JPH0752634A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH0752634A
JPH0752634A JP19943693A JP19943693A JPH0752634A JP H0752634 A JPH0752634 A JP H0752634A JP 19943693 A JP19943693 A JP 19943693A JP 19943693 A JP19943693 A JP 19943693A JP H0752634 A JPH0752634 A JP H0752634A
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JP
Japan
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engine
sub
cooling water
vehicle
temperature
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Application number
JP19943693A
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English (en)
Inventor
Koji Yamashita
浩二 山下
Akira Yanagida
昭 柳田
Yutaka Otsuka
豊 大塚
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0752634A publication Critical patent/JPH0752634A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒートポンプサイクル装置を駆動するための
サブエンジンの冷却水を暖房用熱源として有効に利用す
る。 【構成】 メインエンジン21の冷却水が供給される温
水ヒータ27にはサブエンジン35の冷却水が供給され
るように構成されている。制御装置54は、メインエン
ジン21の冷却水の温度が設定温度よりも低いときは、
サブエンジン35を始動すると共にヒートポンプサイク
ル装置34をホットガスヒータサイクル運転する。この
とき、制御装置54はサブエンジン21の冷却水を温水
ヒータ27に供給するので、エバポレータ44に加えて
温水ヒータ27も加熱される。そして、制御装置54
は、メインエンジン21の冷却水の温度が設定温度以上
となると、メインエンジン21の冷却水を温水ヒータ2
7に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空調用のサブエンジン
により駆動されるヒートポンプサイクル装置により暖房
運転を実行する車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばバスのような大型車両
においては、車両走行用のエンジンの冷却水を温水ヒー
タに導いて加熱すると共に、その加熱された温水ヒータ
を通じて車室内に暖気を送風することにより車室内を暖
めるようにしている。
【0003】ところが、大型車両の排気量は極めて大き
く、エンジン全体の熱容量が大きいと共に冷却水自体も
多量に使用されていることから、エンジンの始動当初に
おいては冷却水の温度は低いままであると共に、冷却水
の温度が暖房用熱源として十分に高くなるまでには長時
間を要する。このため、エンジンの始動と同時に暖房運
転を設定したときは、車室内に冷気が送風されて乗員は
寒い思いをしなければならなかった。
【0004】そこで、エンジンの冷却水を加熱する予熱
器を設け、その予熱器により暖房の立上り特性を改善す
るものがある。つまり、エンジンの冷却水の温度がエン
ジンの排熱により十分に高い温度に上昇するまで、予熱
器により冷却水を加熱して温水ヒータの温度が上昇する
までの時間を短縮しようとするものである。ところが、
走行用のエンジンの冷却水の熱容量は極めて大きいの
で、暖房の即応性に十分に対応できていないと共に、予
熱器を加熱するための燃料消費が大きいという欠点があ
る。
【0005】しかるに、上述の欠点を解決するために、
サブエンジンにより駆動されるヒートポンプサイクル装
置を設け、そのヒートポンプサイクル装置を暖房用の熱
源とする車両用空調装置が考えられている。
【0006】図5はこの種の車両用空調装置の一例を示
している。即ち、メインエンジン1の冷却水は、ラジエ
ータ2により冷却されると共にウォータポンプ3により
予熱器4,温水ヒータ5,デフロスタコア6を通過する
ようになっている。この場合、メインエンジン1の冷却
水の温度が設定温度よりも低いときは、車室内に送風す
るブロワ(図示省略)を駆動させないようにしている。
【0007】一方、サブエンジン8により運転されるヒ
ートポンプサイクル装置9が設けられている。つまり、
ヒートポンプサイクル装置9は、サブエンジン8により
駆動されるコンプレッサ10からの冷媒を車室外側熱交
換器11及び車室内側熱交換器12を通じて循環するよ
うに構成さており、冷暖房運転に応じて図示しない電磁
弁により各熱交換器11,12に対する冷媒の循環方向
を切換えるようになっている。この場合、暖房運転の当
初においては、サブエンジン8を始動してヒートポンプ
サイクル装置9を運転すると共に高温高圧の冷媒を車室
内側熱交換器12に供給することにより暖房用熱源とし
て利用するようにしている。
【0008】そして、メインエンジン1の冷却水の温度
が十分に上昇したところでサブエンジン8を停止してヒ
ートポンプサイクル装置9の運転を停止すると共にメイ
ンエンジン1の冷却水を温水ヒータ5に導くようにして
いる。従って、暖房運転を設定したときにメインエンジ
ン1の冷却水が低い場合であっても、ヒートポンプサイ
クル装置9により車室内側熱交換器12を短時間で加熱
することができるので、メインエンジン1の冷却水のみ
を暖房用熱源とする構成のものに比べて、車室内を急速
に暖めることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成の場合、暖房運転の立上り期間においてはサブエ
ンジン8が運転されてその冷却水の温度が十分に高くな
っているにもかかわらず、サブエンジン8の冷却水を暖
房用熱源として全く利用していない。このため、サブエ
ンジン8の排熱が暖房用熱源として有効に利用されてお
らず、エネルギ効率が極めて悪いという欠点がある。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、暖房用熱源としてサブエンジンにより
駆動されるヒートポンプサイクル装置を利用する構成に
おいて、サブエンジンの冷却水を暖房用熱源として有効
に利用することができる車両用空調装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両走行用の
メインエンジンの冷却水を供給可能に設けられた車室内
暖房用の温水ヒータと、空調用のサブエンジンの運転に
応じて冷媒を車室外側熱交換器及び車室内側熱交換器を
介して循環するように設けられ高温高圧の冷媒を上記車
室内側熱交換器に供給する冷媒供給切換状態に切換わる
ヒートポンプサイクル装置と、前記温水ヒータ及び前記
車室内側熱交換器を通じて車室内に送風するブロワファ
ンと、暖房運転の実行時に前記メインエンジンの冷却水
の水温が設定温度以下であったときは、前記サブエンジ
ンを運転すると共に前記ヒートポンプサイクル装置を冷
媒供給切換状態に切換える立上り暖房運転を実行する制
御装置とを備えた車両用空調装置において、前記サブエ
ンジンの冷却水を前記温水ヒータに供給するように切換
える切換手段を設けると共に、前記制御装置を、立上り
暖房運転を実行するときは前記切換手段を駆動するよう
に構成したものである。
【0012】この場合、ブロワファンをサブエンジンに
連結する連結手段を設けると共に、前記ブロワファンに
よる送風量を抑制する風量抑制手段を設け、制御装置
を、立上り暖房運転を実行するときにメインエンジンが
停止状態であったときは、前記連結手段及び前記風量抑
制手段を駆動するように構成してもよい。
【0013】また、制御装置を、立上り暖房運転を実行
するときは車室内温度が目標温度に接近する程サブエン
ジンの回転数を低下するように構成してもよい。
【0014】
【作用】請求項1記載の車両用空調装置の場合、暖房運
転の実行時に車両走行用のメインエンジンの冷却水の温
度が設定温度よりも低いときは、制御装置は、サブエン
ジンを運転すると共にヒートポンプサイクル装置を冷媒
供給状態に切換える立上り暖房運転を実行する。これに
より、ヒートポンプサイクル装置は、高温高圧の冷媒を
車室内側熱交換器に供給するので、車室内側熱交換器が
加熱される。
【0015】このとき、制御装置は、立上り暖房運転を
実行するときは切換手段を駆動してサブエンジンの冷却
水を車室内暖房用の温水ヒータに供給するので、メイン
エンジンの冷却水の温度が設定温度よりも低い場合であ
っても、温水ヒータを加熱することができる。従って、
サブエンジンの排熱により加熱された冷却水を暖房用熱
源として有効に利用することができる。
【0016】請求項2記載の車両用空調装置の場合、制
御装置は、立上り暖房運転を実行するときにメインエン
ジンが停止状態であったときは、ブロワファンをサブエ
ンジンと連結して駆動する。これにより、バッテリがメ
インエンジンの停止状態により充電されないにしても、
ブロワファン駆動のためにバッテリは使用されないの
で、バッテリが不用意に放電してしまうことを防止する
ことができる。また、サブエンジンによる暖房能力を確
保するためにはサブエンジンの回転数を比較的高回転に
維持する必要があるので、ブロワファンによる送風量が
必要以上に大きくなってしまう。
【0017】このため、ヒートポンプサイクル装置の高
圧側圧力が低下することによりサブエンジンの負荷が低
下し、それに伴ってサブエンジンの冷却水の温度が低下
して温水ヒータによる暖房に支障を生じる虞がある。こ
の場合、制御装置は、風量抑制手段を駆動してブロワフ
ァンによる送風量を抑制するので、ヒートポンプサイク
ル装置の高圧側圧力が低下してしまうことを防止するこ
とができる。
【0018】請求項3記載の車両用空調装置の場合、制
御装置は、立上り暖房運転を実行するときは車室内温度
が目標温度に接近する程サブエンジンの回転数を低下す
るので、サブエンジンを不必要に断続運転させることな
く立上り暖房運転を実行することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明をバス車両の空調装置に適用し
た一実施例を図1乃至図4を参照して説明する。図1は
車両用空調装置の全体構成を概略的に示している。この
図1において、まず、車両用駆動用のメインエンジンの
冷却水を暖房用の熱源として利用する空調系について説
明する。即ち、車両走行用のメインエンジン21には冷
却水循環路22,23が接続されている。この場合、冷
却水循環路22は放熱用のラジエータ24を通じてメイ
ンエンジン21に冷却水が戻る経路であり、冷却水循環
路23はウォータポンプ25から電磁弁26、温水ヒー
タ27、デフロスタコア28を通じてメインエンジン2
1に冷却水が戻る経路である。
【0020】上記冷却水循環路23にはメインエンジン
21を迂回して流通するバイパス通路29が連結されて
おり、そのバイパス通路29に電磁弁30が設けられて
いる。冷却水循環路23には温水ヒータ27を迂回する
バイパス通路31が連結されており、そのバイパス通路
31に電磁弁32が設けられている。メインエンジン2
1への冷却水循環路23の出口には冷却水の温度を検出
するための水温センサ33が取着されている。
【0021】次にヒートポンプサイクル装置を冷暖房用
の熱源として利用する空調系について説明する。ヒート
ポンプサイクル装置34はサブエンジン35により駆動
されるように構成されている。即ち、ヒートポンプサイ
クル装置34において、コンプレッサ36はサブエンジ
ン35により駆動されて高温高圧の冷媒を吐出する。コ
ンプレッサ36の吐出口と連結された冷媒循環路37に
は、電磁弁38、車室外側熱交換器たるコンデンサ3
9、レシーバ40、サブクールコンデンサ41、逆止弁
42、膨脹弁43、車室内側熱交換器たるエバポレータ
44が順に設けられている。膨脹弁43は、エバポレー
タ44の吐出側に設けられた感熱筒45による冷媒温度
に応じて開口面積を調整する。ヒートポンプサイクル装
置34におけるホットガス供給系は、コンプレッサ36
の吐出口と連結された冷媒循環路46に電磁弁47、減
圧装置48を設けると共に、その冷媒循環路46をエバ
ポレータ44の流入口に連結して成る。
【0022】ここで、サブエンジン35には冷却水循環
路49,50が連結されている。冷却水循環路49には
電磁弁51、ラジエータ52が設けられていると共に、
その冷却水循環路49は電磁弁26を介して温水ヒータ
27の流入側と接続されている。冷却水循環路50は、
温水ヒータ27の流入側と接続されている。サブエンジ
ン35からの冷却水循環路50の出口側には冷却水の温
度を検出するための水温センサ53が取着されている。
【0023】制御装置54は、水温センサ33,53等
の検出状態に基づいてサブエンジン35を始動すると共
に切換手段たる電磁弁26,30,51の開閉を制御す
る。また、制御装置55は、冷暖房運転の設定に応じて
電磁弁38,47の開閉を制御する。尚、制御装置54
には図示しない内気センサ及び外気センサに加えて操作
スイッチが接続されており、それらの状態に応じて各電
磁弁を制御するようになっている。
【0024】ブロワファン56は温水ヒータ27及びエ
バポレータ44を通じて車室内に送風する。このブロワ
ファン56は、ブロワモータ57と連結されていると共
に連結手段たるクラッチ58を介してサブエンジン35
と連結されている。この場合、ブロワファン56は、ク
ラッチ58のオフ状態でブロワモータ57により回転さ
れると共に、クラッチ58のオン状態でサブエンジン3
5により回転されるようになっている。また、ブロワフ
ァン56から車室内への送風の吹出口には風量抑制手段
たるダンパ59が設けられており、制御装置54の制御
によりその開度が調整されるようになっている。尚、温
水ヒータ27及びエバポレータ44を通過する空気の割
合は図示しないエアミックスダンパにより調整されるよ
うになっている。
【0025】次に上記構成の作用について説明する。図
2乃至図4は制御装置54(55)の動作を示すフロー
チャートである。メインルーチンを示す図2において、
制御装置54は、暖房運転が設定されたときは暖房運転
を実行し、冷房運転が設定されたときは冷房運転を実行
する。
【0026】暖房運転ルーチンを示す図3において、制
御装置54は、温度設定してから内気温度センサ及び外
気温度センサによる検出温度に基づいて動作モードを決
定する(ステップS1 ,S2 ,S3 )。この動作モード
とは、外気温度と内気温度との差の大きさに従ってサブ
エンジン35の回転数及びブロワモータ57の回転数を
設定するもので、以下の表1に示すように設定されてい
る。
【0027】
【表1】
【0028】続いて、制御装置54は、メインエンジン
21が運転中でないとき(ステップS4 )、或いはメイ
ンエンジン21が運転中であっても水温センサ33によ
るメインエンジン21の冷却水温度TWMが設定温度TW1
よりも低いときは(ステップS4 ,S5 )、サブエンジ
ン35を始動すると共に上記表1に示す動作モードに応
じてその回転数を制御する(ステップS11,S12)。こ
のとき、制御装置54はヒートポンプサイクル装置34
における電磁弁38,47を制御することによりホット
ガスヒータサイクル運転を実行するので、ヒートポンプ
サイクル装置34のエバポレータ44にはコンプレッサ
36から高温高圧ガスが供給され、それに伴ってエバポ
レータ44の温度は短時間で上昇する。ここで、ヒート
ポンプサイクル装置34を運転するためにサブエンジン
35には大きな負荷が付与されるので、冷却水の温度は
急上昇する。
【0029】そして、制御装置54は、電磁弁30を開
放すると共に電磁弁26,32,51を閉鎖する(ステ
ップS13)。これにより、サブエンジン35の冷却水
は、サブエンジン35から温水ヒータ27、デフロスタ
コア28、電磁弁30、ウォータポンプ25を介してサ
ブエンジン35に戻るので、温水ヒータ27の温度は冷
却水により短時間で上昇する。
【0030】続いて、制御装置54は、クラッチ58を
オンすると共に動作モードに応じてダンパ59の開度を
制御する(ステップS14,15)。以上の動作の結果、サ
ブエンジン35によりブロワファン56が回転し、それ
に伴ってヒートポンプサイクル装置34におけるエバポ
レータ44及び温水ヒータ27を通じて車室内に送風さ
れる。このとき、エバポレータ44はヒートポンプサイ
クル装置34のホットガスヒータサイクル運転により加
熱されていると共に、温水ヒータ27はサブエンジン3
5の冷却水により加熱されているので、車室内はエバポ
レータ44に加えて温水ヒータ27を通じた暖気の送風
により短時間で暖められる。
【0031】ところで、サブエンジン35の運転時にあ
っては、上述したようにサブエンジン35の回転数は動
作モードに応じて上記表1に示すように設定される。こ
れにより、外気温度と内気温度との差が大きい程サブエ
ンジン35の回転数は大きくなるように設定されるの
で、内気温度が設定温度付近にあっては、サブエンジン
35は最小回転数で運転される。この結果、内気温度が
設定温度に温度制御された場合でも、サブエンジン35
は停止してしまうことはないので、サブエンジン35の
スタータ或いはサブエンジン35自体、さらにはブロワ
クラッチ等の耐久性を向上することができると共に、車
室内の温度が大きく変動してしまうことを防止できる。
【0032】また、ブロワファン56をサブエンジン3
5により直接回転しているので、メインエンジン21の
停止状態によりバッテリに充電が行われていない状態で
あっても、バッテリが不用意に放電してしまうことを防
止できる。
【0033】一方、サブエンジン35を最小回転数で運
転する際は、ヒートポンプサイクル装置34による暖房
能力を確保するためにサブエンジン35の回転数を比較
的高回転に設定している。このため、本実施例のように
サブエンジン35によりブロワファン56を直接回転さ
せた場合には、ヒートポンプサイクル装置34のエバポ
レータ44に必要以上の送風量が与えられてしまうの
で、ヒートポンプサイクル装置34における高圧側圧力
が十分に上昇せず、サブエンジン35の負荷の低下に伴
って冷却水の温度が低下してしまうと共に、吹出温度が
低下して空調特性が悪化する虞がある。このような場
合、サブエンジン35とブロワファン56との間の減速
比を変更することにより風量を低下することができるも
のの、それでは冷房時における送風量が減少してしまっ
て、エバポレータ44の凍結或いはヒートポンプサイク
ル装置34の低圧圧力の低下による冷房効率の低下等の
事態を生じる。
【0034】しかしながら、本実施例では、動作モード
に応じてダンパ59の開度を調整するようにしたので、
サブエンジン35によりブロワファン56が直接回転さ
れることによりその送風量が必要以上に大きい場合であ
っても、エバポレータ44を通過する送風量を抑制して
ヒートポンプサイクル装置34の高圧側圧力が低下して
しまうことを防止することができる。
【0035】一方、メインエンジン21の運転状態でそ
の冷却水の水温TWMが設定温度TW1よりも大きくなった
ときに(ステップS4 ,S5 )、サブエンジン35が停
止中であったとき、或いはサブエンジン35が運転中で
あることによりサブエンジン35を停止したときは(ス
テップS6 ,S7 )、電磁弁26を開放すると共に電磁
弁30,32,51を閉鎖する(ステップS8 )。これ
により、メインエンジン21からウォータポンプ25、
電磁弁26、温水ヒータ27、デフロスタコア28を介
してメインエンジン21に戻る冷却水循環路が形成され
るので、温水ヒータ27はメインエンジン21の冷却水
により加熱される。このとき、電磁弁26を開放するこ
とによりメインエンジン21の冷却水がサブエンジン3
5の冷却水循環路に流入しないようしているので、サブ
エンジン35での冷却水の放熱ロスを回避することがで
きる。
【0036】続いて、制御装置54は、クラッチ58を
オフしてからブロワモータ57を上記表1に基づいて駆
動する。これにより、ブロワファン56による送風によ
り温水ヒータ27を通じて暖気が車室内に送風される。
このとき、サブエンジン35は停止しているので、ヒー
トポンプサイクル装置34によるホットガスヒータサイ
クル運転は行われておらず、エバポレータ44の温度は
低下している。また、ブロワモータ57の駆動に必要な
電力はバッテリにより供給されるにしても、そのバッテ
リはメインエンジン21の運転により充電されているの
で、バッテリが不用意に放電してしまうことはない。さ
らに、車室内の室温に応じてブロワファン56による送
風量が設定されるので、室温を設定温度に精度よく制御
することができる。
【0037】一方、冷房運転が設定されたときは、図4
に示すフローチャートのように、制御装置54は、サプ
エンジン35を始動すると共にクラッチ58をオンす
る。このとき、サブエンジン35の回転数制御を行う。
尚、制御装置55は、電磁弁38を開放すると共に電磁
弁47を閉鎖する。これにより、エバポレータ44は冷
媒の蒸発により温度が低下するので、エバポレータ44
を通過した送風により車室内に冷気を送風することがで
きる。
【0038】上記構成のものによれば、制御装置54
は、立上り暖房運転を実行するときはサブエンジンの3
5の冷却水を車室内暖房用の温水ヒータ27に供給する
ので、メインエンジン21の冷却水の温度が設定温度よ
りも低い状態であっても温水ヒータ27を加熱すること
ができる。従って、立上り暖房時にヒートポンプサイク
ル装置を駆動のためのサブエンジンを単に駆動するだけ
の従来例のもの比べて、サブエンジン35の冷却水の排
熱を有効に暖房用熱源として利用することができる。
【0039】また、メインエンジン21を停止した状態
でサブエンジン35により効率よく暖房することができ
るので、低燃費を図ることができる。
【0040】また、以下の表2に示すように、動作モー
ドとメインエンジン21の冷却水温度との関係によりサ
ブエンジン35の回転数を決定してもよく、さらに簡単
化して動作モードによらず以下の表3に示すようにメイ
ンエンジン21の冷却水温度のみに応じてサブエンジン
35の回転数を決定するようにしてもよい。
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】尚、上記実施例では、ダンパ59の開度に
応じてエバポレータ44を通過する風量を制御するよう
にしたが、これに代えて、複数個のダンパを設け、それ
らの開閉の組合わせにより風量制御を行うようにしても
よい。
【0044】また、立上り暖房時において、メインエン
ジン21が運転されたときは、サブエンジン35の冷却
水に加えてメインエンジン21の冷却水を温水ヒータ2
7に供給するように構成してもよい。この場合、クラッ
チ58をオンしてサブエンジン35によりブロワファン
56を回転させるようにしてもよい。
【0045】さらに、ヒートポンプサイクル装置34と
しては、ホットガスヒータサイクル運転を実行するよう
に構成されたものに代えて、従来例に示したように、冷
暖房運転に応じて冷媒の循環方向を代える構成のものを
用いるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の車両用空調装置によれば、以下の効果を奏する。
【0047】請求項1記載の車両用空調装置によれば、
サブエンジンの冷却水を温水ヒータに供給する切換手段
を設けると共に、制御装置を、立上り運転を実行すると
きは前記切換手段を駆動するように構成したので、サブ
エンジンの排熱により加熱された冷却水を暖房用熱源と
して有効に利用することができる。
【0048】請求項2記載の車両用空調装置によれば、
ブロワファンをサブエンジンに連結する連結手段を設け
ると共に、前記ブロワファンによる送風量を抑制する風
量抑制手段を設けた上で、制御装置を、立上り暖房運転
を実行するときにメインエンジンが停止状態であったと
きは、前記連結手段及び前記風量抑制手段を駆動するよ
うに構成することにより、ヒートポンプサイクル装置の
高圧側圧力が低下することを防止したので、ヒートポン
プサイクル装置による立上り暖房を確実に実行すること
ができる。
【0049】請求項3記載の車両用空調装置によれば、
制御装置を、立上り暖房運転を実行するときは車室内温
度が目標温度に接近する程サブエンジンの回転数を低下
するように構成することにより、サブエンジンを不必要
に断続運転させることなく立上り暖房運転を実行するこ
とができるので、各部品の耐久性を向上することができ
ると共に室温変動を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体の概略構成図
【図2】制御装置のメインルーチン動作を示すフローチ
ャート
【図3】制御装置の暖房運転ルーチンを示すフローチャ
ート
【図4】制御装置の冷房運転ルーチンを示すフローチャ
ート
【図5】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
21はメインエンジン、27は温水ヒータ、34はヒー
トポンプサイクル装置、35はサブエンジン、39はコ
ンデンサ(車室外側熱交換器)、44はエバポレータ
(車室内側熱交換器)、54,55は制御装置、56は
ブロワファンである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両走行用のメインエンジンの冷却水を
    供給可能に設けられた車室内暖房用の温水ヒータと、 空調用のサブエンジンの運転に応じて冷媒を車室外側熱
    交換器及び車室内側熱交換器を介して循環するように設
    けられ高温高圧の冷媒を上記車室内側熱交換器に供給す
    る冷媒供給切換状態に切換わるヒートポンプサイクル装
    置と、 前記温水ヒータ及び前記車室内側熱交換器を通じて車室
    内に送風するブロワファンと、 暖房運転の実行時に前記メインエンジンの冷却水の水温
    が設定温度以下であったときは、前記サブエンジンを運
    転すると共に前記ヒートポンプサイクル装置を冷媒供給
    切換状態に切換える立上り暖房運転を実行する制御装置
    とを備えた車両用空調装置において、 前記サブエンジンの冷却水を前記温水ヒータに供給する
    ように切換える切換手段を設け、 前記制御装置を、立上り暖房運転を実行するときは前記
    切換手段を駆動するように構成したことを特徴とする車
    両用空調装置。
  2. 【請求項2】 ブロワファンをサブエンジンに連結する
    連結手段を設けると共に、 前記ブロワファンによる送風量を抑制する風量抑制手段
    を設け、 制御装置を、立上り暖房運転を実行するときにメインエ
    ンジンが停止状態であったときは、前記連結手段及び前
    記風量抑制手段を駆動するように構成したことを特徴と
    する請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 制御装置を、立上り暖房運転を実行する
    ときは車室内温度が目標温度に接近する程サブエンジン
    の回転数を低下するように構成したことを特徴とする請
    求項1記載の車両用空調装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10278569A (ja) * 1997-04-10 1998-10-20 Denso Corp ハイブリッド自動車用空気調和装置
JPH11245657A (ja) * 1998-03-06 1999-09-14 Mitsubishi Motors Corp ハイブリッド電気自動車のエンジン制御装置
JP2005163545A (ja) * 2002-07-29 2005-06-23 Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp ハイブリッド電気自動車のエンジン制御装置

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