JPH1095224A - ビスカスヒータ - Google Patents

ビスカスヒータ

Info

Publication number
JPH1095224A
JPH1095224A JP8250087A JP25008796A JPH1095224A JP H1095224 A JPH1095224 A JP H1095224A JP 8250087 A JP8250087 A JP 8250087A JP 25008796 A JP25008796 A JP 25008796A JP H1095224 A JPH1095224 A JP H1095224A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
chamber
heat generating
viscous
viscous heater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8250087A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3567643B2 (ja
Inventor
Takahiro Moroi
隆宏 諸井
Takashi Ban
孝志 伴
Shigeru Suzuki
鈴木  茂
Satoshi Yagi
聖史 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP25008796A priority Critical patent/JP3567643B2/ja
Priority to US08/929,780 priority patent/US5816236A/en
Priority to DE19741408A priority patent/DE19741408C2/de
Publication of JPH1095224A publication Critical patent/JPH1095224A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3567643B2 publication Critical patent/JP3567643B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24VCOLLECTION, PRODUCTION OR USE OF HEAT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F24V40/00Production or use of heat resulting from internal friction of moving fluids or from friction between fluids and moving bodies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】粘性流体の厳しい収容量管理を不要とするとと
もに、粘性流体の劣化による発熱量の低下を確実に防止
可能なビスカスヒータを提供する。 【解決手段】発熱室10を密閉状態とし、ハウジングに
間隙の容積を超える粘性流体を収容可能な貯留室SRを
密閉状態で配設する。発熱室10と貯留室SRとは、回
収溝3a及び回収孔3cと、供給溝3f及び供給孔3e
とにより連通されている。回収溝3aはロータ16の外
周に向かって延在している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘性流体をせん断
により発熱させ、放熱室内を循環する循環流体に熱交換
して暖房熱源に利用するビスカスヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実開平3−98107号公報に能
力可変のビスカスヒータが開示されている。このビスカ
スヒータでは、前部及び後部ハウジングが対設された状
態で締結され、内部に発熱室と、この発熱室の外域にウ
ォータジャケットとを形成している。ウォータジャケッ
ト内では循環水が入水ポートから取り入れられ、出水ポ
ートから外部の暖房回路へ送り出されるべく循環されて
いる。前部及び後部ハウジングには軸受装置を介して駆
動軸が回動可能に支承され、駆動軸には発熱室内で回動
可能なロータが固着されている。発熱室の壁面とロータ
の外面とは互いに近接する軸方向のラビリンス溝を構成
し、これら発熱室の壁面とロータの外面との間隙にはシ
リコンオイル等の粘性流体が介在される。
【0003】また、このビスカスヒータの特徴的な構成
として、前部及び後部ハウジングの下方には内部にダイ
アフラムを備えた上下カバーが設けられ、上カバーとダ
イアフラムとにより制御室が区画されている。発熱室は
前部及び後部ハウジングの上端に貫設された貫通孔によ
り大気と連通されているとともに、上下カバーに設けら
れた連通管により制御室と連通されており、ダイアフラ
ムはマニホールド負圧及びコイルスプリング等により制
御室の内部容積を調整可能になされている。
【0004】車両の暖房装置に組み込まれたこのビスカ
スヒータでは、駆動軸がエンジンにより駆動されれば、
発熱室内でロータが回動するため、粘性流体が発熱室の
壁面とロータの外面との間隙でせん断により発熱する。
この発熱はウォータジャケット内の循環水に熱交換さ
れ、加熱された循環水が暖房回路で車両の暖房に供され
ることとなる。
【0005】ここで、このビスカスヒータの能力変化は
同公報によれば以下の作用となる。すなわち、暖房が過
強である場合、マニホールド負圧でダイアフラムを下方
に変位させて制御室の内部容積を拡大する。これによ
り、発熱室内の粘性流体が制御室内に回収されるため、
発熱室の壁面とロータの外面との間隙の発熱量が減少
し、暖房が弱められることとなる。逆に、暖房が過弱で
ある場合、気圧調整孔及びコイルスプリングの作用でダ
イアフラムを上方に変位させて制御室の内部容積を縮小
する。これにより、制御室内の粘性流体は発熱室内に送
り出されるため、発熱室の壁面とロータの外面との間隙
の発熱量が増大し、暖房が強められることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の能
力可変型ビスカスヒータでは、粘性流体を発熱室から制
御室内に回収する際、これによる発熱室内の負圧を貫通
孔から導かれる新たな空気により相殺している。粘性流
体は、こうして能力縮小の度に新たな空気と接触するこ
とにより、酸化劣化が進行しやすくなり、また随時空気
中の水分が補充される形となって、その水分による悪影
響(トルク低下)を受ける。
【0007】この点、本発明者らの先の提案に係るビス
カスヒータ(特願平7−217035号)においては、
発熱室を密閉状態としているため、発熱室に介在される
粘性流体が新たな空気と接触することはなく、また随時
空気中の水分が補充される訳ではないので、劣化や悪影
響を受けることはない。しかしながら、この提案のビス
カスヒータにおいては、発熱室の壁面とロータの外面と
の僅かな間隙のみに粘性流体を収容しなければならな
い。このため、十分な発熱量を発揮すべく粘性流体の収
容割合を高くすれば、その状態では不可避に残留する空
気の容積が少なくなり、高温時に粘性流体が膨脹して内
部が極端に高圧となって、軸封装置による軸封能力が十
分でなくなってしまう。逆に、軸封能力を確保すべく粘
性流体の収容割合を低くすれば、その状態では空気の容
積が大きくなり、十分な発熱量を得ることができない。
つまり、この提案のビスカスヒータでは、粘性流体の厳
しい収容量管理が必要である。
【0008】また、この提案のビスカスヒータでは、間
隙に介在される粘性流体が駆動軸の駆動中は常にせん断
されることとなり、せん断される粘性流体の量に余裕が
なく、特定の粘性流体のみが常にせん断されやすいこと
となって、粘性流体の劣化を生じやすい。この粘性流体
の劣化は、ビスカスヒータにおける長期間使用後の耐久
後の発熱量を低下してしまう。また、駆動軸が高速回転
を維持すると、発熱室内の粘性流体が上限なく高温化
し、粘性流体が耐熱限界を超えて劣化してしまう。この
場合、高速運転後の発熱量が低下してしまう。この点、
上記従来の能力可変型ビスカスヒータにおいても、拡大
時の制御室の容積を発熱室の壁面とロータの外面との間
隙の容積とほぼ等しくするならば、制御室の内部容積の
拡大・縮小により制御室と発熱室との間で粘性流体を移
動させているに過ぎないこととなる。特に、このビスカ
スヒータでは、発熱室の壁面とロータの外面とが互いに
近接する軸方向のラビリンス溝を構成しているため、粘
性流体の下方への移動は一層困難である。このため、同
様に粘性流体の劣化を生じやすい。
【0009】本発明の課題は、粘性流体の厳しい収容量
管理を不要とするとともに、粘性流体の劣化による発熱
量の低下を確実に防止可能なビスカスヒータを提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1のビスカスヒータは、内部に発熱室及び
該発熱室に隣接して循環流体を循環させる放熱室を形成
するハウジングと、該ハウジングに軸受装置を介して回
動可能に支承された駆動軸と、該発熱室内で該駆動軸に
より回動可能に設けられたロータと、該発熱室の壁面と
該ロータの外面との間隙に介在され、該ロータの回動に
より発熱される粘性流体とを有するビスカスヒータにお
いて、前記発熱室は密閉状態とされ、前記ハウジングに
は、該発熱室と回収通路及び供給通路により連通され、
前記間隙の容積を超える粘性流体を収容可能な貯留室が
密閉状態で配設され、該回収通路は、前記ロータの外周
に向かって延在する収拾通路を有することを特徴とす
る。
【0011】このビスカスヒータでは、貯留室が間隙の
容積を超える粘性流体を収容可能であるため、粘性流体
の厳しい収容量管理が不要となる。また、このビスカス
ヒータでは、発熱室及び貯留室が密閉状態であるため、
発熱室及び貯留室に介在される粘性流体が新たな気体と
接触することはなく、また随時気体中の水分が補充され
る訳ではないので、劣化や悪影響を受けることはない。
【0012】さらに、貯留室を発熱室と連通させている
ため、粘性流体を回収通路により発熱室から貯留室内に
回収可能であるとともに、粘性流体を供給通路により貯
留室から発熱室内に供給可能である。ここで、このビス
カスヒータでは、貯留室内に間隙の容積を超える粘性流
体を収納可能であることから、せん断される粘性流体の
量に余裕を生じ、特定の粘性流体のみを常にせん断する
ことにならないため、粘性流体の劣化遅延を図ることが
可能になる。
【0013】特に、このビスカスヒータでは、回収通路
がロータの外周に向かって延在する収拾通路を有するた
め、発熱室の外周ほど粘性流体の循環量が多く、収拾通
路中の圧力が発熱室の内周に比べ外周ほど大きくなるこ
とから、発熱室の外周域に存在する粘性流体が貯留室内
に回収されやすい。こうして、このビスカスヒータで
は、発熱室と貯留室との間で粘性流体を確実に入れ換え
つつ、十分な発熱量の発揮と、十分な軸封能力の確保と
が実現される。
【0014】(2)請求項2のビスカスヒータは、請求
項1記載のビスカスヒータにおいて、回収通路と供給通
路とは駆動軸の駆動中に常時開放されていることを特徴
とする。このビスカスヒータでは、駆動軸の駆動中に発
熱室と貯留室とで粘性流体が常時入れ換わる。
【0015】(3)請求項3のビスカスヒータは、請求
項1記載のビスカスヒータにおいて、回収通路及び供給
通路の少なくとも一方は開閉可能になされていることを
特徴とする。このビスカスヒータは、回収通路の開閉に
より発熱室から貯留室への粘性流体の回収の開始又は停
止が行われ、供給通路の開閉により貯留室から発熱室へ
の粘性流体の供給の開始又は停止が行われることとなる
ため、貯留室を制御室とする能力可変型のものとなる。
こうして、能力縮小が行われれば、駆動軸が高速回転を
維持していても、発熱室内の粘性流体の高温化が抑制さ
れ、劣化が防止される。
【0016】(4)請求項4のビスカスヒータは、請求
項1、2又は3記載のビスカスヒータにおいて、回収通
路は発熱室の中央域と連通されていることを特徴とす
る。発熱室内の粘性流体は、ロータが回動されたままで
あれば、液面と直角に回動されることで、軸芯回りに集
合するワイセンベルク効果(Weissenberg
Effect)を生じる。このワイセンベルク効果は法
線応力効果により生じると考えられている。他方、発熱
室内の粘性流体は、その間、軸芯から遠ざかる遠心力も
生じる。発明者らの試験結果によれば、駆動軸の回転数
が比較的低い間はワイセンベルク効果が支配的であり、
駆動軸の回転数が高くなるに従って遠心力による影響が
大きくなることが明らかとなった。
【0017】このため、このビスカスヒータでは、発熱
室の中央域と連通した回収通路を有していることから、
駆動軸の回転数が比較的低い間はワイセンベルク効果を
利用し、駆動軸の回転数が高くなれば収拾通路が遠心力
を利用できるため、駆動軸の回転数にかかわらず、発熱
室内の粘性流体を貯留室に確実に回収することができ
る。
【0018】(5)請求項5のビスカスヒータは、請求
項1、2、3又は4記載のビスカスヒータにおいて、回
収通路は貯留室側の開口が該貯留室内に貯留される粘性
流体の液位より上方側に位置し、供給通路は該貯留室側
の開口が該貯留室内に貯留される粘性流体の液位より下
方側に位置していることを特徴とする。このビスカスヒ
ータでは、駆動軸が駆動される前の起動前においては、
気体の移動と粘性流体の自重とにより、発熱室と貯留室
とで粘性流体の液位が等しくなる。このため、起動時に
は、ロータによりせん断される粘性流体の量が少なく、
小さなトルクで起動が可能となる。このため、起動時の
ショックが小さい。
【0019】駆動軸が起動された後、回収通路及び供給
通路の連通面積等により、粘性流体の貯留室への回収量
よりも発熱室への供給量を多く設定すれば、発熱室内に
粘性流体が行き渡り、これにより発熱室の壁面とロータ
の外面との間隙の発熱量が増大していく。この間、発熱
室内では、粘性流体がせん断される他、気体が粘性流体
中に気泡として混在されており、回収通路における貯留
室側の開口が粘性流体の上方に位置していた方がその気
泡が貯留室に移動しやすい。また、粘性流体の自重によ
り、発熱室と貯留室との間で粘性流体が入れ換わりやす
い。さらに、粘性流体の特に粘弾性流体では伸張粘性の
影響により、発熱室内で回動するロータが供給通路を介
して貯留室内の粘性流体を発熱室に引き込みやすい。
【0020】そして、駆動軸の駆動を終えれば、気体の
移動と粘性流体の自重とにより、発熱室と貯留室とで粘
性流体の液位が等しくなる。また、貯留室内の粘性流体
の液位を供給通路における貯留室側の開口の上方に位置
させるのみで粘性流体の収容量管理を容易にできる。 (6)請求項6のビスカスヒータは、請求項1、2、
3、4又は5記載のビスカスヒータにおいて、収拾通路
は、回転するロータにより粘性流体が貯留室内に引き込
まれやすく形成されていることを特徴とする。
【0021】このビスカスヒータでは、起動後、粘性流
体が貯留室に引き込まれやすいため、迅速に発熱室内か
ら粘性流体が回収される。 (7)請求項7のビスカスヒータは、請求項6記載のビ
スカスヒータにおいて、発熱室は外周側にロータの前後
壁面側を連通させる連通部を有し、収拾通路は該連通部
に開放されていることを特徴とする。
【0022】このビスカスヒータでは、発熱室における
ロータの前後壁面側の粘性流体が連通部により相互に繋
がれる。この傾向は特に駆動軸の回転数が高いことによ
り遠心力が大きく作用する間に大きい。そして、収拾通
路がこの連通部に開放されているため、貯留室が発熱室
の前方又は後方に位置する場合でも、ロータの前後壁面
側の粘性流体をその貯留室に回収しやすい。
【0023】(8)請求項8のビスカスヒータは、請求
項6又は7記載のビスカスヒータにおいて、収拾通路
は、発熱室側が開口すべく該ハウジングに凹設され、ロ
ータの径方向に対し、該ロータの回転方向後方側に傾斜
した回収溝であることを特徴とする。このビスカスヒー
タは簡易な構成により請求項6又は7の手段を具体化し
ている。その作用は実施形態において説明する。
【0024】(9)請求項9のビスカスヒータは、請求
項6又は7記載のビスカスヒータにおいて、収拾通路
は、発熱室側が開口すべくハウジングに凹設され、ロー
タの径方向に対し、該ロータの回転方向後方側に湾曲し
た回収溝であることを特徴とする。このビスカスヒータ
も簡易な構成により請求項6又は7の手段を具体化して
いる。その作用は実施形態において説明する。
【0025】(10)請求項10のビスカスヒータは、
請求項6、7、8又は9記載のビスカスヒータにおい
て、収拾通路の発熱室側の開口におけるロータの回転方
向後方側の縁部には、面取りが施されていることを特徴
とする。このビスカスヒータでは、発熱室内の粘性流体
がロータの回転方向前方側のピン角に形成された縁部に
よっては掻き落とされる一方、ロータの回転方向後方側
の面取りによって滑らかに収拾通路に導かれ、ひいては
貯留室に移動する。
【0026】(11)請求項11のビスカスヒータは、
請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記
載のビスカスヒータにおいて、ロータは平板形状をなし
ていることを特徴とする。このビスカスヒータでは、か
かる形状のロータの採用により、粘性流体は軸芯と直角
の液面の面積が大きいことから、上記ワイセンベルク効
果を確実に生じることとなる。
【0027】(12)請求項12のビスカスヒータは、
請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は
11記載のビスカスヒータにおいて、ロータの中央域に
は前後に貫通する連通孔が貫設されていることを特徴と
する。このビスカスヒータでは、発熱室の前壁面とロー
タの前側面との間の粘性流体が連通孔を経て貯留室に回
収されやすく、貯留室内の粘性流体が発熱室の前壁面と
ロータの前側面との間に送り出されやすい。この傾向は
特に駆動軸の回転数が低いことによりワイセンベルク効
果が大きく作用する間に大きい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、各請求項記載の発明を具体
化した実施形態1〜4を図面を参照しつつ説明する。 (実施形態1)実施形態1のビスカスヒータは能力固定
型のものとして請求項1、2、4〜7、11、12を具
体化している。
【0029】すなわち、このビスカスヒータでは、図1
に示すように、ハウジングを構成する前部ハウジング本
体1、前部プレート2、後部プレート3及び後部ハウジ
ング本体4がガスケット5、Oリング6a、6b及びガ
スケット7を介し、各々積層された状態で複数本の通し
ボルト9により締結されている。前部プレート2の後端
面に凹設された凹部は後部プレート3の平坦な前端面と
ともに発熱室10を形成している。また、前部ハウジン
グ本体1の内面と前部プレート2の前端面とが発熱室1
0の前部に隣接する前部放熱室としての前部ウォータジ
ャケットFWを形成している。他方、後部ハウジング本
体4にはガスケット7と当接するリブ4aがリング状に
突設されており、後部プレート3の後端面と後部ハウジ
ング本体4におけるリブ4aより外側の内面とが発熱室
10の後部に隣接する後部放熱室としての後部ウォータ
ジャケットRWを形成しているとともに、後部プレート
3の後端面と後部ハウジング本体4におけるリブ4aよ
り内側の内面とが貯留室SRを形成している。
【0030】後部ハウジング本体4の後面には入水ポー
ト11及び図示しない出水ポートが隣接して形成され、
入水ポート11と出水ポートとは後部ウォータジャケッ
トRWに連通されている。後部プレート3及び前部プレ
ート2には各通しボルト9間で等間隔に複数の水路12
が貫設され、前部ウォータジャケットFWと後部ウォー
タジャケットRWとは水路12により連通されている。
【0031】前部プレート2には前方に軸方向に延在す
るボス2aが突設され、ボス2a内には発熱室10に隣
接する軸封装置13が設けられている。また、前部ハウ
ジング本体1には前方に軸方向に延在するボス1cが突
設され、ボス1c内には軸受装置14が設けられてい
る。これら軸封装置13及び軸受装置14を介して駆動
軸15が回動可能に支承され、駆動軸15の後端には発
熱室10内で回動可能な平板形状のロータ16が圧入さ
れている。ロータ16の中央域には前後に貫通する連通
孔16aが貫設されている。
【0032】後部プレート3には、図2にも示すよう
に、発熱室10側が開口し、ロータ16の外周に向かっ
て直線状に延在する収拾通路たる回収溝3aが回収通路
の一部として凹設されている。この回収溝3aは、その
外端が発熱室10の外周面とロータ16の外周面とで形
成されてロータ16の前後壁面側を連通させる連通部1
0aに開放され、その内端には貯留室SRまで貫通する
回収孔3cが回収通路の残部として後端面まで貫設され
ている。また、後部プレート3には、中央域の下方の位
置に回収孔3cより連通面積の大きな供給孔3eが供給
通路の一部としてやはり後端面まで貫設されている。ま
た、後部プレート3には、発熱室10側が開口し、その
内端が供給孔3eと連通して供給通路の残部を構成する
供給溝3fが凹設されている。この供給溝3fは、ロー
タ16の外周に向かって延在するとともに、ロータ16
の径方向に対し、二点鎖線で示すロータ16の回転方向
前方側に傾斜されている。
【0033】そして、図1に示す貯留室SR及び発熱室
10の壁面とロータ16の外面との間隙には、気体とと
もに粘性流体としてのシリコンオイルが介在されてい
る。ここで、このビスカスヒータでは、貯留室SRが間
隙の容積を超えるシリコンオイルを収容可能であるた
め、シリコンオイルの厳しい収容量管理が不要となる。
駆動軸15の先端には図示しないボルト等によりプーリ
又は電磁クラッチが結合され、プーリ等は車両のエンジ
ンによりベルトで回転されるようになっている。
【0034】車両の暖房装置に組み込まれたこのビスカ
スヒータでは、駆動軸15がプーリ等を介してエンジン
により駆動されれば、発熱室10内でロータ16が軸心
O回りで回動するため、シリコンオイルが発熱室10の
壁面とロータ16の外面との間隙でせん断される。シリ
コンオイルのせん断による発熱は前部及び後部ウォータ
ジャケットFW、RW内の循環流体としての循環水に熱
交換され、加熱された循環水が暖房回路で車両の暖房に
供されることとなる。
【0035】この間、このビスカスヒータでは、駆動軸
15が駆動される前の起動前においては、気体の移動と
シリコンオイルの自重とにより、発熱室10と貯留室S
Rとでシリコンオイルの液位が等しくなる。このため、
起動時には、ロータ16によりせん断されるシリコンオ
イルの量が少なく、小さなトルクで起動が可能となる。
このため、起動時のショックが小さい。
【0036】駆動軸15が起動された後、ロータ16の
形状から確実に生じるワイセンベルク効果と気体の移動
とにより、シリコンオイルを回収溝3a及び回収孔3c
により発熱室10から貯留室SR内に回収可能であると
ともに、シリコンオイルを供給溝3f及び供給孔3eに
より貯留室SRから発熱室10内に供給可能である。こ
のとき、特に駆動軸15の回転数が低ければ、ワイセン
ベルク効果が大きく作用し、シリコンオイルは連通孔1
6aを経てロータ16を挟んだ発熱室10の前後方向に
移動しやすい。回収溝3a及び回収孔3c及び供給溝3
f及び供給孔3eの連通面積等により、シリコンオイル
の貯留室SRへの回収量よりも発熱室10への供給量を
多く設定すれば、発熱室10内にシリコンオイルが行き
渡り、これにより発熱室10の壁面とロータ16の外面
との間隙の発熱量が増大していく。ここで、このビスカ
スヒータでは、貯留室SR内に間隙の容積を超えるシリ
コンオイルを収納可能であることから、せん断されるシ
リコンオイルの量に余裕を生じ、特定のシリコンオイル
のみを常にせん断することにならないため、シリコンオ
イルの劣化遅延を図ることが可能になる。
【0037】特に、このビスカスヒータでは、ロータ1
6の外周に向かって直線状に延在する回収溝3aが凹設
されているため、発熱室10の外周域ほどシリコンオイ
ルの循環量が多いため、回収溝3a中の圧力が発熱室1
0の内周域に比べ外周域ほど大きくなることから、発熱
室10の外周域に存在するシリコンオイルが貯留室SR
内に回収されやすい。また、このビスカスヒータでは、
発熱室10の中央域と連通した回収孔3cを有している
ことから、駆動軸15の回転数が比較的低い間はワイセ
ンベルク効果を利用し、駆動軸15の回転数が高くなれ
ば回収溝3aが遠心力を利用できるため、駆動軸15の
回転数にかかわらず、発熱室10内のシリコンオイルを
貯留室SRに確実に回収することができる。
【0038】こうして、このビスカスヒータでは、発熱
室10と貯留室SRとの間でシリコンオイルを確実に入
れ換えつつ、十分な発熱量の発揮と、十分な軸封能力の
確保とが実現される。また、この間、発熱室10内で
は、シリコンオイルがせん断される他、気体がシリコン
オイル中に気泡として混在されており、回収孔3cにお
ける貯留室SR側の開口がシリコンオイルの上方に位置
していた方がその気泡が貯留室SRに移動しやすい。ま
た、シリコンオイルの自重により、発熱室10と貯留室
SRとの間でシリコンオイルが入れ換わりやすい。さら
に、シリコンオイルの伸張粘性の影響により、発熱室1
0内で回動するロータ16が供給溝3f及び供給孔3e
を介して貯留室SR内のシリコンオイルを発熱室10に
引き込みやすい。
【0039】そして、駆動軸15の駆動を終えれば、気
体の移動とシリコンオイルの自重とにより、発熱室10
と貯留室SRとでシリコンオイルの液位が等しくなる。
さらに、このビスカスヒータでは、発熱室10及び貯留
室SRが密閉状態であるため、発熱室10及び貯留室S
Rに介在されるシリコンオイルが新たな気体と接触する
ことはなく、また随時気体中の水分が補充される訳では
ないので、劣化や悪影響を受けることはない。
【0040】(実施形態2)実施形態2のビスカスヒー
タでは、請求項1、2、4〜8、11、12を具体化
し、図3に示すように、ロータ16の径方向に対し、二
点鎖線で示すロータ16の回転方向後方側に直線状に傾
斜した回収溝3gを凹設している。他の構成は実施形態
1と同一としている。
【0041】このビスカスヒータでは、発熱室10内の
外周域に存在するシリコンオイルがその傾斜に沿って回
収溝3gを流れることから、ワイセンベルク効果による
よりも積極的に貯留室SRに引き込まれ、迅速に発熱室
10内からシリコンオイルが回収される。他の作用及び
効果は実施形態1と同様である。 (実施形態3)実施形態3のビスカスヒータでは、請求
項1、2、4〜7、9〜12を具体化し、図4に示すよ
うに、ロータ16の径方向に対し、二点鎖線で示すロー
タ16の回転方向後方側に湾曲した回収溝3hを凹設し
ている。また、この回収溝3hの発熱室10側の開口回
りには、ロータ16の回転方向後方側の縁部のみに面取
り3iを施している。他の構成は実施形態1と同一とし
ている。
【0042】このビスカスヒータでは、図5に示すよう
に、発熱室10内のシリコンオイルがロータ16の回転
方向前方側のピン角に形成された縁部によっては掻き落
とされる一方、ロータ16の回転方向後方側の面取り3
iによって滑らかに回収溝3hに導かれ、ひいては貯留
室SRに移動する。他の作用及び効果は実施形態2と同
様である。
【0043】(実施形態4)実施形態4のビスカスヒー
タは能力可変型のものとして請求項1、3〜7、11、
12を具体化している。すなわち、このビスカスヒータ
では、図6に示すように、前部プレート22と後部プレ
ート23とが間にOリング25を介して前部ハウジング
本体21内に収容され、前部ハウジング本体21はOリ
ング26を介して複数本の通しボルト27により後部ハ
ウジング本体24で閉塞されている。
【0044】前部プレート22の後端面に凹設された凹
部は後部プレート23の平坦な前端面とともに発熱室2
8を形成している。後部プレート23には、図7にも示
すように、発熱室28側が開口し、後述するロータ33
の外周に向かって直線状に延在する収拾通路たる回収溝
23aが回収通路の一部として凹設されている。この回
収溝23aも、その外端が発熱室28の外周面とロータ
33の外周面とで形成されてロータ33の前後壁面側を
連通させる連通部28aに開放され、その内端には貯留
室たる制御室CRまで貫通する回収孔23cが回収通路
の残部として後端面まで貫設されている。また、後部プ
レート23には、中央域の下方の位置に回収孔23cと
同径の供給孔23eが供給通路の一部としてやはり後端
面まで貫設されている。また、後部プレート23には、
発熱室28側が開口し、その内端が供給孔23eと連通
して供給通路の残部を構成する供給溝23fが凹設され
ている。この供給溝23fは、ロータ33の外周に向か
って延在するとともに、ロータ33の径方向に対し、二
点鎖線で示すロータ33の回転方向前方側に傾斜されて
いる。
【0045】また、図6に示すように、前部プレート2
2の前面外周側には円弧状のフィン22aが前方に突出
されており、前部ハウジング本体21の内面外周側とで
発熱室28の前部に隣接する前部放熱室としての前部ウ
ォータジャケットFWを形成している。他方、後部プレ
ート23の後面外周側にも円弧状のフィン23bが後方
に突出されており、後部ハウジング本体24の内面外周
側とで発熱室28の後部に隣接する後部放熱室としての
後部ウォータジャケットRWを形成しており、後部プレ
ート23の後面内周側と後部ハウジング本体24の内面
内周側とが回収孔23c及び供給孔23eと連通可能な
制御室CRを形成している。
【0046】前部ハウジング本体21の外周面には図示
しない入水ポート及び出水ポートが隣接して形成され、
入水ポートと出水ポートとは前部及び後部ウォータジャ
ケットFW、RWに連通されている。さらに、前部プレ
ート22には発熱室28に隣接して軸封装置29が設け
られて、前部ハウジング本体21には軸受装置30、3
1が設けられ、これら軸封装置29及び軸受装置30、
31を介して駆動軸32が回動可能に支承されている。
駆動軸32の後端には発熱室2内で回動可能な平板形状
のロータ33が圧入されている。このロータ33には、
内周域において発熱室28の前後を連通する連通孔33
aが貫設されているとともに、外周域においてシリコン
オイルのせん断効果を高める貫通孔33bが貫設されて
いる。そして、発熱室28の壁面とロータ33の外面と
の間隙及び制御室CR内には粘性流体としてのシリコン
オイルが介在されている。但し、発熱室28と回収孔2
3cと供給孔23eと制御室CRとには、シリコンオイ
ルが介在されている他、組付け時に不可避の空気が多少
は残留されている。駆動軸32の先端には図示しないプ
ーリが固定され、プーリは車両のエンジンによりベルト
で回転されるようになっている。
【0047】後部ハウジング本体24の制御室CR内で
は、図7にも示すように、回収孔23cの制御室CR側
の開口をシリコンオイルの温度上昇により開放可能なバ
イメタル型のフラッパ弁34と、供給孔23eの制御室
CR側の開口をシリコンオイルの温度上昇により閉塞可
能なバイメタル型のフラッパ弁35とが後部プレート2
3に固定されている。
【0048】車両の暖房装置に組み込まれたこのビスカ
スヒータでは、図6に示す駆動軸32がエンジンにより
駆動されれば、発熱室28内でロータ33が回動するた
め、シリコンオイルが発熱室28の壁面とロータ33の
外面との間隙でせん断により発熱する。この発熱は前部
及び後部ウォータジャケットFW、RW内の循環流体と
しての循環水に熱交換され、加熱された循環水が暖房回
路で車両の暖房に供されることとなる。
【0049】エンジンの回転数が低いことにより駆動軸
32の回転数が比較的低くロータ33が回動されたまま
であれば、発熱室28内のシリコンオイルは、遠心力よ
りも支配的なワイセンベルク効果により、中央域に集合
しようとする。特に、上記形状の発熱室28及びロータ
33の採用により、シリコンオイルは軸芯と直角の液面
の面積が大きいことから、このワイセンベルク効果を確
実に生じることとなる。
【0050】ここで、制御室CR内のシリコンオイルの
温度が低ければ、暖房が過弱であるため、フラッパ弁3
4が回収孔23cを閉塞し、フラッパ弁35が供給孔2
3eを開放している。また、ワイセンベルク効果が大き
く作用し、シリコンオイルは連通孔16aを経てロータ
33を挟んだ発熱室28の前後方向に移動しやすい。こ
のため、発熱室28内のシリコンオイルは回収溝23a
及び回収孔23cを経ては制御室CR内に回収されず、
制御室CR内に回収されていたシリコンオイルは供給孔
23e及び供給溝23fを経て発熱室28内に供給され
る。このため、発熱室28の壁面とロータ33の外面と
の間隙の発熱量が増大し(能力拡大)、暖房が強められ
ることとなる。
【0051】この一方、エンジンの回転数が高いことに
より駆動軸32の回転数が比較的高くロータ33が回動
されたままであれば、発熱室28内のシリコンオイル
は、ワイセンベルク効果よりも支配的な遠心力により、
外周域に集合しようとする。ここで、制御室CR内のシ
リコンオイルの温度が高くなれば、暖房が過強になりつ
つあるため、フラッパ弁34が回収孔23cを開放し、
フラッパ弁35が供給孔23eを閉塞する。このため、
発熱室28内のシリコンオイルは回収溝23a及び回収
孔23cを経て制御室CR内に回収され、制御室CR内
に回収されたシリコンオイルは供給孔23e及び供給溝
23fを経ては発熱室28内に供給されない。この間、
ロータ33の外周に向かって直線状に延在する回収溝2
3aが凹設されているため、発熱室28の外周域に存在
するシリコンオイルが制御室CR内に回収されやすい。
また、遠心力が大きく作用し、シリコンオイルは回収溝
23aを経て移動しやすい。このため、発熱室28の壁
面とロータ33の外面との間隙の発熱量が減少し(能力
縮小)、暖房が弱められることとなる。
【0052】こうして、このビスカスヒータにおいて
も、実施形態1と同様の作用及び効果を得ることができ
る。また、このビスカスヒータでは、能力縮小により、
駆動軸32が高速回転を維持していても、発熱室28内
のシリコンオイルの高温化を抑制し、劣化を防止するこ
とができる。なお、上記実施形態において、回収孔3
c、23cを発熱室10、28の外周域付近に貫設し、
貯留室SR、制御室CRとの連通を図ることも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のビスカスヒータの縦断面図であ
る。
【図2】実施形態1のビスカスヒータのII−II矢視
断面図である。
【図3】実施形態2のビスカスヒータに係り、図2と同
様の一部断面図である。
【図4】実施形態3のビスカスヒータに係り、図2と同
様の一部断面図である。
【図5】実施形態3のビスカスヒータに係り、回収溝等
の拡大断面図である。
【図6】実施形態4のビスカスヒータの縦断面図であ
る。
【図7】実施形態4のビスカスヒータに係り、図2と同
様の断面図である。
【符号の説明】
1、2、3、4、21、22、23、24…ハウジング
(1、21…前部ハウジング本体、2、22…前部プレ
ート、3、23…後部プレート、4、24…後部ハウジ
ング本体) 10、28…発熱室 FW、RW…放熱室(FW…前部ウォータジャケット、
RW…後部ウォータジャケット) 14、30、31…軸受装置 15、32…駆動軸 16、33…ロータ 3a、3c、3g、3h、23a、23c…回収通路
(3a、3g、3h、23a…収拾通路(回収溝)、3
c、23c…回収孔) 3i…面取り 3e、3f、23e、23f…供給通路(3f、23f
…供給溝、3e、23e…供給孔) SR…貯留室(CR…制御室) 10a、28a…連通部 16a、33a…連通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 聖史 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に発熱室及び該発熱室に隣接して循環
    流体を循環させる放熱室を形成するハウジングと、該ハ
    ウジングに軸受装置を介して回動可能に支承された駆動
    軸と、該発熱室内で該駆動軸により回動可能に設けられ
    たロータと、該発熱室の壁面と該ロータの外面との間隙
    に介在され、該ロータの回動により発熱される粘性流体
    とを有するビスカスヒータにおいて、 前記発熱室は密閉状態とされ、前記ハウジングには、該
    発熱室と回収通路及び供給通路により連通され、前記間
    隙の容積を超える粘性流体を収容可能な貯留室が密閉状
    態で配設され、該回収通路は、前記ロータの外周に向か
    って延在する収拾通路を有することを特徴とするビスカ
    スヒータ。
  2. 【請求項2】回収通路と供給通路とは駆動軸の駆動中に
    常時開放されていることを特徴とする請求項1記載のビ
    スカスヒータ。
  3. 【請求項3】回収通路及び供給通路の少なくとも一方は
    開閉可能になされていることを特徴とする請求項1記載
    のビスカスヒータ。
  4. 【請求項4】回収通路は発熱室の中央域と連通されてい
    ることを特徴とする請求項1、2又は3記載のビスカス
    ヒータ。
  5. 【請求項5】回収通路は貯留室側の開口が該貯留室内に
    貯留される粘性流体の液位より上方側に位置し、供給通
    路は該貯留室側の開口が該貯留室内に貯留される粘性流
    体の液位より下方側に位置していることを特徴とする請
    求項1、2、3又は4記載のビスカスヒータ。
  6. 【請求項6】収拾通路は、回転するロータにより粘性流
    体が貯留室内に引き込まれやすく形成されていることを
    特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のビスカス
    ヒータ。
  7. 【請求項7】発熱室は外周側にロータの前後壁面側を連
    通させる連通部を有し、収拾通路は該連通部に開放され
    ていることを特徴とする請求項6記載のビスカスヒー
    タ。
  8. 【請求項8】収拾通路は、発熱室側が開口すべく該ハウ
    ジングに凹設され、ロータの径方向に対し、該ロータの
    回転方向後方側に傾斜した回収溝であることを特徴とす
    る請求項6又は7記載のビスカスヒータ。
  9. 【請求項9】収拾通路は、発熱室側が開口すべくハウジ
    ングに凹設され、ロータの径方向に対し、該ロータの回
    転方向後方側に湾曲した回収溝であることを特徴とする
    請求項6又は7記載のビスカスヒータ。
  10. 【請求項10】収拾通路の発熱室側の開口におけるロー
    タの回転方向後方側の縁部には、面取りが施されている
    ことを特徴とする請求項6、7、8又は9記載のビスカ
    スヒータ。
  11. 【請求項11】ロータは平板形状をなしていることを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又
    は10記載のビスカスヒータ。
  12. 【請求項12】ロータの中央域には前後に貫通する連通
    孔が貫設されていることを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7、8、9、10又は11記載のビス
    カスヒータ。
JP25008796A 1996-09-20 1996-09-20 ビスカスヒータ Expired - Fee Related JP3567643B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25008796A JP3567643B2 (ja) 1996-09-20 1996-09-20 ビスカスヒータ
US08/929,780 US5816236A (en) 1996-09-20 1997-09-15 Viscous fluid type heat generator with an additional chamber for storing viscous fluid
DE19741408A DE19741408C2 (de) 1996-09-20 1997-09-19 Wärmegenerator vom Viskosfluid-Typ mit einer zusätzlichen Kammer zum Speichern von viskosem Fluid

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25008796A JP3567643B2 (ja) 1996-09-20 1996-09-20 ビスカスヒータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1095224A true JPH1095224A (ja) 1998-04-14
JP3567643B2 JP3567643B2 (ja) 2004-09-22

Family

ID=17202623

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25008796A Expired - Fee Related JP3567643B2 (ja) 1996-09-20 1996-09-20 ビスカスヒータ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5816236A (ja)
JP (1) JP3567643B2 (ja)
DE (1) DE19741408C2 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11208252A (ja) * 1998-01-28 1999-08-03 Toyota Autom Loom Works Ltd 車輌用熱発生器
US5931153A (en) * 1998-07-09 1999-08-03 Giebeler; James F. Apparatus and method for generating heat
JP2001010331A (ja) 1999-06-25 2001-01-16 Toyota Autom Loom Works Ltd 熱発生器及びその設計方法
US7380586B2 (en) 2004-05-10 2008-06-03 Bsst Llc Climate control system for hybrid vehicles using thermoelectric devices
US7743614B2 (en) 2005-04-08 2010-06-29 Bsst Llc Thermoelectric-based heating and cooling system
US20100155018A1 (en) 2008-12-19 2010-06-24 Lakhi Nandlal Goenka Hvac system for a hybrid vehicle
US7779639B2 (en) 2006-08-02 2010-08-24 Bsst Llc HVAC system for hybrid vehicles using thermoelectric devices
CN110254159A (zh) 2007-05-25 2019-09-20 詹思姆公司 分配式热电加热和冷却的系统和方法
US8701422B2 (en) 2008-06-03 2014-04-22 Bsst Llc Thermoelectric heat pump
US20100024859A1 (en) * 2008-07-29 2010-02-04 Bsst, Llc. Thermoelectric power generator for variable thermal power source
WO2010048575A1 (en) 2008-10-23 2010-04-29 Bsst Llc Multi-mode hvac system with thermoelectric device
US9555686B2 (en) 2008-10-23 2017-01-31 Gentherm Incorporated Temperature control systems with thermoelectric devices
US9447994B2 (en) 2008-10-23 2016-09-20 Gentherm Incorporated Temperature control systems with thermoelectric devices
KR101979955B1 (ko) 2009-05-18 2019-05-17 젠썸 인코포레이티드 배터리 열 관리 시스템
JP5457549B2 (ja) 2009-05-18 2014-04-02 ビーエスエスティー リミテッド ライアビリティ カンパニー 熱電素子を有する温度制御システム
US9371129B1 (en) 2011-02-03 2016-06-21 4M Company Lightweight aircraft seal material
DE112012002935T5 (de) 2011-07-11 2014-05-15 Gentherm Inc. Auf Thermoelektrik basierendes Wärmemanagement elektrischer Vorrichtungen
US10603976B2 (en) 2014-12-19 2020-03-31 Gentherm Incorporated Thermal conditioning systems and methods for vehicle regions
US10625566B2 (en) 2015-10-14 2020-04-21 Gentherm Incorporated Systems and methods for controlling thermal conditioning of vehicle regions
WO2020112902A1 (en) 2018-11-30 2020-06-04 Gentherm Incorporated Thermoelectric conditioning system and methods

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4365614A (en) * 1980-03-31 1982-12-28 Grover Robert R Friction space heater
DE3832966A1 (de) * 1988-09-29 1990-04-05 Bosch Gmbh Robert Heizvorrichtung fuer den fahrgastraum eines eine fluessigkeitsgekuehlte brennkraftmaschine aufweisenden kraftfahrzeuges
JPH0722326Y2 (ja) * 1990-01-29 1995-05-24 トヨタ自動車株式会社 暖房装置
JPH07217035A (ja) * 1994-02-07 1995-08-15 Nisso Ind Co Ltd 捨て型枠
US5718193A (en) * 1995-08-25 1998-02-17 Kabushiki Kaisha Tayoda Jidoshokki Seisakusho Viscous heater

Also Published As

Publication number Publication date
JP3567643B2 (ja) 2004-09-22
US5816236A (en) 1998-10-06
DE19741408C2 (de) 1999-06-17
DE19741408A1 (de) 1998-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3567643B2 (ja) ビスカスヒータ
US5060774A (en) Temperature-controlled fan fluid coupling
JP2699084B2 (ja) 温度感応型流体式フアン・カツプリング装置
JPS5927453B2 (ja) 流体カツプリング装置
CA1068564A (en) Temperature controlled hydraulic coupling with separate tube
JP3567655B2 (ja) ビスカスヒータ
US5845608A (en) Variable capacity type viscous heater
US5842636A (en) Viscous fluid type heat generator
US5913306A (en) Viscous fluid heater
JPH10100647A (ja) 能力可変型ビスカスヒータ
JP3588968B2 (ja) ビスカスヒータ
JPH10109530A (ja) 能力可変型ビスカスヒータ
JPH10119547A (ja) ビスカスヒータ
JPS6022020A (ja) 内燃機関における水温感応による冷却フアン及び送水ポンプの同時回転制御装置
US5904120A (en) Viscous heater
US5535868A (en) Viscous fluid coupling device
JPS63180726A (ja) 内燃機関のフアンカツプリング装置
JPS6022019A (ja) 内燃機関における水温感応型送水制御ポンプ
EP0811812B1 (en) Viscous heater
JPH09323535A (ja) ビスカスヒータ
JPH10264643A (ja) 能力可変型ビスカスヒータ
KR19980050785U (ko) 쿨링 팬 클러치 장치
JP2791576B2 (ja) 温度感応型流体式ファン・カップリング装置
JPH10119548A (ja) 能力可変型ビスカスヒータ
US6079371A (en) Viscous fluid heater

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040520

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040607

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110625

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110625

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140625

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees