JPH09323535A - ビスカスヒータ - Google Patents

ビスカスヒータ

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JPH09323535A
JPH09323535A JP8145867A JP14586796A JPH09323535A JP H09323535 A JPH09323535 A JP H09323535A JP 8145867 A JP8145867 A JP 8145867A JP 14586796 A JP14586796 A JP 14586796A JP H09323535 A JPH09323535 A JP H09323535A
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heat generating
rotor
generating chamber
viscous heater
viscous
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Shigeru Suzuki
鈴木  茂
Takashi Ban
孝志 伴
Tatsuyuki Hoshino
辰幸 星野
Tatsuya Hirose
達也 廣瀬
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24VCOLLECTION, PRODUCTION OR USE OF HEAT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F24V40/00Production or use of heat resulting from internal friction of moving fluids or from friction between fluids and moving bodies

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Abstract

(57)【要約】 【課題】水分による粘性流体の劣化遅延のうれしさを発
揮しつつ、粘性流体の厳しい収容量管理を不要とすると
ともに、特定の粘性流体のみが常にせん断されることに
よる粘性流体の劣化遅延のうれしさをも発揮可能なビス
カスヒータを提供する。 【解決手段】発熱室10を密閉状態とし、発熱室10の
中央域と回収孔3c、供給溝3f及び供給孔3eにより
連通される貯溜室SRを後部プレート3と後部ハウジン
グ本体4とに配設する。貯溜室SRは発熱室10の壁面
とロータ16との間隙の容積を超えるシリコンオイルを
収容可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘性流体をせん断
により発熱させ、放熱室内を循環する循環流体に熱交換
して暖房熱源に利用するビスカスヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実開平3−98107号公報に能
力可変のビスカスヒータが開示されている。このビスカ
スヒータでは、前部及び後部ハウジングが対設された状
態で締結され、内部に発熱室と、この発熱室の外域にウ
ォータジャケットとを形成している。ウォータジャケッ
ト内では循環水が入水ポートから取り入れられ、出水ポ
ートから外部の暖房回路へ送り出されるべく循環されて
いる。前部及び後部ハウジングには軸受装置を介して駆
動軸が回動可能に支承され、駆動軸には発熱室内で回動
可能なロータが固着されている。発熱室の壁面とロータ
の外面とは互いに近接する軸方向のラビリンス溝を構成
し、これら発熱室の壁面とロータの外面との間隙にはシ
リコンオイル等の粘性流体が介在される。
【0003】また、このビスカスヒータの特徴的な構成
として、前部及び後部ハウジングの下方には内部にダイ
アフラムを備えた上下カバーが設けられ、上カバーとダ
イアフラムとにより制御室が区画されている。発熱室は
前部及び後部ハウジングの上端に貫設された貫通孔によ
り大気と連通されているとともに、上下カバーに設けら
れた連通管により制御室と連通されており、ダイアフラ
ムはマニホールド負圧及びコイルスプリング等により制
御室の内部容積を調整可能になされている。
【0004】車両の暖房装置に組み込まれたこのビスカ
スヒータでは、駆動軸がエンジンにより駆動されれば、
発熱室内でロータが回動するため、粘性流体が発熱室の
壁面とロータの外面との間隙でせん断により発熱する。
この発熱はウォータジャケット内の循環水に熱交換さ
れ、加熱された循環水が暖房回路で車両の暖房に供され
ることとなる。
【0005】ここで、このビスカスヒータの能力変化は
同公報によれば以下の作用となる。すなわち、暖房が過
強である場合、マニホールド負圧でダイアフラムを下方
に変位させて制御室の内部容積を拡大する。これによ
り、発熱室内の粘性流体が制御室内に回収されるため、
発熱室の壁面とロータの外面との間隙の発熱量が減少
し、暖房が弱められることとなる。逆に、暖房が過弱で
ある場合、気圧調整孔及びコイルスプリングの作用でダ
イアフラムを上方に変位させて制御室の内部容積を縮小
する。これにより、制御室内の粘性流体は発熱室内に送
り出されるため、発熱室の壁面とロータの外面との間隙
の発熱量が増大し、暖房が強められることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の能
力可変型ビスカスヒータでは、粘性流体を発熱室から制
御室内に回収する際、これによる発熱室内の負圧を貫通
孔から導かれる新たな空気により相殺している。粘性流
体は、こうして能力縮小の度に新たな空気と接触して随
時空気中の水分が補充される形となり、水分によって劣
化が進行しやすい。
【0007】この点、本発明者らの先の提案に係るビス
カスヒータ(特願平7−217035号)においては、
発熱室を密閉状態としているため、発熱室に介在される
粘性流体が新たな空気と接触することはなく、随時空気
中の水分が補充される訳ではないので、劣化しにくい。
しかしながら、この提案のビスカスヒータにおいては、
発熱室の壁面とロータの外面との僅かな間隙のみに粘性
流体を収容しなければならない。このため、十分な発熱
量を発揮すべく粘性流体の収容割合を高くすれば、その
状態では不可避に残留する空気の容積が少なくなり、高
温時に粘性流体が膨脹して内部が極端に高圧となって、
軸封装置による軸封能力が十分でなくなってしまう。逆
に、軸封能力を確保すべく粘性流体の収容割合を低くす
れば、その状態では空気の容積が大きくなり、十分な発
熱量を得ることができない。つまり、この提案のビスカ
スヒータでは、粘性流体の厳しい収容量管理が必要であ
る。
【0008】また、この提案のビスカスヒータでは、間
隙に介在される粘性流体が駆動軸の駆動中は常にせん断
されることとなり、せん断される粘性流体の量に余裕が
なく、特定の粘性流体のみが常にせん断されやすいこと
となって、粘性流体の劣化を生じやすい。粘性流体の劣
化は、ビスカスヒータにおける長期間使用後の耐久後の
発熱効率を低下してしまう。この点、上記従来の能力可
変型ビスカスヒータにおいても、拡大時の制御室の容積
を発熱室の壁面とロータの外面との間隙の容積とほぼ等
しくするならば、制御室の内部容積の拡大・縮小により
制御室と発熱室との間で粘性流体を移動させているに過
ぎないこととなるため、同様に粘性流体の劣化を生じや
すい。
【0009】本発明の課題は、水分による粘性流体の劣
化遅延のうれしさを発揮しつつ、粘性流体の厳しい収容
量管理を不要とするとともに、特定の粘性流体のみが常
にせん断されることによる粘性流体の劣化遅延のうれし
さをも発揮可能なビスカスヒータを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1のビスカスヒータは、内部に発熱室及び
該発熱室に隣接して循環流体を循環させる放熱室を形成
するハウジングと、該ハウジングに軸受装置を介して回
動可能に支承された駆動軸と、該発熱室内で該駆動軸に
より回動可能に設けられたロータと、該発熱室の壁面と
該ロータの外面との間隙に介在され、該ロータの回動に
より発熱される粘性流体とを有するビスカスヒータにお
いて、前記発熱室は密閉状態とされ、前記ハウジングに
は、該発熱室と回収通路及び供給通路により連通され、
前記間隙の容積を超える粘性流体を収容可能な貯留室が
密閉状態で配設されていることを特徴とする。
【0011】このビスカスヒータでは、発熱室及び貯留
室が密閉状態であるため、発熱室及び貯留室に介在され
る粘性流体が新たな気体と接触することはなく、随時気
体中の水分が補充される訳ではないので、劣化しにく
い。また、このビスカスヒータでは、貯留室が間隙の容
積を超える粘性流体を収容可能であるため、粘性流体の
厳しい収容量管理が不要となる。そして、貯留室を発熱
室と連通させているため、ワイセンベルク効果と気体の
移動とにより、粘性流体を回収通路により発熱室から貯
留室内に回収可能であるとともに、粘性流体を供給通路
により貯留室から発熱室内に供給可能である。こうし
て、このビスカスヒータでは、発熱室と貯留室との間で
粘性流体を入れ換えつつ、十分な発熱量の発揮と、十分
な軸封能力の確保とが実現される。
【0012】また、このビスカスヒータでは、貯留室内
に間隙の容積を超える粘性流体を収納可能であることか
ら、せん断される粘性流体の量に余裕を生じ、特定の粘
性流体のみを常にせん断することにならないため、粘性
流体の劣化遅延を図ることが可能になる。 (2)請求項2のビスカスヒータは、請求項1記載のビ
スカスヒータにおいて、回収通路は発熱室の中央域と連
通され、該回収通路と供給通路とは駆動軸の駆動中に常
時開放されていることを特徴とする。
【0013】このビスカスヒータでは、駆動軸の駆動中
には、ワイセンベルク効果と気体の移動とにより、発熱
室と貯留室とで粘性流体が常時入れ換わる。 (3)請求項3のビスカスヒータは、請求項1又は2記
載のビスカスヒータにおいて、回収通路は貯留室側の開
口が該貯留室内に貯留される粘性流体の液位より上方側
に位置し、供給通路は該貯留室側の開口が該貯留室内に
貯留される粘性流体の液位より下方側に位置しているこ
とを特徴とする。
【0014】このビスカスヒータでは、駆動軸が駆動さ
れる前の起動前においては、気体の移動と粘性流体の自
重とにより、発熱室と貯留室とで粘性流体の液位が等し
くなる。このため、起動時には、ロータによりせん断さ
れる粘性流体の量が少なく、小さなトルクで起動が可能
となる。このため、起動時のショックが小さい。駆動軸
が起動された後、回収通路及び供給通路の連通面積等に
より、粘性流体の貯留室への回収量よりも発熱室への供
給量を多く設定すれば、発熱室内に粘性流体が行き渡
り、これにより発熱室の壁面とロータの外面との間隙の
発熱量が増大していく。
【0015】この間、発熱室内では、粘性流体がせん断
される他、気体が粘性流体中に気泡として混在されてお
り、回収通路における貯留室側の開口が粘性流体の上方
に位置していた方がその気泡が貯留室に移動しやすい。
また、粘性流体の自重により、発熱室と貯留室との間で
粘性流体が入れ換わりやすい。さらに、粘性流体の表面
張力により、発熱室内で回動するロータが供給通路を介
して貯留室内の粘性流体を発熱室に引き込みやすい。
【0016】そして、駆動軸の駆動を終えれば、気体の
移動と粘性流体の自重とにより、発熱室と貯留室とで粘
性流体の液位が等しくなる。また、貯留室内の粘性流体
の液位を供給通路における貯留室側の開口の上方に位置
させるのみで粘性流体の収容量管理を容易にできる。 (4)請求項4のビスカスヒータは、請求項1、2又は
3記載のビスカスヒータにおいて、供給通路は回収通路
よりも大きな連通面積を有していることを特徴とする。
【0017】このビスカスヒータでは、粘性流体を迅速
に発熱室に供給することができるため、起動後、迅速に
発熱室内に粘性流体が行き渡り、これにより発熱室の壁
面とロータの外面との間隙の発熱量が迅速に増大してい
く。 (5)請求項5のビスカスヒータは、請求項1、2又は
3記載のビスカスヒータにおいて、供給通路には貯留室
内の粘性流体を発熱室内に強制的に供給する強制供給手
段が設けられていることを特徴とする。
【0018】このビスカスヒータでは、貯留室内に回収
された粘性流体が強制供給手段により供給通路を経て発
熱室内に強制的に供給される。これにより、発熱室の壁
面とロータの外面との間隙の発熱量が迅速に増大する。 (6)請求項6のビスカスヒータは、請求項5記載のビ
スカスヒータにおいて、強制供給手段は、駆動軸と同期
回転可能に設けられ、渦巻溝が形成されたポンプである
ことを特徴とする。
【0019】このビスカスヒータでは、渦巻溝により簡
易なねじ式ポンプが構成される。 (7)請求項7のビスカスヒータは、請求項1、2、
3、4、5又は6記載のビスカスヒータにおいて、回収
通路の発熱室側の開口における少なくともロータの回転
方向前方側の縁部は、回転する該ロータにより該発熱室
側の気体が貯留室内に引き込まれやすく形成されている
ことを特徴とする。
【0020】このビスカスヒータでは、起動後、気泡が
貯留室に移動しやすいため、迅速に発熱室内に粘性流体
が行き渡り、これにより発熱室の壁面とロータの外面と
の間隙の発熱量が迅速に増大していく。 (8)請求項8のビスカスヒータは、請求項7記載のビ
スカスヒータにおいて、回収通路の発熱室側の開口にお
ける少なくともロータの回転方向前方側の縁部には、面
取りが施されていることを特徴とする。
【0021】面取りによって発熱室内の気泡が滑らかに
回収通路、ひいては貯留室に移動する。 (9)請求項9のビスカスヒータは、請求項7又は8記
載のビスカスヒータにおいて、回収通路の発熱室側の開
口は、ロータの回転方向前方側の縁部が後方側に比して
大きな曲率の円弧状又は直線状をなしていることを特徴
とする。
【0022】かかる形状によって、発熱室内の気泡には
大きな収縮力が作用せず、滑らかに回収通路、ひいては
貯留室に移動する。 (10)請求項10のビスカスヒータは、請求項1、
2、3、4、5、6、7、8又は9記載のビスカスヒー
タにおいて、供給通路は、ロータの外周に向かって延在
する配給通路を有していることを特徴とする。
【0023】このビスカスヒータでは、貯留室内に回収
されていた粘性流体が供給通路の配給通路を経て発熱室
の外周域に供給される。発熱室の外周域に供給された粘
性流体はそのワイセンベルク効果により発熱室の中央域
まで全域に行き渡り、これにより発熱室の壁面とロータ
の外面との間隙の発熱量が迅速に増大する。 (11)請求項11のビスカスヒータは、請求項10記
載のビスカスヒータにおいて、配給通路は、回転するロ
ータにより粘性流体が発熱室内に引き込まれやすく形成
されていることを特徴とする。
【0024】このビスカスヒータでは、起動後、粘性流
体が発熱室に移動しやすいため、迅速に発熱室内に粘性
流体が行き渡り、これにより発熱室の壁面とロータの外
面との間隙の発熱量が迅速に増大していく。 (12)請求項12のビスカスヒータは、請求項11記
載のビスカスヒータにおいて、配給通路は、発熱室側が
開口すべくハウジングに凹設され、ロータの径方向に対
し、該ロータの回転方向前方側に傾斜した供給溝である
ことを特徴とする。
【0025】このビスカスヒータは簡易な構成により請
求項11の手段を具体化している。その作用は実施形態
において説明する。 (13)請求項13のビスカスヒータは、請求項11記
載のビスカスヒータにおいて、配給通路は、発熱室側が
開口すべくハウジングに凹設され、ロータの径方向に対
し、該ロータの回転方向前方側に湾曲した供給溝である
ことを特徴とする。
【0026】このビスカスヒータも簡易な構成により請
求項11の手段を具体化している。その作用は実施形態
において説明する。 (14)請求項14のビスカスヒータは、請求項10、
11、12又は13記載のビスカスヒータにおいて、配
給通路には、少なくともロータの回転方向前方側の縁部
に面取りが施されていることを特徴とする。
【0027】面取りによって配給通路内の粘性流体が滑
らかに発熱室に移動する。 (15)請求項15のビスカスヒータは、請求項1、
2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、
13又は14記載のビスカスヒータにおいて、ハウジン
グには、発熱室と貯留室とを連通する気体通路が形成さ
れていることを特徴とする。
【0028】このビスカスヒータでは、起動後、発熱室
に粘性流体が供給されれば、気体が粘性流体に押されて
発熱室からこの気体通路を経て貯留室に移動し、気体が
発熱室にほとんど存在しなくなって所望の発熱量が得ら
れやすい。また、駆動停止後、貯留室に粘性流体が回収
されれば、気体が粘性流体に押されて貯留室からこの気
体通路を経て発熱室に移動しやすい。
【0029】(16)請求項16のビスカスヒータは、
請求項15記載のビスカスヒータにおいて、気体通路は
発熱室の上方と貯留室の上方とを連通することを特徴と
する。このビスカスヒータでは、粘性流体の自重により
気体が気体通路を経て移動しやすい。
【0030】なお、貯留室の上方とは、貯留室内におけ
る粘性流体の液位よりも上方を意味する。 (17)請求項17のビスカスヒータは、請求項1、
2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、
13、14、15又は16記載のビスカスヒータにおい
て、ロータは平板形状をなしていることを特徴とする。
【0031】このビスカスヒータでは、かかる形状のロ
ータの採用により、粘性流体は軸芯と直角の液面の面積
が大きいことから、上記ワイセンベルク効果を確実に生
じることとなる。 (18)請求項18のビスカスヒータは、請求項1、
2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、
13、14、15、16又は17記載のビスカスヒータ
において、ロータの中央域には前後に貫通する連通孔が
貫設されていることを特徴とする。
【0032】このビスカスヒータでは、発熱室の前壁面
とロータの前側面との間の粘性流体が連通孔を経て貯留
室に回収されやすく、貯留室内の粘性流体が発熱室の前
壁面とロータの前側面との間に送り出されやすい。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、各請求項記載の発明を具体
化した実施形態1〜5を図面を参照しつつ説明する。 (実施形態1)実施形態1のビスカスヒータは能力固定
型のものとして請求項1〜4、7〜12、14〜18を
具体化している。
【0034】すなわち、このビスカスヒータでは、図1
に示すように、ハウジングを構成する前部ハウジング本
体1、前部プレート2、後部プレート3及び後部ハウジ
ング本体4がガスケット5、Oリング6a、6b及びガ
スケット7を介し、各々積層された状態で複数本の通し
ボルト9により締結されている。前部プレート2の後端
面に凹設された凹部は後部プレート3の平坦な前端面と
ともに発熱室10を形成している。また、前部ハウジン
グ本体1の内面と前部プレート2の前端面とが発熱室1
0の前部に隣接する前部放熱室としての前部ウォータジ
ャケットFWを形成している。他方、後部ハウジング本
体4にはガスケット7と当接するリブ4aがリング状に
突設されており、後部プレート3の後端面と後部ハウジ
ング本体4におけるリブ4aより外側の内面とが発熱室
10の後部に隣接する後部放熱室としての後部ウォータ
ジャケットRWを形成しているとともに、後部プレート
3の後端面と後部ハウジング本体4におけるリブ4aよ
り内側の内面とが貯留室SRを形成している。
【0035】後部ハウジング本体4の後面には入水ポー
ト11及び図示しない出水ポートが隣接して形成され、
入水ポート11と出水ポートとは後部ウォータジャケッ
トRWに連通されている。後部プレート3及び前部プレ
ート2には各通しボルト9間で等間隔に複数の水路12
が貫設され、前部ウォータジャケットFWと後部ウォー
タジャケットRWとは水路12により連通されている。
【0036】前部プレート2には前方に軸方向に延在す
るボス2aが突設され、ボス2a内には発熱室10に隣
接する軸封装置13が設けられている。また、前部ハウ
ジング本体1には前方に軸方向に延在するボス1cが突
設され、ボス1c内には軸受装置14が設けられてい
る。これら軸封装置13及び軸受装置14を介して駆動
軸15が回動可能に支承され、駆動軸15の後端には発
熱室10内で回動可能な平板形状のロータ16が圧入さ
れている。ロータ16の中央域には前後に貫通する連通
孔16aが貫設されている。
【0037】後部プレート3には、発熱室10の上端か
ら内方に延びて凹設された気体溝3aと、この気体溝3
aの内端と連通し、貯留室SRの上端まで貫通する気体
孔3bとからなる気体通路が形成されている。気体溝3
aの発熱室10側の開口回りには図示しない面取りが施
されている。また、この後部プレート3には、中央域の
上方の位置に回収通路としての回収孔3cが後端面まで
貫設されている。回収孔3cの発熱室10側の開口は、
図2並びに図3(A)及び(B)に示すように、二点鎖
線で示すロータ16の回転方向後方側の縁部が中心S1
により形成される円弧状をなしており、ロータ16の回
転方向前方側の縁部が直線状をなしている。また、この
回収孔3cの発熱室10側の開口回りには面取り3dが
施されている。
【0038】さらに、図1に示すように、後部プレート
3には、中央域の下方の位置に回収孔3cより連通面積
の大きな供給孔3eが供給通路の一部としてやはり後端
面まで貫設されている。また、後部プレート3には、図
2及び図4にも示すように、発熱室10側が開口し、そ
の内端が供給孔3eと連通して供給通路の残部を構成す
る配給通路としての供給溝3fが凹設されている。この
供給溝3fは、図2に示すように、ロータ16の外周に
向かって延在するとともに、ロータ16の径方向に対
し、二点鎖線で示すロータ16の回転方向前方側に傾斜
されている。また、図4にも示すように、この供給溝3
fの発熱室10側の開口回りにも面取り3gが施されて
いる。
【0039】そして、図1に示す貯留室SR及び発熱室
10の壁面とロータ16の外面との間隙には、気体とと
もに粘性流体としてのシリコンオイルが介在されてい
る。ここで、このビスカスヒータでは、貯留室SRが間
隙の容積を超えるシリコンオイルを収容可能であるた
め、シリコンオイルの厳しい収容量管理が不要となる。
駆動軸15の先端には図示しないボルト等によりプーリ
又は電磁クラッチが結合され、プーリ等は車両のエンジ
ンによりベルトで回転されるようになっている。
【0040】車両の暖房装置に組み込まれたこのビスカ
スヒータでは、駆動軸15がプーリ等を介してエンジン
により駆動される前の起動前においては、発熱室10と
貯留室SRとの間で気体が気体溝3a及び気体孔3bを
経て移動する。そして、シリコンオイルはその自重によ
り発熱室10と貯留室SRとで液位が等しくなる。この
ため、起動時には、ロータ16によりせん断されるシリ
コンオイルの量が少なく、小さなトルクで起動が可能と
なる。このため、起動時のショックが小さい。
【0041】駆動軸15が起動されれば、発熱室10内
でロータ16が軸心O回りで回動するため、シリコンオ
イルが発熱室10の壁面とロータ16の外面との間隙で
せん断される。シリコンオイルのせん断による発熱は前
部及び後部ウォータジャケットFW、RW内の循環流体
としての循環水に熱交換され、加熱された循環水が暖房
回路で車両の暖房に供されることとなる。
【0042】この間、このビスカスヒータでは、発熱室
10内では、シリコンオイルがせん断される他、気体が
シリコンオイル中に気泡として混在されている。この気
泡は、気体溝3a及び気体孔3bが発熱室10の上端と
貯留室SRとを連通し、回収孔3cにおける貯留室SR
側の開口がシリコンオイルの上方に位置しているため、
貯留室SRに滑らかかつ迅速に移動する。
【0043】また、このビスカスヒータでは、貯留室S
Rは発熱室10の中央域と連通し、この貯留室SR内で
はシリコンオイルが自重により下方に位置しているた
め、ロータ16の形状から確実に生じるワイセンベルク
効果と気体の移動とにより、シリコンオイルが回収孔3
cにより発熱室10から貯留室SR内に回収される。同
時に、シリコンオイルの表面張力により、発熱室10内
で回動するロータ16が供給溝3f及び供給孔3eを介
して貯留室SR内のシリコンオイルを発熱室10に引き
込む。このとき、発熱室10の前壁面とロータ16の前
側面との間のシリコンオイルは連通孔16aを経て移動
しやすくされている。
【0044】ここで、供給孔3eが回収孔3cより大き
な連通面積を有しているため、シリコンオイルの貯留室
SRへの回収量よりも発熱室10への供給量が多くな
る。このとき、貯留室SR内に回収されていたシリコン
オイルは、供給溝3fを経て発熱室10の外周域に滑ら
かかつ迅速に供給され、発熱室10の外周域に供給され
たシリコンオイルはそのワイセンベルク効果により迅速
に発熱室10の中央域まで全域に行き渡る。
【0045】こうして、発熱室10の壁面とロータ16
の外面との間隙の発熱量が迅速に増大していく。そし
て、駆動軸15の駆動中には、発熱室10と貯留室SR
との間でシリコンオイルの入れ換えが常時行われつつ、
十分な発熱量の発揮と、十分な軸封能力の確保とが実現
される。さらに、このビスカスヒータでは、貯留室SR
内に間隙の容積を超えるシリコンオイルを収納可能であ
ることから、せん断されるシリコンオイルの量に余裕を
生じ、特定のシリコンオイルのみを常にせん断すること
にならないため、シリコンオイルの劣化遅延を図ること
が可能になる。
【0046】また、このビスカスヒータでは、発熱室1
0及び貯留室SRが密閉状態であるため、発熱室10及
び貯留室SRに介在されるシリコンオイルが新たな気体
と接触することはなく、随時気体中の水分が補充される
訳ではないので、劣化しにくい。そして、駆動軸15の
駆動を終えれば、気体の移動とシリコンオイルの自重と
により、発熱室10と貯留室SRとでシリコンオイルの
液位が等しくなる。
【0047】(評価)比較形態のビスカスヒータとし
て、図5及び図6に示すように、請求項1〜4、10、
15〜18を具体化し、請求項7〜9、11〜14につ
いては具体化しないものを用意する。すなわち、この比
較形態のビスカスヒータでは、図5(A)及び(B)に
示すように、中心をS2とする断面円形の回収孔3hを
後部プレート3に貫設している。この回収孔3hの発熱
室10側の開口回りには面取りを施していない。また、
図6に示すように、後部プレート3には、ロータ16の
外周に向かって傾斜することなく延在する供給溝3iを
凹設している。この供給溝3iの発熱室10側の開口回
りにも面取りを施していない。他の構成は実施形態1と
同一である。
【0048】この比較形態のビスカスヒータでは、発熱
室10内でシリコンオイル中に混在する気泡aが貯留室
SRに滑らかかつ迅速に移動しにくかった。この原因
は、図5(A)及び(B)に示すように、回収孔3hが
一般的な断面円形形状であることから、その気泡aが回
収孔3hにおけるロータ16の回転方向前方側の縁部か
ら比較的大きな収縮力s(図中、ベクトルで示す。以下
同様。)を受けるためであると考えられる。また、回収
孔3hにおける発熱室10側の開口がほぼ直角であるこ
とから、その気泡aが回収孔3h内に移動しにくいため
であるとも考えられる。
【0049】また、この比較形態のビスカスヒータで
は、貯留室SR内に回収されていたシリコンオイルが中
々発熱室10の外周域に供給されにくかった。この原因
は、図6に示すように、供給溝3iがロータ16の外周
に向かって傾斜することなく延在していることから、ロ
ータ16の回転により供給溝3i内のシリコンオイルが
供給溝3iの側壁側に押し付けられ、ロータ16の外周
側に移動しにくいためであると考えられる。また、供給
溝3iにおける発熱室10側の開口がほぼ直角であるこ
とから、シリコンオイルが発熱室10内に移動しにくい
ためであるとも考えられる。
【0050】これに対し、実施形態1のビスカスヒータ
においては、図3(A)及び(B)に示すように、回収
孔3cが気泡aに大きな収縮力sを作用させない形状で
あり、回収孔3cにおける発熱室10側の開口に面取り
3eがあることから、気泡aが貯留室SRに滑らかかつ
迅速に移動しやすかった。また、実施形態1のビスカス
ヒータにおいては、図2及び図4に示すように、供給溝
3fがロータ16の回転方向前方側に傾斜しつつロータ
16の外周に向かって延在し、かつ面取り3gをもつた
め、貯留室SR内に回収されていたシリコンオイルが発
熱室10の外周域に滑らかかつ迅速に供給された。
【0051】したがって、実施形態1のビスカスヒータ
では、起動後、発熱室10の壁面とロータ16の外面と
の間隙の発熱量が迅速に増大することがわかる。 (実施形態2)実施形態2のビスカスヒータでは、図7
に示す回収孔3jを後部プレート3に貫設している。こ
の回収孔3jは、二点鎖線で示すロータ16の回転方向
後方側の縁部が中心S1により形成される円弧状をなし
ており、ロータ16の回転方向前方側の縁部が中心S1
より回転方向後方側の中心S3により形成されるより大
きな半径の円弧状をなしている。他の構成は実施形態1
と同一としている。
【0052】このビスカスヒータにおいても、回収孔3
jが気泡aに大きな収縮力sを作用させない形状であ
り、実施形態1と同様の作用及び効果を奏することがで
きる。 (実施形態3)実施形態3のビスカスヒータでは、図8
に示す回収孔3kを後部プレート3に貫設している。こ
の回収孔3kは、二点鎖線で示すロータ16の回転方向
後方側の縁部が中心S1により形成される円弧状をなし
ており、ロータ16の回転方向前方側の縁部が中心S1
より回転方向前方側の中心S4により形成されるより大
きな半径の円弧状をなしている。他の構成は実施形態1
と同一としている。
【0053】このビスカスヒータにおいては、回収孔3
kが気泡aに膨脹力bを作用できる形状であり、実施形
態1と同様の作用及び効果を奏することができる。 (実施形態4)実施形態4のビスカスヒータでは、請求
項1〜4、7〜18を具体化し、図9に示す供給溝3l
を後部プレート3に凹設している。この供給溝3lは、
ロータ16の外周に向かって延在するとともに、ロータ
16の径方向に対し、二点鎖線で示すロータ16の回転
方向前方側に湾曲されている。また、この供給溝3lの
発熱室10側の開口回りには、回転方向前方側の縁部の
みに面取り3mが施されている。他の構成は実施形態1
と同一である。
【0054】このビスカスヒータにおいても、ロータ1
6の回転により供給溝3l内のシリコンオイルがロータ
16の外周側に移動しやすく、実施形態1と同様の作用
及び効果を奏することができる。 (実施形態5)実施形態5のビスカスヒータでは、請求
項1〜12、14〜18を具体化している。
【0055】すなわち、このビスカスヒータでは、図1
0に示すように、中央域が後方に突出した後部プレート
21を採用している。この後部プレート21の前端面の
中心には供給通路としての供給孔21aが後端面まで貫
設され、駆動軸15の延長された後端には強制供給手段
としての渦巻溝15aが形成され、この駆動軸15の渦
巻溝15a部分が供給孔21a内に収納されることで簡
易なねじ式ポンプが構成されている。他の構成は実施形
態1と同様である。
【0056】このビスカスヒータでは、駆動軸15の回
転により、渦巻溝15aが貯留室SR内に回収されたシ
リコンオイルを供給孔21aを経て発熱室10内に強制
的に供給する。これにより、発熱室10の壁面とロータ
16の外面との間隙の発熱量が迅速に増大する。他の作
用及び効果は実施形態1と同一である。
【0057】なお、請求項5、6のビスカスヒータで
は、強制供給手段として、実施形態5の駆動軸と同軸の
ねじ式ポンプの他、駆動軸と異軸のねじ式ポンプを採用
することができる。また、ギヤポンプ、トロコイドポン
プ、遠心ポンプ等を採用することができる。駆動軸と異
軸とする場合、他の駆動源を設けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のビスカスヒータの縦断面図であ
る。
【図2】実施形態1のビスカスヒータのII−II矢視
断面図である。
【図3】実施形態1のビスカスヒータに係り、(A)は
第1回収孔の発熱室側から見た拡大平面図、(B)は第
1回収孔等の拡大断面図である。
【図4】実施形態1のビスカスヒータに係り、供給溝等
の拡大断面図である。
【図5】比較形態のビスカスヒータに係り、(A)は第
1回収孔の発熱室側から見た拡大平面図、(B)は第1
回収孔等の拡大断面図である。
【図6】比較形態のビスカスヒータに係り、図2と同様
の一部断面図である。
【図7】実施形態2のビスカスヒータに係り、第1回収
孔の発熱室側から見た拡大平面図である。
【図8】実施形態3のビスカスヒータに係り、第1回収
孔の発熱室側から見た拡大平面図である。
【図9】実施形態4のビスカスヒータに係り、図2と同
様の一部断面図である。
【図10】実施形態5のビスカスヒータに係り、図1と
同様の一部断面図である。
【符号の説明】
1、2、3、4…ハウジング(1…前部ハウジング本
体、2…前部プレート、3、21…後部プレート、4…
後部ハウジング本体) 10…発熱室 FW、RW…放熱室(FW…前部ウォータジャケット、
RW…後部ウォータジャケット) 14…軸受装置 15…駆動軸 15a…渦巻溝 16…ロータ 3c、3h、3j、3k…回収通路(回収孔) 3d…面取り 3e、3f、21a…供給通路(3e、21a…供給
孔、3f、3i、3l…配給通路(供給溝)) 3g、3m…面取り SR…貯留室 3a、3b…気体通路(3a…気体溝、3b…気体孔) 16a…連通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣瀬 達也 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に発熱室及び該発熱室に隣接して循環
    流体を循環させる放熱室を形成するハウジングと、該ハ
    ウジングに軸受装置を介して回動可能に支承された駆動
    軸と、該発熱室内で該駆動軸により回動可能に設けられ
    たロータと、該発熱室の壁面と該ロータの外面との間隙
    に介在され、該ロータの回動により発熱される粘性流体
    とを有するビスカスヒータにおいて、 前記発熱室は密閉状態とされ、前記ハウジングには、該
    発熱室と回収通路及び供給通路により連通され、前記間
    隙の容積を超える粘性流体を収容可能な貯留室が密閉状
    態で配設されていることを特徴とするビスカスヒータ。
  2. 【請求項2】回収通路は発熱室の中央域と連通され、該
    回収通路と供給通路とは駆動軸の駆動中に常時開放され
    ていることを特徴とする請求項1記載のビスカスヒー
    タ。
  3. 【請求項3】回収通路は貯留室側の開口が該貯留室内に
    貯留される粘性流体の液位より上方側に位置し、供給通
    路は該貯留室側の開口が該貯留室内に貯留される粘性流
    体の液位より下方側に位置していることを特徴とする請
    求項1又は2記載のビスカスヒータ。
  4. 【請求項4】供給通路は回収通路よりも大きな連通面積
    を有していることを特徴とする請求項1、2又は3記載
    のビスカスヒータ。
  5. 【請求項5】供給通路には貯留室内の粘性流体を発熱室
    内に強制的に供給する強制供給手段が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3記載のビスカスヒー
    タ。
  6. 【請求項6】強制供給手段は、駆動軸と同期回転可能に
    設けられ、渦巻溝が形成されたポンプであることを特徴
    とする請求項5記載のビスカスヒータ。
  7. 【請求項7】回収通路の発熱室側の開口における少なく
    ともロータの回転方向前方側の縁部は、回転する該ロー
    タにより該発熱室側の気体が貯留室内に引き込まれやす
    く形成されていることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5又は6記載のビスカスヒータ。
  8. 【請求項8】回収通路の発熱室側の開口における少なく
    ともロータの回転方向前方側の縁部には、面取りが施さ
    れていることを特徴とする請求項7記載のビスカスヒー
    タ。
  9. 【請求項9】回収通路の発熱室側の開口は、ロータの回
    転方向前方側の縁部が後方側に比して大きな曲率の円弧
    状又は直線状をなしていることを特徴とする請求項7又
    は8記載のビスカスヒータ。
  10. 【請求項10】供給通路は、ロータの外周に向かって延
    在する配給通路を有していることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載のビスカス
    ヒータ。
  11. 【請求項11】配給通路は、回転するロータにより粘性
    流体が発熱室内に引き込まれやすく形成されていること
    を特徴とする請求項10記載のビスカスヒータ。
  12. 【請求項12】配給通路は、発熱室側が開口すべくハウ
    ジングに凹設され、ロータの径方向に対し、該ロータの
    回転方向前方側に傾斜した供給溝であることを特徴とす
    る請求項11記載のビスカスヒータ。
  13. 【請求項13】配給通路は、発熱室側が開口すべくハウ
    ジングに凹設され、ロータの径方向に対し、該ロータの
    回転方向前方側に湾曲した供給溝であることを特徴とす
    る請求項11記載のビスカスヒータ。
  14. 【請求項14】配給通路には、少なくともロータの回転
    方向前方側の縁部に面取りが施されていることを特徴と
    する請求項10、11、12又は13記載のビスカスヒ
    ータ。
  15. 【請求項15】ハウジングには、発熱室と貯留室とを連
    通する気体通路が形成されていることを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、
    12、13又は14記載のビスカスヒータ。
  16. 【請求項16】気体通路は発熱室の上方と貯留室の上方
    とを連通することを特徴とする請求項15記載のビスカ
    スヒータ。
  17. 【請求項17】ロータは平板形状をなしていることを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、
    10、11、12、13、14、15又は16記載のビ
    スカスヒータ。
  18. 【請求項18】ロータの中央域には前後に貫通する連通
    孔が貫設されていることを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、1
    3、14、15、16又は17記載のビスカスヒータ。
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