JPH10138745A - 車両用暖房装置 - Google Patents

車両用暖房装置

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JPH10138745A
JPH10138745A JP8298619A JP29861996A JPH10138745A JP H10138745 A JPH10138745 A JP H10138745A JP 8298619 A JP8298619 A JP 8298619A JP 29861996 A JP29861996 A JP 29861996A JP H10138745 A JPH10138745 A JP H10138745A
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JP
Japan
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heating
vehicle
heat
viscous
chamber
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JP8298619A
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Takashi Ban
孝志 伴
Shigeru Suzuki
鈴木  茂
Nobuaki Hoshino
伸明 星野
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/02Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant
    • B60H1/03Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant and from a source other than the propulsion plant
    • B60H1/038Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant and from a source other than the propulsion plant from the cooling liquid of the propulsion plant and from a viscous fluid heater
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
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    • B60H1/00878Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being temperature regulating devices
    • B60H1/00885Controlling the flow of heating or cooling liquid, e.g. valves or pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24VCOLLECTION, PRODUCTION OR USE OF HEAT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ビスカスヒータを組み込んだ車両用暖房装置に
おいて、粘性流体の劣化を未然に防止しつつ充分な暖房
能力を得る。 【解決手段】ビスカスヒータ10のハウジング内には、
ロータ24を収容する発熱室16と貯留室20とが区画
されている。両室16,20は、区画プレート12に形
成された供給通路12a及び回収通路12bを介して相
互に連通する。発熱室16及び貯留室20には、粘性流
体としてのシリコーンオイルが所要量封入されている。
供給通路12aは、スプール29、圧縮バネ30a、電
磁弁37、負圧発生ポンプ39等よりなる弁手段によっ
て開閉制御される。エアコン制御ユニット100は、ロ
ータ24と作動連結されたエンジンの回転速度やシリコ
ーンオイルの温度等の状況に応じて前記弁手段を作動さ
せ、発熱室16内のオイル量を適宜制御して粘性流体の
劣化を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、循環回路を流れる
循環流体を加熱して車両の暖房に利用する車両用暖房装
置に関し、特に、ビスカスヒータとその制御ユニットと
を備えた車両用暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用暖房装置としては、水冷エンジン
の冷却に用いられた熱冷却水をダクト内のヒータコアに
供給し、このヒータコアで暖められた空気を車室内に送
り込んで車室内の暖房を行う車両用温水式暖房装置が一
般的である。
【0003】ところが、例えばディーゼルエンジン車や
リーンバーンエンジン車のように、エンジンの発熱量が
比較的少なく、エンジン冷却水を充分に加熱することが
できない車両にあっては、ヒータコアに供給される熱冷
却水の温度を所定水温(例えば80℃)に維持すること
が困難であり、車室内の暖房能力に不足を生じやすいと
いう欠点がある。
【0004】かかる欠点を解消する目的で、エンジン冷
却水の循環回路系に、エンジン冷却水を加熱するための
ビスカスヒータを配設することが提案されている。かか
るビスカスヒータは、そのハウジング内に区画された発
熱室及びウォータジャケット(放熱室)、並びに、エン
ジンの動力によって回転駆動される駆動軸及びロータを
備えている。そして、このロータにより発熱室内に収容
された粘性流体(例えば高粘性シリコーンオイル)を剪
断して流体摩擦に基づく熱を発生させ、その熱でウォー
タジャケットを流れる循環流体(エンジン冷却水)を加
熱している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】発熱室内に封入された
粘性流体の温度は、循環回路系を流れる循環流体の温度
にかかわらず、エンジンの回転速度が高くなるほど上昇
する傾向にある。特に、粘性流体として高粘性シリコー
ンオイルを使用した場合には、シリコーンオイルの物性
として、オイル自体の温度が例えば250℃を超える
と、オイルの熱劣化及び剪断による機械的劣化を生じや
すくなる。このように、シリコーンオイルが熱的又は機
械的に劣化すると、粘性流体の剪断発熱の効率が低下
し、車室内の暖房能力が低下する。
【0006】本発明の目的は、ビスカスヒータの作動条
件を最適化することにより、粘性流体の劣化を未然に防
止しつつ充分な暖房能力を得ることのできる車両用暖房
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、循環
回路を流れる循環流体を加熱して車両の暖房に利用する
車両用暖房装置であって、A) 駆動源に作動連結された
ロータ及び粘性流体を収容する発熱室と、前記発熱室の
近傍に設けられて前記循環流体を流通させる放熱室と、
連通路を介して前記発熱室と連通すると共に粘性流体を
追加収容する貯留室と、前記連通路の連通状態を開閉制
御する弁手段とを備え、前記ロータにより前記発熱室内
の粘性流体を剪断して熱を発生させてその熱を前記放熱
室の循環流体に熱交換するビスカスヒータと、B) 前記
ロータの回転速度に関連する物理量を検出する物理量検
出手段と、C) 前記物理量検出手段によって検出された
物理量が所定の条件を満たすときに、前記ビスカスヒー
タの発熱能力を抑制すべく前記弁手段を制御する制御ユ
ニットと、を備えてなることをその要旨とする。
【0008】この車両用暖房装置では、物理量検出手段
によって検出される物理量は、ビスカスヒータのロータ
の回転速度に関連している。この検出物理量が所定の条
件を満たすときに、制御ユニットは、ビスカスヒータの
弁手段の作動を制御することで発熱室と貯留室とを連通
している連通路の連通状態を制御する。その結果、発熱
室と貯留室との間における粘性流体の分配状況、即ち、
発熱室における粘性流体の収容量が可変制御され、その
状況(収容量)に応じて、ビスカスヒータの剪断発熱能
力が抑制方向に制御される。従って、ロータの回転速度
に関連する物理量のチェック条件を適宜設定することに
より、ヒータの発熱能力が過大になることを未然に防止
して粘性流体の劣化を回避することができる。
【0009】請求項2の発明は、前記ビスカスヒータの
ロータは、動力伝達系を介して、駆動源としての車両エ
ンジンと直接的に連結されていることを特徴とする。こ
の場合、車両エンジンの駆動力がビスカスヒータのロー
タに直接的に伝達され、車両エンジンが駆動している限
り、ロータは回転することができる。この構成によれ
ば、ビスカスヒータのロータと車両エンジンとの間に、
両者間での動力伝達を選択的に遮断するための電磁クラ
ッチ機構等を必要とせず、車両用暖房装置の簡素化、軽
量化が図られる。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
の車両用暖房装置において、前記連通路は供給通路及び
回収通路からなることを特徴とする。この構成によれ
ば、供給通路を介して貯留室から発熱室に粘性流体が供
給される一方、回収通路を介して発熱室から貯留室に粘
性流体が回収される。従って、前記弁手段を開放位置に
しておく限り、発熱室と貯留室との間で粘性流体の入れ
替え循環が生じ、特定の粘性流体が発熱室に留まり長時
間の剪断を受けて疲弊するという事態が防止される。ま
た、供給通路及び回収通路の少なくとも一方を弁手段に
よって開閉制御することで、発熱室への粘性流体の供給
及び/又は発熱室からの粘性流体の回収を制御して、発
熱室での粘性流体の収容量を可変制御し、ヒータの発熱
能力を調節することができる。尚、粘性流体の供給と回
収とのバランスは、供給通路及び回収通路の各連通断面
積を個別に設定することにより、容易に図ることができ
る。
【0011】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の車両用暖房装置において、前記物理量検出手
段は、前記駆動源としての車両エンジンの回転速度を検
出するエンジン回転速度センサであり、前記制御ユニッ
トは、当該検出されたエンジン回転速度が設定回転速度
を超えたときに、前記連通路を閉塞すべく前記弁手段を
作動させることを特徴とする。
【0012】この構成によれば、エンジン回転速度に応
じて、弁手段による連通路の開放・閉塞が制御される。
従って、エンジン回転速度が設定回転速度を超過した場
合に対応するロータ剪断速度の増加に基づき、粘性流体
が発熱過多になるのを未然に防止して粘性流体の劣化を
回避することができる。
【0013】請求項5の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の車両用暖房装置において、前記物理量検出手
段は、前記駆動源としての車両エンジンの加速状態を検
出する加速度検出手段であり、前記制御ユニットは、当
該加速状態が許容加速条件を超えたときに、前記連通路
を閉塞すべく前記弁手段を作動させることを特徴とす
る。
【0014】この構成によれば、車両エンジンの加速状
態に応じて、弁手段による連通路の開放・閉塞が制御さ
れる。従って、車両エンジンの加速状態が許容加速条件
を超過した場合に対応するロータ剪断の加速度の増加に
基づき、粘性流体が発熱過多になるのを未然に防止して
粘性流体の劣化を回避することができる。
【0015】請求項6の発明は、循環回路を流れる循環
流体を加熱して車両の暖房に利用する車両用暖房装置で
あって、A) 駆動源に作動連結されたロータ及び粘性流
体を収容する発熱室と、前記発熱室の近傍に設けられて
前記循環流体を流通させる放熱室と、連通路を介して前
記発熱室と連通すると共に粘性流体を追加収容する貯留
室と、前記連通路の連通状態を開閉制御する弁手段とを
備え、前記ロータにより前記発熱室内の粘性流体を剪断
して熱を発生させてその熱を前記放熱室の循環流体に熱
交換するビスカスヒータと、B) 前記車両の室内又は室
外の気温を検出する温度センサと、C) 前記温度センサ
によって検出された気温が設定温度を超えたときに、前
記ビスカスヒータの発熱能力を抑制すべく前記弁手段を
制御する制御ユニットと、を備えてなることをその要旨
とする。
【0016】この構成によれば、検出された気温に応じ
て、弁手段による連通路の開放・閉塞が制御される。従
って、検出された気温が設定温度を超過した場合に、粘
性流体の不要な発熱を未然に防止して粘性流体の劣化を
回避することができる。
【0017】請求項7の発明は、循環回路を流れる循環
流体を加熱して車両の暖房に利用する車両用暖房装置で
あって、A) 駆動源に作動連結されたロータ及び粘性流
体を収容する発熱室と、前記発熱室の近傍に設けられて
前記循環流体を流通させる放熱室と、連通路を介して前
記発熱室と連通すると共に粘性流体を追加収容する貯留
室と、前記連通路の連通状態を開閉制御する弁手段とを
備え、前記ロータにより前記発熱室内の粘性流体を剪断
して熱を発生させてその熱を前記放熱室の循環流体に熱
交換するビスカスヒータと、B) 前記循環流体の温度を
検出する温度センサと、C) 前記温度センサによって検
出された循環流体の温度が設定温度を超えたときに、前
記ビスカスヒータの発熱能力を抑制すべく前記弁手段を
制御する制御ユニットと、を備えてなることをその要旨
とする。
【0018】この構成によれば、発熱室における粘性流
体の温度と相関性を有する循環流体の温度に応じて、弁
手段による連通路の開放・閉塞が制御される。従って、
検出された循環流体の温度が設定温度を超過した場合
に、粘性流体の不要な発熱を未然に防止して粘性流体の
劣化を回避することができる。
【0019】請求項8の発明は、循環回路を流れる循環
流体を加熱して車両の暖房に利用する車両用暖房装置で
あって、A) 駆動源に作動連結されたロータ及び粘性流
体を収容する発熱室と、前記発熱室の近傍に設けられて
前記循環流体を流通させる放熱室と、連通路を介して前
記発熱室と連通すると共に粘性流体を追加収容する貯留
室と、前記連通路の連通状態を開閉制御する弁手段とを
備え、前記ロータにより前記発熱室内の粘性流体を剪断
して熱を発生させてその熱を前記放熱室の循環流体に熱
交換するビスカスヒータと、B) 前記粘性流体の温度を
検出する温度センサと、C) 前記温度センサによって検
出された粘性流体の温度が設定温度を超えたときに、前
記ビスカスヒータの発熱能力を抑制すべく前記弁手段を
制御する制御ユニットと、を備えてなることをその要旨
とする。
【0020】この構成によれば、発熱室における粘性流
体の温度に応じて、弁手段による連通路の開放・閉塞が
制御される。従って、検出された粘性流体の温度が設定
温度を超過した場合に、粘性流体の不要な発熱を未然に
防止して粘性流体の劣化を回避することができる。
【0021】請求項9の発明は、請求項6〜8のいずれ
か一項に記載の車両用暖房装置において、前記ビスカス
ヒータのロータは、動力伝達系を介して、駆動源として
の車両エンジンと直接的に連結されていることを特徴と
する。
【0022】この場合、車両エンジンの駆動力がビスカ
スヒータのロータに直接的に伝達され、車両エンジンが
駆動している限り、ロータは回転することができる。こ
の構成によれば、ビスカスヒータのロータと車両エンジ
ンとの間に、両者間での動力伝達を選択的に遮断するた
めの電磁クラッチ機構等を必要とせず、車両用暖房装置
の簡素化、軽量化が図られる。
【0023】請求項10の発明は、請求項6〜9のいず
れか一項に記載の車両用暖房装置において、前記連通路
は供給通路及び回収通路からなることを特徴とする。こ
の構成によれば、請求項3の発明と同様の作用を奏す
る。
【0024】尚、請求項1〜10に記載の車両用暖房装
置で用いられるビスカスヒータによれば、粘性流体を発
熱室から貯留室内に回収したり、逆に粘性流体を貯留室
から発熱室内に供給したりする際、発熱室と連通路と貯
留室との合計の内部容積は変化しないため、粘性流体が
移動することによる負圧は生じない。このため、粘性流
体は外部の空気と接触することはなく、また随時空気中
の水分が補充されるわけではないので、劣化や悪影響を
受けにくい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した車両用
暖房装置の一実施形態を図1〜図7を参照しつつ詳細に
説明する。
【0026】図1は車両用空気調和システムの概略構成
を示す。この空気調和システムは、車両のエンジンルー
ム内に設置された水冷式のエンジンEと、エンジンEの
冷却水を加熱するビスカスヒータ10と、車室内の空調
を行う空気調和装置(以下、「エアコン」と呼ぶ)40
と、これらを経由してエンジン冷却水を循環させるため
の冷却水循環回路Wとを備えている。また、図4に示す
ように、空気調和システムは、エアコン40を制御する
エアコン電子制御ユニット(エアコンECU)100
と、主としてエンジンEを制御するエンジン電子制御ユ
ニット(エンジンECU)200とを備えている。
【0027】エンジンEの出力軸(クランク軸)31に
はクランクプーリ32が取り付けられている。エンジン
Eには、シリンダブロック及びシリンダヘッドの周囲に
おいてウォータジャケット33が設けられている。この
ウォータジャケット33は前記冷却水循環回路Wの一部
を構成する。更に、冷却水循環回路Wには、当該回路W
において冷却水を強制循環させるためのウォータポンプ
34と、熱冷却水と大気との熱交換により冷却水を空冷
するラジエータ(図示略)と、熱冷却水と車室内空気と
の熱交換により該車室内空気を暖めるヒータコア35と
が設けられている。ウォータポンプ34は、エンジンE
のウォータジャケット33よりも上流側に設置されると
共に、エンジンEの動力によって駆動される。
【0028】エアコン40は、ダクト41、ブロワ4
2、冷凍サイクル及び前記ヒータコア35を備えてい
る。ダクト41の風上側には、外気吸込口43a及び内
気吸込口43bを選択的に開閉して吸込口モードを切り
替える内外気切替ダンパ43が取り付けられている。一
方、ダクト41の風下側には、デフロスタ吹出口44
a、フェイス吹出口44b及びフット吹出口44cを選
択的に開閉して吹出口モードを切り替えるモード切替ダ
ンパ44が取り付けられている。ブロワ42はブロワモ
ータ45により回転駆動されて、ダクト41内に車室内
へ向かう空気流を生じさせる。また、前記冷凍サイクル
は、冷媒圧縮機(図示略)、冷媒凝縮器(図示略)、気
液分離器(図示略)、膨張弁(図示略)、エバポレータ
(冷媒蒸発器)46及びこれらを環状に接続する冷媒配
管(図示略)を備えている。尚、エバポレータ46は、
ダクト41内に配置されてダクト41を流れる空気を冷
却する冷却手段として機能する。
【0029】ヒータコア35は、暖房用熱交換器であっ
て、ダクト41内においてエバポレータ46よりも空気
の流れ方向の下流側(風下側)に設置され、かつ、冷却
水循環回路Wにおいてビスカスヒータ10よりも冷却水
の流れ方向の下流側に接続されている。ヒータコア35
は、エバポレータ46を通過した空気と冷却水との間に
おいて熱交換して空気を加熱する。また、ヒータコア3
5の風上側にはエアミックスダンパ47が取り付けられ
ており、これは一つ又は複数のリンクプレートを介して
サーボモータ48等のアクチュエータにより駆動され
る。このエアミックスダンパ47は、ヒータコア35を
通過する空気量(温風量)と、該ヒータコア35を迂回
する空気量(冷風量)との風量調節を行って車室内に吹
き出す空気の温度を調節する。
【0030】(ビスカスヒータ)次に、ビスカスヒータ
10及びその周辺機構について説明する。図2に示すよ
うに、ビスカスヒータ10では、前部ハウジング本体1
1、区画プレート12及び後部ハウジング本体13が、
区画プレート12と後部ハウジング本体13との間にガ
スケット14を介装しつつ、各々積層された状態で複数
本のボルト15(1本のみ図示)により締結されてい
る。
【0031】前部ハウジング本体11の後側凹部と区画
プレート12の前面とによって発熱室16が形成され
る。一方、区画プレート12の後面と後部ハウジング本
体13の内壁とによって、発熱室16に隣接する放熱室
としてのウォータジャケット17が形成される。後部ハ
ウジング本体13の後部外壁には、前記冷却水循環回路
Wからジャケット17に循環水を取り入れる入水ポート
18(下側)と、当該ジャケット17から循環水を前記
冷却水循環回路Wに送り出す出水ポート19(上側)と
が設けられている。
【0032】前部ハウジング本体11には、軸受装置2
1によって駆動軸22が回動可能に支承されている。こ
の駆動軸22の周面と前部ハウジング本体11の内周壁
との間には、オイルシール等の軸封装置23が設けられ
ている。この軸封装置23は発熱室16の前側を封止し
て、駆動軸22の周面に沿った粘性流体の漏れを防止す
る。そして、発熱室16内において駆動軸22の後端部
(右端部)には、円盤形のロータ24が圧入固定されて
いる。
【0033】後部ハウジング本体13と区画プレート1
2との間には、貯留室20が区画されている。区画プレ
ート12には、連通路(供給通路)としての下側連通孔
12a及び連通路(回収通路)としての上側連通孔12
bが形成されており、下側及び上側連通孔12a,12
bは、発熱室16と貯留室20とを相互に連通してい
る。尚、下側連通孔12aの通路断面積は上側連通孔1
2bの通路断面積よりも大きく設定されている。
【0034】下側及び上側連通孔12a,12bを介し
て相互に連通する発熱室16と貯留室20とは、ヒータ
のハウジング内において液密な内部空間を形成する。こ
の内部空間には、粘性流体としてのシリコーンオイルが
所要量入れられている。シリコーンオイルの量は、その
常温時充填率が前記内部空間内の空き容積に対して、5
〜8割となるように決められている。ロータ24の回転
時には、シリコーンオイルの伸張粘性のためにシリコー
ンオイルが下側連通孔12aを介して貯留室20から引
き出されて、発熱室16の内壁面とロータ24の外面と
の間の微少なクリアランスの全体に万遍なく行き渡る。
また、シリコーンオイルの充填時において、上側連通孔
12bは貯留室20でのシリコーンオイルの液位よりも
上方に位置し、下側連通孔12aは当該液位よりも下方
に位置するため、発熱室16のシリコーンオイルは上側
連通孔12bを介して貯留室20に戻される。このよう
に、貯留室20からのシリコーンオイルの供給と、発熱
室16からのシリコーンオイルの回収とが相俟って、発
熱室16と貯留室20との間においてシリコーンオイル
の入れ替え循環が生じ得る。
【0035】前部ハウジング本体11より前方に突設さ
れた支持筒部11a上には、アンギュラベアリング25
を介してプーリ26が回動可能に支持されている。この
プーリ26はボルト27によって駆動軸22の前端部
(左端部)に固着されている。当該プーリ26はVベル
ト36(図1参照)によって、駆動源としてのエンジン
Eのクランクプーリ32と作動連結されている。こうし
て、プーリ26、クランクプーリ32及びVベルト36
は、駆動軸22及びロータ24とエンジンEとを直接的
に連結する動力伝達系を構成する。従って、プーリ26
を介してのエンジンEの駆動力によって駆動軸22及び
ロータ24が一体回転される。これに伴い、シリコーン
オイルが発熱室内壁面とロータ外面との間隙で剪断され
て発熱する。この熱は、冷却水循環回路Wの一部を構成
するウォータジャケット17を流れる循環流体としての
エンジン冷却水に熱交換される。
【0036】更に、後部ハウジング本体13には通気筒
28が取り付けられている。貯留室20内において通気
筒28にはスプール29が前後摺動可能に支持されてお
り、当該前後動に応じてスプール29の一部が下側連通
孔12aの開口に接近・離間する。スプール29は、後
部ハウジング本体13の内端面に立設されたピン13a
により、通気筒28の周りでの回動を阻止されている。
通気筒28とスプール29との間には気密なバネ収納室
30が形成され、このバネ収納室30にはスプール29
を区画プレート12側へ付勢する圧縮バネ30aが収納
されている。バネ収納室30は、途中に電磁弁37を備
えた調圧管38を介して負圧発生ポンプ39に接続され
ている。電磁弁37は、その励磁コイル37aの消励磁
状況に応じて、バネ収納室30を大気又は負圧発生ポン
プ39と連通させる。負圧発生ポンプ39はエンジンE
から動力を得て作動する。尚、前記28,29,30,
30a,37,37a,38及び39の各要素により、
連通路としての下側連通孔12aの連通状態を開閉制御
する弁手段が構成される。
【0037】エアコンECU100からの制御出力によ
り電磁弁37の励磁コイル37aが消磁(通電遮断)さ
れると、電磁弁37が図2に示す待機位置に切り替え配
置されてバネ収納室30が大気に連通する。すると、バ
ネ収納室30の内圧が大気圧相当となり、スプール29
が当該大気圧と圧縮バネ30aとの作用によって区画プ
レート12に押し付けられる。その結果、スプール29
によって下側連通孔12aが閉塞され、貯留室20から
発熱室16への粘性流体の供給が遮断される。この状況
下では、発熱室16内の粘性流体はワイセンベルク効果
もあって上側連通孔12bを経由して貯留室20へ回収
され、発熱室16内の粘性流体の量が減少する。こうし
て、ビスカスヒータの発熱能力(発熱量)が抑制方向に
制御される。
【0038】エアコンECU100からの制御出力によ
り電磁弁37の励磁コイル37aが励磁(通電)される
と、電磁弁37が図3に示す作用位置に切り替え配置さ
れてバネ収納室30が負圧発生ポンプ39に連通する。
すると、バネ収納室30内の空気が排気されてバネ収納
室30の内圧が大気圧よりも低くなり、スプール29の
前後の圧力差に基づいてスプール29が区画プレート1
2から離間されて下側連通孔12aが開放される。この
状況下でも、発熱室16内の粘性流体は上側連通孔12
bを介して貯留室20へ回収されているが、その回収量
以上に、貯留室20内の粘性流体が下側連通孔12aを
経由して発熱室16へ供給されるため、発熱室16内の
粘性流体の量が増加する。こうして、ビスカスヒータの
発熱能力が増大方向に制御される。
【0039】(空気調和システムの制御系)図4は車両
用空気調和システムの制御に関する制御系の電気的構成
を示す。エアコンECU100は、ビスカスヒータ10
やエアコン40のコンプレッサ等の冷暖房機器を制御す
る空調制御用電子回路である。エアコンECU100自
体は、CPU、ROM、RAM及び入出力インターフェ
イスを内蔵したマイクロコンピュータであり、そのRO
Mには各種の制御プログラム(一例は図6)が予め記憶
されている。
【0040】エアコンECU100は、イグニッション
スイッチ50、ビスカススイッチ51、温度設定器5
2、内気温センサ53、冷却水温センサ54、オイル温
センサ55及びエンジンECU200と接続されてお
り、これらより各種の信号やデータを入力する。また、
エアコンECU100は、電磁弁37の励磁コイル37
a、ブロワモータ45、サーボモータ48及びエアコン
クラッチリレー49と接続されており、これらを前記各
種入力信号やデータを参照しつつ前記制御プログラムに
基づいて制御する。
【0041】イグニッションスイッチ50は、OFF,
ACC,IG及びSTの各端子を有する車両の主選択ス
イッチである。ここで、STはスタータモータへの通電
を司るスタータ通電端子であり、それが選択された場合
にはエアコンECU100にスタータ通電信号を出力す
る。
【0042】ビスカススイッチ51は、搭乗者がビスカ
スヒータ10を用いた車室内暖房を希望する場合に操作
される暖房優先スイッチであり、当該スイッチ51がO
Nされた場合にはエアコンECU100は暖房優先信号
を入力することになる。また、ビスカススイッチ51
は、エンジンEの燃料消費率(燃料経済性)の向上を優
先させる燃費優先スイッチでもあり、当該スイッチ51
がOFFされた場合にはエアコンECU100は燃費優
先信号を入力することになる。
【0043】温度設定器52は、搭乗者が所望する車室
内温度を設定するための設定装置であり、搭乗者によっ
て設定された温度に関するデータをアナログ又はデジタ
ルの信号としてエアコンECU100に提供する。
【0044】内気温センサ53は、例えばサーミスタで
構成され、車室内に取り付けられる。内気温センサ53
は車室内の気温(内気温)を検出し、その検出内気温に
応じたアナログデータをエアコンECU100に提供す
る。
【0045】冷却水温センサ54は、例えばサーミスタ
で構成され、冷却水循環回路Wのいずれかの箇所に設け
られている。冷却水温センサ54は、冷却水循環回路W
を流れるエンジン冷却水の温度(本実施形態ではビスカ
スヒータ10の出水ポート19近傍における水温)を検
出し、その検出水温に応じたアナログデータをエアコン
ECU100に提供する。
【0046】オイル温センサ55は、例えばサーミスタ
で構成され、ビスカスヒータ10の発熱室16又は貯留
室20に設けられている。オイル温センサ55は、発熱
室16及び貯留室20に封入された粘性流体としてのシ
リコーンオイルの温度(本実施形態では貯留室20内の
オイル温度)を検出し、その検出オイル温に応じたアナ
ログデータをエアコンECU100に提供する。
【0047】尚、内気温センサ53は車室外の気温(外
気温)を検出する温度センサで置換されてもよい。この
意味で、内気温センサ53は車両の室内又は室外の気温
を検出する温度センサを構成する。冷却水温センサ54
は循環流体の温度を検出する温度センサを構成し、オイ
ル温センサ55は粘性流体の温度を検出する温度センサ
を構成する。エアコンクラッチリレー49は、リレーコ
イル49a及びリレースイッチ49bよりなり、リレー
コイル49aが通電されるとリレースイッチ49bが閉
じ、エアコンクラッチの電磁コイルが通電される。
【0048】また、図4に示すエンジンECU200
は、車両のエンジンEを総合的に制御するエンジン制御
システム用の電子回路である。エンジンECU200自
体は、CPU、ROM、RAM及び入出力インターフェ
イスを内蔵したマイクロコンピュータであり、そのRO
Mには各種の制御プログラム(一例は図5)が予め記憶
されている。
【0049】エンジンECU200は、車体やエンジン
Eに取り付けられたエンジン回転速度センサ56、車速
センサ57及びスロットル開度センサ58、並びに、前
記エアコンECU100と接続されており、これらより
各種の信号やデータを入力する。エンジンECU200
は、各種入力信号やデータを参照しつつ前記各種の制御
プログラムに基づいて、エンジンEのアイドル回転速度
制御(アイドルアップ制御)、燃料噴射量制御、燃料噴
射時期制御、吸気絞り制御、グロープラグ通電制御等の
エンジン制御を行うと共に、エアコンECU100での
処理に必要な信号(例えば作動許可信号Q)をエアコン
ECU100に提供する。
【0050】エンジン回転速度センサ56は、ビスカス
ヒータ10のロータ24の回転速度と相関するエンジン
Eの出力軸31の回転速度を検出する物理量検出手段で
あり、その検出回転速度に応じたアナログ又はデジタル
のデータをエンジンECU200に提供する。
【0051】車速センサ57は、例えばリードスイッチ
式センサ、光電式車速センサ又はMRE(磁気抵抗素
子)式車速センサにより構成され、車体の一部に取り付
けられている。車速センサ57は当該車両の速度を検出
し、その検出車速に応じた車速データをエンジンECU
200に提供する。
【0052】スロットル開度センサ58は、エンジンE
の吸気管内に設けられたスロットルバルブ(図示略)の
開度を検出し、検出スロットル開度に応じた開度データ
をエンジンECU200に提供する。
【0053】また、エンジンECU200は、各センサ
から提供されたエンジン回転速度、車速及びスロットル
開度に関するデータを解析して、エンジンEの加速状態
を演算・判定する。従って、エンジンECU200、エ
ンジン回転速度センサ56、車速センサ57及びスロッ
トル開度センサ58は、物理量検出手段としての加速度
検出手段を構成する。
【0054】(ヒータ作動許可信号の設定に関する制
御)図5のフローチャートは、エンジンECU200の
制御プログラムの一つであるヒータ作動許可判定ルーチ
ンの概要を示す。このルーチンに従った処理は、所定の
クランク角毎又は時間割り込み要求(例えば50ミリ秒
サイクル)に基づいて実行される。
【0055】処理がこのルーチンに移行すると、エンジ
ンECU200は先ず、各種センサ類から検出データ等
を入力信号として読み込む(ステップS11)。次に、
エンジンECU200は、その記憶回路(例えばRO
M)に予め記憶されたエンジン回転速度の観点からのヒ
ータ制御特性(図7(A)参照)に基づいて、ビスカス
ヒータ10が発熱能力を発揮することの適否について検
討する。具体的には、エンジン回転速度センサ56によ
って検出されたエンジン回転速度が、判定値としての設
定回転速度に比して高速か低速かを判定する(ステップ
S12)。
【0056】更に詳細に説明すると、図7(A)の制御
特性図では、異なる二つの判定速度D1,D2(例えば
D1=4000rpm,D2=2000rpm)を設定
し、両者間でヒステリシスを持たせている。この制御特
性によれば、エンジン回転速度が判定速度D1以下の状
況にあってその後に判定速度D1を超えたときに、発熱
能力の抑制(具体的には電磁弁37への通電OFF)が
指向される。一方、エンジン回転速度が判定速度D2以
上の状況にあってその後に判定速度D2を下回ったとき
に、発熱能力の増大(具体的には電磁弁37への通電O
N)が指向される。故に、ステップS12では、現在の
エンジン回転速度が、ヒステリシス制御特性に照らして
該当する判定速度(D1又はD2)に比して高速か低速
かが判定される。尚、単一の判定値を用いることによる
当該判定値前後での頻繁なON・OFF切り替えを回避
して電磁弁37の通電制御を安定化するために二つの判
定値D1,D2間でヒステリシスを生ずる制御特性を採
用したが、単一の判定値を設定しその前後でON・OF
Fを切り替える単純な制御特性としても制御は成立す
る。
【0057】ステップS12での判定の結果、現在のエ
ンジン回転速度が、ヒステリシス制御特性に照らして該
当する判定速度(D1又はD2)に比して高速の場合に
は、エンジンECU200は、エアコンECU100へ
の作動許可信号Qを不許可状態(Lレベル)に設定して
出力する(ステップS13)。不許可状態の作動許可信
号Qは、エアコンECU100に対してビスカスヒータ
10の発熱能力の抑制(低下)を命ずる信号である。
【0058】ステップS12での判定の結果、現在のエ
ンジン回転速度が、ヒステリシス制御特性に照らして該
当する判定速度(D1又はD2)に比して低速の場合に
は、続いてエンジンECU200は、スロットル開度セ
ンサ58からのスロットル開度データ等に基づいて、エ
ンジン回転が加速傾向にあるか否かを判定する(ステッ
プS14)。具体的には、スロットル開度が所定開度
(例えば20%)を超えており、かつ、時間経過に伴う
エンジン回転速度の変化が増大傾向にある場合には、エ
ンジンの加速状態が許容加速条件を超えて、エンジン回
転速度が過度な加速傾向にあるものと判定する。
【0059】エンジン回転速度が加速傾向にある場合に
は、エンジンECU200は、ステップS13におい
て、エアコンECU100に対して不許可状態(Lレベ
ル)の作動許可信号Qを出力する。一方、エンジン回転
速度がさしたる加速傾向にない場合には、エンジンEC
U200は、ステップS15において、エアコンECU
100に対して許可状態(Hレベル)の作動許可信号Q
を出力する。許可状態の作動許可信号Qは、エアコンE
CU100に対してビスカスヒータ10の発熱能力の増
大を命ずる信号である。
【0060】ステップS13又はS15で作動許可信号
Qの状態設定を行った後、エンジンECU200は、こ
のヒータ作動許可判定ルーチンに基づく処理を終了す
る。(ビスカスヒータの発熱能力制御)図6のフローチ
ャートは、エアコンECU100の制御プログラムの一
つであるヒータ発熱能力制御ルーチンの概要を示す。こ
のルーチンに従った処理は、所定のクランク角毎又は時
間割り込み要求(例えば50ミリ秒サイクル)に基づい
て実行される。
【0061】処理がこのルーチンへ移行すると、エアコ
ンECU100は先ず、各種センサ類から検出データ等
を入力信号として読み込む(ステップS21)。続い
て、ビスカススイッチ51が投入(ON)されているか
否か、即ち、暖房優先信号又は燃費優先信号のいずれを
入力しているかを判定する(ステップS22)。
【0062】ステップS22での判定結果が否定、即
ち、ビスカススイッチ51がOFFの場合には、車室内
の暖房が要求されていないことになる。従って、エンジ
ンEの燃費向上を優先させるため、電磁弁37の励磁コ
イル37aへの通電を停止してスプール29により下側
連通孔12aを閉塞し、貯留室20から発熱室16への
粘性流体の供給を停止して、発熱能力を低下させる(ス
テップS23)。
【0063】ステップS22での判定結果が肯定、即
ち、ビスカススイッチ51がONの場合には、車室内の
暖房が搭乗員によって要求されているため、エアコンE
CU100は、内気温センサ53によって検出された内
気温が温度設定器52によって設定された設定温度より
も大きいか否かを判定する(ステップS24)。
【0064】ステップS24での判定結果が肯定(YE
S)の場合、実際には車室内暖房が不要であるため、エ
アコンECU100はステップS23において電磁弁3
7の励磁コイル37aへの通電を停止して、発熱能力を
低下させる。
【0065】ステップS24での判定結果が否定(N
O)の場合、エアコンECU100はその記憶回路(例
えばROM)に予め記憶されたエンジン冷却水温の観点
からのヒータ制御特性(図7(B)参照)に基づいて、
ビスカスヒータ10が発熱能力を発揮することの適否に
ついて判定する。具体的には、冷却水温センサ54で検
出した冷却水温が、判定値としての設定温度に比して高
温か低温かを判定する(ステップS25)。
【0066】更に詳細に説明すると、図7(B)の制御
特性図では、異なる二つの判定温度D3,D4(例えば
D3=80℃,D4=70℃)を設定し、両者間でヒス
テリシスを持たせている。この制御特性によれば、冷却
水温が判定温度D3以下の状況にあってその後に判定温
度D3を超えたときに、発熱能力の抑制(具体的には電
磁弁37への通電OFF)が指向される。一方、冷却水
温が判定温度D4以上の状況にあってその後に冷却水温
が判定温度D4を下回ったときには、発熱能力の増大
(具体的には電磁弁37への通電ON)が指向される。
故に、ステップS25では、現在の冷却水温が、ヒステ
リシス制御特性に照らして該当する判定温度(D3又は
D4)に比して高温か低温かが判定される。尚、判定温
度付近での通電制御を安定化するために二つの判定温度
D3,D4間でヒステリシスを生ずる制御特性を採用し
たが、単一の判定温度を設定しその前後でON・OFF
を切り替える単純な制御特性としても制御は成立する。
【0067】ステップS25での判定結果が高温の場
合、エアコンECU100はステップS23において電
磁弁37の励磁コイル37aへの通電を停止して、発熱
能力を低下させる。
【0068】ステップS25での判定結果が低温の場
合、エアコンECU100はその記憶回路(例えばRO
M)に予め記憶されたシリコーンオイル温度の観点から
のヒータ制御特性(図7(C)参照)に基づいて、ビス
カスヒータ10が発熱能力を発揮することの適否につい
て判定する。具体的には、オイル温センサ55で検出し
たシリコーンオイル温度が、判定値としての設定温度に
比して高温か低温かを判定する(ステップS26)。
【0069】更に詳細に説明すると、図7(C)の制御
特性図では、異なる二つの判定温度D5,D6(例えば
D5=280℃,D6=270℃)を設定し、両者間で
ヒステリシスを持たせている。この制御特性によれば、
オイル温度が判定温度D5以下の状況にあってその後に
判定温度D5を超えたときに、発熱能力の抑制(具体的
には電磁弁37への通電OFF)が指向される。一方、
オイル温度が判定温度D6以上の状況にあってその後に
オイル温度が判定温度D6を下回ったときには、発熱能
力の増大(具体的には電磁弁37への通電ON)が指向
される。故に、ステップS26では、現在のオイル温度
が、ヒステリシス制御特性に照らして該当する判定温度
(D5又はD6)に比して高温か低温かが判定される。
尚、判定温度付近での通電制御を安定化するために二つ
の判定温度D5,D6間でヒステリシスを生ずる制御特
性を採用したが、単一の判定温度を設定しその前後でO
N・OFFを切り替える単純な制御特性としても制御は
成立する。
【0070】ステップS26での判定結果が高温の場
合、エアコンECU100はステップS23において電
磁弁37の励磁コイル37aへの通電を停止して、発熱
能力を低下させる。
【0071】ステップS26での判定結果が低温の場合
には、エアコンECU100はエンジンECU200と
交信して作動許可信号Qをサンプリングし(ステップS
27)、当該作動許可信号Qが作動許可状態(Hレベ
ル)にあるか否かを判定する(ステップS28)。
【0072】ステップS28での判定結果が否定(N
O)の場合には、エアコンECU100はステップS2
3において電磁弁37の励磁コイル37aへの通電を停
止して、発熱能力を低下させる。一方、ステップS28
での判定結果が肯定(YES)の場合には、エアコンE
CU100は電磁弁37の励磁コイル37aへの通電を
行い、スプール29を後退させて下側連通孔12aを開
放し、貯留室20から発熱室16への粘性流体の供給を
再開して、発熱能力を増大させる(ステップS29)。
【0073】以下に、この実施形態の効果を列挙する。 (イ)ビスカスヒータ10の発熱能力を増大方向に向か
わせるための全ての条件(S22,S24,S25,S26,S28 )を満
たす場合には、電磁弁37の制御に基づき供給通路とし
ての下側連通孔12aを開放し、貯留室20から発熱室
16への粘性流体の供給を可能とした。従って、暖房能
力を高めることが適切な場合には、ビスカスヒータ10
の発熱能力を高めて循環流体(エンジン冷却水)を加熱
し、当該冷却水の温度を所定温度(例えば80℃)に維
持することができる。
【0074】(ロ)逆に、ビスカスヒータ10の発熱能
力を増大方向に向かわせるための条件を一つでも満たさ
ない場合には、電磁弁37の制御に基づき供給通路とし
ての下側連通孔12aをスプール29で閉塞し、貯留室
20から発熱室16への粘性流体の供給を遮断すること
とした。その一方で、回収通路としての上側連通路12
bを介して発熱室16から貯留室20への粘性流体の回
収が行われるので、下側連通孔12aが閉塞されている
限り、発熱室16内の粘性流体が次第に減少して発熱能
力の低下抑制が図られる。結果として、発熱室16にお
ける粘性流体の過加熱が防止され、粘性流体の熱劣化や
剪断による機械的劣化を未然に防止することができる。
【0075】(ハ)ビスカスヒータ10の発熱量を抑制
すべく、発熱室16内の粘性流体を減少させた場合に
は、ロータ24で粘性流体を剪断する際の剪断抵抗も小
さくなり、駆動軸22及びロータ24を駆動させるため
のエンジンEの負荷を軽減することができる。このこと
は、エンジンEの燃料消費の低減につながる。
【0076】(ニ)図7に示した各制御特性図において
異なる二つの判定値を採用したことは、ビスカスヒータ
10の運転状態の頻繁な切り換えを極力回避して、エン
ジンEにおける急激なトルク変動の発生を抑制する。
【0077】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、例えば次のような態様にて実施することも
可能である。 (a)図2及び図3に示すスプール29や電磁弁37を
含む弁手段に代えて、図8に示すような電磁ソレノイド
61を用いた弁手段を採用してもよい。即ち、図8に示
すように、後部ハウジング本体13の外側に電磁ソレノ
イド61のソレノイドコイル62を取付板63等を用い
て支持する。ソレノイドコイル62の中心に配された芯
棒64を後部ハウジング本体13に対して前後摺動可能
に取り付ける。この場合、芯棒64の先端部を供給通路
としての下側連通孔12aと対向するように貯留室20
内に配置すると共に、その先端部の端面積を下側連通孔
12aの開口の通路断面積よりも大きく設定し、当該先
端部端面にて下側連通孔12aを閉塞可能とする。更
に、芯棒64の先端部と貯留室20の内壁部との間にコ
イルバネ65を配し、芯棒64全体を区画プレート12
に向けて付勢する。
【0078】この構成によれば、エアコンECU100
からの制御出力に基づいてソレノイドコイル62への通
電が開始されると、ソレノイドコイル62に生じた電磁
力によって芯棒64が後退され、下側連通孔12aが開
放状態に維持される。他方、エアコンECU100によ
ってソレノイドコイル62への通電が停止されると、コ
イルバネ65の付勢力により芯棒64の先端面が区画プ
レート12に当接して下側連通孔12aを塞ぐ。このよ
うに、電磁ソレノイド61及びコイルバネ65によって
弁手段を簡易に構成することができる。
【0079】(b)図2や図8のビスカスヒータにおい
ては、供給通路としての下側連通孔12aに対してのみ
当該供給通路を開閉制御する弁手段を設けたが、回収通
路としての上側連通孔12bに対しても、同様の弁手段
を設けて当該回収通路を開閉制御するようにしてもよ
い。この場合には、更にきめ細かい粘性流体の循環制御
を達成することができる。
【0080】(c)エンジンEの出力軸31の回転速度
を検出するエンジン回転速度センサ56の代わりに、ビ
スカスヒータ10の駆動軸22やロータ24の回転速度
を検出するセンサを物理量検出手段として使用してもよ
い。
【0081】(d)図4の電気的構成では、エアコンE
CU100とエンジンECU200とを別個に設け、エ
ンジンECU200にエンジン回転速度及びエンジン加
速状況を判定させて、その結果を作動許可信号Qとして
エアコンECU100に提供させていた。これに代え
て、両ECU100,200を一つに統合し、単一の制
御ユニットでビスカスヒータ10の発熱能力制御を統一
的に行うようにしてもよい。この場合には、制御ユニッ
トにおける入出力インターフェイスのポート数を増やす
必要性や割り込み処理サイクルがやや長くなるという不
利もあるが、制御用ハードウェアの構築費用を低減でき
るという利点がある。
【0082】尚、本明細書で言う「粘性流体」とは、ロ
ータの剪断作用を受けて流体摩擦に基づく熱を発生する
あらゆる媒体を意味するものであり、高粘度の液体や半
流動体に限定されず、ましてやシリコーンオイルに限定
されるものではない。
【0083】
【発明の効果】以上詳述したように、各請求項に記載の
車両用暖房装置によれば、ビスカスヒータの作動条件を
最適化することにより、粘性流体の劣化を未然に防止し
つつ充分な暖房能力を得ることができるという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用空気調和システムの全体構成を示す概略
図。
【図2】ビスカスヒータ(連通路閉塞状態)の縦断面
図。
【図3】ビスカスヒータ(連通路開放状態)の縦断面
図。
【図4】車両用空気調和装置の電気的構成を示すブロッ
ク図。
【図5】ヒータ作動許可判定ルーチンを示すフローチャ
ート。
【図6】ヒータ発熱能力制御ルーチンを示すフローチャ
ート。
【図7】(A),(B)及び(C)は発熱能力制御の特
性図。
【図8】ビスカスヒータ(弁手段の別例)の縦断面図。
【符号の説明】
10…ビスカスヒータ、12a…連通路(供給通路)と
しての下側連通孔、12b…連通路(回収通路)として
の上側連通孔、16…発熱室、17…放熱室としてのウ
ォータジャケット、20…貯留室、24…ロータ、26
…プーリ、28…通気筒、29…スプール、30…バネ
収納室、30a…圧縮バネ、32…クランクプーリ、3
6…Vベルト(26,32,36は動力伝達系を構成する)、3
7…電磁弁、37a…励磁コイル、38…調圧管、39
…負圧発生ポンプ(28,29,30,30a,37,37a,38,39 は弁手
段を構成する)、53…温度センサの一つである内気温
センサ、54…温度センサの一つである冷却水温セン
サ、55…温度センサの一つであるオイル温センサ、5
6…物理量検出手段としてのエンジン回転速度センサ、
57…車速センサ、58…スロットル開度センサ、61
…電磁ソレノイド、65…コイルバネ(61,65は弁
手段を構成する)、100…制御ユニットとしてのエア
コンECU、200…制御ユニットとしてのエンジンE
CU(56,57,58,200は物理量検出手段としての加速度検
出手段を構成する)、E…駆動源としての車両のエンジ
ン、Q…作動許可信号、W…冷却水循環回路。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 循環回路を流れる循環流体を加熱して車
    両の暖房に利用する車両用暖房装置であって、 A) 駆動源に作動連結されたロータ及び粘性流体を収容
    する発熱室と、前記発熱室の近傍に設けられて前記循環
    流体を流通させる放熱室と、連通路を介して前記発熱室
    と連通すると共に粘性流体を追加収容する貯留室と、前
    記連通路の連通状態を開閉制御する弁手段とを備え、前
    記ロータにより前記発熱室内の粘性流体を剪断して熱を
    発生させてその熱を前記放熱室の循環流体に熱交換する
    ビスカスヒータと、 B) 前記ロータの回転速度に関連する物理量を検出する
    物理量検出手段と、 C) 前記物理量検出手段によって検出された物理量が所
    定の条件を満たすときに、前記ビスカスヒータの発熱能
    力を抑制すべく前記弁手段を制御する制御ユニットと、
    を備えてなる車両用暖房装置。
  2. 【請求項2】 前記ビスカスヒータのロータは、動力伝
    達系を介して、駆動源としての車両エンジンと直接的に
    連結されていることを特徴とする請求項1に記載の車両
    用暖房装置。
  3. 【請求項3】 前記連通路は供給通路及び回収通路から
    なることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用暖
    房装置。
  4. 【請求項4】 前記物理量検出手段は、前記駆動源とし
    ての車両エンジンの回転速度を検出するエンジン回転速
    度センサであり、前記制御ユニットは、当該検出された
    エンジン回転速度が設定回転速度を超えたときに、前記
    連通路を閉塞すべく前記弁手段を作動させることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用暖房
    装置。
  5. 【請求項5】 前記物理量検出手段は、前記駆動源とし
    ての車両エンジンの加速状態を検出する加速度検出手段
    であり、前記制御ユニットは、当該加速状態が許容加速
    条件を超えたときに、前記連通路を閉塞すべく前記弁手
    段を作動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か一項に記載の車両用暖房装置。
  6. 【請求項6】 循環回路を流れる循環流体を加熱して車
    両の暖房に利用する車両用暖房装置であって、 A) 駆動源に作動連結されたロータ及び粘性流体を収容
    する発熱室と、前記発熱室の近傍に設けられて前記循環
    流体を流通させる放熱室と、連通路を介して前記発熱室
    と連通すると共に粘性流体を追加収容する貯留室と、前
    記連通路の連通状態を開閉制御する弁手段とを備え、前
    記ロータにより前記発熱室内の粘性流体を剪断して熱を
    発生させてその熱を前記放熱室の循環流体に熱交換する
    ビスカスヒータと、 B) 前記車両の室内又は室外の気温を検出する温度セン
    サと、 C) 前記温度センサによって検出された気温が設定温度
    を超えたときに、前記ビスカスヒータの発熱能力を抑制
    すべく前記弁手段を制御する制御ユニットと、を備えて
    なる車両用暖房装置。
  7. 【請求項7】 循環回路を流れる循環流体を加熱して車
    両の暖房に利用する車両用暖房装置であって、 A) 駆動源に作動連結されたロータ及び粘性流体を収容
    する発熱室と、前記発熱室の近傍に設けられて前記循環
    流体を流通させる放熱室と、連通路を介して前記発熱室
    と連通すると共に粘性流体を追加収容する貯留室と、前
    記連通路の連通状態を開閉制御する弁手段とを備え、前
    記ロータにより前記発熱室内の粘性流体を剪断して熱を
    発生させてその熱を前記放熱室の循環流体に熱交換する
    ビスカスヒータと、 B) 前記循環流体の温度を検出する温度センサと、 C) 前記温度センサによって検出された循環流体の温度
    が設定温度を超えたときに、前記ビスカスヒータの発熱
    能力を抑制すべく前記弁手段を制御する制御ユニット
    と、を備えてなる車両用暖房装置。
  8. 【請求項8】 循環回路を流れる循環流体を加熱して車
    両の暖房に利用する車両用暖房装置であって、 A) 駆動源に作動連結されたロータ及び粘性流体を収容
    する発熱室と、前記発熱室の近傍に設けられて前記循環
    流体を流通させる放熱室と、連通路を介して前記発熱室
    と連通すると共に粘性流体を追加収容する貯留室と、前
    記連通路の連通状態を開閉制御する弁手段とを備え、前
    記ロータにより前記発熱室内の粘性流体を剪断して熱を
    発生させてその熱を前記放熱室の循環流体に熱交換する
    ビスカスヒータと、 B) 前記粘性流体の温度を検出する温度センサと、 C) 前記温度センサによって検出された粘性流体の温度
    が設定温度を超えたときに、前記ビスカスヒータの発熱
    能力を抑制すべく前記弁手段を制御する制御ユニット
    と、を備えてなる車両用暖房装置。
  9. 【請求項9】 前記ビスカスヒータのロータは、動力伝
    達系を介して、駆動源としての車両エンジンと直接的に
    連結されていることを特徴とする請求項6〜8のいずれ
    か一項に記載の車両用暖房装置。
  10. 【請求項10】 前記連通路は供給通路及び回収通路か
    らなることを特徴とする請求項6〜9のいずれか一項に
    記載の車両用暖房装置。
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