JPH05209140A - 耐候性塗膜及びそれを形成したアルミニウム部材 - Google Patents

耐候性塗膜及びそれを形成したアルミニウム部材

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JPH05209140A
JPH05209140A JP35599291A JP35599291A JPH05209140A JP H05209140 A JPH05209140 A JP H05209140A JP 35599291 A JP35599291 A JP 35599291A JP 35599291 A JP35599291 A JP 35599291A JP H05209140 A JPH05209140 A JP H05209140A
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paint
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JP35599291A
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Masashi Hirata
政司 平田
Nobuhiko Katagiri
宣彦 片桐
Ryoji Iijima
良治 飯島
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Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明の耐性塗膜は、(a)アルミニウム部
材上に形成されたエポキシポリエステル系ハイブリッド
粉体塗料からなるプライマー層と、(b)プライマー層
上に形成されたアルキッド水性メタリック塗料又はアク
リルハイソリッドメタリック塗料からなるベースコート
層と、(c)ベースコート層上に形成されたTGICポ
リエステル系粉体クリヤー塗料からなるトップコート層
と、(d)トップコート層上に形成されたアクリルハイ
ソリッドクリヤー塗料からなるバリヤーコート層とを有
する。 【効果】本発明の塗膜は、耐腐食性、耐性、塗装性等
に優れており、アルミニウムホイールの耐性塗膜とし
て好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウム又はその
合金からなる自動車用ホイールのようなアルミニウム部
材上に形成する耐侯性塗膜、及びかかる耐侯性塗膜を形
成してなるアルミニウム部材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動車
のホイールは、従来からスチールで形成されているが、
最近になって自動車重量の低減及び外観や意匠性の向上
を目的として、アルミニウム製のホイールを装着する割
合が益々増大してきている。アルミニウムホイールの場
合、その耐侯性や耐腐食性等を改善するために、表面に
塗装を施すのが普通である。
【0003】アルミニウムホイールの耐侯性塗装は種々
の方法で形成することができるが、塗膜表面の平坦度及
び透明性を向上するために、従来は有機溶剤を用いるい
わゆる溶剤型塗料により塗膜形成を行っていた。しかし
ながら、近年の環境問題の深刻化にともなって、有機溶
剤の排出規制が厳しくなってきており、従来の溶剤型塗
料の使用が困難になってきた。
【0004】このような状況下において、アルミニウム
ホイールの塗装として粉体塗装が注目され、特に米国に
おいて塗装方法の主流となってきた。米国においては、
粉体塗装用塗料として、トリグリシジルイソシアヌレー
ト系ポリエステルのようなポリエステル樹脂粉末が広く
使用されている。
【0005】しかしながら、最近アルミニウムホイール
の塗装に関して、耐腐食性、耐侯性、塗装性等の要求レ
ベルが益々高くなり、上記ポリエステル系粉体塗料では
これらの要求を十分に満たすことができないことがわか
った。
【0006】中でもいわゆるメタリック塗装の場合、塗
膜中にアルミニウムの微粉末が含まれるため変色が起き
やすく、ソリッドカラーに比べて、耐侯性に劣るという
問題がある。そこで、メタリック塗装の場合でも、良好
な耐侯性を示すようなアルミニウム部材用塗膜が望まれ
ている。
【0007】従って本発明の目的は、溶剤系塗料を使用
することなくアルミニウム部材上に形成した、優れた耐
腐食性、耐侯性、塗装性等を有するメタリック塗膜を提
供することである。本発明のもう1つの目的は、優れた
耐腐食性、耐侯性等を有するメタリック塗膜を形成した
アルミニウム部材を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者は、メタリック塗料により形成するア
ルミニウム部材の塗膜において、TGICポリエステル
系粉体クリヤー塗料からなるトップコート層の上にアク
リルハイソリッドクリヤー塗料からなるバリヤーコート
層を形成することにより、上記要求を満たすことができ
ることを発見し、本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明の第一の実施例によるア
ルミニウム部材の耐侯性塗膜は、(a) アルミニウム部材
上に形成されたエポキシポリエステル系ハイブリッド粉
体塗料からなるプライマー層と、(b) 前記プライマー層
上に形成されたアルキッド水性メタリック塗料からなる
ベースコート層と、(c) 前記ベースコート層上に形成さ
れたTGICポリエステル系粉体クリヤー塗料からなる
トップコート層と、(d) 前記トップコート層上に形成さ
れたアクリルハイソリッドクリヤー塗料からなるバリヤ
ーコート層とを有することを特徴とする。
【0010】本発明の第二の実施例によるアルミニウム
部材の耐侯性塗膜は、(a) アルミニウム部材上に形成さ
れたエポキシポリエステル系ハイブリッド粉体塗料から
なるプライマー層と、(b) 前記プライマー層上に形成さ
れたアクリルハイソリッドメタリック塗料からなるベー
スコート層と、(c) 前記ベースコート層上に形成された
TGICポリエステル系粉体クリヤー塗料からなるトッ
プコート層と、(d) 前記トップコート層上に形成された
アクリルハイソリッドクリヤー塗料からなるバリヤーコ
ート層とを有することを特徴とする。
【0011】本発明の塗膜の層構成及びその形成方法に
ついて説明する。
【0012】[1] 下地処理 本発明の塗膜を形成する前に、アルミニウム部材にアル
カリ脱脂、及び化成処理を施す。化成処理としては、ク
ロメート処理をするのが好ましい。クロメート処理は、
クロム酸と、硫酸、硝酸、フッ化水素酸、燐酸等の無機
酸と、適当な添加剤とを含有する水溶液を用いて行うこ
とができる。クロメート処理の方法は、2通りに大別す
ることができる。すなわち、第一の方法は無機酸として
燐酸を用いる燐酸クロメート処理法であり、第二の方法
は燐酸以外の酸を用いるクロミウムクロメート処理法で
ある。いずれの方法も、アルミニウム部材をクロメート
処理液に浸漬するか、処理液をスプレーすることにより
行うことができる。クロメート処理により得られる化成
皮膜は、3mg/m2 以上、好ましくは5〜20mg/m2
の付着量を有する。
【0013】化成皮膜を施したアルミニウム部材は次い
で水洗するが、洗浄水として脱イオン水を用いるのが好
ましい。
【0014】[2] プライマー層 プライマー用塗料としては、エポキシポリエステル系ハ
イブリッド粉体塗料を用いる。エポキシポリエステル系
ハイブリッド粉体塗料は、例えばH.Bフュラー社のIF
2506等が好ましい。
【0015】プライマー層用塗料の粉体塗装は静電塗装
法により行う。アルミニウム部材上に付着したエポキシ
ポリエステル系ハイブリッド粉体塗料からなる塗膜は、
150〜200 ℃で10〜40分間焼付る。このようにして得ら
れるプライマー層の厚さは、一般に20〜40μm程度であ
る。
【0016】プライマー層は、次のベースコート層の種
類に応じて空研ぎを行うのが好ましい。具体的には、ベ
ースコート層をアルキッド水性塗料により形成する場合
には空研ぎを行い、アクリルハイソリッド塗料により形
成する場合には空研ぎを行わなくてもよい。
【0017】[3] ベースコート層 ベースコート層を形成する塗料はアルキッド水性塗料又
はアクリルハイソリッド塗料である。
【0018】アルキッド水性塗料の場合、アミノアルキ
ッド系、アクリルアルキッド系、スチレンアルキッド系
等がある。アルキッド水性塗料の固形分濃度は一般に20
〜40重量%程度であり、焼付温度は170 〜190 ℃程度で
ある。
【0019】一方、アクリルハイソリッド塗料の場合、
メラミンを架橋剤とした硬化性アクリル樹脂を主成分と
するものである。アクリルハイソリッド水性塗料の固形
分濃度は一般に40〜50重量%程度であり、焼付温度は12
0 〜140 ℃程度である。なお、いずれの場合も、ベース
コート層の厚さは10〜30μm程度であるのが好ましい。
また、アルミニウム微粉末としては、平均径が5〜15μ
m程度の鱗片状のものが好ましい。
【0020】[4] トップコート層 ベースコート層上に塗布するトップコート用クリヤー塗
料は、TGICポリエステル系粉体塗料である。TGI
Cポリエステル系粉体塗料としては、トリグリシジルイ
ソシアヌレートポリエステル系のグリシジル基含有ポリ
エステル樹脂からなる粉体塗料が挙げられる。
【0021】トップコートの粉体塗装は静電塗装法によ
り行う。ベースコート層上に付着したTGICポリエス
テル系粉体クリヤー塗料からなる塗膜は、160 〜200 ℃
で10〜50分間焼付ける。このようにして得られるトップ
コート層の厚さは30〜50μm程度である。
【0022】[5] バリヤーコート層 トップコート層上に形成するバリヤーコート層は、アク
リルハイソリッドクリヤー塗料からなる。これは、硬化
性アクリル樹脂を主成分とするものである。硬化性アク
リル樹脂の架橋剤としては、エポキシ、メラミン、ウレ
タン等が挙げられる。アクリルハイソリッド塗料からな
る塗膜の焼付は130 〜180 ℃で10〜40分間行う。このよ
うにして得られるバリヤーコート層の厚さは、20〜50μ
m程度である。
【0023】なお、アクリルハイソリッド系クリヤー塗
料からなる塗膜は、塗膜密着性及び塗装性を向上するた
めに、硬化後に比較的低い硬度を示すものでなければな
らない。好ましい塗膜硬度は鉛筆硬度テストで測定した
ときにF以上、特に1H〜2H程度である。塗膜硬度が
Fより低い場合は、塗膜の耐スクラッチ性が十分でな
い。一方、塗膜硬度が3Hより高い場合、良好な塗装性
が得られない。また同時に、膜厚は20μm以上でなけれ
ばならない。膜厚が20μmを満たさない場合、耐酸性試
験で塗膜の軟化、シミ等を生じる。
【0024】以上のようにして得られる塗膜は全体で80
〜170 μm程度の厚さを有する。塗膜の厚さが80μm未
満であると、十分な塗膜の均一性及び耐腐食性が得られ
ない。一方、塗膜厚さが170 μmを超えた場合、密着性
試験が著しく劣る。
【0025】
【実施例】本発明を以下の具体的実施例によりさらに詳
細に説明する。
【0026】実施例1 アルミニウム板(125mm×75mm×0.7mm)
をアルカリ脱脂した後、水洗し、クロミウムクロメート
処理(5〜20mg/m2 )を施し、さらに純水で水洗し、
乾燥した。このアルミニウム板に、プライマー用にエポ
キシポリエステル系ハイブリッド粉体塗料(IF250
6、H.Bフューラー社製)を静電塗装法により塗布
し、190 ℃で10分間焼付けた。得られた厚さ40μmのプ
ライマー層をサンドペーパにより空研ぎした後、アルキ
ッド水性メタリック塗料(WPB−3814−1、スプ
レイラット社製)を塗布し、170 ℃で30分間焼付し、厚
さ20μmのベースコート層を形成した。
【0027】その後、静電塗装法によりトリグリシジル
イソシアヌレートポリエステル系粉体クリヤー塗料(6
C−105、グリデン社製)を塗布し、170 ℃で30分間
焼付し、厚さ40μmのトップコート層を得た。さらに、
その上にアクリルハイソリッドクリヤー塗料(W489
70、PPG社)を塗布し、170 ℃で30分間焼付して、
厚さ30μmのバリヤーコート層を得た。このようにして
得られた塗膜(厚さ130 μm)の層構成を表1に示す。
また、各試験片に対して以下のテストを行った。
【0028】(1) 鉛筆硬度試験 各試験片の塗膜を種々の硬度の鉛筆でスクラッチするこ
とにより、塗膜硬度を測定した。
【0029】(2) 塗膜厚さ 各試験片の塗膜の厚さを、高周波膜厚計により測定し
た。
【0030】(3) 密着性試験 各試験片の塗膜に、カッターにより1mmの間隔で縦横
10本ずつの切れ目を入れ、その上にセロハンテープを
貼付してはがし、100個のます目のうちの残存したま
す目をカウントした(碁盤目試験)。
【0031】(4) 温水浸漬試験 各試験片を60℃の温水中に72時間浸漬した後、24
時間放置し、次いで上記(3) と同じ碁盤目試験を行っ
た。
【0032】(5) 塩水噴霧試験 各試験片の表面をカッターナイフによりクロスカット
し、5重量%のNaCl水溶液を用いて、35℃で12
00時間塩水噴霧を行い、24時間放置後カット部の周
辺2mm以内における腐食の度合いを測定した。 ○:塗膜のふくれ、錆等の異常なし。 ×:異常あり。
【0033】(6) 耐侯性試験 各試験片に対して、サンシャインウエザオメータにより
で600時間暴露試験を行った。その後、50℃、相対
湿度98%において240時間保持し、24時間放置し
た後で、碁盤目試験(1mm×1mmの碁盤目100
個)を行い、各試験片について碁盤目の剥離及び変色を
調べた。 ○:外観に著しい変化がない。 ×:異常あり。
【0034】(7) 糸錆試験 表面にクロスカットした各試験片に対して、5重量%の
NaCl水溶液を用いて35℃で24時間塩水噴霧を行
い、40℃で相対湿度82%に240時間保持するサイ
クルを3回繰り返し(全部で792時間)、上記(5) と
同様に腐食の度合いを調べた。 ○:糸錆の長さ2mm以内。 ×:糸錆の長さ2mmを超える。
【0035】(8) 複合腐食試験 上記(5) と同じ塩水噴霧試験を4時間行い、60℃で2
時間乾燥し、50℃で相対湿度95%に2時間保持する
サイクルを100繰り返した。その後24時放置してか
ら、腐食の度合いを測定した。 ○:一般面及びエッジ部にふくれや錆がないか、または
クロスカット部のふくれ及び錆が2mmの範囲内。 ×:異常あり。
【0036】(9) 熱サイクル試験 各試験片に対して、90℃で4時間、−40℃で1.5
時間、70℃、相対湿度95%で3時間、及び−40℃
で1.5時間からなるサイクルを2回繰り返し、その後
24時間放置した。その後碁盤目試験を行った。 ○:外観に著しい変化がなく、かつ碁盤目試験結果が80
/100以上。 ×:異常あり。
【0037】(10)耐衝撃性試験 各試験片を−40℃に保持した直後、30cm上方から
500gの錘を落下させ、塗膜の割れ、はがれを調べ
た。 ○:異常なし。 ×:塗膜の割れ、はがれあり。
【0038】(11)耐アルカリ性試験 各試験片上に5重量%のNaOH水溶液を滴下し、常温
にて4時間放置後塗膜表面の状態を評価した。 ○:異常なし ×:外観に変色、しみ、ふくれ、軟化等を認める。
【0039】(12)耐酸性 各試験片上に10重量%のH2 SO4 水溶液を滴下し、
常温にて24時間放置後塗膜表面の状態を評価した。 ○:異常なし ×:外観に変色、しみ、ふくれ、軟化等を認める。
【0040】以上の試験(1) 〜(12)の結果を表2に示
す。
【0041】実施例2 アルミニウム板(125mm×75mm×0.7mm)
をアルカリ脱脂した後、水洗し、クロミウムクロメート
処理を施し、さらに純水で水洗し、乾燥した。このアル
ミニウム板に、プライマー用にエポキシポリエステル系
ハイブリッド粉体塗料(IF2506、H.Bフューラ
ー社製)を塗布し、190 ℃で10分間焼付け、厚さ40μm
のプライマー層を得た。その後空研ぎをせずに、アルミ
ニウム微粉末(平均径10μm)を含有し、樹脂固形分
が50重量%のアクリルハイソリッドメタリック塗料
(W48848、PPG社製)を塗布し、140 ℃で20分
間焼付けし、厚さ20μmのベースコート層を得た。
【0042】その後、静電塗装法によりトリグリシジル
イソシアヌレートポリエステル系粉体クリヤー塗料(6
C−105、グリデン社製)を塗布し、170 ℃で30分間
焼付して、厚さ40μmのトップコート層を得た。さら
に、その上にアクリルハイソリッドクリヤー塗料(W4
8970、PPG社製)を塗布し、厚さ30μmのバリヤ
ーコート層を得た。このようにして得られた塗膜(全厚
さ130 μm)の層構成を表1に示す。また、試験(1) 〜
(12)を行った結果を表2に示す。
【0043】比較例1 実施例1においてバリヤーコート層を形成しない以外実
施例1と同様にして、アルミニウム板上に塗膜を形成し
た。得られた塗膜の層構成を表1に示す。また、試験
(1) 〜(12)を行った結果を表2に示す。
【0044】 表1層 構 成 実施例1 プライマー層 エポキシポリエステル系ハイブリッド粉体塗料(1) ベースコート層 アルキッド水性メタリック塗料(2) トップコート層 トリグリシジルイソシアヌレートポリエステル系 粉体クリヤー塗料(3) バリヤーコート層 アクリルハイソリッドクリヤー塗料 (4) 実施例2 プライマー層 エポキシポリエステル系ハイブリッド粉体塗料(1) ベースコート層 アクリルハイソリッドメタリック塗料 (5) トップコート層 トリグリシジルイソシアヌレートポリエステル系 粉体クリヤー塗料(3) バリヤーコート層 アクリルハイソリッドクリヤー塗料 (4) 比較例1 プライマー層 エポキシポリエステル系ハイブリッド粉体塗料(1) ベースコート層 アルキッド水性メタリック塗料(2) トップコート層 トリグリシジルイソシアヌレートポリエステル系 粉体クリヤー塗料(3) バリヤーコート層 なし 注:(1)IF2506、H.B.フューラー社製 (2)WPB−3813−1、スプレイラット社製 (3)6C−105、グリデン社製 (4)W48970、PPG社製 (5)W48848、PPG社製
【0045】 表2 試 験 項 目 実施例1 実施例2 比較例1 (1)鉛筆硬度 H H H (2)塗装膜厚 120〜140 120〜140 100〜130 (μm) (3)密着性 100/100 100/100 100/100 (4)温水浸漬 100/100 100/100 100/100 (5)塩水噴霧 ○ ○ ○ (6)耐候性 100/100 100/100 39/100 ○ ○ × (7)糸錆性 ○ ○ ○ (8)複合腐食 ○ ○ ○ (9)熱サイクル 100/100 100/100 100/100 ○ ○ ○ (10)耐衝撃性 ○ ○ ○ (11)耐アルカリ性 ○ ○ ○ (12)耐酸性 ○ ○ ○
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のアルミニ
ウム部材の耐侯性塗膜は、耐腐食性、耐侯性、塗装性等
に優れている。このような特徴を有する塗膜は、アルミ
ニウムホイールの耐侯性塗膜として好適である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 耐性塗膜及びそれを形成したアルミ
ニウム部材
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウム又はその
合金からなる自動車用ホイールのようなアルミニウム部
材上に形成する耐性塗膜、及びかかる耐性塗膜を形
成してなるアルミニウム部材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動車
のホイールは、従来からスチールで形成されているが、
最近になって自動車重量の低減及び外観や意匠性の向上
を目的として、アルミニウム製のホイールを装着する割
合が益々増大してきている。アルミニウムホイールの場
合、その耐性や耐腐食性等を改善するために、表面に
塗装を施すのが普通である。
【0003】アルミニウムホイールの耐性塗装は種々
の方法で形成することができるが、塗膜表面の平坦度及
び透明性を向上するために、従来は有機溶剤を用いるい
わゆる溶剤型塗料により塗膜形成を行っていた。しかし
ながら、近年の環境問題の深刻化にともなって、有機溶
剤の排出規制が厳しくなってきており、従来の溶剤型塗
料の使用が困難になってきた。
【0004】このような状況下において、アルミニウム
ホイールの塗装として粉体塗装が注目され、特に米国に
おいて塗装方法の主流となってきた。米国においては、
粉体塗装用塗料として、トリグリシジルイソシアヌレー
ト系ポリエステルのようなポリエステル樹脂粉末が広く
使用されている。
【0005】しかしながら、最近アルミニウムホイール
の塗装に関して、耐腐食性、耐性、塗装性等の要求レ
ベルが益々高くなり、上記ポリエステル系粉体塗料では
これらの要求を十分に満たすことができないことがわか
った。
【0006】中でもいわゆるメタリック塗装の場合、塗
膜中にアルミニウムの微粉末が含まれるため変色が起き
やすく、ソリッドカラーに比べて、耐性に劣るという
問題がある。そこで、メタリック塗装の場合でも、良好
な耐性を示すようなアルミニウム部材用塗膜が望まれ
ている。
【0007】従って本発明の目的は、溶剤系塗料を使用
することなくアルミニウム部材上に形成した、優れた耐
腐食性、耐性、塗装性等を有するメタリック塗膜を提
供することである。本発明のもう1つの目的は、優れた
耐腐食性、耐性等を有するメタリック塗膜を形成した
アルミニウム部材を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者は、メタリック塗料により形成するア
ルミニウム部材の塗膜において、TGICポリエステル
系粉体クリヤー塗料からなるトップコート層の上にアク
リルハイソリッドクリヤー塗料からなるバリヤーコート
層を形成することにより、上記要求を満たすことができ
ることを発見し、本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明の第一の実施例によるア
ルミニウム部材の耐性塗膜は、(a)アルミニウム部
材上に形成されたエポキシポリエステル系ハイブリッド
粉体塗料からなるプライマー層と、(b)前記プライマ
ー層上に形成されたアルキッド水性メタリック塗料から
なるベースコート層と、(c)前記ベースコート層上に
形成されたTGICポリエステル系粉体クリヤー塗料か
らなるトップコート層と、(d)前記トップコート層上
に形成されたアクリルハイソリッドクリヤー塗料からな
るバリヤーコート層とを有することを特徴とする。
【0010】本発明の第二の実施例によるアルミニウム
部材の耐性塗膜は、(a)アルミニウム部材上に形成
されたエポキシポリエステル系ハイブリッド粉体塗料か
らなるプライマー層と、(b)前記プライマー層上に形
成されたアクリルハイソリッドメタリック塗料からなる
ベースコート層と、(c)前記ベースコート層上に形成
されたTGICポリエステル系粉体クリヤー塗料からな
るトップコート層と、(d)前記トップコート層上に形
成されたアクリルハイソリッドクリヤー塗料からなるバ
リヤーコート層とを有することを特徴とする。
【0011】本発明の塗膜の層構成及びその形成方法に
ついて説明する。
【0012】[1]下地処理 本発明の塗膜を形成する前に、アルミニウム部材にアル
カリ脱脂、及び化成処理を施す。化成処理としては、ク
ロメート処理をするのが好ましい。クロメート処理は、
クロム酸と、硫酸、硝酸、フッ化水素酸、燐酸等の無機
酸と、適当な添加剤とを含有する水溶液を用いて行うこ
とができる。クロメート処理の方法は、2通りに大別す
ることができる。すなわち、第一の方法は無機酸として
燐酸を用いる燐酸クロメート処理法であり、第二の方法
は燐酸以外の酸を用いるクロミウムクロメート処理法で
ある。いずれの方法も、アルミニウム部材をクロメート
処理液に浸漬するか、処理液をスプレーすることにより
行うことができる。クロメート処理により得られる化成
皮膜は、3mg/m以上、好ましくは5〜20mg/
の付着量を有する。
【0013】化成皮膜を施したアルミニウム部材は次い
で水洗するが、洗浄水として脱イオン水を用いるのが好
ましい。
【0014】[2]プライマー層 プライマー用塗料としては、エポキシポリエステル系ハ
イブリッド粉体塗料を用いる。エポキシポリエステル系
ハイブリッド粉体塗料は、例えばH.Bフュラー社のI
F2506等が好ましい。
【0015】プライマー層用塗料の粉体塗装は静電塗装
法により行う。アルミニウム部材上に付着したエポキシ
ポリエステル系ハイブリッド粉体塗料からなる塗膜は、
150〜200℃で10〜40分間焼付る。このように
して得られるプライマー層の厚さは、一般に20〜40
μm程度である。
【0016】プライマー層は、次のベースコート層の種
類に応じて空研ぎを行うのが好ましい。具体的には、ベ
ースコート層をアルキッド水性塗料により形成する場合
には空研ぎを行い、アクリルハイソリッド塗料により形
成する場合には空研ぎを行わなくてもよい。
【0017】[3]ベースコート層 ベースコート層を形成する塗料はアルキッド水性塗料又
はアクリルハイソリッド塗料である。
【0018】アルキッド水性塗料の場合、アミノアルキ
ッド系、アクリルアルキッド系、スチレンアルキッド系
等がある。アルキッド水性塗料の固形分濃度は一般に2
0〜40重量%程度であり、焼付温度は170〜190
℃程度である。
【0019】一方、アクリルハイソリッド塗料の場合、
メラミンを架橋剤とした硬化性アクリル樹脂を主成分と
するものである。アクリルハイソリッド水性塗料の固形
分濃度は一般に40〜50重量%程度であり、焼付温度
は120〜140℃程度である。なお、いずれの場合
も、ベースコート層の厚さは10〜30μm程度である
のが好ましい。また、アルミニウム微粉末としては、平
均径が5〜15μm程度の鱗片状のものが好ましい。
【0020】[4]トップコート層 ベースコート層上に塗布するトップコート用クリヤー塗
料は、TGICポリエステル系粉体塗料である。TGI
Cポリエステル系粉体塗料としては、トリグリシジルイ
ソシアヌレートポリエステル系のグリシジル基含有ポリ
エステル樹脂からなる粉体塗料が挙げられる。
【0021】トップコートの粉体塗装は静電塗装法によ
り行う。ベースコート層上に付着したTGICポリエス
テル系粉体クリヤー塗料からなる塗膜は、160〜20
0℃で10〜50分間焼付ける。このようにして得られ
るトップコート層の厚さは30〜50μm程度である。
【0022】[5]バリヤーコート層 トップコート層上に形成するバリヤーコート層は、アク
リルハイソリッドクリヤー塗料からなる。これは、硬化
性アクリル樹脂を主成分とするものである。硬化性アク
リル樹脂の架橋剤としては、エポキシ、メラミン、ウレ
タン等が挙げられる。アクリルハイソリッド塗料からな
る塗膜の焼付は130〜180℃で10〜40分間行
う。このようにして得られるバリヤーコート層の厚さ
は、20〜50μm程度である。
【0023】なお、アクリルハイソリッド系クリヤー塗
料からなる塗膜は、塗膜密着性及び塗装性を向上するた
めに、硬化後に比較的低い硬度を示すものでなければな
らない。好ましい塗膜硬度は鉛筆硬度テストで測定した
ときにF以上、特に1H〜2H程度である。塗膜硬度が
Fより低い場合は、塗膜の耐スクラッチ性が十分でな
い。一方、塗膜硬度が3Hより高い場合、良好な塗装性
が得られない。また同時に、膜厚は20μm以上でなけ
ればならない。膜厚が20μmを満たさない場合、耐酸
性試験で塗膜の軟化、シミ等を生じる。
【0024】以上のようにして得られる塗膜は全体で8
0〜170μm程度の厚さを有する。塗膜の厚さが80
μm未満であると、十分な塗膜の均一性及び耐腐食性が
得られない。一方、塗膜厚さが170μmを超えた場
合、密着性試験が著しく劣る。
【0025】
【実施例】本発明を以下の具体的実施例によりさらに詳
細に説明する。
【0026】実施例1 アルミニウム板(125mm×75mm×0.7mm)
をアルカリ脱脂した後、水洗し、クロミウムクロメート
処理(5〜20mg/m)を施し、さらに純水で水洗
し、乾燥した。このアルミニウム板に、プライマー用に
エポキシポリエステル系ハイブリッド粉体塗料(IF2
506、H.Bフューラー社製)を静電塗装法により塗
布し、190℃で10分間焼付けた。得られた厚さ40
μmのプライマー層をサンドペーパにより空研ぎした
後、アルキッド水性メタリック塗料(WPB−3814
−1、スプレイラット社製)を塗布し、170℃で30
分間焼付し、厚さ20μmのベースコート層を形成し
た。
【0027】その後、静電塗装法によりトリグリシジル
イソシアヌレートポリエステル系粉体クリヤー塗料(6
C−105、グリデン社製)を塗布し、170℃で30
分間焼付し、厚さ40μmのトップコート層を得た。さ
らに、その上にアクリルハイソリッドクリヤー塗料(W
48970、PPG社)を塗布し、170℃で30分間
焼付して、厚さ30μmのバリヤーコート層を得た。こ
のようにして得られた塗膜(厚さ130μm)の層構成
を表1に示す。また、各試験片に対して以下のテストを
行った。
【0028】(1)鉛筆硬度試験 各試験片の塗膜を種々の硬度の鉛筆でスクラッチするこ
とにより、塗膜硬度を測定した。
【0029】(2)塗膜厚さ 各試験片の塗膜の厚さを、高周波膜厚計により測定し
た。
【0030】(3)密着性試験 各試験片の塗膜に、カッターにより1mmの間隔で縦横
10本ずつの切れ目を入れ、その上にセロハンテープを
貼付してはがし、100個のます目のうちの残存したま
す目をカウントした(碁盤目試験)。
【0031】(4)温水浸漬試験 各試験片を60℃の温水中に72時間浸漬した後、24
時間放置し、次いで上記(3)と同じ碁盤目試験を行っ
た。
【0032】(5)塩水噴霧試験 各試験片の表面をカッターナイフによりクロスカット
し、5重量%のNaCl水溶液を用いて、35℃で12
00時間塩水噴霧を行い、24時間放置後カット部の周
辺2mm以内における腐食の度合いを測定した。 ○:塗膜のふくれ、錆等の異常なし。 ×:異常あり。
【0033】(6)耐性試験 各試験片に対して、サンシャインウエザオメータにより
で600時間暴露試験を行った。その後、50℃、相対
湿度98%において240時間保持し、24時間放置し
た後で、碁盤目試験(1mm×1mmの碁盤目100
個)を行い、各試験片について碁盤目の剥離及び変色を
調べた。 ○:外観に著しい変化がない。 ×:異常あり。
【0034】(7)糸錆試験 表面にクロスカットした各試験片に対して、5重量%の
NaCl水溶液を用いて35℃で24時間塩水噴霧を行
い、40℃で相対湿度82%に240時間保持するサイ
クルを3回繰り返し(全部で792時間)、上記(5)
と同様に腐食の度合いを調べた。 ○:糸錆の長さ2mm以内。 ×:糸錆の長さ2mmを超える。
【0035】(8)複合腐食試験 上記(5)と同じ塩水噴霧試験を4時間行い、60℃で
2時間乾燥し、50℃で相対湿度95%に2時間保持す
るサイクルを100繰り返した。その後24時放置して
から、腐食の度合いを測定した。 ○:一般面及びエッジ部にふくれや錆がないか、または
クロスカット部のふくれ及び錆が2mmの範囲内。 ×:異常あり。
【0036】(9)熱サイクル試験 各試験片に対して、90℃で4時間、−40℃で1.5
時間、70℃、相対湿度95%で3時間、及び−40℃
で1.5時間からなるサイクルを2回繰り返し、その後
24時間放置した。その後碁盤目試験を行った。 ○:外観に著しい変化がなく、かつ碁盤目試験結果が8
0/100以上。 ×:異常あり。
【0037】(10)耐衝撃性試験 各試験片を−40℃に保持した直後、30cm上方から
500gの錘を落下させ、塗膜の割れ、はがれを調べ
た。 ○:異常なし。 ×:塗膜の割れ、はがれあり。
【0038】(II)耐アルカリ性試験 各試験片上に5重量%のNaOH水溶液を滴下し、常温
にて4時間放置後塗膜表面の状態を評価した。 ○:異常なし ×:外観に変色、しみ、ふくれ、軟化等を認める。
【0039】(12)耐酸性 各試験片上に10重量%のHSO水溶液を滴下し、
常温にて24時間放置後塗膜表面の状態を評価した。 ○:異常なし ×:外観に変色、しみ、ふくれ、軟化等を認める。
【0040】以上の試験(1)〜(12)の結果を表2
に示す。
【0041】実施例2 アルミニウム板(125mm×75mm×0.7mm)
をアルカリ脱脂した後、水洗し、クロミウムクロメート
処理を施し、さらに純水で水洗し、乾燥した。このアル
ミニウム板に、プライマー用にエポキシポリエステル系
ハイブリッド粉体塗料(IF2506、H.Bフューラ
ー社製)を塗布し、190℃で10分間焼付け、厚さ4
0μmのプライマー層を得た。その後空研ぎをせずに、
アルミニウム微粉末(平均径10μm)を含有し、樹脂
固形分が50重量%のアクリルハイソリッドメタリック
塗料(W48848、PPG社製)を塗布し、140℃
で20分間焼付けし、厚さ20μmのベースコート層を
得た。
【0042】その後、静電塗装法によりトリグリシジル
イソシアヌレートポリエステル系粉体クリヤー塗料(6
C−105、グリデン社製)を塗布し、170℃で30
分間焼付して、厚さ40μmのトップコート層を得た。
さらに、その上にアクリルハイソリッドクリヤー塗料
(W48970、PPG社製)を塗布し、厚さ30μm
のバリヤーコート層を得た。このようにして得られた塗
膜(全厚さ130μm)の層構成を表1に示す。また、
試験(1)〜(12)を行った結果を表2に示す。
【0043】比較例1 実施例1においてバリヤーコート層を形成しない以外実
施例1と同様にして、アルミニウム板上に塗膜を形成し
た。得られた塗膜の層構成を表1に示す。また、試験
(1)〜(12)を行った結果を表2に示す。
【0044】 表1層 構 成 実施例1 プライマー層 エポキシポリエステル系ハイブリッド粉体塗料(1) ベースコート層 アルキッド水性メタリック塗料(2) トップコート層 トリグリシジルイソシアヌレートポリエステル系 粉体クリヤー塗料(3) バリヤーコート層 アクリルハイソリッドクリヤー塗料(4) 実施例2 プライマー層 エポキシポリエステル系ハイブリッド粉体塗料(1) ベースコート層 アクリルハイソリッドメタリック塗料(5) トップコート層 トリグリシジルイソシアヌレートポリエステル系 粉体クリヤー塗料(3) バリヤーコート層 アクリルハイソリッドクリヤー塗料(4) 比較例1 プライマー層 エポキシポリエステル系ハイブリッド粉体塗料(1) ベースコート層 アルキッド水性メタリック塗料(2) トップコート層 トリグリシジルイソシアヌレートポリエステル系 粉体クリヤー塗料■(3) バリヤーコート層 なし 注:(1)IF2506、H.B.フューラー社製 (2)WPB−3813−1、スプレイラット社製 (3)6C−105、グリデン社製 (4)W48970、PPG社製 (5)W48848、PPG社製
【0045】
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のアルミニ
ウム部材の耐性塗膜は、耐腐食性、耐性、塗装性等
に優れている。このような特徴を有する塗膜は、アルミ
ニウムホイールの耐性塗膜として好適である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) アルミニウム部材上に形成されたエ
    ポキシポリエステル系ハイブリッド粉体塗料からなるプ
    ライマー層と、(b) 前記プライマー層上に形成されたア
    ルキッド水性メタリック塗料からなるベースコート層
    と、(c) 前記ベースコート層上に形成されたTGICポ
    リエステル系粉体クリヤー塗料からなるトップコート層
    と、(d) 前記トップコート層上に形成されたアクリルハ
    イソリッドクリヤー塗料からなるバリヤーコート層とを
    有することを特徴とする耐侯性塗膜。
  2. 【請求項2】 (a) アルミニウム部材上に形成されたエ
    ポキシポリエステル系ハイブリッド粉体塗料からなるプ
    ライマー層と、(b) 前記プライマー層上に形成されたア
    クリルハイソリッドメタリック塗料からなるベースコー
    ト層と、(c) 前記ベースコート層上に形成されたTGI
    Cポリエステル系粉体クリヤー塗料からなるトップコー
    ト層と、(d) 前記トップコート層上に形成されたアクリ
    ルハイソリッドクリヤー塗料からなるバリヤーコート層
    とを有することを特徴とする耐侯性塗膜。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のアルミニウム部材の耐侯
    性塗膜において、前記ベースコート層は前記プライマー
    層を空研ぎした後で形成されていることを特徴とする耐
    侯性塗膜。
  4. 【請求項4】請求項2に記載のアルミニウム部材の耐侯
    性塗膜において、前記ベースコート層は前記プライマー
    層を空研ぎせずに形成されていることを特徴とする耐侯
    性塗膜。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載のアルミ
    ニウム部材の耐侯性塗膜において、前記トップコート層
    を形成するTGICポリエステル系粉体塗料がトリグリ
    シジルイソシアヌレートポリエステル系粉体塗料である
    ことを特徴とする耐侯性塗膜。
  6. 【請求項6】請求項1乃至4のいずれかに記載の耐侯性
    塗膜において、前記バリヤーコート層を形成するアクリ
    ルハイソリッドクリヤー塗料がアクリルメラミン系樹脂
    をベースとすることを特徴とする耐侯性塗膜。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれかに記載の耐侯性
    塗膜を形成してなるアルミニウム部材。
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