JPS5817244B2 - 歯車の高周波表面焼入法 - Google Patents

歯車の高周波表面焼入法

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JPS5817244B2
JPS5817244B2 JP2220679A JP2220679A JPS5817244B2 JP S5817244 B2 JPS5817244 B2 JP S5817244B2 JP 2220679 A JP2220679 A JP 2220679A JP 2220679 A JP2220679 A JP 2220679A JP S5817244 B2 JPS5817244 B2 JP S5817244B2
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JP
Japan
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gear
tooth
heating
edge portions
heated
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JP2220679A
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JPS55113836A (en
Inventor
日吉 渡辺
祥弘 木原
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Fuji Electronics Industry Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electronics Industry Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D9/00Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
    • C21D9/32Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for gear wheels, worm wheels, or the like

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は歯車の新規な高周波表面焼入法に関するもので
ある。
従来より、リングギア等の歯車の歯及び歯底を高周波表
面焼入する場合には、第1図に示す如く、治具1に歯車
を装着支持させ、該歯車2の外周に沿って配設した円型
加熱コイル3に高周波電流を通じて該歯車2の全ての歯
21・・・及び歯底22・・・を誘導加熱し、加熱終了
後に加熱コイル3内周面の多数の噴射孔より冷媒を歯車
2に噴射するか、又は歯車2を冷媒浴中に浸漬すること
により、加熱部分を冷却して焼入するのが一般的であっ
た。
しかし乍ら、この焼入法によるときは、歯底22の上下
エツジ部が高周波誘導加熱のエツジ効果のために歯底中
央部よりも優先的に加熱され、且つ発生熱も該両エツジ
部に集積される結果、第2図に示す如く、該両エツジ部
22L222の硬化層深さは歯底中央部223よりも犬
となり、亦焼入組織も粗大化することから、時には焼割
れを生じたり、脆弱なものとなる等の大きい欠点があっ
た。
かかる欠点は、理論的には加熱コイルの形状・寸法、加
熱コイルと歯車との相対的位置関係、加熱周波数、加熱
電力、及び加熱時間などの諸条件を最適なものに選択・
組合せることによって解決可能であるが、通常の高周波
加熱機では周波数が一定でこれを変えることが出来ない
等、実際には条件の選択・組合せにより上記欠点を解消
することは不可能に近いものであった。
本発明は紙上の事情に鑑みてなされたものであって、既
述の歯車の高周波表面焼入法に於て、歯車2の胴輪の上
下表面201,202を歯底22・・・の上下エツジ部
221,222の近傍まで熱伝導性のよい被覆材にて被
覆したまま、高周波誘導加熱及び冷却を行なうことによ
り、上記の欠点を排除せんとするものである。
以下、歯車としてリングギアを焼入する場合を例に採っ
て、本発明焼入法を詳細に説明する。
第3図は本発明焼入法の一実施態様を示す断面図、第4
図は第3図丸枠内の拡大図であって、この実施態様の方
法は、リングギア2の胴輪(リング部)の上下表面20
1.202を歯底22・・・の上下エツジ部221.2
22の近傍まで、例えば黄銅、銅等の熱伝導性の良い金
属よりなる一対のリング状被覆材4,41にて上下から
嵌合被覆し、これを治具1に装着支持させて回転させな
がら、リングギア2の外周に沿って配設した円型加熱コ
イル3に高周波電流を通じて、全ての歯21・・・及び
歯底22・・・を高周波誘導加熱し、加熱終了後に加熱
コイル3内周面の多数の噴射孔(不図示)より冷媒を該
加熱部分に噴射して冷却することによって、リングギア
2の全ての歯21・・・及び歯底22・・・を一発で高
周波表面焼入するものである。
このようにリングギア2の胴輪の上下表面201.20
2を上下両エツジ部221.222の近傍まで熱伝導性
のよい被覆材4,41で被覆して歯21・・・及び歯底
22・・・を高周波表面焼入すると、歯底硬化層5の両
エツジ部221,222における深さが中央部223に
おける深さとほぼ同様(第4図参照)か、又は浅くなり
(第6図参照)、両エツジ部221.222の焼入組織
の粗大化を防止することができる。
その理由は、胴輪の上下表面201.202の大半が被
覆材4,41で被覆されているため、その被覆部分に於
ては高周波誘導加熱を受けず、且つ両エツジ部221゜
222に発生した熱が熱伝導性の良い被覆材4゜41に
伝導して拡散するため、両エツジ部221゜222にお
ける熱の過剰蓄積も生じないからである。
従って、本発明焼入法に於いては、被覆材4゜41の材
質、体積、形状、被覆面積等を種々変えることにより、
歯底22・・・の両エツジ部221゜222の硬化層深
さを調節することが可能である3第5図及び第6図は、
その一例を示すもので、ここでは上側の被覆材4として
厚肉で体積の大きいリング状被覆材を使用する一方、下
側の被覆材41として熱伝導性のよい治具1を兼用し、
これら被覆材4,41による胴輪上下表面201゜20
2の被覆面積を増大させると共に、両エツジ部221.
222から被覆材4,41への熱拡散を一層大ならしめ
て、両エツジ部221.222における硬化層深さが歯
底中央部223よりも浅くなるように焼入している。
このような硬化層深さの調節の仕方をすれば、上下両エ
ツジ部221゜222の硬化層深さを零とすることも可
能である。
尚、図例の場合は、いずれも円型加熱コイル3内周面の
多数の噴射孔(不図示)より冷媒をリングギア2の加熱
部分(歯21・・・及び歯底22・・・)に噴射して冷
却するようにしであるが、加熱終了後にリングギア2を
冷媒浴中に浸漬して冷却してもよいことは云うまでもな
い。
次に実施例を挙げて本発明焼入法を具体的に説明する。
実施例 第7図イに示す寸法形状のりングギア(モジュール2,
5、歯数96、材質545C)を、同図/1に示す寸法
形状の治具(材質BC)に嵌着支持させ、その上から同
図口に示す寸法形状の被覆材(材質BC)を嵌合し、こ
れを350 kW−40KHzの高周波焼入機にセット
して下記の焼入条件でリングギアの歯及び歯底を高周波
表面焼入れした。
加熱コイル:外径280mm、内径255mm、厚み9
myrtの長方形断面を有する円型コイル加熱コイルト
歯先との距離:約4.5mm電圧:8.OkV 電流:16A 入カニ128kW 加熱時間: 4 sec 冷却遅延時間:0°5 SeC 冷却方式:加熱コイルからの噴射式 冷媒:YS]3(ヤナセ製油■の水溶性油の商品名)の
3〜4%水溶液、25℃ 冷媒噴射量:約51/min 冷却時間: 4.4 sec リングギアの回転速度: 60 r、p、m。
焼入終了後、歯底の硬度(Hv)測定を行なったところ
、第8図のグラフに示す結果が得られた。
但し、グラフ中、A、B及びCは夫々歯底の上エツジ部
(上端からLoamの深さ)、中央部(上下両端から4
.5 mmの深さ)、及び下エツジ部(下端から1.0
龍の深さ)の測定値である。
第8図のグラフから、450Hv以上の有効硬化層深さ
は、歯底の上エツジ部で1.35mm、中央部で1.5
mm、下エツジ部で1.35mmであって、第6図に示
すような歯底硬化層形状となっていることが判る。
以上の説明並びに実施例から理解できるように、本発明
焼入法によれば、歯底の両エツジ部221゜222が中
央部223より深く焼入されないので、焼割れの発生、
或は焼入組織粗大化による脆弱化を充分防止することが
可能であり、亦被覆材4゜41の材質、体積、形状、被
覆面積等を種々選択することによって、奥底両エツジ部
221,222の硬化層深さを調節し歯底の硬化層形状
を変更できるのである。
しかも、このように被覆材4,41にて自由に調節でき
ると、加熱周波数の適用範囲が広くなり、各工場におけ
る現有設備装置がいずれも使用可能となるばかりではな
く、加熱コイルの形状・寸法、加熱コイルと歯車との相
対位置関係その他の条件設定の誤差許容範囲も広くなり
、条件設定並びに作業管理が楽で作業の再現性が向上す
るという利点もある。
紙上の如く、本発明は顕著な効果を奏し、すこぶる有用
なものである。
【図面の簡単な説明】 第1図は従来の歯車の高周波表面焼入法を説明する断面
図、第2図は第1図丸枠内の拡大図、第3図は本発明焼
入法の一実施態様を示す断面図、第4図は第3図丸枠内
の拡大図、第5図は本発明焼入法のもう一つの実施態様
を示す断面図、第6図は第5図丸枠内の拡大図、第7図
イ、口及びハはそれぞれ実施例で使用したリングギア、
被覆材及び治具の寸法図、第8図は歯底からの距離とH
v硬度との関係を示すグラフである。 図面の簡単な説明、1・・・・・・治具、2・・・・・
・歯車(リングギア)、21・・・・・・歯、22・・
・・・・歯底、201.202・・・・・・胴輪の一ト
下表面、221・・・・・・上エツジ部、222・・・
・・・下エツジ部、223・・・・・・中央部、3・・
・・・・加熱コイル、4,41・・・・・・被覆材、5
・・・・・・硬化層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 治具1に歯車2を装着支持させて回転させ、該歯車
    2の外周に沿って配設した円型加熱コイル3に高周波電
    流を通じて歯車2の全ての歯21・・・及び歯底22・
    ・・を高周波誘導加熱し、加熱終了後に冷却して該歯2
    1・・・及び歯底22・・・を表面焼入する方法に於て
    、歯車2の胴輪の上下表面201゜202を、歯底22
    ・・・の上下エツジ部221゜222の近傍まで熱伝導
    性のよい被覆材4,41で被覆して、上記の高周波誘導
    加熱及び冷却を行なうことを特徴とする歯車の高周波表
    面焼入法。
JP2220679A 1979-02-26 1979-02-26 歯車の高周波表面焼入法 Expired JPS5817244B2 (ja)

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JPS55113836A JPS55113836A (en) 1980-09-02
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63176722U (ja) * 1986-10-22 1988-11-16
RU2740130C1 (ru) * 2020-07-24 2021-01-11 Акционерное общество Научно-исследовательский и конструкторско-технологический институт подвижного состава (АО "ВНИКТИ") Способ закалки зубчатых колес

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