JPH1094157A - ディジタル保護継電器 - Google Patents
ディジタル保護継電器Info
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- JPH1094157A JPH1094157A JP8262405A JP26240596A JPH1094157A JP H1094157 A JPH1094157 A JP H1094157A JP 8262405 A JP8262405 A JP 8262405A JP 26240596 A JP26240596 A JP 26240596A JP H1094157 A JPH1094157 A JP H1094157A
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- monitoring signal
- analog
- protection relay
- input
- digital
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高調波重畳による自動監視方式で、多チャン
ネルの入力の総和をとる場合でも重畳成分の除去後の誤
差が累積しないディジタル保護継電装置のアナログ入力
回路を提供する。 【解決手段】 入力変換器を介して複数の系統電気量
を、それぞれアナログフィルタ2に導入し、A/D変換
器4でディジタルデータに変換すると共に、前記複数の
アナログフィルタ2に、所定周波数でかつ所定の大きさ
の監視用信号を監視用信号発生回路8から系統電気量に
重畳して入力し、変換したディジタルデータから得られ
る監視用信号データを用いてアナログ入力回路の精度チ
ェックを行えるように構成したディジタル保護継電器に
おいて、前記監視用信号を反転する監視用信号反転手段
9を有し、一部チャンネルの監視用信号を前記監視用信
号反転手段9にて反転させて重畳する。これにより監視
用信号を反転したチャンネルと、反転していないチャン
ネルの入力の和をとったときに誤差同士が相殺され、誤
差の累積を防止できる。
ネルの入力の総和をとる場合でも重畳成分の除去後の誤
差が累積しないディジタル保護継電装置のアナログ入力
回路を提供する。 【解決手段】 入力変換器を介して複数の系統電気量
を、それぞれアナログフィルタ2に導入し、A/D変換
器4でディジタルデータに変換すると共に、前記複数の
アナログフィルタ2に、所定周波数でかつ所定の大きさ
の監視用信号を監視用信号発生回路8から系統電気量に
重畳して入力し、変換したディジタルデータから得られ
る監視用信号データを用いてアナログ入力回路の精度チ
ェックを行えるように構成したディジタル保護継電器に
おいて、前記監視用信号を反転する監視用信号反転手段
9を有し、一部チャンネルの監視用信号を前記監視用信
号反転手段9にて反転させて重畳する。これにより監視
用信号を反転したチャンネルと、反転していないチャン
ネルの入力の和をとったときに誤差同士が相殺され、誤
差の累積を防止できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル保護継電
器に係り、特にのアナログ入力回路の誤差低減と自動監
視に関する。
器に係り、特にのアナログ入力回路の誤差低減と自動監
視に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の高調波重畳による自動監
視方式をとるディジタル保護継電装置のアナログ入力回
路の構成図である。
視方式をとるディジタル保護継電装置のアナログ入力回
路の構成図である。
【0003】電力系統の電気量v 1(t),v 2
(t),v 3(t),v 4(t)は変流器CT及び変成
器PDにより検出され入力変換器1を介してアナログフ
ィルタ2の各チャンネル1〜4に入力される。同時に、
アナログフィルタ2の各チャンネル1〜4には監視用信
号発生回路8により高調波成分を重畳し、マルチプレク
サ(MPX)3により切換えられてアナログ・ディジタ
ル変換器(A/D)4でディジタルデータに変換され、
ディジタル演算装置(CPU)6に入力される。
(t),v 3(t),v 4(t)は変流器CT及び変成
器PDにより検出され入力変換器1を介してアナログフ
ィルタ2の各チャンネル1〜4に入力される。同時に、
アナログフィルタ2の各チャンネル1〜4には監視用信
号発生回路8により高調波成分を重畳し、マルチプレク
サ(MPX)3により切換えられてアナログ・ディジタ
ル変換器(A/D)4でディジタルデータに変換され、
ディジタル演算装置(CPU)6に入力される。
【0004】ディジタル演算装置(CPU)6ではリー
ドオンリーメモリ(ROM)7に書かれたプログラムの
指示に従って、ランダムアクセスメモリ(RAM)5の
メモリ機能を活用しながら制御、演算、判断が実施され
る。
ドオンリーメモリ(ROM)7に書かれたプログラムの
指示に従って、ランダムアクセスメモリ(RAM)5の
メモリ機能を活用しながら制御、演算、判断が実施され
る。
【0005】ここでアナログ入力回路は、アナログフィ
ルタ2、マルチプレクサ(MPX)3、アナログ・ディ
ジタル変換器(A/D)4、監視用信号発生回路8によ
り構成される。
ルタ2、マルチプレクサ(MPX)3、アナログ・ディ
ジタル変換器(A/D)4、監視用信号発生回路8によ
り構成される。
【0006】このように、系統の電気量v 1(t),v
2(t),v 3(t),v 4(t)にはほとんど含まれ
ない高調波成分(Vs+ΔV)sin(ωst+φs )を
監視用信号発生回路8により重畳し、アナログフィルタ
2を介した後、アナログ入力回路の自動監視が行われ
る。
2(t),v 3(t),v 4(t)にはほとんど含まれ
ない高調波成分(Vs+ΔV)sin(ωst+φs )を
監視用信号発生回路8により重畳し、アナログフィルタ
2を介した後、アナログ入力回路の自動監視が行われ
る。
【0007】自動監視処理では重畳した高調波成分を抽
出し演算を行い、リレー演算などその他の処理では重畳
された高調波成分を監視用信号除去手段21で除去した
電気量で演算を行う。
出し演算を行い、リレー演算などその他の処理では重畳
された高調波成分を監視用信号除去手段21で除去した
電気量で演算を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、監視用信号が
温度ドリフトなどにより変化すると、それは重畳成分除
去後の誤差となって出力される。図8の構成では監視用
信号は全入力チャンネルで共通であり、アナログフィル
タ2が同一仕様のものであれば、図9に示すように除去
誤差成分の位相はほぼ揃っている。
温度ドリフトなどにより変化すると、それは重畳成分除
去後の誤差となって出力される。図8の構成では監視用
信号は全入力チャンネルで共通であり、アナログフィル
タ2が同一仕様のものであれば、図9に示すように除去
誤差成分の位相はほぼ揃っている。
【0009】以下、詳細に説明する。監視用信号発生回
路8の監視用信号が正弦波であると仮定し、振幅Vs 、
角周波数ωs 、初期位相φs 、振幅誤差ΔVとする。
v’1(t),v’2(t),v’3(t),v’4(t)
を系統入力v 1(t),v 2(t),v 3(t),v 4
(t)のアナログフィルタ通過後の波形とし、監視用信
号の角周波数のωs に対するアナログフィルタ2のゲイ
ンをGk 、遅れ位相をφ’k (1≦k≦4)としてφk
=φs −φ’k とおけば、アナログフィルタ2を通過後
の監視用信号重畳波形v”k は式(1)〜(4)とな
る。
路8の監視用信号が正弦波であると仮定し、振幅Vs 、
角周波数ωs 、初期位相φs 、振幅誤差ΔVとする。
v’1(t),v’2(t),v’3(t),v’4(t)
を系統入力v 1(t),v 2(t),v 3(t),v 4
(t)のアナログフィルタ通過後の波形とし、監視用信
号の角周波数のωs に対するアナログフィルタ2のゲイ
ンをGk 、遅れ位相をφ’k (1≦k≦4)としてφk
=φs −φ’k とおけば、アナログフィルタ2を通過後
の監視用信号重畳波形v”k は式(1)〜(4)とな
る。
【0010】
【数1】 v”1(t)=v’1(t)+G1(Vs+ΔV)sin(ωst+φ1) …………………(1) v”2(t)=v’2(t)+G2(Vs+ΔV)sin(ωst+φ2) …………………(2) v”3(t)=v’3(t)+G3(Vs+ΔV)sin(ωst+φ3) …………………(3) v”4(t)=v’4(t)+G4(Vs+ΔV)sin(ωst+φ4) …………………(4)
【0011】このとき、監視用信号除去手段21(vc
k)の作用は式(5)〜(8)で表せる。
k)の作用は式(5)〜(8)で表せる。
【0012】
【数2】 VC1(t)=−G1Vs sin(ωst+φ1) ………(5) VC2(t)=−G2Vs sin(ωst+φ2) ………(6) VC3(t)=−G3Vs sin(ωst+φ3) ………(7) VC4(t)=−G4Vs sin(ωst+φ4) ………(8)
【0013】監視用信号除去手段21の出力v- k は式
(9)〜(12)となる。
(9)〜(12)となる。
【0014】
【数3】 v- 1(t)=v’1(t)+G1ΔVsin(ωst+φ1) ……(9) v- 2(t)=v’2(t)+G2ΔVsin(ωst+φ2) ……(10) v- 3(t)=v’3(t)+G3ΔVsin(ωst+φ3) ……(11) v- 4(t)=v’4(t)+G4ΔVsin(ωst+φ4) ……(12)
【0015】このv- k の総和演算Σv- k を総和演算
処理手段22でとったとき、アナログフィルタが同一仕
様のものであれば、(φ1 ≒φ2 ≒φ3 ≒φ4 )=φ、
(G1 ≒G2 ≒G3 ≒G4 )=Gであるから、式(1
3)に示すとおり理論値Σv’k に対して誤差ΔVが累
積される。
処理手段22でとったとき、アナログフィルタが同一仕
様のものであれば、(φ1 ≒φ2 ≒φ3 ≒φ4 )=φ、
(G1 ≒G2 ≒G3 ≒G4 )=Gであるから、式(1
3)に示すとおり理論値Σv’k に対して誤差ΔVが累
積される。
【0016】
【数4】 Σv- k(t)≒Σv’k(t)+(G1+G2+G3+G4) ΔVsin(ωst+φ) =Σv’k(t)+ΣGkΔVsin(ωst+φ) ……………(13)
【0017】つまり、アナログ入力数の多い装置におい
て、全チャンネルの入力の総和を計算するような処理で
は前記の重畳成分の除去後の誤差の振幅が累積してしま
う。
て、全チャンネルの入力の総和を計算するような処理で
は前記の重畳成分の除去後の誤差の振幅が累積してしま
う。
【0018】本発明は、このように多チャンネルの入力
の総和をとるような場合でも重畳成分の除去後の誤差が
累積しないようにすることを目的とする。
の総和をとるような場合でも重畳成分の除去後の誤差が
累積しないようにすることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係るディジタル保護継電器は、
複数の系統電気量をそれぞれアナログフィルタに導入
し、これらアナログフィルタからの出力をディジタル変
換して取り込みリレー演算するディジタル保護継電器に
おいて、所定の周波数、大きさの監視用信号を一部の前
記アナログフィルタに出力する監視用信号発生回路と、
前記監視用信号を反転させて他の一部の前記アナログフ
ィルタに出力する監視用信号反転手段とを具備するもの
である。
に、本発明の請求項1に係るディジタル保護継電器は、
複数の系統電気量をそれぞれアナログフィルタに導入
し、これらアナログフィルタからの出力をディジタル変
換して取り込みリレー演算するディジタル保護継電器に
おいて、所定の周波数、大きさの監視用信号を一部の前
記アナログフィルタに出力する監視用信号発生回路と、
前記監視用信号を反転させて他の一部の前記アナログフ
ィルタに出力する監視用信号反転手段とを具備するもの
である。
【0020】このようにして、アナログフィルタに入力
する監視用信号を一部チャンネルについて反転させるこ
とにより、監視用信号の誤差が逆位相で出力するチャン
ネルを発生させる。これにより監視用信号を反転したチ
ャンネルと、反転していないチャンネルの入力の和をと
ったときに誤差同士が相殺され、誤差の累積を防止でき
る。
する監視用信号を一部チャンネルについて反転させるこ
とにより、監視用信号の誤差が逆位相で出力するチャン
ネルを発生させる。これにより監視用信号を反転したチ
ャンネルと、反転していないチャンネルの入力の和をと
ったときに誤差同士が相殺され、誤差の累積を防止でき
る。
【0021】本発明の請求項2に係るディジタル保護継
電器は、複数の系統電気量をそれぞれアナログフィルタ
に導入し、これらアナログフィルタからの出力をディジ
タル変換して取り込みリレー演算するディジタル保護継
電器において、所定の周波数、大きさの監視用信号を一
部の前記アナログフィルタに出力する監視用信号発生回
路と、前記監視用信号を移相させて他の一部の前記アナ
ログフィルタに出力する監視用信号移相手段とを具備す
るものである。
電器は、複数の系統電気量をそれぞれアナログフィルタ
に導入し、これらアナログフィルタからの出力をディジ
タル変換して取り込みリレー演算するディジタル保護継
電器において、所定の周波数、大きさの監視用信号を一
部の前記アナログフィルタに出力する監視用信号発生回
路と、前記監視用信号を移相させて他の一部の前記アナ
ログフィルタに出力する監視用信号移相手段とを具備す
るものである。
【0022】本発明の請求項3に係るディジタル保護継
電器は、複数の系統電気量をそれぞれアナログフィルタ
に導入し、これらアナログフィルタからの出力をディジ
タル変換して取り込みリレー演算するディジタル保護継
電器において、所定の周波数、大きさの監視用信号を一
部の前記アナログフィルタに出力する監視用信号発生回
路と、前記監視用信号を電気角で120度の移相関係で
移相させて他の一部の前記アナログフィルタに出力する
監視用信号移相手段とを具備するものである。
電器は、複数の系統電気量をそれぞれアナログフィルタ
に導入し、これらアナログフィルタからの出力をディジ
タル変換して取り込みリレー演算するディジタル保護継
電器において、所定の周波数、大きさの監視用信号を一
部の前記アナログフィルタに出力する監視用信号発生回
路と、前記監視用信号を電気角で120度の移相関係で
移相させて他の一部の前記アナログフィルタに出力する
監視用信号移相手段とを具備するものである。
【0023】このようにして、位相がそれぞれ0°、1
20°、240°のものを加えることにより結果は0と
なるから相殺効果が高くなる。
20°、240°のものを加えることにより結果は0と
なるから相殺効果が高くなる。
【0024】本発明の請求項4に係るディジタル保護継
電器は、複数の系統電気量をそれぞれアナログフィルタ
に導入し、これらアナログフィルタからの出力をディジ
タル変換して取り込みリレー演算するディジタル保護継
電器において、所定の周波数、大きさの監視用信号を一
部の前記アナログフィルタに出力する監視用信号発生回
路と、前記監視用信号を電気角で360度/Nの位相関
係で移相させて他の一部の前記アナログフィルタに出力
する監視用信号移相手段とを具備するものである。
電器は、複数の系統電気量をそれぞれアナログフィルタ
に導入し、これらアナログフィルタからの出力をディジ
タル変換して取り込みリレー演算するディジタル保護継
電器において、所定の周波数、大きさの監視用信号を一
部の前記アナログフィルタに出力する監視用信号発生回
路と、前記監視用信号を電気角で360度/Nの位相関
係で移相させて他の一部の前記アナログフィルタに出力
する監視用信号移相手段とを具備するものである。
【0025】このようにして、和をとる入力チャンネル
数がNの整数倍のときに適し、位相はそれぞれ0°,
(360°/N),(360°×2/N),{(360
°×(N−1)/N}であり、これらすべての和は0と
なるから、Nの整数倍の入力チャンネルの和をとるとき
に最も誤差の相殺効果が高くなる。
数がNの整数倍のときに適し、位相はそれぞれ0°,
(360°/N),(360°×2/N),{(360
°×(N−1)/N}であり、これらすべての和は0と
なるから、Nの整数倍の入力チャンネルの和をとるとき
に最も誤差の相殺効果が高くなる。
【0026】本発明の請求項5に係るディジタル保護継
電器は、複数の系統電気量をそれぞれアナログフィルタ
に導入し、これらアナログフィルタからの出力をディジ
タル変換して取り込みリレー演算するディジタル保護継
電器において、所定の周波数、大きさの監視用信号を一
部の前記アナログフィルタに出力する監視用信号発生回
路と、前記監視用信号を反転させて他の一部の前記アナ
ログフィルタに出力する監視用信号反転手段、又は移相
させて他の一部の前記アナログフィルタに出力する監視
用信号移相手段とを具備し、かつ前記アナログフィルタ
ごとに監視用信号の反転指定または移相指定が設定でき
るものである。
電器は、複数の系統電気量をそれぞれアナログフィルタ
に導入し、これらアナログフィルタからの出力をディジ
タル変換して取り込みリレー演算するディジタル保護継
電器において、所定の周波数、大きさの監視用信号を一
部の前記アナログフィルタに出力する監視用信号発生回
路と、前記監視用信号を反転させて他の一部の前記アナ
ログフィルタに出力する監視用信号反転手段、又は移相
させて他の一部の前記アナログフィルタに出力する監視
用信号移相手段とを具備し、かつ前記アナログフィルタ
ごとに監視用信号の反転指定または移相指定が設定でき
るものである。
【0027】このようにして、アナログフィルタに入力
する監視用信号をチャンネル毎に反転重畳指定、又は移
相重畳指定が可能なため、和をとる入力チャンネルの組
み合わせに応じて監視用信号を反転重畳又は移相重畳さ
せる入力チャンネルを指定できる。和をとる入力チャン
ネル中で反転重畳と非反転重畳の各チャンネル数が同数
のとき、又は移相重畳と非移相重畳の各チャンネル数が
同数のとき、最も高い誤差の相殺効果が期待できるか
ら、どのような装置においても最も誤差の相殺効果が高
くなる固有の設定を行うことが可能である。
する監視用信号をチャンネル毎に反転重畳指定、又は移
相重畳指定が可能なため、和をとる入力チャンネルの組
み合わせに応じて監視用信号を反転重畳又は移相重畳さ
せる入力チャンネルを指定できる。和をとる入力チャン
ネル中で反転重畳と非反転重畳の各チャンネル数が同数
のとき、又は移相重畳と非移相重畳の各チャンネル数が
同数のとき、最も高い誤差の相殺効果が期待できるか
ら、どのような装置においても最も誤差の相殺効果が高
くなる固有の設定を行うことが可能である。
【0028】本発明の請求項6に係るディジタル保護継
電器は、複数の系統電気量をそれぞれアナログフィルタ
に導入し、これらアナログフィルタからの出力をディジ
タル変換して取り込みリレー演算するディジタル保護継
電器において、所定の周波数、大きさの監視用信号を一
部の前記アナログフィルタに出力する監視用信号発生回
路と、前記監視用信号を反転させて他の一部の前記アナ
ログフィルタに出力する監視用信号反転手段、又は移相
させて他の一部の前記アナログフィルタに出力する監視
用信号移相手段とを具備し、かつ前記複数のアナログフ
ィルタの出力をディジタル変換した値からそれぞれ監視
用信号を抽出し総和演算した値が所定値以上か否かによ
り前記複数のアナログフィルタを含むアナログ入力回路
の精度監視を行う監視手段を備えるものである。
電器は、複数の系統電気量をそれぞれアナログフィルタ
に導入し、これらアナログフィルタからの出力をディジ
タル変換して取り込みリレー演算するディジタル保護継
電器において、所定の周波数、大きさの監視用信号を一
部の前記アナログフィルタに出力する監視用信号発生回
路と、前記監視用信号を反転させて他の一部の前記アナ
ログフィルタに出力する監視用信号反転手段、又は移相
させて他の一部の前記アナログフィルタに出力する監視
用信号移相手段とを具備し、かつ前記複数のアナログフ
ィルタの出力をディジタル変換した値からそれぞれ監視
用信号を抽出し総和演算した値が所定値以上か否かによ
り前記複数のアナログフィルタを含むアナログ入力回路
の精度監視を行う監視手段を備えるものである。
【0029】
【発明の実施の形態】次に本発明を実施の形態に基づい
て説明する。図1は本発明の第1の実施の形態のディジ
タル保護継電器のブロック構成図である。
て説明する。図1は本発明の第1の実施の形態のディジ
タル保護継電器のブロック構成図である。
【0030】図1の構成は基本的には図8に示すものと
同じであるが、監視用信号反転手段9を新たに付加した
ものである。簡単のため、アナログフィルタ2で構成さ
れる入力チャンネルは4チャンネルで説明する。
同じであるが、監視用信号反転手段9を新たに付加した
ものである。簡単のため、アナログフィルタ2で構成さ
れる入力チャンネルは4チャンネルで説明する。
【0031】電力系統の電気量v 1(t),v 2
(t),v 3(t),v 4(t)は変流器CT及び変成
器PDにより検出され入力変換器1を介してアナログフ
ィルタ2の各チャンネル1〜4に入力される。同時に、
アナログフィルタ2の入力チャンネル1,2には監視用
信号発生回路8により監視用信号の高調波成分を重畳
し、そのまま重畳し、入力チャンネル3,4には監視用
信号反転手段9により反転して重畳する。
(t),v 3(t),v 4(t)は変流器CT及び変成
器PDにより検出され入力変換器1を介してアナログフ
ィルタ2の各チャンネル1〜4に入力される。同時に、
アナログフィルタ2の入力チャンネル1,2には監視用
信号発生回路8により監視用信号の高調波成分を重畳
し、そのまま重畳し、入力チャンネル3,4には監視用
信号反転手段9により反転して重畳する。
【0032】アナログフィルタ2の出力はマルチプレク
サ(MPX)3により切換えられてアナログ・ディジタ
ル変換器(A/D)4でディジタルデータに変換され、
ディジタル演算装置(CPU)6に入力される。
サ(MPX)3により切換えられてアナログ・ディジタ
ル変換器(A/D)4でディジタルデータに変換され、
ディジタル演算装置(CPU)6に入力される。
【0033】ディジタル演算装置(CPU)6ではリー
ドオンリーメモリ(ROM)7に書かれたプログラムの
指示に従って、ランダムアクセスメモリ(RAM)5の
メモリ機能を活用しながら制御、演算、判断が実施され
る。
ドオンリーメモリ(ROM)7に書かれたプログラムの
指示に従って、ランダムアクセスメモリ(RAM)5の
メモリ機能を活用しながら制御、演算、判断が実施され
る。
【0034】ここでアナログ入力回路は、アナログフィ
ルタ2、マルチプレクサ(MPX)3、アナログ・ディ
ジタル変換器(A/D)4、監視用信号発生回路8、監
視用信号反転手段9により構成され。
ルタ2、マルチプレクサ(MPX)3、アナログ・ディ
ジタル変換器(A/D)4、監視用信号発生回路8、監
視用信号反転手段9により構成され。
【0035】その後のアナログ入力処理についてのブロ
ック図を図2に示す。監視用信号は正弦波であると仮定
し、振幅Vs 、角周波数ωs 、初期位相φs 、振幅誤差
ΔVとする。v’1(t),v’2(t),v’3
(t),v’4(t)を系統入力v 1(t),v 2
(t),v 3(t),v 4(t)のアナログフィルタ2
を通過後の波形とし、監視用信号の角周波数のωs に対
するアナログフィルタ2のゲインをGk、遅れ位相を
φ’k (1≦k≦4)としてφk =φs −φ’kとおけ
ば、アナログフィルタ2の通過後の監視用信号重畳波形
v”k は式(14)〜(17)となる。
ック図を図2に示す。監視用信号は正弦波であると仮定
し、振幅Vs 、角周波数ωs 、初期位相φs 、振幅誤差
ΔVとする。v’1(t),v’2(t),v’3
(t),v’4(t)を系統入力v 1(t),v 2
(t),v 3(t),v 4(t)のアナログフィルタ2
を通過後の波形とし、監視用信号の角周波数のωs に対
するアナログフィルタ2のゲインをGk、遅れ位相を
φ’k (1≦k≦4)としてφk =φs −φ’kとおけ
ば、アナログフィルタ2の通過後の監視用信号重畳波形
v”k は式(14)〜(17)となる。
【0036】
【数5】 v”1(t)=v’1(t)+G1(Vs+ΔV) sin(ωst+φ1) ………………(14) v”2(t)=v’2(t)+G2(Vs+ΔV) sin(ωst+φ2) ………………(15) v”3(t)=v’3(t)−G3(Vs+ΔV) sin(ωst+φ3) ………………(16) v”4(t)=v’4(t)−G4(Vs+ΔV) sin(ωst+φ4) ………………(17)
【0037】このとき、監視用信号除去手段21(vc
k)の作用は式(18)〜(21)で表せる。
k)の作用は式(18)〜(21)で表せる。
【0038】
【数6】 VC1(t)=−G1Vs sin(ωst+φ1) …………(18) VC2(t)=−G2Vs sin(ωst+φ2) …………(19) VC3(t)=+G3Vs sin(ωst+φ3) …………(20) VC4(t)=+G4Vs sin(ωst+φ4) …………(21)
【0039】そして、監視用信号除去手段21の出力v
- k は式(22)〜(25)となる。
- k は式(22)〜(25)となる。
【0040】
【数7】 v- 1(t)=v’1(t)+G1ΔVsin(ωst+φ1) ……(22) v- 2(t)=v’2(t)+G2ΔVsin(ωst+φ2) ……(23) v- 3(t)=v’3(t)−G3ΔVsin(ωst+φ3) ……(24) v- 4(t)=v’4(t)−G4ΔVsin(ωst+φ4) ……(25)
【0041】このv- k の総和演算Σv- k を総和演算
処理手段22でとったとき、アナログフィルタ2が同一
仕様のものであれば、(φ1 ≒φ2 ≒φ3 ≒φ4 )=
φ、(G1 ≒G2 ≒G3 ≒G4 )=Gであるから、式
(26)に示すとおりとなる。
処理手段22でとったとき、アナログフィルタ2が同一
仕様のものであれば、(φ1 ≒φ2 ≒φ3 ≒φ4 )=
φ、(G1 ≒G2 ≒G3 ≒G4 )=Gであるから、式
(26)に示すとおりとなる。
【0042】
【数8】 Σv- k(t)≒Σv’k(t)+(G1+G2−G3−G4) ΔVsin(ωst+φ) =Σv’k(t)+0 ………………(26)
【0043】従って、理論値Σv’k に対して誤差ΔV
の影響を極めて小さくできる。
の影響を極めて小さくできる。
【0044】図3は本発明の第2の実施の形態の監視用
信号重畳についてのアナログ入力処理のブロック図であ
る。簡単のため、アナログフィルタ2で構成される入力
チャンネルは4チャンネルで説明する。
信号重畳についてのアナログ入力処理のブロック図であ
る。簡単のため、アナログフィルタ2で構成される入力
チャンネルは4チャンネルで説明する。
【0045】動作作用については第1の実施の形態と同
様であり、監視用信号発生回路8からの監視用信号の振
幅誤差が位相φについて入力チャンネル2が負側、入力
チャンネル3が正側にでるだけである。
様であり、監視用信号発生回路8からの監視用信号の振
幅誤差が位相φについて入力チャンネル2が負側、入力
チャンネル3が正側にでるだけである。
【0046】効果については全4チャンネルの総和をと
ることについて第1の実施の形態と全く同一である。特
に、反転重畳を行う入力チャンネルをチャンネル毎に指
定できるものでは、総和をとるチャンネル数が奇数の場
合であっても、総和をとった後の誤差が1チャンネル分
のGΔV以下に抑えることが可能である。
ることについて第1の実施の形態と全く同一である。特
に、反転重畳を行う入力チャンネルをチャンネル毎に指
定できるものでは、総和をとるチャンネル数が奇数の場
合であっても、総和をとった後の誤差が1チャンネル分
のGΔV以下に抑えることが可能である。
【0047】図4は本発明の第3の実施の形態の監視用
信号重畳についてのアナログ入力処理のブロック図であ
る。
信号重畳についてのアナログ入力処理のブロック図であ
る。
【0048】簡単のため、アナログフィルタ2で構成さ
れるアナログ入力基板31の入力チャンネルは2チャン
ネル×2基板で説明する。アナログ入力基板1と2にお
ける監視用信号発生器8からの監視用信号は同期をと
る。その上でアナログ入力基板2の監視用信号をアナロ
グ入力基板1の監視用信号に対して監視用信号反転手段
9により反転させて重畳する。以上により、作用・効果
とも第1の実施の形態と同一となり、従来方式に比べて
回路の追加が最小限となる。
れるアナログ入力基板31の入力チャンネルは2チャン
ネル×2基板で説明する。アナログ入力基板1と2にお
ける監視用信号発生器8からの監視用信号は同期をと
る。その上でアナログ入力基板2の監視用信号をアナロ
グ入力基板1の監視用信号に対して監視用信号反転手段
9により反転させて重畳する。以上により、作用・効果
とも第1の実施の形態と同一となり、従来方式に比べて
回路の追加が最小限となる。
【0049】図5は本発明の第4の実施の形態の監視用
信号重畳についてのアナログ入力処理のブロック図であ
る。
信号重畳についてのアナログ入力処理のブロック図であ
る。
【0050】簡単のため、アナログフィルタ2で構成さ
れる入力チャンネルは3チャンネルで説明する。入力チ
ャンネル1には監視用信号発生器8からの監視用信号を
そのまま重畳し、入力チャンネル2には120°遅れ
の、入力チャンネル3には240°遅れの、監視用信号
移相手段41からの監視用信号をそれぞれ重畳する。
れる入力チャンネルは3チャンネルで説明する。入力チ
ャンネル1には監視用信号発生器8からの監視用信号を
そのまま重畳し、入力チャンネル2には120°遅れ
の、入力チャンネル3には240°遅れの、監視用信号
移相手段41からの監視用信号をそれぞれ重畳する。
【0051】監視用信号は正弦波であると仮定し、振幅
Vs 、角周波数ωs 、初期位相φs、振幅誤差ΔVとす
る。v’1(t),v’2(t),v’3(t) を系統入
力v1(t),v 2(t),v 3(t)のアナログフィ
ルタ通過後の波形とし、監視用信号の角周波数ωs に対
するアナログフィルタkのゲインをGk 、遅れ位相を
φ’k (1≦k≦3)としてφk =φs −φ’k とおけ
ば、アナログフィルタ通過後の監視用信号重畳波形v”
k は式(27)〜(29)となる。
Vs 、角周波数ωs 、初期位相φs、振幅誤差ΔVとす
る。v’1(t),v’2(t),v’3(t) を系統入
力v1(t),v 2(t),v 3(t)のアナログフィ
ルタ通過後の波形とし、監視用信号の角周波数ωs に対
するアナログフィルタkのゲインをGk 、遅れ位相を
φ’k (1≦k≦3)としてφk =φs −φ’k とおけ
ば、アナログフィルタ通過後の監視用信号重畳波形v”
k は式(27)〜(29)となる。
【0052】
【数9】 v”1(t)=v’1(t)+G1(Vs+ΔV) sin(ωst+φ1) ……………(27) v”2(t)=v’2(t)+G2(Vs+V) sin(ωst+φ2−2π/3) ……(28) v”3(t)=v’3(t)+G3(Vs+ΔV) sin(ωst+φ3−4π/3) ……(29)
【0053】このとき、監視用信号除去手段21(vc
k)の作用は式(30)〜(32)で表せる。
k)の作用は式(30)〜(32)で表せる。
【0058】
【数10】 VC1(t)=−G1Vs sin(ωst+φ1) …………(30) VC2(t)=−G2Vs sin(ωst+φ2−2π/3) …(31) VC3(t)=−G3Vs sin(ωst+φ3−4π/3) …(32)
【0054】そして、監視用信号除去手段21の出力v
- k は式(33)〜(35)となる。
- k は式(33)〜(35)となる。
【0055】
【数11】 v- 1(t)=v’1(t)+G1ΔVsin(ωst+φ1) ……(33) v- 2(t)=v’2(t)+G2ΔVsin(ωst+φ2−2π/3) ……………(34) v- 3(t)=v’3(t)+G3ΔVsin(ωst+φ3−4π/3) ……………(35)
【0056】このv- k 総和演算Σv- k を総和演算処
理手段22でとったとき、アナログフィルタが同一仕様
のものであれば、(φ1 ≒φ2 ≒φ3 )=φ、(G1 ≒
G2≒G3 )=Gであるから、式(36)に示すとおり
となる。
理手段22でとったとき、アナログフィルタが同一仕様
のものであれば、(φ1 ≒φ2 ≒φ3 )=φ、(G1 ≒
G2≒G3 )=Gであるから、式(36)に示すとおり
となる。
【0057】
【数12】 Σv- k (t)≒Σv’k(t)+3GΔV{sin(ωst+φ) +sin(ωst+φ−2π/3) +sin(ωst+φ−4π/3)} =Σv’k(t)+0 ……………(36)
【0058】従って、理論値Σv’k に対して誤差ΔV
の影響を極めて小さくできる。
の影響を極めて小さくできる。
【0064】図6は本発明の第5の実施の形態の監視用
信号重畳についてのアナログ入力処理のブロック図であ
る。簡単のため、アナログフィルタ2で構成されるアナ
ログ入力基板31のアナログ入力チャンネルは2チャン
ネル×3基板で説明する。
信号重畳についてのアナログ入力処理のブロック図であ
る。簡単のため、アナログフィルタ2で構成されるアナ
ログ入力基板31のアナログ入力チャンネルは2チャン
ネル×3基板で説明する。
【0059】2チャンネルで1基板を構成する計3基板
相互における、監視用信号発生回路8からの監視用信号
は同期をとる。その上で監視用信号を監視用信号移相手
段41により移相して、アナログ入力基板2の監視用信
号をアナログ入力基板1の監視用信号に対して120
°、アナログ入力基板3は240°遅らせて重畳する。
相互における、監視用信号発生回路8からの監視用信号
は同期をとる。その上で監視用信号を監視用信号移相手
段41により移相して、アナログ入力基板2の監視用信
号をアナログ入力基板1の監視用信号に対して120
°、アナログ入力基板3は240°遅らせて重畳する。
【0060】以上により、作用・効果とも第4の実施の
形態と同様となり、従来方式に比べて回路の追加が最小
限となる。
形態と同様となり、従来方式に比べて回路の追加が最小
限となる。
【0061】図7は本発明の第6の実施の形態の監視用
信号重畳についてのアナログ入力処理のブロック図であ
る。
信号重畳についてのアナログ入力処理のブロック図であ
る。
【0062】簡単のため、n=5(アナログ入力チャン
ネル=5チャンネル)で説明する。アナログフィルタ2
で構成されるアナログ入力チャンネル1〜5に監視用信
号発生回路8からの監視用信号に対して、それぞれ0
°,72°,144°,216°,288°監視用信号
移相手段41により位相をずらした監視用信号を重畳す
る。(但し、0°の場合は、直接、監視用信号発生回路
8からの監視用信号を用いる。)
ネル=5チャンネル)で説明する。アナログフィルタ2
で構成されるアナログ入力チャンネル1〜5に監視用信
号発生回路8からの監視用信号に対して、それぞれ0
°,72°,144°,216°,288°監視用信号
移相手段41により位相をずらした監視用信号を重畳す
る。(但し、0°の場合は、直接、監視用信号発生回路
8からの監視用信号を用いる。)
【0063】監視用信号は正弦波であると仮定し、振幅
Vs 、角周波数ωs 、初期位相φs、振幅誤差ΔVとす
る。v’1(t),v’2(t),v’3(t),v’4
(t),v’5(t)を系統入力v 1(t),v 2
(t),v 3(t),v4(t),v5(t)のアナログ
フィルタ2を通過後の波形とし、監視用信号の角周波数
のωsに対するアナログフィルタ2のゲインをGk 、遅
れ位相をφ’k (1≦k≦5)としてφk =φs −φ’
k とおけば、アナログフィルタ2を通過後の監視用信号
重畳波形v”k は式(37)〜(41)となる。
Vs 、角周波数ωs 、初期位相φs、振幅誤差ΔVとす
る。v’1(t),v’2(t),v’3(t),v’4
(t),v’5(t)を系統入力v 1(t),v 2
(t),v 3(t),v4(t),v5(t)のアナログ
フィルタ2を通過後の波形とし、監視用信号の角周波数
のωsに対するアナログフィルタ2のゲインをGk 、遅
れ位相をφ’k (1≦k≦5)としてφk =φs −φ’
k とおけば、アナログフィルタ2を通過後の監視用信号
重畳波形v”k は式(37)〜(41)となる。
【0064】
【数13】 v”1(t)=v’1(t)+G1(Vs+ΔV) sin(ωst+φ1) ……………(37) v”2(t)=v’2(t)+G2(Vs+ΔV) sin(ωst+φ2−2π/5) ………(38) v”3(t)=v’3(t)+G3(Vs+ΔV) sin(ωst+φ3−4π/5) ………(39) v”4(t)=v’4(t)+G4(Vs+ΔV) sin(ωst+φ4−6π/5) ………(40) v”5(t)=v’5(t)+G5(Vs+ΔV) sin(ωst+φ5−8π/5) ………(41)
【0065】このとき、監視用信号除去手段21(vc
k)の作用は式(42)〜(46)で表せる。
k)の作用は式(42)〜(46)で表せる。
【0066】
【数14】 VC1(t)=−G1Vs sin(ωst+φ1) ……………(42) VC2(t)=−G2Vs sin(ωst+φ2−2π/5) ……(43) VC3(t)=−G3Vs sin(ωst+φ3−4π/5) ……(44) VC4(t)=−G4Vs sin(ωst+φ4−6π/5) ……(45) VC5(t)=−G5Vs sin(ωst+φ5−8π/5) ……(46)
【0067】そして、監視用信号除去手段21の出力v
- k は式(47)〜(51)となる。
- k は式(47)〜(51)となる。
【0068】
【数15】 v- 1(t)=v’1(t)+G1ΔVsin(ωst+φ1) …(47) v- 2(t)=v’2(t)+G2ΔVsin(ωst+φ2−2π/5) ……………(48) v- 3(t)=v’3(t)+G3ΔVsin(ωst+φ3−4π/5) ………………(49) v- 4(t)=v’4(t)+G4ΔVsin(ωst+φ4−6π/5) ………………(50) v- 5(t)=v’5(t)+G5ΔVsin(ωst+φ5−8π/5) ………………(51)
【0069】このv- k の総和演算Σv- k を総和演算
処理手段22でとったとき、アナログフィルタ2が同一
仕様のものであれば、(φ1 ≒φ2 ≒φ3 ≒φ4 ≒φ5
)=φ、(G1 ≒G2 ≒G3 ≒G4 ≒G5 )=Gであ
るから、式(52)に示すとおりとなる。
処理手段22でとったとき、アナログフィルタ2が同一
仕様のものであれば、(φ1 ≒φ2 ≒φ3 ≒φ4 ≒φ5
)=φ、(G1 ≒G2 ≒G3 ≒G4 ≒G5 )=Gであ
るから、式(52)に示すとおりとなる。
【0070】
【数16】 Σv- k(t)≒Σv’k(t)+5GΔV{sin(ωst+φ) +sin(ωst+φ2−2π/5) +sin(ωst+φ3−4π/5) +sin(ωst+φ4−6π/5) +sin(ωst+φ5−8π/5)} =Σv’k(t)+0 ………………(52)
【0071】従って、理論値Σv’k に対して誤差ΔV
の影響を極めて小さくできる。
の影響を極めて小さくできる。
【0072】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、アナログ
フィルタに入力する監視用信号を一部チャンネルに、あ
るいはアナログ入力基板毎について反転させることによ
り、監視用信号の誤差が逆位相で出力するチャンネルを
発生させ、これにより監視用信号を反転したチャンネル
と、反転していないチャンネルの入力の和をとったとき
に誤差同士が相殺され、誤差の累積を防止できる。
フィルタに入力する監視用信号を一部チャンネルに、あ
るいはアナログ入力基板毎について反転させることによ
り、監視用信号の誤差が逆位相で出力するチャンネルを
発生させ、これにより監視用信号を反転したチャンネル
と、反転していないチャンネルの入力の和をとったとき
に誤差同士が相殺され、誤差の累積を防止できる。
【0073】また、アナログフィルタに入力する監視用
信号を一部チャンネルについて移相させることにより、
相互の移相角の設定しだいでは監視用信号を移相したチ
ャンネルと、移相していないチャンネルの入力の和をと
ったときに誤差同士が相殺され、誤差の累積を防止でき
る。
信号を一部チャンネルについて移相させることにより、
相互の移相角の設定しだいでは監視用信号を移相したチ
ャンネルと、移相していないチャンネルの入力の和をと
ったときに誤差同士が相殺され、誤差の累積を防止でき
る。
【0074】このように、多くの入力チャンネルのデー
タを使う演算において監視用信号の誤差が累積しないよ
うにできるので、母線保護継電装置などにもアナログ入
力回路の自動監視を適用することができる。
タを使う演算において監視用信号の誤差が累積しないよ
うにできるので、母線保護継電装置などにもアナログ入
力回路の自動監視を適用することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態のアナログ入力回路
の構成図。
の構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態のディジタル保護継
電器におけるアナログ入力処理のブロック図。
電器におけるアナログ入力処理のブロック図。
【図3】本発明の第2の実施の形態のディジタル保護継
電器におけるアナログ入力処理のブロック図。
電器におけるアナログ入力処理のブロック図。
【図4】本発明の第3の実施の形態のディジタル保護継
電器におけるアナログ入力処理のブロック図。
電器におけるアナログ入力処理のブロック図。
【図5】本発明の第4の実施の形態のディジタル保護継
電器におけるアナログ入力処理のブロック図。
電器におけるアナログ入力処理のブロック図。
【図6】本発明の第5の実施の形態のディジタル保護継
電器におけるアナログ入力処理のブロック図。
電器におけるアナログ入力処理のブロック図。
【図7】本発明の第6の実施の形態のディジタル保護継
電器におけるアナログ入力処理のブロック図。
電器におけるアナログ入力処理のブロック図。
【図8】高調波重畳による自動監視方式をとる従来のデ
ィジタル保護継電器のアナログ入力回路の構成図。
ィジタル保護継電器のアナログ入力回路の構成図。
【図9】高調波重畳による自動監視方式をとる従来のデ
ィジタル保護継電器におけるアナログ入力処理のブロッ
ク図。
ィジタル保護継電器におけるアナログ入力処理のブロッ
ク図。
1 入力変換器 2 アナログフィルタ 3 マルチプレクサ(MPX) 4 アナログ・ディジタル変換器(A/D) 5 ランダムアクセスメモリ(RAM) 6 ディジタル演算装置 (CPU) 7 リードオンリーメモリ (ROM) 8 監視用信号発生回路 9 監視用信号反転手段 21 監視用 信号除去手段 22 総和演算処理手段 31 アナログ入力基板 41 監視用信号移相手段
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の系統電気量をそれぞれアナログフ
ィルタに導入し、これらアナログフィルタからの出力を
ディジタル変換して取り込みリレー演算するディジタル
保護継電器において、所定の周波数、大きさの監視用信
号を一部の前記アナログフィルタに出力する監視用信号
発生回路と、前記監視用信号を反転させて他の一部の前
記アナログフィルタに出力する監視用信号反転手段とを
具備することを特徴とするディジタル保護継電器。 - 【請求項2】 複数の系統電気量をそれぞれアナログフ
ィルタに導入し、これらアナログフィルタからの出力を
ディジタル変換して取り込みリレー演算するディジタル
保護継電器において、所定の周波数、大きさの監視用信
号を一部の前記アナログフィルタに出力する監視用信号
発生回路と、前記監視用信号を移相させて他の一部の前
記アナログフィルタに出力する監視用信号移相手段とを
具備することを特徴とするディジタル保護継電器。 - 【請求項3】 請求項2のディジタル保護継電器におい
て、前記監視用信号移相手段は、前記監視用信号を電気
角で120度の位相関係で移相させるものであることを
特徴とするディジタル保護継電器。 - 【請求項4】 請求項2のディジタル保護継電器におい
て、前記監視用信号移相手段は、前記監視用信号を電気
角で360度/Nの位相関係で移相させるものであるこ
とを特徴とするディジタル保護継電器。 - 【請求項5】 請求項1または請求項2のディジタル保
護継電器において、前記アナログフィルタごとに監視用
信号の反転指定または移相指定が設定できる構成である
ことを特徴とするディジタル保護継電器。 - 【請求項6】 請求項1または請求項2のディジタル保
護継電器において、前記複数のアナログフィルタの出力
をディジタル変換した値からそれぞれ監視用信号を抽出
し総和演算した値が所定値以上か否かにより前記複数の
アナログフィルタを含むアナログ入力回路の精度監視を
行う監視手段を備えることを特徴とするディジタル保護
継電器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8262405A JPH1094157A (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | ディジタル保護継電器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8262405A JPH1094157A (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | ディジタル保護継電器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1094157A true JPH1094157A (ja) | 1998-04-10 |
Family
ID=17375330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8262405A Pending JPH1094157A (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | ディジタル保護継電器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1094157A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6555998B1 (en) | 1998-11-24 | 2003-04-29 | Fujitsu Limited | Apparatus and method for simulation of electromagnetic field and storage medium storing programs therfor |
JP2016025684A (ja) * | 2014-07-16 | 2016-02-08 | 日新電機株式会社 | ディジタル形保護リレー装置の異常監視装置及び異常監視方法 |
JP2016059157A (ja) * | 2014-09-09 | 2016-04-21 | 三菱電機株式会社 | デジタル保護リレー装置 |
WO2019111454A1 (ja) * | 2017-12-07 | 2019-06-13 | 株式会社東芝 | ディジタル保護制御装置 |
-
1996
- 1996-09-11 JP JP8262405A patent/JPH1094157A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6555998B1 (en) | 1998-11-24 | 2003-04-29 | Fujitsu Limited | Apparatus and method for simulation of electromagnetic field and storage medium storing programs therfor |
JP2016025684A (ja) * | 2014-07-16 | 2016-02-08 | 日新電機株式会社 | ディジタル形保護リレー装置の異常監視装置及び異常監視方法 |
JP2016059157A (ja) * | 2014-09-09 | 2016-04-21 | 三菱電機株式会社 | デジタル保護リレー装置 |
WO2019111454A1 (ja) * | 2017-12-07 | 2019-06-13 | 株式会社東芝 | ディジタル保護制御装置 |
JP2019103358A (ja) * | 2017-12-07 | 2019-06-24 | 株式会社東芝 | ディジタル保護制御装置 |
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