JPH1093929A - 画像情報変換装置および方法 - Google Patents

画像情報変換装置および方法

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JPH1093929A
JPH1093929A JP8263708A JP26370896A JPH1093929A JP H1093929 A JPH1093929 A JP H1093929A JP 8263708 A JP8263708 A JP 8263708A JP 26370896 A JP26370896 A JP 26370896A JP H1093929 A JPH1093929 A JP H1093929A
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真史 内田
Tetsujiro Kondo
哲二郎 近藤
Masaru Horishi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線形推定式のタップの数を縮退することで、
係数データを記憶するメモリ、画素データと係数データ
との推定演算を行う演算回路を大幅に削減することがで
きる。 【解決手段】 ADRC回路3では、領域切り出し回路
2において、切り出されたSDデータから空間クラスが
生成され、動きクラス決定回路5では、領域切り出し回
路4において、切り出されたSDデータから動きクラス
を生成される。クラスコード発生回路6は、空間クラス
と動きクラスからクラスコードを発生する。タップ縮退
ROM7は、クラスコード毎にSDデータのタップを縮
退する付加コードデータがタップ縮退回路10へ供給さ
れ、タップ縮退回路10では、領域切り出し回路9によ
って切り出されたSDデータが縮退される。推定演算回
路11では、クラスコードに応答した係数データがRO
Mテーブル8から供給され、縮退されたSDデータとの
線形推定式によりHDデータが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばテレビジ
ョン受像機やビデオテープレコーダ装置等に用いて好適
な画像情報変換装置および方法に関し、特に、外部から
供給される通常の解像度の画像情報を高解像度の画像情
報に変換して出力することができる画像情報変換装置お
よび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日において、オーディオ・ビジュアル
指向の高まりから、より高解像度の画像を得ることが出
来るようなテレビジョン受像器の開発が望まれ、この要
望に応えて、いわゆるハイビジョンが開発された。この
ハイビジョンは、いわゆるNTSC方式に規定される走
査線数が525本なのに対して、2倍以上の1125本
となっているうえ、表示画面の縦横比もNTSC方式が
3:4に対して16:9と広角画面になっている。この
ため、高解像度で臨場感のある画面を得ることができる
ようになっている。
【0003】ここで、このような優れた特性を有するハ
イビジョンではあるが、NTSC方式の映像信号をその
まま供給しても画像表示を行うことはできない。これ
は、上述のようにNTSC方式とハイビジョン方式とで
は規格が異なるからである。このため、NTSC方式の
映像信号に応じた画像をハイビジョン方式で表示しよう
とする場合、従来は例えば図15に示すような画像情報
変換装置を用いて映像信号のレート変換を行っていた。
【0004】図15において、上述した従来の画像情報
変換装置は、入力端子151を介して供給されるNTS
C方式の映像信号(SDデータ)の水平方向の補間処理
を行う水平補間フィルタ152と、水平方向の補間処理
の行われた映像信号の垂直方向の補間処理を行う垂直補
間フィルタ153とから構成されている。
【0005】具体的には、水平補間フィルタ152は、
図16に示すような構成を有している。図16の例は、
例えば縦続接続型のFIRフィルタにより水平補間フィ
ルタ152を構成したものである。図16において、1
61は、SDデータが供給される入力端子であり、16
0 〜162m は、それぞれフィルタ係数α0 〜αm
SDデータに乗じる乗算器である。1630 〜163
m-1 は、それぞれ加算器であり、1641 〜164
m は、時間T(T:1サンプリング周期)の遅延素子で
ある。出力端子165には、水平補間された出力データ
が得られる。この出力データが垂直補間フィルタ153
へ供給される。
【0006】垂直補間フィルタ153は、水平補間フィ
ルタ152と同様の構成を有しており、水平補間処理の
行われた映像信号に対して、垂直方向の画素の補間を行
う。これにより、NTSC方式の映像信号に対して、垂
直方向の画素の補間を行う。このような変換のなされた
ハイビジョンの映像信号(HDデータ)は、ハイビジョ
ン受像器に供給される。これによりNTSC方式の映像
信号に応じた画像をハイビジョン受像器で表示すること
ができる。
【0007】しかしながら、上述の従来の画像情報変換
装置は、NTSC方式の映像信号を基にして、単に水平
方向および垂直方向の補間を行っているに過ぎないた
め、解像度は基となるNTSC方式の映像信号と何ら変
わらなかった。特に、通常の動画を変換対象とした場
合、垂直方向の補間をフィールド内処理で行うのが一般
的であるが、その場合、画像のフィールド間相関を使用
していないため、画像静止部においては変換ロスによ
り、NTSC方式の映像信号よりもむしろ解像度が劣化
する欠点があった。
【0008】これに対し、出願人は、特願平6−205
934号の画像信号変換装置において、入力信号である
画像信号レベルの3次元(時空間)分布に応じてクラス
分割を行い、クラス毎に予め学習により獲得された予測
係数値を格納した記憶手段を持ち、予測式に基づいた演
算により最適な推定値を出力する、というものを提案し
ている。
【0009】この手法は、HD(High Definition )画
素を創造する場合、創造するHD画素の近傍にあるSD
(Standerd Definition )画素データを用いてクラス分
割を行い、それぞれのクラス毎に予測係数値を学習によ
り獲得することで、画像静止部においてはフレーム内相
関、また動き部においてはフィールド内相関を利用し
て、より真値に近いHD画素値を得る、というような巧
妙なものである。
【0010】例えば、図2および図3において示すよう
な、HD画素y1 〜y4 の創造を目的とした場合、図5
において示すSD画素m1 〜m5 とSD画素n1 〜n5
のそれぞれ空間的同一位置にある画素同士のフレーム間
差分の平均値を求め、それをしきい値処理してクラス分
類することにより、主に動きの程度をクラス分類で行
う。
【0011】同時に、図4において示すような、SD画
素k1 〜k5 をADRC(AdaptiveDynamic Range Codi
ng )処理することにより、少ないビット数で、主に空
間内の波形表現を目的としたクラス分類を行う。
【0012】上述の2種類のクラス分類で決定されたク
ラス毎に、図6において示すようなSD画素x1 〜x25
を使用して、線形一次式をたて、予測係数値を学習によ
り獲得する。この方式は、主に動きの程度を表すクラス
分類と、主に空間内の波形を表すクラス分類とを別個
に、それぞれに適した形で行うため、比較的少ないクラ
ス数で高い変換性能を得られるという特徴がある。HD
画素yの推定演算は、上述の手順で得られた予測係数値
n を用いて以下のような式(1)で行われる。
【0013】 y=w1 1 +w2 2 +・・・+wn n (1) この例では、n=25である。
【0014】このように、SDデータに対応するHDデ
ータを推定するための係数データを各クラス毎に予め学
習により求めた上で、ROMテーブルに格納しておき、
入力されるSDデータおよびROMテーブルから読み出
した係数データを出力することにより、入力されたSD
データを単に補間処理したものとは異なり、実際のHD
データにより近いデータを出力することができるという
特徴がある。
【0015】図17を用いて具体的に説明する。入力端
子171からSD画素データが供給され、そのSD画素
データは、領域切り出し回路172、174および17
8へ供給される。領域切り出し回路172では、後段の
NTSC回路173において、空間内の波形表現を目的
としたクラス分類を行うため、図4において示すよう
な、SD画素k1 〜k5 を切り出し、ADRC回路17
3において、ADRC処理が施される。領域切り出し回
路174では、後段の動きクラス決定回路175におい
て、動きの程度を目的としたクラス分類を行うため、図
5において示すような、SD画素m1 〜m5 とSD画素
1 〜n5 とを切り出し、動きクラス決定回路175に
おいて、それぞれ空間的同一位置にある画素同士のフレ
ーム間差分の平均値を求め、それをしきい値処理してク
ラス分類する。
【0016】クラスコード発生回路176では、ADR
C回路173からのクラス分類と、動きクラス決定回路
175からのクラス分類とから、クラスが生成される。
ROMテーブル177では、生成されたクラスに応答す
る予測係数が読み出される。領域切り出し回路178で
は、後段の推定演算回路179において、線形一次式に
よる予測演算を行うため、図6において示すようなSD
画素x1 〜x25を切り出し、推定演算回路179におい
て、上述した式(1)で示すような線形一次式によりH
Dデータが出力端子180を介して取り出される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般にこの
クラス分類画像情報変換処理においては、推定演算に用
いる画素の数が多くなるほど、変換性能が向上する。つ
まり、式(1)におけるnの値が大きくなればなるほ
ど、変換性能が向上する。これは、一般的にいうところ
の大きなタップのフィルタを使うほど、変換性能が向上
する、ということである。
【0018】しかしながら、式(1)において、nの値
の大きな変換装置を作ろうとすると、係数を格納するR
OMテーブル、そして推定演算を行う回路の規模が非常
に大きなものとなってしまい、小規模で安価な回路を構
成するのが非常に困難なものになってしまう欠点があっ
た。
【0019】したがって、この発明の目的は、上述の問
題点に鑑みてなされたものであり、小規模で安価な回路
を用いても、大きなタップを使用する場合と同様の変換
性能を保ったまま、NTSC方式の映像信号をハイビジ
ョン用の映像信号に変換することができるような画像情
報変換装置および方法を提供することにある。
【0020】さらに、この発明の他の目的は、大幅にハ
ード規模を削減しても、本来の性能とほぼ等価な結果を
得ることができる画像情報変換装置および方法を提供す
ることにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、第1のディジタル画像信号を、より画素数の多い第
2のディジタル画像信号に変換するようにした画像情報
変換装置において、第1のディジタル画像信号から所定
の位置の第1のディジタル画像信号を切り出す画素切り
出し手段と、画素切り出し手段により切り出された第1
のディジタル画像信号のレベル分布のパターンを検出
し、パターンに基づいて推定しようとする第2のディジ
タル画像信号が属するクラスを決定してクラス情報を出
力するクラス決定手段と、クラス情報毎に、類似する係
数データに対応して第1のディジタル画像信号の複数の
タップのデータをより少ないタップのデータに統合する
タップ縮退手段と、線形推定式の係数データをクラス情
報毎に記憶する係数データ記憶手段と、統合された第1
のディジタル画像信号と係数データとを線形推定式を用
いて第2のディジタル画像信号を推定する推定手段とか
らなることを特徴とする画像情報変換装置である。
【0022】また、請求項7に記載の発明は、第1のデ
ィジタル画像信号を、より画素数の多い第2のディジタ
ル画像信号に変換するようにした画像情報変換方法にお
いて、第1のディジタル画像信号から所定の位置の第1
のディジタル画像信号を切り出すステップと、切り出さ
れた第1のディジタル画像信号のレベル分布のパターン
を検出し、パターンに基づいて推定しようとする第2の
ディジタル画像信号が属するクラスを決定してクラス情
報を出力するステップと、クラス情報毎に、類似する係
数データに対応して第1のディジタル画像信号の複数の
タップのデータをより少ないタップのデータに統合する
ステップと、線形推定式の係数データをクラス情報毎に
記憶するステップと、統合された第1のディジタル画像
信号と係数データとを線形推定式を用いて第2のディジ
タル画像信号を推定するステップとからなることを特徴
とする画像情報変換方法である。
【0023】上述したように、この発明に係る画像情報
変換装置は、入力SD信号から、創造すべきHD画素の
近傍に位置するSD画素のレベル分布のパターンを検出
し、この検出したパターンに基づいて、その領域の画像
情報が属するクラスを決定してクラス検出情報を出力す
る。一方、供給されたSD画素データは、もともと類似
の係数データ持つSD画素データ同士を統合する作用を
有するタップ縮退回路により、統合画素データとして変
換され、見かけ上推定演算に用いられる画素数の削除が
行われる。この統合は、付加コードデータに基づいてな
される係数データ記憶手段には、外部から供給された画
像情報をこの画像情報よりも高い解像度の画像情報に変
換するための情報である線形推定式の係数データクラス
毎に記憶されており、この係数データは、クラス検出情
報に応じて出力される。そして、画像情報変換手段が係
数データ記憶手段から供給された係数データに応じて、
外部から供給された画像情報を、その外部から供給され
た画像情報よりも高い解像度の画像情報に変換する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明が適用された一実
施例について図面を参照して説明する。この発明の一実
施例の構成を図1に示す。1で示す入力端子を介して外
部から供給される画像情報として、例えばいわゆるNT
SC方式の映像信号がディジタル化され、SDデータと
して供給される。
【0025】この実施例における、SD画素と創造する
べきHD画素の位置関係は、図2および図3に示す通り
とする。図2は、水平方向および垂直方向に現フィール
ドのSD画素、前フィールドのSD画素、現フィールド
のHD画素および前フィールドのHD画素を表したもの
である。図3は、時間方向および垂直方向にSD画素と
HD画素を表したものである。このように、創造するべ
きHD画素には、同一フィールド内で見たとき、SD画
素から近い位置に存在するHD画素y1 、y2とSD画
素から遠い位置に存在するHD画素y3 、y4 の2種類
がある。以降、SD画素から近い位置に存在するHD画
素を推定するモードをモード1、およびSD画素から遠
い位置に存在するHD画素を推定するモードをモード2
と呼ぶ。
【0026】領域切り出し回路2では、入力端子1より
供給されたSD画像信号から、主に空間内の波形表現の
ためのクラス分類(以下、空間クラスと称する)に必要
な画素を切り出す。この実施例では、例えば、図4に示
すように創造するべきHD画素y1 〜y2 の近傍に位置
する5つのSD画素k1 〜k5 を切り出す。領域切り出
し回路2により抽出されたSDデータは、ADRC回路
3に供給される。
【0027】ADRC回路3は、領域のSDデータのレ
ベル分布のパターン化を目的として、各領域のデータ
を、例えば8ビットのSDデータから2ビットのSDデ
ータに圧縮するような演算を行う。これにより、形成さ
れたパターン圧縮データをクラスコード発生回路6に供
給する。
【0028】本来ADRCは、VTR向け高性能符号化
用に開発された適応的再量子化法であるが、信号レベル
の局所的なパターンを短い語長で効率的に表現できるの
で、この発明の実施例では、信号パターンのクラス分類
のコード発生に使用している。ADRC回路は、領域内
のダイナミックレンジDR、ビット割当をn、領域内画
素のデータレベルをL、再量子化コードをQとして以下
の式(2)により、領域内の最大値MAX と最小値MIN と
の間を指定されたビット長で均等に分割して再量子化を
行う。
【0029】 DR=MAX−MIN+1 Q=〔(L−MIN+0.5)・2n /DR〕 (2) ただし、〔 〕は、切り捨て処理を意味する。
【0030】この実施例では、領域切り出し回路2によ
り分離されたそれぞれ5画素のSDデータを各2ビット
に圧縮するものとする。圧縮されたSDデータをそれぞ
れq1 〜q5 とする。
【0031】一方、入力端子1から供給されたSD画像
信号は、領域切り出し回路4にも供給される。領域切り
出し回路4は、主に動きの程度を表すためのクラス分類
(動きクラス)に必要な画素を切り出す働きをする。こ
の実施例では、例えば供給されたSD画像信号から、創
造するべきHD画素y1 〜y2 に対して図5に示す位置
に存在する10個のSD画素m1 〜m5 およびn1 〜n
5 を抽出する。
【0032】領域切り出し回路4により切り出されたデ
ータは、動きクラス決定回路5に供給される。動きクラ
ス決定回路5は、供給されたSDデータのフレーム間差
分を算出し、その絶対値の平均値をしきい値処理するこ
とにより動きの指標である動きパラメータを算出する。
具体的には、動きクラス決定回路5は、以下の式(3)
により、供給されるSDデータの差分の絶対値の平均値
param を算出する。
【0033】
【数1】 ただし、この実施例では、n=5である。
【0034】上述の手法で算出したSDデータの差分の
絶対値の平均値param を、例えばSDデータの差分の絶
対値のヒストグラムをn等分するように予め設定したし
きい値により、このSDデータの差分の絶対値の平均値
param を用いて動きクラスmv-classを算出する。例え
ば、ここでは動きクラスを4つ設けることとして、SD
データの差分の絶対値の平均値param ≦2の場合、動き
クラスmv-classを0と決定し、平均値param ≦4の場
合、動きクラスmv-classを1と決定し、平均値param ≦
8の場合、動きクラスmv-classを2と決定し、平均値pa
ram >8の場合、動きクラスmv-classを4と決定する。
このように設定された動きクラスmv-classが、クラスコ
ード発生回路6に供給される。
【0035】クラスコード発生回路6は、ADRC回路
3から供給されるパターン圧縮データ(空間クラス)お
よび動きクラス決定回路5から供給される動きクラスmv
-classに基づいて以下の式(4)の演算を行うことによ
り、そのブロックが属するクラスを検出し、そのクラス
を示すクラスコードclass をタップ縮退ROM7および
ROMテーブル8に供給する。このクラスコードclass
は、タップ縮退ROM7およびROMテーブル8からの
読み出しアドレスを示すものとなっている。
【0036】
【数2】 この実施例では、nは5、pは2である。
【0037】さて、既に説明した通り、従来のクラス分
類画像情報変換装置においては、領域切り出し回路9か
ら供給された画素データx1 〜xn をクラスコード発生
回路6で決定されたクラスコードclass を読み出しアド
レスとして、ROMテーブル8から所定の係数データw
1 〜wn を読み出し、それを上述した式(1)で推定演
算回路11において、掛け合わせることで、SD画像デ
ータからHD画像データへの変換を行っていた。ここ
で、変換性能を重視してnの値を大きく取ると、ROM
テーブル8および推定演算回路11がともに大きなもの
となってしまい、小規模なハードウェアで高性能の変換
を実現しようとする際の大きな障害となっていた。
【0038】ところで、式(1)でnを大きくとった場
合、つまり一般的な言葉で言うと大きなタップを使用し
た場合の係数データの実際の例を見てみると、例えば以
下に示すような値をとる。
【0039】−0.0484、−0.0748、+0.
1297、+0.0532、−0.0810、+0.1
875、−0.3679、+1.5571、+0.23
90、−0.0400、+0.0125、−0.007
6、−0.3310、−0.1554、+0.034
4、−0.2683、+0.0384、+0.233
3、−0.0576、−0.0084
【0040】これらの値を見ると、絶対値的に小さく、
また似通った値を持つ係数データが多いことが判る。そ
こで、この発明においては、後述するように、絶対値の
似通った係数データが統合され、統合された係数データ
に含まれる元の係数データに対応するSD画素データを
統合するように、タップ縮退がなされる。このタップ縮
退で得られた統合画素データを推定演算で使用する。ま
た、この統合画素データを用いて学習を行うことにより
得られた統合係数データを使用し、以下のような推定演
算を行う。
【0041】 y=wn1 ×(x1 +x7 −x11)+wn2 ×(−x2 +x23)+wn3 ×( x4 −x8 )+・・・+wnnn×(x3 −x18) (5) ここで、nnはnより小さな自然数であり、wnは統合
係数データである。
【0042】なお、この統合係数データの生成方法につ
いては、後述する。このように、統合係数データを使用
することで、ほとんど性能低下を引き起こさずに、タッ
プ数を大幅に削減することが出来、高性能で小規模なハ
ードウェアの実現が可能になる。
【0043】クラスコード発生回路6の出力信号が供給
されるタップ縮退ROM7には、統合画素データ(式
(5)中の(x1 +x7 −x11)など)を作成するため
の情報が付加コードデータとして格納されている。具体
的には、もともとの画素データをどの統合係数データ
(式(5)中のwn1 など)に掛け合わせるかというこ
とを示す情報と、その際のプラス/マイナスの符号が付
加コードデータとして、格納されている。また、この付
加コードデータは、クラス毎に設定されている。タップ
縮退ROM7からは、クラスコードclass で示されるア
ドレスから、そのクラスの統合画素データ生成のための
付加コードデータが読み出され、この付加コードデータ
は、タップ縮退回路10へ供給される。
【0044】一方、入力SDデータは、領域切り出し回
路9にも供給される。領域切り出し回路9は、図6に示
すような位置にある、推定演算に使用する25個のSD
データx1 〜x25を切り出す。領域切り出し回路9の出
力信号は、タップ縮退回路10に供給される。タップ縮
退回路10は、既に説明したような方法/主旨により、
供給された25個のSDデータをタップ縮退ROM7か
ら供給された付加コードデータに従い、例えば8個の統
合画素データに変換する。
【0045】クラスコード発生回路6の出力信号が供給
されるもうひとつのROMテーブル8には、統合係数デ
ータ(式(5)中のwn1 など)が格納されている。こ
れは従来のクラス分類画像情報変換装置のROMテーブ
ルと同様に統合画素データのパターンとHDデータの関
係を学習することにより、線形推定式を用いて、統合画
素データに対応するHDデータを算出するための統合係
数データがクラス毎に記憶される。これは、線形推定式
によりSDデータ(統合画素データ)をこの画像情報よ
りも高い解像度の画像情報である、いわゆるハイビジョ
ンの規格に合致したHDデータに変換するための情報で
ある。この実施例において、統合係数データは、モード
1とモード2で独立に用意される。なお、ROMテーブ
ル8に記憶されている統合係数データの作成方法につい
ては後述する。ROMテーブル8からは、クラスコード
class で示されるアドレスから、そのクラスの統合係数
データであるwni (class )が読み出される。この統
合係数データは、推定演算回路11に供給される。
【0046】推定演算回路11は、タップ縮退回路10
から供給される8個の統合画素データと、ROMデータ
テーブル8から供給される統合係数データに基づいて、
入力されたSDデータに対応するHDデータを算出す
る。
【0047】統合画素データをxn1 〜xn8 、統合係
数データをwn1 〜wn8 とすることにより、具体的に
は、推定演算回路11は、タップ縮退回路10から供給
される統合画素データであるxn1 〜xn8 とROMテ
ーブル8より供給された統合係数データであるwn1
wn8 により、モード1に関してはブロック1用の係数
を用いて、モード2に関してはブロック2用の係数を用
いて、それぞれ式(6)に示す演算を行うことにより、
入力されたSDデータに対応するHDデータhd´を算
出する。作成されたHDデータhd´は、出力端子12
から出力される。この出力端子12を介して出力される
HDデータは、例えばHDテレビジョン受像器やHDビ
デオテープレコーダ装置等に供給される。
【0048】 hd´=wn1 xn1 +wn2 xn2 +・・・+wn8 xn8 (6)
【0049】この発明の方式では、絶対値的に似通った
値を持つ係数データを統合し、またSD画素データを統
合して統合画素データとして扱い、その統合画素データ
を用いて学習により統合係数データを得ることで、RO
Mテーブルに格納する係数データの大きさや、推定演算
回路の大きさを非常にコンパクトにすることができる。
一方、新たにタップ縮退ROMとタップ縮退回路を持つ
必要があるが、一般的にこの増大分は、係数データや推
定演算回路の減少分に比して充分に小さい。
【0050】続いて、タップ縮退ROM7に格納される
付加コードデータおよびROMテーブル8に格納される
統合係数データの学習方法について、図7、図8および
図9を用いて説明する。ちなみに、図7において説明す
る範囲においては、従来の方式との差異はなく、図8お
よび図9において説明を行う部分において、この発明の
独自性がある。
【0051】図7に示すように、係数データを学習によ
って得るためには、まず、既に知られているHD画像に
対応したHD画像の1/4の画素数のSD画像を形成す
る。まず、入力端子21を介してHDデータが供給され
る。供給されたHDデータの垂直方向の画素を垂直間引
きフィルタ22によりフィールド内の垂直方向の周波数
が1/2になるように間引き処理され、さらに水平間引
きフィルタ23により、HDデータの水平方向の画素が
間引き処理される。
【0052】このように、作成されたSDデータは、領
域切り出し回路24、26および29に供給される。一
方、入力端子21に供給されたHDデータは、正規方程
式加算回路30に供給される。領域切り出し回路24で
は、空間クラス分類を行うために、供給されたSD画像
信号から必要な画素を切り出す。具体的には、領域切り
出し回路24は、先に説明した領域切り出し回路2と同
一の働きをする。切り出されたSDデータは、ADRC
回路25に供給される。
【0053】ADRC回路25は、領域毎に供給される
SDデータの1次元的、あるいは2次元的なレベル分布
のパターンを検出するとともに、上述のように各領域の
全てのデータ、あるいは一部のデータを、例えば8ビッ
トのSDデータから2ビットのSDデータに圧縮するよ
うな演算を行うことによりパターン圧縮データを形成
し、このパターン圧縮データをクラスコード発生回路2
8に供給する。ADRC回路25は、先に説明したAD
RC回路3と同一のものである。
【0054】一方、領域切り出し回路26に供給された
SD画像信号は、動きクラス分類のために必要なデータ
切り出しが行われる。具体的には、領域切り出し回路2
6は、先に説明した領域切り出し回路4と同一の働きを
するものである。領域切り出し回路26により切り出さ
れたSDデータは、動きクラス決定回路27に供給され
る。動きクラス決定回路27は、具体的には、先に説明
した動きクラス決定回路5と同一の働きをするものであ
る。動きクラス決定回路27で決定された動きクラスは
クラスコード発生回路28に供給される。
【0055】クラスコード発生回路28は、先に説明し
たクラスコード発生回路6と同一のものであり、ADR
C回路25から供給されるパターン圧縮データ(空間ク
ラス)および動きクラス決定回路28から供給された動
きクラスmv-classに基づいて式(4)の演算を行うこと
により、そのブロックが属するクラスを検出し、そのク
ラスを示すクラスコードを出力するものである。クラス
コード発生回路28は、クラスコードを正規方程式加算
回路30に出力する。
【0056】一方、領域切り出し回路29に供給された
SD信号は、推定演算に使用するSD画素データが切り
出される。領域切り出し回路29は、具体的には、先に
説明した領域切り出し回路9と同一のものであり、動き
クラスmv-classに応じて、線形推定式に必要なSD画素
を切り出す働きをする。領域切り出し回路29の出力
は、正規方程式加算回路30に供給される。このとき、
図示しないが領域切り出し回路29の前段に遅延回路を
配置することによって、領域切り出し回路29から正規
方程式加算回路30へ供給するデータのタイミング合わ
せが行われる。
【0057】ここで、正規方程式加算回路30の説明の
ために、複数個のSD画素からHD画素への変換式の学
習とその予測式を用いた信号変換について述べる。以下
では、説明のために画素をより一般化してn画素による
予測を行う場合について説明する。SD画素レベルをそ
れぞれ、x1 、x2 、・・・、xn として、それぞれに
pビットADRCを行った結果の再量子化データを
1 、q2 、・・・、qnとする。このとき、この領域
のクラスコードclass を式(4)で定義する。
【0058】上述のようにSD画素レベルをそれぞれx
1 、x2 、・・・、xn とし、HD画素レベルをyとし
たとき、クラス毎に係数w1 、w2 、・・・、wn によ
るnタップの線形推定式を設定する。これを上述した式
(1)に示す。学習前は、wi が未定係数である。
【0059】学習は、クラス毎に複数の信号データに対
して行う。データ数がmの場合、式(1)にしたがっ
て、式(7)が設定される。
【0060】 yk =w1 k1+w2 k2+・・・+wn kn (7) (k=1、2、・・・m)
【0061】m>nの場合は、w1 、w2 、・・・wn
は一意に決まらないので、誤差ベクトルeの要素を式
(8)で定義して、式(9)を最小にする係数を求め
る。いわゆる、最小自乗法による解法である。
【0062】 ek =yk −{w1 k1+w2 k2+・・・+wn kn} (8) (k=1、2、・・・m)
【0063】
【数3】
【0064】ここで、式(9)のwi による偏微分係数
を求める。それは以下の式(10)を0にするように、
各wi を求めればよい。
【0065】
【数4】
【0066】以下、式(11)および式(12)のよう
に、Xjii を定義すると、式(10)は、行列を用い
て式(13)に書き換えられる。
【0067】
【数5】
【0068】
【数6】
【0069】
【数7】
【0070】この方程式は、一般に正規方程式と呼ばれ
ている。正規方程式加算回路30は、クラスコード発生
回路28から供給されたクラスコードclass 、領域切り
出し回路30より供給されたSDデータx1 、x2 、・
・・、xn 、入力端子21より供給されたSDデータに
対応するHD画素レベルyを用いて、この正規方程式の
加算を行う。
【0071】全てのトレーニングデータの入力が終了し
た後、正規方程式加算回路30は、予測係数決定回路3
1に正規方程式データを出力する。予測係数決定回路3
1は、正規方程式を掃き出し法などの一般的な行列解法
を用いて、wi について解き、予測係数を算出する。予
測係数決定回路31は、算出された予測係数をメモリ3
2に書き込む。
【0072】以上のようにトレーニングを行った結果、
メモリ32には、クラス毎に注目HDデータyを推定す
るための、統計的にもっとも真値に近い推定ができる予
測係数が格納される。しかしながら、変換性能を重視す
ると、タップ数が大きくなり、係数データを格納するR
OMと推定演算回路の規模が大きくなるのは既に説明し
た通りである。
【0073】そこで、この発明の画像情報変換装置で
は、上述した手法により得られたメモリ32内の予測係
数(係数データ)を用いて、まずタップ縮退ROM7に
格納される付加コードデータの生成を行う。既に説明を
行った通り、メモリ32には、各クラス毎に予測係数が
格納されているが、上述したように、その中には各クラ
ス毎に見た場合でも、絶対値的に多くの似通った係数デ
ータが存在する。これら、絶対値的に似通った係数デー
タに対して縮退を施し、縮退された係数データに基づい
てSD画素データを統合して統合画素データとして扱
い、その統合画素データを用いて学習することによっ
て、より少数の統合係数データを生成する。
【0074】まず、付加コードデータを生成するにあた
って、例えば係数データをw1 〜w17とし、仮の統合係
数データをwn1 〜wn7 とした場合、係数データと仮
の統合係数データの差分絶対値和が最小となるような仮
の統合係数データを採用する。この仮の統合係数データ
と係数データから係数データに対応するSD画素データ
がどの仮の統合係数データと掛け合わされるかという情
報と、その係数データのプラス/マイナスの符号からな
る付加コードデータが生成され、クラス毎にタップ縮退
ROMに記憶される。以下、図8を用いて、このタップ
縮退ROMに格納される付加コードデータを生成する一
例を説明する。
【0075】図8のフローチャートは、ステップS1か
ら始まり、このステップS1では、供給されるn個の係
数データの絶対値化が施される。ステップS2では、絶
対値化が施されたn個の係数データの平均値が算出され
る。また、ステップS3では、絶対値化が施されたn個
の係数データの最大値が算出される。ステップS4で
は、ステップS2で算出された平均値、ステップS3で
算出された最大値および0.0の3つが仮の代表値Aと
して設定される。
【0076】ステップS5では、絶対値化されたn個の
係数データが3つの仮の代表値Aのどれに一番近い値か
を判断し、仮の代表値A毎に3つのグループが生成され
る。そして、生成されたグループ毎に平均値が求められ
る。求められた3つの平均値は、新たな仮の代表値Bと
して設定される。このとき、仮の代表値Aの0.0は、
常に0.0とする。ステップS6では、仮の代表値Bの
数がnn+1個あるか否かが判断される。仮の代表値B
の数は、nn+1個であると判断された場合、制御はス
テップS7へ移り、仮の代表値Bの数は、nn+1個な
いと判断された場合、制御はステップS8へ移る。
【0077】ステップS8では、絶対値化されたn個の
係数データが、ステップS5で設定された仮の代表値B
のどれに一番近い値かを判断し、仮の代表値B毎にグル
ープが生成される。このとき、各グループに含まれた各
係数データとそのグループの仮の代表値Bに対する最大
誤差をグループ毎に算出する。グループ毎に算出された
最大誤差の最も大きかったグループの仮の代表値Bの値
は、±0.0001を加算し、2つに分けられ、この2
つを新たに仮の代表値Aとして再設定する。すなわち、
仮の代表値の数が1つ増えることになる。ステップS7
では、nn+1個の仮の代表値Bから0.0が取り除か
れ、nn個の仮の代表値Bが最終的な代表値として決定
される。
【0078】以下、上述したフローチャートを実際に数
値を挙げて具体的に説明する。ここでは、一例としてn
個の係数データを17個とし、最終的なnn個の仮の代
表値を7個とする。まず、17個の係数データとその対
応する番号を以下に示す。
【0079】
〔0〕 0.078855008 〔1〕 −0.014829520 〔2〕 −0.201679692 〔3〕 −0.006243910 〔4〕 0.189737246 〔5〕 −0.048766851 〔6〕 0.121056192 〔7〕 −0.237494633 〔8〕 1.291100144
〔9〕 0.260707706 〔10〕 −0.063144088 〔11〕 0.016828740 〔12〕 −0.475499421 〔13〕 0.031004170 〔14〕 0.054794021 〔15〕 −0.026714571 〔16〕 0.034312069
【0080】ステップS1では、この17個の係数デー
タに対して絶対値化が施され、ステップS2では、絶対
値化された係数データから平均値が算出される。その平
均値は、0.1854569である。さらに、ステップ
S3では、絶対値化された係数データから最大値が算出
される。その最大値は、1.2911001である。ス
テップS4では、この平均値および最大値に加えて0.
0を仮の代表値Aとして設定する。以下、説明を容易と
するため、仮の代表値AおよびBに数字を付する。この
3つからなる仮の代表値A1を以下に示す。 (仮の代表値A1):0.0、0.1854569、
1.2911001
【0081】ステップS5では、絶対値化された係数デ
ータとこの仮の代表値A1の差分を求め、最も近い仮の
代表値にグループ分けがなされる。さらに、グループ毎
に平均値が算出され、仮の代表値B1が設定される。こ
の3つからなる仮の代表値B1を以下に示す。 (仮の代表値B1):0.0、0.2476958、
1.2911001
【0082】ステップS6では、仮の代表値Bがnn+
1個あるか否かが判断される。ここで、仮の代表値B1
の数は、8個ではないので、ステップS6からステップ
S8へ制御が移る。ステップS8では、絶対値化された
係数データと仮の代表値B1の差分を求め、最も近い仮
の代表値にグループ分けがなされる。さらに、グループ
内の絶対値化された係数データと仮の代表値B1との誤
差が最も大きくなる仮の代表値B1に対して±0.00
01を加算する。この例では、0.0が最も大きな誤差
を含む仮の代表値となるため、0.0に±0.0001
を加算する。これらを加えて、仮の代表値A2が設定さ
れる。4つからなる仮の代表値A2を以下に示す。 (仮の代表値A2):−0.0001000、0.00
01000、0.2476958、1.2911001
【0083】ステップS5では、上述と同様の処理が施
され、仮の代表値B2が設定される。4つからなる仮の
代表値B2を以下に示す。 (仮の代表値B2):0.0、0.0451408、
0.273237、1.2911001
【0084】ステップS6を介してステップS8へ制御
が移り、ステップS8では、上述と同様の処理が施さ
れ、仮の代表値A3が設定される。5つからなる仮の代
表値A3を以下に示す。 (仮の代表値A3):0.0、0.0451408、
0.2729237、0.2731237、1.291
1001
【0085】ステップS5では、上述と同様の処理が施
され、仮の代表値B3が設定される。5つからなる仮の
代表値B3を以下に示す。 (仮の代表値B3):0.0、0.0573309、
0.2224048、0.4754994、1.291
1001
【0086】ステップS6を介してステップS8へ制御
が移り、ステップS8では、上述と同様の処理が施さ
れ、仮の代表値A4が設定される。6つからなる仮の代
表値A4を以下に示す。 (仮の代表値A4):0.0、0.0572309、
0.0574309、0.2224048、0.475
4994、1.2911001
【0087】ステップS5では、上述と同様の処理が施
され、仮の代表値B4が設定される。6つからなる仮の
代表値B4を以下に示す。 (仮の代表値B4):0.0、0.0422193、
0.0876851、0.2224048、0.475
4994、1.2911001
【0088】ステップS6を介してステップS8へ制御
が移り、ステップS8では、上述と同様の処理が施さ
れ、仮の代表値A5が設定される。7つからなる仮の代
表値A5を以下に示す。 (仮の代表値A5):0.0、0.0422193、
0.0876851、0.2223048、0.222
5048、0.4754994、1.2911001
【0089】ステップS5では、上述と同様の処理が施
され、仮の代表値B5が設定される。7つからなる仮の
代表値B5を以下に示す。 (仮の代表値B5):0.0、0.0431226、
0.0999556、0.1957085、0.249
1012、0.4754994、1.2911001
【0090】ステップS6を介してステップS8へ制御
が移り、ステップS8では、上述と同様の処理が施さ
れ、仮の代表値A6が設定される。8つからなる仮の代
表値A6を以下に示す。 (仮の代表値A6):0.0、0.0430226、
0.0432226、0.0999556、0.195
7085、0.2491012、0.4754994、
1.2911001
【0091】ステップS5では、上述と同様の処理が施
され、仮の代表値B6が設定される。8つからなる仮の
代表値B6を以下に示す。 (仮の代表値B6):0.0、0.0306769、
0.0555683、0.0999556、0.195
7085、0.2491012、0.4754994、
1.2911001
【0092】ステップS6では、仮の代表値B6の数が
8つ有るか否かが判断されるため、ステップS7へ制御
が移る。以下に8つからなる仮の代表値B6とそのグル
ープに含まれる17個の係数データの番号を示す。
【0093】 『0』 1.2911001・・・〔8〕 『1』 0.4754994・・・〔12〕 『2』 0.2491012・・・〔7〕
〔9〕 『3』 0.1957085・・・〔2〕〔4〕 『4』 0.0999556・・・
〔0〕〔6〕 『5』 0.0555683・・・〔5〕〔10〕〔14〕 『6』 0.0306769・・・〔11〕〔13〕〔15〕〔16〕 『7』 0.0000000・・・〔1〕〔3〕
【0094】ステップS7では、仮の代表値B6から
0.0が取り除かれ最終的な代表値として決定される。
【0095】これによって、17個の係数データが7個
の仮の代表値B6(仮の統合係数データ)のどのグルー
プに含まれているかが判断される。そのグループに含ま
れる係数データは、係数データ同士まとめることができ
るので、係数データに対応するSD画素データもまとめ
ることができ、統合画素データを作成することができ
る。どのグループに含まれるか、言い換えればどの仮の
代表値Bと掛け合わされるかの情報および係数データの
プラス/マイナスの符号からなる付加コードデータが生
成される。
【0096】この付加コードデータが記憶されたタップ
縮退ROMが、既に説明した図1中のタップ縮退ROM
7およびこれから説明を行う図9中のタップ縮退ROM
49に相当する。
【0097】さて、上述のように作成されたメモリ32
に格納されたデータは、係数データであり、統合係数デ
ータでなはい。図8のフローチャートにより最終的に求
められた仮の統合係数データを統合係数データとして、
使用することも可能だが、ここでは、より最適な統合係
数データを生成するためのプロセスに入る。
【0098】図9に示すように、まず入力端子41を介
してHDデータが供給される。供給されるHDデータの
垂直方向の画素を垂直方向間引きフィルタ42によりフ
ィールド内の垂直方向の周波数が1/2になるように間
引き処理され、さらに水平間引きフィルタ43により、
HDデータの水平方向の画素が間引き処理される。垂直
間引きフィルタ42は、垂直間引きフィルタ22と、水
平間引きフィルタ42は、水平間引きフィルタ23と同
じものである。
【0099】このように作成されたSD画素データは、
領域切り出し回路44、46および50に供給される。
これら図9中の回路のほとんどは、図8中の相当する部
分と全く同じ働きをするので、その部分に関しては説明
を省略する。
【0100】さて、クラスコード発生回路48は、クラ
スコードclass をタップ縮退ROM49と正規方程式加
算回路52に出力する。タップ縮退ROM49は、タッ
プ縮退ROM7と全く同じものであり、上述した図8に
より作成される。タップ縮退ROM49からは、供給さ
れたクラスコードclass に応じて付加コードデータが読
み出される。この付加コードデータは、上述したように
SD画素データを統合するための情報およびプラス/マ
イナスの符号からなり、タップ縮退ROM49からタッ
プ縮退回路51へ供給される。
【0101】一方、領域切り出し回路50に供給された
SD信号は、推定演算に使用するSD画素データが切り
出される。領域切り出し回路50は、具体的には、先に
説明した領域切り出し回路9と同一のものであり、動き
クラスmv-classに応じて、線形推定式に必要なSD画素
データを切り出す働きをする。領域切り出し回路50の
出力は、タップ縮退回路51へ供給される。
【0102】タップ縮退回路51では、供給された付加
コードデータに応じて切り出されたSD画素データが統
合画素データに統合される。具体的には、上述したよう
にまとめることが可能なSD画素データに対して符号を
付加し、加算することによって、統合画素データが生成
される。生成された統合画素データは、正規方程式加算
回路52に供給される。
【0103】正規方程式加算回路52、予測係数決定回
路53およびメモリ54の働きについては既に詳しく述
べた正規方程式加算回路30、予測係数決定回路31お
よびメモリ32と全く同様なので説明は省略する。
【0104】以上のようにトレーニングを行った結果、
メモリ54には、クラス毎に注目HDデータyを推定す
るための、統計的にもっとも真値に近い推定値ができる
予測係数(統合係数データ)が格納される。以上の処理
により、線形推定式により、SD画素データからHDデ
ータを作成するための統合係数データの学習が終了す
る。このメモリ54が図1で使用されるROMテーブル
8である。
【0105】上述した一実施例における推定演算回路1
1の周辺のタップ縮退を適用しない既存の場合の構成を
図10に示す。被乗数レジスタ61から被乗数として、
例えばSDデータが積和器64へ供給される。このSD
データに基づいたアドレスがアドレスコントロール回路
62から乗数メモリ63へ供給される。乗数メモリ63
では、供給されたアドレスに応答する、例えば係数デー
タが読み出され、その係数データは、積和器64へ供給
される。積和器64では、上述した式(1)に示される
ように積和演算が実行され、その演算結果は、出力端子
65から出力される。
【0106】次に、上述した一実施例におけるタップ縮
退を含む具体的構成の他の例を図11に示す。この図1
1に示す各ブロックは、図1に示すブロックと以下に示
すように対応している。アドレスコントロール回路72
はクラスコード発生回路6に対応し、コントロールメモ
リ73はタップ縮退ROM7に対応し、タップ縮退演算
回路74はタップ縮退回路10に対応し、乗数メモリ7
5はROMテーブル8に対応し、積和器76は推定演算
回路11に対応している。
【0107】被乗数レジスタ71から被乗数として、例
えばSDデータがタップ縮退演算回路74へ供給され
る。このSDデータに基づいてアドレスコントロール回
路72からアドレスがコントロールメモリ73および乗
数メモリ75へ供給される。コントロールメモリ73で
は、供給されたアドレスに応答して蓄えられたデータが
タップ縮退演算回路74へ供給される。
【0108】タップ縮退演算回路74は、このデータに
よって制御される。そのタップ縮退演算回路74では、
供給されたSDデータを、例えば25個のSDデータか
ら9個のSDデータへ縮退され、積和器76へ供給され
る。乗数メモリ75では、アドレスコントロール回路7
2からのアドレスによって選択された係数データが積和
器76へ供給される。積和器76では、上述した式
(1)に示されるように積和演算が実行され、その演算
結果は、出力端子77から出力される。
【0109】ここで、タップ縮退演算回路74に用いら
れた具体的な回路図を図12に示す。被乗数レジスタ7
1からタップ縮退演算回路74に供給されたN個のSD
データDi (1≦i≦N)は、入力端子811 〜81N
を介してレジスタ821 〜82N へ供給される。N個の
SDデータDi は、レジスタ821 〜82N を介して出
力され、K組のセレクタ831 〜83K (K<N)へ供
給される。セレクタ831 〜83K では、予め最適化さ
れた結果に応じてSDデータDi が選択される。例え
ば、図に示すようにセレクタ831 〜83K では、4入
力の何れかのパスが選択される。選択されたSDデータ
i は、スルー/2の補数回路841 〜84K へ供給さ
れる。
【0110】スルー/2の補数回路841 〜84K
は、供給される制御信号に応じてSDデータDi に対し
て何も処理をすることなく通過させるか、または2の補
数に変換する処理が実行される。2の補数への変換は、
SDデータDi のビットの1/0を反転させ、LSBに
`1' を付加する処理である。このとき、2の補数に変
換するか否かを選択する必要がない場合、セレクタ83
1 〜83K からの出力をレジスタ851 〜85K に直結
する場合もあり得る。スルー/2の補数回路841 〜8
K の出力は、レジスタ851 〜85K を介して演算部
へ供給される。
【0111】レジスタ851 からのデータS1 は、レジ
スタ86、87および88からなる演算部を介して出力
端子89から縮退データR1 として出力される。この演
算部では、タイミングを合わせのレジスタから構成さ
れ、供給されたデータS1 は、何も処理が施されること
なく出力される。レジスタ852 および853 からのデ
ータS2 およびS3 は、加算器90において、加算され
る。その加算結果は、レジスタ91、92および93を
介して出力端子94から縮退データR2 として出力され
る。この演算部では、2つのデータS2 およびS3 の加
算がなされる。
【0112】加算器95では、2つのデータSが加算さ
れ、レジスタ96を介して加算器99へ供給される。加
算器97では、1つまたは2つのデータSが加算され、
レジスタ98を介して加算器99へ供給される。加算器
99では、既に加算された2つのデータが加算され、そ
の加算結果は、レジスタ100および101を介して出
力端子102から縮退データR3 として出力される。こ
の演算部では、3つまたは4つのデータSの加算がなさ
れる。
【0113】加算器103では、2つのデータSが加算
され、レジスタ104を介して加算器107へ供給され
る。加算器105では、2つのデータSが加算され、レ
ジスタ106を介して加算器107へ供給される。加算
器107では、既に加算された2つのデータが加算さ
れ、その加算結果は、レジスタ108を介して加算器1
15へ供給される。
【0114】加算器109では、1つまたは2つのデー
タSが加算され、レジスタ110を介して加算器113
へ供給される。加算器111では、1つまたは2つのデ
ータSが加算され、レジスタ112を介して加算器11
3へ供給される。この加算器111では、データが供給
されず加算結果の出力がない場合もある。加算器113
では、既に加算された2つのデータが加算され、その加
算結果は、レジスタ114を介して加算器115へ供給
される。
【0115】加算器115では、レジスタ108および
114から供給される2つのデータが加算され、その加
算結果は、レジスタ116を介して出力端子117から
縮退データRM として出力される。この演算部では、5
つ以上、8つ以下のデータSの加算がなされる。
【0116】このように、データD1 〜DN は、セレク
タ831 〜83K によって選択され、データS1 〜SK
として、何種類かの入力数を持った加算器(演算部)に
供給される。この演算部の入力数は、K個あり、セレク
タと演算部の接続も、どのタップを接続して何個の加算
演算をしたらよいか最適化された結果接続されている。
そして、最終的にNタップのフィルタとほぼ等価となる
縮退データR1 〜RMを得ることができる。ただし、タ
ップ数の関係は、M<K<Nとする。
【0117】図13および図14は、乗算器を備えた積
和器76の構成例であり、ここでは、4タップの場合を
例にしている。大きく分けて、図13に示すように、被
乗数を順次供給することによってパイプラインで積和演
算を行う場合と、図14に示すように、被乗数を同時に
供給し、パラレルで加算を行う場合とに大別される。こ
の発明は、図14に示す構成からなる。
【0118】まず、図13の積和演算回路から説明す
る。入力端子121から供給される被乗数(画素デー
タ)は、レジスタ122を介して乗算器1251 〜12
4 へ供給される。入力端子1231 〜1234 から供
給される乗数(係数)は、それぞれレジスタ1241
1244 を介して乗算器1251 〜1254 へ供給され
る。乗算器1251 〜1254 では、被乗数と乗数の乗
算が実行され、その乗算結果は、レジスタ1261 〜1
264 へ供給される。レジスタ1261 からのデータ
は、レジスタ1271 を介して加算器1281 へ供給さ
れる。加算器1281では、レジスタ1271 からのデ
ータとレジスタ1262 からの1サンプリング後のデー
タとが加算される。
【0119】加算器1281 からの加算出力は、レジス
タ1272 を介して加算器1282へ供給される。加算
器1282 では、レジスタ1272 からのデータとレジ
スタ1263 からの1サンプリング後のデータとが加算
される。加算器1282 からの加算出力は、レジスタ1
273 を介して加算器1283 へ供給される。加算器1
283 では、レジスタ1273 からのデータとレジスタ
1264 からの1サンプリング後のデータとが加算され
る。加算器1283 からの加算出力は、レジスタ127
4 を介して出力端子129から出力される。
【0120】次に、この実施例において積和器76に適
用可能な構成例を図14に示す。入力端子1311 〜1
314 から被乗数(画素データ)が供給され、その被乗
数は、レジスタ1321 〜1324 を介して乗算器13
1 〜1354 へ供給される。入力端子1331 〜13
4 から乗数(係数)が供給され、その被乗数は、レジ
スタ1341 〜1344 を介して乗算器1351 〜13
4 へ供給される。乗算器1351 〜1354 では、被
乗数と乗数の乗算が行われ、その乗算結果は、それぞれ
レジスタ1361 〜1364 を介して加算器1371
よび1372 へ供給される。
【0121】加算器1371 では、レジスタ1361
よび1362 からのデータが加算され、その加算結果
は、レジスタ1381 を介して加算器139へ供給され
る。加算器1372 では、レジスタ1363 および13
4 からのデータが加算され、その加算結果は、レジス
タ1382 を介して加算器139へ供給される。加算器
139では、レジスタ1381 および1382 からのデ
ータが加算され、その加算結果は、レジスタ140を介
して出力端子141から出力される。
【0122】なお、この実施例の説明では、空間波形を
少ないビット数でパターン化する情報圧縮手段として、
ADRCを設けることにしたが、これはほんの一例であ
り、信号波形のパターンの少ないクラスで表現できるよ
うな情報圧縮手段であれば何を設けるかは自由であり、
例えばDPCM(Differential Pulse Code Modulatio
n)やVQ(Vector Quantization )等の圧縮手段を用
いても良い。
【0123】
【発明の効果】この発明に依れば、もともとの類似の係
数データを持つ、SD画像データを予め統合すること
で、見かけ上の画素数を減らすことで、変換性能を保っ
たままコンパクトな推定演算回路および係数ROMを実
現することができる。
【0124】さらに、この発明に依れば、乗数メモリと
積和器のハード規模をかなり大きく削減することができ
るため、大幅にハード規模を削減できる。また、タップ
縮退は、本来Nタップのフィルタ演算をMタップ(M<
N)のフィルタ演算にほぼ等価的に置き換え、入力が画
像データであるため、乗数が画像の特性を反映した数値
になっており、タップ縮退を行っても等価な演算が行え
るようタップ縮退回路を構成できることによって、本来
の性能とほぼ等価的なデータが得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る画像情報変換装置の一実施例の
ブロック図である。
【図2】SDデータとHDデータの位置関係を説明する
ための略線図である。
【図3】SDデータとHDデータの位置関係を説明する
ための略線図である。
【図4】空間クラス分類に使用するデータを説明するた
めの略線図である。
【図5】動きクラス分類に使用するデータを説明するた
めの略線図である。
【図6】推定演算に使用する画素を説明するための略線
図である。
【図7】補正データテーブルを作成する時の説明のため
の略線図である。
【図8】この発明に係るタップ縮退の一例のフローチャ
ートである。
【図9】補正データテーブルを作成する時の説明のため
の略線図である。
【図10】積和演算回路の一例である。
【図11】この発明に係る積和演算回路の一実施例であ
る。
【図12】この発明に係るタップ縮退演算回路の一例の
回路図である。
【図13】この発明に係る積和演算回路の一例の回路図
である。
【図14】この発明に係る積和演算回路の一例の回路図
である。
【図15】従来の画像情報変換装置の回路図である。
【図16】従来の画像情報変換装置の要部の回路図であ
る。
【図17】従来の画像変換装置における画像情報変換装
置の例のブロック図である。
【符号の説明】
2、4、9・・・領域切り出し回路、3・・・ADRC
回路、5・・・動きクラス決定回路、6・・・クラスコ
ード発生回路、7・・・タップ縮退ROM、8・・・R
OMテーブル、10・・・タップ縮退回路、11・・・
推定演算回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のディジタル画像信号を、より画素
    数の多い第2のディジタル画像信号に変換するようにし
    た画像情報変換装置において、 上記第1のディジタル画像信号から所定の位置の上記第
    1のディジタル画像信号を切り出す画素切り出し手段
    と、 上記画素切り出し手段により切り出された上記第1のデ
    ィジタル画像信号のレベル分布のパターンを検出し、上
    記パターンに基づいて推定しようとする上記第2のディ
    ジタル画像信号が属するクラスを決定してクラス情報を
    出力するクラス決定手段と、 上記クラス情報毎に、類似する係数データに対応して上
    記第1のディジタル画像信号の複数のタップのデータを
    より少ないタップのデータに統合するタップ縮退手段
    と、 線形推定式の係数データを上記クラス情報毎に記憶する
    係数データ記憶手段と、 上記統合された第1のディジタル画像信号と上記係数デ
    ータとを線形推定式を用いて上記第2のディジタル画像
    信号を推定する推定手段とからなることを特徴とする画
    像情報変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像情報変換装置にお
    いて、 上記第1のディジタル画像信号からNタップのデータを
    出力するNタップレジスタと、 上記Nタップを上記Nタップより短いLタップへ縮退す
    るタップ縮退手段と、 上記タップ縮退手段を制御するクラス決定手段と、 上記係数データと上記Lタップとを用いて積和演算を実
    行する推定手段とからなることを特徴とした画像情報変
    換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像情報変換装置にお
    いて、 上記タップ縮退手段は、 予め求められた付加コードデータに従って、上記第1の
    ディジタル画像信号のタップのデータを統合するように
    なされていることを特徴とする画像情報変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像情報変換装置にお
    いて、 上記n個の係数データを絶対値化するステップと、 上記n個の係数データの平均値を算出するステップと、 上記n個の係数データの最大値を算出するステップと、 上記平均値、上記最大値および基準値を第1の代表値と
    して設定するステップと、 絶対値化された上記n個の係数データを上記第1の代表
    値に応じたグループに分類し、分類された第1のグルー
    プ毎に平均値を算出し、上記第1のグループ毎の平均値
    を第2の代表値として設定するステップと、 上記第2の代表値の数が上記nn+1個か否かを判断す
    るステップと、 上記第2の代表値の数が上記nn+1個でないと判断さ
    れた場合、絶対値化された上記n個の係数データを上記
    第2の代表値に応じたグループに分類し、分類された第
    2のグループ毎に平均値を算出し、絶対値化された上記
    n個の係数データと、上記第2のグループ毎の平均値と
    の誤差の最大となる上記第2のグループの平均値を2つ
    に分けるために、定数を加減算することによって算出さ
    れた値および上記第2のグループ毎の平均との誤差の最
    大となる値を除く上記第2のグループ毎の平均値を第1
    の代表値として再設定するステップと、 上記第2の代表値の数が上記nn+1個であると判断さ
    れた場合、上記第2の代表値から上記基準値が取り除か
    れたnn個の第2の代表値が上記nn個の係数データと
    して出力されるステップとからなる処理に基づいて、上
    記付加コードデータを生成することを特徴とする画像情
    報変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の画像情報変換装置にお
    いて、 上記基準値は、上記第1の代表値から上記第2の代表値
    へ設定する場合、および上記第2の代表値から上記第1
    の代表値へ再設定する場合においても変更しないことを
    特徴とする画像情報変換装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の画像情報変換装置にお
    いて、 上記基準値は、0とし、 上記0は、グループ毎の平均値および/または定数を加
    減算することによって、変更されることがないことを特
    徴とする画像信号変換装置。
  7. 【請求項7】 第1のディジタル画像信号を、より画素
    数の多い第2のディジタル画像信号に変換するようにし
    た画像情報変換方法において、 上記第1のディジタル画像信号から所定の位置の上記第
    1のディジタル画像信号を切り出すステップと、 切り出された上記第1のディジタル画像信号のレベル分
    布のパターンを検出し、上記パターンに基づいて推定し
    ようとする上記第2のディジタル画像信号が属するクラ
    スを決定してクラス情報を出力するステップと、 上記クラス情報毎に、類似する係数データに対応して上
    記第1のディジタル画像信号の複数のタップのデータを
    より少ないタップのデータに統合するステップと、 線形推定式の係数データを上記クラス情報毎に記憶する
    ステップと、 上記統合された第1のディジタル画像信号と上記係数デ
    ータとを線形推定式を用いて上記第2のディジタル画像
    信号を推定するステップとからなることを特徴とする画
    像情報変換方法。
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