JP3428830B2 - 写真処理装置 - Google Patents

写真処理装置

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JP3428830B2
JP3428830B2 JP24495596A JP24495596A JP3428830B2 JP 3428830 B2 JP3428830 B2 JP 3428830B2 JP 24495596 A JP24495596 A JP 24495596A JP 24495596 A JP24495596 A JP 24495596A JP 3428830 B2 JP3428830 B2 JP 3428830B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネガフィルム供給
部から送られたネガフィルムの画像を印画紙へ焼き付け
る露光部と、前記露光部で用いられたネガフィルムを排
出するネガフィルム排出部と、前記露光処理された印画
紙を現像処理する現像処理部と、前記現像された印画紙
を所定長さにカットすることによりプリントとして排出
するプリント排出部と、前記ネガフィルム排出部から排
出された1単位のネガフィルムを搬入するネガフィルム
搬入ステーションと前記プリント排出部から前記1単位
のネガフィルムから得られた画像をもつプリントを搬入
するプリント搬入ステーションと前記搬入されたネガフ
ィルムと前記搬入されたプリントとを照合して搬出する
照合ステーションとにわたって設けられたコンベヤ機構
とを備えた写真処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述したような写真処理装置では、ネガ
フィルムとプリントとの組み合わせは、顧客によって注
文されたネガフィルム1本又は1セットのピースネガ
(4駒又は6駒毎に切断したフィルム数枚)を1単位と
して行われるのが通常であり、この1単位を1オーダと
も呼ぶ。同じ顧客が同時に数本のネガフィルムや数セッ
トのピースネガの焼付注文をする場合でも、それぞれ別
のオーダとして処理される。この1オーダ分の、つまり
1単位のピースネガ(通常1本の長いネガフィルムは最
終的にピースネガとして所定の長さにカットされる)と
プリントを照合して自動的にDP袋に袋詰めする写真処
理装置が、例えば特開平6−43622号公報から知ら
れている。この写真処理装置におけるピースネガとプリ
ントの照合ステーションでは、露光処理を終えてネガシ
ートに挿入された1単位のピースネガがこのピースネガ
が有するID番号を印字されたプリント袋に収納され、
このプリント袋のID番号と単位毎に区分けされてソー
ターで搬送されてきたプリントのID番号とを照合し、
ID番号が一致するとこの1単位のプリントはプリント
袋に収納され、同じID番号を有するピースネガと組み
合わされる。
【0003】このような写真処理装置では、ネガフィル
ムのコマ画像を焼き付けられた印画紙は現像処理された
後ペーパーカッターによってプリントカット(現像処理
された印画紙からコマ画像毎にプリントとしてカットす
ること)され、1オーダ分としてまとめられたプリント
が照合のために照合ステーションへ搬送されるが、搬入
ステーションでのトラブルや照合ステーションでの照合
作業のオーバーフロー等でコンベヤ機構を正常なタイミ
ングで動作させられない場合でも、現像処理部の現像タ
ンク内を通過している印画紙の搬送を停止するわけには
いかないので、印画紙はそのままプリントカットして、
プリント排出部から排出することになり、プリント搬入
ステーションで溢れ出したプリントが先行しているオー
ダのプリントに混ざったりして、かなりのオーダ数にわ
たって照合が不一致となってしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、照合
のためのコンベヤ機構を正常なタイミングで動作させら
れない場合でもプリント排出部から排出されるプリント
が溢れ出すことのない写真処理装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、ネガフィルム供給部から送られたネガ
フィルムの画像を印画紙へ焼き付ける露光部と、前記露
光部で用いられたネガフィルムを排出するネガフィルム
排出部と、前記露光処理された印画紙を現像処理する現
像処理部と、前記現像された印画紙を所定長さにカット
することによりプリントとして排出するプリント排出部
と、前記ネガフィルム排出部から排出された1単位のネ
ガフィルムを搬入するネガフィルム搬入ステーションと
前記プリント排出部から排出された前記1単位のネガフ
ィルムから得られた画像をもつプリントを搬入するプリ
ント搬入ステーションと前記搬入されたネガフィルムと
前記搬入されたプリントとを照合して搬出する照合ステ
ーションとにわたって設けられたコンベヤ機構とを備え
た写真処理装置において、前記コンベヤ機構がストレー
ジ可能なトレーコンベヤ機構であり、前記プリント搬入
ステーションへのトレーの到着遅れを予想する遅れ予想
手段が備えられ、前記遅れ予想手段によって前記プリン
ト搬入ステーションへのトレーの到着遅れが予想された
場合、前記印画紙の現像処理部への送り出しが中断され
ることを特徴としている。
【0006】この構成によれば、プリント搬入ステーシ
ョンへのトレーの到着遅れが予想されると、前もって印
画紙の現像処理部への送り出しが中断されるので、実際
にプリント搬入ステーションでプリントを積み込むべき
トレーが到着していないといったコンベヤ機構のトラブ
ルが発生しても、すでに現像処理部には印画紙が入って
きていないので、現像処理部以降の印画紙の搬送ライン
を停止することができ、プリント搬入ステーションで溢
れ出したプリントが先行しているオーダのプリントに混
ざったりする問題は解消される。
【0007】本発明の好適な実施形態として、トレー
が、ネガフィルム排出部から排出された1単位分のネガ
フィルムを積み込むフィルム収納部と、フィルム収納部
に積み込まれたネガフィルムから得られた画像をもつプ
リントをプリント排出部から積み込むプリント収納部と
を備えており、ネガフィルム搬入ステーションとプリン
ト搬入ステーションとの間に存在するトレー台数が所定
数以上となることにより、遅れ予想手段はトレーの到着
遅れを予想するものがある。印画紙へのコマ画像の焼き
付けが完了したネガフィルムがネガフィルム搬入ステー
ションでトレーのフィルム収納部に積み込まれ、このト
レーのプリント収納部には、対応するコマ画像をもつプ
リントがプリント搬入ステーションで積み込まれるの
で、ネガフィルム搬入ステーションとプリント搬入ステ
ーションとの間に存在するトレー台数が、現像処理部か
らプリント排出部にわたる印画紙に形成されているコマ
画像の単位数、つまりオーダ数にほぼ一致する。前述し
た所定数は、ネガフィルム搬入ステーションとプリント
搬入ステーションとの間にコンベヤ機構の構造上配置す
ることができるトレー台数であり、従って、ネガフィル
ム搬入ステーションとプリント搬入ステーションとの間
に存在するトレー台数が所定数に達すると、次のトレー
を送り出すことができなくなるので、この送り出すこと
ができないトレーに積み込まれる予定の印画紙のコマ画
像を現像処理部に送り出すことを中断するのである。こ
のコンベヤ機構が許しているトレー台数の所定数は写真
処理装置の照合能力から設定されるものであり、現像処
理部に入った印画紙のコマ画像が現像処理された後プリ
ントカットされてプリント搬入ステーションに到達する
までに、この装置がネガフィルムを積み込んだトレーに
プリントを積み込んで照合ステーションへ送り出すこと
ができる台数である。このため、コンベヤ機構の構造を
変更してより多くのトレーを配置することを可能にして
も、写真処理装置の照合能力が変わらない限り、ネガフ
ィルム搬入ステーションとプリント搬入ステーションと
の間に照合能力以上のトレーを送り込んでも、結局プリ
ント搬入ステーションへのトレーの到着遅れが生じてし
まうのである。いずれにしても、ネガフィルム搬入ステ
ーションとプリント搬入ステーションとの間に存在する
トレー台数が所定数以上ということは、前記プリント搬
入ステーションへのトレーの到着遅れが予想されるので
ある。
【0008】本発明の他の好適な実施形態として、照合
ステーションにストレージされているトレーの内、前記
ネガフィルム搬入ステーションへの最短位置にあるトレ
ーが空でないことにより、前記遅れ予想手段が前記到着
遅れを予想するものがある。照合ステーションに入って
きたトレーは順次照合され、ネガフィルムとプリントは
出荷のためトレーから抜き出されていく。従って、通常
は、照合ステーションの先頭領域のトレーは空となって
おり、ネガフィルム搬入ステーションへの移動に備えら
れている。もし、照合ステーションにおいて前記ネガフ
ィルム搬入ステーションへの最短位置にあるトレーが空
でないとすれば、ネガフィルム搬入ステーションでネガ
フィルムを積み込むトレーがないということになり、結
果的には、この積み込まれないネガフィルムのコマ画像
を焼き付けたプリントを積み込むトレーが適時にプリン
ト搬入ステーションに到達しないことになるので、この
コマ画像を焼き付けた印画紙の現像処理部への送り出し
を中断するのである。また、このような空トレーが用意
できないといった事態を何らかのトラブルで照合作業が
中断しているためであると判断するならば、照合ステー
ションでのストレージ数にも限界があるので、当然プリ
ント搬入ステーションからトレーを照合ステーションへ
送り出すことができなくなり、結果的にトレーへのプリ
ントの積み込みに支障がでるといった事態が予想され、
印画紙の現像処理部への送り出しを中断することが要求
される。
【0009】本発明の好適な実施例において、印画紙の
現像処理部への送り出し中断が、印画紙を現像処理部の
手前でカットすることによって行うことができる。特
に、その際の印画紙のカットを、1単位、つまりオーダ
の切れ目で行うならば、トレーの到着遅れトラブルの復
帰後も直ちにネガフィルムとプリントの照合が可能とな
る。本発明のその他の特徴及び利点は以下図面を用いた
発明の実施の形態の説明で明らかになるだろう。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明による写真処理装置1の全
体が図1に示されており、この写真処理装置1内を各種
処理にともなって搬送されるネガフィルム2(ここで
は、ネガフィルムは、写真フィルム1本の長さをもつネ
ガフィルム、数コマ単位でカットされたピースネガ、ア
ドバンスフォトシステムに準じたカートリッジ付きネガ
フィルムの総称としても使用されている)と印画紙3の
搬送経路が、図2に模式的に示されている。この写真処
理装置1は、ネガフィルム供給部10と、ネガフィルム
2の画像をペーパーマガジン4から引き出された印画紙
3に焼き付ける露光部20と、露光部20にて露光済の
印画紙3を現像処理する現像処理部30と、現像処理部
30にて現像処理された印画紙3を乾燥する乾燥部40
と、乾燥された印画紙3を所定長さにカットしてプリン
ト(印画紙3を所定長さにカットしたものをプリント3
と称している)として排出するプリント排出部50と、
露光部20で使用されたネガフィルム2をカットし、必
要の場合ネガシートに挿入して、排出するネガフィルム
排出部60と、ネガフィルム排出部60から搬入された
1単位(理解し易くするため、ここではこの1単位を1
オーダと読み換えてもよい)のネガフィルム2とプリン
ト排出部50から搬入された1単位のプリントを仕上が
り品として照合組み合わせて、作業者による仕上がり品
取り出し位置まで搬送するコンベヤ機構70とを備えて
いる。
【0011】ネガフィルム供給部10には、100本ま
でのネガフィルム2をスプライステープによってつなぎ
合わせたものを巻き取っているネガリール11が2本装
填可能であり、このネガリール11から引き出されたネ
ガフィルム2に備えられているバーコードを読み取るバ
ーコードリーダー12や引き出されたネガフィルム2を
1オーダ毎にカットするネガカッター13が設けられて
いる。
【0012】露光部20には、図3(図2と比べてネガ
フィルム2と印画紙3の配置が上下逆に配置されてい
る)に示すように、フィルム搬送方向上流側に、読取用
光源21a、ミラートンネル21b及び撮像装置21c
からなるフィルム読取装置21が設けられ、そのフィル
ム搬送方向下流側に、露光用光源22a、調光フィルタ
22b、ミラートンネル22c、ネガマスク22d、焼
付レンズ22e及びシャッタ22fからなる露光装置2
2が設けられ、ネガフィルム供給部10から露光部20
を通過してネガ排出部60へネガフィルム2を搬送する
ローラ23a及びそのローラ23aを駆動するモータ2
3bが設けられている。
【0013】ローラ23aにて搬送されるネガフィルム
2は、先ず、フィルム読取装置21にて、その各コマの
画像が読み取られ、図4に詳細にそのブロック図が示さ
れているコントローラ5に送られる。コントローラ5の
露光制御手段5aでは、フィルム読取装置21から受け
取った画像情報に基づいて、そのネガフィルム2の画像
を印画紙3に焼き付けるための露光条件を求めて、該当
するネガフィルム2のコマがネガマスク22dの位置に
搬送されて来たときに、先だって求めた露光条件に基づ
いて調光フィルタ22b及びシャッタ22fを制御し、
印画紙3を露光する。さらに、コントローラ5は、フィ
ルム読取装置21にて読み取ったネガフィルム2の画像
情報を処理して、求めた露光条件で印画紙3の焼き付け
た場合に得られる画像のシミュレート画像をモニタ6a
に表示させることができ、作業者は、そのシミュレート
画像をモニタ6aを観察して、必要に応じて操作卓6b
から露光条件を修正することができる。
【0014】又、露光部20にて露光処理の終了したネ
ガフィルム2は、露光装置22のフィルム搬送方向下流
側に配置されているネガ排出部60に設けられたネガカ
ッター25によって6駒又は4駒毎に切断され、複数枚
のネガピース2として、コンベヤ機構70へ送り出され
るが、仕様によっては、図示されていないネガシート挿
入装置によってネガピース2がネガシートに挿入され、
このネガシートは折り畳まれた後コンベヤ機構70へ送
り出される。なお、アドバンスフォトシステムに準じた
ネガフィルム2は、各種処理作業前にカートリッジから
引き出され、処理後再びカートリッジに巻き戻されるの
で、露光処理後のネガフィルム2もカートリッジに収納
された状態でコンベヤ機構70へ送り出される。なお、
ネガリール11から引き出され、最終的にコンベヤ機構
70へ送り出されるまでの一連のネガフィルム2の搬送
は、コントローラ5のネガフィルム搬送制御手段5bに
よって制御される。
【0015】現像処理部30には、その図示は省略され
ているが、複数の現像処理タンクが備えられており、露
光部20でネガフィルム2の画像が焼き付けられた後、
図5に示すようにノッチャー29によってコマ画像の1
単位(通常1オーダ)毎の区切りとして用いられている
区切りノッチ3bとコマ画像単位の区切りとして用いら
れているカットノッチ3aとを端部に形成された印画紙
3はローラ24a及びローラ24aを駆動するモータ2
4bによってコレクション印字部26を通り、現像処理
部30の現像処理タンクを順次通過することで現像処理
される。なお、現像処理部30の手前には、ループ部の
存在にもかかわらず露光部20と現像処理部30の間で
連続して印画紙3を送り続けることができない事態が生
じた場合に緊急避難的に印画紙3をカットする非常カッ
ター27と、コマ画像の1単位(通常1オーダ)毎の区
切りとして用いられている印画紙3の端部に形成された
区切りノッチを検出するノッチセンサー28aとが設け
られており、この非常カッター27による印画紙3のカ
ットは、1単位の区切りで行われる。
【0016】現像処理後の印画紙3は、乾燥部40で乾
燥された後、プリント排出部50に送られ、ペーパーカ
ッター51によってカットされることにより仕上がりプ
リント3となり、横送りコンベヤ53によってコンベヤ
機構70へ送り出される。54は、何らかのトラブルで
印画紙3にコマ画像を形成していない領域があった場合
いわゆる無駄紙としてその領域を別の場所に排出するた
めのものである。この無駄紙の領域は印画紙3の端部に
形成された区切りノッチ3bで示されるので、この区切
りノッチを検出するための、及びプリントカットのため
のカットノッチ3aを検出するためのノッチセンサー2
8bがペーパーカッター51の搬送方向上流側に設けら
れている。印画紙3又はプリント3の一連の搬送や印画
紙バイパス路54への分岐は、コントローラ5の印画紙
搬送制御手段5cによって制御される。
【0017】コンベヤ機構70は、図6に示すように、
トレーコンベヤ式であり、周回案内路80に案内されな
がら搬送力を伝達する駆動手段90によって走行する複
数のトレー100が備えられている。周回案内路80に
よって決定される搬送ラインには、ネガフィルム搬入ス
テーション71と待機ステーション72と、プリント搬
入ステーション73と、照合ステーション74とが形成
されている。周回案内路80は、図7に示すように、左
右一対の略円形断面のレール81とこのレール81を所
定の間隔で連結している連結体82とで構成され、写真
処理装置1の低い位置に配置されたネガフィルム排出部
60と高い位置に配置されたプリント排出部50との間
を現像処理部30と乾燥部40の側壁に沿って延びてい
る。
【0018】トレー100は、図7〜図9に示されてい
るように、レール81上を走行する走行部110と、フ
ィルム収納部150aとプリント収納部150bとを備
えた載置部150とから構成されている。走行部110
は、チャンネル形の走行台111と、この走行台111
の両側のリブ部111aと111bの内側にそれぞれ軸
112によって回転可能に支持されている各4つの走行
ローラ113と、載置部150を走行台111に対して
傾斜させて取り付けるためのアングルブラケット114
(図10)とを備えている。ひとつのトレーにつき8つ
づつ取り付けられている走行ローラ113の走行面に
は、レール81の形状に合わせた溝113aが形成され
ている。走行部110は、右側のリブ部111aに配置
された前側の上下の走行ローラ113及び後側の上下の
走行ローラ113で右側のレール81を2カ所挟み込む
とともに、左側のリブ部111bに配置された前側の上
下の走行ローラ113及び後側の上下の走行ローラ11
3で左側のレール81を2カ所挟み込むことにより、安
定したレール走行を行っている。
【0019】ネガフィルム搬入ステーション71では、
ネガフィルム排出部60から排出された1単位分のネガ
フィルム2がトレー100のフィルム収納部150aに
移載される。待機ステーション72では、ネガフィルム
2を積み込んだトレー100がこのトレー100に積み
込んだネガフィルム2の画像を焼き付けている1単位分
のプリント3がプリント排出部50から出されるタイミ
ングに合わすために待機可能である。プリント搬入ステ
ーション73では、フィルム収納部150aに収納され
たネガフィルム2の画像を焼き付けている1単位分のプ
リント3がプリント排出部50からトレー100のプリ
ント収納部150bに移載される。照合ステーション7
4では、トレー100によって運び込まれた1単位分の
ネガフィルム2とプリント3の照合が確認されると、ネ
ガフィルム2とプリント3がトレー100から取り出さ
れ、DP袋7へ入れられる。各トレー100に対するこ
のような照合・取り出しと照合ステーション74へのト
レー100の送り出しが同期しているわけではないの
で、この照合ステーション74では、待機ステーション
72と同様、トレー100はレール81上でストレージ
可能となっている。空になったトレー100は、再びネ
ガフィルム搬入ステーション71に送られる。
【0020】トレー100を搬送する駆動手段90は、
エンドレス駆動体としてチェイン91を採用したチェイ
ン駆動方式を採用しており、図6から明らかなように、
第1駆動装置90aから第6駆動装置90fに分割され
ている。第1駆動装置90aは、照合ステーション74
と待機ステーション72とにわたって配置されている。
第2駆動装置90bは、空になったトレー100をネガ
搬入ステーション71におけるトレー停止位置まで移動
させるように配置されている。第3駆動装置90cは、
ネガフィルム2を積み込んだトレー100を第1駆動装
置90aの一部によって形成される待機ステーション7
2のストレージラインまで移動させるように配置されて
いる。第4駆動装置90dは、待機ステーション72で
ストレージされているトレー100を、順次プリント搬
入ステーション73のトレー停止位置に移動させるよう
に配置されており、図6から明らかなように、第4駆動
装置90dはトレー100を急勾配で上昇させている。
第5駆動装置90eは、さらにプリント3を積み込んだ
トレー100を急勾配で下降させ、第1駆動装置90a
の照合ステーション74を形成している部分へ、送り込
むように配置されているが、照合ステーション74の手
前で周回案内路80が湾曲状になっているため、トレー
100を湾曲したラインに沿って移動させる第6駆動装
置90fを第5駆動装置90eと第1駆動装置90aと
の間に配置している。上述した各駆動装置は、チェイン
91、チェイン91に噛み合っている駆動スプロケット
92と方向転換スプロケット93、駆動スプロケット9
2を駆動する駆動モータ94から構成されている。その
際第1・第2・第3・第6駆動装置90a、90b、9
0c、90fは、共通の駆動モータ94から動力を受け
ているが、第4・第5駆動装置90d、90eはタイミ
ングをとった間欠運転の必要からそれぞれ個別の駆動モ
ータ94にから動力を受けている。各チェイン91のリ
ンクプレートとして通常のリンクプレート91aだけで
はなく、所定のピッチでチェインローラ軸心方向に延び
た牽引部95を形成した牽引リンクプレート91bが装
着されており、各チェインはこの牽引部95を介してト
レー100を移動させている。
【0021】牽引部95とトレー100の走行部110
との搬送力伝達可能な係合は2つの方式で行われてい
る。つまり、第1駆動装置90aでは、ストレージライ
ンを形成するため、図8で示すように、走行台110の
リブ部111bの外側に垂直に延びた取付板115の下
面に樹脂117によって固定された磁石116とチェイ
ン91の牽引部95とに間に作用する磁力によりトレー
100の走行部110とチェイン91の牽引部95との
間の係合を作りだし、結果的にチェイン91によってト
レー100を移動させている。この目的のため、少なく
とも牽引リンクプレート91bは磁性体で作られてい
る。従って、トレー100がトレー100とチェイン9
1との間に作用する磁力より大きな力でその走行を阻止
されると磁石116と牽引部95との係合が外れて、チ
ェイン91だけが進行し、トレー100は停止したまま
となる。このことにより、走行台111の端面どうしが
接当していくことでトレー100が順次ストレージさ
れ、前のトレーが前進すると、再び磁石116がチェイ
ン91の牽引部95と磁気的に係合して、後のトレー1
00もチェイン91によって移動し始める。つまり、ト
レー100のストレージとトレー100のネガフィルム
2とプリント3の取り出し位置への供給とが遅延なくか
つ自動的に行われる。
【0022】第1駆動装置90a以外の駆動装置では、
トレー100とチェイン91とは一体的に動けばよいの
で、図7に示すように、走行台110のリブ部111a
と111bの下端からさらに突き出した爪部118がチ
ェイン91の牽引部95と接当することにより走行部1
10と牽引部95との搬送力伝達可能な係合が作り出さ
れる。各駆動モータ94は、コントローラ5のコンベヤ
制御手段5dによってそれぞれ連係をとるように制御さ
れている。
【0023】ネガフィルム搬入ステーション71におい
てネガ排出部60からネガフィルム2を搬入するため、
トレー100は第2駆動装置90bと第3駆動装置90
cとの間で第1ストッパー装置85によって停止させら
れる。さらにプリント搬入ステーション73においてプ
リント排出部50からプリント3を搬入するため、トレ
ー100は第4駆動装置90dと第5駆動装置90eと
の間で第2ストッパー装置86によって停止させられ
る。第1ストッパー装置85と第2ストッパー装置86
の構造は同じなので、ここでは図10で示された第1ス
トッパーの構造を説明する。
【0024】第1ストッパー装置85は、支点85b回
りに揺動する揺動アーム85cと、揺動アーム85cの
一端に設けられるとともに揺動アーム85cの揺動によ
りトレー100の走行台111に設けられている爪部1
18と係合可能な係合ピン85aと、揺動アーム85c
の他端に係合するとともに揺動アーム85cを支点85
b回りで図10における時計回り方向に付勢するバネ8
5dと、揺動アーム85cに係合ピン85a近くで連結
されるとともに通電時に揺動アーム85cを支点85b
回りで図10における反時計回り方向に揺動させる直線
駆動型ソレノイド85eとから構成されている。直線ソ
レノイド85eの通電解除時には係合ピン85aはトレ
ー100の爪部118の移動軌跡内に入り込むので、第
2駆動装置90bの牽引部95から離脱した後下り傾斜
となっているレール81を滑り落ちてきたトレー100
を停止保持する。直線ソレノイド85eが通電される
と、係合ピン85aはトレー100の爪部118の移動
軌跡から退避するので、トレー100の通過を許す。第
2ストッパー装置86と第4駆動装置90dとの位置関
係、及びレール81の下り傾斜姿勢も第1ストッパー装
置85の場合と同様なので、第2ストッパー装置86
も、同様にトレー100の停止と通過を制御することが
できる。
【0025】更に、照合ステーション74においても、
ストレージされるトレー100の先頭を停止するさせる
第3ストッパー装置87が備えられている。第3ストッ
パー装置87は、図11に示すように、回動軸87c回
りでシーソー式に揺動する揺動アーム87bと、揺動ア
ーム87bの両端に設けられるとともに揺動アーム87
bの揺動により選択的にトレー100の爪部118と係
合可能な一対の係合ピン87aと、揺動アーム87bを
揺動させるように回動軸87cと連結している回転型ソ
レノイド87dと、図11における時計回り方向に揺動
アーム87bを付勢するように揺動アーム87bの一端
に係合しているバネ87eとから構成されている。この
ような構成をもつ第3ストッパー装置87では、ロータ
リソレノイド87dの非通電時にはバネ87eの付勢力
により、揺動アーム87bが図11において実線で示す
姿勢となり、先頭のトレー100を停止させる。先頭の
トレー100に続くトレー100は、前述したように先
行するトレー100と接当するまでは磁力によってレー
ル81上を移動させられるが、先行するトレー100と
接当すると磁力による移動が不可能となり、次々とトレ
ー100が詰められた状態でストレージされる。そし
て、ロータリソレノイド87dが通電されると、揺動ア
ーム87bがバネ87eの付勢力に抗して図11におい
て二点鎖線で示す姿勢となり、次のトレー100を停止
させるが、自由となった先頭のトレー100は、第1駆
動装置90aによって磁力を介して移動し始める。この
状態から、更にロータリソレノイド87dの通電が解除
されると、揺動アーム87bが、図11において実線で
示す姿勢に戻り、一旦自由となり第1駆動装置90aに
よって少し移動した新たに先頭となったトレー100を
停止させる。第1駆動装置90aから外れたトレー10
0はレール81の下り傾斜姿勢も手伝って第2駆動装置
90bに近づいていき、第1駆動装置90aと第2駆動
装置90bとの間に設けられた第4ストッパー装置88
によって停止させられる。
【0026】第4ストッパー装置88は、ネガフィルム
搬入ステーション71へトレー100を送り出すタイミ
ングをとるためのものであり、ネガフィルム搬入ステー
ション71からトレー100が出ていくと同時に、新し
いトレー100を送り出すように制御されている。つま
り、第3ストッパー装置87と第4ストッパー装置88
によって、ストレージされているトレー100を1台づ
つネガフィルム搬入ステーション71へ送り出すことが
でき、同時に照合ステーション74のストレージライン
も順次先詰めされていく。図12に示すように、第4ス
トッパー装置88は、実質的に第1ストッパー装置85
や第2ストッパー装置86と同じ構造であるので、ここ
ではその説明を省略する。
【0027】第4ストッパー装置88によるトレー10
0の停止位置には、図12に示すように、トレー100
のフィルム収納部150aとプリント収納部150bに
それぞれネガフィルム2とプリント3が収納されている
か否かを検出する光センサー76が備えられており、こ
の光センサ76は、ネガフィルム2の存否を検出するた
めのLED76a及び受光素子76bと、プリント3の
存否を検出するためのLED76c及び受光素子76d
とから構成されており、載置部150には、LED76
a及びLED76cの出射光の通過を許容する孔(図示
されていない)が形成されている。光センサー76の検
出信号はコントローラ5に入力されることにより、第4
ストッパー装置88によって停止させられているトレー
100が空の状態であるどうかチェックされる。上述し
た第1ストッパー装置85、第2ストッパー装置86、
第3ストッパー装置87、第4ストッパー装置88もコ
ントローラ5のコンベヤ制御手段5dにより制御されて
いる。
【0028】ここで、図13を用いてトレー100の載
置部150の構造を説明する。載置部150は、主に天
板151と底板152と第1側板153と第2側板15
4から構成されるボックス状の形態を有している。プリ
ント収納部150bは天板151上に形成されており、
天板151に積み重ねられたプリント3がずれ落ちない
ように第1側板153と第2側板154を天板151か
ら突き出し、その突き出した部分でプリント3を2つの
方向から囲んでいる。他の2つの方向は開放されてお
り、プリント3の搬入・搬出を容易にしている。ネガフ
ィルム2、つまり裸のピースネガ或いはネガシートに挿
入されたピースネガを収納するフィルム収納部150a
は天板151と底板152との間にポケット状に形成さ
れている。さらに付加的に、アドバンスフォトシステム
に準じたネガフィルム2を巻き込んでいるカートリッジ
2aを収納するカートリッジ収納部150cがフィルム
収納部150aに対向して第2側板154の外側に取り
付けられたボックス体155によって形成されている。
【0029】図6から明らかなように、トレー100は
ネガフィルム搬入ステーション71から待機ステーショ
ン72への移動行程において逆さ吊り状態となり、フィ
ルム収納部150aやカートリッジ収納部150cから
収納物が落下する恐れがあるため、トレー100には収
納物を保持する押さえ保持機構160が備えられてい
る。押さえ保持機構160は、底板152に複数の軸受
ブラケット162を介して回動可能に支持された回動軸
161と、回動軸161に固定された爪スリーブ163
と、天板151に取り付けられた固定軸164周りをシ
ーソー式に揺動することによりその一端でフィルム収納
部150aに収納されたネガフィルムを押さえる第1押
さえ板165と、天板151に取り付けられた固定軸1
67周りをシーソー式に揺動することによりその一端で
カートリッジ収納部150cに収納されたカートリッジ
を押さえる第2押さえ板168とを備えている。第1押
さえ板165と第2押さえ板168は、爪スリーブ16
3の爪部163aとの接触にともなう爪スリーブ163
からの回動変位の伝達により開放方向に揺動する。そし
て、それぞれの収納物を押さえ付ける方向への揺動は、
ここでは図示されていないつる巻きバネのバネ力により
行われる。回動軸161の操作のために、回動軸161
の走行台111側の端部には丸みをつけられた操作コマ
部材170が固定されている。操作コマ部材170は、
ネガフィルム2をトレー100の搬入・搬出する領域に
配置されているがここでは図示されていないコマガイド
レールに対する接触移動によりその姿勢が変化し、これ
にともなって回動軸161が回動し、爪スリーブ163
が揺動し、その爪部163aが第1・第2押さえ板16
5、168をここでは図示されていないつる巻きバネの
バネ力に抗して押し上げ、開放姿勢とし、フィルム収納
部150aへのネガフィルム2の収納もしくはカートリ
ッジ収納部150cへのカートリッジ2aの収納を許
す。コマガイドレールと操作コマ部材170との接触が
終了すれば、バネ力により第1・第2押さえ板165、
168は収納物の押さえ込み姿勢となる。
【0030】走行台111のリブ部111aの外側にI
Dプレート120が設けられており、このIDプレート
120に貫通孔等によって形成されるトレーIDマーク
121により各トレー100のIDコードが表されてい
る。このトレーIDマーク121を読み取るために、ネ
ガフィルム搬入ステーション71にIDセンサー77a
が、プリント搬入ステーション73にIDセンサー77
bが配置されている。
【0031】次に、コンベヤ機構70のトレー100の
搬送動作を説明する。ネガフィルム搬入ステーション7
1におけるネガ排出部60から第1ストッパー装置85
によって停止しているトレー100のフィルム収納部1
50aへのネガフィルム2の収納は、ネガシートに挿入
され折り畳まれた状態のものや裸のままのネガフィルム
2、場合によってもアドバンスフォトシステムのカート
リッジが1単位毎にここでは図示されていないフィーダ
装置によって自動的に行なわれる。ネガフィルム2を積
み込んだトレー100のIDコードはIDセンサー77
aによって読み取られ、コントローラ5に送られる。ネ
ガフィルム2に関しては、バーコードリーダー12によ
って1単位のネガフィルム2に貼り付けられたバーコー
ドシールから読み取られたフィルムID(以下FIDと
称する)に対応させてネガフィルムIDコードがコント
ロール5内で割り当てられているので、積み込まれたネ
ガフィルム2のIDコードは、積み込んだトレー100
のIDコードとリンクされている。
【0032】ネガフィルム2の積み込みが完了すると、
ネガフィルム搬入ステーション71での第1ストッパー
装置85による停止が解除され、自重により下降したト
レー100は、第3駆動装置90cの牽引部95に係合
し、登り斜面を走行し、さらに待機ステーション72を
形成している第1駆動装置90aによって引き継がれ、
順次ストレージされていく。
【0033】待機ステーション72でストレージされて
いる先頭のトレー100は、間欠駆動している第4駆動
装置90dのチェイン91が駆動して、牽引部95と係
合することで、登りの急斜面を牽引部95の1ピッチ毎
昇っていく。第4駆動装置90dによる搬送は、プリン
ト搬入ステーション73の第2ストッパー装置86がト
レー100の停止を解除するのと連動して、牽引部95
の1ピッチ分ずつ駆動する。従って、プリント搬入ステ
ーション73に停止するトレー100が、横送りコンベ
ヤ53から1単位のプリント3を受け取って第5駆動装
置90eによって斜面を下降する毎に、次のトレー10
0がプリント搬入位置に送られ、第2ストッパー装置8
6によって停止させられる。プリント3を積み込むため
に第2ストッパー装置86によって停止させられトレー
100のIDコードはIDセンサー77bによって読み
取られ、コントローラ5に送られる。露光部20で1単
位のネガフィルム2のコマ画像を焼き付けられた印画紙
3に対してもプリントIDコードが割り当てられている
ので、現在ペーパーカッター51でカットされ横送りコ
ンベヤ53を介して積み込まれるプリント3のプリント
IDコードとネガフィルム2のIDコードをチェックす
ることができる。
【0034】この写真処理装置1が正常に動作している
限り、ネガフィルム2は、露光部20における露光処理
順に1単位毎トレー100に収納され、プリント3も露
光処理順に積み込まれるので、トレー100のプリント
収納部150bには、フィルム収納部150aに収納さ
れているネガフィルム2の画像を焼き付けたプリント3
が収納されることになる。
【0035】ネガフィルム搬入ステーション71とプリ
ント搬入ステーション73で停止するトレー100はI
Dセンサー77aと77bによって確認されるので、ネ
ガフィルム搬入ステーション71でのトレー停止とプリ
ント搬入ステーション73でのトレー停止位置との間に
存在するトレーの数は正確に算定することが可能であ
る。この算定は、プリント搬入ステーションへのトレー
の到着遅れを予想するコントローラ5の遅れ予想手段5
eによって行われる。この実施の形態では、ネガフィル
ム搬入ステーション71でのトレー停止とプリント搬入
ステーション73でのトレー停止位置との間に存在する
トレー100の台数が予め所定数として25台に設定さ
れているため、ネガフィルム搬入ステーション71とプ
リント搬入ステーション73との間に存在するトレー台
数が25台に達すると、次のトレー100を送り出すこ
とができなくなるので、この送り出すことができないト
レー100に積み込まれる予定の印画紙3のコマ画像を
現像処理部30に送り出すことを中断するのである。こ
のコンベヤ機構70が許しているトレー台数の所定数は
写真処理装置1の照合能力から設定されるものであり、
現像処理部30に入った印画紙3のコマ画像が現像処理
された後プリントカットされてプリント搬入ステーショ
ン73に到達するまでに、このコンベヤ機構70がネガ
フィルム2を積み込んだトレー100にプリント3を積
み込んで照合ステーション74へ送り出すことができる
台数である。ネガフィルム搬入ステーション73でのト
レー停止とプリント搬入ステーション73でのトレー停
止位置との間に存在するトレーの台数が25台に達する
という事態は、トレー100の搬送にトラブルが発生し
た場合に生じるが、そのほか、写真処理装置1が正常に
作動していても、1オーダ当たりのプリント枚数が少な
い場合には、多数のトレー100が必要であるのですぐ
にこの25台という所定数に達することになる。いずれ
にしても、ガフィルム搬入ステーション71とプリント
搬入ステーション73との間に存在するトレー台数が2
5台に達すると、次にトレー100に積み込む予定のネ
ガフィルム2のコマ画像を焼き付けたプリント3が積み
込むためのトレー100のプリント搬入ステーション7
3への到着が遅れることになり、その結果、横送りコン
ベヤ54で運ばれてくるプリント3を積み込むべきトレ
ー100が到着せず、プリント3が他のオーダのプリン
ト3と混ざってしまうこと引き起こす原因となる。
【0036】遅れ予想手段5eがネガフィルム搬入ステ
ーション73でのトレー停止とプリント搬入ステーショ
ン73でのトレー停止位置との間に存在するトレーの台
数を25台と算定すると、次のネガフィルム2を積み込
んだトレー100のプリント搬入ステーション73への
トレー100の到着送れが予想され、遅れ予想手段5e
は、非常カッター制御手段5fに指令を与え、非常カッ
ター制御手段5fは区切ノッチ3bからのタイミングで
印画紙3をカットするように非常カッター27を動作さ
せる。これにより、印画紙3の現像部30への送り出し
が中断される。
【0037】さらに、遅れ予想手段5eは、光センサー
76からの信号により、ネガフィルム搬入ステーション
73へ投入されるために待機しているトレー100、つ
まり第4ストッパー装置88によって停止されているト
レー100が空であるかどうかチェックし、もし空でな
い場合ネガフィルム搬入ステーション71でネガフィル
ム2を積み込むトレー100がないということになり、
結果的には、この積み込まれないネガフィルム2のコマ
画像を焼き付けたプリント3を積み込むトレー100が
適時にプリント搬入ステーション73に到達しないこと
になるので、このコマ画像を焼き付けた印画紙3の現像
処理部30への送り出しを中断するのである。また、こ
のような空トレー100が用意できないといった事態を
何らかのトラブルで照合作業が中断しているためである
と判断するならば、照合ステーション74でのストレー
ジ数にも限界があるので、当然プリント搬入ステーショ
ン73からトレー100を照合ステーション74へ送り
出すことができなくなり、結果的にトレー100へのプ
リント3の積み込みに支障がでるといった事態が予想さ
れ、印画紙3の現像処理部30への送り出しを中断する
ことが要求される。従って、遅れ予想手段5eは、前述
したように、非常カッター制御手段5fに指令を与え、
非常カッター制御手段5fは区切ノッチ3bからのタイ
ミングで印画紙3をカットするように非常カッター27
を動作させて、印画紙3の現像部30への送り出しが中
断される。
【0038】上記実施の形態では、プリント搬入ステー
ション73へのトレー100の到着送れの判定基準とし
て2つの要因を挙げているが、本発明はこの2つの要因
に限定されるわけではなく、プリント排出部50から照
合作業を経て出荷するまでの工程において生じうる到着
送れの要因を対象としており、本発明において重要な点
は、そのような到着送れが予想された時に、印画紙3を
現像処理部30に送り出すことを中断することである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による写真処理装置の斜視図
【図2】図1による写真処理装置のネガフィルムと印画
紙の流れを示す模式図
【図3】図1による写真処理装置のブロック図
【図4】コントローラのブロック構成図
【図5】印画紙に形成された区切りノッチとカットノッ
チを示す模式図
【図6】写真照合システムを構成するコンベヤ機構の模
式図
【図7】駆動装置とトレーの走行部との関係を示す説明
【図8】駆動装置とトレーの走行部との関係を示す説明
【図9】フィルム収納部へのネガフィルムの搬入を示す
説明図
【図10】第1ストッパー装置の模式図
【図11】第3ストッパー装置の模式図
【図12】光センサーの模式図
【図13】トレーの斜視図
【符号の説明】
2 ネガフィルム 3 印画紙(プリント) 5e 遅れ予想手段 20 露光部 30 現像処理部 50 プリント排出部 60 ネガフィルム排出部 71 ネガフィルム搬入ステーション 73 プリント搬入ステーション 74 照合ステーション 70 コンベヤ機構

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネガフィルム供給部から送られたネガフィ
    ルムの画像を印画紙へ焼き付ける露光部と、前記露光部
    で用いられたネガフィルムを排出するネガフィルム排出
    部と、前記露光処理された印画紙を現像処理する現像処
    理部と、前記現像された印画紙を所定長さにカットする
    ことによりプリントとして排出するプリント排出部と、
    前記ネガフィルム排出部から排出された1単位のネガフ
    ィルムを搬入するネガフィルム搬入ステーションと前記
    プリント排出部から排出された前記1単位のネガフィル
    ムから得られた画像をもつプリントを搬入するプリント
    搬入ステーションと前記搬入されたネガフィルムと前記
    搬入されたプリントとを照合して搬出する照合ステーシ
    ョンとにわたって設けられたコンベヤ機構とを備えた写
    真処理装置において、 前記コンベヤ機構がストレージ可能なトレーコンベヤ機
    構であり、 前記プリント搬入ステーションへのトレーの到着遅れを
    予想する遅れ予想手段が備えられ、前記遅れ予想手段に
    よって前記プリント搬入ステーションへのトレーの到着
    遅れが予想された場合、前記印画紙の現像処理部への送
    り出しが中断されることを特徴とする写真処理装置。
  2. 【請求項2】前記トレーが、ネガフィルム排出部から排
    出された1単位分のネガフィルムを積み込むフィルム収
    納部と、前記フィルム収納部に積み込まれたネガフィル
    ムから得られた画像をもつプリントを前記プリント排出
    部から積み込むプリント収納部とを備えており、前記遅
    れ予想手段は、前記ネガフィルム搬入ステーションとプ
    リント搬入ステーションとの間に存在するトレー台数が
    所定数以上となることにより前記到着遅れを予想するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の写真処理装置。
  3. 【請求項3】前記照合ステーションにストレージされて
    いるトレーの内、前記ネガフィルム搬入ステーションへ
    の最短位置にあるトレーが空でないことにより、前記遅
    れ予想手段が前記到着遅れを予想することを特徴とする
    請求項2に記載の写真処理装置。
  4. 【請求項4】前記印画紙の現像処理部への送り出し中断
    は、印画紙を前記現像処理部の手前でカットすることに
    よって行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の写真処理装置。
  5. 【請求項5】前記印画紙のカットは、前記1単位の切れ
    目で行われることを特徴とする請求項4に記載の写真処
    理装置。
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