JP2002308460A - 従動ローラ及び記録装置 - Google Patents

従動ローラ及び記録装置

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JP2002308460A
JP2002308460A JP2001111801A JP2001111801A JP2002308460A JP 2002308460 A JP2002308460 A JP 2002308460A JP 2001111801 A JP2001111801 A JP 2001111801A JP 2001111801 A JP2001111801 A JP 2001111801A JP 2002308460 A JP2002308460 A JP 2002308460A
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sheet
driven roller
roller
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roller body
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JP2001111801A
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Katsuyuki Kondo
勝行 近藤
Chikako Akaha
千加子 赤羽
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被搬送体を、圧痕を生じさせることなく良好
に搬送できると共に、搬送体を安価な構造で確実に搬送
できること。 【解決手段】 走行可能なキャリッジに搭載された記録
ヘッドが、シート搬送機構部23により搬送されたシー
トSに画像を記録し、上記シート搬送機構部が、プラテ
ン21と従動ローラ25Aとの間にシートを挟んで搬送
する記録装置において、上記従動ローラは、弾性体から
構成されたローラ本体50にリング部材51が一体に設
けられてなり、リング部材は、表面摩擦抵抗がローラ本
体よりも小さく、外径がローラ本体よりも大きく、半径
方向に撓み変形可能に構成されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は従動ローラに関し、
更にシートを搬送するシート搬送機構部に上記従動ロー
ラを備え、シートに画像を記録する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録装置は、シート搬送機構部により搬
送されたシートに、記録ヘッドが文字を含む画像を記録
するものである。このような記録装置には、図8に示す
ように、シート搬送機構部100がシート案内101、
プラテン102及び従動ローラ103を有して構成され
るものがある。このシート搬送機構部100では、互い
に圧接されたプラテン102と従動ローラ103とが、
シート案内101の案内面104に供給されたシート1
05を挟持して搬送する。
【0003】上述のシート搬送機構部100における従
動ローラ103には、シート105としての複写紙を搬
送する場合に、この複写紙に圧痕を生じさせない程度の
柔らかさが要請される。更に、この従動ローラ103に
は、図示しない自動シート供給装置からシート105が
供給される場合、図9に示すように、このシート105
の先端が引っ掛からない程度の表面摩擦抵抗を有するこ
とが要請される。
【0004】シート105の先端が従動ローラ103の
表面に引っ掛かった場合には、自動シート供給装置から
のシート105が、プラテン102と従動ローラ103
とのニップ点106直近まで到達できないので、その
後、これらのプラテン102及び従動ローラ103によ
るシート105の搬送に支障が生ずることがある。
【0005】上述の要請を満たすために、従来の従動ロ
ーラ103は、ゴム材料にて円周面体を形成し、その表
面にフッ素コート等の樹脂コートを、例えば厚さ20μ
m被覆して構成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従動
ローラ103はフッ素コート処理自体が高価である。し
かも、フッ素コート処理に際し、ホルダ107に嵌合す
る従動ローラ103の軸部分にマスキングを施す必要が
あるので、処理工程が増加してしまう。これらのことか
ら、従動ローラ103のコストが上昇してしまう。
【0007】また、コート層が樹脂であるため、このコ
ート層が摩耗によって損傷したり、ゴム材質の円周面体
の変形によりコート層に亀裂が発生する等の不具合が生
ずる恐れがある。
【0008】本発明の目的は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、被搬送体を、圧痕を生じさせること
なく良好に搬送できる従動ローラ、及びこの従動ローラ
を備えた記録装置を提供することにある。また、本発明
の他の目的は、被搬送体を安価な構造で確実に搬送でき
る従動ローラ、及びこの従動ローラを備えた記録装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、駆動円周面体との間に被搬送体を挟んで搬送する従
動ローラにおいて、弾性体から構成されたローラ本体に
リング部材が一体に設けられて成り、上記リング部材
は、表面摩擦抵抗が上記ローラ本体よりも小さく、外径
が上記ローラ本体よりも大きく、半径方向に撓み変形可
能に構成されたことを特徴とするものである。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記リング部材は、ローラ本体の両端
部に一体に設けられたことを特徴とするものである。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、上記リング部材は樹脂製であ
り、外側リング部と、ボス部と、これらを連結するばね
性を備えた複数のリブと、を有して構成されたことを特
徴とするものである。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載の発明において、上記ローラ本体は、
ゴム材料にて構成されたことを特徴とするものである。
【0013】請求項5に記載の発明は、走行可能なキャ
リッジに搭載された記録ヘッドが、シート搬送機構部に
より搬送されたシートに画像を記録し、上記シート搬送
機構部が、駆動円周面体と従動ローラとの間にシートを
挟んで搬送する記録装置において、上記従動ローラは、
弾性体から構成されたローラ本体にリング部材が一体に
設けられて成り、上記リング部材は、表面摩擦抵抗が上
記ローラ本体よりも小さく、外径が上記ローラ本体より
も大きく、半径方向に撓み変形可能に構成されたことを
特徴とするものである。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、上記従動ローラのリング部材は、ロー
ラ本体の両端部に一体に設けられたことを特徴とするも
のである。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項5または
6に記載の発明において、上記従動ローラのリング部材
は樹脂製であり、外側リング部と、ボス部と、これらを
連結するばね性を備えた複数のリブと、を有して構成さ
れたことを特徴とするものである。
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項5乃至7
のいずれかに記載の発明において、上記従動ローラのロ
ーラ本体は、ゴム材料にて構成されたことを特徴とする
ものである。
【0017】請求項1乃至8に記載の発明には、次の作
用がある。
【0018】弾性体から構成されたローラ本体にリング
部材が一体に設けられて従動ローラが構成され、上記リ
ング部材は、表面摩擦抵抗がローラ本体よりも小さく、
外径がローラ本体よりも大きく、半径方向に撓み変形可
能に構成されている。このため、駆動円周面体と従動ロ
ーラとの間に被搬送体(シート)を挟んだとき、従動ロ
ーラのローラ本体が弾性変形し、リング部材が撓み変形
するので、被搬送体としての複写紙に圧痕を生じさせる
ことなく、この被搬送体を良好に搬送することができ
る。
【0019】また、ローラ本体よりも大径のリング部材
が撓み変形して、ローラ本体とともに駆動円周面体に圧
接するので、自動シート供給装置から供給されたシート
の先端が、リング部材の周面を滑り動いて、駆動円周面
体とローラ本体及びリング部材とのニップ点へ案内され
る。このため、その後、これら駆動円周面体と従動ロー
ラ(ローラ本体及びリング部材)とにより、安価の構造
で、被搬送体を確実に搬送することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。
【0021】図1は、本発明に係る記録装置の一実施の
形態が適用されたドットインパクトプリンタのプリンタ
本体を示す斜視図である。図2は、図1のドットインパ
クトプリンタを示す側断面図である。
【0022】これらの図に示す記録装置としてのプリン
タ10は、記録ヘッドの図示しない多数の記録ワイヤ
を、インクリボン31(図2)を介してシートSに打ち
付けてドットを記録することにより、文字を含む画像を
印刷するドットインパクトプリンタである。
【0023】ここで、シートSは、単票紙や連続紙など
の普通紙の他に、通帳や葉書、封筒などである。特に、
上記単票紙は単票複写紙を含み、連続紙は連続複写紙を
含む。
【0024】上記プリンタ10は、図1に示すように、
記録装置本体としてのプリンタ本体11と、このプリン
タ本体11に着脱自在に装着されたプッシュトラクタユ
ニット12及び排出ユニット13と、同じくプリンタ本
体11に着脱自在に装着された自動シート供給装置34
と、プリンタ本体11の上方、下方をそれぞれ覆うアッ
パケース38及びロアケース39と、を有して構成され
る。
【0025】上記プリンタ本体11は、本体フレームと
してのベースフレーム14、シート案内フレーム15、
左サイドフレーム16(図1)及び右サイドフレーム1
7と、記録ヘッド18及びキャリッジ19を備えた印刷
機構部20と、プラテン21、シート案内22及び従動
ローラ25(図2)を備えたシート搬送機構部23と、
を有して構成される。
【0026】ベースフレーム14及びシート案内フレー
ム15は、図2に示すようにほぼ平行配置され、これら
のベースフレーム14及びシート案内フレーム15の両
端に上記左サイドフレーム16、右サイドフレーム17
がそれぞれ立設して固定される。これらの左サイドフレ
ーム16と右サイドフレーム17間に、図1に示すよう
に、キャリッジガイド軸24が架け渡されて回動可能に
枢支され、プラテン21が架け渡されて回転自在に配設
されている。シート案内22は、左サイドフレーム16
と右サイドフレーム17との間に配設されて、シート案
内フレーム15に嵌合して固定されている。また、左サ
イドフレーム16及び右サイドフレーム17の後方部、
上方部それぞれには、前記プッシュトラクタユニット1
2、排出ユニット13をそれぞれ装着可能な図示しない
トラクタユニット装着部、排出ユニット装着部が設けら
れている。
【0027】図2に示すプッシュトラクタユニット12
は、シートSとしての連続紙をシート搬送機構部23へ
送り出し、自動シート供給装置34は、シートSとして
の単票紙を1枚づつシート搬送機構部23へ供給する。
また、排出ユニット13は、連続紙または単票紙をシー
ト搬送機構部23からプリンタ10外へ引き出すもので
ある。
【0028】つまり、プッシュトラクタユニット12の
トラクタベルト26の回転により、このトラクタベルト
26のピン27の作用で、連続紙は、シート搬送機構部
23のシート案内22に案内され、このシート案内22
とプラテン21との間に形成されるシート搬送経路28
を経て記録ヘッド18へ向い、矢印α方向に送給され
る。このプッシュトラクタユニット12の非動作時に、
自動シート供給装置34から単票紙が一枚づつ、シート
搬送経路28を経て記録ヘッド18へ供給可能とされ
る。また、排出ユニット13の排出ローラ29の回転に
より、後述のごとく、記録ヘッド18により文字等が記
録された連続紙または単票紙は、シート搬送機構部23
のプラテン21から矢印β方向に引き出される。これに
より、連続紙または単票紙は、キャリッジ19の後述の
主走査方向に直交する副走査方向に搬送される。
【0029】ここで、自動シート供給装置34は、装置
フレーム40にホッパ41が回動可能に、更に供給ロー
ラ42が回転可能にそれぞれ軸支されたものである。ホ
ッパ41はホッパばね43に付勢されて、ホッパ41上
に複数枚積層されたシートSのうち、最上位のシートS
を供給ローラ42に接触可能とする。この状態で供給ロ
ーラ42が回転することにより、自動シート供給装置3
4内の複数枚のシートSのうち、最上位のものから1枚
づつ(単票複写紙にあっては一綴りづつ)、プリンタ1
0のシート搬送経路28内へ供給される。
【0030】本実施の形態では、上記自動シート供給装
置34の供給ローラ42は、プラテン21、プッシュト
ラクタユニット12のトラクタベルト26及び排出ユニ
ット13の排出ローラ29と共に、シート搬送モータ4
8(図1)により駆動される。つまり、自動シート供給
装置34の供給ローラ42は、プラテン21を逆転駆動
させるときのシート搬送モータ48の逆転動作時に正転
駆動されて、自動シート供給装置34からプリンタ10
にシートS(単票複写紙を含む単票紙)を供給する。ま
た、上記供給ローラ42は、プラテン21を正転駆動さ
せるときのシート搬送モータ48の正転動作時に空回り
状態となり停止する。
【0031】図1に示す前記キャリッジ19は、キャリ
ッジガイド軸24に摺動自在に挿通されると共に、記録
ヘッド18を搭載する。キャリッジガイド軸24がプラ
テン21と平行に配置されることから、キャリッジ19
は、これらのプラテン21及びキャリッジガイド軸24
の軸方向と一致する主走査方向に移動(走行)可能に設
けられる。
【0032】図示しないキャリッジ駆動モータの正転ま
たは逆転により、キャリッジ19は、タイミングベルト
30を介しキャリッジガイド軸24に案内されて、主走
査方向における図1の左向きまたは右向きに走行され
る。
【0033】前記記録ヘッド18は多数の記録ワイヤ
(図示せず)を備え、これらの記録ワイヤの突出方向前
方にインクリボン31(図2)が位置する。記録ヘッド
18は、キャリッジ19と共に主走査方向に走行する間
に、記録ワイヤを突出動作させてインクリボン31に打
ち当て、インクリボン31のインクを、プラテン21と
インクリボン31との間に搬送されるシートS(連続紙
または単票紙等)に付着させて、このシートSに文字を
含む画像を記録する。
【0034】記録ヘッド18による記録動作は、キャリ
ッジ19が主走査方向左向きまたは右向きに走行する間
に、記録ヘッド18の記録ワイヤにより一行分の記録が
なされ、この一行分の記録がなされる度に、シートSが
連続紙の場合には、図2に示すシート搬送機構部23の
プラテン21、プッシュトラクタユニット12及び排出
ユニット13が、また、シートSが単票紙の場合には、
シート搬送機構部23のプラテン21、従動ローラ25
及び排出ユニット13が、それぞれシートSを所定量
(通常行間分)搬送させ、これらの動作が繰り返される
ことにより実施される。
【0035】尚、図2に示す符号32は、ベースフレー
ム14とシート案内フレーム15との間に開口して形成
されて、プリンタ10の下方からシート搬送機構部23
内へシートSを供給するためのボトムシート供給口であ
る。
【0036】ところで、図3に示すように、シート搬送
機構部23は、前述の如くシート案内22、駆動円周面
体としてのプラテン21、及び一対の従動ローラ25を
有して構成される。これらのシート案内22の案内面3
7とプラテン21との間で、シートSを搬送するシート
搬送経路28が構成される。
【0037】従動ローラ25を回転自在に支持するホル
ダ45は、圧縮スプリング46を介して、シート案内2
2内に昇降可能に配置される。レリースレバー47(図
1)の操作により連続紙を搬送させるときには、ホルダ
45は、図3に示す圧縮スプリング46の付勢力に抗し
て下降動作し、従動ローラ25をプラテン21から離反
させる。また、レリースレバー47の操作により単票紙
(単票複写紙を含む)を搬送させる場合には、ホルダ4
5は、圧縮スプリング46の付勢力の作用で従動ローラ
25をプラテン21に圧接させる。
【0038】従動ローラ25は、シートSとしての連続
紙がプッシュトラクタユニット12により供給されると
きには、プラテン21から離反しているため停止状態に
ある。このとき、連続紙は、前述の如く、プラテン21
とプッシュトラクタユニット12とにより、シート搬送
経路28内を記録ヘッド18へ向けて搬送される。ま
た、従動ローラ25は、シートSとしての単票紙(単票
複写紙を含む)が自動シート供給装置34から供給され
ているときには、プラテン21に圧接されて回転するの
で、この供給された単票紙をプラテン21との間に挟ん
でシート搬送経路28内を搬送させる。
【0039】これら一対の従動ローラ25のうち、自動
シート供給装置34側に位置する従動ローラ25Aは、
図6に示すように、ゴム材料等の弾性体にて形成された
ローラ本体50と、樹脂にて形成されたリング部材51
とを有して構成される。
【0040】ローラ本体50には、中心に回転軸52が
圧入され、この回転軸52の両端にリング部材51が圧
入される。これにより、リング部材51がローラ本体5
0の両端部に位置付けられて一体化される。また、ロー
ラ本体50は、シートSが複写紙の場合、プラテン21
との間でこの複写紙を挟持したときに、この複写紙に圧
痕が生じない程度の柔らかさに設定される。例えば、ロ
ーラ本体50は、硬さ60°程度に設定される。
【0041】上記リング部材51は、図7に示すよう
に、ボス部53と、外側リング部54と、これらを連結
する複数本のリブ55とを有して構成される。
【0042】ボス部53の内周に回転軸52が圧入可能
とされる。外側リング部54は、外径がローラ本体50
の外径よりも若干大径に形成される。更に、外側リング
部54は、表面摩擦抵抗がローラ本体50の表面摩擦抵
抗よりも小さな(例えば表面摩擦係数0.2程度以下)
に設定されて、図5に示すように、自動シート供給装置
34から供給されたシートS(単票紙)の先端が引っ掛
かること無く滑るよう構成される。
【0043】リブ55は、外側リング部54を半径方
向、つまり図7に示す矢印A方向に撓み変形可能とする
ようばね性を備えて構成される。これにより、図5に示
すように、従動ローラ25Aがプラテン21に圧接した
とき、外側リング部54は回転軸52へ接近する方向に
撓み変形して、ローラ本体50と共にプラテン21に接
触する。これらローラ本体50及びリング部材51の外
側リング部54がプラテン21に接触する部分が、ニッ
プ点Nである。
【0044】プラテン21と従動ローラ25Aとが圧接
した場合にも、リング部材51の外側リング部54は、
ニップ点N以外ではローラ本体50よりも大径である。
このため、自動シート供給装置34からシートS(単票
紙)が供給されて、プラテン21が矢印O方向に逆転
し、且つ従動ローラ25が矢印P方向に逆転していると
きにも、自動シート供給装置34からのシートSの先端
は、従動ローラ25の外側リング部54の周面を滑り動
いてニップ点N直近まで案内される。
【0045】その後、シート搬送モータ48(図1)が
正転駆動されて、プラテン21が矢印Q方向に正転さ
れ、且つ従動ローラ25が矢印R方向に正転されたと
き、先端がニップ点N直近に位置付けられたシートS
(単票紙)は、直ちにプラテン21及び従動ローラ25
により挟持されて記録ヘッド18方向へ搬送される。
【0046】従って、上記実施の形態によれば、次の効
果及びを奏する。
【0047】弾性体から構成されたローラ本体50に
リング部材51が一体に設けられて従動ローラ25Aが
構成され、上記リング部材51は、表面摩擦抵抗がロー
ラ本体50よりも小さく、外径がローラ本体50よりも
大きく、半径方向に撓み変形可能に構成されている。こ
のため、プラテン21と従動ローラ25Aとの間にシー
トSを挟んだとき、従動ローラ25Aのローラ本体50
が弾性変形し、リング部材51が撓み変形するので、シ
ートSとしての複写紙に圧痕を生じさせること無く、こ
のシートSを良好に搬送することができる。
【0048】従動ローラ25Aにおいて、ローラ本体
50よりも大径のリング部材51が撓み変形して、ロー
ラ本体50と共にプラテン21に圧接するので、自動シ
ート供給装置34から供給されたシートSの先端が、リ
ング部材51の周面を滑り動いて、プラテン21と従動
ローラ25Aのローラ本体50及びリング部材51との
ニップ点Nへ案内される。このため、その後、これらプ
ラテン21と従動ローラ25Aとにより、安価な構造
で、シートSを確実に搬送することができる。
【0049】以上、本発明を上記実施の形態に基づいて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0050】例えば、上記実施の形態では、従動ローラ
25Aを構成するリング部材51はローラ本体50の両
端部に設けられたものを述べたが、ローラ本体50の中
央部にも設けられても良く、また、この中央部にのみ設
けられても良い。
【0051】また、上記実施の形態では、ローラ本体5
0及びリング部材51から構成された従動ローラ25A
が、自動シート供給装置34側に位置するものについて
述べたが、記録ヘッド18側に位置する従動ローラ25
をも同様な構成にしても良い。
【0052】更に、上記実施の形態では、駆動円周面体
がプラテン21の場合を述べたが、駆動ローラであって
も良い。
【0053】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
係る従動ローラによれば、被搬送体を圧痕を生じさせる
ことなく良好に搬送できる。更に、この発明に係る従動
ローラによれば、被搬送体を安価な構造で確実に搬送で
きる。
【0054】請求項5に記載の発明に係る記録装置によ
れば、シート(特に複写紙)を圧痕を生じさせることな
く良好に搬送できる。更に、この発明に係る記録装置に
よれば、シートを安価な構造で確実に搬送できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の一実施の形態が適用さ
れたドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜
視図である。
【図2】図1のドットインパクトプリンタを示す側断面
図である。
【図3】図2のシート搬送機構部を示す断面図である。
【図4】図3の一部を拡大して示す拡大断面図である。
【図5】図4の従動ローラがプラテンに圧接した時の状
態を示す断面図である。
【図6】図4の従動ローラを示す斜視図である。
【図7】図6のリング部材を示す斜視図である。
【図8】従来のドットインパクトプリンタにおけるシー
ト搬送機構部を示す断面図である。
【図9】図8の一部を拡大して示す拡大断面図である。
【符号の説明】
10 プリンタ(記録装置) 18 記録ヘッド 19 キャリッジ 21 プラテン(駆動円周面体) 23 シート搬送機構部 25、25A 従動ローラ 50 ローラ本体 51 リング部材 53 ボス部 54 外側リング部 55 リブ S シート(被搬送体)
フロントページの続き Fターム(参考) 2C059 CC02 CC06 CC11 CC14 CC25 CC26 3F049 AA01 CA05 CA15 CA16 CA21 DA11 DA12 DA19 LA07 LB03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動円周面体との間に被搬送体を挟んで
    搬送する従動ローラにおいて、 弾性体から構成されたローラ本体にリング部材が一体に
    設けられて成り、 上記リング部材は、表面摩擦抵抗が上記ローラ本体より
    も小さく、外径が上記ローラ本体よりも大きく、半径方
    向に撓み変形可能に構成されたことを特徴とする従動ロ
    ーラ。
  2. 【請求項2】 上記リング部材は、ローラ本体の両端部
    に一体に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の
    従動ローラ。
  3. 【請求項3】 上記リング部材は樹脂製であり、外側リ
    ング部と、ボス部と、これらを連結するばね性を備えた
    複数のリブと、を有して構成されたことを特徴とする請
    求項1または2に記載の従動ローラ。
  4. 【請求項4】 上記ローラ本体は、ゴム材料にて構成さ
    れたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    の従動ローラ。
  5. 【請求項5】 走行可能なキャリッジに搭載された記録
    ヘッドが、シート搬送機構部により搬送されたシートに
    画像を記録し、上記シート搬送機構部が、駆動円周面体
    と従動ローラとの間にシートを挟んで搬送する記録装置
    において、 上記従動ローラは、弾性体から構成されたローラ本体に
    リング部材が一体に設けられて成り、 上記リング部材は、表面摩擦抵抗が上記ローラ本体より
    も小さく、外径が上記ローラ本体よりも大きく、半径方
    向に撓み変形可能に構成されたことを特徴とする記録装
    置。
  6. 【請求項6】 上記従動ローラのリング部材は、ローラ
    本体の両端部に一体に設けられたことを特徴とする請求
    項5に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 上記従動ローラのリング部材は樹脂製で
    あり、外側リング部と、ボス部と、これらを連結するば
    ね性を備えた複数のリブと、を有して構成されたことを
    特徴とする請求項5または6に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 上記従動ローラのローラ本体は、ゴム材
    料にて構成されたことを特徴とする請求項5乃至7のい
    ずれかに記載の記録装置。
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