JPH1095430A - ロール部材用パレット - Google Patents

ロール部材用パレット

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JPH1095430A
JPH1095430A JP24798896A JP24798896A JPH1095430A JP H1095430 A JPH1095430 A JP H1095430A JP 24798896 A JP24798896 A JP 24798896A JP 24798896 A JP24798896 A JP 24798896A JP H1095430 A JPH1095430 A JP H1095430A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 どのようなサイズのロール部材であっても、
支障なく確実に収容することができ、汎用性に優れたロ
ール部材用パレットを提供する。 【解決手段】 蝶番を介して起倒自在に支持された一対
のロール受部材50と、一対のロール受部材50を、互
いの間隔を変更自在に支持するスライダー41と、パレ
ットベース10のロール受部材スライド経路に沿って複
数設けられたピン係合孔13と、ロール受部材50の下
端に設けられ、ロール受部材起立状態ではピン係合孔1
3に係合してロール受部材50のスライド移動を阻止す
るととに、倒伏状態ではピン係合孔13との係合を解除
してロール受部材50のスライド移動を許容する固定ピ
ン52とを備え、ロール受部材50を所望のスライド位
置で起立操作することにより、固定ピン52がピン係合
孔13のいずれかに係合して、ロール受部材50が固定
されるよう構成されてなるロール部材用パレット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アルミニウム
箔、合成樹脂フィルム等の帯状部材が巻回されたロール
部材の運搬、保管等に好適に用いられるロール部材用パ
レットに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のパレットとしては、例えば実公
昭58−2793号公報に開示されるように、方形のパ
レットベースの前後に、ロール受枠が内側に倒伏可能に
立設され、ロール部材の巻心両端を上記ロール受枠に支
持して、ロール部材を横架状態に収容するものが周知で
ある。またこのパレットは、その四隅に、前後のロール
受枠とともに起倒する支柱が設けられており、ロール部
材収容状態において、支柱上端に、他のロール部材用パ
レットを載置することにより、パレットを複数段に積み
重ねることができる一方、ロール部材未収容状態におい
ては、前後のロール受枠とともに各支柱をパレット上に
倒伏させることにより、コンパクトに折り畳めるように
構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ロール部材用パレットは、一対のロール受枠の間隔が一
定であるのに対し、収容されるロール部材は、巻回され
る帯状部材の種類等によって、巻心の長さや巻物本体の
幅等が異なっている。このため、特定のパレットにおい
て、小さいサイズのロール部材を収容する場合、例え
ば、ロール部材の巻心が短過ぎて、巻心の両端が、前後
のロール受枠まで届かず、ロール部材を横架状態に収容
できないことがあり、また逆に、大きいサイズのロール
部材を収容する場合、ロール部材の巻物本体の幅寸法が
大き過ぎて、巻物本体がロール受枠に干渉することによ
り、ロール部材を収容できないという不具合が生じる。
このように従来のロール部材用パレットは、特定サイズ
のロール部材しか収容することができず、収容するロー
ル部材の種類ごとに、サイズの異なる複数種のパレット
を準備する必要があり、汎用性に劣るという問題があっ
た。
【0004】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、どのようなサイズのロール部材であっても、支障な
く確実に収容することができ、汎用性に優れたロール部
材用パレットを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、方形のパレットベースの前後に、互いに
対向する少なくとも一対のロール受部材が内側に倒伏可
能に立設され、ロール部材の巻心両端が、起立状態の前
記一対のロール受部材の上部に支持されることによって
ロール部材が横架状態に収容されるロール部材用パレッ
トであって、前記一対のロール受部材を、互いの間隔を
変更し得る態様にスライド自在に支持するスライド手段
と、ロール受部材起立状態においては前記ロール受部材
のスライド移動を阻止するとともに、倒伏状態において
は前記ロール受部材のスライド移動を許容するスライド
位置固定手段とを備え、前記ロール受部材を所望のスラ
イド位置において起立操作することにより、その位置に
ロール受部材が固定されるよう構成されてなるものを要
旨とする。
【0006】本発明のロール部材用パレットは、収容す
るロール部材の大きさに合わせて、対向するロール受部
材を互いに接離させて離間距離を適当に調整することに
より、どのような種類のロール部材であっても、巻心両
端を一対のロール受部材により確実に支持することがで
きる。
【0007】本発明においては、前記スライド手段が、
前記パレットベースの前後にそれぞれスライド自在に取
り付けられた一対のスライダーにより構成され、前記一
対のスライダーにそれぞれ回転自在に取り付けられた安
定板に、前記ロール受部材が固定されて、前記安定板の
回転動作に基づき、前記ロール受部材が起倒するよう構
成され、前記スライド位置固定手段が、前記安定板の下
面に突設されたロール受部材固定ピンと、前記パレット
ベースにおける前記ロール受部材のスライド移動経路に
沿って複数設けられたピン係合孔とにより構成され、前
記ロール受部材の起立操作により、前記固定ピンが前記
複数のピン係合孔のうちいずれかに係合するとともに、
倒伏操作により前記固定ピンと前記ピン係合孔との係合
が解除されるよう構成されるものが好ましい。
【0008】更に本発明においては、ロール部材収容状
態において、そのロール部材の巻物本体を前後両側から
押圧するように挟み込んで、ロール部材の固定を図る巻
物端面押え部材が、前記一対のロール受部材の内面側に
それぞれ設けられてなる構成を採用するのが望ましい。
すなわちこの場合には、パレット運搬中等におけるロー
ル部材のがたつき等を確実に防止できる。
【0009】また本発明においては、前記パレットベー
スの4隅に支柱が起倒自在に設けられ、各支柱を起立さ
せた状態において、その支柱上端に、他のロール部材用
パレットが積み重ねられるよう構成するのが良い。すな
わちこの場合には、ロール収容状態のまま、パレットを
上下に複数段積み重ねることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明の実
施形態であるロール部材用パレット(P)について詳細
に説明する。
【0011】図1ないし図4に示すように、この実施形
態のロール部材用パレット(P)は、角パイプ部材が格
子状に組み付けられることにより形成された方形のパレ
ットベース(10)を具備している。
【0012】パレットベース(10)の四隅には、角パ
イプ部材からなる脚体(20)が上下方向突出状に固着
されるとともに、各脚体(20)の下端には逆椀状の脚
座(21)が固着されている。更に脚座(21)の下端
同士が水平補強材(22)により連結されるとともに、
更にその水平補強材(22)とパレットベース(10)
の周囲枠との間に複数の垂直補強材(23)が架け渡さ
れて、複数の垂直補強材(23)間に、フォークリフト
トラックのフォークを挿入するためのフォーク挿通孔
(24)が形成されている。
【0013】前側2本の脚体(20)は、パレットベー
ス(10)よりも上部において、後面側(内側)が開放
されるとともに、後側2本の脚体(20)は、前面側
(内側)が開放されている。更に図5に示すように各脚
体(20)の両側壁上端には、楔部材係合用切欠部(2
5)が形成されている。
【0014】また脚体(20)の上部に嵌入される角パ
イプ製の支柱(30)は、両側壁下端部に長さ方向に長
い長孔(31)が形成されており、連結ピン(36)が
長孔(31)内に挿入されるようにして脚体(20)の
両側壁に固定されている。これにより支柱(30)が垂
直に配置された状態(起立状態)では、長孔(31)の
範囲内において、垂直上下方向にスライド自在に構成さ
れるとともに、連結ピン(36)が長孔(31)の最下
端位置に配置された状態、すなわち支柱(30)を上方
へ持ち上げた状態においては、支柱(30)が、連結ピ
ン(36)を支点にして内側に倒伏可能に構成されてい
る。
【0015】更に支柱(30)の両側壁下部には、上記
脚体(20)の楔部材係合用切欠部(25)に係合可能
な楔部材(35)が下向き状態に固定されている。そし
て支柱(30)を起立させた際、長孔(31)に沿って
支柱(30)を下方に落とし込むと、楔部材(35)が
脚体(20)の係合用切欠部(25)内に係合すること
により、支柱(30)が起立状態に保持されるよう構成
されている。
【0016】また各支柱(30)の上部には、位置決め
ピン(37)が突設されるとともに、そのピン(37)
に対応して、パレットベース(10)及び各支柱(3
0)には位置決め孔(38)が穿設されている。そして
各支柱(30)を倒伏させた際に、位置決めピン(3
7)を位置決め孔(38)に挿入することにより、各支
柱(30)の位置固定が図られて、支柱(30)がパレ
ット搬送時等にがたつくのを防止できるよう構成されて
いる。
【0017】一方、図1ないし図9に示すように、パレ
ットベース(10)の中間部には、互いに平行に前後方
向に伸びる一対の縦フレーム(11)(11)が左右に
それぞれ一対ずつ配置されており、各一対の縦フレーム
(11)(11)を上方から覆うようにして、下向きコ
字型のスライダー(41)がそれぞれ外嵌されている。
更に各スライダー(41)の両側片には、前後方向に伸
びる長孔(42)が穿設されており、この長孔(42)
に挿通されたガイドボルト(43)が縦フレーム(1
1)(11)に固定される。これによりスライダー(4
1)が長孔(42)の範囲内において、縦フレーム(1
1)(11)に沿って前後にスライドし得るよう構成さ
れている。なおスライダー(41)の下面側には、縦フ
レーム(11)(11)の内面に転がり接触するガイド
ローラ(44)が固定されており、このローラ(44)
が縦フレーム(11)(11)の内面に沿って転動する
ことにより、スライダー(41)のスライド動作がスム
ーズに行われるように構成されている。
【0018】またパレットベース(10)における縦フ
レーム(11)(11)及び前後枠(12)(12)に
は、複数の固定ピン挿入孔(13)が前後方向に沿って
所定の間隔おきに穿設されており、その固定ピン係合孔
(13)に対応して、スライダー(41)の端部には、
図6に示すように固定ピン挿通孔(45)が形成されて
いる。
【0019】更にスライダー(41)の上面には、安定
板(46)の一端側(内端側)が蝶番軸(47)を介し
て回転自在に取り付けられている。
【0020】またロール部材(1)を支持するためのロ
ール受部材(50)は、図6ないし図9に示すように、
両側フレーム(51)と、その両側フレーム(51)
(51)間を閉塞するように設けられた面板(53)と
を備えている。
【0021】そしてこのロール受部材(50)の両側フ
レーム(51)(51)の下端が、上記安定板(46)
の他端側(外端側)上面に固着され、安定板(46)が
その一端側を支点として回転することにより、ロール受
部材(50)が起倒するよう構成されている。
【0022】更にロール受部材(50)の両側フレーム
(51)(51)の下端に対応して、安定板(46)の
下面側には、下方に突出するようにしてロール受部材固
定ピン(52)(52)が固定されている。そしてロー
ル受部材(50)を起立させた状態においては、固定ピ
ン(52)(52)が、スライダー(41)の固定ピン
挿通孔(45)に挿通されて、適当な位置の固定ピン係
合孔(13)に係合することによりスライダー(41)
のスライド移動、換言すればロール受部材(50)のス
ライド移動が阻止されるよう構成されている。更にロー
ル受部材(50)を内側に倒伏させると、固定ピン(5
2)が、ピン係合孔(13)及びピン挿通孔(45)か
ら抜け出して、スライダー(41)のスライド移動が許
容され、ロール受部材(50)を前後にスライドできる
ように構成されている。
【0023】ロール受部材(50)における面板(5
3)の上端部中央は、半円弧状のロール受凹部(53
a)が形成されるとともに、一方側のフレーム(51)
の上端には、ロール押え金具(54)の一端が回転自在
に取り付けられる。このロール押え金具(54)の中央
は、上方に湾曲されてロール押え凹部(54a)が形成
されるとともに、他端側には図10に示すように、ボル
ト挿入溝(54b)が形成されている。
【0024】更にロール受部材(50)における他方側
フレーム(51)の側壁上端部には、ロール押え金具
(54)のボルト挿入溝(54b)に対応して、ボルト
(55)の一端が回転自在に取り付けられるとともに、
そのボルト(55)の他端側に蝶ねじ(56)が螺着さ
れている。
【0025】そしてロール押え金具(54)を回転操作
してロール受凹部(53a)を開放した状態では、その
ロール受凹部(53a)に、ロール部材(1)の巻心
(2)端部を嵌合して設置できるよう構成されている。
更にその状態でロール押え金具(54)を回転操作して
巻心(2)の上側を閉塞し、ボルト(55)をロール押
え金具(54)のボルト挿入溝(54b)に挿入してか
ら、蝶ねじ(56)を締め付けることにより、巻心
(2)がロール受凹部(53a)とロール押え金具(5
4)とで挟持されるよう構成されている。またこの状態
から、蝶ねじ(56)を緩めてボルト(55)をボルト
挿入溝(54b)から抜き出し、更にロール押え金具
(54)を回転させて巻心(2)の上側を開放すること
により、ロール部材(1)を取り出せるように構成され
ている。
【0026】図8に示すように、ロール受部材(50)
における面板(53)のほぼ中央には、軸線方向の移動
が阻止されるとともに、軸回り方向の回転が許容される
ようにして、略円筒形のスペーサ部材(61)が貫設さ
れている。このスペーサ(61)の内側端部には、軸芯
を一致させるようにしてナット部材(62)が固着され
るとともに、外側の端部外周には押え部材操作用ハンド
ル(63)が固定されている。更にナット部材(62)
には雄ねじ軸(64)が螺着されるとともに、その雄ね
じ軸(64)の内側端部には、板状の巻物端面押え部材
(65)が固定され、更にその押え板(65)の内面側
には緩衝用ラバー(66)が取り付けられている。
【0027】またロール受部材(50)の面板(53)
の下部には、ガイド孔(67)が穿設されるとともに、
そのガイド孔(67)に挿通配置されたガイド棒(6
8)の内端が、巻物端面押え部材(65)の外面側に固
定されている。
【0028】そして押え部材操作用ハンドル(63)を
回転操作することにより、ナット部材(62)が回転し
て雄ねじ軸(64)が前後に進退するとともに、その進
退動作に伴って巻物端面押え部材(65)が前後に移動
するよう構成されている。このときガイド棒(68)が
ガイド孔(67)に対しスライドすることにより、巻物
端面押え部材(65)がその回り止めが図られながら、
前後にスムーズに移動するように構成されている。
【0029】本実施形態のロール部材用パレット(P)
は以上のように構成されており、巻心(2)に、アルミ
ニウム箔、合成樹脂フィルム等の帯状部材が巻回された
ロール部材(1)を、以下に説明するようにして収容す
る。
【0030】まず4隅の支柱(30)をそれぞれ起立さ
せて、各支柱(30)を脚体(20)に対し下方へ落と
し込み、支柱(30)下端両側の楔部材(35)を脚体
(20)の楔部材係合用切欠部(25)に係合して、各
支柱(30)を起立状態に保持する。
【0031】更に各ロール受部材(50)を、倒伏させ
たままの状態で、前後にスライドさせて、収容しようと
するロール部材(1)の大きさに対応する位置で起立さ
せる。これによりロール受部材(50)下端の固定ピン
(52)が、パレットベース(10)の複数の固定ピン
係合孔(13)のうち、適当な孔(13)に係合して、
ロール部材(1)が所望のスライド位置に起立状態に保
持される。
【0032】続いて、ロール受部材(50)上端におけ
るロール押え金具(54)を開放しておいて、ロール部
材(1)の巻心(2)の両端部を、前後に対応するロー
ル受部材(50)のロール受凹部(53a)にそれぞれ
嵌合するようにして、ロール部材(1)をパレット内に
横架状態に支持する。
【0033】次にロール押え金具(54)を閉じてか
ら、ロール押えボルト(55)を押え金具(54)のボ
ルト挿入溝(54b)に挿入し、その状態で蝶ねじ(5
6)を締め付けて、ロール押え金具(54)により巻心
(2)をロール受凹部(53a)側に押さえ付けるよう
にして保持する。
【0034】続いてロール受部材(50)の面板(5
3)に設けられた押え部材操作用ハンドル(63)を回
転操作して、巻物端面押え部材(65)を内側に進出さ
せていき、ロール部材(1)の巻物本体端面に押し付
け、押え部材(65)によりロール部材(1)の巻物本
体端面を前後両側から挟み込むようにして固定する。
【0035】こうしてパレット(P)へのロール部材
(1)の収容が完了する。
【0036】このように収容されたロール部材(1)
は、巻心(2)の両端が支持されてパレット内部に実質
的に宙吊り状態に収容されるので、運搬、保管時におい
て、巻物(3)に直接悪影響が及ぶようなことはなく、
ロール部材(1)を安全に収容することができる。更に
ロール部材(1)の巻物本体(3)の端面が、押え板
(65)により前後両側から押え付けられて固定されて
いるため、運搬中におけるロール部材(1)のがたつき
等を有効に防止することができる。
【0037】また本実施形態のパレット(P)は、ロー
ル部材(1)を収容した状態において、そのパレット
(P)の4本の支柱(30)の上端に、他のパレット
(P)の脚体(20)下端の脚座(21)を載置するこ
とによって、安定した状態で上下に複数段積み重ねるこ
とも可能であり、ロール部材(1)の保管を効率良く行
うことができる。
【0038】一方、上記のように収容されたロール部材
(1)をパレット(P)から取り出すには、まずロール
受部材(50)のハンドル(63)の操作により、巻物
端面押え部材(65)を外側に後退移動させて、その押
え部材(65)による巻物本体(3)への押し付けを解
除する。
【0039】更にロール受部材(50)の上部におい
て、ロール押えボルト(55)の蝶ねじ(56)を緩め
て、ロール押え金具(54)のボルト挿入溝(54b)
から脱外した後、ロール押え金具(54)を開く。こう
してロール部材(1)の巻心(2)の上側を開放し、ロ
ール部材(1)を上方へ持ち上げるようにして取り出
す。
【0040】また本実施形態のパレット(P)を、ロー
ル未収容状態で保管しておくような場合には、支柱(3
0)及びロール受部材(50)を、それぞれパレットベ
ース(10)上に倒伏させて、コンパクトな状態に折り
畳み、その状態で保管するようにすればよい。なお図1
1に示すように、本実施形態のパレット(P)は、コン
パクトに折り畳んだ状態で、上下に複数段積み上げて保
管することも可能である。
【0041】以上のように本実施形態のパレット(P)
は、前後に対向配置されたロール受部材(50)を、前
後方向にスライド自在に支持するとともに、所望のスラ
イド位置に固定可能に構成しているため、ロール部材
(1)の大きさに合わせて、前後のロール受部材(5
0)の離間距離を適当に調整することにより、どのよう
なサイズのロール部材(50)であっても、巻心両端を
前後のロール受部材(50)に確実に支持させることが
できる。このようにどのようなサイズのロール部材
(1)であっても、支障なく収容することができ、優れ
た汎用性を得ることができる。しかも対向するロール受
部材(50)(50)の離間距離の調整は、ロール受部
材(50)をスライドさせて起立させるという簡単な操
作で行うことができる。
【0042】更にロール受部材(50)のスライド移動
を阻止するための構成として、ロール受部材(50)側
の固定ピン(52)を、ベースパレット(10)側の固
定ピン係合孔(13)に係合させるという簡単な構成を
採用しているため、ロール受部材(50)周辺の構造、
ひいてはパレット全体の構造を簡素に仕上げることがで
きるとともに、構造が簡素であるため、装置信頼性も高
く、十分な耐久性も得ることができる。
【0043】また本実施形態のパレット(P)は、安定
板(46)を介して、ロール受部材(50)を取り付け
るようにしているため、ロール受部材(50)を安定し
た起立状態に保持することができ、ロール部材(1)
を、より安定した状態に収容することができる。
【0044】更に本実施形態のパレット(P)は、ロー
ル受部材(50)に設けた巻物端面押え部材(65)に
より、ロール部材(1)を前後両側から挟み込んで固定
するようにしているため、パレット運搬中等におけるロ
ール部材(1)のがたつきを確実に防止でき、ロール部
材(1)の損傷、劣化等を、より確実に防止することが
できる。
【0045】なお上記実施形態においては、ロール部材
(1)を2つ収容するタイプのパレットについて説明し
ているが、本発明は、ロール部材を1つ収容するタイプ
のパレットにも、3つ以上収容するタイプのパレットに
も適用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明のロール部材用パレ
ットによれば、対向配置された一対のロール受部材を、
互いに接離する方向にスライド自在に支持するととも
に、所望のスライド位置に固定可能に構成していため、
収容するロール部材の大きさに合わせて、対向するロー
ル受部材の離間距離を適当に調整することにより、どの
ような種類のロール部材であっても、巻心両端を一対の
ロール受部材により確実に支持できて支障なく収容する
ことができ、優れた汎用性を得ることができる。しかも
対向するロール受部材の離間距離の調整は、ロール受部
材のスライド操作や起倒操作等の簡単な操作で行え、更
に構造も簡素で、装置信頼性が高く、十分な耐久性も得
ることができるという効果がある。
【0047】本発明において、一対のロール受部材の内
面側に、ロール部材収容状態において、巻物端面押え部
材を進出させてロール部材の巻物本体両端面に押し付け
て、ロール部材を固定する巻物端面押え部材を設ける場
合には、パレット運搬中等におけるロール部材のがたつ
きを確実に防止でき、ロール部材の損傷等を確実に防止
できるという利点がある。
【0048】本発明において、パレットベースの4隅
に、支柱が起倒自在に設けられてなる構成を採用する場
合には、起立させた支柱の上端に、他のパレットを載置
することによって、安定した状態で複数のパレットを上
下に積み重ねることができ、ロール部材の保管等を、一
段と効率良く行えるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるロール部材用パレッ
トを示す斜視図である。
【図2】実施形態のパレットを示す平面図である。
【図3】実施形態のパレットを示す正面図である。
【図4】実施形態のパレットを示す側面図である。
【図5】実施形態のパレットにおける支柱周辺を示す側
面図である。
【図6】実施形態のパレットにおけるロール受部材周辺
を分解して示す斜視図である。
【図7】実施形態のパレットにおけるロール受部材周辺
を示す内面図である。
【図8】図7のA−A線断面図である。
【図9】図7のB−B線断面図である。
【図10】実施形態のパレットにおけるロール押えボル
ト周辺を示す斜視図である。
【図11】実施形態のパレットを折り畳んで複数段積み
上げた状態で示す斜視図である。
【符号の説明】
1…ロール部材 2…巻心 3…巻物本体 10…パレットベース 13…固定ピン係合孔(スライド位置固定手段) 30…支柱 41…スライダー(スライド手段) 46…安定板 50…ロール受部材 52…固定ピン(スライド位置固定手段) 65…巻物端面押え部材 P…パレット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形のパレットベースの前後に、互いに
    対向する少なくとも一対のロール受部材が内側に倒伏可
    能に立設され、ロール部材の巻心両端が、起立状態の前
    記一対のロール受部材の上部に支持されることによって
    ロール部材が横架状態に収容されるロール部材用パレッ
    トであって、 前記一対のロール受部材を、互いの間隔を変更し得る態
    様に支持するスライド手段と、 ロール受部材起立状態においては前記ロール受部材のス
    ライド移動を阻止するとともに、倒伏状態においては前
    記ロール受部材のスライド移動を許容するスライド位置
    固定手段とを備え、 前記ロール受部材を所望のスライド位置において起立操
    作することにより、その位置にロール受部材が固定され
    るよう構成されてなることを特徴とするロール部材用パ
    レット。
  2. 【請求項2】 前記スライド手段が、前記パレットベー
    スの前後にそれぞれスライド自在に取り付けられた一対
    のスライダーにより構成され、 前記一対のスライダーにそれぞれ回転自在に取り付けら
    れた安定板に、前記ロール受部材が固定されて、前記安
    定板の回転動作に基づき、前記ロール受部材が起倒する
    よう構成され、 前記スライド位置固定手段が、前記安定板の下面に突設
    されたロール受部材固定ピンと、前記パレットベースに
    おける前記ロール受部材のスライド移動経路に沿って複
    数設けられたピン係合孔とにより構成され、 前記ロール受部材の起立操作により、前記固定ピンが前
    記複数のピン係合孔のうちいずれかに係合するととも
    に、倒伏操作により前記固定ピンと前記ピン係合孔との
    係合が解除されるよう構成されてなる請求項1記載のロ
    ール部材用パレット。
  3. 【請求項3】 ロール部材収容状態において、そのロー
    ル部材の巻物本体を前後両側から押圧するように挟み込
    んで、ロール部材の固定を図る巻物端面押え部材が、前
    記一対のロール受部材の内面側にそれぞれ設けられてな
    る請求項1又は2記載のロール部材用パレット。
  4. 【請求項4】 前記パレットベースの4隅に支柱が起倒
    自在に設けられ、 各支柱を起立させた状態において、その支柱上端に、他
    のロール部材用パレットが積み重ねられるよう構成され
    てなる請求項1ないし3のいずれかに記載のロール部材
    用パレット。
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