JPH1090869A - 写真処理装置 - Google Patents

写真処理装置

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JPH1090869A
JPH1090869A JP24495496A JP24495496A JPH1090869A JP H1090869 A JPH1090869 A JP H1090869A JP 24495496 A JP24495496 A JP 24495496A JP 24495496 A JP24495496 A JP 24495496A JP H1090869 A JPH1090869 A JP H1090869A
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negative film
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piece
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JP24495496A
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Hironori Masutani
宏典 枡谷
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】稼働率の大きな低下をともなわずにピースネガ
に対しても露光処理や照合作業が行われる写真処理装置
を提供すること。 【解決手段】ピースネガ挿入部15から露光部20に送
り込まれて露光処理された1単位のピースネガ2がネガ
カッター25を素通りしてネガフィルム排出部60から
排出され、対応する1単位のプリント3と組み合わされ
るために照合搬送手段70に搬入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネガフィルムの画
像を印画紙へ焼き付ける露光部と、前記露光部で用いら
れたネガフィルムをネガカッターによって切断してピー
スネガとして排出するネガフィルム排出部と、前記焼付
処理された印画紙を現像処理する現像部と、前記現像さ
れた印画紙を所定長さにカットすることでプリントとし
て排出するプリント排出部と、前記ネガフィルム排出部
から1単位のピースネガを受け取るとともに前記プリン
ト排出部から1単位のプリントを受け取ってこれらを仕
上がり品として組み合わせて搬送する照合搬送手段とを
備えた写真処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述したような写真処理装置では、ネガ
フィルムとプリントとの組み合わせは、顧客によって注
文されたネガフィルム1本を1単位として行われるのが
通常であり、この1単位を1オーダとも呼ぶ。同じ顧客
が同時に数本のネガフィルムや数セットのピースネガの
焼付注文をする場合でも、それぞれ別のオーダとして処
理される。連続的な処理を可能にするため、露光部に供
給されるネガフィルムは、100本程度のネガフィルム
をスプライステープでつなぎ合わせて作成された長尺ネ
ガフィルムであり、この長尺ネガフィルムを巻き取った
ネガリールから順次、1単位のネガフィルムに切断し
て、露光処理を行い、露光を終えたネガフィルムはネガ
カッターによって4つ又は6つのコマ画像を含む長さに
切断され、ピースネガとしてネガフィルム排出部から排
出される。
【0003】しかしながら、顧客がプリント注文時に1
本単位のネガフィルムを持ってくるわけではなく、焼き
増し注文時、いわゆるリオーダ時にはピースネガが持ち
込まれるので、同じ写真処理装置でピースネガも取り扱
わなければならない。
【0004】従来の写真処理装置でのピースネガの処理
では、ピースネガ挿入部から引き込まれたピースネガは
露光部での画像読み取りと印画紙への焼き付けが終了す
ると、ネガフィルム排出部のネガカッターの手前で取り
出され、オペレータによって元のネガシートに収納され
た後プリント排出部から排出された対応のプリントを待
って、双方のコマ画像を比較しながら照合した上、組み
合わされていた。これは、ネガフィルム排出部の動作制
御が、1単位のネガフィルムのみを対象としており、ピ
ースネガは制御対象外となっていたためである。このた
め、処理対象としてピースネガが混ざってくると、写真
処理装置の稼働率が大きく低下することになる。ピース
ネガの処理効率を上げるため、ネガリールに巻き取られ
た長尺ネガフィルムの処理が完了するのを待って、ピー
スネガの処理をバッチ処理的に行ったとしても、照合の
手間などはなお解決できない問題として残るとともに、
リオーダのみの注文を遅らすことは、顧客サービス上の
問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上述
した従来の写真処理装置を改良し、稼働率の大きな低下
をともなわずにピースネガに対しても露光処理や照合作
業が行われる写真処理装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、ネガフィルムの画像を印画紙へ焼き付
ける露光部と、前記露光部で用いられたネガフィルムを
ネガカッターによって切断してピースネガとして排出す
るネガフィルム排出部と、前記焼付処理された印画紙を
現像処理する現像部と、前記現像された印画紙を所定長
さにカットすることでプリントとして排出するプリント
排出部と、前記ネガフィルム排出部から1単位のピース
ネガを受け取るとともに前記プリント排出部から1単位
のプリントを受け取ってこれらを仕上がり品として組み
合わせて搬送する照合搬送手段とを備えた写真処理装置
において、ピースネガ挿入部から前記露光部に送り込ま
れて露光処理された1単位のピースネガが前記ネガカッ
ターを素通りして前記ネガフィルム排出部から排出さ
れ、対応する1単位のプリントと組み合わされるために
前記照合搬送手段に搬入されることを特徴とする。
【0007】この構成では、1単位の長さをもったネガ
フィルムと同様に、露光処理されたピースネガもネガフ
ィルム排出部に送られ、ネガカッターを素通りして、ネ
ガフィルム排出部から排出され、プリントとの照合のた
めに照合搬送手段に搬入される。これにより、ピースネ
ガとしてこの写真処理装置に供給されたピースネガも照
合搬送手段に積み込まれるとともにプリント排出部から
排出される対応プリントと組み合わされるので、露光か
ら照合までの連続した処理が適用され、ピースネガの供
給によっても写真処理装置の稼働率を維持することが可
能となる。
【0008】ピースネガの供給においてもプリントとの
自動照合が確実に行われるように、本発明の好適な実施
形態では、ピースネガ挿入部から露光部に送り込まれる
1単位のピースネガにネガフィルムIDが割り当てら
れ、この1単位のピースネガの画像を焼き付けたプリン
トにも前記ネガフィルムIDとリンクするプリントID
が割り当てられ、処理中のピースネガやプリントにトラ
ブル生じた場合トラブル情報が前記ネガフィルムIDや
前記プリントIDにリンクされるものがある。即ち、照
合されるべきピースネガとこのピースネガのコマ画像を
焼き付けたプリントに互いにリンクしたIDが与えられ
るので、IDをキーとした自動照合が可能となり、照合
作業におけるオペレータの負担を低減させる。
【0009】さらに、照合搬送手段がネガフィルム排出
部とプリント排出部とを経由するトレーコンベヤとして
構成されている場合、ピースネガとプリントとの自動照
合をさらに高い信頼性をもって行うために、各トレーに
はトレーIDを割り当て、このトレーIDをこのトレー
に積み込んだピースネガがもつネガフィルムIDとリン
クすることが提案される。これにより、IDをキーとし
てピースネガとプリントとトレーが一義的にリンクさ
れ、トレーを基準とした自動照合が可能となる。
【0010】さらに、リオーダ処理、つまりピースネガ
からの焼き増しをバッチ処理ではなく、注文順序に応じ
て、複数単位のネガフィルムをスプライステープでつな
ぎ合わせて作成された長尺ネガフィルムの処理中に割り
込んで、ピースネガの処理が実行されるように構成する
ならば、きめの細かい顧客サービスが可能となる。本発
明の1つの実施形態として、ピースネガの形態で供給さ
れたピースネガもプリント排出部においてネガシートに
収納されるものがある。この構成によれば、従来のよう
に、ピースネガの形態で供給されたピースネガが、露光
処理後、再びオペレータによって元のネガシートに収納
されることに比べ、露光処理後自動的に新しいネガシー
トに収納されるため、オペレータの負担が軽減される。
本発明のその他の特徴及び利点は以下図面を用いた発明
の実施の形態の説明で明らかになるだろう。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明による写真処理装置1の全
体が図1に示されており、この写真処理装置1内を各種
処理にともなって搬送されるネガフィルム2と印画紙3
の搬送経路が、図2に模式的に示されている。この写真
処理装置1は、ネガフィルム供給部10と、ネガフィル
ム2の画像をペーパーマガジン4から引き出された印画
紙3に焼き付ける露光部20と、露光部20にて露光済
の印画紙3を現像処理する現像処理部30と、現像処理
部30にて現像処理された印画紙3を乾燥する乾燥部4
0と、乾燥された印画紙3を所定長さにカットしてプリ
ント(印画紙3を所定長さにカットしたものをプリント
3と称している)として排出するプリント排出部50
と、露光部20で使用されたネガフィルム2をカット
し、必要の場合ネガシートに挿入して、排出するネガフ
ィルム排出部60と、ネガフィルム排出部60から搬入
された1単位(理解し易くするため、ここではこの1単
位を1オーダと読み換えてもよい)のネガフィルム2と
プリント排出部50から搬入された1単位のプリントを
仕上がり品として照合組み合わせて、作業者による仕上
がり品取り出し位置まで搬送する照合搬送手段としての
コンベヤ機構70とを備えている。
【0012】ネガフィルム供給部10には、100本ま
でのネガフィルム2をスプライステープによってつなぎ
合わせたものを巻き取っているネガリール11が2本装
填可能であり、このネガリール11から引き出されたネ
ガフィルム2に備えられているバーコードを読み取るバ
ーコードリーダー12や引き出されたネガフィルム2を
1オーダ毎にカットするネガカッター13が設けられて
いる。さらに、ネガリール11から露光部20に続くネ
ガフィルム搬送ラインの途中に、ピースネガ挿入部15
が設けられている。つまり、この露光部20では、スプ
ライステープによって長尺化されたネガフィルムをネガ
カッター13によって再び1単位(1オーダ)の長さに
カットされたネガフィルム2と、一般にピースネガと呼
ばれている4コマ又は6コマの画像を有するようにカッ
トされたネガフィルム2が扱われるが、以後の説明でこ
の2種類のネガフィルムを区別する必要のない場合総称
としてのネガフィルム2をそのまま用いることにし、互
いに区別する場合はそれぞれ単位ネガフィルム2とピー
スネガ2という語句を用いることにする。
【0013】露光部20には、図3(図2と比べてネガ
フィルム2と印画紙3の配置が上下逆に配置されてい
る)に示すように、フィルム搬送方向上流側に、読取用
光源21a、ミラートンネル21b及び撮像装置21c
からなるフィルム読取装置21が設けられ、そのフィル
ム搬送方向下流側に、露光用光源22a、調光フィルタ
22b、ミラートンネル22c、ネガマスク22d、焼
付レンズ22e及びシャッタ22fからなる露光装置2
2が設けられ、ネガフィルム供給部10から露光部20
を通過してネガ排出部60へネガフィルム2を搬送する
ローラ23a及びそのローラ23aを駆動するモータ2
3bが設けられている。
【0014】ローラ23aにて搬送されるネガフィルム
2は、先ず、フィルム読取装置21にて、その各コマの
画像が読み取られ、図4に詳細にそのブロック図が示さ
れているコントローラ5に送られる。コントローラ5の
露光制御手段5aでは、フィルム読取装置21から受け
取った画像情報に基づいて、そのネガフィルム2の画像
を印画紙3に焼き付けるための露光条件を求めて、該当
するネガフィルム2のコマがネガマスク22dの位置に
搬送されて来たときに、先だって求めた露光条件に基づ
いて調光フィルタ22b及びシャッタ22fを制御し、
印画紙3を露光する。さらに、コントローラ5は、フィ
ルム読取装置21にて読み取ったネガフィルム2の画像
情報を処理して、求めた露光条件で印画紙3の焼き付け
た場合に得られる画像のシミュレート画像をモニタ6a
に表示させることができ、作業者は、そのシミュレート
画像をモニタ6aを観察して、必要に応じて操作卓6b
から露光条件を修正することができる。
【0015】露光部20にて露光処理の終了した単位ネ
ガフィルム2は、露光装置22のフィルム搬送方向下流
側に配置されているネガ排出部60に設けられたネガカ
ッター25によって6コマ(又は4コマ)毎に切断され
て、ピースネガ2にされる。図5に示すように、この切
断処理において、単位ネガフィルム2の先端はネガカッ
ター25を通過して、その先で待機しているネガシート
61の袋内へ入っていく。6コマ分がネガカッター25
を通過すると、ネガカッター25が作動し、ネガシート
61の中にはピースネガ2が挿入されたかたちとなる。
切断が完了すると、第1シート搬送ローラ62aによっ
てネガシート61がシートロール63から引き出されな
がら間欠的に送られ、再び単位ネガフィルム2の新しい
先端をネガシート61に入れるために待機する。これを
繰り返して、単位ネガフィルム2が、複数枚のピースネ
ガ2としてネガシート61に収納されると、ネガシート
61はシートカッター64によってカットされ、1単位
分のピースネガ2を収納したネガシート61は第1シー
ト搬送ローラ62aから第2シート搬送ローラ65aに
受け継がれてシート折り畳み装置66のところまで送ら
れる。シート折り畳み装置66によって折り畳まれた1
単位分のネガシート2を収納したネガシート61は、図
示されていないフィーダによってネガ排出部60を出て
コンベヤ機構70へ送り出される。
【0016】露光部20にて露光処理の終了したネガフ
ィルム2がピースネガ挿入部15から供給されたピース
ネガ2である場合、ネガカッター25によって切断する
必要はないので、ネガカッター25の作動が中断され、
順次ピースネガ2がネガシート61に挿入され、1単位
分のピースネガ2の挿入が完了すれば、ネガシート61
はシートカッター64によってカットされて、ネガフィ
ルム排出部60を出てコンベヤ機構70へ送り出され
る。ピースネガ2に対する処理は、通常単位ネガフィル
ム2の処理における割り込み処理として行われるので、
オペレータによってピースネガ2の処理が操作卓6bを
介してコントローラ5に指令されることにより、ピース
ネガ挿入部15に装填されたピースネガ2が露光部20
に供給され、処理される。
【0017】なお、ネガリール11或いはピースネガ挿
入部15から引き出され、最終的にネガシート61に挿
入されるまでの一連のネガフィルム2の搬送は、コント
ローラ5のネガフィルム搬送制御手段5bによって制御
される。ネガカッター25の動作は、ネガカッター25
の上流側に設けられたコマ画像をカウントするための画
面検出センサー28の信号を入力しているネガカッター
制御手段5cによって行われ、シートカッター64、第
1シート搬送ローラ62aの駆動モータ62b、第2シ
ート搬送ローラ65aの駆動モータ65b、シート折り
畳み装置66は、シートハンドリング制御手段5dによ
って行われる。
【0018】現像処理部30には、その図示は省略され
ているが、複数の現像処理タンクが備えられており、露
光部20でネガフィルム2の画像が焼き付けられた後、
印画紙3はローラ24a及びローラ24aを駆動するモ
ータ24bによってコレクション印字部26を通り、現
像処理部30の現像処理タンクを順次通過することで現
像処理される。なお、現像処理部30の手前には、ルー
プ部の存在にもかかわらず露光部20と現像処理部30
の間で連続して印画紙3を送り続けることができない事
態が生じた場合に緊急避難的に印画紙3を切断するカッ
ター27が設けられている。
【0019】現像処理後の印画紙3は、乾燥部40で乾
燥された後、プリント排出部50に送られ、ペーパーカ
ッター51によってカットされることにより仕上がりプ
リント3となり、横送りコンベヤ53によってコンベヤ
機構70へ送り出される。54は、何らかのトラブルで
印画紙3をコンベヤ機構70に送り出せない事態が生じ
た場合印画紙3をノーカットで排出するための印画紙バ
イパス路である。印画紙3又はプリント3の一連の搬送
や印画紙バイパス路54への分岐は、コントローラ5の
印画紙搬送制御手段5eによって制御される。
【0020】コンベヤ機構70は、図6に示すように、
トレーコンベヤ式であり、周回案内路80に案内されな
がら搬送力を伝達する駆動手段90によって走行する複
数のトレー100が備えられている。周回案内路80に
よって決定される搬送ラインには、ネガフィルム搬入ス
テーション71と待機ステーション72と、プリント搬
入ステーション73と、照合ステーション74とが形成
されている。周回案内路80は、図7に示すように、左
右一対の略円形断面のレール81とこのレール81を所
定の間隔で連結している連結体82とで構成され、写真
処理装置1の低い位置に配置されたネガフィルム排出部
60と高い位置に配置されたプリント排出部50との間
を現像処理部30と乾燥部40の側壁に沿って延びてい
る。
【0021】トレー100は、図7〜図9に示されてい
るように、レール81上を走行する走行部110と、フ
ィルム収納部150aとプリント収納部150bとを備
えた載置部150とから構成されている。走行部110
は、チャンネル形の走行台111と、この走行台111
の両側のリブ部111aと111bの内側にそれぞれ軸
112によって回転可能に支持されている各4つの走行
ローラ113と、載置部150を走行台111に対して
傾斜させて取り付けるためのアングルブラケット114
(図10)とを備えている。ひとつのトレーにつき8つ
づつ取り付けられている走行ローラ113の走行面に
は、レール81の形状に合わせた溝113aが形成され
ている。走行部110は、右側のリブ部111aに配置
された前側の上下の走行ローラ113及び後側の上下の
走行ローラ113で右側のレール81を2カ所挟み込む
とともに、左側のリブ部111bに配置された前側の上
下の走行ローラ113及び後側の上下の走行ローラ11
3で左側のレール81を2カ所挟み込むことにより、安
定したレール走行を行っている。
【0022】ネガフィルム搬入ステーション71では、
ネガフィルム排出部60から排出された1単位分のネガ
フィルム2がトレー100のフィルム収納部150aに
移載される。待機ステーション72では、ネガフィルム
2を積み込んだトレー100がこのトレー100に積み
込んだネガフィルム2の画像を焼き付けている1単位分
のプリント3がプリント排出部50から出されるタイミ
ングに合わすために待機可能である。プリント搬入ステ
ーション73では、フィルム収納部150aに収納され
たネガフィルム2の画像を焼き付けている1単位分のプ
リント3がプリント排出部50からトレー100のプリ
ント収納部150bに移載される。照合ステーション7
4では、トレー100によって運び込まれた1単位分の
ネガフィルム2とプリント3の照合が確認されると、ネ
ガフィルム2とプリント3がトレー100から取り出さ
れ、DP袋7へ入れられる。各トレー100に対するこ
のような照合・取り出しと照合ステーション74へのト
レー100の送り出しが同期しているわけではないの
で、この照合ステーション74では、待機ステーション
72と同様、トレー100はレール81上でストレージ
可能となっている。空になったトレー100は、再びネ
ガフィルム搬入ステーション71に送られる。
【0023】トレー100を搬送する駆動手段90は、
エンドレス駆動体としてチェイン91を採用したチェイ
ン駆動方式を採用しており、図6から明らかなように、
第1駆動装置90aから第6駆動装置90fに分割され
ている。第1駆動装置90aは、照合ステーション74
と待機ステーション72とにわたって配置されている。
第2駆動装置90bは、空になったトレー100をネガ
搬入ステーション71におけるトレー停止位置まで移動
させるように配置されている。第3駆動装置90cは、
ネガフィルム2を積み込んだトレー100を第1駆動装
置90aの一部によって形成される待機ステーション7
2のストレージラインまで移動させるように配置されて
いる。第4駆動装置90dは、待機ステーション72で
ストレージされているトレー100を、順次プリント搬
入ステーション73のトレー停止位置に移動させるよう
に配置されており、図6から明らかなように、第4駆動
装置90dはトレー100を急勾配で上昇させている。
第5駆動装置90eは、さらにプリント3を積み込んだ
トレー100を急勾配で下降させ、第1駆動装置90a
の照合ステーション74を形成している部分へ、送り込
むように配置されているが、照合ステーション74の手
前で周回案内路80が湾曲状になっているため、トレー
100を湾曲したラインに沿って移動させる第6駆動装
置90fを第5駆動装置90eと第1駆動装置90aと
の間に配置している。上述した各駆動装置は、チェイン
91、チェイン91に噛み合っている駆動スプロケット
92と方向転換スプロケット93、駆動スプロケット9
2を駆動する駆動モータ94から構成されている。その
際第1・第2・第3・第6駆動装置90a、90b、9
0c、90fは、共通の駆動モータ94から動力を受け
ているが、第4・第5駆動装置90d、90eはタイミ
ングをとった間欠運転の必要からそれぞれ個別の駆動モ
ータ94から動力を受けている。各チェイン91のリン
クプレートとして通常のリンクプレート91aだけでは
なく、所定のピッチでチェインローラ軸心方向に延びた
牽引部95を形成した牽引リンクプレート91bが装着
されており、各チェインはこの牽引部95を介してトレ
ー100を移動させている。
【0024】牽引部95とトレー100の走行部110
との搬送力伝達可能な係合は2つの方式で行われてい
る。つまり、第1駆動装置90aでは、ストレージライ
ンを形成するため、図8で示すように、走行台110の
リブ部111bの外側に垂直に延びた取付板115の下
面に樹脂117によって固定された磁石116とチェイ
ン91の牽引部95とに間に作用する磁力によりトレー
100の走行部110とチェイン91の牽引部95との
間の係合を作りだし、結果的にチェイン91によってト
レー100を移動させている。この目的のため、少なく
とも牽引リンクプレート91bは磁性体で作られてい
る。従って、トレー100がトレー100とチェイン9
1との間に作用する磁力より大きな力でその走行を阻止
されると磁石116と牽引部95との係合が外れて、チ
ェイン91だけが進行し、トレー100は停止したまま
となる。このことにより、走行台111の端面どうしが
接当していくことでトレー100が順次ストレージさ
れ、前のトレーが前進すると、再び磁石116がチェイ
ン91の牽引部95と磁気的に係合して、後のトレー1
00もチェイン91によって移動し始める。つまり、ト
レー100のストレージとトレー100のネガフィルム
2とプリント3の取り出し位置への供給とが遅延なくか
つ自動的に行われる。
【0025】第1駆動装置90a以外の駆動装置では、
トレー100とチェイン91とは一体的に動けばよいの
で、図7に示すように、走行台110のリブ部111a
と111bの下端からさらに突き出した爪部118がチ
ェイン91の牽引部95と接当することにより走行部1
10と牽引部95との搬送力伝達可能な係合が作り出さ
れる。各駆動モータ94は、コントローラ5のコンベヤ
制御手段5fによってそれぞれ連係をとるように制御さ
れている。
【0026】ネガフィルム搬入ステーション71におい
てネガ排出部60からネガフィルム2を搬入するため、
トレー100は第2駆動装置90bと第3駆動装置90
cとの間で第1ストッパー装置85によって停止させら
れる。さらにプリント搬入ステーション73においてプ
リント排出部50からプリント3を搬入するため、トレ
ー100は第4駆動装置90dと第5駆動装置90eと
の間で第2ストッパー装置86によって停止させられ
る。第1ストッパー装置85と第2ストッパー装置86
の構造は同じなので、ここでは図10で示された第1ス
トッパーの構造を説明する。
【0027】第1ストッパー装置85は、支点85b回
りに揺動する揺動アーム85cと、揺動アーム85cの
一端に設けられるとともに揺動アーム85cの揺動によ
りトレー100の走行台111に設けられている爪部1
18と係合可能な係合ピン85aと、揺動アーム85c
の他端に係合するとともに揺動アーム85cを支点85
b回りで図10における時計回り方向に付勢するバネ8
5dと、揺動アーム85cに係合ピン85a近くで連結
されるとともに通電時に揺動アーム85cを支点85b
回りで図10における反時計回り方向に揺動させる直線
駆動型ソレノイド85eとから構成されている。直線ソ
レノイド85eの通電解除時には係合ピン85aはトレ
ー100の爪部118の移動軌跡内に入り込むので、第
2駆動装置90bの牽引部95から離脱した後下り傾斜
となっているレール81を滑り落ちてきたトレー100
を停止保持する。直線ソレノイド85eが通電される
と、係合ピン85aはトレー100の爪部118の移動
軌跡から退避するので、トレー100の通過を許す。第
2ストッパー装置86と第4駆動装置90dとの位置関
係、及びレール81の下り傾斜姿勢も第1ストッパー装
置85の場合と同様なので、第2ストッパー装置86
も、同様にトレー100の停止と通過を制御することが
できる。
【0028】更に、照合ステーション74においても、
ストレージされるトレー100の先頭を停止させる第3
ストッパー装置87が備えられている。第3ストッパー
装置87は、図11に示すように、回動軸87c回りで
シーソー式に揺動する揺動アーム87bと、揺動アーム
87bの両端に設けられるとともに揺動アーム87bの
揺動により選択的にトレー100の爪部118と係合可
能な一対の係合ピン87aと、揺動アーム87bを揺動
させるように回動軸87cと連結している回転型ソレノ
イド87dと、図11における時計回り方向に揺動アー
ム87bを付勢するように揺動アーム87bの一端に係
合しているバネ87eとから構成されている。このよう
な構成をもつ第3ストッパー装置87では、ロータリソ
レノイド87dの非通電時にはバネ87eの付勢力によ
り、揺動アーム87bが図11において実線で示す姿勢
となり、先頭のトレー100を停止させる。先頭のトレ
ー100に続くトレー100は、前述したように先行す
るトレー100と接当するまでは磁力によってレール8
1上を移動させられるが、先行するトレー100と接当
すると磁力による移動が不可能となり、次々とトレー1
00が詰められた状態でストレージされる。そして、ロ
ータリソレノイド87dが通電されると、揺動アーム8
7bがバネ87eの付勢力に抗して図11において二点
鎖線で示す姿勢となり、次のトレー100を停止させる
が、自由となった先頭のトレー100は、第1駆動装置
90aによって磁力を介して移動し始め、レール81の
下り傾斜姿勢も手伝って第2駆動装置90bに受け継が
れていく。この状態から、更にロータリソレノイド87
dの通電が解除されると、揺動アーム87bが、図11
において実線で示す姿勢に戻り、一旦自由となり第1駆
動装置90aによって少し移動した新たに先頭となった
トレー100を停止させる。第1駆動装置90aから外
れたトレー100はレール81の下り傾斜姿勢も手伝っ
て第2駆動装置90bに近づいていき、第1駆動装置9
0aと第2駆動装置90bとの間に設けられた第4スト
ッパー装置88によって停止させられる。
【0029】第4ストッパー装置88は、ネガフィルム
搬入ステーション71へトレー100を送り出すタイミ
ングをとるためのものであり、ネガフィルム搬入ステー
ション71からトレー100が出ていくと同時に、新し
いトレー100を送り出すように制御されている。つま
り、第3ストッパー装置87と第4ストッパー装置88
によって、ストレージされているトレー100を1台づ
つネガフィルム搬入ステーション71へ送り出すことが
でき、同時に照合ステーション74のストレージライン
も順次先詰めされていく。図12に示すように、第4ス
トッパー装置88は、実質的に第1ストッパー装置85
や第2ストッパー装置86と同じ構造であるので、ここ
ではその説明を省略する。
【0030】第4ストッパー装置88によるトレー10
0の停止位置には、図12に示すように、トレー100
のフィルム収納部150aとプリント収納部150bに
それぞれネガフィルム2とプリント3が収納されている
か否かを検出する光センサー76が備えられており、こ
の光センサ76は、ネガフィルム2の存否を検出するた
めのLED76a及び受光素子76bと、プリント3の
存否を検出するためのLED76c及び受光素子76d
とから構成されており、載置部150には、LED76
a及びLED76cの出射光の通過を許容する孔(図示
されていない)が形成されている。光センサー76の検
出信号はコントローラ5に入力されることにより、第4
ストッパー装置88によって停止させられているトレー
100が空の状態であるどうかチェックされる。上述し
た第1ストッパー装置85、第2ストッパー装置86、
第3ストッパー装置87、第4ストッパー装置88もコ
ントローラ5のコンベヤ制御手段5fにより制御されて
いる。
【0031】ここで、図13を用いてトレー100の載
置部150の構造を説明する。載置部150は、主に天
板151と底板152と第1側板153と第2側板15
4から構成されるボックス状の形態を有している。プリ
ント収納部150bは天板151上に形成されており、
天板151に積み重ねられたプリント3がずれ落ちない
ように第1側板153と第2側板154を天板151か
ら突き出し、その突き出した部分でプリント3を2つの
方向から囲んでいる。他の2つの方向は開放されてお
り、プリント3の搬入・搬出を容易にしている。ネガフ
ィルム2、つまり裸のピースネガ2或いはネガシート6
1に挿入されたピースネガ2を収納するフィルム収納部
150aは天板151と底板152との間にポケット状
に形成されている。さらに付加的に、アドバンスフォト
システムに準じたネガフィルム2を巻き込んでいるカー
トリッジ2aを収納するカートリッジ収納部150cが
フィルム収納部150aに対向して第2側板154の外
側に取り付けられたボックス体155によって形成され
ている。
【0032】図6から明らかなように、トレー100は
ネガフィルム搬入ステーション71から待機ステーショ
ン72への移動行程において逆さ吊り状態となり、フィ
ルム収納部150aやカートリッジ収納部150cから
収納物が落下する恐れがあるため、トレー100には収
納物を保持する押さえ保持機構160が備えられてい
る。押さえ保持機構160は、図13〜図16に図解さ
れているように、底板152に複数の軸受ブラケット1
62を介して回動可能に支持された回動軸161と、回
動軸161に固定された爪スリーブ163と、天板15
1に取り付けられた固定軸164周りをシーソー式に揺
動することによりその一端でフィルム収納部150aに
収納されたネガフィルム2を押さえる第1押さえ板16
5と、天板151に取り付けられた固定軸167周りを
シーソー式に揺動することによりその一端でカートリッ
ジ収納部150cに収納されたカートリッジ2aを押さ
える第2押さえ板168とを備えている。第1押さえ板
165と第2押さえ板168は、爪スリーブ163の爪
部163aとの接触にともなう爪スリーブ163からの
回動変位の伝達により開放方向に揺動する。そして、そ
れぞれの収納物を押さえ付ける方向への揺動はバネ力に
より行われるが、その目的のためにそれぞれつる巻きバ
ネ166と169が設けられている。回動軸161の操
作のために、回動軸161の走行台111側の端部には
丸みをつけられた操作コマ部材170が固定されてい
る。図16に示すように、操作コマ部材170はコマガ
イドレール175に対する接触移動によりその姿勢が変
化し、これにともなって回動軸161が回動し、爪スリ
ーブ163が図14に示す位置から図15に示す位置に
変位し、その爪部163aが第1・第2押さえ板16
5、168をつる巻きバネ166、169のバネ力に抗
して押し上げ、開放姿勢とし、フィルム収納部150a
へのネガフィルム2の収納もしくはカートリッジ収納部
150cへのカートリッジ2aの収納を許す。コマガイ
ドレール175と操作コマ部材170との接触が終了す
れば、バネ力により第1・第2押さえ板165、168
は収納物の押さえ込み姿勢となる。それ故、ネガフィル
ム2をトレー100の搬入・搬出する領域にコマガイド
レール175が設けられている。
【0033】図4から明らかなように、コントローラ5
は、上述した機能以外にも、種々の機能を果たすように
構成されている。コマ画像判定手段5gは、ネガリール
11から引き出されたネガフィルム2に対する画面検出
センサー14の検出結果に基づいて、ネガフィルム2
が、裏焼き、全カブリ、全素抜け、ハーフサイズなどの
トラブルをもっているどうかを判定する。ネガフィルム
IDコード割り当て手段5xは、バーコードリーダー1
2によって1単位のネガフィルム2に貼り付けられたバ
ーコードシールから読み取られたフィルムID(以下F
IDと称する)に対応させてネガフィルムIDコードを
割り当てるが、このネガフィルムIDコードは写真処理
装置1での処理過程においてFIDの代わりにこの1単
位のネガフィルム2を特定するために用いられる。な
お、各FIDには、DP袋7のためのIDコードがリン
クしており、これらのIDコードを照合することにより
特定のFIDをもったネガフィルム2が予め定められた
DP袋7に入れられる。さらに、このネガフィルム2か
ら作成されたプリント3も特定のDP袋7に入れられる
ことを保証するために、露光部20でこのネガフィルム
2のコマ画像を焼き付けられた印画紙3領域に対しても
プリントIDコードを割り当てるプリントIDコード割
り当て手段5yも備えられており、このプリントIDコ
ードもネガフィルムIDコードとリンクされる。プリン
トIDコードは、図示されていないノッチャーによって
直接印画紙3にも機械的に6ビットコードとして形成さ
れる。トラブル検知手段5iは、コマ画像判定手段5g
によって判定されたトラブルや、ネガフィルム搬送制御
手段5bによって検出された搬送詰まりなどのからネガ
フィルム2の強制排出などをともなう照合不一致トラブ
ルを検知し、トラブル情報としてこの照合不一致トラブ
ルを生じたネガフィルム2のネガフィルムIDコードや
プリントIDコードにリンクする。
【0034】上述した各種IDコードとトラブル情報の
リンク構造の理解を助けるために図17にその模式図が
示されている。なお、ネガフィルムIDコードにはさら
にオーダーNoもリンクしている。1つのトレー100
に、リンクされたネガフィルムIDコードとプリントI
Dコードをもつネガフィルム2とプリント3が積み込ま
れることで、自動的に組み合わせ照合されるが、この目
的のため、トレーIDコード割り当て手段5zは、ネガ
フィルムIDコードに、そして結果的にプリントIDコ
ードに、トレーIDコードをリンクさせる。このトレー
IDコードは、トレー100の走行台111に設けられ
た各トレー100のトレーIDコードを示すIDプレー
ト120に形成された貫通穴121を案内周回案内路8
0の所定の位置に設けられたIDセンサー77が読み取
ることで、6ビットコードとして生成され、コントロー
ラ5のトレーIDコード割り当て手段5zに送られる。
【0035】トレー100の第1側板153にブラケッ
ト114に並んで照合マーク表示装置180が設けられ
ており、この照合マーク表示装置180はトレー100
に搬入されるはずのネガフィルム2やプリント3が照合
不一致トラブルをもつことを報知する報知手段として用
いられる。図18に示すように、照合マーク表示装置1
80は、軸181周りで回動可能なドラム182と、こ
のドラム182を弾性的に保持する弾性体183と、ド
ラム182を収容しているハウジング184とを備えて
いる。ハウジング184には外部からドラム182を動
かすために開口部184aと表示孔184bが設けられ
ている。ドラム182の周壁面の一部が赤色で塗られて
おり、ドラム182が第1位置に回動すると表示孔18
4bから赤色が、ドラム182が第2位置に回動すると
表示孔184bから地色例えば白色が見える。つまり、
写真処理装置1内でのネガフィルム2や印画紙3の処理
中に生じた照合不一致トラブルで、同じトレー100に
載せられる1単位のネガフィルム2やプリント3のID
コードにトラブル情報がリンクされていると、該当トレ
ー100がプリント搬入ステーション73に停止してい
る時に、コントローラ5の照合マーク制御手段5hがプ
リント搬入ステーション73に配置された表示マーク用
ソレノイド89を動作させて、ドラム182を第2位置
から第1位置に回動し、作業者にこのトレー100のネ
ガフィルム2とプリント3が照合不一致であることを報
知する。第1位置に回動されたドラム182は照合ステ
ーション74において再び第2位置に戻される。
【0036】次に上述した写真処理装置1におけるネガ
フィルム2と印画紙つまりプリント3との照合に関する
制御を説明する。図4では、写真処理装置1の全体の制
御を行ってコントローラ5をブロック構成図で表してい
るが、図19ではコントローラ5の全体の機能を動作は
写真処理装置制御メインルーチンで表しており、この写
真処理装置制御メインルーチンは必要に応じて各種の処
理ルーチンに指令を与えて必要な処理を実行させていく
が、図19には、そのような各種処理ルーチンの内、特
に照合に関するルーチンが取り挙げられている。いずれ
にしても、コントローラ5は、マイコンをベースとし
て、その機能は基本的にプログラムで実現されるもので
あり、ブロック構成図と処理ルーチンフローチャートの
2つの異なった形態で説明することができる。
【0037】まず、ネガリール11がセットされると、
ネガローディング処理ルーチンが起動する。ネガローデ
ィング処理ルーチンにおいては、図20に示すように、
1本分(通常この単位が1オーダとなる)のネガフィル
ム2のネガデータを光センサーで読み取り(#11)、
正常な焼付処理が可能かどうかが判定される。つまり、
このネガフィルム2のコマ画像が、裏焼きかどうか(#
12)、全カブリや全素抜けかどうか(#13)、フル
サイズではなくハーフサイズであるか(#14)、をチ
ェックし、もしYesの場合そのような焼付処理に不適
当なネガフィルム2を強制排出してしまうか、又は一応
ネガ排出部60まで送り、トレー100に載せるかの選
択を行う(#15)。強制排出の場合は、強制排出ルー
チンによる制御に基づいて、このネガフィルム2は、図
示されていない中途排出ラインを介して排出ネガ箱に排
出される(#16)。いずれにしても、コマ画像が焼付
処理に不適当な場合は照合不一致トラブルが発生したと
して、このネガフィルム2がもつIDコードにはトラブ
ル情報がリンクされる(#17)。
【0038】ネガローディングを終えたネガフィルム2
は、ネガカット処理ルーチンにより、1本単位、つまり
1オーダ単位にカットされ、単位ネガフィルムとして露
光部20へ送られる。露光部20へ送られたネガフィル
ム2は、図21で示すコマ画像読み取りルーチンによっ
て露光前の処理が行われる。コマ画像読み取りルーチン
では、コマ画像の位置決めのために用いられるプリント
ノッチが存在しているかどうかがチェックされ(#2
1)、プリントノッチがある場合プリントノッチを利用
してスキャニング位置に位置決めされ(#22)、プリ
ントノッチがない場合コマ画像を検出しながら所定のコ
マ画像をスキャニング位置に合わせる(#23)。位置
決めされたコマ画像からフィルム読取装置21を介して
読み込まれた(#24)画像情報はコントローラ5内の
画像メモリに記憶され、適当な画像処理を施されてモニ
タ6aで写し出される。必要に応じて読み込まれたコマ
画像に対する露光補正が行われ(#25)、ネガフィル
ム2は露光位置に送られる(#26)。このネガ送りに
おいて、ネガ詰まりが生じたかどうかがチェックされ
(#27)、ネガ詰まりが発生した場合、手でネガフィ
ルム2が取り出され(#28)、照合不一致トラブルが
発生したとして、このネガフィルム2がもつIDコード
にはトラブル情報がリンクされる(#29)。この取り
出されたネガフィルム2は、ネガリール11に巻き付け
られたネガフィルム2が全て処理された後に、再度搬送
ラインに装填される。
【0039】露光処理では、前述したように露光装置2
2を構成する各要素の動作を制御する必要であるが、図
22で示す露光処理ルーチンは、ネガフィルム2の動き
に絞って記載されている。露光処理ルーチンでは、順次
ネガフィルム2のコマ画像の印画紙3への露光が行われ
ていくが(#31)、1つのコマ画像に対する焼付枚数
が多いことなどの理由で、1オーダ当たりの露光枚数つ
まりプリント枚数が55枚を越えた場合(#32)、プ
リントIDの値をカウントアップする(#33)。この
プリントIDは、通常1オーダ分のプリント全てに対し
て付けられるものであり、この1オーダのネガフィルム
2とプリント3を同じトレー100に積み込むことによ
り、オーダ番号とネガフィルムIDとプリントIDとト
レーIDが1:1にリンクされる。しかしながら、この
実施の形態では、トレー100に載せられるプリント枚
数の限度は、55枚であるので、55枚を越えるプリン
ト3に対しては1つ繰り上がったプリントIDが割り当
てられる。つまり、1つのオーダに対し2つの(場合に
よってはさらに多くの)プリントIDが与えられること
となる。これにより、プリントIDとトレーIDは1:
1の関係が維持される。続いて、オートネガマスク領域
でのネガ送りにおいて、ネガ詰まりが生じたかどうかが
チェックされ(#34)、ネガ詰まりが発生した場合、
一旦オートネガマスクへの新たなネガフィルム2の送り
込みを停止し、手でネガフィルム2を取り出すといった
手動リカバリー作業が行われ(#35)、照合不一致ト
ラブルが発生したとして、このネガフィルム2がもつI
Dコードにはトラブル情報がリンクされる(#37)。
この取り出されたネガフィルム2は、ネガリール11に
巻き付けられたネガフィルムが全て処理された後に、再
度搬送ラインに装填される。#34でNo分岐した場合
は、さらに、ネガフィルム2が写真処理装置から取り出
されるような照合不一致となるトラブルが発生したかど
うかをチェックして(#36)、照合不一致トラブルが
生じていた場合はそのネガフィルム2に対応するIDコ
ードにはトラブル情報がリンクされる(#37)。上述
のようにして、1オーダ分の露光処理が行われる。
【0040】露光処理の終えたネガフィルム2はピース
ネガ2として所定の長さ(4コマ長さ、又は6コマ長
さ)にカットされ、さらにカットされたピースネガ2は
ネガシート61に挿入され、ネガシート排出部60から
排出されるが、これらの処理はネガ排出ルーチンにより
行われる。図23に示すネガ排出処理ルーチンでは、画
面検出センサー28からの信号を利用してネガフィルム
2のカットすべき箇所をネガカッター25のカッティン
グラインに位置合わせし(#41)、ネガカッター制御
手段5cがネガカッター25を作動し、所定長さのピー
スネガ2を作り出す(#42)。この実施の形態では、
ピースネガ2へのカット時にネガフィルム2はネガシー
ト61に挿入されており、ピースネガ2を収納したネガ
シート61が第1・第2シート搬送ローラ62a、65
aによって搬送されていくが(#43)、ネガシート6
1の搬送やシート折り畳み装置66でのシートハンドリ
ング過程において、例えばネガシート61が大きすぎる
たり小さすぎるためにネガシート61を折り畳めないト
ラブル、ネガシート61の継ぎ目により連続的な処理が
中断されるなどのトラブルが発生した場合(#44)、
単位ネガフィルム2又はピースネガ2を強制的に排出し
(#45)、これらのネガフィルム2をトレー100に
載せることを断念する。従って、このネガフィルム2に
対応するIDコードにはトラブル情報がリンクされる
(#46)。
【0041】露光部20で最終コマ画像の露光完了時点
からネガフィルム排出部60からの排出までの処理時間
が異常に長いと、通常ネガシート61に挿入された形で
ネガフィルム排出部60から排出されたネガフィルム2
を積み込んだトレー100が、その最終コマ画像を焼き
付けて現像され、プリント3としてプリント排出部50
から排出されるまでに、プリント搬入ステーション73
に到着しないことになる。このような事態の処理とし
て、ネガ搬送遅れ処理ルーチンがある。図24で示すネ
ガ搬送遅れ処理ルーチンでは、トレー100に載せる予
定のネガフィルム2の最終コマ画像を焼き付けた印画紙
3が現像処理部30に送り出されてからの時間:t1が
限界時間:T1未満かどうかチェックされ(#51)、
限界時間を越えていた場合、印画紙3の露光部20への
送り出しを中断し(#52)、プリント排出部50から
排出されるプリント3をとりあえず処理していくために
空トレー100をプリント排出部50に向けて送り出し
てから(#53)、ネガフィルム排出部60のネガフィ
ルム2をトレー100に積み込む。次いで、印画紙3の
送り出しを再開する(#55)。同時に、露光部20か
ら出てネガフィルム排出部60までに存在するネガフィ
ルム2は照合不一致としてこのネガフィルム2に対応す
るIDコードにトラブル情報をリンクする(#56)。
露光部20のセットされているネガフィルム2は、照合
可能とみなされる。
【0042】以上の説明では、単位ネガフィルム2が露
光処理の対象となっていたが、ピースネガ2がピースネ
ガ挿入部15から供給されるケースについて説明する。
ピースネガ2の処理は、図25に示す割り込み処理とし
てのピースネガ割り込みルーチンによって行われる。オ
ペレータが操作卓6bからピースネガ割り込みを選択す
ると、処理中のネガフィルム2の処理が完了した後、ネ
ガリール11からのネガフィルム2の供給が中断される
(#71)。ネガリール11から供給されたネガフィル
ム2がネガフィルム排出部60から排出されたことが確
認されると、ピースネガ2の挿入許可がモニター6aに
表示される(#72)。ピースネガ2がピースネガ挿入
部15にセットされる(#73)。ネガフィルム搬送制
御手段5bによる搬送ローラの制御によりピースネガ2
がピースネガ挿入部15からネガフィルム搬送ラインへ
引き込まれる(#74)。ピースネガ挿入部15の周辺
に設けられた画面検出センサー16によって、引き込ま
れたピースネガ2のコマ画像がチェックされる(#7
5)。その際のチェック対象は、裏焼き、全素抜け、全
カブリ、ハーフサイズであり、その手順は、図20で示
されているネガローディング処理に実質的に同一である
ので、ここでの説明は省略する。ピースネガ挿入部15
にセットされたピースネガ2に貼り付けられたフィルム
IDを記録したバーコードシールをバーコードリーダー
17によって読み取ることにより、ネガリール11から
供給されるネガフィルム2と同様に、ピースネガ2に対
してもネガフィルムIDが割り当てられる(#76)。
続いて行われるコマ画像読み取り処理(#77)、露光
処理(#78)、ネガ排出処理(#79)、ネガ搬送遅
れ処理(#80)は、図21〜図24で示した単位ネガ
フィルム2に対する処理と実質的に同一であるが、ネガ
排出処理においては、ネガカッター26によるネガカッ
ト処理をジャンプして、各ピースネガ2はネガ搬送ロー
ラによってネガカッター25を通過し、ネガシート61
に収納されるという違いがある。
【0043】ここまでは、ネガフィルム2に関連する処
理過程での照合不一致トラブルを説明したが、印画紙3
(プリントカットされた後はプリント3)の処理過程に
おいても照合不一致トラブルは生じる。但し、印画紙3
は、ペーパーローディングルーチンにより露光部20へ
送り出され、露光された後、現像部搬送ルーチンにより
現像処理部30の各処理タンク内を通過することにより
現像処理され、乾燥部40で乾燥されるまで、通常は連
続的に行われるので、照合不一致トラブルは生じない。
問題となるのは、印画紙3よりプリントカットされたプ
リント3を所定のトレー100に積み込むプリント積み
込み過程であり、その処理ルーチンは図26に示されて
いる。ペーパーカッター51によるプリントカットの前
に、印画紙3の側端に形成された6ビットのプリントI
D用ノッチ列を光学的に読み取り(#61)、コントロ
ーラ5が内部的にリンク構造の形で格納しているプリン
トIDと一致するかどうかチェックし(#62)、一致
しなければこのプリントIDにトラブル情報をリンクす
る(#67)。さらに、露光された枚数とペーパーカッ
ター51によって印画紙3からカットされたプリント枚
数とがチェックされる(#63)。このチェックで、こ
のオーダにおいて露光された枚数、つまり露光処理時に
コントローラが記憶しているプリント枚数より実際にこ
のオーダ分としてペーパーカッター51によってプリン
トカットする枚数が多くなった場合のリカバリーとして
は、一応このプリント3をプリントIDにリンクしてい
るトレー100に積み込む。また、このオーダにおいて
コントローラが記憶しているプリント枚数より実際にこ
のオーダ分としてペーパーカッター51によってプリン
トカットする枚数が少なくなった場合のリカバリーとし
ては、コントローラ5が記憶しているプリント枚数に達
した段階で、残りのプリントを積み込むためのトレー1
00を準備すべく、トレーIDを追加する。この実施の
形態では、コントローラ5が記憶しているプリント枚数
は、印画紙3をオーダ単位の区分けしているオーダノッ
チを使って算定可能であり、このオーダノッチ間に形成
されているコマ画像がプリント枚数となる。従って、上
述したトラブルは、ペーパーカッター51領域で、オー
ダノッチの検出もれ(指定の枚数になってもオーダノッ
チが検出されないケース)やオーダノッチの過剰検出
(指定の枚数にならないのにオーダノッチが検出される
ケース)によって引き起こされる。とにかく、枚数が一
致しなければ上述したような積み込みトレー100の割
り当てに関するリカバリー処理を行った後(#64)、
このプリントIDにトラブル情報をリンクする(#6
7)。ここでは、さらに、プリント長さもチェックされ
(#65)、所定長さを越える場合は、トレー100に
積み込める長さにカットするといったリカバリー処理を
行った後(#66)、このプリントIDにトラブル情報
をリンクする(#67)。搬送系の故障などプリント搬
入ステーション73での搬入が不可能となるトラブルが
生じていると(#68)、印画紙3をノーカットでバイ
パス路54から排出し(#69)、このプリントIDに
トラブル情報をリンクする(#67)が、このケースで
は、プリント3はトレー100に積み込まれないので、
該当トレー100はネガフィルム2だけを積み込んだ状
態で、照合ステーション74に送られる。
【0044】照合不一致報知処理ルーチンは、プリント
搬入ステーション73に停止したトレー100が積み込
むべきネガフィルム2やプリント3のIDコードにトラ
ブル情報がリンクされており、結果としてこのトレー1
00のIDコードにトラブル情報がリンクしている場
合、表示マーク用ソレノイド89を動作させて、赤色マ
ークを出すことで、作業者にこのトレーのネガフィルム
2とプリント3が照合不一致であることを報知する。
【0045】次に、コンベヤ制御処理ルーチンに基づい
た、コンベヤ機構70のトレー100の搬送動作を説明
する。 ネガフィルム搬入ステーション71におけるネ
ガ排出部60から第1ストッパー装置85によって停止
しているトレー100のフィルム収納部150aへのネ
ガフィルム2の収納は、ネガシート61に挿入され折り
畳まれた状態で、ここでは図示されていないフィーダ装
置によって自動的に行なわれる。ネガフィルム搬入ステ
ーション71での第1ストッパー装置85による停止が
解除され、自重により下降したトレー100は、第3駆
動装置90cの牽引部95に係合し、登り斜面を走行
し、さらに待機ステーション72を形成している第1駆
動装置90aによって引き継がれ、順次ストレージされ
ていく。
【0046】待機ステーション72でストレージされて
いる先頭のトレー100は、間欠駆動している第4駆動
装置90dのチェイン91が駆動して、牽引部95と係
合することで、登りの急斜面を牽引部95の1ピッチ毎
昇っていく。第4駆動装置90dによる搬送は、プリン
ト搬入ステーション73の第2ストッパー装置86がト
レー100の停止を解除するのと連動して、牽引部95
の1ピッチ分ずつ駆動する。従って、プリント搬入ステ
ーション73に停止するトレー100が、横送りコンベ
ヤ53から1単位のプリント3を受け取って第5駆動装
置90eによって斜面を下降する毎に、次のトレー10
0がプリント搬入位置に送られ、第2ストッパー装置8
6によって停止させられる。
【0047】この写真処理装置1が正常に動作している
限り、ネガフィルム2は、1オーダ当たりのプリント枚
数が所定量を越えない限り、露光部20における露光処
理順に1単位毎トレー100に収納され、ネガフィルム
2を収納していないトレー100がプリント3を受け取
ることはないので、プリントを上記の露光処理順と同じ
順序で横送りコンベヤ53から受け取ることで、トレー
100のプリント収納部150bには、フィルム収納部
150aに収納されているネガフィルム2の画像を焼き
付けたプリント3が収納されることになる。1オーダ当
たりのプリント枚数が所定量を越える場合は、越えた分
のプリントのためにさらにトレー100が割り当てられ
る。しかしながら、このような特例を除いて、何らかの
トラブルで、所定のIDコードをもつトレー100に収
納されたネガフィルム2とプリント3にこれまでの処理
過程で生じたトラブルのため欠損があるなど、照合不一
致とみなされ、このトレー100に収納された又は収納
されるはずであったネガフィルム2やプリント3に対応
するIDコードにトラブル情報がリンクしている場合、
プリント搬入ステーション73に設けられている照合マ
ーク用ソレノイド89が動作し、このトレー100の照
合マーク表示装置180のドラム182を第1位置に回
動し、照合不一致を示す赤色を表示孔184bに出す。
第2ストッパー装置86によって停止させられているト
レー100が、横送りコンベヤ53から、1単位のネガ
フィルム2に組み合わされるべきプリント3を受け取る
と、第2ストッパー装置86が解除され、トレー100
は自重により少し降下し、第5駆動装置90eの牽引部
95に係合して、チェーン91の動きに伴って降下して
行くが、この第5駆動装置90eは、照合ステーション
74にストレージされているトレー100の数等に応じ
て、第2ストッパー装置86の作動と連動してトレー1
00を受け取る毎に牽引部95の1ピッチ分搬送する間
欠駆動と、第2ストッパー装置86の状態にかかわらず
にトレー100を搬送する常時駆動とに切り換え可能と
なっている。第5駆動装置90eによって斜面を下降す
るトレー100は、照合ステーション74のストレージ
ラインに入るために、一旦第6駆動装置90fに引き継
がれる。
【0048】照合ステーション74のストレージライン
に入ったトレー100は、第3ストッパー装置87によ
って停止させられたトレー100を先頭に順番に停止さ
せられ、作業者がトレー100から仕上がり品としてネ
ガフィルム2及びプリント3を取り出すのを待つ。ここ
で、赤色の照合不一致マークが表示されているトレー1
00に対しては、作業者は所定のリカバリー作業を行
う。いずれにしても、収納されているネガフィルム2及
びプリント3が作業者によって抜き取られたトレー10
0は、第4ストッパー装置88によって停止されていた
トレー100が第2駆動装置90bによってネガフィル
ム搬入ステーション71に送られることに連動して第3
ストッパー装置87が作動することにより、第4ストッ
パー装置88まで送り込まれる。これにともなって、ス
トレージラインのトレー100は第1駆動装置90aに
よって1つずつ前に詰められる。
【0049】第4ストッパー装置88の解除にともなう
第2駆動装置90bによるトレー100のネガフィルム
搬入ステーション71への搬送制御は、第1ストッパー
装置85による停止位置においてトレー100のフィル
ム収納部150aへネガフィルム2を収納する作業が完
了する毎に行われる。つまり、ネガフィルム2の積み込
み完了にともない第1ストッパー装置85がトレー10
0の停止を解除すると、第4ストッパー装置88の領域
に備えられた光センサ76によりネガフィルム2及びプ
リント3の取り出し完了が検出されたのを条件として、
第4ストッパー装置88がトレー100の停止保持を解
除し、ネガフィルム搬入ステーション71へ空のトレー
100を供給する。これに連動して、第3ストッパー装
置87もトレー100の停止保持を解除し、第4ストッ
パー装置88へトレー100を送り出す。
【0050】上記実施の形態では、ネガフィルム排出部
60において、ピースネガ2はネガシート61に収納さ
れたが、写真処理装置1の仕様によっては、ピースネガ
2はネガシート61に収納されずに裸のままで、トレー
100に送られるものがある。このようなネガフィルム
排出部60は、図27で模式的に示されているように、
ネガカッター25を越えて搬送されてきたピースネガ2
は、ネガシートの代わりにチェーンコンベヤ67によっ
て搬送されるピースネガケース68に収納される。この
ピースネガケース68に1オーダ分のピースネガ2が収
納されると、チェーンコンベヤ67が駆動して、ピース
ネガケース68をネガフィルム搬入ステーション71へ
の搬入のための待機位置に搬送される。この待機位置か
ら、ピースネガ2は、図示されていないフィーダによっ
てネガフィルム搬入ステーション71へ送り込まれる。
ピースネガケース68へピースネガ2を順次押し込んで
収納するために、ネガフィルム搬送ローラと連動して制
御されるプレス装置69が設けられている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による写真処理装置の斜視図
【図2】図1による写真処理装置におけるネガフィルム
と印画紙の流れを示す模式図
【図3】図1による写真処理装置の露光部のブロック図
【図4】コントローラのブロック構成図
【図5】ネガフィルム搬送ラインを示す模式図
【図6】写真照合システムを構成するコンベヤ機構の模
式図
【図7】駆動装置とトレーの走行部との関係を示す説明
【図8】駆動装置とトレーの走行部との関係を示す説明
【図9】フィルム収納部へのネガフィルムの搬入を示す
説明図
【図10】第1ストッパー装置の模式図
【図11】第3ストッパー装置の模式図
【図12】光センサーの模式図
【図13】トレーの斜視図
【図14】トレーの押さえ保持機構を示す断面図
【図15】トレーの押さえ保持機構を示す断面図
【図16】操作コマ部材の動作を示す説明図
【図17】各種IDコードのリンク構造を説明する模式
【図18】照合マーク表示装置の模式図
【図19】コントローラの機能を説明する説明図
【図20】ネガローディング処理のフローチャート
【図21】コマ画像読み取り処理のフローチャート
【図22】露光処理のフローチャート
【図23】ネガ排出処理のフローチャート
【図24】ネガ搬送遅れ処理のフローチャート
【図25】ピースネガ割り込み処理のフローチャート
【図26】プリント搬入処理のフローチャート
【図27】ネガフィルム排出部の別実施形態を示す模式
【符号の説明】
2 ネガフィルム(単位ネガフィルム、ピースネ
ガ) 3 印画紙(プリント) 15 ネガフィルム挿入部 20 露光部 25 ネガカッター 30 現像部 50 プリント排出部 60 ネガフィルム排出部 70 照合搬送手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネガフィルムの画像を印画紙へ焼き付ける
    露光部と、前記露光部で用いられたネガフィルムをネガ
    カッターによって切断してピースネガとして排出するネ
    ガフィルム排出部と、前記焼付処理された印画紙を現像
    処理する現像部と、前記現像された印画紙を所定長さに
    カットすることでプリントとして排出するプリント排出
    部と、前記ネガフィルム排出部から1単位のピースネガ
    を受け取るとともに前記プリント排出部から1単位のプ
    リントを受け取ってこれらを仕上がり品として組み合わ
    せて搬送する照合搬送手段とを備えた写真処理装置にお
    いて、 ピースネガ挿入部から前記露光部に送り込まれて露光処
    理された1単位のピースネガが前記ネガカッターを素通
    りして前記ネガフィルム排出部から排出され、対応する
    1単位のプリントと組み合わされるために前記照合搬送
    手段に搬入されることを特徴とする写真処理装置。
  2. 【請求項2】前記ピースネガ挿入部から前記露光部に送
    り込まれる1単位のピースネガにネガフィルムIDが割
    り当てられ、前記1単位のピースネガの画像を焼き付け
    たプリントにも前記ネガフィルムIDとリンクするプリ
    ントIDが割り当てられ、前記ピースネガや前記プリン
    トにトラブルが生じた場合トラブル情報が前記ネガフィ
    ルムIDや前記プリントIDにリンクされることを特徴
    とする請求項1に記載の写真処理装置。
  3. 【請求項3】前記照合搬送手段が前記ネガフィルム排出
    部と前記プリント排出部とを経由するトレーコンベヤと
    して構成されており、各トレーにはトレーIDが割り当
    てられており、前記トレーIDは積み込んだピースネガ
    がもつネガフィルムIDとリンクされることを特徴とす
    る請求項2に記載の写真処理装置。
  4. 【請求項4】複数単位のネガフィルムをスプライステー
    プでつなぎ合わせて作成された長尺ネガフィルムの処理
    中に、前記ピースネガの処理が割り込んで実行されるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の写真処理装置。
  5. 【請求項5】前記ピースネガは前記プリント排出部にお
    いてネガシートに収納されることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の写真処理装置。
JP24495496A 1996-09-10 1996-09-17 写真処理装置 Withdrawn JPH1090869A (ja)

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JP24495496A JPH1090869A (ja) 1996-09-17 1996-09-17 写真処理装置
US08/925,308 US5956127A (en) 1996-09-10 1997-09-08 Photographic processing apparatus
DE69731702T DE69731702T2 (de) 1996-09-10 1997-09-09 Photographisches Behandlungsgerät
EP97115587A EP0828192B1 (en) 1996-09-10 1997-09-09 Photographic processing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

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