JPH04141522A - クランクシャフトの油穴部の焼入れ方法 - Google Patents
クランクシャフトの油穴部の焼入れ方法Info
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- JPH04141522A JPH04141522A JP26112690A JP26112690A JPH04141522A JP H04141522 A JPH04141522 A JP H04141522A JP 26112690 A JP26112690 A JP 26112690A JP 26112690 A JP26112690 A JP 26112690A JP H04141522 A JPH04141522 A JP H04141522A
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- Japan
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- oil hole
- laser beam
- quenching
- crank shaft
- hardening
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- Pending
Links
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、クランクシャフトの油穴部の焼入れ方法に係
り、特に焼入れ深さを油穴部のみ浅く焼入れして靭性を
持った捩り疲労強度の強いクランクシャフトを得ること
ができる油穴部の焼入れ方法に関する。
り、特に焼入れ深さを油穴部のみ浅く焼入れして靭性を
持った捩り疲労強度の強いクランクシャフトを得ること
ができる油穴部の焼入れ方法に関する。
従来の技術
クランクシャフトには、エンジンの回転に伴ない大きな
変動負荷が作用し、強い強度が求められる。特に油穴部
はいろいろな方向から穴があけられていて強度上から最
も弱い部位となっている。第3図において、従来該強度
を得るためにクランクシャフト1に高周波焼入れ処理が
施されているが、該従来方法では油穴部12周辺の温度
が高くなり、焼入れ深さ(硬化層1b)が深くなってし
まい、焼き割れが発生したり、靭性が低下する等の不具
合があった。
変動負荷が作用し、強い強度が求められる。特に油穴部
はいろいろな方向から穴があけられていて強度上から最
も弱い部位となっている。第3図において、従来該強度
を得るためにクランクシャフト1に高周波焼入れ処理が
施されているが、該従来方法では油穴部12周辺の温度
が高くなり、焼入れ深さ(硬化層1b)が深くなってし
まい、焼き割れが発生したり、靭性が低下する等の不具
合があった。
目 的
本発明は、上記した従来技術の欠点を除くためになされ
たものであって、その目的とするところは、油穴部の近
傍だけをレーザ焼入れすることにより、焼入れ深さを適
度な深さとすると共に靭性のある、捩り疲労強度の強い
製品を得ることであり、またこれによって耐久性能の優
れたクランクシャフトを得ることである。
たものであって、その目的とするところは、油穴部の近
傍だけをレーザ焼入れすることにより、焼入れ深さを適
度な深さとすると共に靭性のある、捩り疲労強度の強い
製品を得ることであり、またこれによって耐久性能の優
れたクランクシャフトを得ることである。
また他の目的は、クランクシャフトをレーザ焼入れする
ことにより、焼入れによる熱変形を防止して高精度のク
ランクシャフトを製作すると共に焼入れをオンライン処
理して製造効率を向上させることである。
ことにより、焼入れによる熱変形を防止して高精度のク
ランクシャフトを製作すると共に焼入れをオンライン処
理して製造効率を向上させることである。
構成
要するに本発明は、焼入れ性の優れた金属により製作さ
れたクランクシャフトに形成された油穴部にレーザ焼入
れ装置からレーザ光を照射して、前記油穴部の近傍だけ
をレーザ焼入れすることを特徴とするものである。
れたクランクシャフトに形成された油穴部にレーザ焼入
れ装置からレーザ光を照射して、前記油穴部の近傍だけ
をレーザ焼入れすることを特徴とするものである。
以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明する。クラ
ンクシャフト2は、焼入れ性の優れた金属により製作さ
れており、摺動部2aに潤滑油を供給するための油入2
bが形成されている。そして油入2bの周辺にレーザ焼
入れ装置3からレーザ光4が照射され、表面層2Cだけ
が焼入れ硬化される。
ンクシャフト2は、焼入れ性の優れた金属により製作さ
れており、摺動部2aに潤滑油を供給するための油入2
bが形成されている。そして油入2bの周辺にレーザ焼
入れ装置3からレーザ光4が照射され、表面層2Cだけ
が焼入れ硬化される。
第1図及び第2図において、油入2bの周辺にレーザ焼
入れ装置3からレーザ光4を照射すると、表面層2Cだ
けが加熱されて該金属の転移点以上の温度となる。レー
ザ光4が通り過ぎると、内部2dへの熱伝導により表面
層2cは急冷されてパーライトへ変態することなく固い
マルテンサイトになって焼入れが行われる。
入れ装置3からレーザ光4を照射すると、表面層2Cだ
けが加熱されて該金属の転移点以上の温度となる。レー
ザ光4が通り過ぎると、内部2dへの熱伝導により表面
層2cは急冷されてパーライトへ変態することなく固い
マルテンサイトになって焼入れが行われる。
例えば出力1000ワツトのレーザ焼入れ装置3を用い
て焼入\れ幅1,3mm、走査速度1.5m / m
i nで合金鋼を焼入れすると、焼入れ深さ0.18m
m、焼入れ硬度60Rcの焼入れ層が得られ、表面層2
Cが硬く、内部2dの靭性が保持された理想的な焼入れ
を行うことができる。
て焼入\れ幅1,3mm、走査速度1.5m / m
i nで合金鋼を焼入れすると、焼入れ深さ0.18m
m、焼入れ硬度60Rcの焼入れ層が得られ、表面層2
Cが硬く、内部2dの靭性が保持された理想的な焼入れ
を行うことができる。
作用
本発明は、上記のように構成されており、以下その作用
について説明する。レーザ焼入れによると、表面層2C
だけめ加熱であるため、熱によるクランクシャフト2の
変形が少なく後処理が容易であるばかりでなく高精度の
クランクシャフト2を製作できる。またレーザ焼入れは
、制御性が良いので、製造工程でのオンライン処理を行
うこともでき、製造効率を大幅に向上させることができ
る。
について説明する。レーザ焼入れによると、表面層2C
だけめ加熱であるため、熱によるクランクシャフト2の
変形が少なく後処理が容易であるばかりでなく高精度の
クランクシャフト2を製作できる。またレーザ焼入れは
、制御性が良いので、製造工程でのオンライン処理を行
うこともでき、製造効率を大幅に向上させることができ
る。
効果
本発明は、上記のように、油穴部の近傍だけをレーザ焼
入れするため、焼入れ深さを適度な深さとすることがで
きると共に靭性のある、捩り疲労強度の強い製品を得る
ことができ、またこの結果耐久性能の優れたクランクシ
ャフトを得ることができる効果がある。
入れするため、焼入れ深さを適度な深さとすることがで
きると共に靭性のある、捩り疲労強度の強い製品を得る
ことができ、またこの結果耐久性能の優れたクランクシ
ャフトを得ることができる効果がある。
またクランクシャフトをレーザ焼入れすることで焼入れ
による熱変形が防止できるため、高精度のクランクシャ
フトを製作し得ると共に焼入れをオンライン処理して生
産能率を向上させることができる効果がある。
による熱変形が防止できるため、高精度のクランクシャ
フトを製作し得ると共に焼入れをオンライン処理して生
産能率を向上させることができる効果がある。
第1図及び第2図は本発明の実施例に係り、第1図はク
ランクシャフトに対してレーザ焼入れしている状態を示
す斜視図、第2図はレーザ焼入れ後のクランクシャフト
油穴部の拡大縦断面図、第3図は従来例に係る高周波焼
入れ後のクランクシャフト油穴部の拡大縦断面図である
。 2はクランクシャフト、2bは油入、3はレーザ焼入れ
装置、4はレーザ光である。 特許出願人 日野自動車工業株式会社
ランクシャフトに対してレーザ焼入れしている状態を示
す斜視図、第2図はレーザ焼入れ後のクランクシャフト
油穴部の拡大縦断面図、第3図は従来例に係る高周波焼
入れ後のクランクシャフト油穴部の拡大縦断面図である
。 2はクランクシャフト、2bは油入、3はレーザ焼入れ
装置、4はレーザ光である。 特許出願人 日野自動車工業株式会社
Claims (1)
- 焼入れ性の優れた金属により製作されたクランクシャフ
トに形成された油穴部にレーザ焼入れ装置からレーザ光
を照射して、前記油穴部の近傍だけをレーザ焼入れする
ことを特徴とするクランクシャフトの油穴部の焼入れ方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26112690A JPH04141522A (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | クランクシャフトの油穴部の焼入れ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26112690A JPH04141522A (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | クランクシャフトの油穴部の焼入れ方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04141522A true JPH04141522A (ja) | 1992-05-15 |
Family
ID=17357462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26112690A Pending JPH04141522A (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | クランクシャフトの油穴部の焼入れ方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04141522A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2370584A (en) * | 2000-10-06 | 2002-07-03 | Perkins Engines Co Ltd | Hardening of crankshaft bearing surfaces |
GB2366572B (en) * | 2000-06-07 | 2003-01-08 | Honda Motor Co Ltd | Method of hardening workpiece with hole, and assistive tool for use therein |
US10138528B2 (en) | 2012-09-06 | 2018-11-27 | Etxe-Tar, S.A. | Method and system for laser hardening of a surface of a workpiece |
US10864603B2 (en) | 2015-03-17 | 2020-12-15 | Ikergune A.I.E. | Method and system for heat treatment of sheet metal |
-
1990
- 1990-09-29 JP JP26112690A patent/JPH04141522A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2366572B (en) * | 2000-06-07 | 2003-01-08 | Honda Motor Co Ltd | Method of hardening workpiece with hole, and assistive tool for use therein |
US6648995B2 (en) | 2000-06-07 | 2003-11-18 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Method of quenching workpiece with hole, assistive tool for use in quenching, and crankshaft |
GB2370584A (en) * | 2000-10-06 | 2002-07-03 | Perkins Engines Co Ltd | Hardening of crankshaft bearing surfaces |
US10138528B2 (en) | 2012-09-06 | 2018-11-27 | Etxe-Tar, S.A. | Method and system for laser hardening of a surface of a workpiece |
US10961597B2 (en) | 2012-09-06 | 2021-03-30 | Exteotar, S.A. | Method and system for laser hardening of a surface of a workpiece |
US11898214B2 (en) | 2012-09-06 | 2024-02-13 | Etxe-Tar, S.A. | Method and system for heat treating a workpiece |
US10864603B2 (en) | 2015-03-17 | 2020-12-15 | Ikergune A.I.E. | Method and system for heat treatment of sheet metal |
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