JPH10506831A - 表面処理され、腐食防止された金属物体、および腐食防止するために物体を処理する方法 - Google Patents

表面処理され、腐食防止された金属物体、および腐食防止するために物体を処理する方法

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JPH10506831A
JPH10506831A JP8504961A JP50496196A JPH10506831A JP H10506831 A JPH10506831 A JP H10506831A JP 8504961 A JP8504961 A JP 8504961A JP 50496196 A JP50496196 A JP 50496196A JP H10506831 A JPH10506831 A JP H10506831A
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    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 金属表面(2)が、選択された表面構造を示し、非常に均一な表面構造を有する少なくとも1層のコーティング層(7)で覆われる、表面処理され、腐食防止された金属物体。金属表面の表面構造が、不均一な凹部(3)および突出部(4)を示す形状に輪郭づくられており、また、コーティング層(7)の非常に均一な表面(9)に関して少なくとも4倍に拡大された面積を有する表面を設けられ、表面構造によって、表面層の表面に関して減少した腐食の広がり速度が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】 名称: 表面処理され、腐食防止された金属物体、および 腐食防止するために物体を処理する方法 技術分野: 本発明は、添付の請求項1の前提部に従って、表面処理され、腐食を防止され た金属物体に関する。 本発明はまた、添付の請求項8の前提部に従って、腐食防止するために金属物 体を処理する方法に関する。 発明の背景: 通常、スチールおよびアルミニウムである、還元可能な金属からなる金属物体 の腐食防止は、常に技術開発の目的である。しかしそれでもなお、これは、重大 な問題を、特に海洋環境においてかかえている。現在一般的に適用される基本原 理は、金属物体の表面を1層または何層かのコーティング層によって密閉して、 金属表面が酸化物質と接触しないようにすることである。この点に関しては、す でに存在する腐食を除去して、コーティング層の最大付着力を得るために、金属 表面を注意深くきれいにすることが重要である。有機および無機コーティング、 またはしばしばそれらの組合せが、コーティング層として用いられる。色システ ム、プラスチックコーティング、防錆オイルなどがしばしば有機コーティングと して用いられる。無機コーティングとしては、例えば、亜鉛またはニッケルから なる金属コーティング、および、例えば、リン酸塩タイプまたはクロム酸塩タイ プの表面改質層が含まれる。しばしば用いられる有機および無機コーティングの 組合せとしては、金属表面の最も近くに配置された表面改質層、該表面改質層の 外側に配置された下塗り、および、表面層として配置される、ラッカータイプの 1層または何層かのコーティング層を有する組合せがある。 上記表面をきれいにすることは、通常、円形ブラスティング粒子をブラストす ることによって行われ、通常その後に、表面が磨かれる。選択されたブラスティ ング法、それに続く磨きは、処理された表面が、最終的な表面コーティングの後 に、可能な限り良好な表面均一性を有するような、最適表面均一性を提供するこ とが意図される。現在まで、比較的薄い層を用いた従来の表面コーティング技術 は、このタイプの物理的な前処理を必要とした。 粉体塗料は、特に複雑な形を有した物体に対して、高い有効範囲を与える静電 荷を用いたスプレー塗装および浸漬塗装の両方の塗装における良好な性質のため にその使用が増加している。粉体塗料は、通常比較的厚い層で塗装され、比較的 粗い金属表面においても非常に高い表面均一性を与える。さらなる利点は、環境 的に害のある溶剤が存在しないことにある。しかし、知られている処理方法で塗 装される粉体塗料は、腐食防止の点において、劣った性質を示す。環境的理由の ために、害のある溶剤を欠き、この理由のために水溶性である下塗り層によって 、このことの改善が試みられた。粉体塗料が比較的厚い層のために、その下の下 塗り層には非常に高い物理的な要求がされる。例えば、ほとんどの下塗りは、特 につや消しの下塗りを使用する間に、凝集破壊を起こす。これにより、金属表面 と周囲の空気との接触による腐食の原因となる密閉表面処理の亀裂を引き起こす 。亀裂した場合には、腐食は、時間がたつにつれて、特に海水のような塩化物を 含有する環境においては比較的高い広がり速度で、特に金属の表面に沿って、全 ての方向に広がる。腐食の伝搬はまた、コーティング層の金属表面への付着によ っても影響される。 発明の要旨: 先行技術の知られている方法と対照的に、本発明の目的は、コーティング層で 表面処理された金属表面に沿った腐食の広がりを減少し、コーティング層と金属 表面との間に高い付着力を得ることである。 本目的は、添付の請求項1からその特徴が明らかな本発明による金属物体によ って実施される。 本目的はまた、請求項8の特徴部に従って、金属物体の腐食防止処理のための 方法によって実施される。 図面の簡単な説明: 本発明は、実施態様および添付の図面を参照して以下に説明される。添付の図 面において、図1は、拡大され、本発明の方法によって物理的に表面処理された 表面の部分切断斜視図であり、図2も、拡大され、本発明による方法によって完 全に処理された、金属物体の部分切断断面図である。 好ましい実施態様の詳細な説明: 図1の斜視図は、金属表面2の物理的な前処理を含む第1の処理工程後の、本 発明による金属物体の約75倍に拡大された写真である。この前処理は、不均一な 凹部3および鋭く尖った突出部4を形成するための、金属表面2の輪郭づくりを 含み、凹部3および突出部4によって、物体の表面の平面突出物に関した大きな 表面拡大が行われる。物体1は、技術的および美的な理由のために腐食防止を必 要とする、特定の炭素割合などを有した、アルミニウム、スチールの、シートま たは成形された物体であり得る。この物体が非常に高い壁厚を有する場合、ラッ カー塗装などの表面処理が、美的理由、および表面をきれいにすることを容易に するために初めに行われる。本発明によれば、図面に示された、上記不均一な形 状を、4倍を越える、好ましくは6〜12倍の範囲の最適表面拡大度にする、この 輪郭づくりは、外側コーティング層の、高品質な表面一性の要求を損なうことな く、時間に伴う腐食の広がりを最適な方法で減少し、塗装されたコーティング層 の付着力を増加させるために行われる。 これは、要求される非常に鋭利で、アルペン風景に類似した不均一な輪郭を生 じるブラスティング法、すなわち、固い材料からなる非常に鋭く尖ったブラステ ィング粒子、例えば、粒子サイズが0.2〜l.2mmの範囲である酸化アルミニウムAl2 O3をブラストすることによって行われる。 ブラスティング終了後、例えば、リン酸塩タイプまたはクロム酸塩タイプの表 面改質層5などの有機コーティングが塗装され、その後、1層または何層かの、 例えば水溶性タイプの下塗り層6が塗装される。この表面改質の後、例えば、ア ルカリ液による洗浄、続いて乾燥が行われる。 塗装されない領域をマスキングした後、好ましくは水溶性タイプの、1層また は何層かの下塗り層6を塗装することによって、下塗りが行われる。下塗り層を 空気乾燥した後、好ましくは粉体塗料の形態をとった1層または複数層のコーテ ィング層7が塗装される。粉体塗料は、例えば、スプレーまたは浸漬によって、 塗装される。乾燥器で硬化させ、続いて冷却した後、マスキングが除去され、十 分に処理されていない表面がウェット塗料で仕上げられ得る。 まとめると、表面処理工程は、例えば、以下のように行われ得る。 1.Al2O3、0.2〜1.2mmでのブラスティング 2.液体での洗浄 3.表面改質、例えばクロメート処理 4.液体での洗浄 5.乾燥 6.マスキング 7.下塗りコート10〜100μmの塗装 8.乾燥 9.1層50〜800μmでの粉体塗装 10.乾燥器または空気での硬化 11.任意の冷却 12.マスキングの除去 13.任意の仕上げ処理 約600倍に拡大された表面処理された物体の断面を示す図2を参照すると、金 属物体が、本発明による方法によって処理されることによって、全てのコーティ ング層を突き抜ける亀裂8が生じた際に、いかに腐食の広がりを減少するかが明 らかにされる。亀裂は割れ目であり得、この場合、金属表面2が周囲の腐食雰囲 気、例えば塩水にさらされ、腐食が広がる、すなわち、金属は、垂直および金属 の表面に沿った両方に還元されることを意味する。腐食の主要な広がりは、通常 、金属表面2に沿って生じ、本発明による輪郭づくられた表面は、非常に均一な 表面、すなわち、非常に滑らかな表面に比べて、金属の表面に沿った広がりの進 路 の急な増加を提供する。伝搬進路の増加は、金属の表面の突出と比較、または、 現代式の塗料、例えば粉体塗料を用いた塗料7のコーティング層、および付随し た厚いコーティング層の非常に滑らかな表面9に関する、表面拡大度として示さ れ得る。適切な塗装方法によって、金属表面2の実質的な輪郭にもかかわらず、 カバーしている表面9に非常に高い表面均一性が得られる。経験上、コーティン グ層7の外側表面9の高い表面均一性を保持したまま、高い表面拡大、また腐食 の広がりのための長い進路が得られる最適範囲が知られている。好ましくは、こ の表面拡大度は、6〜12倍の範囲、または少なくとも4倍より上である。「表面 拡大」という表現は、特定の基準表面に対して表面が何倍に拡大されるかを意味 する。従って、本明細書においては、コーティング層の表面が選択されたが、そ の代わりに、金属の表面の平面突出物が基準として選択され得、平面物体が考慮 される。高精密なガラス表面も、代替的に基準として考慮され得る。 本発明は、上記され、および図面に示される実施態様に限定されるものではな く、続く請求の範囲内で改変され得る。例えば、特定のコーティング層を省略す る、または他のタイプのコーティング層と交換することも可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.金属表面(2)が、選択された表面構造を示し、非常に均一な表面構造を有 する少なくとも1層のコーティング層(7)で覆われる、表面処理され、腐食防 止された金属物体であって、 該金属表面の該表面構造が、不均一な凹部(3)および突出部(4)を示す形 状に輪郭づくられており、また、該コーティング層(7)の非常に均一な表面( 9)に関して少なくとも4倍に拡大された面積を有する表面を設けられ、該表面 構造によって、表面層の表面に関して減少した腐食の広がり速度が得られること を特徴とする、金属物体。 2.前記輪郭づくられた表面が6〜12倍に拡大されることを特徴とする、請求項 1に記載の表面処理され、腐食防止された金属物体。 3.前記コーティング層(7)が、1層または何層かの表面処理層であることを 特徴とする、請求項1に記載の表面処理され、腐食防止された金属物体。 4.前記金属表面(9)が、鋭く尖ったブラスティング粒子でブラストされるこ とを特徴とする、請求項1に記載の表面処理され、腐食防止された金属物体。 5.前記コーティング層(7)が粉体塗料であることを特徴とする、請求項1に 記載の表面処理され、腐食防止された金属物体。 6.前記コーティング層(7)と前記金属表面(2)との間に下塗り層(6)が 塗装されることを特徴とする、請求項1に記載の表面処理され、腐食防止された 金属物体。 7.前記下塗り層(6)が水性であることを特徴とする、請求項6に記載の表面 処理され、腐食防止された金属物体。 8.前記金属表面(2)が、表面改質層(5)、例えば、クロム酸塩の層または リン酸塩の層で覆われることを特徴とする、請求項1に記載の表面処理され、腐 食防止された金属物体。 9.物理的な前処理をする工程と、非常に均一な表面構造を有する少なくとも1 層のコーティング層(7)を塗装する工程とを包含する、腐食を防止するために 金属物体を処理する方法であって、 該物理的な表面処理の工程が、表面における不均一な凹部および突出部を促進 して、その面積が該コーティング層(7)の非常に均一な表面に関して少なくと も4倍に拡大するように金属表面を輪郭づける工程を含有することを特徴とする 、方法。 10.前記輪郭づける工程は、鋭く尖ったブラスティング粒子をブラストすること によって行われることを特徴とする、請求項9に記載の方法。 11.粒子サイズが好ましくは0.2〜l.2mmの範囲にある酸化アルミニウムのブラス ティング粒子が使用されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
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SE9402516D0 (sv) 1994-07-19
WO1996002331A1 (en) 1996-02-01

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