JP2001260638A - 車両用空調制御装置 - Google Patents

車両用空調制御装置

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JP2001260638A JP2000082241A JP2000082241A JP2001260638A JP 2001260638 A JP2001260638 A JP 2001260638A JP 2000082241 A JP2000082241 A JP 2000082241A JP 2000082241 A JP2000082241 A JP 2000082241A JP 2001260638 A JP2001260638 A JP 2001260638A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御仕様の選択を簡単かつ安価に行う。 【解決手段】 エアコンコントローラ1は、車両に搭載
する各種電子機器を駆動制御する各種コントローラ11
等とシリアル通信し、各種コントローラ11等から送信
されるデータのエアコン関連データに基づいて制御仕様
を選択し、車内を空調制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用空調制御装置では、仕向
やエンジンバリエーションの違いにより、空調制御のた
めの制御仕様(プログラム)を変更する必要がある。こ
こに、仕向とは、国内向け、アメリカ向け、ヨーロッパ
向け等の地域の違いを意味する(地域ごとに固有の制御
仕様とする必要がある。)。エンジンバリエーションと
は、ガソリンやディーゼル等のエンジンの違いを意味す
る。
【0003】このため、制御仕様(プログラム)は、種
々の仕向等の違いに対応できるように、予め全てに対応
できるものを作成し、該当するものに応じて任意に選択
できるようにしている。
【0004】従来、車両用空調制御装置では、制御仕様
(プログラム)の選択は、図7に示すように、エアコン
コントローラ100のマイコン101に設けた各マイコ
ンポートへの入力をHigh信号又はLow信号に切り替える
ことにより行っている。そして、この信号の切替は、ジ
ャンパー線あるいは車両ハーネスの有無により行ってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記車
両用空調制御装置では、ジャンパー線や車両ハーネス等
の余分な部品が必要である。また、仕向やエンジンバリ
エーションの違いに応じてそれぞれポートが必要であ
る。このため、コストアップを招来する。特に、ジャン
パー線を使用するものでは、エアコンコントローラ10
0内にジャンパー線を設ける必要がある。このため、コ
ントローラ自体を仕向等の違いに応じて用意する必要が
生じ、管理が面倒になる。
【0006】そこで、本発明は、制御仕様の選択を簡単
かつ安価に行うことのできる車両用空調制御装置を提供
することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するための手段として、空調装置を駆動制御するエア
コンコントローラを備えた車両用空調制御装置におい
て、前記エアコンコントローラは、車両に搭載する各種
電子機器を駆動制御する他のコントローラとシリアル通
信することにより、当該他のコントローラに予め記憶さ
せたエアコン関連データに基づいて制御仕様を選択し、
車内を空調制御するものである。
【0008】この構成により、制御仕様の判定に必要と
されるエアコン関連データをシリアル通信データに含め
ることができるので、前記エアコンコントローラに必要
とされるマイコンポートが余分に必要とされることはな
い。
【0009】前記各種コントローラから送信するエアコ
ン関連データには、仕向データ又はエンジンバリエーシ
ョンデータを含めればよい。また、前記各コントローラ
はLAN接続するのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を添
付図面に従って説明する。
【0011】図1は、本実施形態に係る車両用空調制御
装置、すなわちエアコンコントローラ1と、他のコント
ローラとをLAN接続した状態を示すブロック図であ
る。
【0012】エアコンコントローラ1は、マイコン2を
内蔵し、その第1ポート及び第2ポートには通信線及び
GNDがそれぞれ接続されている。そして、図示しない
各種センサでの検出信号、すなわち車内外諸条件に基づ
いて空調装置、具体的には、ブロアモータ3への印加電
圧、コンプレッサ4の駆動回転数、エアミックスアクチ
ュエータ5を介してエアミックスドア6の開度、インテ
ークアクチュエータ7を介してインテークドア8の回動
位置、モードアクチュエータ9を介して各モードドア1
0の回動位置(吹出口の選択)等を制御する。
【0013】他のコントローラとしては、エンジンコン
トロールユニット(ECU)11、オーディオユニット
12、エアバッグコントロールユニット13、ABSコ
ントロールユニット14等が含まれる。
【0014】エンジンコントロールユニット11には、
予め、エアコン関連データ、具体的には、仕向データ及
びエンジンバリエーションデータが記憶されている。図
2に示すように、仕向データについては、国内(「0
0」)、EC(「01」)、米国(「10」)の3種類
が記憶され、エンジンバリエーションデータについて
は、ガソリンエンジン(「1」)、ディーゼルエンジン
(「0」)の2種類が記憶されている。これらのデータ
は、例えば、10ビット長の語長を有するシリアル通信
データの上位3ビット(1〜3)に格納される。上位3
ビットが「001」であれば、国内仕様、ガソリンエン
ジンということになる(「0」がLow信号、「1」がHig
h信号)。
【0015】前記シリアル通信データは、通信線を介し
てエアコンコントローラ1の第1ポートに入力される。
エアコンコントローラ1では、入力されたシリアル通信
データの上位3ビットに基づいて車内を空調制御する。
【0016】次に、前記車両用空調制御装置のエアコン
コントローラ1に於ける処理を、図3ないし図5のフロ
ーチャートに従って説明する。
【0017】まず、図3に示すように、データの確認処
理を行う。すなわち、シリアル通信データを受信し(ス
テップS1)、そのデータの上位2ビット(1,2)に
格納されるデータに基づいて、仕向データを判断する
(ステップS2)。仕向データが国内仕向データ(「0
0」)であれば、国内仕向フラグをセットし(ステップ
S3)、EC仕向データ(「01」)であれば、EC仕
様フラグをセットし(ステップS4)、米国仕向データ
(「11」)であれば、米国仕様フラグをセットする
(ステップS5)。
【0018】また、同様にして、シリアル通信データの
3ビット目(3)に格納されるデータに基づいて、エン
ジンバリエーションデータを判断する(ステップS
6)。ガソリンエンジンデータ(「1」)であれば、ガ
ソリンエンジンフラグをセットし(ステップS7)、デ
ィーゼルエンジンデータ(「0」)であれば、ディーゼ
ルエンジンフラグをセットする(ステップS8)。
【0019】このようにしてデータの確認処理が終了す
れば、これらの確認内容に基づいて、図4に示すよう
に、ファンを駆動するブロアモータ3への印加電圧(ブ
ロア電圧)を決定する。
【0020】まず、各種センサでの検出信号により、外
気温度、内気温度等の車内外諸条件を読み込む(ステッ
プS11)。また、前記データ確認処理で得た仕向フラ
グの確認を行う(ステップS12)。そして、セットさ
れた仕向フラグに従って、次に示すヒータコア入口水温
Twとブロア電圧Vの関係式の各値(Vx,θx,Tw
x)を決定する(ステップS13,S14)。ここで
は、図6のグラフに示すように、国内仕様とEC,米国
仕様とで各値を異ならせている。
【0021】
【数1】 V=Vx+θx×((Tw−Cx)−Twx) Vx:仕向の違いにより決定されるブロア電圧 θx:仕向の違いにより決定される、臨界値を超えたヒ
ータコア入口水温Twに対するブロア電圧Vの変化率 Cx:相関関数 Twx:仕向けの違いにより決定されるヒータコア入口
温度の臨界値 国内仕様 :Vx=、θx=θ、Twx=Tw1 EC、米国仕様:Vx=、θx=θ、Twx=Tw2
【0022】また、前記データ確認処理で得たエンジン
バリエーションフラグの確認を行う(ステップS1
5)。そして、セットされたエンジンバリエーションフ
ラグがガソリンエンジンフラグであれば相関関数Cxを
C1に決定し、ヒータコア入口水温Twを次式に従って
算出する(ステップS16)。また、エンジンバリエー
ションフラグがディーゼルエンジンフラグであれば相関
関数CxをC2に決定し、ヒータコア入口水温Twを次
式に従って算出する(ステップS17)。
【0023】
【数2】Tw=Tws−Cx Tws:エンジン水温検出温度
【0024】このように、仕向フラグに応じて各値を決
定されたヒータコア入口水温Twとブロア電圧Vの関係
式に、エンジンバリエーションフラグに応じて決定した
相関関数Cx及び算出したヒータコア入口水温Twを代
入し、ブロア電圧Vを演算する(ステップS18,S1
9)。そして、得られたブロア電圧Vにてブロアモータ
3を駆動し、ファンを回転させることにより、仕向、エ
ンジンバリエーションの違いに応じた車内空調制御が可
能となる。
【0025】また、前記データの確認処理での確認内容
に従って、図5に示すように、温度表示処理を行う。す
なわち、セットされた仕向フラグが国内仕様であればセ
ンター温度を25とすると共に、温度表示を℃とする。
これにより、25℃を中心として上下所定範囲の温度表
示が可能となる。また、EC仕様であれば、センター温
度を22、温度表示を℃、米国仕様であれば、センター
温度を77、温度表示を°Fとする。
【0026】なお、前記実施形態では、ブロア制御処理
及び温度表示処理についてのみ説明したが、車内空調制
御に関連するエアミックスドア6の開度制御、コンプレ
ッサ4の駆動制御、吹出口制御、インテーク制御等につ
いても、同様の処理を行う。
【0027】また、前記実施形態では、エンジンコント
ロールユニット11にエアコン関連データを記憶させて
おいたが、他のユニットに記憶させておいてもよいし、
又、これらの記憶データは、他のユニットでの他の制御
(例えば、オーディオ等)で使用しても構わない。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、エアコンコントローラは、シリアル通信する
他のコントローラに記憶させたエアコン関連データに基
づいて制御仕様を選択し、車内を空調制御するようにし
たので、エアコンコントローラに制御仕様を選択させる
ためのポートが必要最小限で済む。したがって、エアコ
ンコントローラ内にジャンパー線等を設けて管理する等
の必要がなくなり、簡単かつ安価に対処することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る各コントローラの接続状態
を示すブロック図である。
【図2】 図1のエアコンコントローラの概略図であ
る。
【図3】 図2のエアコンコントローラでのデータ確認
処理を示すフローチャートである。
【図4】 図2のエアコンコントローラでのブロア制御
処理を示すフローチャートである。
【図5】 図2のエアコンコントローラでの温度表示処
理を示すフローチャートである。
【図6】 仕向の違いにより決定されるヒータコア入口
温度とブロア電圧との関係を示すグラフである。
【図7】 従来例に係るエアコンコントローラの概略図
である。
【符号の説明】
1…エアコンコントローラ 2…マイコン 3…ブロアモータ 4…コンプレッサ 5…エアミックスアクチュエータ 6…エアミックスドア 11…エンジンコントロールユニット(ECU)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調装置を駆動制御するエアコンコント
    ローラを備えた車両用空調制御装置において、 前記エアコンコントローラは、車両に搭載する各種電子
    機器を駆動制御する他のコントローラとシリアル通信す
    ることにより、当該他のコントローラに予め記憶させた
    エアコン関連データに基づいて制御仕様を選択し、車内
    を空調制御することを特徴とする車両用空調制御装置。
  2. 【請求項2】 前記各種コントローラから送信するエア
    コン関連データは、仕向データ又はエンジンバリエーシ
    ョンデータを含むことを特徴とする請求項1に記載の車
    両用空調制御装置。
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