JPH1096012A - 高周波焼入装置および高周波焼入方法ならびに焼入製品の製造方法 - Google Patents

高周波焼入装置および高周波焼入方法ならびに焼入製品の製造方法

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JPH1096012A
JPH1096012A JP8250676A JP25067696A JPH1096012A JP H1096012 A JPH1096012 A JP H1096012A JP 8250676 A JP8250676 A JP 8250676A JP 25067696 A JP25067696 A JP 25067696A JP H1096012 A JPH1096012 A JP H1096012A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の高周波焼入装置であると、ワークの厚
さが薄い場合には、貫通孔の端面からの硬化距離の長さ
が十分にとれないという問題があった。 【解決手段】 貫通孔14を有するワーク10に対して
少なくとも貫通孔14の内周端部A2、B2を焼入するた
めの高周波焼入装置20であって、ワーク10を支持す
るための支持台22と、貫通孔14内に挿入可能に配置
された高周波電極24とを具備してなり、ワーク10の
端面からの焼入距離を規制するために、支持台22に、
貫通孔14内に挿入可能な導電体30を設け、導電体3
0の表面30aをダミー焼入面とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貫通孔を有するワ
ークに対して少なくとも貫通孔の内周端部を焼入するた
めの高周波焼入装置に関するものである。また、そのよ
うな高周波焼入方法に関するものであり、さらに、焼入
製品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、高周波電流による電磁誘導現
象を利用して、鋼をオーステナイト状態に加熱し焼入す
る方法は、高周波焼入として知られている。
【0003】このような高周波焼入の一例を図5に示
す。図において、符号10はワーク、符号20は高周波
焼入装置である。
【0004】図示例において、ワーク10は、内輪1
1、外輪12、連結部13から構成されている。ここ
で、内輪11の内周面は貫通孔14を画成しており、外
輪12の外周面にはギヤ15が形成されている。また、
図示例において、高周波焼入装置20は、回転可能とさ
れた支持軸21、支持軸21に固定された支持台22、
高周波電極23、24から構成されている。
【0005】上記の高周波焼入装置20を使用してワー
ク10の内輪11の端面部A1 および貫通孔14の内周
端部A2 を焼入するには、まず、端面部A1 を焼入する
ための高周波電極23、および、内周端部A2 を焼入す
るための高周波電極24を、図示のように、硬化したい
部分A1 、A2 の表面に近接させる。そして、高周波電
極22、23に、例えば、1kHz〜数百kHzの高周
波電流を通じる。すると、電磁誘導現象によって被硬化
部分A1 、A2 の表面層に誘導電流が流れてジュール熱
が発生し、目的部分A1 、A2 が加熱される。加熱後の
冷却には、水あるいは水溶性焼入剤が使用される。
【0006】次に、高周波電極23、24を一旦退避さ
せた後、ワーク10の上下を反転させる。その後、同様
にして、高周波電極23、24を目的部分B1 、B2 に
近接させて、同様にして、焼入を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の高周波焼入装置20であると、ワーク10の厚さが
薄い場合には、以下のような問題が発生する。すなわ
ち、片面側の被硬化部分Aの焼入を行った後、他面側の
被硬化部分Bの焼入を行う際に、ワーク10の厚さが薄
いことにより、図6に示すように、焼入部分A2 、B2
にオーバーラップ領域Cができてしまう。オーバーラッ
プ領域Cにおいては、既に焼入れされた箇所が再加熱さ
れることになるため、焼戻り現象が起こってしまい、所
定硬度が得られなくなってしまう。そのため、オーバー
ラップ領域Cについては、所定硬度が得られず、結局、
貫通孔14の内周端部A2、B2 については、端面から
の硬化距離の長さが十分にとれないという問題があっ
た。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、高周波焼入を行い得る領域を規制する機能を有する
ことにより、所定の領域に高周波焼入を行い得る高周波
焼入装置を提供することを目的とする。また、そのよう
な高周波焼入方法、ならびに、焼入製品の製造方法を提
供することもまた、本発明の目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の高周波焼
入装置においては、貫通孔を有するワークに対して少な
くとも前記貫通孔の内周端部を焼入するための高周波焼
入装置であって、前記ワークを支持するための支持台
と、前記貫通孔内に挿入可能に配置された高周波電極と
を具備してなり、前記ワークの端面からの焼入距離を規
制するために、前記支持台に、前記貫通孔内に挿入可能
な導電体を設け、該導電体の表面をダミー焼入面とした
ことを特徴としている。請求項2記載の高周波焼入装置
においては、請求項1記載の高周波焼入装置において、
前記導電体は、その導電性が、ワークと同等であるかま
たはワークよりも大きな材料から形成されていることを
特徴としている。請求項3記載の高周波焼入方法におい
ては、貫通孔を有するワークに対して少なくとも前記貫
通孔の内周端部を焼入するための高周波焼入方法であっ
て、前記ワークを支持台により支持し、前記ワークの前
記貫通孔内において、前記支持台に前記ワークの端面か
らの焼入距離を規制するための導電体を設けた状態で、
前記ワークの前記貫通孔内に、高周波電極を挿入し、前
記高周波電極により焼入を行うことを特徴としている。
請求項4記載の焼入製品の製造方法においては、貫通孔
を有するワークに対して少なくとも前記貫通孔の内周両
端部を焼入した焼入製品を製造するための方法であっ
て、前記ワークの一方側の内周端部を焼入し、その後、
請求項3記載の高周波焼入方法により前記ワークの他方
側の内周端部を焼入することにより、前記貫通孔の内周
両端部を焼入した焼入製品を得ることを特徴としてい
る。
【0010】請求項1記載の発明によると、高周波電極
には、導電体表面とワークの貫通孔の内壁露出面とが対
向することになる。高周波電極に通電した際には、これ
ら導電体表面とワークの貫通孔の内壁露出面とに高周波
電流が誘起される。一方、ワークの貫通孔の内壁面のう
ち、導電体よりも下方に位置する領域は、高周波電極に
対して、直接的に対向していないため、高周波電極の高
周波電界による影響を受けることがなく、この領域に
は、高周波電流が誘起されることはない。つまり、ワー
クの貫通孔内において、高周波電極の近傍に導電体を設
け、この導電体の表面をダミー焼入面として、このダミ
ー焼入面に優先的に高周波電流を誘起させることによ
り、ワークに対する高周波電流の誘起領域を規制するの
である。請求項2記載の発明によると、導電体の導電性
が、ワークと同等であるかまたはワークよりも大きいの
で、導電体に対して優先的に誘導電流が流れ、この導電
体によって高周波電極から遮蔽された領域への電磁放射
が、確実に阻止される。請求項3記載の発明によると、
ワークの貫通孔内において、支持台に導電体を設けた状
態で、焼入が行われる。この場合、ワークの貫通孔の内
壁面のうち導電体から上に位置する表面と導電体の上表
面とに高周波電流が誘起されて、これら表面においての
み焼入がなされ、ワークの貫通孔の内壁面のうち、導電
体によって高周波電極から遮蔽されている領域には、電
磁波が到達せず、焼入は行われない。請求項4記載の発
明によると、ワークの一方側の内周端部を焼入した後、
上記の高周波焼入方法によりワークの他方側の内周端部
を焼入するので、焼入のオーバーラップ領域の発生が阻
止された状態で焼入が達成され、ワークの内周両端部に
おいては、所定の焼入距離が確保される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0012】図1は、本発明の高周波焼入装置の一実施
形態を示すもので、図において従来と同様の部材には、
同一符号を付し、その説明を省略する。本実施形態にお
いては、ワーク10は鉄製である。
【0013】本実施形態の最大の特徴点は、支持軸21
の上端に固定された導電体30にある。
【0014】導電体30は、銅製であり、円盤の形態と
されている。この場合、導電体30は、外径が貫通孔1
4の内径とほぼ等しく設定されており、そのため、図2
に示すように、貫通孔14の内周面に当接し得るものと
されている。
【0015】次に、本実施形態の高周波焼入装置20を
使用した場合の焼入方法について、また、焼入製品のそ
のような製造方法について説明する。
【0016】まず、図1に示すように、支持台22上に
ワーク10を支持する。この場合、支持軸21を貫通孔
14内に挿入して、支持を確実にするとともに、所定位
置への位置決めを行う。そして、端面部A1 を焼入する
ための高周波電極23、および、内周端部A2 を焼入す
るための高周波電極24を、図示のように、硬化したい
部分A1 、A2 の表面に近接させる。その後、支持軸2
1を回転駆動してワーク10を回転させつつ、高周波電
極22、23に高周波電流を通じる。これにより、電磁
誘導現象によって被硬化部分A1 、A2 の表面層に誘導
電流を誘起して目的部分A1 、A2 を加熱する。加熱後
の冷却には、水あるいは水溶性焼入剤を使用する。
【0017】次に、高周波電極23、24を一旦退避さ
せた後、ワーク10の上下を反転させる。その後、同様
にして、高周波電極23、24を目的部分B1 、B2 に
近接させて、同様にして、焼入を行う。
【0018】この場合、図2に示すように、高周波電極
24には、導電体30の表面30aとワーク10の貫通
孔14の内壁露出面(B2 の領域に相当)とが対向する
ことになる。高周波電極24に通電した際には、これら
導電体表面30aとワーク10の貫通孔14の内壁露出
面とに高周波電流が誘起される。一方、ワーク10の貫
通孔14の内壁面のうち、導電体30よりも下方に位置
する領域Dは、高周波電極24に対して、直接的に対向
していないため、高周波電極24の高周波電界による影
響を受けることがなく、この領域Dには、高周波電流が
誘起されることはない。つまり、ワーク10の貫通孔1
4内において、高周波電極24の近傍に導電体30を設
け、この導電体30の表面30aをダミー焼入面とし
て、このダミー焼入面30aに優先的に高周波電流を誘
起させることにより、ワーク10に対する高周波電流の
誘起領域を規制するのである。したがって、ワーク10
の上端面からの焼入距離は、距離Lに規制される。
【0019】よって、ワーク10の厚さが図示のように
薄い場合であっても、既に焼入された領域A2 と、その
後に焼入される領域B2 との間に、オーバーラップ領域
を発生させることを防止することができる。したがっ
て、焼戻り現象を生じさせることなく、所定の焼入距離
Lを確保することができる。
【0020】また、導電体30が、銅から形成されてい
るので、導電体30に誘導電流を優先的に誘起させて、
ワーク10の端面からの焼入距離の規制効果を確実かつ
有効的にもたらすことができる。
【0021】また、上記の方法によれば、ワーク10の
一方側の内周端部A2 を焼入した後、上記の高周波焼入
方法によりワーク10の他方側の内周端部B2 を焼入す
るので、ワーク10の厚さが薄い場合であっても、焼入
のオーバーラップ領域の発生を防止することができ、ワ
ーク10の内周両端部A2 、B2 において所定の焼入距
離Lを確保した焼入製品を得ることができる。
【0022】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、以下の形態とすることもできる。 a)導電体30を支持軸21の上端面に固定することに
代えて、導電体30を支持軸21の上端面に載置するこ
と。この場合においても同様の作用効果を奏することが
できる。 b)導電体30を貫通孔14の内周面に当接させること
に代えて、電磁遮蔽効果をもたらし得る限りにおいて、
導電体30を貫通孔14の内周面に対して隙間を設けて
配置すること。この場合においても同様の作用効果を奏
することができる。 c)円盤形状の導電体30に代えて、図2および図3に
示すようなリング形状の導電体31を使用すること。図
2および図3においては、導電体31は、固定されてい
ても、載置されているだけであっても、どちらでも良
い。この場合、導電体31の表面31aがダミー焼入面
となり、上記実施形態と同様の作用効果を奏することが
できる。 d)導電体30を銅から形成することに代えて、アルミ
ニウム、等、他の任意の導電性材料から形成すること。
この場合、導電体30の導電性が、ワークの導電性と同
等であるかまたは大きいことが好ましい。 e)1回目の焼入、および、2回目の焼入を共に上記高
周波焼入方法により行うことに代えて、1回目は通常の
焼入方法により焼入した後、2回目の焼入だけに上記高
周波焼入方法を適用すること。
【0023】
【発明の効果】本発明の高周波焼入装置および高周波焼
入方法ならびに焼入製品の製造方法によれば、以下の効
果を奏する。請求項1記載の高周波焼入装置によれば、
ワークを支持するための支持台には、ワークの貫通孔内
に挿入可能に導電体が設けられており、この導電体の表
面がダミー焼入面をなすので、ワークの端面からの焼入
距離を規制することができ、ワークの厚さが薄い場合で
あっても、焼入のオーバーラップ領域の発生を防止する
ことができる。よって、焼戻り現象を生じさせることな
く、所定の焼入距離を確保することができる。請求項2
記載の高周波焼入装置によれば、導電体の導電性が、ワ
ークと同等であるかまたはワークよりも大きいことによ
り、導電体に誘導電流を優先的に誘起させて、ワークの
端面からの焼入距離の規制効果を確実かつ有効的にもた
らすことができる。請求項3記載の高周波焼入方法によ
れば、ワークの貫通孔内において、支持台に導電体を設
けた状態で、焼入を行うので、ワークの端面からの焼入
距離の規制を行うことができる。請求項4記載の焼入製
品の製造方法によれば、ワークの一方側の内周端部を焼
入した後、上記の高周波焼入方法によりワークの他方側
の内周端部を焼入するので、ワークの厚さが薄い場合で
あっても、焼入のオーバーラップ領域の発生を防止する
ことができ、ワークの内周両端部において所定の焼入距
離を確保した焼入製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の高周波焼入装置の一実施形態を示す
断面図である。
【図2】 図1に示す高周波焼入装置の要部を拡大して
示す断面図である。
【図3】 本発明の高周波焼入装置の変形形態を示す断
面図である。
【図4】 本発明の高周波焼入装置の他の変形形態を示
す断面図である。
【図5】 従来の高周波焼入装置を示す断面図である。
【図6】 図3に示す高周波焼入装置において、ワーク
の厚さが薄い場合を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ワーク 14 貫通孔 20 高周波焼入装置 22 支持台 24 高周波電極 30 導電体 30a ダミー焼入面 31 導電体 31a ダミー焼入面 A2 内周端部 B2 内周端部 L 焼入距離
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、以下の形態とすることもできる。 a)導電体30を支持軸21の上端面に固定することに
代えて、導電体30を支持軸21の上端面に載置するこ
と。この場合においても同様の作用効果を奏することが
できる。 b)導電体30を貫通孔14の内周面に当接させること
に代えて、電磁遮蔽効果をもたらし得る限りにおいて、
導電体30を貫通孔14の内周面に対して隙間を設けて
配置すること。この場合においても同様の作用効果を奏
することができる。 c)円盤形状の導電体30に代えて、図3および図4
示すようなリング形状の導電体31を使用すること。
3および図4においては、導電体31は、固定されてい
ても、載置されているだけであっても、どちらでも良
い。この場合、導電体31の表面31aがダミー焼入面
となり、上記実施形態と同様の作用効果を奏することが
できる。 d)導電体30を銅から形成することに代えて、アルミ
ニウム、等、他の任意の導電性材料から形成すること。
この場合、導電体30の導電性が、ワークの導電性と同
等であるかまたは大きいことが好ましい。 e)1回目の焼入、および、2回目の焼入を共に上記高
周波焼入方法により行うことに代えて、1回目は通常の
焼入方法により焼入した後、2回目の焼入だけに上記高
周波焼入方法を適用すること。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の高周波焼入装置の一実施形態を示す
断面図である。
【図2】 図1に示す高周波焼入装置の要部を拡大して
示す断面図である。
【図3】 本発明の高周波焼入装置の変形形態を示す断
面図である。
【図4】 本発明の高周波焼入装置の他の変形形態を示
す断面図である。
【図5】 従来の高周波焼入装置を示す断面図である。
【図6】 図5に示す高周波焼入装置において、ワーク
の厚さが薄い場合を示す断面図である。
【符号の説明】 10 ワーク 14 貫通孔 20 高周波焼入装置 22 支持台 24 高周波電極 30 導電体 30a ダミー焼入面 31 導電体 31a ダミー焼入面 A2 内周端部 B2 内周端部 L 焼入距離

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔を有するワークに対して少なくと
    も前記貫通孔の内周端部を焼入するための高周波焼入装
    置であって、 前記ワークを支持するための支持台と、前記貫通孔内に
    挿入可能に配置された高周波電極とを具備してなり、 前記ワークの端面からの焼入距離を規制するために、前
    記支持台に、前記貫通孔内に挿入可能な導電体を設け、
    該導電体の表面をダミー焼入面としたことを特徴とする
    高周波焼入装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高周波焼入装置におい
    て、 前記導電体は、その導電性が、ワークと同等であるかま
    たはワークよりも大きな材料から形成されていることを
    特徴とする高周波焼入装置。
  3. 【請求項3】 貫通孔を有するワークに対して少なくと
    も前記貫通孔の内周端部を焼入するための高周波焼入方
    法であって、 前記ワークを支持台により支持し、 前記ワークの前記貫通孔内において、前記支持台に前記
    ワークの端面からの焼入距離を規制するための導電体を
    設けた状態で、前記ワークの前記貫通孔内に、高周波電
    極を挿入し、 前記高周波電極により焼入を行うことを特徴とする高周
    波焼入方法。
  4. 【請求項4】 貫通孔を有するワークに対して少なくと
    も前記貫通孔の内周両端部を焼入した焼入製品を製造す
    るための方法であって、 前記ワークの一方側の内周端部を焼入し、 その後、請求項3記載の高周波焼入方法により前記ワー
    クの他方側の内周端部を焼入することにより、前記貫通
    孔の内周両端部を焼入した焼入製品を得ることを特徴と
    する焼入製品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007262549A (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 High Frequency Heattreat Co Ltd ドライブプレートの誘導加熱コイルと焼入治具及び焼入方法
WO2019177111A1 (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 Ntn株式会社 環状ワークの焼戻し方法

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JP4662275B2 (ja) * 2006-03-30 2011-03-30 高周波熱錬株式会社 ドライブプレートの誘導加熱コイルと焼入治具及び焼入方法
WO2019177111A1 (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 Ntn株式会社 環状ワークの焼戻し方法

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