JPH1095549A - 用紙搬送装置および画像記録機 - Google Patents

用紙搬送装置および画像記録機

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JPH1095549A
JPH1095549A JP25278596A JP25278596A JPH1095549A JP H1095549 A JPH1095549 A JP H1095549A JP 25278596 A JP25278596 A JP 25278596A JP 25278596 A JP25278596 A JP 25278596A JP H1095549 A JPH1095549 A JP H1095549A
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JP
Japan
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sheet
paper
feed roller
feeding
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Application number
JP25278596A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Yamada
儀行 山田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給紙ローラにより積層した用紙から用紙を一
枚ずつ送り出し、さらに送りローラにより下流側へ搬送
するものにおいて、給紙ローラと同軸のカラーから用紙
の後端が抜けたとき、特定の箇所だけで送り量が急激に
変わることをなくし、画像記録機において高精度の画像
記録を可能にする。 【解決手段】 給紙ローラ41により積層した用紙から
用紙を一枚ずつ送り出し、送りローラ70によりさらに
下流側へ搬送するとき、給紙ローラと同軸のカラー42
が用紙と接し、給紙ローラと用紙の間隔を維持する。送
りローラが用紙をカラーの下から引き出すとき、送りロ
ーラは用紙を搬送する反作用として上流側へ移動する力
Fを受ける。用紙がカラー42から抜けた後、給紙ロー
ラ41と送りローラ70の間で、フィルム材74を用紙
に接し、用紙がカラー42から抜ける前よりも小さな抵
抗を与えることで、抵抗や搬送力の急激な変化を抑え、
送り量の変化を分散しドット配列の乱れを目立たなくす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層した用紙から
送出機構により一枚ずつ用紙を送り出しさらに送りロー
ラにより下流側へ搬送する用紙搬送装置およびそれを備
えた画像記録機に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、積層した用紙の上面に給紙ローラが接触して一枚の
用紙を送り出し、さらに送りローラにより記録ヘッド等
の前面へ搬送するものがある。このものにおいては送り
ローラが用紙を搬送し始めたとき、給紙ローラへの動力
伝達を遮断しても用紙の後部がまだ給紙ローラの下に残
っているので、用紙と給紙ローラとの間隔を回転自在な
カラーで保持するとともに、送りローラによる用紙の搬
送にともなってカラーを自在に回転させるようにしてい
る。または給紙ローラを動力伝達の遮断後も自在に回転
させるものもある。
【0003】しかし、カラーまたは給紙ローラが自在に
回転するといっても、その抵抗はゼロではないから、用
紙の後端がカラーまたは給紙ローラ(以下、給紙ロー
ラ、カラーを総称して送出機構という)から抜けると
き、用紙に作用していた抵抗が急激に減少する。これに
より送りローラによる送り量が狂う。
【0004】すなわち、用紙がカラーまたは給紙ローラ
の抵抗を受けているとき、送りローラは用紙を搬送する
反作用としてその搬送方向の上流側へ移動する力を受け
ている。一般に送りローラの軸と軸受孔の間に隙間が必
然的に存在し、このガタにより送りローラは搬送方向の
上流側へ動く。用紙の後端が送出機構から抜けると、そ
の反作用が急激に小さくなり、送りローラが前記隙間に
おいて搬送方向の下流側へ前進して、送り量が変化す
る。また、送りローラの負荷が急激に減少するから、送
りローラによる搬送力が変化する。それによって特定の
箇所だけで送り量が急激に変わり、画像記録機において
は記録画像が乱れるという問題が発生する。
【0005】本発明は、用紙の後端が送出機構から抜け
たときの抵抗の急激な変化や送りローラの搬送力の急激
な変化を抑えて、特定の箇所だけで送り量が急激に変わ
ることをなくし、画像記録機において高精度の画像記録
を可能にするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】この目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、積層し
た用紙から一枚ずつ送り出す給紙ローラを有する送出手
段と、積層した用紙を前記送出手段に向け付勢する用紙
台と、前記送出手段により送り出された用紙を下流側へ
搬送する送りローラと、少なくとも用紙の後端が前記送
出手段から抜けるとき、前記送出手段と前記送りローラ
との間において、その用紙が前記送出手段から抜ける前
よりも小さな抵抗を与える抵抗部材とを備えることを特
徴とする用紙搬送装置にある。
【0007】これにより、送出機構における給紙ローラ
が積層した用紙から一枚の用紙を送り出し、さらに送り
ローラによりそれを下流側へ搬送する。送出機構と送り
ローラとの間で抵抗部材が用紙に接することで、用紙の
後端が送出機構から抜けても抵抗部材で小さな抵抗を与
え、用紙の抵抗の急激な変化や送りローラの搬送力の急
激な変化を緩和し、送りローラの急激な位置変化を抑え
ることができ、特定の箇所だけで送り量が急激に変わる
ことがなくなる。
【0008】なお、送出機構において給紙ローラを送り
出しのために所定角度回転後動力伝達から遮断して、送
りローラによる搬送中には空回りするように構成するこ
ともできるが、好ましくは、請求項2に記載のように構
成とすることができる。すなわち前記送出機構の給紙ロ
ーラは、用紙に接する円弧状の外周部と、用紙に接しな
い切欠部とを有し、前記送出機構はさらに、前記給紙ロ
ーラと同軸上に回転自在に設けられ、前記給紙ローラの
外周部よりも小径で切欠部よりも大径をなし、前記給紙
ローラの切欠部が用紙と対向するとき給紙ローラと用紙
の間隔を維持するカラーを備える構成とする。これによ
り、給紙ローラによる送り出しが終了して切欠部が用紙
と対向すると、送りローラによりカラーの下から用紙を
引き出し、それにともないカラーが追従回転する。そし
て用紙の後端がカラーから抜けると、上記のように抵抗
部材で用紙に抵抗を与える。
【0009】また請求項1に記載の発明において、好ま
しくは請求項3に記載のように、前記抵抗部材を、自由
端を用紙に接した弾性のあるフィルム材から構成するこ
とで、用紙に所定の抵抗を容易に与えることができ、ま
た送出機構と送りローラの間にその両者間の距離を大き
くすることなく、つまり用紙搬送装置を大型化すること
なく組み込むことができる。
【0010】上記フィルム材は、好ましくは請求項4に
記載のように、上記請求項2のものにおいては、記給紙
ローラの軸に固定されるとともに自由端が前記カラーの
外周より外方へ突出する長さに形成され、前記給紙ロー
ラが切欠部を用紙と対向させたとき、自由端を用紙に接
する構成とする。これにより、フィルム材は給紙ローラ
とともに回転するが、給紙ローラによる送り出しが終了
して切欠部が用紙と対向すると、フィルム材の自由端が
用紙に接する。送りローラによりカラーの下から用紙を
引き出すと、用紙の後端がカラーから抜けた直後、フィ
ルム材で用紙に抵抗を与えることができる。
【0011】また、上記フィルム材は、好ましくは請求
項5に記載のように、前記送出手段から送りローラへの
用紙通路の一側を形成する通路壁に、自由端を接してい
る構成とすることができる。これにより、フィルム材
は、通路壁上を移動する用紙に常時接し、用紙の後端が
カラーから抜けた後も所定区間にわたって用紙に抵抗を
与えることができ、用紙の抵抗の変化や送りローラの搬
送力の変化を十分に緩和することができる。
【0012】上記の用紙搬送装置は、前記送りローラの
下流側に前記用紙上に記録する記録ヘッドを備える画像
記録機に実施することで、用紙後端が送出機構から抜け
る際の記録画像の乱れを少なくし高精度の画像記録を行
うことができる。
【0013】特に、用紙に向けてインク滴を吐出して画
像をドットマトリクス形式で記録するインクジェット式
記録ヘッドを用いる画像記録機のように、高解像度の画
像記録をするものにおいて、ドット間隔の乱れを少なく
し、美しい画像記録を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明をインクジェット式
の画像記録機に具体化した図面を参照して説明する。
【0015】画像記録機は、用紙搬送装置2により用紙
Sを一枚ずつを記録機構1の前面に搬送し、用紙Sに所
定の記録を行う。用紙Sは、一定寸法の矩形状に裁断さ
れたいわゆる単票用紙である。
【0016】記録機構1は、ガイドレール10に沿って
往復移動するキャリッジ11と、キャリッジ11に支持
されたインクカートリッジ12及び記録ヘッド13とか
ら構成される。ガイドレール10は、給紙装置2から供
給される用紙Sの幅方向、すなわち用紙Sの表面と平行
でかつ用紙Sの送り方向と直交する方向に配置される。
記録時には、キャリッジ11が不図示の駆動源(例えば
モータ)にて往復駆動されつつ記録ヘッド13からその
下方を通過する用紙Sに向かってインク滴が吐出され、
それにより用紙Sに文字や図形からなる画像がドットマ
トリクス形式で記録される。
【0017】用紙搬送装置2は、用紙Sを積層状態で収
容し、そこから一枚ずつ送り出す給紙機構3と、その給
紙機構の下流側でかつ記録機構1の上流側に位置する送
り機構7とからなる。給紙機構3は、用紙Sを積層状態
で収容するホッパ30と、ホッパ3から用紙Sを送り出
すための送出機構4と、ホッパ3から送り出される用紙
Sが突き当たるように設けられた壁部5と、その壁部5
に設けられたストッパ機構6とを有する。
【0018】ホッパ30は、画像記録機のフレーム8に
形成されたホッパ受け凹部80により、その先端側(用
紙Sの送出端側)を下にして斜めに傾いた状態で支持さ
れる。ホッパ30の内部には、用紙Sを積層支持する用
紙台31が設けられる。用紙台31はホッパ30の後端
側に設けられた回動軸34を中心として回動可能であ
り、バネ35により用紙Sの先端側が押し上げられ、送
出機構4側に付勢される。図2に示すように、用紙台3
1の上面には摩擦部材36が取付けられ、用紙Sの枚数
が少ないとき(例えば2、3枚のとき)には全ての用紙
Sが用紙台31の上面を滑って一度に送り出されること
を防止している。摩擦部材36としては例えばコルクが
使用される。
【0019】送出機構4は、用紙Sの幅方向と平行な支
持軸40と、支持軸40上に間隔をおいて取付けられた
複数の給紙ローラ41と、複数のカラー42を有する。
支持軸40は、フレーム8の上面に立つ一対の側壁81
間に橋渡して支持され、不図示の駆動源により図1の時
計方向に回転可能である。給紙ローラ41は、支持軸4
0と同軸の円弧を描くように湾曲する外周部410と、
その外周部410よりも半径方向中心側に後退した切欠
部411とを有する。給紙ローラ41は支持軸40と一
体に回転可能とされている。外周部410はその周方向
において一枚の用紙Sを後述する送り機構7の送りロー
ラ70と従動ローラ71との間まで送り出すのに必要な
長さを有する。
【0020】カラー42は、曲率一定の外周面を有する
円板状に形成され、支持軸40に対して相対的に回転自
在である。カラー42の外周面は給紙ローラ41の外周
部410の外径よりも僅かに小径に設定され、給紙ロー
ラ41の切欠部411よりも半径方向外側に位置する。
支持軸40が図1の時計方向に回転して給紙ローラ41
の外周部410が用紙台31にて押し上げられた用紙S
に接触すると、ホッパ30の最上位の用紙Sが送り出さ
れる。給紙ローラ41の回転が進行して切欠部411が
ホッパ30側に対向すると、ホッパ30内に残された用
紙Sがカラー42の外周面に突き当てられる。これによ
り、用紙Sの送出完了後、給紙ローラ41が用紙Sから
離れた状態に保持されながら、送り機構7により搬送さ
れる用紙Sに追従してカラー42が回転される。そして
次の用紙Sの送り出しが開始される迄の間、用紙Sの浮
き上がりが阻止される。
【0021】図1に示すように、壁部5はホッパ受け凹
部80の一側においてフレーム8に一体に形成される。
壁部5の詳細を図3、図4に示す。壁部5には、ホッパ
30の先端から下降する用紙Sを受け止める用紙受け面
50と、この用紙受け面50の上方に連続し、ホッパ3
0から送り出し方向前方へ向かうにしたがって上昇する
傾斜面51とが形成される。ホッパ受け凹部80一側の
用紙受け面50から連続して記録ヘッド13と対向する
位置へ延びるフレーム8の通路壁82に沿って、ホッパ
30から送り出された用紙Sのための用紙通路が形成さ
れる。
【0022】傾斜面51には用紙通路側に開口した凹所
510が設けられ、その凹所510内に上述したストッ
パ機構6が配置される。なお、傾斜面51は湾曲させて
もよく、その表面に送り出し方向へ延びる突条部511
を設けてもよい。突条部511が設けられている場合に
は、その突条部511の上面によって傾斜面51の形状
が規定される。
【0023】ストッパ機構6は、軸60を中心に揺動し
て傾斜面51から出没可能なストッパ61と、このスト
ッパ61を傾斜面51からホッパ30側へ突出するよう
に付勢するコイルバネ62とを有する。軸60は傾斜面
51に対して送り出し方向上流側に位置して用紙の幅方
向と平行に設けられ、ストッパ61はその軸と反対側の
端部、すなわち傾斜面51に対して下流側の端部を傾斜
面51から突出させている。その突出状態においてホッ
パ側に向いたストッパ61の面610は、傾斜面51に
対してホッパ側から見て鈍角に傾斜し、用紙Sと接触可
能な面となっている。用紙Sの送り出し方向に関して傾
斜面51よりも接触面610の方が勾配が大きい。ま
た、ストッパ61は、その一端(軸側の端部)から突出
したアーム63を凹所510の一側上面に当接させるこ
とで、傾斜面51からの最大突出位置を規制している。
【0024】ストッパ61はフレーム8と同様の樹脂に
て形成され、その剛性は接触面610に突き当たる用紙
Sが押す力に抗して一定形態を保つように高く設定され
ている。コイルバネ62がストッパ61を押す力は、用
紙Sの剛性に応じてストッパ61が傾斜面51から出没
するように設定され、それにより用紙Sの剛性に応じた
適切な分離効果が保障される。
【0025】すなわち、剛性の大きい用紙S(例えばハ
ガキや封筒のような厚紙)が接触面610を押すときに
は、図4に実線で示すようにストッパ61が傾斜面51
とほぼ同一面まで押し込まれ、つまり用紙通路から退避
し、用紙Sの先端が傾斜面51を滑りつつホッパ30か
ら送り出される。このとき、ホッパ30から複数の用紙
Sが同時に送り出されても、それらの用紙Sが傾斜面5
1に沿って湾曲することで、相互に分離される。その結
果、最上位の用紙Sのみが給紙ローラ41に押されて傾
斜面51を乗り越える。
【0026】一方、通常の薄紙など剛性の小さい用紙S
がストッパ61を押すときには、図3(a)に示すよう
にその用紙Sの剛性ではバネ62がほとんど圧縮される
ことなくストッパ61が傾斜面51から突出し、図3
(b)、(c)に示すように、用紙Sは湾曲してストッ
パ61を乗り越え、送り出される。この場合、ストッパ
61が傾斜面51下に退避した場合と比較して用紙Sの
先端部が大きく湾曲するので、剛性の小さい用紙Sでも
十分に分離され、最上位の用紙Sよりも下の用紙Sはス
トッパ61にて確実に拘束される。
【0027】このように剛性の小さい用紙Sは専らスト
ッパ61にて分離されるので、傾斜面51の勾配は剛性
の大きい用紙Sに対して適切な分離作用が働くように設
定すればよく、それにより種々の用紙Sをそれらの剛性
の大小に拘りなく確実に分離できる。
【0028】送り機構7は、送りローラ70および従動
ローラ71と、従動ローラ71を支持するレバー部材7
2とから構成される。送りローラ70は外周上部を壁面
82の開口83から用紙通路に露出し、図2に示すよう
にその露出部分に長手方向にわたって複数個の従動ロー
ラ71が接触している。各従動ローラ71はそれぞれ別
々のレバー部材72に支持され、バネ73により送りロ
ーラ70に押圧する方向に付勢されている。送りローラ
70と従動ローラ71の回転中心軸線は、それぞれ用紙
Sの幅方向と平行である。
【0029】図5は、送出機構4の拡大図である。給紙
ローラ41の軸40には、抵抗部材、例えば弾性のある
薄板状の金属または樹脂製のフィルム材43が固定され
ている。フィルム材43は、軸40から給紙ローラ41
の切欠部411側へ延び、自由端がカラー42の外周よ
り外方へ突出する長さに形成されており、給紙ローラ4
1が切欠部411を用紙Sと対向させたとき、自由端を
用紙に接する。またフィルム材43は、図2に示すよう
に複数のカラー42の間に適宜間隔を置いて設けられ、
用紙に対してその幅方向にほぼ均等に接する。フィルム
部材43は、用紙Sがカラー42とバネ35との間で受
ける抵抗よりも小さな抵抗を用紙に与える。
【0030】給紙機構3における給紙ローラ41が図1
において時計方向に回転すると、ホッパ30から一枚の
用紙を送り出す。その用紙の先端は、送りローラ70と
従動ローラ71の接点部に当接する。このとき、送りロ
ーラ70は図1の時計方向に回転しているか、停止して
おり、用紙Sは記録ヘッド13側へは搬送されない。こ
の状態で給紙ローラ41はさらに所定角度回転を続け、
用紙Sが通路壁82上で湾曲し、その先端を上記接点部
に位置決めするとともに、ホッパ30から送り出された
際の傾きを修正する。いわゆるレジストをする。
【0031】その後、送りローラ70が図1の反時計方
向に回転して送りローラ70と従動ローラ71とで用紙
Sを挟んで用紙の先頭記録位置を記録ヘッド13と対向
する位置へ搬送する一方、給紙ローラ41は当初から一
回転し、切欠部411が用紙Sと対向したところ、つま
り図1の初期状態に戻ったところで停止する。
【0032】記録機構1が用紙S上に1行記録するごと
に、送りローラ70はその用紙を所定量ずつ送り、用紙
Sの後方部分をホッパ30から引き出す。このときカラ
ー42がホッパ30内に残された用紙Sと接触している
から給紙ローラ41が用紙Sから離れた状態に保持され
ながら、用紙Sの引き出しに追従してカラー42が回転
する。用紙Sはバネ3の付勢によりカラー42に押し付
けられ、カラー42は軸40に対して摩擦をもって回転
するから、送りローラ70による用紙の引き出しには所
定の抵抗が作用し、カラー42と送りローラ70間で用
紙Sは、ぴんと張った状態になる。
【0033】上記抵抗によって、送りローラ70は用紙
Sを搬送する反作用で自身が搬送方向上流側へ力Fを受
け、送りローラ70の軸74とフレーム8の軸受孔の間
に必然的に生じる隙間において同側へ移動する。仮に、
上記フィルム材43がない場合には、この状態から、用
紙Sの後端がカラー42から抜けると、用紙の抵抗が急
激に減少し、また送りローラ70による搬送力が急激に
大きくなり、さらに送りローラ70の軸は軸受孔内を下
流側へ急激に移動する。つまり送りローラ70による送
り量が狂うことになる。
【0034】本発明の上記実施形態によれば、給紙ロー
ラ41の回転にともなってフィルム材43も一回転する
が、給紙ローラ41が停止したときフィルム材43の自
由端が用紙Sの上面に接する。送りローラ70による用
紙の搬送により、カラー42の下から用紙を引き出す
と、カラー42が追従回転するとともに、フィルム材4
3も当初どのように用紙に接触していても図5に示すよ
うに用紙に追従して下流側へ湾曲する。そして、用紙の
後端がカラー42の下を抜けても、なおフィルム材43
が用紙Sに、カラー42から抜ける前よりも小さな抵抗
を与える。
【0035】これにより、用紙の抵抗が段階的に減少
し、また送りローラ70による搬送力も段階的に大きく
なり、さらに送りローラ70の軸は軸受孔内をフィルム
材の抵抗を受けながら徐々に下流側へ移動する。したが
って送り量の変化が分散され、特定の箇所だけ送り精度
が低下することを防止でき、記録ドットの配列が特定箇
所だけ目立って乱れることがなくなり、高精度の画像記
録を可能にする。特に、インクジェット式記録ヘッドに
より、高解像度の記録をするものにおいては、ドット
径、ドットピッチが非常に微細になり、高い送り精度が
要求されるが、上記構成で容易に美しい画像記録を達成
することができる。
【0036】なお、上記構成において図2のように軸4
0の長手方向に間隔を置いた複数のフィルム材43の長
さを相互に異ならせることで、用紙の抵抗や搬送力を一
層ゆるやかに変化させることができる。その場合、用紙
幅の中央に対して左右対称に長さを設定することで、用
紙に傾きを与えることが少なくなる。
【0037】図6は、他の実施形態を示すものである。
この実施形態では、フィルム材74をレバー部材72の
上流側の面に貼付し、その自由端を送出機構4と送り機
構7間の通路壁82に接触し、送り機構7側に湾曲して
いる。フィルム材74は、複数個のレバー部材72のそ
れぞれに設けられている。フィルム部材74は、上記の
実施形態と同様に、用紙Sがカラー42とバネ35との
間で受ける抵抗よりも小さな抵抗を用紙に与える。この
実施形態では、カラー42と用紙Sの接点からフィルム
材74と用紙Sの接点までの距離が、上記実施形態のも
のよりも大きいから、その距離間で送りローラ70の軸
が軸受孔内を徐々に下流側へ移動すればよく、送り量の
変化が一層ゆるやかに分散され、記録ドットの配列の乱
れを一層少なくすることができる。
【0038】なお、上記各実施形態において給紙ローラ
を円形とするとともにカラーを省略し、給紙ローラが送
り出しのために所定角度回転後に動力伝達を遮断し、送
りローラによる搬送中には空回りするように構成するこ
ともできる。また、本発明の用紙搬送装置は、インクジ
ェット式の画像記録機に限らず、レーザー式等の他の画
像記録機、コピー機、ファクシミリ等の各種の印刷装置
に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るインクジェット式の画
像記録機のホッパから記録機構に至る部分の縦断面図。
【図2】図1の矢印B方向からの平面図。
【図3】剛性の小さい用紙が分離される状態を示す図。
【図4】剛性の大きい用紙が分離される状態を示す図。
【図5】送出機構の拡大図。
【図6】他の実施形態を示す送出機構、送り機構の拡大
図。
【符号の説明】
1…記録機構 2…用紙搬送装置 30…ホッパ 4…送出機構 40…支持軸 41…給紙ローラ 42…カラー 43…抵抗部材(フィルム材) 70…送りローラ 74…抵抗部材(フィルム材)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層した用紙から一枚ずつ送り出す給紙
    ローラを有する送出手段と、 積層した用紙を前記送出手段に向け付勢する用紙台と、 前記送出手段により送り出された用紙を下流側へ搬送す
    る送りローラと、 少なくとも用紙の後端が前記送出手段から抜けるとき、
    前記送出手段と前記送りローラとの間において、その用
    紙が前記送出手段から抜ける前よりも小さな抵抗を与え
    る抵抗部材とを備えることを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記送出手段の給紙
    ローラは、用紙に接する円弧状の外周部と、用紙に接し
    ない切欠部とを有し、 前記送出手段はさらに、前記給紙ローラと同軸上に回転
    自在に設けられ、前記給紙ローラの外周部よりも小径で
    切欠部よりも大径をなし、前記給紙ローラの切欠部が用
    紙と対向するとき給紙ローラと用紙の間隔を維持するカ
    ラーを備えることを特徴とする用紙搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記抵抗部材は、自
    由端を用紙に接した弾性のあるフィルム材からなること
    を特徴とする用紙搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記抵抗部材は、自
    由端を用紙に接した弾性のあるフィルム材からなり、そ
    のフィルム材は前記給紙ローラの軸に固定されるととも
    に自由端が前記カラーの外周より外方へ突出する長さに
    形成され、前記給紙ローラが切欠部を用紙と対向させた
    とき、自由端を用紙に接することを特徴とする用紙搬送
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、前記フィルム材は、
    前記送出手段から送りローラへの用紙の搬送路の一側を
    形成する通路壁に、自由端を接していることを特徴とす
    る用紙搬送装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかの用紙搬送装置
    を備え、前記送りローラの下流側に前記用紙上に記録す
    る記録ヘッドを備えることを特徴とする画像記録機。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記記録ヘッドは、
    用紙に向けてインク滴を吐出して画像をドットマトリク
    ス形式で記録するインクジェット式記録ヘッドであるこ
    とを特徴とする画像記録機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003020128A (ja) * 2001-07-06 2003-01-21 Kyocera Corp 給紙装置

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JP2003020128A (ja) * 2001-07-06 2003-01-21 Kyocera Corp 給紙装置

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