JPH07217035A - 捨て型枠 - Google Patents

捨て型枠

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JPH07217035A
JPH07217035A JP3412294A JP3412294A JPH07217035A JP H07217035 A JPH07217035 A JP H07217035A JP 3412294 A JP3412294 A JP 3412294A JP 3412294 A JP3412294 A JP 3412294A JP H07217035 A JPH07217035 A JP H07217035A
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JP
Japan
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formwork
mold body
concrete
mold
bodies
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JP3412294A
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English (en)
Inventor
Seiji Ogawa
清治 小川
Hiroshi Kamata
廣 鎌田
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Nisso Industries Co Ltd
Original Assignee
Nisso Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート構造物のコストの低廉化を達成
すること。 【構成】 コンクリートを付着させる付着面11を有し
て上下方向及び横方向に連続可能に形成される型枠本体
1と、付着面11が対向するように配設される型枠本体
1間に配在されて型枠本体1の上端間を連繋する継ぎ部
材2と、を有してなる捨て型枠において、型枠本体1の
付着面11にコンクリートの付着力を増強する付着力増
強溝13が型枠本体1における上下方向に沿って形成さ
れてなると共に、型枠本体1における上下方向及び横方
向の端部に継ぎ構造が形成されてなり、継ぎ部材2が軸
部21と該軸部の両端の引っ掛け部23とを有してな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリート構造物
を築造する際に利用する型枠に関し、特に、完成後のコ
ンクリート構造物に一体に固着される捨て型枠の改良に
関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】旧来、コンクリート構造物を
築造する際には、型枠が利用されるとしており、この型
枠は、仮設材と称されて、完成後のコンクリート構造物
から分離されるとし、この分離後の型枠は、再利用に供
されるとしている。
【0003】しかしながら、コンクリート構造物のコス
トの低廉化には、仮設材が可能な限り削減されることが
有効であるとの発想から、型枠が完成後のコンクリート
構造物に一体に固着される捨て型枠に構成され、型枠を
仮設材にしない提案がなされるに至っている。
【0004】一方、従来、型枠の建て込み工事、即ち、
型枠工事は、型枠大工と称される専門職がこれを行うと
されており、従って、型枠大工には所定の知識や技術が
要求されるだけでなく、その作業に熟練が要求されるこ
とになる。
【0005】しかしながら、近年のように、専門職が不
足する傾向にある状況では、型枠工事の作業性が低下さ
れたり、型枠工事の出来映え、即ち、コンクリート構造
物の出来映えが悪くなったりする危惧がある。
【0006】そこで、従来の再利用をする型枠であって
も勿論のこと、捨て型枠とされる場合でも、型枠工事の
作業に熟練が要求されず、簡単に型枠工事を行えること
になる型枠の提案が望まれている。
【0007】また、コンクリート構造物は、正確には鉄
筋コンクリート構造物と称されるように、鉄筋を有して
築造されるもので、従来、型枠工事の前には、鉄筋を組
み上げて組鉄筋を形成する工事、即ち、配筋工事が行わ
れるとされており、この配筋工事も、鉄筋工と称される
別の専門職がこれを行うとしている。
【0008】そして、殆どの専門職がそうであるよう
に、旧来から、型枠大工と鉄筋工とを一人の作業者が兼
ねるとする発想や要請はなく、別々の職種として併存さ
れているのが現況である。
【0009】それ故、管理者において所定の管理をする
としても、配筋工事が型枠工事から独立した時間や作業
で行われるから、所定の配筋工事が終了しないと型枠工
事を行えなくなり、従って、型枠工事に遅れが招来され
易くなり、結果として、コンクリート構造物の築造に長
期間を要することになる不具合が沿革的にも指摘されて
いる。
【0010】そこで、この発明は、前記した事情に鑑み
て創案されたものであって、その目的とするところは、
基本的には、コンクリート構造物のコストの低廉化を達
成することであるが、より具体的には、以下にある。
【0011】第一に、コンクリート構造物を築造する際
の仮設材の総数削減に寄与することになる新たな捨て型
枠を提供することである。
【0012】第二に、コンクリート構造物の出来映えを
悪くする危惧がないのは勿論、捨て型枠を利用して型枠
工事を行う場合に、その作業に熟練が要求されずに簡単
にこれが行えて、型枠工事の作業性が向上されることに
なる捨て型枠を提供することである。
【0013】第三に、将来的には、型枠大工と鉄筋工と
が合体した専門職を養成することを前提に、型枠工事と
配筋工事とを一人の作業者によって実行できるように
し、コンクリート構造物の築造期間の短縮化に寄与する
ことになる捨て型枠を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記した第一の目的を達
成するために、この発明に係る捨て型枠の構成を、コン
クリートを付着させる付着面を有して上下方向及び横方
向に連続可能に形成される型枠本体と、付着面が対向す
るように配設される型枠本体間に配在されて型枠本体の
上端間を連繋する継ぎ部材と、を有してなる捨て型枠に
おいて、型枠本体の付着面にコンクリートの付着力を増
強する付着力増強溝が型枠本体における上下方向に沿っ
て形成されてなると共に、型枠本体における上下方向及
び横方向の端部に継ぎ構造が形成されてなり、継ぎ部材
が軸部と該軸部の両端の引っ掛け部とを有してなるとす
る。
【0015】そして、前記した第二の目的を達成するた
めに、継ぎ構造があいじゃくり構造あるいはさねはぎ構
造とされてなるとし、また、型枠本体の上端に継ぎ部材
における軸部の両端を収容させる収容溝が形成されてな
ると共に、型枠本体の上端に継ぎ部材における両端の引
っ掛け部を挿通させる挿し込み穴が形成されてなると
し、さらには、型枠本体が発砲ポリウレタンあるいは発
砲ポリスチレンで形成されてなるとする。
【0016】そしてまた、前記した第三の目的を達成す
るために、継ぎ部材に縦方向筋と共に組鉄筋を構成する
横方向筋が予め連設されてなるとするものである。
【0017】
【作用】それ故、複数の型枠本体が各型枠本体の上下方
向及び横方向の端部に形成の継ぎ構造を介して上下方向
及び横方向に連続される。
【0018】このとき、型枠本体の端部の継ぎ構造があ
いじゃくり構造あるいはさねはぎ構造とされることで、
上下方向及び横方向に連続する型枠本体間において、対
向する型枠本体間における間隔を広げる方向及び狭める
方向に型枠本体が移動し得なくなり、相互間のずれが阻
止される。
【0019】そして、継ぎ構造にさねはぎ構造が選択さ
れる場合には、あいじゃくり構造が選択される場合に比
較して、上記ずれがより効果的に阻止される。
【0020】尚、継ぎ構造があいじゃくり構造あるいは
さねはぎ構造とされることで、上下方向及び横方向に連
続される型枠本体間の所謂継ぎ目が屈曲された形態にな
り、従って、型枠本体間にコンクリートが打設されると
きに、所謂継ぎ目からのコンクリートノロの流出を効果
的に阻止し得る。
【0021】また、対向する各型枠本体の上端同志が継
ぎ部材で連繋されることで、各型枠本体の内側あるいは
外側への倒れが阻止され、対向する型枠本体間における
間隔が維持される。
【0022】このとき、継ぎ部材の全体長さが任意に設
定されることで、対向する型枠本体間における間隔を任
意に設定できるのは勿論のこと、予め設定された長さの
継ぎ部材を利用することで、対向する型枠本体間におけ
る間隔をその都度墨出し等で採寸する必要がなくなる。
【0023】そして、継ぎ部材の両端の引っ掛け部を対
向する各型枠本体の上端にそれぞれ開穿されている挿し
込み穴にそれぞれ挿通することのみで、該継ぎ部材によ
る型枠本体同志の連繋が可能になる。
【0024】一方、型枠本体が発砲ポリウレタンあるい
は発砲ポリスチレンで形成されてなるとすることで、型
枠本体の軽量化が可能になると共に、断熱材の併用を回
避できる。
【0025】そして、発砲ポリウレタンが素材に選択さ
れる場合には、強度において、発砲ポリスチレに勝るこ
とになり、発砲ポリスチレが素材に選択される場合に
は、コストにおいて、発砲ポリウレタンに勝ることにな
る。
【0026】さらに、型枠本体の上端同志を連繋する継
ぎ部材に縦方向筋と共に組鉄筋を構成する横方向筋が予
め連設されてなるとすることで、縦方向筋と横方向筋と
で構成される組鉄筋を形成する作業と型枠を建て込む作
業とを一体の作業にすることが可能になる。
【0027】以上のようにして設置された捨て型枠内、
即ち、対向する型枠本体間にはコンクリートが打設さ
れ、該コンクリートが固化すことで、型枠本体とコンク
リートとの一体化が可能になる。
【0028】そして、コンクリートの打設時には、付着
力増強溝が型枠本体における上下方向に沿って形成され
ているので、上方から投入されるコンクリートが該付着
力増強溝内に隙間なく充填され、所定の付着力の発揮を
期待できる。
【0029】また、コンクリートの固化後は、付着力増
強溝が蟻形溝に形成されていることで、固化したコンク
リートと型枠本体との分離が不可能になり、コンクリー
トに対する型枠本体の一体化が確実になる。
【0030】
【実施例】以下、図示した一実施例に基いて、この発明
を詳細に説明するが、この実施例の捨て型枠は、コンク
リート構造物を構成するコンクリート壁を形成するため
の所謂壁型枠と称されるものの実施例である。
【0031】即ち、該捨て型枠は、図1に示すように、
型枠本体1と、継ぎ部材2と、を有してなり、型枠本体
1が形成されるコンクリート壁の大きさに応じるように
上方向及び横方向に連続されると共に、継ぎ部材2が対
向するように配設される型枠本体1間に配在されて型枠
本体1の上端間を連繋するように構成されている。
【0032】型枠本体1は、該捨て型枠が壁型枠とされ
ることから、その基本的な形状を所謂パネル状とするよ
うに設定されてなり、図2及び図3において右側面とな
る所謂内側面をコンクリートを付着させる付着面11に
設定すると共に、図2及び図3において左側面となる所
謂外側面を仕上げ面12に設定している。
【0033】上記付着面11には、該付着面11へのコ
ンクリート(図示せず)の付着力を増強する付着力増強
溝13が形成されているとし、該付着力増強溝13は、
型枠本体1における上下方向に沿って形成され、図示例
では、所謂蟻形溝に形成されているとしている。
【0034】付着力増強溝13が型枠本体1における上
下方向に沿って形成されていることで、上方から投入さ
れるコンクリートが該付着力増強溝13内に隙間なく充
填されることになり、所定の付着力の発揮を期待できる
ことになる。
【0035】また、付着力増強溝13が蟻形溝に形成さ
れていることで、固化したコンクリートと型枠本体1と
の分離が不可能になり、コンクリートに対する型枠本体
1の一体化が確実になる。
【0036】因に、コンクリートに対する型枠本体1の
一体化のためには、型枠本体1の付着面11に所謂係止
突起類が突設されていて、該係止突起類が固化されるコ
ンクリート中に埋設されるようにするとしても良いが、
付着面11への係止突起類等の突起物の突設は、該型枠
本体1を所謂平置き状態にして積層する際に、所謂邪魔
になって、その障害となる危惧があるので、好ましくな
い。
【0037】それ故、型枠本体1の付着面11には、こ
の実施例におけるように、そこを切り欠くようにして付
着力増強溝13が形成される方が好ましいことになる。
【0038】尚、型枠本体1の外側面たる仕上げ面12
は、該型枠本体1を形成する素材がそのまま露呈される
としても良く、また、別途に適宜の仕上げ材が貼着さ
れ、あるいは、適宜の塗料が塗装されて仕上げられる
等、自由に設定して良い。
【0039】上記型枠本体1は、図2及び図3に示すよ
うに、上下方向及び横方向の端部に継ぎ構造が形成され
て、上下方向及び横方向に型枠本体1を任意に連続し得
るように形成されている。
【0040】そして、上記継ぎ構造は、この実施例で
は、あいじゃくり構造あるいはさねはぎ構造とされると
しており、特に、図示例では、型枠本体1における横方
向の端部の継ぎ構造があいじゃくり構造とされ(図3参
照)、型枠本体1における横方向の端部の継ぎ構造がさ
ねはぎ構造とされる(図2参照)としている。
【0041】上記継ぎ構造があいじゃくり構造あるいは
さねはぎ構造とされることで、上下方向及び横方向に連
続する型枠本体1間において、対向する型枠本体1間に
おける間隔を広げる方向及び狭める方向に型枠本体1が
移動し得なくなり、即ち、上下方向及び横方向における
型枠本体1相互間のずれが阻止されることになる。
【0042】その結果、型枠本体1が固化されるコンク
リートに一体とされるときに、完成後のコンクリート構
造物の外面にずれによる所謂段差を出現させなくなり、
コンクリート構造物の出来映えを悪くする危惧がなくな
る。
【0043】そして、上記継ぎ構造に、図2に示すさね
はぎ構造が選択される場合には、図3に示すあいじゃく
り構造が選択される場合に比較して、上下方向及び横方
向に連続する型枠本体1間における相互間のずれがより
確実に阻止される。
【0044】以上のことから、型枠本体1間における相
互間のずれが効果的に阻止される限りにおいて、上記継
ぎ構造は、本来的には、任意の構造を選択できるもの
で、上記のあいじゃくり構造あるいはさねはぎ構造以外
の継ぎ構造を排除することに特別の意義がないこと勿論
である。
【0045】ただ、上記継ぎ構造があいじゃくり構造あ
るいはさねはぎ構造とされる場合には、上下方向及び横
方向に連続された型枠本体間に形成される所謂継ぎ目が
屈曲された形態になり、従って、所謂継ぎ目からのコン
クリートノロの流出を効果的に阻止し得ることになる。
【0046】以上のように形成されたこの実施例におけ
る型枠本体1は、その素材が発砲ポリウレタンあるいは
発砲ポリスチレンとされてなり、その結果、型枠本体1
が鋼材やコンクリートを素材にする場合は勿論のこと、
木材を素材にする場合に比較しても、その大幅な軽量化
が可能になり、従って、型枠本体1の取り扱いが大きな
労力を要せずして容易になり、型枠工事における作業性
を向上し得ることになる。
【0047】その一方で、型枠本体1を発砲ポリウレタ
ンあるいは発砲ポリスチレンで形成することで、型枠本
体1に断熱効果(特に、結露防止)を期待でき、即ち、
該型枠本体1を断熱材としても機能させることが可能に
なり、別途に断熱材を準備してこれを併用しなくて済む
ことになる。
【0048】従って、この実施例の型枠本体1によれ
ば、コンクリート壁に断熱効果を持たせるために、例え
ば、型枠本体1の仕上げ面12に別途に断熱材を貼着す
る等をしなくて済むことになり、その結果、コストの低
廉化を可能にしながら断熱構造のコンクリート壁が得ら
れることになる。
【0049】尚、発砲ポリウレタンを素材に選択する場
合は、強度において、発砲ポリスチレに勝り、発砲ポリ
スチレを素材に選択する場合は、コストにおいて、発砲
ポリウレタンに勝ることになる。
【0050】継ぎ部材2は、図1及び図6に示すよう
に、一対の型枠本体1が互いに対向するように配設され
るとき、即ち、各型枠本体1の付着面11が対向するこ
とになるように配設されるとき、型枠本体1間に配在さ
れるもので、対向する各型枠本体1の上端同志を連繋す
るために利用される。
【0051】そして、該継ぎ部材2は、この実施例にあ
って、その両端の引っ掛け部を対向する各型枠本体1の
上端に係止させることで、型枠本体1同志の連繋が可能
になるように構成されている。
【0052】その結果、この実施例では、該継ぎ部材2
の配在で、各型枠本体1の内側あるいは外側への倒れが
阻止されて、対向する型枠本体1間における設定の間隔
が維持されることになる。
【0053】また、この実施例では、該継ぎ部材2の全
体長さが任意に設定されることで、対向する型枠本体1
間における間隔を任意に設定できるのは勿論のこと、予
め設定された長さの継ぎ部材2を利用することで、対向
する型枠本体1間における間隔をその都度墨出し等で採
寸する必要がなくなる。
【0054】それ故、上記継ぎ部材2は、対向する型枠
本体1間における間隔を維持する軸部を有すると共に、
その両端が各型枠本体1の上端に連繋されるように形成
されていれば足り、かつ、型枠本体1の上端は、継ぎ部
材2を連繋させるように設定されていれば足りる。
【0055】少し説明すると、該継ぎ部材2は、この実
施例にあっては、図4及び図5に示すように、適宜の長
さに設定された軸部21と、該軸部21の両端に形成の
介装部22に介装され引っ掛け部を構成するパイプ部材
23と、を有してなる。
【0056】引っ掛け部がパイプ部材23で形成される
とすることで、型枠本体1の上端にこれが挿通されると
き、該パイプ部材23をその径方向に引くようになる引
っ張り力の作用時に、型枠本体1の上端において狭い範
囲内に応力が集中することを回避できることになり、従
って、引っ掛け部が挿通される型枠本体1の上端におけ
る破断を阻止できることになる。
【0057】それ故、引っ掛け部が型枠本体1の上端に
挿通されるとき、該上端おける破断を阻止できる限りに
おいては、上記パイプ部材23に代えて、引っ掛け部が
細径のロッド部材あるいはピン部材で形成されるとして
も良いこいと勿論である。
【0058】そして、パイプ部材23に代えて、細径の
ロッド部材あるいはピン部材で引っ掛け部を構成する場
合には、型枠本体1の上端に開穿される引っ掛け部のた
めの挿し込み穴が小径に開穿されれば足りることにな
る。
【0059】また、該継ぎ部材2は、この実施例では、
軸部21と引っ掛け部を構成するパイプ部材23とが分
離された形態に形成されているとするが、継ぎ部材2と
して機能させる限りにおいては、軸部21とパイプ部材
23とが一体とされていても良く、この場合には、継ぎ
部材2としての部品点数が削減されることになる。
【0060】ただ、この実施例のように、分離形態に形
成されている場合には、軸部21とパイプ部材23とを
それぞれ独立に製作し、搬送すること等が可能になり、
部品としての取り扱いを便利にすることになる。
【0061】また、該継ぎ部材2において、軸部21と
引っ掛け部とが一体となる形態に形成されるとする場合
に、該継ぎ部材2が接続金物としての鎹の態様に形成さ
れるとしても良く、この場合には、該継ぎ部材2を構成
する部材点数が削減されることになる。
【0062】尚、上記継ぎ部材2は、この実施例にあっ
て、その利用時に、パイプ部材23の下半側が型枠本体
1の上端に連繋され、軸部21の両端、即ち、介装部2
2がパイプ部材23の中央部に介装される状態になる
(図5中の想像線図参照)。
【0063】そして、このとき、パイプ部材23の上半
側は、上方に連続配置される型枠本体1の下端に連繋さ
れるとしている。
【0064】また、上記継ぎ部材2は、これが軸部21
の長さを調整可能にするように形成されるとしても良
く、この場合には、対向する型枠本体1間における間隔
が異なる度に異なった長さ軸部21を有する継ぎ部材2
を形成しなくて済み、所謂製作部品点数の削減が可能に
なる。
【0065】継ぎ部材2が以上のように形成されている
に対して、型枠本体1の上端には、図4及び図5に示す
ように、継ぎ部材2の両端の引っ掛け部(パイプ部材2
3)を挿通させる挿し込み穴14が適宜の間隔を有して
所謂整列状態に開穿されていると共に、各挿し込み穴1
4に連通するように継ぎ部材2の軸部21の両端(介装
部22)を収容させる収容溝15が形成されている。
【0066】上記挿し込み穴14は、これが型枠本体1
における上下方向に沿うように開穿されてなるもので、
その深さは、上記引っ掛け部たるパイプ部材23の半分
の長さに一致するように設定されている。
【0067】そして、この実施例にあっては、上記型枠
本体1の下端にも、上記挿し込み穴14と同様の形態に
挿し込み穴16が開穿されている。
【0068】それ故、対向するように配設された各型枠
本体1の上端同志を継ぎ部材2で連繋する場合には、各
型枠本体1の上端に開穿されている挿し込み穴14内に
引っ掛け部たるパイプ部材23を挿し込むと共に、該挿
し込まれたパイプ部材23を軸部21の両端に形成の介
装部22を介装することで足りることになり、該継ぎ部
材2による型枠本体1同志の連繋が容易に可能になる。
【0069】そして、型枠本体1の上端で上方に突出し
ているパイプ部材23の上半側は、該型枠本体1の上方
に連続配置される型枠本体1の下端に形成の挿し込み穴
16内に挿し込まれることになる。
【0070】その結果、この実施例にあっては、上方に
連続配置される型枠本体1は、前記継ぎ構造の配在で下
方の型枠本体1との間で相互にずれが阻止されていなが
ら、さらには、上記継ぎ部材2、即ち、パイプ部材23
によっても相互にずれが阻止されることになり、上下の
型枠本体1間におけるずれが一層効果的に阻止されるこ
とになる。
【0071】以上のように形成されたこの実施例に係る
捨て型枠にあっては、例えば、コンクリート壁を形成す
る場合には、予めコンクリートの打設等によって整地さ
れている所謂基礎部分に最下段となる型枠本体1を適宜
の手段で立設、即ち、建て込むようにする。
【0072】このとき、上記基礎部分に適宜にリブ状の
突起が形成されて、最下段となる型枠本体1の下端が上
記突起に連繋されるようにするのが好ましい。
【0073】最下段と配在される型枠本体1は、形成さ
れるコンクリート壁の長さに応じるように、複数が横方
向に連続されるが、このとき、各型枠本体1がそれぞれ
横方向の端部に継ぎ構造を有するように形成されている
から、該継ぎ構造を介して、横方向に連続させるように
する。
【0074】また、このとき、横方向に連続するように
配設される別の型枠本体1も、上記のように、その下端
が所謂基礎部分に適宜の手段で固定されて建て込まれ
る。
【0075】上記に続いて、型枠本体1の付着面11同
志が対向することになるように別の型枠本体1を配置
し、対向する型枠本体1の上端同志を継ぎ部材2で連繋
するようにする。
【0076】このとき、対向するように配設される別の
型枠本体1も、上記のように、その下端が所謂基礎部分
に適宜の手段で固定されて建て込まれること勿論であ
る。
【0077】以上のようにして、横方向に所定の長さに
しかも設定の間隔を有して複数の型枠本体1が連続され
た後は、形成されるコンクリート壁の高さに応じて、複
数の型枠本体1を縦方向、即ち、上方に連続させる。
【0078】このとき、各型枠本体1は、それぞれ上下
方向の端部に継ぎ構造を有するように形成されているか
ら、該継ぎ構造を介して、上方向に連続されることにな
り、従って、上記の横方向に連続される場合を含めて、
上下方向及び横方向に連続する型枠本体1間において、
対向する型枠本体1間における間隔を広げる方向及び狭
める方向に型枠本体1が移動し得なくなり、従って、上
下方向及び横方向の型枠本体1の相互間におけるずれが
阻止されることになる。
【0079】また、対向する各型枠本体1は、その上端
同志が継ぎ部材2で連繋されているから、各型枠本体1
の内側あるいは外側への倒れが阻止されると共に、対向
する型枠本体1間における間隔が設定通りに維持される
ことになる。
【0080】従って、継ぎ部材2の全体長さが任意に設
定されることで、対向する型枠本体1間における間隔を
任意に設定でき、また、予め設定された長さの継ぎ部材
2を利用することで、対向する型枠本体1間における間
隔をその都度墨出し等で採寸する必要がなくなることに
なる。
【0081】そして、継ぎ部材2の配設作業は、両端の
引っ掛け部を対向する各型枠本体1の上端にそれぞれ開
穿の挿し込み穴14に挿通することのみで足り、従っ
て、該継ぎ部材2による型枠本体1の上端同志の連繋が
容易に可能になる。
【0082】一方、型枠本体1が発砲ポリウレタンある
いは発砲ポリスチレンで形成されているから、型枠本体
1が従来の型枠に比較して軽量化されていることにな
り、従って、型枠本体1を、特に、上方に連続配置する
ときに、大きい労力を要しないことになる。
【0083】また、型枠本体1が発砲ポリウレタンある
いは発砲ポリスチレンで形成されているから、型枠本体
1に断熱機能を発揮させることが可能になり、従って、
断熱材の併用を回避できることになる。
【0084】以上のようにして、捨て型枠が所定の位置
に所定の長さ及び所定の高さに配設された後は、対向す
る型枠本体1間に形成されている隙間内にコンクリート
が打設、即ち、充填される。
【0085】尚、上記コンクリートの打設時には、上下
方向及び横方向に連続された型枠本体間に形成される所
謂継ぎ目が屈曲された形態とされているから、所謂継ぎ
目からのコンクリートノロの流出が効果的に阻止される
ことになる。
【0086】そして、打設されたコンクリートが固化す
ることで、型枠本体1がコンクリートと一体化されるこ
とになり、型枠本体1が捨て型枠を構成することにな
る。
【0087】このとき、型枠本体1の付着面11に付着
力増強溝13が形成されていることで、コンクリートの
型枠本体1に対する付着力が増強されることになり、所
謂一体化が確実になる。
【0088】また、継ぎ部材2は、固化されたコンクリ
ート内に所謂埋め殺された状態になって、所謂外部と遮
断された状態におかれるので、該継ぎ部材2が風雨等に
晒される危惧がなくなり、継ぎ部材2に対する防錆手段
を講じなくても済むことになる。
【0089】ところで、継ぎ部材2に組鉄筋を構成する
横方向筋X(図1及び図6参照)が予め連設されてなる
とすることで、配筋工事と型枠工事とを一連の工事にす
ることが可能になる。
【0090】即ち、前記したように、従来、配筋工事と
型枠工事とがそれぞれ独立した時間や作業で行われ、従
って、配筋工事の遅れ等で型枠工事に遅れが招来され易
くなり、結果として、コンクリート構造物の築造に長期
間を要することになる不具合があった。
【0091】一方、配筋工事によって組鉄筋を構成する
場合には、一般に、先行して立設された縦方向筋Y(図
1及び図6参照)に後から横方向筋Xを隣設させるよう
にする。
【0092】そこで、この組鉄筋を構成する場合を勘案
すると、縦方向筋Yに隣設するように配在される横方向
筋Xが予め上記継ぎ部材2に連設されていれば、組鉄筋
を構成する工事たる配筋工事と、該組鉄筋を内包するよ
うにする型枠工事と、を一連の工事にすることが可能に
なる。
【0093】そして、継ぎ部材2が配在される高さ、即
ち、型枠本体1の高さを横方向筋Xの配設間隔に一致す
るように設定することで、従来のように、組鉄筋を構成
するためにその配在位置を決めながら横方向筋Xを縦方
向筋Yに結束等する手間を省けることになる。
【0094】また、継ぎ部材2に予め横方向筋Xが連設
されるようにすることで、該横方向筋Xのコンクリート
壁における厚さ方向への位置ずれを予め阻止できること
になり、横方向筋Xにおけるコンクリートの所謂被り厚
を設定通りに維持できることになる。
【0095】さらに、継ぎ部材2に予め連設されている
横方向筋Xあるいは継ぎ部材2に縦方向筋Yを結束する
等で連結するようにすれば、該縦方向筋Yにおけるコン
クリートの被り厚をも設定通りに維持できることにな
る。
【0096】従って、この継ぎ部材2に予め横方向筋X
を連設するようにする実施例による場合には、横方向筋
X及び縦方向筋Yにおけるコンクリートの被り厚を維持
するために、従来のように所謂スぺーサを横方向筋Xあ
るいは縦方向筋Yに介装するような手間が省けると共
に、スぺーサ自体を不要にすることになる。
【0097】図7は、この発明に係る捨て型枠の他の実
施例を示すものであって、この実施例の捨て型枠は、コ
ンクリート構造物を構成するコンクリート柱を形成する
ための所謂柱型枠と称されるものの実施例である。
【0098】該捨て型枠も、前記した実施例と同様に、
型枠本体1と、継ぎ部材2と、を有してなり、型枠本体
1が形成されるコンクリート柱の大きさに応じるように
上方向及び横方向に連続されると共に、継ぎ部材2が対
向するように配設される型枠本体1間に配在されて型枠
本体1の上端間を連繋するように構成されている。
【0099】それ故、その構成の同一なるところについ
ては図中に同一の符号を付してその詳しい説明を省略
し、以下には、この実施例において前記した実施例と異
なるところを中心に説明する。
【0100】即ち、この実施例にあって、型枠本体1
は、該捨て型枠が柱型枠とされることから、その基本的
な形状が平面コ字状となるように設定されており、所謂
内側面を付着面11に設定し、所謂外側面を仕上げ面1
2に設定している。
【0101】また、該型枠本体1は、上下方向及び横方
向の端部に、前記した実施例と同様に、あいじゃくり構
造あるいはさねはぎ構造からなる継ぎ構造が形成され
て、上下方向及び横方向に型枠本体1を任意に連続し得
るように形成されている。
【0102】尚、この実施例にあっては、型枠本体1が
平面コ字状となるように設定されていて、該型枠本体1
の両端部に相当する両翼部1a,1bを有してなるとす
るから、該両翼部1a,1bの横方向の端部に、所謂横
方向の継ぎ構造が形成されてなるとしている。
【0103】以上のように、この実施例の型枠本体1が
平面コ字状となるように、即ち、四角い枠を二分割した
ような状態に設定されていることで、前記した実施例の
場合と同様に、所謂横方向から組鉄筋を内包するように
型枠本体1を配設することが可能になると共に、対向す
るように配設される型枠本体1間の間隔が大きくなるよ
うに変更される場合にも、その利用が可能になる。
【0104】以上のことから、該型枠本体1は、上記し
た実施例に代えて、その平面形状がアングル状(く字
状)となるように設定されるとしても良く、この場合に
は、該捨て型枠がより一層細分化されることで、その取
り扱いが一層に便利になると共に、コンクリート柱の太
さが所謂前後左右に異なることになる場合にも、該型枠
本体1を所謂コーナー用の型枠として利用し得ることに
なる。
【0105】また、型枠本体1は、これが発砲ポリウレ
タンあるいは発砲ポリスチレンで形成されてその軽量化
が図られていることを勘案すると、上記したように分割
された形態に形成されておらず、予め四角い枠のように
形成されていても、その捨て型枠としての利用が可能に
なること勿論である。
【0106】ただ、型枠本体1が四角い枠のように形成
されている場合には、図7中に仮想線図で示すように、
該型枠本体1が縦方向筋Yをその上端でかわすようにし
て所謂上方から下方に降ろされ、積み上げられる、即
ち、連続されることになる。
【0107】尚、継ぎ部材2は、対向する型枠本体1間
に配在されること勿論であるが、コ字状に形成されてい
る場合の両翼部1a,1b間にも配在されるとし、この
場合に、該両翼部1a,1b間に配在される継ぎ部材2
は、コンクリートの打設時に該両翼部1a,1bが外方
に広がらないようにする補強部材として機能することに
なる。
【0108】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、適宜
の間隔を有して対向するように配設される型枠本体がそ
の付着面に付着力増強溝を有してなるから、型枠本体を
打設後に固化するコンクリートと一体化させることが可
能になり、所謂型枠を捨て型枠とすることが可能になっ
て、コンクリート構造物を築造する際の仮設材の総数削
減に寄与することになる。
【0109】この場合に、付着力増強溝が型枠本体にお
ける上下方向に沿って形成されているから、上方から投
入されるコンクリートが該付着力増強溝内に隙間なく充
填されることになり、所定の付着力の発揮を期待でき
る。
【0110】また、コンクリートの固化後は、付着力増
強溝が蟻形溝に形成されていることから、固化したコン
クリートと型枠本体との分離が不可能になり、コンクリ
ートに対する型枠本体の一体化が確実になる。
【0111】そして、付着力増強溝が付着面を切り欠く
ようにして形成されて、付着面より外方に突出しないよ
うに形成されるから、型枠本体を平置き状態にして積層
する場合にその妨げにならない。
【0112】そして、この発明によれば、型枠本体がそ
の上下方向及び横方向の端部に形成の継ぎ構造を介して
上下方向及び横方向に連続可能に形成されてなるから、
上下方向及び横方向に型枠本体を連続する場合にその作
業が簡単になる。
【0113】この場合に、継ぎ構造があいじゃくり構造
あるいはさねはぎ構造とされてなることから、上下方向
及び横方向に連続される型枠本体間において、型枠本体
自体が対向する型枠本体間における間隔を広げる方向及
び狭める方向に移動し得なくなり、従って、上下方向及
び横方向における型枠本体相互間におけるずれ発生を予
め阻止し得ることになる。
【0114】また、継ぎ構造にさねはぎ構造が選択され
る場合には、あいじゃくり構造に比較して、上下方向及
び横方向に連続する型枠本体間において、相互間のずれ
がより確実に阻止されることになる。
【0115】さらに、継ぎ構造があいじゃくり構造ある
いはさねはぎ構造とされることで、上下方向及び横方向
に連続される型枠本体間の所謂継ぎ目が屈曲された形態
になり、従って、型枠本体間にコンクリートが打設され
るときに、所謂継ぎ目からのコンクリートノロの流出を
効果的に阻止し得ることになる。
【0116】また、この発明によれば、型枠本体間に配
在されて型枠本体の上端間を連繋する継ぎ部材が軸部と
引っ掛け部とを有してなるとする一方で、型枠本体がそ
の上端に継ぎ部材における軸部の両端を収容させる収容
溝と、継ぎ部材における両端の引っ掛け部を挿通させる
挿し込み穴と、を有してなるとするから、継ぎ部材の両
端の引っ掛け部を対向する各型枠本体の上端にそれぞれ
開穿されている挿し込み穴にそれぞれ挿通することのみ
で、該継ぎ部材による型枠本体の上端同志の連繋が可能
になる。
【0117】それ故、対向する各型枠本体の上端同志が
継ぎ部材で連繋されることで、各型枠本体の内側あるい
は外側への倒れが阻止され、対向する型枠本体間におけ
る間隔が維持されることになるのは勿論、このとき、継
ぎ部材の全体長さが任意に設定されることで、対向する
型枠本体間における間隔を任意に設定でき、予め設定さ
れた長さの継ぎ部材を利用することで、対向する型枠本
体間における間隔をその都度墨出し等で採寸する必要が
なくなる。
【0118】また、型枠本体を建て込む作業、即ち、該
捨て型枠を利用した型枠工事に熟練した技術が要求され
ずに簡単にこれが行えて作業性が向上されると共に、コ
ンクリート構造物の出来映えを悪くする危惧がなくな
る。
【0119】さらに、この発明によれば、型枠本体が発
砲ポリウレタンあるいは発砲ポリスチレンで形成されて
なるとするから、型枠本体自体の重量を低減するこが可
能になり、該型枠本体の取り扱いに際して、大きな労力
を要せずしてそれが容易になり、搬送や型枠工事を容易
にすることになる。
【0120】そしてまた、この発明によれば、継ぎ部材
に縦方向筋と共に組鉄筋を構成する横方向筋が予め連設
されてなるとすることで、型枠大工と鉄筋工とが合体し
た専門職を養成することを前提に、型枠工事と配筋工事
とを一人の作業者によって実行できるようにすることが
可能になり、コンクリート構造物の築造期間の短期化に
寄与することになる。
【0121】この場合に、継ぎ部材に横方向筋が連設さ
れてなることで、横方向筋及び縦方向筋におけるコンク
リート被り厚を設定通りに維持できることになると共
に、このコンクリート被り厚を維持するために横方向筋
あるいは縦方向筋に介装されることあるスぺーサが不要
になり、該スぺーサを配在させる手間も省けることにな
る。
【0122】それ故、この発明によれば、上記した各効
果の奏合によって、コンクリート構造物を築造する際の
コストの低廉化を達成し得ることになる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る捨て型枠の利用状態
を示す斜視図である。
【図2】型枠本体を示す平面図である。
【図3】型枠本体を示す側面図である。
【図4】型枠本体の上端を継ぎ部材と共に示す斜視図で
ある。
【図5】継ぎ部材と共に型枠部材を示す縦断面図であ
る。
【図6】捨て型枠の利用状態を示す平面図である。
【図7】他の実施例に係る捨て型枠を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 型枠本体 2 継ぎ部材 11 付着面 13 付着力増強溝 14 挿し込み穴 15 収容溝 21 軸部 23 引っ掛け部を形成するパイプ部材 X 組鉄筋を構成する横方向筋 Y 組鉄筋を構成する縦方向筋

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートを付着させる付着面を有し
    て上下方向及び横方向に連続可能に形成される型枠本体
    と、付着面が対向するように配設される型枠本体間に配
    在されて型枠本体の上端間を連繋する継ぎ部材と、を有
    してなる捨て型枠において、型枠本体の付着面にコンク
    リートの付着力を増強する付着力増強溝が型枠本体にお
    ける上下方向に沿って形成されてなると共に、型枠本体
    における上下方向及び横方向の端部に継ぎ構造が形成さ
    れてなり、継ぎ部材が軸部と該軸部の両端の引っ掛け部
    とを有してなることを特徴とする捨て型枠
  2. 【請求項2】 継ぎ構造があいじゃくり構造あるいはさ
    ねはぎ構造とされてなる請求項1の捨て型枠
  3. 【請求項3】 型枠本体の上端に継ぎ部材における軸部
    の両端を収容させる収容溝が形成されてなると共に、型
    枠本体の上端に継ぎ部材における両端の引っ掛け部を挿
    通させる挿し込み穴が形成されてなる請求項1の捨て型
  4. 【請求項4】 型枠本体が発砲ポリウレタンあるいは発
    砲ポリスチレンで形成されてなる請求項1の捨て型枠
  5. 【請求項5】 継ぎ部材に縦方向筋と共に組鉄筋を構成
    する横方向筋が予め連設されてなる請求項1の捨て型枠
JP3412294A 1994-02-07 1994-02-07 捨て型枠 Pending JPH07217035A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19741408C2 (de) * 1996-09-20 1999-06-17 Toyoda Automatic Loom Works Wärmegenerator vom Viskosfluid-Typ mit einer zusätzlichen Kammer zum Speichern von viskosem Fluid
CN106592814A (zh) * 2016-12-22 2017-04-26 辽宁金帝建筑设计有限公司 一种整浇免拆模自保温墙体及其施工方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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