドレ
    インが高レベル側電源端子に接続されたデプレション型
    の第4のNMOSトランジスタとから構成されている
    とを特徴とする遅延回路。
  3. 【請求項3】 前記差動増幅器は、 ソースが共通に低レベル側電源端子に接続され、一方の
    ゲートが前記CMOSインバータの出力ノードに接続さ
    れ、他方のゲートを基準電圧入力端子としたNMOSト
    ランジスタ対からなるドライバと、 このドライバと高レベル側電源端子の間に設けられたP
    MOSトランジスタ対からなる能動負荷とを有するカレ
    ントミラー型差動増幅器であることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の遅延回路。
  4. 【請求項4】 ソースが高レベル側電源端子に接続され
    ゲートが入力端子に接続されたエンハンスメント型のP
    MOSトランジスタと、 ソースが低レベル側電源端子に接続されゲートが前記入
    力端子に接続されたエンハンスメント型の第1のNMO
    Sトランジスタと、 オン抵抗が前記第1のNMOSトランジスタより大きく
    設定され、前記PMOSトランジスタのドレインと前記
    第1のNMOSトランジスタのドレインの間に直列に介
    挿されてゲートが共通に基準電位に設定されて常時高抵
    抗のオン状態を保つデプレション型の第2及び第3のN
    MOSトランジスタとを備えて、前記第2及び第3のN
    MOSトランジスタの接続ノードを出力ノードとするC
    MOSインバータを遅延要素とし、且つ前記CMOSイ
    ンバータの出力を反転して前記入力端子への入力信号に
    対して立上がり及び立下がりを遅延させた出力を得る反
    転回路を備えたことを特徴とする遅延回路。
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