JPH1091635A - 情報処理装置及び記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量の電子情報に対して属性情報を付加する
際の利用者の負担を軽減し、特に簡単な操作で複数の電
子情報に対して同じ属性情報を付加することのできる情
報処理装置及びこのようなプログラムを記録した媒体を
提供する。 【解決手段】 本発明の情報処理装置は、オブジェクト
をその属性情報とともに保存、管理する情報処理装置に
おいて、オブジェクトと属性情報を対応づけて記憶する
記憶手段と、複数のオブジェクトを選択するオブジェク
ト選択手段と、属性情報を選択する属性情報選択手段
と、オブジェクト選択手段により選択された複数のオブ
ジェクトのそれぞれに対して、属性情報選択手段により
選択された属性情報を同時に付加し、各オブジェクトに
対応づけて前記記憶手段に記憶する属性情報付加手段と
を備え、本発明の記録媒体は、上記情報処理装置のよう
にコンピュータを機能させるプログラムを記録する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置及び
記録媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年のコンピュータの急激な普及に伴
い、人々の扱う電子情報の量も急激に増加した。これら
の電子情報を効率よく管理するため、個々の電子情報に
属性情報を付加することが行われている。例えば、デー
タベースの分野においては、管理すべき個々のデータ
（電子情報）に、キーワードなどの検索キーを属性情報
として付加し、この検索キーを用いてデータの検索を行
う。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】電子情報に対して属性
情報を付加する作業は、通常、利用者の手入力により行
われる。このため、大量の電子情報に対して、その各々
に属性情報を付加することは、利用者にとって非常に大
きな負担となっていた。特に複数の電子情報に対して同
じ属性情報を付加したい場合、利用者は、同じ付加作業
を１つ１つ繰り返さなければならず、作業の効率化が望
まれていた。

【０００４】本発明の目的は、大量の電子情報に対して
属性情報を付加する際の利用者の負担を軽減し、特に、
簡便な操作で複数の電子情報に対して同じ属性情報を付
加することのできる情報処理装置及びこのようなプログ
ラムを記録した媒体を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、オブジェクト
をその属性情報とともに保存、管理する情報処理装置に
おいて、オブジェクトと属性情報を対応づけて記憶する
記憶手段と、複数のオブジェクトを選択するオブジェク
ト選択手段と、属性情報を選択する属性情報選択手段
と、オブジェクト選択手段により選択された複数のオブ
ジェクトのそれぞれに対して、属性情報選択手段により
選択された属性情報を同時に付加し、各オブジェクトに
対応づけて前記記憶手段に記憶する属性情報付加手段と
を備えたことを特徴とする。上記の情報処理装置におい
て、前記記憶手段が１つのオブジェクトに対応づけて記
憶する属性情報の数に上限がある場合には、前記オブジ
ェクト選択手段により複数のオブジェクトが選択された
時、これら選択されたオブジェクトに同時に追加できる
属性情報の数を示す表示を行う表示手段をさらに備える
ことが望ましい。具体的には、前記オブジェクト選択手
段により選択された複数のオブジェクトのうち、既に付
加されている属性情報の数が最も多いオブジェクトの属
性情報を、他の選択されたオブジェクトのすべてに共通
して付加されている属性情報と他の選択されたオブジェ
クトのすべてには付加されていない属性情報とで表示方
法を変えて、一覧表示すること等が考えられる。また、
上記の情報処理装置において、前記属性情報選択手段
は、複数の属性情報を同時に選択可能であり、前記属性
情報付加手段は、属性情報選択手段により複数の属性情
報が選択されたときは、オブジェクト選択手段により選
択された複数のオブジェクトのそれぞれに対して、前記
複数の属性情報を同時に付加し、各オブジェクトに対応
づけて前記記憶手段に記憶するようにすることが望まし
い。さらに、本発明の一形態として、コンピュータを、
複数のオブジェクトを選択するオブジェクト選択手段、
属性情報を選択する属性情報選択手段、及び、オブジェ
クト選択手段により選択された複数のオブジェクトのそ
れぞれに対して、属性情報選択手段により選択された属
性情報を同時に付加し、各オブジェクトに対応づけて記
憶手段に記憶する属性情報付加手段として機能させるプ
ログラムを記録した媒体が考えられる。尚、ここで、
「オブジェクト」とは、上記情報処理装置により保存、
管理されるべき主体となる電子情報、例えば、テキスト
や画像データ、又は、これらをまとめたフォルダ等を意
味する。また、「属性情報」とは、これら主体としての
「オブジェクト」に付加される副次的情報、例えば、検
索キー（キーワード、色、形状など）、データの作成
者、作成日付、サイズ、コメント、アイコンなどであ
る。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、添付の図面を用いて、本発
明の情報処理装置の実施形態について説明する。図１
は、本実施形態の情報処理装置（以下システムという）
の構成の概略を示す図である。本システムは、グラフィ
カル・ユーザ・インターフェース（以下、ＧＵＩとい
う）を採用した画像データのデータベース管理システム
を構成する。本システムでは、オブジェクトとしての画
像データに属性情報として検索キーを付加し、この付加
された検索キーを用いて画像データの検索を行えるよう
になっている。尚、画像データベースに用いられる検索
キーとしては、画像の特徴を表すキーワードや色、図形
などがあるが、本システムではキーワードを使用する。
本システムは、中央演算処理装置（以下、ＣＰＵとい
う）を備え、システム全体を制御する制御装置１（コン
ピュータ）を中心として構成される。ディスプレイ２
は、画像あるいは文字などを表示すると共に、操作のた
めの各種画面の表示等を行う。キーボード３及びマウス
４は、各種入力及び指示操作等を行う。フロッピーディ
スクドライブ５ｂは、データを記憶及び保管する媒体で
あるフロッピーディスク５ａへのデータの書き込み及び
読み出しを行う。ハードディスク装置６は、全てのキー
ワードを記憶するメイン辞書、入力される画像データと
その属性情報等を、記憶及び保管する。プリンタ７は、
画像データに基づいて用紙上に画像を形成する。スキャ
ナ８は、シート状の原稿から画像データを読み取る。Ｃ
Ｄ−ＲＯＭドライブ９ｂは、多量の画像データが所定の
フォーマット形式で格納されたＣＤ−ＲＯＭ９ａから画
像データを読み込む。スキャナ８、ＣＤ−ＲＯＭドライ
ブ９ｂにより読み取られた画像データは、ハードディス
ク装置６に入力される。スピーカ１０は、音声出力を行
い、マイクロフォン１１は、音声入力を行う。これらの
装置は、それぞれ接続ケーブルを介して制御装置１と接
続されている。また、図に示す矢印は、本システムにお
けるデータの流れを示す。なお、これらの装置は、制御
装置１に内蔵され一体に形成されても良い。

【０００７】図２は、制御装置１を中心としたブロック
図である。制御装置１は、例えばインテル社製の品番ｉ
８０４８６ＤＸ等のＣＰＵ２０１を中心として構成さ
れ、ＣＰＵ２０１に接続されるデータバス２２０を介し
て、本発明にかかる属性情報（キーワード）付加処理を
実行するプログラムを記憶するＲＯＭ２０３、各種デー
タを記憶するＲＡＭ２０４、画像あるいは文字等の表示
をディスプレイ２に行う表示制御回路２０５、キーボー
ドからの入力を転送制御するキーボード制御回路２０
６、マウス４からの入力を転送制御するマウス制御回路
２０７、フロッピーディスクドライブ５ｂを制御するフ
ロッピーディスクドライブ制御回路２０８、ハードディ
スク装置６を制御するハードディスク制御回路２０９、
プリンタ７への出力を制御するプリンタ制御回路２１
０、スキャナ８を制御するスキャナ制御回路２１１、Ｃ
Ｄ−ＲＯＭドライブ９ｂを制御するＣＤ−ＲＯＭドライ
ブ制御回路２１２、スピーカ１０への音声出力を制御す
るスピーカ制御部２１３、及び、マイクロフォン１１を
制御するマイクロフォン制御回路２１４がそれぞれ接続
される。また、ＣＰＵ２０１には、本システムを動作さ
せるのに必要な基準クロックを発生するためのクロック
２０２が接続され、さらにデータバス２２０を介して各
種拡張ボードを接続するための拡張スロット２１５が接
続される。なお、拡張スロット２１５にＳＣＳＩボード
を接続し、このＳＣＳＩボードを介してフロッピーディ
スクドライブ５ｂ、ハードディスク装置６、スキャナ
８、ＣＤ−ＲＯＭドライブ９ｂ等を接続しても良い。上
記システムにおいて、データを保管する媒体としてフロ
ッピーディスク５ａ及びハードディスク装置６を使用す
るが、光磁気ディスク等の他の記憶媒体を用いても良
い。また、画像データの入力装置としてスキャナ８及び
ＣＤ−ＲＯＭドライブ９ｂを使用するが、スチルビデオ
カメラやディジタルカメラ等の他の入力装置を用いても
良い。また、出力装置としてはプリンタ７を用いるが、
これはディジタル複写機等の他の出力装置を用いても良
い。また、本システムでは、属性情報（キーワード）付
加処理などのプログラムをＲＯＭ２０３に記憶する。し
かし、本プログラムの一部又は全部をフロッピーディス
ク５ａやハードディスク装置６等のデータ記憶媒体に保
管しておき、必要に応じてデータ記憶媒体よりプログラ
ム及びデータをＲＡＭ２０４に読み込ませ、これを実行
させても良い。尚、本システムでは、外部入力装置から
ハードディスク装置６に入力され、記憶された画像デー
タを管理するようにしているが、ＣＤ−ＲＯＭ９ａに記
憶されている画像データを直接管理するようにすること
も考えられる。この場合、ＣＤ−ＲＯＭ９ａに記憶され
ている画像データを示すインデックスデータに対して検
索キーを付加してハードディスク装置６に記憶する（こ
のインデックスデータと検索キーのセットをレコードと
呼ぶ）。画像データの検索時には、設定された検索キー
に基づいて、まずレコードを検索結果として抽出し、し
かる後、抽出されたレコードのインデックスデータに基
づいてＣＤ−ＲＯＭ９ａから画像データ本体を読み出す
ようにすればよい。本システムの管理対象（オブジェク
ト）としては、静止画像データ、動画像データの他、文
字データ、音声データ、又はこれらのデータの組み合わ
せであるマルチメディアデータ等が考えられる。さら
に、これらのデータをまとめるフォルダをオブジェクト
としてもよいし、ネットワークが組まれている場合に
は、各コンピュータ自体をオブジェクトとして扱っても
よい。

【０００８】以下、本システムの実行する制御処理の内
容について、順に説明する。図３は、プログラムの実行
に伴いディスプレイ２に表示される設定画面を示す図で
ある。ディスプレイ２上には、ウィンドウ２０〜２３が
表示される。ウィンドウ２０は、キーワード辞書に登録
されているキーワードをリスト表示するボックス２４、
を表示する。ウィンドウ２１は、画像データベースに登
録されている画像データＧ１、Ｇ２、Ｇ３、…を一覧表
示する。ウィンドウ２２は、選択された画像データに付
加されているキーワードを４つのリストボックスに表示
する。なお、このウィンドウ２２に表示する画面につい
ては、後に詳しく説明する。ウィンドウ２３は、実行す
る処理を選択、指示するメニュー画面を表示する。メニ
ュー画面には、画像データに対してキーワードを付加す
る「キーワード付加」のメニュー２５、キーワード辞書
に新規のキーワードを登録する「キーワード登録」のメ
ニュー２６、及び、ハードディスク装置６への新規画像
データの登録を行う「データ登録」のメニュー２７等が
表示される。尚、メニュー画面には、この初期画面のほ
か、そのときどきに実行される処理の内容に応じて、種
々のメニューが表示される。

【０００９】図４は、ハードディスク装置６のデータ構
造の概略を示す図である。図示するように、ハードディ
スク装置６内には、画像データベースに登録された各画
像データＧ１、Ｇ２、Ｇ３、…のデータを格納する画像
データの格納領域６０と、これらの各画像データに付加
されたキーワードのデータを格納する領域６１とが設け
られる。画像データにキーワードが追加された場合、追
加されたキーワードに対応するデータがその画像データ
に対応する領域６１に書き込まれる。なお、本システム
では、１つの画像データに対して最大４つのキーワード
を付加することができる。

【００１０】図５は、ＣＰＵ２０１がＲＯＭ２０３に格
納するプログラムに基づいて実行する制御処理のメイン
ルーチンのフローチャートである。システムの電源が投
入された後に、プログラムが起動すると、まず、各処理
で必要な変数等の初期化、及び、ディスプレイ２上への
初期設定画面（図３を参照）の表示などの初期設定処理
を行う（ステップＳ１）。次にメニューの選択が行われ
たか否かを判定する（ステップＳ２）。「キーワード付
加」のメニュー２５が選択された場合、画像データにキ
ーワードを付加するキーワード付加処理（ステップＳ
３）を実行する。「キーワード登録」のメニュー２６が
選択された場合、キーワード辞書に新規のキーワードを
登録するキーワード登録処理（ステップＳ４）を実行す
る。「データ登録」のメニュー２７が選択された場合、
ハードディスク装置６に新規の画像データを登録するデ
ータ登録処理（ステップＳ５）を実行する。その他のメ
ニューが選択された場合には、設定されたキーワードを
用いたデータ検索などのその他のメニュー処理（ステッ
プＳ６）を実行する。何のメニューも選択されない場合
には、直ちにその他の処理（ステップＳ７）を実行す
る。なお、キーワード登録処理（ステップＳ４）、デー
タ登録処理（ステップＳ５）、その他のメニュー処理
（ステップＳ６）、及び、その他の処理（ステップＳ
７）については、従来の情報処理装置での処理と基本的
に同様であり、また本発明には直接関係しないため、こ
こでの説明は省略する。

【００１１】図６は、キーワード付加処理（図５、ステ
ップＳ３）のフローチャートである。ここでは、選択さ
れた画像データに既に付加されているキーワードを表示
する処理（ステップＳ３１）、及び、選択された画像デ
ータへの新たなキーワードの追加又は更新を行う処理
（ステップＳ３２）を実行する。ステップＳ３１及びＳ
３２における処理の内容については、以下に詳しく説明
する。

【００１２】図７は、キーワード表示処理（図６、ステ
ップＳ３１）のフローチャートである。まず、ウィンド
ウ２１に表示された画像データ（図３参照）からキーワ
ードを付加したい画像データを選択する（ステップＳ３
１１）。ここで選択された画像データの数が複数の場合
には（ステップＳ３１２でＹＥＳ）、選択された画像デ
ータの内、付加されているキーワードの数の最も多い画
像データについて、その画像データに付加されているキ
ーワードの内の１つを選択する（ステップＳ３１３）。
選択したキーワードが、ステップＳ３１１において処理
対象として選ばれたすべての画像データに共通に付加さ
れている場合には（ステップＳ３１４でＹＥＳ）、ウィ
ンドウ２２に表示されるキーワードリストの一番上から
順に、当該キーワードを表示する（ステップＳ３１
５）。一方、選択されたキーワードが付加されていない
画像データが１つでもある場合には（ステップＳ３１４
でＮＯ）、ウィンドウ２２に表示されるキーワードリス
トの空き部分、当該キーワードをマスキングして表示す
る（ステップＳ３１６）。なお、このステップＳ３１６
において、マスキングは、選択された全ての画像データ
に共通して付加されているキーワードと、そうでないキ
ーワードとを区別することを目的として行うものであ
り、反転表示や網掛け表示するなど他の表示方法を採用
しても良い。全てのキーワードについて、上記ステップ
Ｓ３１３〜Ｓ３１６の処理が未だ終了していない場合に
は（ステップＳ３１７でＮＯ）、ステップＳ３１３へと
戻る。このようにして、ステップＳ３１２で選択された
複数の画像データの中で最も多くのキーワードが付加さ
れている画像データのキーワードすべてについて、ステ
ップＳ３１３〜Ｓ３１７の処理を繰り返し実行し、キー
ワードリストに表示する。また、選択された画像データ
が１つの場合（ステップＳ３１２でＮＯ）、選択された
画像データに付加されているキーワードを、それらのキ
ーワードが付加された順にウィンドウ２２に表示する
（ステップＳ３１８）。図８は、前述のキーワード表示
処理において、複数の画像データが選択された場合の処
理結果としてのキーワードリスト表示の一例である。選
択された複数の画像データの中で、付加されているキー
ワードの数が最も多い画像データに「きらきら」、「安
定した」、「おだやかな」の３つのキーワードが既に付
加されているとする。このうちの「きらきら」、「安定
した」の２つは他の選択された画像データすべてに共通
して付加されているキーワードであるので、キーワード
リスト（ディスプレイ２上のウィンドウ２２）の上から
順に、通常の形態で表示される。一方、「おだやかな」
は、他の画像データのいずれかに付加されていないか又
は他の画像データすべてに付加されていないので、キー
ワードリストの最後尾にマスキングして表示される。つ
まり、選択された複数の画像データのすべてに共通して
付加されているキーワードは通常の状態で表示され、選
択された複数の画像データのすべてに共通して付加され
ていないキーワードはマスキングして表示される。本シ
ステムにおいて、１つの画像データに対して付加できる
キーワードは最大４つであるので、このキーワードリス
ト表示から、選択された複数の画像データに対して共通
のキーワードとしてあと１つのキーワードを確実に追加
可能なことがわかる。また、マスキングされたキーワー
ドの数から共通のキーワードとして追加できる可能性の
あるキーワードの数を知ることができる。マスキングさ
れたキーワードが共通のキーワードとして追加できる場
合とは、他の画像データのすべでが２つ以下のキーワー
ドしか持たない場合、又は、他の画像データのうちの一
部が３つのキーワードを持っており且つそのすべてのキ
ーワードが共通している場合である。図９は、同じく前
述のキーワード表示処理において、１つの画像データが
選択された場合の処理結果としてのキーワードリスト表
示の一例である。選択された画像データに「きらき
ら」、「安定した」、「おだやかな」の３つのキーワー
ドが付加されており、これらキーワードが付加された順
にキーワードリストの上から順に表示される。

【００１３】図１０は、キーワード更新処理（図６、ス
テップＳ３２）のフローチャートである。ここでは、前
述のキーワード表示処理において選択された画像データ
に対して新たなキーワードを付加する処理を行う。ま
ず、ウィンドウ２０（図３参照）に、キーワード辞書に
登録されているキーワードをリスト表示する（ステップ
Ｓ３２１）。マウス４によりディスプレイ２上のマウス
ポインタを操作して、画像データに付加するキーワード
を選択する（ステップＳ３２２）。なお、キーボード３
上に設ける特定のキーを押しながら、複数のキーワード
をマウス４によりクリックすることで、一度に複数のキ
ーワードを選択できる。選択したキーワードを前述のキ
ーワード表示処理により、キーワードを設定すべき画像
データとして選択された画像データに既に付加されてい
るキーワードがリスト表示されている。ウィンドウ２２
へとドラッグする（ステップＳ３２３）。選択されたキ
ーワードが複数の場合には（ステップＳ３２４でＹＥ
Ｓ）、図１１に例示するように、キーワードリスト表示
領域全体を設定可能状態とし、これを囲む外形線１２０
を強調表示する（ステップＳ３２５）。また、複数のキ
ーワードをドラッグする場合には、図１１に示すよう
に、複数のアイコンが重なった状態のマウスカーソル１
２１が表示される。なお、このマウスカーソル１２１と
共に、選択したキーワードの数を表す数値を表示しても
良い。一方、選択されたキーワードが１つの場合には
（ステップＳ３２４でＮＯ）、図１２に例示するよう
に、マウスポインタの位置するキーワードを表示するリ
ストボックス１３０を設定可能状態とし、これを強調表
示する（ステップＳ３２６）。また、１つのキーワード
をドラッグする場合には、図１２に示すように、１つの
アイコンで表されるマウスカーソル１３１が表示され
る。上記強調表示する領域で付加するべきキーワードが
ドロップされた場合（ステップＳ３２７でＹＥＳ）、画
像データにキーワードの追加又は更新を行う処理を実行
する（ステップＳ３２８）。このステップＳ３２８の処
理については、後に詳しく説明する。上記ステップＳ３
２５及びＳ３２６では、選択されたキーワードがこれを
付加するべき画像データに付加可能であるのか否かによ
らず、これを受け付けるようにしているが、付加するべ
き画像データに対して選択されたキーワードが付加でき
ない場合には、キーワードのドロップを受け付けないよ
うにしてもよい。なお、キーワードを付加するべき画像
データに、選択されたキーワードが付加できるか否かの
判断基準は、後述するキーワードの追加又は更新処理の
ステップＳ３２８３及びＳ３２８６で説明する。

【００１４】図１３は、キーワードの追加又は入替処理
（図１０、ステップＳ３２８）のフローチャートであ
る。まず、キーワードの追加か、そうでないか（キーワ
ードの総入れ替え）を選択する（ステップＳ３２８
１）。この選択は、ウィンドウ２３のメニュー選択画面
で行ってもよいし、ボタンのクリックなどのその他の方
法によってもよい。キーワードの追加の場合には（ステ
ップＳ３２８１でＹＥＳ）、前述のキーワード表示処理
（図７）で選択された画像データのなかから１つの画像
データを取り出す（ステップＳ３２８２）。次に、この
画像データに対して前記ステップＳ３２２で選択された
キーワードが追加可能であるかどうかを判定する（ステ
ップＳ３２８３）。ここでは、選択されたキーワードの
数が、１つの画像データに対して付加可能なキーワード
の数（本システムでは４個）から取り出された画像デー
タに既に付加されているキーワードの数を差し引いた数
と同じかそれ以下であれば、付加可能と判定する。尚、
このとき、選択されたキーワードの中に既に付加されて
いるキーワードと同じものがあれば、前記の計算から除
外する。判定の結果、追加できない場合は（ステップＳ
３２８３でＮＯ）、後の処理を行わずに直ちにメインル
ーチンへリターンする。追加可能であれば（ステップＳ
３２８３でＹＥＳ）、すべての画像データについての判
定が終了したかどうかを確認し（ステップＳ３２８
４）、終了していなければ（ステップＳ３２８４でＮ
Ｏ）、ステップＳ３２８２、Ｓ３２８３の処理を繰り返
す。全ての画像データについての判定が終了すると（ス
テップＳ３２８４でＹＥＳ）、言い換えれば、全ての画
像データに対して選択されたキーワードが追加可能であ
る場合には、選択されたキーワードを各画像データに対
して一括して付加する（ステップＳ３２８５）。つま
り、各画像データに対応するハードディスク装置６内の
キーワード格納領域６１（図４参照）に、選択されたキ
ーワードのデータを格納する。一方、キーワードの追加
でない場合（ステップＳ３２８１でＮＯ）、つまり、キ
ーワードの総入れ替えが選択されたときは、ステップＳ
３２２で選択されたキーワードが画像データに付加可能
であるかどうかを判定する（ステップＳ３２８６）。こ
こでは、選択されたキーワードの数が、１つの画像デー
タに対して付加可能なキーワードの数（本システムでは
４個）と同じかそれ以下であれば、付加可能と判定す
る。判定の結果、付加できない場合は（ステップＳ３２
８６でＮＯ）、後の処理を行わずに直ちにメインルーチ
ンへリターンする。付加可能であれば（ステップＳ３２
８６でＹＥＳ）、選択されている各画像データに既に付
加されているキーワードをすべて削除し（ステップＳ３
２８７）、しかる後、選択されたキーワードを各画像デ
ータに対して一括して付加する（ステップＳ３２８
８）。図１４は、「きらきら」、「安定した」、及び、
「おだやかな」の３つのキーワードの付加されている画
像データに対して、新たに「おだやかな」、「ロマンテ
ィックな」という２つキーワードを追加した場合の処理
結果としてのキーワードリスト表示を示す図である。本
システムでは、１つの画像データファイルに付加できる
キーワードの数は最大で４つであるため、既に３つのキ
ーワードが付加されている画像データに、更に２つのキ
ーワードを付加することはできない。しかし、新たに追
加するキーワードのうち「おだやかな」のキーワード
は、既に画像データに付加されているキーワードと同じ
であるため、追加するキーワードの数として数えない。
この結果、「ロマンティックな」のキーワードは当該画
像データに追加可能であると判断され（図１３、ステッ
プＳ３２８３でＹＥＳ）、キーワードの追加が行われ
る。以上説明したように、本実施形態のシステムによれ
ば、複数の画像データに対して同じキーワード（検索キ
ー）を一括して付加できるため、キーワードの付加作業
の負担が大幅に軽減される。また、本システムでは、共
通のキーワードを付加するべき複数の画像データを選択
すると、ディスプレイ２上にこれら画像データに既に付
加されているキーワードの情報が表示されるため、新た
に追加できるキーワードの数を一目で確認することがで
きる。尚、本システムでは、検索キーとしてキーワード
を用いているが、他の属性情報、例えば、画像の特徴を
示す色や形状などを検索キーとして用いてもよい。さら
に、本実施形態では、データベース管理システムについ
て説明したが、本発明は、電子情報（オブジェクト）に
属性情報を付加し、これらを対応づけて管理する装置ま
たはプログラムについて、広く適用可能である。

【００１５】

【発明の効果】本発明の情報処理装置によれば、複数の
オブジェクトに対して同じ属性情報を同時に付加するこ
とができるので、属性情報の付加作業の負担が大幅に軽
減される。尚、本発明の記録媒体上に記録されたプログ
ラムをコンピュータで実行することによっても、上記の
画像処理装置と同様の効果が奏される。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本実施形態の情報処理装置の構成の概略を示
す図である。

【図２】 制御装置を中心としたブロック図である。

【図３】 プログラムの実行に伴いディスプレイに表示
する設定画面を示す図である。

【図４】 ハードディスク装置のデータ構造の概略を示
す図である。

【図５】 ＣＰＵの実行する制御処理のメインルーチン
のフローチャートである。

【図６】 キーワード付加処理のフローチャートであ
る。

【図７】 キーワードの表示処理のフローチャートであ
る。

【図８】 複数の画像データが選択された場合にディス
プレイ上に表示されるキーワードリストを示す図であ
る。

【図９】 選択された画像データが１つの場合にディス
プレイ上に表示されるキーワードリストを示す図であ
る。

【図１０】 キーワード更新処理のフローチャートであ
る。

【図１１】 複数のキーワードがドラッグ＆ドロップさ
れる場合のキーワードリスト表示画面を示す図である。

【図１２】 １つのキーワードがドラッグ＆ドロップさ
れる場合のキーワードリスト表示画面を示す図である。

【図１３】 キーワードの追加又は入替処理のフローチ
ャートである。

【図１４】 「ロマンティックな」というキーワードが
ドラッグ＆ドロップにより追加された場合のキーワード
表示リストを示す図である。

【符号の説明】

１…制御装置 ２…ディスプレイ ３…キーボード ４…マウス ５ａ…フロッピーディスク ５ｂ…フロッピーディスクドライブ ６…ハードディスク装置 ７…プリンタ ８…スキャナ ９ａ…ＣＤ−ＲＯＭ ９ｂ…ＣＤ−ＲＯＭドライブ １０…スピーカ １１…マイクロフォン ２０１…ＣＰＵ ２０２…データバス ２０３…ＲＯＭ ２０４…ＲＡＭ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 オブジェクトをその属性情報とともに保
   存、管理する情報処理装置において、 オブジェクトと属性情報を対応づけて記憶する記憶手段
   と、 複数のオブジェクトを選択するオブジェクト選択手段
   と、 属性情報を選択する属性情報選択手段と、 オブジェクト選択手段により選択された複数のオブジェ
   クトのそれぞれにたいして、属性情報選択手段により選
   択された属性情報を同時に付加し、各オブジェクトに対
   応づけて前記記憶手段に記憶する属性情報付加手段とを
   備えたことを特徴とする情報処理装置。
2. 【請求項２】 前記請求項１に記載された情報処理装置
   において、 前記記憶手段は、１つのオブジェクトに対応づけて記憶
   する属性情報の数に上限があり、 前記オブジェクト選択手段により複数のオブジェクトが
   選択されたとき、これら選択されたオブジェクトに同時
   に追加できる属性情報の数を示す表示を行う表示手段を
   備えたことを特徴とする情報処理装置。
3. 【請求項３】 前記請求項２に記載された情報処理装置
   において、 前記表示手段は、前記オブジェクト選択手段により選択
   された複数のオブジェクトのうち、既に付加されている
   属性情報の数が最も多いオブジェクトの属性情報を、他
   の選択されたオブジェクトのすべてに共通して付加され
   ている属性情報と他の選択されたオブジェクトのすべて
   には付加されていない属性情報とで表示方法を変えて、
   一覧表示することを特徴とする情報処理装置。
4. 【請求項４】 前記請求項１に記載された情報処理装置
   において、 前記属性情報選択手段は、複数の属性情報を同時に選択
   可能であり、 前記属性情報付加手段は、属性情報選択手段により複数
   の属性情報が選択されたときは、オブジェクト選択手段
   により選択された複数のオブジェクトのそれぞれに対し
   て、前記複数の属性情報を同時に付加し、各オブジェク
   トに対応づけて前記記憶手段に記憶することを特徴とす
   る情報処理装置。
5. 【請求項５】 コンピュータを、複数のオブジェクトを
   選択するオブジェクト選択手段、属性情報を選択する属
   性情報選択手段、及び、オブジェクト選択手段により選
   択された複数のオブジェクトのそれぞれに対して、属性
   情報選択手段により選択された属性情報を同時に付加
   し、各オブジェクトに対応づけて記憶手段に記憶する属
   性情報付加手段として機能させるプログラムを記録した
   媒体。