JPH1094751A - アルミホイールの塗膜とその形成方法 - Google Patents

アルミホイールの塗膜とその形成方法

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JPH1094751A
JPH1094751A JP25157596A JP25157596A JPH1094751A JP H1094751 A JPH1094751 A JP H1094751A JP 25157596 A JP25157596 A JP 25157596A JP 25157596 A JP25157596 A JP 25157596A JP H1094751 A JPH1094751 A JP H1094751A
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JP
Japan
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coating film
layer
coating
acrylic
casting surface
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JP25157596A
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Atsushi Hosoda
厚 細田
Norio Inagaki
憲雄 稲垣
Kaoru Suzuki
芳 鈴木
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Topy Industries Ltd
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Topy Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D7/00Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials
    • B05D7/50Multilayers
    • B05D7/56Three layers or more
    • B05D7/57Three layers or more the last layer being a clear coat
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
    • B60B7/00Wheel cover discs, rings, or the like, for ornamenting, protecting, venting, or obscuring, wholly or in part, the wheel body, rim, hub, or tyre sidewall, e.g. wheel cover discs, wheel cover discs with cooling fins

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋳肌面のつるつる感を出せエッジ部の膜厚を
確保できるアルミホイールの塗膜とその形成方法の提
供。 【解決手段】 少なくとも鋳肌面12上に塗布されたポ
リエステル−ウレタン系粉体プライマー層13と、プラ
イマー層13上に塗布されたアクリル系溶剤カラー層1
4と、鋳肌面12と切削面11の両方に、アクリル系溶
剤カラー層14が塗布された部分ではその上から、塗布
されたアクリル−グリシジル系粉体クリアー層15と、
からなるアルミホイールの塗膜およびその形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウムまた
はその合金からなるホイール(アルミホイールという)
の表面に形成された塗膜と、その形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミホイールでは、前面の切削面と飾
り穴の鋳肌面とからなるファッション面に塗装が施され
る。アルミホイールの塗装では、鋳肌面を平滑にしてつ
るつる感を出して高意匠化をはかることと、鋳肌面と切
削面の境界部分のエッジ部に安定した塗膜を形成し、防
食性を高めること、が求められる。鋳肌面を平滑にする
ために行われている方法には、従来つぎの2通りがあ
る。第1の方法は、鋳肌に対するショットブラスト加工
を、ブラスト材のカットワイヤーの粒径が粗いものと細
いものとの2回に分けて実施し、鋳肌の平滑化をはかる
方法である。第2の方法は、アクリル系溶剤カラー塗料
等を何度も塗り重ねることによって、鋳肌の表面の粗さ
を塗料で埋めてしまう方法である。また、鋳肌面と切削
面の境界部分のエッジ部に安定した塗膜を形成するため
に、前面切削後にエッジ部の面取り加工を行い、さらに
アクリル系溶剤クリアー塗料等を塗り重ねる方法がとら
れてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ショットブラ
ストを2回行う方法は、設備が2倍必要であり、ステン
レスカットワイヤー等のブラスト材の消耗も2倍程度と
なり、設備当たりの生産性が悪くなり、コスト高とな
る。鋳肌面にアクリル系溶剤カラー塗料などを何度も塗
り重ねる方法は、時間がかかり設備当たりの生産性が悪
くなる。また、縦壁部においては、塗装時の塗料の流れ
落ちにより、鋳肌の粗さを隠蔽する膜厚の確保が困難で
ある。切削後にエッジ部の面取り加工を行い、さらにア
クリル系溶剤クリアー塗料等を何度も塗り重ねる方法
は、エッジ部の面取り加工作業が必要になり、塗装の設
備当たりの生産性も悪い。本発明は、生産性を低下させ
ることなく、アルミホイール塗膜に要求されるつるつる
感、防食性を満足させることができるアルミホイールの
塗膜とその形成方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) アルミホイールの鋳肌面と該鋳肌面にエッジ部
を介して接続された切削面とを有するファッション面上
に形成された塗膜であって、少なくとも前記鋳肌面上に
塗布されたポリエステル−ウレタン系粉体プライマー層
と、前記プライマー層上に塗布されたアクリル系溶剤カ
ラー層と、前記鋳肌面と切削面の両方の上に、前記アク
リル系溶剤カラー層が塗布された部分ではその上から、
塗布されたアクリル−グリシジル系粉体クリアー層と、
からなるアルミホイールの塗膜。 (2) 前記プライマー層の膜厚が50〜100μmで
ある(1)記載の塗膜。 (3) 前記エッジ部の塗膜の厚さが20μm以上であ
る(1)記載の塗膜。 (4) 前記プライマー層が前記鋳肌面と前記切削面と
の両方に形成されている(1)記載の塗膜。 (5) 前記エッジ部の塗膜の厚さが40μm以上であ
る(4)記載の塗膜。 (6) 前記プライマー層が前記鋳肌面上のみに形成さ
れている(1)記載の塗膜。 (7) 前記切削面上には前記クリアー層のみが形成さ
れている(6)記載の塗膜。 (8) アルミホイールの飾り穴内面は切削しないで鋳
肌面のままとして前面を切削して切削面とする工程と、
前記鋳肌面と前記切削面との両方にポリエステル−ウレ
タン系粉体プライマー層を形成する工程と、前記プライ
マー層上にアクリル系溶剤カラー層を形成する工程と、
前記アクリル系溶剤カラー層上にアクリル−グリシジル
系粉体クリアー層を形成する工程と、からなるアルミホ
イールの塗膜形成方法。 (9) アルミホイール飾り穴内面からなる鋳肌面のみ
にポリエステル−ウレタン系粉体プライマー層を形成す
る工程と、前記プライマー層上にアクリル系溶剤カラー
層を形成する工程と、アルミホイール前面を切削して切
削面とする工程と、鋳肌面上の前記溶剤カラー層と前記
切削面との両方にわたってアクリル−グリシジル系粉体
クリアー層を形成する工程と、からなるアルミホイール
の塗膜形成方法。
【0005】上記(1)〜(3)の塗膜では、ポリエス
テル−ウレタン系粉体プライマー層により、つるつる感
が出て高意匠化をはかることができるとともに、エッジ
膜厚も確保され安定した耐食性が得られる。ポリエステ
ルベースの粉体塗料には、ポリエステルグリシジル化合
物系、ポリエステルエポキシハイブリッド系、ポリエス
テルウレタン系の3種類があるが、ポリエステルグリシ
ジル化合物は作業者の健康上問題があり、ポリエステル
エポキシハイブリッド系はポリエステルウレタン系に比
べて耐食性が劣り、耐候性上問題があり、本発明では、
ポリエステルウレタン系が耐候性、耐食性ともに備えて
いることを突きとめ、それを用いるプライマー層を形成
した。上記(4)、(5)、(8)は、全面有色ホイー
ルの塗膜とその形成方法を示している。上記(6)、
(7)、(9)は光輝ホイールの塗膜とその形成方法を
示している。(6)、(7)、(9)では切削面には粉
体クリアー層のみが形成されている。
【0006】
【発明の実施の形態】図1はアルミホイール1の断面を
示しており、2は前面(車に取り付けたときの外から見
える面)、3は飾り穴である。飾り穴は複数設けられて
いる。前面2と飾り穴3の内面はファッション面を構成
する。図2、図3において、10はアルミホイールの母
材である。前面2は切削加工が施されて切削面11を形
成しており、飾り穴3の内面は切削が施されず、鋳肌面
12を構成している。4は、切削面と鋳肌面との境界部
のエッジを示す。ホイールのファッション面には塗装が
施される。塗装においては、鋳肌面につるつる感が要求
され、エッジ部4には、防食性上、安定した所定の厚み
の塗膜が形成されることが要求される。
【0007】図2は本発明の第1実施例を示し、図3は
本発明の第2実施例を示している。本発明の第1実施例
では、アルミホイール1のファッション面全面に3層構
造の塗膜が形成されている。本発明の第2実施例では、
飾り穴3内面に3層構造塗膜が形成され、前面1に単層
構造の塗膜が形成されている。両実施例にわたって共通
する部分には同じ符号が付してある。
【0008】まず、本発明の第1、第2実施例にわたっ
て共通する塗膜構造を、たとえば図2を参照して説明す
る。本発明実施例の、アルミホイール1のファッション
面上に形成されたアルミホイールの塗膜は、少なくとも
鋳肌面12上に塗布されたポリエステル−ウレタン系粉
体プライマー層13と、プライマー層13上に塗布され
たアクリル系溶剤カラー層14と、鋳肌面と切削面の両
方の上に、アクリル系溶剤カラー層14が塗布された部
分ではその上から、塗布されたアクリル−グリシジル系
粉体クリアー層15と、からなる。
【0009】プライマー層にポリエステル−ウレタン系
塗料を用いるのは、ポリエステルエポキシハイブリッド
に比べて耐候性に優れ、ポリエステル−グリシジル化合
物に比べて健康上の問題を生じないからである。ポリエ
ステル−ウレタン系粉体プライマー層13は膜厚が約5
0〜100μmであり、塗布後180〜200℃で15
〜20分焼付けされ、硬度は鉛筆硬度でH〜3Hであ
る。膜厚約50μm以上は鋳肌面の粗さを埋めるので必
要な厚さであり、膜厚約100μm以下は、それ以上に
すると塗料量、塗布時間の無駄を招くからである。ポリ
エステル−ウレタン系粉体塗料としては、たとえばフェ
ロー社製のVP−1484がある。
【0010】アクリル系溶剤カラー層14は、膜厚が約
15〜30μmであり、塗布後約120〜140℃で1
5〜25分焼付けされ、硬度は鉛筆硬度でH〜3Hであ
る。膜厚約15μm以上は、下地の色は透さないために
必要な厚さであり、膜厚約30μm以下は、それ以上に
すると塗料量、塗布時間の無駄を招くからである。塗料
の色は、ホイールの使用から要求される任意の色であ
り、たとえば、グレー、ゴールド、シルバーなどであ
る。アクリル系溶剤カラー層14としては、たとえばP
PG社製のJTAW49515がある。
【0011】アクリル−グリシジル系粉体クリアー層1
5は、膜厚が約40〜120μmであり、塗布後170
〜185℃で15〜25分焼付けされ、硬度は鉛筆硬度
でH〜3Hである。膜厚約40μm以上はクリアー層1
5だけでもエッジ部4に必要膜厚(約20μm以上)を
確保するための厚さであり、膜厚約120μm以下はそ
れ以上にすると塗料量、塗布時間の無駄を生じるからで
ある。アクリル−グリシジル系粉体塗料としては、フェ
ロー社製の158C121がある。
【0012】つぎに、本発明の各実施例に特有な塗膜構
造とその形成方法を説明する。本発明の第1実施例のア
ルミホイールの塗膜は、有色仕様であり、図2に示すよ
うに、プライマー層13が鋳肌面12と切削面11との
両方に形成されている。したがって、塗膜は鋳肌面12
上および切削面11上ともに、ポリエステル−ウレタン
系粉体プライマー層13と、その上のアクリル系溶剤カ
ラー層14と、その上のアクリル−グリシジル系粉体ク
リアー層15と、の3層構造である。この構造では、エ
ッジ部4には厚さが40μm以上の塗膜が形成されてい
る。塗膜の形成は切削加工後に行われる。
【0013】本発明の第1実施例の方法(方法A)を、
工程順に示すとつぎの通りである。 A(本発明第1実施例の方法):ホイール前面切削加工
→鋳肌面および切削面の両方へのポリエステル−ウレタ
ン系粉体プライマー塗装→焼付け→アクリル系溶剤カラ
ー塗装→焼付け→アクリル−グリシジル系粉体クリアー
塗装→焼付け
【0014】比較方法として、従来方法を模擬したつぎ
のC1、C2の方法でアルミ母材上に塗膜を形成した。 C1:比較方法1 ホイール前面切削加工→アクリル系溶剤カラー塗装→焼
付け→アクリル系溶剤クリアー塗装→焼付け C2:比較方法2 ホイール前面切削加工→アクリル系溶剤カラー塗装→焼
付け→ポリエステル−トリグリシジルイソシアヌレート
(以下、TGIC)系粉体クリアー塗装→焼き付け
【0015】上記方法によって形成された塗膜に対し、
つぎの試験を行った。 (1)塗膜硬度試験 種々の硬度の鉛筆で試験片の塗膜を引っかき、そのすり
傷により塗膜硬度を測定した。 (2)密着性試験 試験片の塗膜にカッターナイフにより、2mm間隔で縦
横11本の平行を引き、その上にセロハンテープを密着
させ、上方に引き剥がした後に残存したます目をカウン
トした。 (3)対衝撃性試験 試験片を−40℃に冷却し、受台と撃ち型の間に挟み、
30cmの高さから500gのおもりを撃ち型に落下さ
せ、塗膜の損傷を調べた。 (4)飛び石試験 試験片に一定粒度の砕石250gを0.4MPaの圧力
で投射し、塗膜の剥離状況を調べた。
【0016】(5)塩水噴霧試験 試験片の表面にクロスカットを入れ、5%重量濃度、3
5℃の塩水噴霧を1200時間行い、クロスカットより
2mm以上の錆びの有無を調べた。 (6)複合腐食試験 試験片の表面にクロスカットを入れ、5%重量濃度、3
5℃の塩水噴霧を4時間、60℃で2時間の乾燥、およ
び50℃で相対湿度95%の雰囲気に2時間保持するサ
イクルを100回繰り返し、その後のクロスカットより
2mm以上の錆びの有無を調べた。 (7)糸錆試験 試験片の表面にクロスカットを入れ、5%重量濃度、3
5℃の塩水噴霧を24時間、40℃で相対湿度80〜8
5%の雰囲気に240時間保持するサイクルを3回繰り
返し、その後、クロスカットより2mm以上の糸錆の有
無を調べた。 (8)温水浸漬試験 試験片を60℃の温水中に72時間浸漬させ、その後2
4時間自然放置し、先に述べた密着性試験を行った。 (9)耐候性試験 試験片にサンシャインウェザーメーターにより600時
間の暴露を行い、その後50℃で相対湿度95%の雰囲
気に240時間保持し、24時間自然放置後に先に述べ
た密着性試験を行った。
【0017】(10)熱サイクル試験 試験片を90℃で4時間、−40℃で1.5時間、70
℃、相対湿度95%の雰囲気に3時間、−40℃で1.
5時間からなるサイクルを2回繰り返し、その後、先に
述べた密着性試験を行った。 (11)耐酸性試験 96〜97重量%の硫酸原液10gを蒸留水で希釈し1
lとした溶液中に試験片を24時間浸漬させた後、塗膜
表面の状態を評価した。 (12)耐アルカリ性試験 固形のNaOH50gを蒸留水で溶解、希釈し1lとし
た溶液0.2mlを試験片の塗膜上に流下し、4時間経
過後の塗膜表面の状態を評価した。 (13)平面部膜厚測定 高周波膜厚計にて測定した。 (14)エッジ部膜厚測定 顕微鏡写真にて測定した。 (15)鋳肌つるつる感 目視にて評価した。
【0018】試験結果は表1に示す通りである。
【表1】
【0019】表1からわかるように、本発明第1実施例
Aの塗装性能は、上記の全ての試験において、比較方法
C1、C2で作製したものの性能以上である。とくに、
Aの方法では鋳肌部のプライマー層の平滑性(つるつる
感)が得られ、錆発生の原因となるエッジ部の膜厚不足
を解消できる。また、耐候性、耐塩水性、糸錆防止性も
十分である。
【0020】本発明の第2実施例のアルミホイールの塗
膜は、光輝仕様であり、図3に示すように、プライマー
層13は鋳肌面のみに形成されている。したがって、塗
膜は、鋳肌面12上で、ポリエステル−ウレタン系粉体
プライマー層13と、その上のアクリル系溶剤カラー層
14と、その上のアクリル−グリシジル系粉体クリアー
層15と、の3層構造となっており、切削面11上で、
アクリル−グリシジル系粉体クリアー層15の単層構造
となっている。アクリル−グリシジル系粉体クリアー層
15の形成は、ホイール前面切削後に行われる。
【0021】本発明の第2実施例の方法(方法B)を、
工程順に示すとつぎの通りである。 B(本発明第2実施例の方法) 鋳肌面のみへのポリエステル−ウレタン系粉体プライマ
ー塗装→焼付け→アクリル系溶剤カラー塗装→焼付け→
ホイール前面の切削加工→塗装後の鋳肌面、切削面への
アクリル−グリシジル系粉体クリアー塗装→焼付け
【0022】比較方法として、従来方法を模擬したつぎ
のD1、D2、D3の方法でアルミ母材上に塗膜を形成
した。 D1:比較方法1 アクリル系溶剤カラー塗装→焼付け→ホイール前面切削
→アクリル−グリシジル系粉体クリアー塗装→焼付け D2:比較方法2 アクリル系溶剤カラー塗装→焼付け→切削→ポリエステ
ル−TGIC系粉体クリアー塗装→焼付け→アクリル系
溶剤クリアー塗装→焼付け D3:比較方法3 アクリル系溶剤カラー塗装→焼付け→切削→アクリル系
溶剤クリアー塗装→焼付け→ポリエステル−TGIC系
粉体クリアー塗装→焼き付け
【0023】上記方法によって形成された塗膜に対し、
第1実施例で述べた各種試験を行った。試験結果は表2
に示す通りである。
【0024】
【表2】
【0025】表2からわかるように、本発明第2実施例
Bの塗装性能は、上記の全ての試験において、比較方法
D1、D2、D3で作製したものの性能以上である。と
くに、Bの方法では鋳肌の平滑性(つるつる感)が得ら
れ、錆発生の原因となるエッジ部の膜厚不足を解消でき
る。また、耐候性、耐塩水性、糸錆防止性も十分であ
る。
【0026】
【発明の効果】請求項1〜7の何れかの塗膜、および請
求項8〜9の何れかの方法によって形成された塗膜によ
れば、各種塗装性能を従来の性能以上に維持したまま、
鋳肌のつるつる感が出せて高意匠化をはかることができ
るとともに、エッジ膜厚を従来以上に確保できて錆発生
を十分に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるアルミホイールの断面図で
ある
【図2】本発明の第1実施例の塗膜が形成された、図1
のE部の、拡大断面図である
【図3】本発明の第2実施例の塗膜が形成された、図1
のE部の、拡大断面図である
【符号の説明】
1 アルミホイール 2 前面 3 飾り穴 4 エッジ部 10 アルミホイール母材 11 切削面 12 鋳肌面 13 ポリエステル−ウレタン系粉体プライマー層 14 アクリル系溶剤カラー層 15 アクリル−グリシジル系粉体クリアー層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B05D 7/24 302 B05D 7/24 302P (72)発明者 鈴木 芳 東京都千代田区四番町5番地9 トピー工 業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミホイールの鋳肌面と該鋳肌面にエ
    ッジ部を介して接続された切削面とを有するファッショ
    ン面上に形成された塗膜であって、 少なくとも前記鋳肌面上に塗布されたポリエステル−ウ
    レタン系粉体プライマー層と、 前記プライマー層上に塗布されたアクリル系溶剤カラー
    層と、 前記鋳肌面と切削面の両方の上に、前記アクリル系溶剤
    カラー層が塗布された部分ではその上から、塗布された
    アクリル−グリシジル系粉体クリアー層と、からなるア
    ルミホイールの塗膜。
  2. 【請求項2】 前記プライマー層の膜厚が50〜100
    μmである請求項1記載の塗膜。
  3. 【請求項3】 前記エッジ部の塗膜の厚さが20μm以
    上である請求項1記載の塗膜。
  4. 【請求項4】 前記プライマー層が前記鋳肌面と前記切
    削面との両方に形成されている請求項1記載の塗膜。
  5. 【請求項5】 前記エッジ部の塗膜の厚さが40μm以
    上である請求項4記載の塗膜。
  6. 【請求項6】 前記プライマー層が前記鋳肌面上のみに
    形成されている請求項1記載の塗膜。
  7. 【請求項7】 前記切削面上には前記クリアー層のみが
    形成されている請求項6記載の塗膜。
  8. 【請求項8】 アルミホイールの飾り穴内面は切削しな
    いで鋳肌面のままとして前面を切削して切削面とする工
    程と、 前記鋳肌面と前記切削面との両方にポリエステル−ウレ
    タン系粉体プライマー層を形成する工程と、 前記プライマー層上にアクリル系溶剤カラー層を形成す
    る工程と、 前記アクリル系溶剤カラー層上にアクリル−グリシジル
    系粉体クリアー層を形成する工程と、からなるアルミホ
    イールの塗膜形成方法。
  9. 【請求項9】 アルミホイール飾り穴内面からなる鋳肌
    面のみにポリエステル−ウレタン系粉体プライマー層を
    形成する工程と、 前記プライマー層上にアクリル系溶剤カラー層を形成す
    る工程と、 アルミホイール前面を切削して切削面とする工程と、 鋳肌面上の前記溶剤カラー層と前記切削面との両方にわ
    たってアクリル−グリシジル系粉体クリアー層を形成す
    る工程と、からなるアルミホイールの塗膜形成方法。
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