JPH0722326Y2 - 暖房装置 - Google Patents

暖房装置

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JPH0722326Y2
JPH0722326Y2 JP745590U JP745590U JPH0722326Y2 JP H0722326 Y2 JPH0722326 Y2 JP H0722326Y2 JP 745590 U JP745590 U JP 745590U JP 745590 U JP745590 U JP 745590U JP H0722326 Y2 JPH0722326 Y2 JP H0722326Y2
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viscous liquid
fin
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liquid recovery
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JP745590U
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完 福田
実 岩田
宏司 吉崎
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Toyota Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は暖房装置に係り、特に自動車等の車両に搭載さ
れエンジンによって回転駆動されるシヤフトを有する暖
房装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、自動車等の車両に搭載される暖房装置に付いて
は、特開昭62-64612号公報で開示されている。
第3図に示される如く、この暖房装置70においては、シ
ヤフト72は、エンジンとVベルト76及びプーリ74等で結
合駆動されており、このシヤフト72には、シヤフト72と
同軸的に回転する複数の第1摩擦デイスク78が設置され
ている。また第1摩擦デイスク78と交互に第2の摩耗デ
イスク80が配置されており、この第2の摩耗デイスク80
は回転しないようにされている。第1摩耗デイスク78と
第2の摩耗デイスク80との隙間にはオイル82(又は水と
グリコールとの混合物)が充填されており、第摩擦デイ
スク78の回転によりオイル82が攪拌され、熱を発生し温
度が上昇するようになっている。
しかしながら、この暖房装置70においては、シヤフト72
に連結されたプーリ74をエンジンの回転により直接回転
するか、又は電磁クラツチ等を介して断続可能に回転す
るようになっている。このため、プーリ74をエンジンの
回転により直接回転する場合には、常時第1摩擦デイス
ク78の回転により、オイル82が攪拌されるため、暖房装
置70を使用しない場合の動力損失が大きいという不具合
があった。
一方、プーリ74を電磁クラツチ等を介して断続可能に回
転する場合には、構造が複雑となるという不具合があっ
た。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案は上記事実を考慮し、簡便な構造でかつ、非使用
時の動力損失を減少させることができる暖房装置を提供
することが目的である。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、エンジンによって回転駆動されるシヤフトを
有する暖房装置において、前記シヤフトに固着され摩擦
室内に配設されたロータと、該ロータに設けられた回転
フインと、前記摩擦室内に前記回転フインと互い違いに
隙間を開けて形成された固定フインと、該固定フインと
前記回転フインとの隙間に充填される粘性液体と、該粘
性液体と前記回転フイン及び固定フインとの回転摩擦に
より発生した熱をエンジン冷却水通路を流れる冷却水に
伝達する加熱手段と、前記隙間に連通され前記粘性液体
を回収するための粘性液体回収部と、該粘性液体回収部
内の第1の位置と第2の位置とを移動可能とし前記第1
の位置とされた場合に前記粘性液体回収部から前記隙間
への前記粘性液体の供給を行うと共に前記第2の位置と
された場合に前記隙間から前記粘性液体回収部への前記
粘性液体の回収を行うダイヤフラムと、を備えたことを
特徴としている。
〔作用〕
上記構成の本考案では、エンジンの回転によって、暖房
装置のシヤフトが常時回転し、このシヤフトに固着され
たロータが回転して一体的に回転フインが回転する。従
って、冷却水を加熱する場合には、ダイヤフラムを第1
の位置に移動し、粘性液体回収部から摩擦室内の固定フ
インと回転フインとの隙間へ粘性液体を供給する。これ
により、粘性液体と回転フイン及び固定フインとの回転
摩擦により熱が発生し、この熱を利用し加熱手段によっ
て冷却水を加熱する。
一方、冷却水を加熱しない場合、即ち暖房装置の非使用
時には、ダイヤフラムを第2の位置に移動し、摩擦室内
の固定フインと回転フインとの隙間から粘性液体回収部
へ粘性液体を回収する。このため、回転フインは粘性液
体の負荷を受けずに回転でき、動力損失を最小限に抑え
ることができる。
また、ダイヤフラムによって、粘性液体の供給及び回収
を行っているため、ポンプ等によって粘性液体の供給及
び回収を行う従来の装置と比較して、装置の構造を簡便
にすることができる。
〔実施例〕
本考案に係る一実施例を第1図及び第2図に従って説明
する。
第1図及び第2図に示される如く、暖房装置としてのオ
イル剪断発熱部10のシヤフト18は、プーリ19を介して、
エンジンのクランクプーリ(図示省略)にVベルト14に
よって連結されており、クランクプーリ12の回転によっ
て直接回転されるようになっている。また、オイル剪断
発熱部10とコンプレッサ(図示省略)とは、同軸上に配
置されており、オイル剪断発熱部10のシヤフト18と、コ
ンプレッサのシヤフトとは電磁クラツチによって駆動力
が断続されるようになっている。
第1図に示される如く、オイル剪断発熱部10の摩擦室11
内のシヤフト18には円板状のロータ30が固定されてい
る。このロータ30の両面(第1図の左右両面)には、夫
々円周方向に沿ったリング状の回転フイン32が複数枚垂
直(第1図の左右方向)に立設されている。また、これ
らの回転フイン32と互い違いとなるようにオイル剪断発
熱部10内には、複数の固定フイン34が隙間36を開けて形
成されており、各回転フイン32と各固定フイン34との隙
間36は夫々連通している。
従って、シヤフト18の回転によって回転フイン32は固定
フイン34に対して相対的に回転するようになっている。
回転フイン32と固定フイン34との隙間36の上部36Aに
は、気圧調節用の貫通孔38が穿設されている。また隙間
36の下方には、粘性液体回収部39を備えたダイヤフラム
部40が配置されており、このダイヤフラム40部の粘性液
体回収部39と隙間36の下部36Bとは、連通管42によって
連通されている。
粘性液体回収部39の内部には、粘性液体回収部39の内部
を上下方向に二分割するダイヤフラム44が配置されてい
る。このダイヤフラム44の外周部44Aは変形可能とされ
ており、外周部44Aの外端は粘性液体回収部39を構成す
る上カバー39Aと下カバー39Bに挟持されている。またダ
イヤフラム44の中央部44Bは剛板材で構成されており、
この中央部44Bの下面44Cと下カバー39Bの底部39Cとの間
には、圧縮コイルスプリング46が装着され、ダイヤフラ
ム44を上方へ付勢している。
粘性液体回収部39の内部のダイヤフラム44の上方には、
粘性液体としてのシリコンオイル48が充填されており、
このシリコンオイル48はダイヤフラム44が上カバー39A
の上部39Dに当接し第1の位置(第1図の位置)とされ
た場合には、回転フイン32と固定フイン34との隙間36に
供給されるようになっている。
また、下カバー39Bの底部39Cには、ダイヤフラム44を下
降させるための、気圧調整孔50が穿設されており、この
気圧調整孔50を介して粘性液体回収部39の内部のダイヤ
フラム44の下方の気圧を下げることによって、ダイヤフ
ラム44を圧縮コイルスプリング46の付勢力に抗して、下
降させることができるようになっている。
第2図に示される如く、ダイヤフラム44が下方へ移動
し、下カバー39Bの底部39Cに当接し第2の位置とされた
場合には、回転フイン32と固定フイン34との隙間36のシ
リコンオイル48は、粘性液体回収部39内に回収されるよ
うになっている。
第1図及び第2図に示される如く、オイル剪断発熱部10
の固定フイン34の外周部には、固定フイン34を包括する
ように加熱手段としての、ウオータジヤケツト50が形成
されており、冷却水54はこのウオータジヤケツト50内で
加熱され、その後、図示を省略したヒータコアへ流入さ
れるようになっている。
次に、本実施例の作用に付いて説明する。
オイル剪断発熱部10のシヤフト18はエンジンの回転によ
り、常時回転されている。
オイル剪断発熱部10により冷却水54を加熱する場合に
は、気圧調整孔50を介して粘性液体回収部39内のダイヤ
フラム44の下方の気圧を上げ、ダイヤフラム44を圧縮コ
イルスプリング46の付勢力によって、第1の位置(第1
図の位置)へ移動させる。これによって、粘性液体回収
部39からオイル剪断発熱部10の摩擦室11内の固定フイン
34と回転フイン32との隙間36にシリコンオイル48が供給
される。
従って、回転フイン32の回転によって、シリコンオイル
48と回転フイン32及び固定フイン34との回転摩擦により
熱が発生する。この熱によりウオータジヤケツト52にお
いて冷却水54が加熱され、ヒータコアへ流入される。
一方、冷却水54を加熱しない場合、即ち暖房装置の非使
用時には、気圧調整孔50を介してエンジンの発生するマ
ニホールド負圧等を導き、粘性液体回収部39内のダイヤ
フラム44の下方の気圧を下げることによって、ダイヤフ
ラム44を圧縮コイルスプリング46の付勢力に抗して第2
の位置(第2図の位置)へ移動する。これによって、貫
通孔38から大気が導かれ、オイル剪断発熱部10の摩擦室
11内の固定フイン34と回転フイン32との隙間36に充填さ
れていたシリコンオイル48が粘性液体回収部39内へ回収
される。このため、回転フイン32はシリコンオイル48の
負荷を受けずに回転でき、動力損失を最小限に抑えるこ
とができる。
また、ダイヤフラム44によって、シリコンオイル48の隙
間36への供給及び回収を行っているため、ポンプ等によ
ってシリコンオイル等の粘性液体の供給及び回収を行う
従来の装置と比較して、装置の構造を簡便にすることが
できる。
また、本実施例のオイル剪断発熱部10においては、冷却
水54の加熱と非加熱とを、シリコンオイル48の隙間36へ
の供給及び回収によって制御するため、従来のクラツチ
を使用する装置と比較して、駆動トルクの変動が徐々に
行われ、車両走行中の車速変動シヨツクを和らげること
ができる。
〔考案の効果〕
本考案は上記構成としたので、簡便な構造でかつ、非使
用時の動力損失を減少させることができるという優れた
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る暖房装置の使用状態を
示す一部ハツチングを省略した側断面図、第2図は本考
案の一実施例に係る暖房装置の非使用状態を示す一部ハ
ツチングを省略した側断面図、第3図は従来の暖房装置
を示す側断面図である。 10……オイル剪断発熱部、11……摩擦室、18……シヤフ
ト、30……ロータ、32……回転フイン、34……固定フイ
ン、36……隙間、39……粘性液体回収部、44……ダイヤ
フラム、48……シリコンオイル、52……ウオータジヤケ
ツト、54……冷却水。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンによって回転駆動されるシヤフト
    を有する暖房装置において、前記シヤフトに固着され摩
    擦室内に配設されたロータと、該ロータに設けられた回
    転フインと、前記摩擦室内に前記回転フインと互い違い
    に隙間を開けて形成された固定フインと、該固定フイン
    と前記回転フインとの隙間に充填される粘性液体と、該
    粘性液体と前記回転フイン及び固定フインとの回転摩擦
    により発生した熱をエンジン冷却水通路を流れる冷却水
    に伝達する加熱手段と、前記隙間に連通され前記粘性液
    体を回収するための粘性液体回収部と、該粘性液体回収
    部内の第1の位置と第2の位置とを移動可能とし前記第
    1の位置とされた場合に前記粘性液体回収部から前記隙
    間への前記粘性液体の供給を行うと共に前記第2の位置
    とされた場合に前記隙間から前記粘性液体回収部への前
    記粘性液体の回収を行うダイヤフラムと、を備えたこと
    を特徴とする暖房装置。
JP745590U 1990-01-29 1990-01-29 暖房装置 Expired - Lifetime JPH0722326Y2 (ja)

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JPH0398107U JPH0398107U (ja) 1991-10-11
JPH0722326Y2 true JPH0722326Y2 (ja) 1995-05-24

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