JPH1092849A - リードフレーム搬送方法及びリードフレーム搬送装置 - Google Patents

リードフレーム搬送方法及びリードフレーム搬送装置

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JPH1092849A
JPH1092849A JP14894897A JP14894897A JPH1092849A JP H1092849 A JPH1092849 A JP H1092849A JP 14894897 A JP14894897 A JP 14894897A JP 14894897 A JP14894897 A JP 14894897A JP H1092849 A JPH1092849 A JP H1092849A
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昇 岡村
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要 長峰
Katsunori Hirata
勝則 平田
Kazuo Hirai
和雄 平井
Hirosaku Ono
啓作 大野
Akira Miyazaki
章 宮崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リードフレーム搬送方法及び搬送装置におい
て、リードフレームを確実にクランプして搬送すると共
に、リードフレームを搬送レールに沿って搬送する際
に、そのリードフレームが搬送レールによって傷を付け
られ難くする。 【解決手段】 一対の搬送レール9a、9bの側方に、
第1及び第2の押圧ユニット103、104を配置す
る。リードフレーム2を前記1対の搬送レールに沿って
搬送する際、前記リードフレーム2の側縁部2bを、前
記第1及び第2の押圧ユニット103、104により、
該リードフレーム2の表面及び裏面の両側からこの両面
に対してほぼ垂直方向に押圧してクランプする。また、
前記リードフレーム2において、前記クランプした側の
側縁部2bを、一方の搬送レール9bから所定高さ浮か
せて搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリードフレーム搬送
方法及びリードフレーム搬送装置の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】リードフレームにダイを実装するダイボ
ンディング工程は、1対の搬送レール上に位置決めされ
たリードフレームの所定箇所に、ボンドを塗布し、その
上にダイを載せることにより、行われる。そして、その
前工程として、マガジンに積載されたリードフレーム
が、前記1対の搬送レールへ移載され、この搬送レール
上に載置されたリードフレームがディスペンサ側へ搬送
される。
【0003】また、ダイボンディングを終了したリード
フレームは同搬送レールに沿って次工程へ搬送される。
【0004】搬送の際にリードフレームを保持するユニ
ット(機構)について図面を参照しながら説明する。
【0005】図4はリードフレームの外観図、図5は従
来のリードフレーム搬送装置におけるリードフレーム保
持手段の構成を示した断面図である。
【0006】図5において、ユニット1は、リードフレ
ーム2の側縁部2aをクランプするものである。リード
フレーム2は、図4に示すように、左右の側縁部に各
々、複数個(同図では各5個)のピン孔101が列状に
設けられている。この複数個のピン孔101には、ダイ
ボンディング工程において、各々、図示しないピンが挿
入されて、リードフレーム2の左右位置が位置決めされ
る。
【0007】3はユニットボックス4に支持されるソレ
ノイド、5はソレノイド3のプランジャであり、プラン
ジャ5の先端部は、揺動レバー6の左方上部に当接して
いる。この揺動レバー6は、軸支部7によりユニットボ
ックス4に時計方向(矢印θ1方向)又は反時計方向
(矢印θ2方向)に揺動自在に支持される。
【0008】また、8は、上面が搬送レール9bの上面
9eと面一(同一高さ)となるように、ユニットボック
ス4に取り付けられる下受板、10は下端部がこの下受
板8に取り付けられ、上端部が揺動レバー6の左方下部
に取り付けられて、同左方下部を上方に付勢するばねで
ある。また、揺動レバー6の右方下部は、かぎ形に下向
きに屈曲している。
【0009】そして、プランジャ5を引く方向にソレノ
イド3を作動させると、前記ばね10のばね力により、
揺動レバー6の先端部6aを時計方向(θ1方向)に回
動させて、その先端部6aによりリードフレーム2の側
縁部を下方に押圧し、これにより、前記揺動レバー6の
先端部6aと前記下受板8との間に、リードフレーム2
の側縁部2aをクランプするようにしている。
【0010】一方、ソレノイド3の前記作動を解除する
と、プランジャ5がばね10のばね力に抗してもとの長
さに伸びて、揺動レバー6が反時計方向(θ2方向)に
揺動することにより、リードフレーム2の側縁部2aの
前記クランプ状態が解除される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近、リー
ドフレームとして、図6(a)及び(b)に示すよう
に、銅(Cu)製のリードフレームの周囲全面にニッケ
ル(Ni)及びパラジウム(Pd)、又はNi、Pd及
び金(Au)を積層した形でメッキされるものがある。
【0012】このようなリードフレームは従来の鉄(F
e)製(いわゆる「42アロイ」と呼ばれるもの)のリ
ードフレームに比してその表面が極めて滑らかであり、
その搬送時においてリードフレームを確実にクランプで
きず、ダイボンディング工程の歩留まりが悪化する事態
が生じる。
【0013】また、最上層に金層がメッキされたリード
フレームの場合には、その金層は軟性であるが故に、リ
ードフレームを1対の搬送レールに沿って搬送する過程
で、そのリードフレーム裏面の金層が搬送レールとの接
触によって傷付けられ易く、完成製品に影響が生じる。
更に、リードフレーム裏面の金層が搬送レールとの接触
によって削られて微細な“かす”が生じ、このかすがピ
ン孔101を塞ぐことがある。ピン孔101が塞がる
と、ダイボンディング工程でのリードフレームの位置決
めに不具合が生じ、正常稼働を確保するために装置を停
止させる必要もあって、装置の稼働率の低下を招く欠点
が生じる。
【0014】本発明の目的は、表面が滑らかに形成され
たリードフレームを確実にクランプして搬送する搬送方
法及び装置、並びにリードフレームに傷が付き難い搬送
方法及び装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のリードフレーム搬送方法及び搬送装置は、
リードフレームの一方の側縁部を表裏の両面からクラン
プする。
【0016】また、他の発明のリードフレーム搬送方法
及び搬送装置は、搬送レールに沿ってリードフレームを
搬送する際、そのリードフレームの一方の側縁部を搬送
レールからその上方に浮かせた状態で搬送する。
【0017】具体的に、請求項1記載の発明は、最上層
にパラジウム層又は金層がメッキされたリードフレーム
を搬送するリードフレーム搬送方法であって、前記リー
ドフレームの側縁部を、該リードフレームの表面及び裏
面の両側からこの両面に対してほぼ垂直方向に押圧して
クランプし、その後、前記クランプしたリードフレーム
を目的位置に向って搬送することを特徴とする。
【0018】また、請求項2記載の発明は、最上層にパ
ラジウム層又は金層がメッキされたリードフレームを1
対の搬送レールに沿って搬送するリードフレーム搬送方
法であって、前記リードフレームが持つ左側及び右側の
両側縁部のうち一方の側縁部を前記1対の搬送レールの
うち一方の搬送レール上に載置し、一方、前記リードフ
レームの他方の側縁部を、前記1対の搬送レールのうち
他方の搬送レールの上方に任意の高さ浮かせると共に、
前記リードフレームの前記他方の側縁部をクランプし、
その後、前記クランプしたリードフレームを目的位置に
向って搬送することを特徴とする。
【0019】更に、請求項3記載の発明は、最上層にパ
ラジウム層又は金層がメッキされたリードフレームを1
対の搬送レールに沿って搬送するリードフレーム搬送方
法であって、前記リードフレームが持つ左側及び右側の
両側縁部のうち一方の側縁部を前記1対の搬送レールの
うち一方の搬送レール上に載置し、一方、前記リードフ
レームの他方の側縁部を、前記1対の搬送レールのうち
他方の搬送レールの上方に任意の高さ浮かせると共に、
前記リードフレームの前記他方の側縁部を、該リードフ
レームの表面及び裏面の両側からこの両面に対してほぼ
垂直方向に押圧してクランプし、その後、前記クランプ
したリードフレームを目的位置に向って搬送することを
特徴とする。
【0020】加えて、請求項4記載の発明は、表面が滑
らかに形成されたリードフレームを1対の搬送レールに
沿って搬送するリードフレーム搬送方法であって、前記
リードフレームが持つ左側及び右側の両側縁部のうち一
方の側縁部を前記1対の搬送レールのうち一方の搬送レ
ール上に載置し、一方、前記リードフレームの他方の側
縁部を、前記1対の搬送レールのうち他方の搬送レール
の上方に任意の高さ浮かせると共に、前記リードフレー
ムの前記他方の側縁部を、該リードフレームの表面及び
裏面の両側からこの両面に対してほぼ垂直方向に押圧し
てクランプし、その後、前記クランプしたリードフレー
ムを目的位置に向って搬送することを特徴とする。
【0021】更に加えて、請求項5記載の発明のリード
フレーム搬送装置は、最上層にパラジウム層又は金層が
メッキされたリードフレームが載置可能に形成された1
対の搬送レールと、前記リードフレームの側縁部を、該
リードフレームの表面及び裏面の両側からこの両面に対
してほぼ垂直方向に押圧してクランプする押圧ユニット
と、前記押圧ユニットを前記1対の搬送レールに沿って
目的位置に向って移動させる移動手段とを備えたことを
特徴とする。
【0022】また、請求項6記載の発明のリードフレー
ム搬送装置は、最上層にパラジウム層又は金層がメッキ
されたリードフレームが載置可能に形成された1対の搬
送レールと、前記リードフレームが持つ左側及び右側の
両側縁部のうち一方の側縁部が前記1対の搬送レールの
うち一方の搬送レール上に載置された状態で、前記リー
ドフレームの他方の側縁部を、前記1対の搬送レールの
うち他方の搬送レールの上方に任意の高さ浮かせてクラ
ンプする押圧ユニットと、前記押圧ユニットを前記1対
の搬送レールに沿って目的位置に向って移動させる移動
手段とを備えたことを特徴とする。
【0023】更に、請求項7記載の発明のリードフレー
ム搬送装置は、最上層にパラジウム層又は金層がメッキ
されたリードフレームが載置可能に形成された1対の搬
送レールと、前記リードフレームが持つ左側及び右側の
両側縁部のうち一方の側縁部が前記1対の搬送レールの
うち一方の搬送レール上に載置された状態で、前記リー
ドフレームの他方の側縁部を、前記1対の搬送レールの
うち他方の搬送レールの上方に任意の高さ浮かせて、こ
の他方の側縁部を、該リードフレームの表面及び裏面の
両側からこの両面に対してほぼ垂直方向に押圧してクラ
ンプする押圧ユニットと、前記押圧ユニットを前記1対
の搬送レールに沿って目的位置に向って移動させる移動
手段とを備えたことを特徴とする。
【0024】加えて、請求項8記載の発明のリードフレ
ーム搬送装置は、表面が滑らかに形成されたリードフレ
ームが載置可能に形成された1対の搬送レールと、前記
リードフレームが持つ左側及び右側の両側縁部のうち一
方の側縁部が前記1対の搬送レールのうち一方の搬送レ
ール上に載置された状態で、前記リードフレームの他方
の側縁部を、前記1対の搬送レールのうち他方の搬送レ
ールの上方に任意の高さ浮かせて、この他方の側縁部
を、該リードフレームの表面及び裏面の両側からこの両
面に対してほぼ垂直方向に押圧してクランプする押圧ユ
ニットと、前記押圧ユニットを前記1対の搬送レールに
沿って目的位置に向って移動させる移動手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0025】更に加えて、請求項9記載の発明は、前記
請求項5、6、7又は8記載のリードフレーム搬送装置
において、前記1対の搬送レールのうち、前記リードフ
レームの前記押圧ユニットによりクランプされない側縁
部が載置される搬送レールには、このリードフレームの
側縁部の端面が当接する段差部が形成されることを特徴
とする。
【0026】以上の構成により、請求項1及び請求項5
記載の発明では、リードフレームの一方の側縁部が、そ
の表裏両面から垂直に押圧されてクランプされるので、
従来に比して確実にクランプされる。従って、リードフ
レームの表面がパラジウム層又は金層にメッキされてそ
の表面が滑らかであっても、このリードフレームを目的
位置に向って良好に搬送できる。
【0027】また、請求項2及び請求項6記載の発明で
は、リードフレームの一方の側縁部は一対の搬送レール
のうち一方に載置されるものの、リードフレームの他方
の側縁部が他方の搬送レールよりも所定高さ浮いた状態
で搬送されるので、この他方の側縁部はその下方の搬送
レールと接触せず、従って、搬送時にも、この他方の側
縁部の裏面は傷付くことがない。また、前記他方の側縁
部を浮かせる分、リードフレームの全体は水平面に対し
て所定角度傾斜した状態で搬送されるので、そのリード
フレームの一方の側縁部が前記一方の搬送レールに載置
されていても、この側縁部と搬送レールとの接触面積は
従来に比して小さくなり、その結果、この載置された側
縁部の裏面は従来よりも傷付き難く、また仮に接触によ
り微細なかすが発生しても、そのかすの量は小量であ
り、しかも、その微細なかすがその斜め上方に位置する
ピン孔に入ることは希であり、ピン孔を塞ぐことは滅多
にない。
【0028】更に、請求項3、4、7、8及び9記載の
発明では、前記両発明の作用を合せた作用を奏する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0030】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態のリードフレーム搬送装置を示す平面図、
図2は図1のA−A線断面図である。同各図において、
従来の構成と同等のものは、同一名称及び同一符号を用
いる。
【0031】図1及び図2において、2は、図6(a)
又は(b)に示すように、最上層にパラジウム(Pd)
層、又は金(Au)層がメッキ形成されたリードフレー
ムであって、その厚さは例えば0.2〜0.3mmであ
る。前記リードフレーム2の右側及び左側の両側縁部2
a、2bには、その各側縁に沿って複数個のピン孔10
1が列状に穿設されている。
【0032】9a及び9bは一対の搬送レールであっ
て、一方の搬送レール9aには、前記リードフレーム2
の図2右側の側縁部2aが載置され、他方の搬送レール
9bには、リードフレーム2の図2左側の側縁部2bよ
りも内方の部位が載置される。前記一方の搬送レール9
aには、段差部9cが設けられる。この段差部9cは、
図2に拡大詳示するように、その縦壁面9dにリードフ
レーム2の右側側縁部2aの端面が当接して、リードフ
レーム2の左右位置を位置決める。
【0033】また、102は、前記リードフレーム2を
前記一対の搬送レール9a、9bに沿って移動させる移
動ボックスであって、この移動ボックス102内には、
第1の押圧ユニット103及び第2の押圧ユニット10
4が一体的に設けられる。前記第1の押圧ユニット10
3は、前端部がリードフレーム2の左側側縁部2bの上
方に配置される上側押圧部材103aと、この押圧部材
103aの後端部を上下移動させる駆動源たる第1のエ
アーシリンダー103bとを有する。前記第2の押圧ユ
ニット104も、同様に、先端部がリードフレーム2の
左側側縁部2bの下方に配置される下側押圧部材104
aと、この押圧部材104aの後端部を上下移動させる
第2のエアーシリンダー104bとを有する。
【0034】従って、前記第1及び第2のエアーシリン
ダー103b、104bにより、上側押圧部材103a
を下方に移動させると共に、下側押圧部材104aを上
方に移動させることにより、この両押圧部材でもって、
リードフレーム2の左側側縁部2bを、その表面及び裏
面の両側からこの両面に対してほぼ垂直方向に押圧して
クランプするように構成されている。
【0035】更に、105は前記移動ボックス102の
下部に摺動自在に係合し、この移動ボックス102を搬
送レール9a,9bと平行(矢印N方向)に案内するガ
イドレール、106は前記ガイドレール105の背後に
前記N方向に設けられる送りねじ、107はこの送りね
じ106を駆動するモータ、108は前記送りねじ10
6に螺合する送りナットであって、この送りナット10
8は前記移動ボックス102に連結されている。
【0036】従って、モータ107を駆動すると、移動
ボックス102をガイドレール105に摺接させつつ、
矢印N方向に移動させることができる。これにより、第
1及び第2の押圧ユニット103、104を用いてリー
ドフレーム2の側端部2bをクランプした状態で、移動
ボックス102を1対の搬送レール9a,9bに沿って
移動させることができる。
【0037】前記移動ボックス102、送りねじ10
6、送りナット108、モータ107、ガイドレール1
05により、移動手段109が構成される。
【0038】尚、前記移動ボックス102は、1対の搬
送レール9a、9bの延びる方向と直交する方向に若干
移動可能に配置されると共に、図示しない駆動装置によ
り駆動されて、前記直交方向に移動し、リードフレーム
2の右側側縁部2aの端面を一方の搬送レール9aの段
差部9bの縦壁面9cに当接させる。
【0039】次に、本実施の形態のリードフレーム搬送
装置の動作を説明する。
【0040】先ず、第1及び第2のエアーシリンダー1
03b、104bの作動を解除しておき、上側及び下側
の押圧部材103a、104aを解放した状態にしてお
く。
【0041】そして、1対の搬送レール9a,9b上に
リードフレーム2が載置(供給)されると、第1及び第
2のエアーシリンダー103b、104bを作動させ
て、上側及び下側の押圧部材103a、104aにより
リードフレーム2の左側側縁部2bをその表裏両面から
クランプする。その後、図示しない駆動装置により移動
ボックス102を搬送レール9a、9bと直交する方向
に移動させて、前記リードフレーム2の右側側縁部2a
の端面を搬送レール9aの段差部9cの縦壁面9dに当
接させて、リードフレーム2を左右方向に位置決めす
る。そして、この状態のまま、モータ107を駆動す
る。その結果、移動ボックス102がガイドレール10
5に案内されつつ矢印N方向へ移動して、リードフレー
ム2をクランプした第1及び第2の押圧ユニット10
3,104を、移動ボックス102と一体的に目的位置
に向って移動させる。
【0042】そして、目的位置において、ダイボンディ
ングを行い、前記と同様の要領で、リードフレーム2を
次工程へ搬送する。
【0043】ここに、第1及び第2の押圧ユニット10
3、104を用いて、リードフレーム2の側縁部2bを
その表面及び裏面の両側からほぼ垂直方向に押圧してク
ランプするので、その締付け力が増す。従って、前記リ
ードフレーム2のメッキされた表面が最上層のパラジウ
ム層又は金層により滑らかであっても,このリードフレ
ーム2の側縁部2bを従来に比して確実にクランプで
き、このリードフレーム2を目的位置まで良好に搬送で
きる。
【0044】また、前記リードフレーム2のクランプ
は、リードフレーム2に開設されたピン孔101及びこ
れに係合するピン(図示せず)とは無関係に行うことが
できるので、リードフレーム2の品種の変更により、ピ
ン孔101の配置が変更された場合であっても、ピン孔
101に係合するピンの配置変更を行う必要がなく、柔
軟に対応することができる。
【0045】更に、図示しないが、移動ボックス102
を搬送レール9a、9bの延びる方向(図1のN方向)
に拡張し、第1及び第2の押圧ユニット103,104
の組を1セットとして複数セット設け、これ等を所定間
隔毎に配置して、これ等セットを連動して同時に動作さ
せると、更にリードフレーム2の搬送を迅速に行い得
る。
【0046】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。
【0047】図3は本発明の第2の実施の形態における
リードフレーム搬送装置における搬送状態を示した図で
ある。
【0048】同図において、前記第1の実施の形態と異
なる点は、リードフレーム2の左側の側縁部2bを左側
の搬送レール9bの上面よりも浮かせてクランプさせる
点である。
【0049】搬送装置の構成の相違点は、リードフレー
ム2の搬送に際し、リードフレーム2をクランプする
時、上側及び下側の押圧部材103a、104aによる
側端部2bのクランプ位置を、前記第1の実施の形態と
比較して、左側の搬送レール9bの上面よりも上方に任
意の高さ浮かせた位置に設定するよう、第1及び第2の
エアーシリンダー103b、104bの動作量を予め設
定しておく点である。前記浮かせる任意の高さは、例え
ばリードフレーム2の厚さとほぼ同一値の0.2〜0.
3mmに設定できる。図3では、“浮かせる”という本発
明の特徴点を明確にするために、浮かせる高さを誇張し
て描いている。
【0050】本実施の形態では、リードフレーム搬送装
置は、例えば次の動作を行う。
【0051】すなわち、先ず、第1及び第2のエアーシ
リンダー103b、104bの作動を解除して、上側及
び下側の押圧部材103a、104aを解放した状態に
しておく。
【0052】そして、1対の搬送レール9a,9b上に
リードフレーム2を載置する。次いで、第2のエアーシ
リンダー104bを作動させて、下側の押圧部材104
aを上方に移動させ、リードフレーム2の左側側縁部2
bを左側の搬送レール9bの上面よりも任意の高さ浮か
せる。そして、今度は、第1のエアーシリンダー103
bを作動させて、上側の押圧部材103aを下方に移動
させて、前記下側の押圧部材103bと共働して、リー
ドフレーム2の左側側縁部2bをその表裏両面からほぼ
垂直方向に押圧してクランプする。
【0053】その後、図示しない駆動装置により移動ボ
ックス102を搬送レール9a、9bと直交する方向に
移動させて、前記リードフレーム2の右側側縁部2aの
端面を右側の搬送レール9aの段差部9cの縦壁面9d
に当接させて、リードフレーム2を左右方向に位置決め
する。
【0054】そして、その状態のまま、モータ107を
駆動する。その結果、移動ボックス102がガイドレー
ル105に案内されつつ矢印N方向へ移動して、リード
フレーム2の側端部2bをクランプした第1及び第2の
押圧ユニット103,104を、移動ボックス102と
一体的に目的位置に向って移動させる。
【0055】そして、目的位置において、ダイボンディ
ングを行い、前記と同様の要領で、リードフレーム2を
次工程へ搬送する。
【0056】ここに、リードフレーム2の左側側縁部2
bは、左側の搬送レール9bの上面から任意の高さ浮い
た状態で搬送されるので、その搬送時には、この側縁部
2bの裏面が搬送レール9bによって傷を付けられるこ
とが無い。
【0057】しかも、リードフレーム2の右側の側縁部
2aでは、リードフレーム2が図3から判るように、水
平面に対して傾く分、右側の搬送レール9aとの接触面
積が従来に比して小さくなるので、リードフレーム2の
右側側縁部2aの裏面も傷が付き難いという効果も奏す
る。
【0058】尚、本実施の形態では、先ずリードフレー
ム2の左側側縁部2bを浮かせ、その後に、その左側側
縁部2bをクランプしたが、先に左側側縁部2bを第1
及び第2の押圧ユニット103、104でクランプし、
その後、このクランプを保持したまま、前記両押圧ユニ
ット103、104を用いて、上側及び下側の押圧部材
103a、104aを共に上方に移動させて、リードフ
レーム2の左側側縁部2bを浮かせても良いのは勿論で
ある。
【0059】また、本実施の形態では、第1及び第2の
エアーシリンダー103b、104bを用いて、リード
フレーム2の左側側縁部2bを右側の搬送レール9bの
上面位置よりも上方に浮かせたが、これ等のシリンダー
を用いず、前記側縁部2bを浮かせる専用のシリンダー
を別途設けてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び請求
項5記載の発明によれば、リードフレームの一方の側縁
部を、その表裏両面から垂直に押圧してクランプし、こ
の状態で搬送するので、リードフレームの表面がパラジ
ウム層又は金層にメッキされてその表面が滑らかであっ
ても、このリードフレームを確実にクランプして、目的
位置に向って良好に搬送することができる。
【0061】また、請求項2及び請求項6記載の発明に
よれば、リードフレームの他方の側縁部を搬送レールよ
りも所定高さ浮かせた状態で搬送するので、この他方の
側縁部の裏面を傷付けることを確実に防止できると共
に、前記リードフレームの一方の側縁部と搬送レールと
の接触面積を小さくして、その裏面を傷付き難くでき、
また仮に接触により微細なかすが発生しても、そのかす
の量を小量に制限して、も、その微細なかすがピン孔を
塞ぐことを抑制ないし防止できる。
【0062】更に、請求項3、4、7、8及び9記載の
発明によれば、前記両発明の作用を合せた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すリードフレー
ム搬送装置の平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態のリードフレーム搬
送装置によるリードフレームの搬送状態を示す図であ
る。
【図4】リードフレームの外観を示す図である。
【図5】従来のリードフレーム搬送装置におけるリード
フレーム保持装置の構成を示す断面図である。
【図6】(a)は最上層にパラジウム層がメッキ形成さ
れたリードフレームの構造を模式的に示す断面図、
(b)は最上層に金層がメッキ形成されたリードフレー
ムの構造を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
2 リードフレーム 2a 一方の側縁部 2b 他方の側縁部 9a、9b 搬送レール 9c 段差部 9d 縦壁面 103、104 押圧ユニット 103a 上側押圧部材 104a 下側押圧部材 103b、104b エアーシリンダー 105 ガイドレール 106 送りねじ 107 モータ 108 送りナット 109 移動手段
フロントページの続き (72)発明者 平井 和雄 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 大野 啓作 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 宮崎 章 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最上層にパラジウム層又は金層がメッキ
    されたリードフレームを搬送するリードフレーム搬送方
    法であって、 前記リードフレームの側縁部を、該リードフレームの表
    面及び裏面の両側からこの両面に対してほぼ垂直方向に
    押圧してクランプし、 その後、前記クランプしたリードフレームを目的位置に
    向って搬送することを特徴とするリードフレーム搬送方
    法。
  2. 【請求項2】 最上層にパラジウム層又は金層がメッキ
    されたリードフレームを1対の搬送レールに沿って搬送
    するリードフレーム搬送方法であって、 前記リードフレームが持つ左側及び右側の両側縁部のう
    ち一方の側縁部を前記1対の搬送レールのうち一方の搬
    送レール上に載置し、一方、 前記リードフレームの他方の側縁部を、前記1対の搬送
    レールのうち他方の搬送レールの上方に任意の高さ浮か
    せると共に、 前記リードフレームの前記他方の側縁部をクランプし、 その後、前記クランプしたリードフレームを目的位置に
    向って搬送することを特徴とするリードフレーム搬送方
    法。
  3. 【請求項3】 最上層にパラジウム層又は金層がメッキ
    されたリードフレームを1対の搬送レールに沿って搬送
    するリードフレーム搬送方法であって、 前記リードフレームが持つ左側及び右側の両側縁部のう
    ち一方の側縁部を前記1対の搬送レールのうち一方の搬
    送レール上に載置し、一方、 前記リードフレームの他方の側縁部を、前記1対の搬送
    レールのうち他方の搬送レールの上方に任意の高さ浮か
    せると共に、 前記リードフレームの前記他方の側縁部を、該リードフ
    レームの表面及び裏面の両側からこの両面に対してほぼ
    垂直方向に押圧してクランプし、 その後、前記クランプしたリードフレームを目的位置に
    向って搬送することを特徴とするリードフレーム搬送方
    法。
  4. 【請求項4】 表面が滑らかに形成されたリードフレー
    ムを1対の搬送レールに沿って搬送するリードフレーム
    搬送方法であって、 前記リードフレームが持つ左側及び右側の両側縁部のう
    ち一方の側縁部を前記1対の搬送レールのうち一方の搬
    送レール上に載置し、一方、 前記リードフレームの他方の側縁部を、前記1対の搬送
    レールのうち他方の搬送レールの上方に任意の高さ浮か
    せると共に、 前記リードフレームの前記他方の側縁部を、該リードフ
    レームの表面及び裏面の両側からこの両面に対してほぼ
    垂直方向に押圧してクランプし、 その後、前記クランプしたリードフレームを目的位置に
    向って搬送することを特徴とするリードフレーム搬送方
    法。
  5. 【請求項5】 最上層にパラジウム層又は金層がメッキ
    されたリードフレームが載置可能に形成された1対の搬
    送レールと、 前記リードフレームの側縁部を、該リードフレームの表
    面及び裏面の両側からこの両面に対してほぼ垂直方向に
    押圧してクランプする押圧ユニットと、前記押圧ユニッ
    トを前記1対の搬送レールに沿って目的位置に向って移
    動させる移動手段とを備えたことを特徴とするリードフ
    レーム搬送装置。
  6. 【請求項6】 最上層にパラジウム層又は金層がメッキ
    されたリードフレームが載置可能に形成された1対の搬
    送レールと、 前記リードフレームが持つ左側及び右側の両側縁部のう
    ち一方の側縁部が前記1対の搬送レールのうち一方の搬
    送レール上に載置された状態で、前記リードフレームの
    他方の側縁部を、前記1対の搬送レールのうち他方の搬
    送レールの上方に任意の高さ浮かせてクランプする押圧
    ユニットと、 前記押圧ユニットを前記1対の搬送レールに沿って目的
    位置に向って移動させる移動手段とを備えたことを特徴
    とするリードフレーム搬送装置。
  7. 【請求項7】 最上層にパラジウム層又は金層がメッキ
    されたリードフレームが載置可能に形成された1対の搬
    送レールと、 前記リードフレームが持つ左側及び右側の両側縁部のう
    ち一方の側縁部が前記1対の搬送レールのうち一方の搬
    送レール上に載置された状態で、前記リードフレームの
    他方の側縁部を、前記1対の搬送レールのうち他方の搬
    送レールの上方に任意の高さ浮かせて、この他方の側縁
    部を、該リードフレームの表面及び裏面の両側からこの
    両面に対してほぼ垂直方向に押圧してクランプする押圧
    ユニットと、 前記押圧ユニットを前記1対の搬送レールに沿って目的
    位置に向って移動させる移動手段とを備えたことを特徴
    とするリードフレーム搬送装置。
  8. 【請求項8】 表面が滑らかに形成されたリードフレー
    ムが載置可能に形成された1対の搬送レールと、 前記リードフレームが持つ左側及び右側の両側縁部のう
    ち一方の側縁部が前記1対の搬送レールのうち一方の搬
    送レール上に載置された状態で、前記リードフレームの
    他方の側縁部を、前記1対の搬送レールのうち他方の搬
    送レールの上方に任意の高さ浮かせて、この他方の側縁
    部を、該リードフレームの表面及び裏面の両側からこの
    両面に対してほぼ垂直方向に押圧してクランプする押圧
    ユニットと、 前記押圧ユニットを前記1対の搬送レールに沿って目的
    位置に向って移動させる移動手段とを備えたことを特徴
    とするリードフレーム搬送装置。
  9. 【請求項9】 前記1対の搬送レールのうち、前記リー
    ドフレームの前記押圧ユニットによりクランプされない
    側縁部が載置される搬送レールには、 このリードフレームの側縁部の端面が当接する段差部が
    形成されることを特徴とする請求項5、6、7又は8記
    載のリードフレーム搬送装置。
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