JPH1090820A - ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法Info
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- JPH1090820A JPH1090820A JP24493096A JP24493096A JPH1090820A JP H1090820 A JPH1090820 A JP H1090820A JP 24493096 A JP24493096 A JP 24493096A JP 24493096 A JP24493096 A JP 24493096A JP H1090820 A JPH1090820 A JP H1090820A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silver halide
- layer
- silver
- sensitive material
- halide photographic
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 銀色調に優れ、超迅速処理に適したハロゲン
化銀写真感光材料及びその処理方法の提供。 【解決手段】 支持体上にハロゲン化銀乳剤層を含む親
水性コロイド層を設けたハロゲン化銀写真感光材料にお
いて、該親水性コロイド層は、現像処理後に青色発色す
るロイコ化合物及びゾル−ゲル変換する多糖類を含有す
ることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料及び該ハ
ロゲン化銀写真感光材料を、現像工程、定着工程を含む
処理工程において、全処理時間が10〜30秒で処理す
ることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方
法により達成。
化銀写真感光材料及びその処理方法の提供。 【解決手段】 支持体上にハロゲン化銀乳剤層を含む親
水性コロイド層を設けたハロゲン化銀写真感光材料にお
いて、該親水性コロイド層は、現像処理後に青色発色す
るロイコ化合物及びゾル−ゲル変換する多糖類を含有す
ることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料及び該ハ
ロゲン化銀写真感光材料を、現像工程、定着工程を含む
処理工程において、全処理時間が10〜30秒で処理す
ることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方
法により達成。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に銀色調に優
れ、超迅速処理可能なハロゲン化銀写真感光材料及びそ
の処理方法に関する。
れ、超迅速処理可能なハロゲン化銀写真感光材料及びそ
の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀乳剤の被覆力は乳剤製造者
にとって、極めて関心の深いものである。その理由は高
被覆力の乳剤を使用すれば、一定の光学濃度を保つため
に必要な銀量を節約できるからである。また塗布ゼラチ
ン量を減少させることも同時に可能となるがこれは短時
間処理を可能とするためには必須の条件である。ハロゲ
ン化銀乳剤の被覆力を増加させるために高ヨードの表面
感光性乳剤と小サイズの内部がかぶった粒子から成る乳
剤とを混合することにより著しく高い被覆力が得られる
ことが米国特許第2,996,322号、同第3,17
8,282号、同第3,397,987号、同第3,6
07,278号、英国特許1,426,277号等に開
示されている。又高アスペクト比で粒子厚みの小さい平
板乳剤を用いることにより著しく現像銀被覆力が上がる
ことが米国特許第4,411,986号、同第4,43
4,226号、同第4,413,053号等に開示され
ている。更に又、特開昭58−108526号には高ア
スペクト比で粒子厚みの小さい平板粒子上の特定部位に
別の銀塩が配されたいわゆるエピタキシャル平板粒子に
より著しく高い感光度と被覆力が得られることが開示さ
れている。上述の乳剤以外にも平板粒子サイズが小さな
高感度微粒子乳剤や平均粒子厚みが小さい高感度微粒子
乳剤を用いると平均粒子サイズや平均粒子厚みが大きい
乳剤に比べて高い銀被覆力を有することはよく知られて
いる。
にとって、極めて関心の深いものである。その理由は高
被覆力の乳剤を使用すれば、一定の光学濃度を保つため
に必要な銀量を節約できるからである。また塗布ゼラチ
ン量を減少させることも同時に可能となるがこれは短時
間処理を可能とするためには必須の条件である。ハロゲ
ン化銀乳剤の被覆力を増加させるために高ヨードの表面
感光性乳剤と小サイズの内部がかぶった粒子から成る乳
剤とを混合することにより著しく高い被覆力が得られる
ことが米国特許第2,996,322号、同第3,17
8,282号、同第3,397,987号、同第3,6
07,278号、英国特許1,426,277号等に開
示されている。又高アスペクト比で粒子厚みの小さい平
板乳剤を用いることにより著しく現像銀被覆力が上がる
ことが米国特許第4,411,986号、同第4,43
4,226号、同第4,413,053号等に開示され
ている。更に又、特開昭58−108526号には高ア
スペクト比で粒子厚みの小さい平板粒子上の特定部位に
別の銀塩が配されたいわゆるエピタキシャル平板粒子に
より著しく高い感光度と被覆力が得られることが開示さ
れている。上述の乳剤以外にも平板粒子サイズが小さな
高感度微粒子乳剤や平均粒子厚みが小さい高感度微粒子
乳剤を用いると平均粒子サイズや平均粒子厚みが大きい
乳剤に比べて高い銀被覆力を有することはよく知られて
いる。
【0003】しかしながら上述の高い銀被覆力を与える
乳剤粒子の現像銀の色調はほとんど例外なく粒子サイズ
や粒子厚みに依存するが黄色味や緑色味を帯びて画像観
察者に不快な印象を与える。この黄色味を帯びるのは粒
子サイズや粒子厚みの減少に伴い現像銀もそのサイズと
厚みが減少し青色光成分の散乱が増し黄色味の強い光と
なるためである。このような現象は、ハロゲン化銀乳剤
として微粒子乳剤(例えば平均粒子サイズ0.4μ以
下)や粒子厚みの薄い平板状粒子(例えば、粒子厚み
0.4μ以下)を用いたときに特に問題となる。さらに
一般には色調が良いと言われているジャガイモ状のハロ
ゲン化銀粒子も感光材料の硬膜度を下げて軟調にすると
緑色方向に色調が変わることが知られている。一般に現
像銀の色調を整えるために色調剤と呼ばれているものを
用いることがよく行なわれている。例えばその目的のた
めにある種のメルカプト化合物などが用いられる。しか
しながら、このような従来からよく知られている色調剤
を高感度のハロゲン化銀粒子から成る乳剤に適用しても
著しい減感作用をひき起こし実用化できない。また特開
昭59−1276号には粒子径が粒子厚さの5倍以上で
ある平板状ハロゲン化銀粒子乳剤から成る感光材料に蛍
光増白剤を含有せしめることによる銀画像の色調改良技
術が開示されている。この技術は当該特許にも述べられ
ているように反射光源下での観察に対しては非常に有効
であるが透過光観察に対してはほとんど効果が無い。こ
れに対し、特開平3−153234号では、処理後の現
像銀量に比例して、青色染料を与えることのできるロイ
コ化合物を用いて、銀色調を改良している。しかし、こ
の化合物を用いた場合でも色調の改良効果としては不充
分であり、特に、全処理時間が10〜30秒の超迅速処
理をした場合、その改良効果が小さくなる為、新たな方
法の提案が望まれていた。
乳剤粒子の現像銀の色調はほとんど例外なく粒子サイズ
や粒子厚みに依存するが黄色味や緑色味を帯びて画像観
察者に不快な印象を与える。この黄色味を帯びるのは粒
子サイズや粒子厚みの減少に伴い現像銀もそのサイズと
厚みが減少し青色光成分の散乱が増し黄色味の強い光と
なるためである。このような現象は、ハロゲン化銀乳剤
として微粒子乳剤(例えば平均粒子サイズ0.4μ以
下)や粒子厚みの薄い平板状粒子(例えば、粒子厚み
0.4μ以下)を用いたときに特に問題となる。さらに
一般には色調が良いと言われているジャガイモ状のハロ
ゲン化銀粒子も感光材料の硬膜度を下げて軟調にすると
緑色方向に色調が変わることが知られている。一般に現
像銀の色調を整えるために色調剤と呼ばれているものを
用いることがよく行なわれている。例えばその目的のた
めにある種のメルカプト化合物などが用いられる。しか
しながら、このような従来からよく知られている色調剤
を高感度のハロゲン化銀粒子から成る乳剤に適用しても
著しい減感作用をひき起こし実用化できない。また特開
昭59−1276号には粒子径が粒子厚さの5倍以上で
ある平板状ハロゲン化銀粒子乳剤から成る感光材料に蛍
光増白剤を含有せしめることによる銀画像の色調改良技
術が開示されている。この技術は当該特許にも述べられ
ているように反射光源下での観察に対しては非常に有効
であるが透過光観察に対してはほとんど効果が無い。こ
れに対し、特開平3−153234号では、処理後の現
像銀量に比例して、青色染料を与えることのできるロイ
コ化合物を用いて、銀色調を改良している。しかし、こ
の化合物を用いた場合でも色調の改良効果としては不充
分であり、特に、全処理時間が10〜30秒の超迅速処
理をした場合、その改良効果が小さくなる為、新たな方
法の提案が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題に対
して、本発明の課題は、銀色調に優れ、超迅速処理に適
したハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法を提供
することにある。
して、本発明の課題は、銀色調に優れ、超迅速処理に適
したハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、下
記手段により達成される。
記手段により達成される。
【0006】 支持体上にハロゲン化銀乳剤層を含む
親水性コロイド層を設けたハロゲン化銀写真感光材料に
おいて、該親水性コロイド層は、現像処理後に青色発色
するロイコ化合物及びゾル−ゲル変換する多糖類を含有
することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
親水性コロイド層を設けたハロゲン化銀写真感光材料に
おいて、該親水性コロイド層は、現像処理後に青色発色
するロイコ化合物及びゾル−ゲル変換する多糖類を含有
することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0007】 上記ロイコ化合物をハロゲン化銀乳剤
層又はその隣接層に含有することを特徴とする上記項
記載のハロゲン化銀写真感光材料。
層又はその隣接層に含有することを特徴とする上記項
記載のハロゲン化銀写真感光材料。
【0008】 上記ゾル−ゲル変換する多糖類をロイ
コ化合物を含有する層より支持体から遠い層に含有する
ことを特徴とする上記項又は項に記載のハロゲン化
銀写真感光材料。
コ化合物を含有する層より支持体から遠い層に含有する
ことを特徴とする上記項又は項に記載のハロゲン化
銀写真感光材料。
【0009】 上記ロイコ化合物をハロゲン化銀乳剤
層に、上記多糖類を保護層に含有することを特徴とする
上記項、項又は項記載のハロゲン化銀写真感光材
料。
層に、上記多糖類を保護層に含有することを特徴とする
上記項、項又は項記載のハロゲン化銀写真感光材
料。
【0010】 上記〜項のいずれか1項に記載の
ハロゲン化銀写真感光材料を、現像工程、定着工程を含
む処理工程において、全処理時間が10〜30秒で処理
することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理
方法。
ハロゲン化銀写真感光材料を、現像工程、定着工程を含
む処理工程において、全処理時間が10〜30秒で処理
することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理
方法。
【0011】以下、本発明について詳細に説明する。
【0012】本発明に用いることのできる銀色調に対応
した青色染料を与える好ましいロイコ化合物としてイン
ドアニリン系ロイコ色素、インダミン系ロイコ色素、ト
リフェニルメタン系ロイコ色素、トリアリールメタン系
ロイコ色素、スチリル系ロイコ色素、N−アシルオキサ
ジン系ロイコ色素、N−アシルチアジン系ロイコ色素、
N−アシルジアジン系ロイコ色素、キサンチン系ロイコ
色素等を挙げることができる。本発明に用いられる具体
的化合物を以下に挙げる。
した青色染料を与える好ましいロイコ化合物としてイン
ドアニリン系ロイコ色素、インダミン系ロイコ色素、ト
リフェニルメタン系ロイコ色素、トリアリールメタン系
ロイコ色素、スチリル系ロイコ色素、N−アシルオキサ
ジン系ロイコ色素、N−アシルチアジン系ロイコ色素、
N−アシルジアジン系ロイコ色素、キサンチン系ロイコ
色素等を挙げることができる。本発明に用いられる具体
的化合物を以下に挙げる。
【0013】
【化1】
【0014】
【化2】
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】
【0021】
【化9】
【0022】
【化10】
【0023】
【化11】
【0024】本発明において用いられる高い被覆力を有
する乳剤としては、代表的には平板状乳剤、微粒子乳剤
などを挙げることができる。
する乳剤としては、代表的には平板状乳剤、微粒子乳剤
などを挙げることができる。
【0025】本発明の方法は、特にハロゲン化銀写真乳
剤が0.4μm以下の粒子厚みをもつ平板状ハロゲン化
銀粒子からなる場合、0.5μ以下の微粒子ハロゲン化
銀乳剤あるいは高ヨード表面感光性乳剤と微粒子で内部
がかぶった粒子からなる乳剤との混合乳剤を用いた感光
材料もしくは併用した感光材料の場合にニュートラルな
色とする色調改良の効果が大きい。
剤が0.4μm以下の粒子厚みをもつ平板状ハロゲン化
銀粒子からなる場合、0.5μ以下の微粒子ハロゲン化
銀乳剤あるいは高ヨード表面感光性乳剤と微粒子で内部
がかぶった粒子からなる乳剤との混合乳剤を用いた感光
材料もしくは併用した感光材料の場合にニュートラルな
色とする色調改良の効果が大きい。
【0026】本発明におけるロイコ化合物の添加量は銀
画像濃度の1/10以下、好ましくは1/20以下の濃
度となるような量である。ここに濃度測定はMacbe
tb濃度型TR−927型(Visual Densi
ty)で測定される。色素画像濃度の下限としては濃度
0.01、特に0.02である。
画像濃度の1/10以下、好ましくは1/20以下の濃
度となるような量である。ここに濃度測定はMacbe
tb濃度型TR−927型(Visual Densi
ty)で測定される。色素画像濃度の下限としては濃度
0.01、特に0.02である。
【0027】ロイコ化合物を感光材料中に含有させる場
合、5〜300mg/m2が好ましく、更に好ましくは
10〜100mg/m2である。本発明のロイコ化合物
は、本発明を構成するハロゲン化銀乳剤層を含む親水性
コロイド層のどの層に添加されていても良いが、好まし
くは、ハロゲン化乳剤層もしくは、その隣接層が良い。
合、5〜300mg/m2が好ましく、更に好ましくは
10〜100mg/m2である。本発明のロイコ化合物
は、本発明を構成するハロゲン化銀乳剤層を含む親水性
コロイド層のどの層に添加されていても良いが、好まし
くは、ハロゲン化乳剤層もしくは、その隣接層が良い。
【0028】本発明のロイコ化合物が水溶性の場合には
適当な温度の水溶液として親水性コロイド中に添加する
ことができる。本発明のロイコ化合物が有機溶媒可溶性
の場合には低沸点の有機溶媒あるいは水と混和しうる有
機溶媒、例えばアルコール類、エーテル類、グリコール
類、ケトン類、エステル類、アミド類のうち写真特性に
悪影響を及ぼさないものに溶解し、溶媒として写真層を
構成する親水性コロイドに添加することができる。
適当な温度の水溶液として親水性コロイド中に添加する
ことができる。本発明のロイコ化合物が有機溶媒可溶性
の場合には低沸点の有機溶媒あるいは水と混和しうる有
機溶媒、例えばアルコール類、エーテル類、グリコール
類、ケトン類、エステル類、アミド類のうち写真特性に
悪影響を及ぼさないものに溶解し、溶媒として写真層を
構成する親水性コロイドに添加することができる。
【0029】本発明のロイコ化合物を写真層を構成する
親水性コロイドに導入する別の方法としては、カラーカ
プラーを乳化して親水性コロイド層中へ添加する方法と
して知られた方法を用いることができる。すなわち、米
国特許第2,322,027号または同第2,304,
939号などに記載されたごとき方法により、化合物を
有機溶媒中に溶解し、界面活性剤を用いて乳化分散し、
その乳化分散物を写真用親水性コロイド中に添加するこ
とができる。この目的のための有機溶媒は、沸点約17
5℃以上の高沸点有機溶媒あるいは沸点約30℃ないし
約150℃の低沸点有機溶媒を、それぞれ単独もしくは
両者を任意の割合で混合してなるものである。上記の低
沸点有機溶媒としては、前述のものを用いることができ
る。また上記の高沸点有機溶媒としては、ジ−n−ブチ
ルフタレート、ベンジルフタレート、トリフェニルホス
フェート、トリ−o−クレジルホスフェート、ジフェニ
ルモノ−p−tert−ブチルフェニルホスフェート、
モノフェニルジ−p−tert−ブチルフェニルホスフ
ェート、2,4−ジ−t−アミルフェノール、N,N−
ジエチルラウルアミド、リン酸トリヘキシルなどを用い
ることができる。
親水性コロイドに導入する別の方法としては、カラーカ
プラーを乳化して親水性コロイド層中へ添加する方法と
して知られた方法を用いることができる。すなわち、米
国特許第2,322,027号または同第2,304,
939号などに記載されたごとき方法により、化合物を
有機溶媒中に溶解し、界面活性剤を用いて乳化分散し、
その乳化分散物を写真用親水性コロイド中に添加するこ
とができる。この目的のための有機溶媒は、沸点約17
5℃以上の高沸点有機溶媒あるいは沸点約30℃ないし
約150℃の低沸点有機溶媒を、それぞれ単独もしくは
両者を任意の割合で混合してなるものである。上記の低
沸点有機溶媒としては、前述のものを用いることができ
る。また上記の高沸点有機溶媒としては、ジ−n−ブチ
ルフタレート、ベンジルフタレート、トリフェニルホス
フェート、トリ−o−クレジルホスフェート、ジフェニ
ルモノ−p−tert−ブチルフェニルホスフェート、
モノフェニルジ−p−tert−ブチルフェニルホスフ
ェート、2,4−ジ−t−アミルフェノール、N,N−
ジエチルラウルアミド、リン酸トリヘキシルなどを用い
ることができる。
【0030】又、ロイコ化合物を固体微粒子状に分散し
て添加することもできる。
て添加することもできる。
【0031】本発明のロイコ化合物を写真感光材料を構
成する親水性コロイドに導入する工程は、写真感光材料
を製造する場合のいずれの工程であってもよいが、塗布
工程以前の工程、特に写真用塗布液を調製する工程が望
ましい。
成する親水性コロイドに導入する工程は、写真感光材料
を製造する場合のいずれの工程であってもよいが、塗布
工程以前の工程、特に写真用塗布液を調製する工程が望
ましい。
【0032】本発明のロイコ化合物と特開昭62−27
6539号に記載されている方法に従った色調調節染料
とを含有させて低濃度から高濃度の低い領域にわたって
黒色度を改良する方法も有効である。
6539号に記載されている方法に従った色調調節染料
とを含有させて低濃度から高濃度の低い領域にわたって
黒色度を改良する方法も有効である。
【0033】例えば特開昭62−276539号に従う
570〜700nmに極大吸収波長を有する染料と本発
明の銀現像に対応してマゼンタ発色染料が存在するハロ
ゲン化銀写真感光材料、または特開昭62−27653
9号に従う520〜560nmの間に極大吸収波長を有
する染料と本発明の銀現像に対応してシアン発色染料が
存在するハロゲン化銀写真感光材料等が考えられる。
570〜700nmに極大吸収波長を有する染料と本発
明の銀現像に対応してマゼンタ発色染料が存在するハロ
ゲン化銀写真感光材料、または特開昭62−27653
9号に従う520〜560nmの間に極大吸収波長を有
する染料と本発明の銀現像に対応してシアン発色染料が
存在するハロゲン化銀写真感光材料等が考えられる。
【0034】本発明において、ゼラチン硬化剤によって
硬化されず、ゾル−ゲル変換する多糖類とは、温度変化
によりゾル−ゲル変化するキサンタンガム、アガロー
ス、カラギナン、アルギン酸、ファーセレランのごとき
多糖類であり、特に結合剤であるゼラチンとの静電結合
及び水素結合による弱い橋架け構造を作るκ−カラギナ
ン(例えば台糖(株)製:K−9F、新田ゼラチン
(株)製:K−15、K21〜24、I−3)が好まし
いがこれらに限らない。
硬化されず、ゾル−ゲル変換する多糖類とは、温度変化
によりゾル−ゲル変化するキサンタンガム、アガロー
ス、カラギナン、アルギン酸、ファーセレランのごとき
多糖類であり、特に結合剤であるゼラチンとの静電結合
及び水素結合による弱い橋架け構造を作るκ−カラギナ
ン(例えば台糖(株)製:K−9F、新田ゼラチン
(株)製:K−15、K21〜24、I−3)が好まし
いがこれらに限らない。
【0035】これらの多糖類で硬化層に粘性を付与する
ことにより、硬化されるべきゼラチンを含む被硬化層と
同時に塗布を行っても異物や筋の発生もなく、長時間連
続塗布が可能であり、ゲル化するので乾燥工程における
風により塗布膜の変形が引き起こされることもない。ま
た、現像処理時間の処理液への溶けだしも一般的に少な
く、処理液汚染を起こしにくい。製品の層数が多く、完
成までに多数回塗布を行う場合には、そのうち1回の塗
布に硬化剤を含む液を塗布すればよい。
ことにより、硬化されるべきゼラチンを含む被硬化層と
同時に塗布を行っても異物や筋の発生もなく、長時間連
続塗布が可能であり、ゲル化するので乾燥工程における
風により塗布膜の変形が引き起こされることもない。ま
た、現像処理時間の処理液への溶けだしも一般的に少な
く、処理液汚染を起こしにくい。製品の層数が多く、完
成までに多数回塗布を行う場合には、そのうち1回の塗
布に硬化剤を含む液を塗布すればよい。
【0036】本発明のゾル−ゲル変換する多糖類は、本
発明を構成するハロゲン化銀乳剤層を含む親水性コロイ
ド層のどの層に添加されていてもよいが、好ましくは本
発明のロイコ化合物を含む層より支持体から遠い層がよ
く、さらに好ましくは保護層がよい。ここでいう保護層
とは、本発明を構成する親水性コロイド層の中で支持体
より最も遠い位置にある最外層のことである。
発明を構成するハロゲン化銀乳剤層を含む親水性コロイ
ド層のどの層に添加されていてもよいが、好ましくは本
発明のロイコ化合物を含む層より支持体から遠い層がよ
く、さらに好ましくは保護層がよい。ここでいう保護層
とは、本発明を構成する親水性コロイド層の中で支持体
より最も遠い位置にある最外層のことである。
【0037】次に、本発明に用いられるハロゲン化銀粒
子について説明する。
子について説明する。
【0038】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子とし
ては、特に制限はないが、平板状ハロゲン化銀粒子でア
スペクト比は3以上のものが好ましい。さらに好ましく
は3.0以上15.0未満である。特に3以上8未満が
好ましい。
ては、特に制限はないが、平板状ハロゲン化銀粒子でア
スペクト比は3以上のものが好ましい。さらに好ましく
は3.0以上15.0未満である。特に3以上8未満が
好ましい。
【0039】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子はハ
ロゲン化銀として臭化銀、塩化銀、沃臭化銀、塩臭化
銀、沃塩化銀、塩沃臭化銀等を用いることができる。沃
化銀の含有量は、ハロゲン化銀粒子全体での平均沃化銀
含有率として1.0モル%以下が好ましいが、更には
0.5モル%以下が更に好ましい。
ロゲン化銀として臭化銀、塩化銀、沃臭化銀、塩臭化
銀、沃塩化銀、塩沃臭化銀等を用いることができる。沃
化銀の含有量は、ハロゲン化銀粒子全体での平均沃化銀
含有率として1.0モル%以下が好ましいが、更には
0.5モル%以下が更に好ましい。
【0040】本発明において、ハロゲン化銀粒子は種々
のハロゲン組成が可能であるが塩化銀を50モル%以上
含有すること、更には70モル%以上含有することが好
ましい。
のハロゲン組成が可能であるが塩化銀を50モル%以上
含有すること、更には70モル%以上含有することが好
ましい。
【0041】本発明に用いられる平板状ハロゲン化銀粒
子は米国特許5,320,938号記載の方法で作成す
ることが出来る。即ち、(100)面を形成しやすい条
件下で沃度イオンの存在下、低pClで核形成させるこ
とが好ましい。核形成後は、オストワルド熟成及び/又
は成長を行い、所望の粒径、分布を有する平板状ハロゲ
ン化銀粒子を得ることが出来る。本発明に用いられる平
板状ハロゲン化銀粒子は、いわゆるハロゲン変換型(コ
ンバージョン型)の粒子であっても構わない。ハロゲン
変換量は銀量に対して0.2モル%〜0.5モル%が好
ましく、変換の時期は物理熟成中でも物理熟成終了後で
も良い。
子は米国特許5,320,938号記載の方法で作成す
ることが出来る。即ち、(100)面を形成しやすい条
件下で沃度イオンの存在下、低pClで核形成させるこ
とが好ましい。核形成後は、オストワルド熟成及び/又
は成長を行い、所望の粒径、分布を有する平板状ハロゲ
ン化銀粒子を得ることが出来る。本発明に用いられる平
板状ハロゲン化銀粒子は、いわゆるハロゲン変換型(コ
ンバージョン型)の粒子であっても構わない。ハロゲン
変換量は銀量に対して0.2モル%〜0.5モル%が好
ましく、変換の時期は物理熟成中でも物理熟成終了後で
も良い。
【0042】ハロゲン化銀粒子は、粒子を形成する過程
及び/又は成長させる過程で、カドミウム塩、亜鉛塩、
鉛塩、タリウム塩、イリジウム塩(錯塩を含む)、ロジ
ウム塩(錯塩を含む)、ルテニウム塩(錯塩を含む)、
オスミニウム塩(錯塩を含む)、及び鉄塩(錯塩を含
む)から選ばれる少なくとも1種を用いて金属イオンを
添加し、粒子内部及び/または粒子表面にこれらの金属
元素を含有させることが好ましい。
及び/又は成長させる過程で、カドミウム塩、亜鉛塩、
鉛塩、タリウム塩、イリジウム塩(錯塩を含む)、ロジ
ウム塩(錯塩を含む)、ルテニウム塩(錯塩を含む)、
オスミニウム塩(錯塩を含む)、及び鉄塩(錯塩を含
む)から選ばれる少なくとも1種を用いて金属イオンを
添加し、粒子内部及び/または粒子表面にこれらの金属
元素を含有させることが好ましい。
【0043】本発明において現像速度を促進するために
脱塩工程前にハロゲン化銀溶剤を添加することも好まし
い。例えば、チオシアン酸化合物(チオシアン酸カリウ
ム、チオシアン酸ナトリウム、チオシアン酸アンモニウ
ム等)を銀1モル当たり1×10-3モル以上、3×10
-2モル以下加えることが好ましい。
脱塩工程前にハロゲン化銀溶剤を添加することも好まし
い。例えば、チオシアン酸化合物(チオシアン酸カリウ
ム、チオシアン酸ナトリウム、チオシアン酸アンモニウ
ム等)を銀1モル当たり1×10-3モル以上、3×10
-2モル以下加えることが好ましい。
【0044】本発明において、ハロゲン化銀粒子の保護
コロイド用分散媒としてはゼラチンを用いることが好ま
しく、ゼラチンとしてはアルカリ処理ゼラチン、酸処理
ゼラチン、低分子量ゼラチン(分子量が2万〜10
万)、フタル化ゼラチン等の修飾ゼラチンが用いられ
る。また、これ以外の親水性コロイドも使用できる。具
体的にはリサーチ・ディスクロージャー誌(Resea
rch Disclosure.以下RDと略す)第1
76巻No.17643(1978年12月)の項に記
載されているものが挙げられる。
コロイド用分散媒としてはゼラチンを用いることが好ま
しく、ゼラチンとしてはアルカリ処理ゼラチン、酸処理
ゼラチン、低分子量ゼラチン(分子量が2万〜10
万)、フタル化ゼラチン等の修飾ゼラチンが用いられ
る。また、これ以外の親水性コロイドも使用できる。具
体的にはリサーチ・ディスクロージャー誌(Resea
rch Disclosure.以下RDと略す)第1
76巻No.17643(1978年12月)の項に記
載されているものが挙げられる。
【0045】本発明において、ハロゲン化銀粒子の成長
時に不要な可溶性塩類を除去してもよいし、或いは含有
させたままでもよい。該塩類を除去する場合にはRD第
176巻No.17643のII項に記載の方法に基づ
いて行うことができる。
時に不要な可溶性塩類を除去してもよいし、或いは含有
させたままでもよい。該塩類を除去する場合にはRD第
176巻No.17643のII項に記載の方法に基づ
いて行うことができる。
【0046】本発明のハロゲン化銀粒子は化学増感を施
すことができる。化学熟成即ち化学増感の工程の条件、
例えばpH、pAg、温度、時間等については特に制限
がなく、当業界で一般に行われている条件で行うことが
できる。化学増感のためには銀イオンと反応しうる硫黄
を含む化合物や活性ゼラチンを用いる硫黄増感法、セレ
ン化合物を用いるセレン増感法、テルル化合物を用いる
テルル増感法、還元性物質を用いる還元増感法、金その
他、貴金属を用いる貴金属増感法等を単独または組み合
わせて用いることができるが、なかでも、セレン増感
法、テルル増感法、還元増感法等が好ましく用いられ、
特にセレン増感法が好ましく用いられる。
すことができる。化学熟成即ち化学増感の工程の条件、
例えばpH、pAg、温度、時間等については特に制限
がなく、当業界で一般に行われている条件で行うことが
できる。化学増感のためには銀イオンと反応しうる硫黄
を含む化合物や活性ゼラチンを用いる硫黄増感法、セレ
ン化合物を用いるセレン増感法、テルル化合物を用いる
テルル増感法、還元性物質を用いる還元増感法、金その
他、貴金属を用いる貴金属増感法等を単独または組み合
わせて用いることができるが、なかでも、セレン増感
法、テルル増感法、還元増感法等が好ましく用いられ、
特にセレン増感法が好ましく用いられる。
【0047】セレン増感剤に関しては、米国特許1,5
74,944号、同1,602,592号、同1,62
3,499号、特開昭60−150046号、特開平4
−25832号、同4−109240号、同4−147
250号等に記載されている。
74,944号、同1,602,592号、同1,62
3,499号、特開昭60−150046号、特開平4
−25832号、同4−109240号、同4−147
250号等に記載されている。
【0048】有用なセレン増感剤としては、コロイドセ
レン金属、イソセレノシアネート類(例えば、アリルイ
ソセレノシアネート等)、セレノ尿素類(例えば、N,
N−ジメチルセレノ尿素、N,N,N′−トリエチルセ
レノ尿素等)、セレノケトン類(例えば、セレノアセト
ン、セレノアセトフェノン等)、セレノアミド類(例え
ば、セレノアセトアミド、N,N−ジメチルセレノベン
ズアミド等)、セレノカルボン酸類及びセレノエステル
類(例えば、2−セレノプロピオン酸、メチル−3−セ
レノブチレート等)、セレノフォスフェート類(例え
ば、トリ−p−トリセレノフォスフェート等)、セレナ
イド類(ジエチルセレナイド、ジエチルジセレナイド、
トリフェニルフォスフィンセレナイド等)が挙げられ
る。特に、好ましいセレン増感剤は、セレノ尿素類、セ
レノアミド類、及びセレンケトン類である。
レン金属、イソセレノシアネート類(例えば、アリルイ
ソセレノシアネート等)、セレノ尿素類(例えば、N,
N−ジメチルセレノ尿素、N,N,N′−トリエチルセ
レノ尿素等)、セレノケトン類(例えば、セレノアセト
ン、セレノアセトフェノン等)、セレノアミド類(例え
ば、セレノアセトアミド、N,N−ジメチルセレノベン
ズアミド等)、セレノカルボン酸類及びセレノエステル
類(例えば、2−セレノプロピオン酸、メチル−3−セ
レノブチレート等)、セレノフォスフェート類(例え
ば、トリ−p−トリセレノフォスフェート等)、セレナ
イド類(ジエチルセレナイド、ジエチルジセレナイド、
トリフェニルフォスフィンセレナイド等)が挙げられ
る。特に、好ましいセレン増感剤は、セレノ尿素類、セ
レノアミド類、及びセレンケトン類である。
【0049】セレン増感剤の使用量は使用するセレン化
合物、ハロゲン化銀粒子、化学熟成条件等により変わる
が、一般にハロゲン化銀1モル当たり10-8モル〜10
-4モル程度を用いる。また、添加方法は、使用するセレ
ン化合物の性質に応じて、水またはメタノール、エタノ
ール、酢酸エチルなどの有機溶媒の単独または混合溶媒
に溶解して添加する方法でも、或いは、ゼラチン溶液と
予め混合して添加する方法でも、特開平4−14073
9号に開示されている方法、即ち、有機溶媒可溶性の重
合体との混合溶液の乳化分散物の形態で添加する方法で
も良い。
合物、ハロゲン化銀粒子、化学熟成条件等により変わる
が、一般にハロゲン化銀1モル当たり10-8モル〜10
-4モル程度を用いる。また、添加方法は、使用するセレ
ン化合物の性質に応じて、水またはメタノール、エタノ
ール、酢酸エチルなどの有機溶媒の単独または混合溶媒
に溶解して添加する方法でも、或いは、ゼラチン溶液と
予め混合して添加する方法でも、特開平4−14073
9号に開示されている方法、即ち、有機溶媒可溶性の重
合体との混合溶液の乳化分散物の形態で添加する方法で
も良い。
【0050】本発明の実施に際して用いられるハロゲン
化銀乳剤は、シアニン色素類その他によって分光増感さ
れてもよい。増感色素は単独に用いてもよいが、それら
の組み合わせを用いてもよく、増感色素の組み合わせは
特に強色増感の目的でしばしば用いられる。
化銀乳剤は、シアニン色素類その他によって分光増感さ
れてもよい。増感色素は単独に用いてもよいが、それら
の組み合わせを用いてもよく、増感色素の組み合わせは
特に強色増感の目的でしばしば用いられる。
【0051】本発明のハロゲン化銀乳剤による感光材料
は、乳剤の物理熟成又は化学熟成前後の工程で、各種の
写真用添加剤を用いることができる。
は、乳剤の物理熟成又は化学熟成前後の工程で、各種の
写真用添加剤を用いることができる。
【0052】このような工程で使用できる化合物として
は例えば、前記のリサーチ・ディスクロージャー(R
D)17643号、(RD)18716号(1979年
11月)及び(RD)308119号(1989年12
月)に記載されている各種の化合物が挙げられる。これ
ら3つの(RD)に記載されている化合物の種類と記載
箇所を下記に示す。
は例えば、前記のリサーチ・ディスクロージャー(R
D)17643号、(RD)18716号(1979年
11月)及び(RD)308119号(1989年12
月)に記載されている各種の化合物が挙げられる。これ
ら3つの(RD)に記載されている化合物の種類と記載
箇所を下記に示す。
【0053】 添加剤 RD−17643 RD−18716 RD−308119 頁 分類 頁 頁 分類 化学増感剤 23 III 648右上 996 III 増感色素 23 IV 648〜649 996〜8 IV 減感色素 23 IV 998 IVB 染料 25〜26 VIII 649〜650 1003 VIII 現像促進剤 29 XXI 648右上 カブリ抑制剤 ・安定剤 24 IV 649右上 1006〜7 VI 増白剤 24 V 998 V 硬膜剤 26 X 651左 1004〜5 X 界面活性剤 26〜27 XI 650右 1005〜6 XI 可塑剤 27 XXI 650右 1006 XXI スベリ剤 27 XXI マット剤 28 XVI 650右 1008〜9 XVI バインダー 26 XXII 1003〜4 支持体 28 XVII 1009 XVII 本発明の感光材料に用いられる支持体としては、上記の
RDに記載されているものが挙げられるが、適当な支持
体としてはプラスチックフィルムなどで、支持体表面は
塗布層の接着性をよくするために下引き層を設けたり、
コロナ放電や紫外線照射などが施されてもよい。そし
て、このように処理された支持体上の両面に本発明に係
る乳剤を塗布することができる。本発明の感光材料に
は、他に必要に応じて、アンチハレーション層、中間
層、フィルター層などを設けることができる。
RDに記載されているものが挙げられるが、適当な支持
体としてはプラスチックフィルムなどで、支持体表面は
塗布層の接着性をよくするために下引き層を設けたり、
コロナ放電や紫外線照射などが施されてもよい。そし
て、このように処理された支持体上の両面に本発明に係
る乳剤を塗布することができる。本発明の感光材料に
は、他に必要に応じて、アンチハレーション層、中間
層、フィルター層などを設けることができる。
【0054】本発明の感光材料が医療用両面乳剤X線感
光材料として利用される場合は、画像鮮鋭性を向上させ
る目的で横断光遮断層を設けることが好ましい。該横断
光遮断層には横断光を吸収させる目的で染料の固体微粒
子分散体が含有される。このような染料としては例えば
pH9以上のアルカリには可溶でpH7以下では難溶な
構造を有する染料であれば特に制限はないが、現像処理
時の脱色性がよい点で特開平6−308670号記載の
一般式(I)の化合物が好ましく用いられる。
光材料として利用される場合は、画像鮮鋭性を向上させ
る目的で横断光遮断層を設けることが好ましい。該横断
光遮断層には横断光を吸収させる目的で染料の固体微粒
子分散体が含有される。このような染料としては例えば
pH9以上のアルカリには可溶でpH7以下では難溶な
構造を有する染料であれば特に制限はないが、現像処理
時の脱色性がよい点で特開平6−308670号記載の
一般式(I)の化合物が好ましく用いられる。
【0055】本発明の感光材料において、ハロゲン化銀
乳剤層その他の親水性コロイド層は種々の塗布法により
支持体上または他の層上に塗布できる。塗布には、ディ
ップ塗布法、ローラー塗布法、カーテン塗布法、押しだ
し塗布法、スライド・ホッパー法などを用いることがで
きる。詳しくは、リサーチ・ディスクロージャー、第1
76巻、P.27−28の「Coating proc
edures」の項に記載されている方法を用いうる。
乳剤層その他の親水性コロイド層は種々の塗布法により
支持体上または他の層上に塗布できる。塗布には、ディ
ップ塗布法、ローラー塗布法、カーテン塗布法、押しだ
し塗布法、スライド・ホッパー法などを用いることがで
きる。詳しくは、リサーチ・ディスクロージャー、第1
76巻、P.27−28の「Coating proc
edures」の項に記載されている方法を用いうる。
【0056】本発明の感光材料の処理は例えば、前記の
RD−17643のXX〜XXI、29〜30頁或いは同3
08119のXX〜XXI、1011〜1012頁に記載さ
れているような処理液による処理がなされてよい。
RD−17643のXX〜XXI、29〜30頁或いは同3
08119のXX〜XXI、1011〜1012頁に記載さ
れているような処理液による処理がなされてよい。
【0057】白黒写真処理での現像剤としては、ジヒド
ロキシベンゼン類(例えばハイドロキノン)、3−ピラ
ゾリドン類(例えば1−フェニル−3−ピラゾリド
ン)、アミノフェノール類(例えばN−メチル−アミノ
フェノール)などを単独もしくは組み合わせて用いるこ
とができる。なお、現像液には公知の例えば保恒剤、ア
ルカリ剤、pH緩衝剤、カブリ防止剤、硬膜剤、現像促
進剤、界面活性剤、消泡剤、色調剤、硬水軟化剤、溶解
助剤、粘性付与剤などを必要に応じて用いてもよい。
ロキシベンゼン類(例えばハイドロキノン)、3−ピラ
ゾリドン類(例えば1−フェニル−3−ピラゾリド
ン)、アミノフェノール類(例えばN−メチル−アミノ
フェノール)などを単独もしくは組み合わせて用いるこ
とができる。なお、現像液には公知の例えば保恒剤、ア
ルカリ剤、pH緩衝剤、カブリ防止剤、硬膜剤、現像促
進剤、界面活性剤、消泡剤、色調剤、硬水軟化剤、溶解
助剤、粘性付与剤などを必要に応じて用いてもよい。
【0058】定着液にはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩な
どの定着剤が用いられ、さらに硬膜剤として水溶性のア
ルミニウム塩例えば硫酸アルミニウム或いはカリ明ばん
などを含んでいてもよい。その他保恒剤、pH調整剤、
硬水軟化剤などを含有していてもよい。
どの定着剤が用いられ、さらに硬膜剤として水溶性のア
ルミニウム塩例えば硫酸アルミニウム或いはカリ明ばん
などを含んでいてもよい。その他保恒剤、pH調整剤、
硬水軟化剤などを含有していてもよい。
【0059】本発明において全処理時間(Dry to
Dry)が10〜30秒以下の超迅速処理することが
できる。本発明における“現像工程時間”又は“現像時
間”とは、処理する感光材料の先端が自動現像機(以
下、自現機と呼ぶ)の現像タンク液に浸漬してから次の
定着液に浸漬するまでの時間、“定着時間”とは定着タ
ンク液に浸漬してから次の水洗タンク液(安定液)に浸
漬するまでの時間、“水洗時間”とは、水洗タンク液に
浸漬している時間をいう。また“乾燥時間”とは、通常
自現機には、35〜100℃、好ましくは40〜80℃
の熱風が吹きつけられる乾燥ゾーンが設置されており、
その乾燥ゾーンに入っている時間をいう。
Dry)が10〜30秒以下の超迅速処理することが
できる。本発明における“現像工程時間”又は“現像時
間”とは、処理する感光材料の先端が自動現像機(以
下、自現機と呼ぶ)の現像タンク液に浸漬してから次の
定着液に浸漬するまでの時間、“定着時間”とは定着タ
ンク液に浸漬してから次の水洗タンク液(安定液)に浸
漬するまでの時間、“水洗時間”とは、水洗タンク液に
浸漬している時間をいう。また“乾燥時間”とは、通常
自現機には、35〜100℃、好ましくは40〜80℃
の熱風が吹きつけられる乾燥ゾーンが設置されており、
その乾燥ゾーンに入っている時間をいう。
【0060】本発明の現像、定着等の処理では、処理時
間が15秒以下、処理温度は25〜50℃であるが、好
ましくは30〜40℃で2〜10秒である。
間が15秒以下、処理温度は25〜50℃であるが、好
ましくは30〜40℃で2〜10秒である。
【0061】本発明の方法によれば、現像、定着及び水
洗(又は安定化)された感光材料は水洗水をしぼり切る
スクイズローラーを経て乾燥される。水洗工程は、5〜
50℃で2〜10秒が好ましい。
洗(又は安定化)された感光材料は水洗水をしぼり切る
スクイズローラーを経て乾燥される。水洗工程は、5〜
50℃で2〜10秒が好ましい。
【0062】本発明では現像、定着、水洗された感光材
料はスクイズローラーを経て乾燥される。乾燥方式は、
熱風対流乾燥、遠赤外線ヒーターによる放射乾燥、ヒー
トローラーによる伝熱乾燥のいずれか又は併用すること
ができる。乾燥温度と時間は40〜100℃で4〜15
秒で行われる。
料はスクイズローラーを経て乾燥される。乾燥方式は、
熱風対流乾燥、遠赤外線ヒーターによる放射乾燥、ヒー
トローラーによる伝熱乾燥のいずれか又は併用すること
ができる。乾燥温度と時間は40〜100℃で4〜15
秒で行われる。
【0063】
【実施例】以下、実施例により本発明の効果を具体的に
例証する。
例証する。
【0064】実施例1 以下に、乳剤の調製方法を示す。
【0065】(Em−1の調製)以下に示す3種の溶液
を用い、平板状沃塩化銀乳剤Em−1を調製した。
を用い、平板状沃塩化銀乳剤Em−1を調製した。
【0066】 A1 低メチオニンゼラチン 214.37g 塩化ナトリウム 1.995g 沃化カリウム 149.6mg 水で 6090mlに仕上げる B1 塩化ナトリウム 10.48g 沃化カリウム 149.4g 水で 90mlに仕上げる C1 硝酸銀 30.58g 水で 90mlに仕上げる D1 塩化ナトリウム 165.0g 水で 5640mlに仕上げる E1 硝酸銀 479.0g 水で 5640mlに仕上げる 反応容器内で溶液A1を40℃に保ちながら激しく撹拌
し、そこに溶液B1と溶液C1の全量を毎分180ml
の流量で30秒かけて同時混合法にて添加した。次に、
この混合溶液を40℃で10分間保った後、溶液D1と
溶液E1を毎分24mlの流量で40分かけて同時混合
法にて添加し、引き続き、更に溶液D1と溶液E1の残
り全量を初期流量24ml、最終流量48mlとなるよ
うに直線的に流量を増やしながら、130分かけて同時
添加法にて添加した。この間、pClは2.35に終始
保った。その後、塩化ナトリウムで1.30に調整し、
限外濾過膜を用いてpClを2.0とし、更に塩化ナト
リウムを添加してpClを1.65に調整した。
し、そこに溶液B1と溶液C1の全量を毎分180ml
の流量で30秒かけて同時混合法にて添加した。次に、
この混合溶液を40℃で10分間保った後、溶液D1と
溶液E1を毎分24mlの流量で40分かけて同時混合
法にて添加し、引き続き、更に溶液D1と溶液E1の残
り全量を初期流量24ml、最終流量48mlとなるよ
うに直線的に流量を増やしながら、130分かけて同時
添加法にて添加した。この間、pClは2.35に終始
保った。その後、塩化ナトリウムで1.30に調整し、
限外濾過膜を用いてpClを2.0とし、更に塩化ナト
リウムを添加してpClを1.65に調整した。
【0067】得られたハロゲン化銀乳剤は沃度を0.0
6モル%含有しており、電子顕微鏡観察したところ平均
粒径(円直径換算)1.45μm、平均厚さ0.13μ
m、平均アスペクト比11、直径の変動係数18.5%
の主平面が四角形状(隣接辺比1.4)の単分散平板状
ハロゲン化銀粒子であった。
6モル%含有しており、電子顕微鏡観察したところ平均
粒径(円直径換算)1.45μm、平均厚さ0.13μ
m、平均アスペクト比11、直径の変動係数18.5%
の主平面が四角形状(隣接辺比1.4)の単分散平板状
ハロゲン化銀粒子であった。
【0068】引き続き、上記の乳剤Em−1を所定量に
分割し、55℃にした後に、下記の分光増感色素
(A)、(B)の所定量を固体微粒子状の分散物として
添加後にチオシアン酸アンモニウム、塩化金酸水溶液、
下に示す硫黄増感剤の水溶液或いはメタノール溶液及び
トリフェニルホスフィンセレナイドの固体微粒子状分散
物を加え、総計2時間の熟成を施した。熟成終了時に安
定剤として4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3
a,7−テトラザインデン(TAI)を添加した。
分割し、55℃にした後に、下記の分光増感色素
(A)、(B)の所定量を固体微粒子状の分散物として
添加後にチオシアン酸アンモニウム、塩化金酸水溶液、
下に示す硫黄増感剤の水溶液或いはメタノール溶液及び
トリフェニルホスフィンセレナイドの固体微粒子状分散
物を加え、総計2時間の熟成を施した。熟成終了時に安
定剤として4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3
a,7−テトラザインデン(TAI)を添加した。
【0069】尚、添加剤とその添加量(AgX1モル当
たり)を下に示す。
たり)を下に示す。
【0070】 分光増感色素(A) 300mg 分光増感色素(B) 375mg チオシアン酸アンモニウム 145mg 塩化金酸 18.5mg チオ硫酸ナトリウム(5水塩) 15.0mg 1−エチル,3−(2−チアゾリル)チオ尿素 3.8mg 単体硫黄 3.5mg トリフェニルホスフィンセレナイド 3.0mg 安定剤(TAI) 1000mg 分光増感色素の固体微粒子状分散物は特願平4−994
37号に記載の方法に準じた方法によって調製した。即
ち分光増感色素の所定量を予め27℃に調温した水に加
え高速撹拌機(ディゾルバー)で3,500rpmにて
30〜120分間にわたって撹拌することによって得
た。
37号に記載の方法に準じた方法によって調製した。即
ち分光増感色素の所定量を予め27℃に調温した水に加
え高速撹拌機(ディゾルバー)で3,500rpmにて
30〜120分間にわたって撹拌することによって得
た。
【0071】増感色素(A):5,5′−ジクロロ−9
−エチル−3,3′−ジ−(スルホプロピル)オキサカ
ルボシアニン−ナトリウム塩無水物 増感色素(B):5,5′−ジ−(ブトキシカルボニ
ル)−1,1′−ジエチル−3,3′−ジ−(4−スル
ホブチル)ベンゾイミダゾロカルボシアニン−ナトリウ
ム塩無水物 以下の塗布液を、グリシジルメタクリレート50wt
%、メチルアクリレート10wt%、ブチルメタクリレ
ート40wt%の3種モノマーからなる共重合体の濃度
が10wt%になるように希釈して得た共重合体水性分
散液を下引き液として下引き処理された、ブルー濃度
0.15に着色した厚さ175μのポリエチレンテレフ
タレート支持体の両面に下から横断光遮光層、乳剤層、
保護下層、保護上層の順に毎分150mのスピードで両
面同時重層塗布、乾燥した。
−エチル−3,3′−ジ−(スルホプロピル)オキサカ
ルボシアニン−ナトリウム塩無水物 増感色素(B):5,5′−ジ−(ブトキシカルボニ
ル)−1,1′−ジエチル−3,3′−ジ−(4−スル
ホブチル)ベンゾイミダゾロカルボシアニン−ナトリウ
ム塩無水物 以下の塗布液を、グリシジルメタクリレート50wt
%、メチルアクリレート10wt%、ブチルメタクリレ
ート40wt%の3種モノマーからなる共重合体の濃度
が10wt%になるように希釈して得た共重合体水性分
散液を下引き液として下引き処理された、ブルー濃度
0.15に着色した厚さ175μのポリエチレンテレフ
タレート支持体の両面に下から横断光遮光層、乳剤層、
保護下層、保護上層の順に毎分150mのスピードで両
面同時重層塗布、乾燥した。
【0072】 (試料の作成) 第1層(横断光遮光層) 固体微粒子分散体染料(AH) 50mg/m2 ゼラチン 0.1g/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 5mg/m2 化合物(I) 5mg/m2 ラテックス(L) 0.2g/m2 ポリスチレンスルホン酸カリウム 50mg/m2 第2層(乳剤層) 上記で得た乳剤EM−1に下記の各種添加剤を加えた。
【0073】 テトラクロロパラジウム(2)酸カリウム 100mg/m2 化合物(G) 0.5mg/m2 2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエチルアミノ− 1,3,5−トリアジン 5mg/m2 t−ブチル−カテコール 130mg/m2 ポリビニルピロリドン(分子量10,000) 35mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 80mg/m2 トリメチロールプロパン 50mg/m2 ジエチレングリコール 50mg/m2 ニトロフェニル−トリフェニル−ホスホニウムクロリド 20mg/m2 1,3−ジヒドロキシベンゼン−4−スルホン酸アンモニウム 100mg/m2 2−メルカプトベンツイミダゾール−5−スルホン酸ナトリウム 5mg/m2 化合物(H) 0.5mg/m2 n−C4H9OCH2CH(OH)CH2N(CH2COOH)2 35mg/m2 化合物(M) 5mg/m2 化合物(N) 5mg/m2 コロイダルシリカ(平均粒径0.014μm) 500mg/m2 ラテックス(L) 500mg/m2 デキストリン(平均分子量1000) 200mg/m2 テキストラン(平均分子量4万) 200mg/m2 本発明のロイコ化合物 表1記載の量 但しゼラチン量は1.2g/m2になるように調整した。
【0074】 第3層(保護下層) ゼラチン 表1記載の量 本発明の多糖類 表1記載の量 本発明のロイコ化合物 表1記載の量 ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量500000) 30mg/m2 化合物(K) 15mg/m2 第4層(保護上層) ゼラチン 表1記載の量 本発明の多糖類 表1記載の量 4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン 50mg/m2 ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒径4.0μm) 20mg/m2 ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒径1.0μm) 50mg/m2 ホルムアルデヒド 20mg/m2 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,3,5− トリアジンナトリウム塩 10mg/m2 ビス−ビニルスルホニルメチルエーテル 36mg/m2 ポリアクリルアミド(平均分子量10000) 50mg/m2 ポリシロキサン(SI) 20mg/m2 化合物(I) 12mg/m2 化合物(J) 2mg/m2 化合物(S−1) 7mg/m2 化合物(K) 15mg/m2 化合物(O) 50mg/m2 化合物(S−2) 5mg/m2 化合物(F−1) 3mg/m2 化合物(F−2) 2mg/m2 化合物(F−3) 1mg/m2
【0075】
【化12】
【0076】
【化13】
【0077】
【化14】
【0078】なお、素材の付量は片面分であり、塗布銀
量は片面分として1.5g/m2になるように調整し
た。
量は片面分として1.5g/m2になるように調整し
た。
【0079】上記により作成した試料を用い、銀色調、
感度の評価を下記方法で行った。
感度の評価を下記方法で行った。
【0080】(1)銀色調の評価 試料の大角サイズ(35.6×35.6cm)を濃度が
1.2になるように均一にX線露光し、下記処理及び
を行った。この現像済み試料を50℃、80%RHの
温湿度下で7日間放置した後、シャーカステンで観察
し、透過光による銀色調を目視により以下に示すランク
で評価した。
1.2になるように均一にX線露光し、下記処理及び
を行った。この現像済み試料を50℃、80%RHの
温湿度下で7日間放置した後、シャーカステンで観察
し、透過光による銀色調を目視により以下に示すランク
で評価した。
【0081】 4:純黒色 3:やや赤みを帯びた黒色 2:赤みを帯びた黒色 1:黄色みを帯びた黒色 (2)感度の評価 得られた試料をX線写真用増感紙KO−250(コニカ
(株)製)ではさみ、ペネトロメータB型を介してX線
照射後、ローラー搬送型自動現像機(SRX−501:
コニカ(株)製)又は改造して用い下記処理及びを
行った。
(株)製)ではさみ、ペネトロメータB型を介してX線
照射後、ローラー搬送型自動現像機(SRX−501:
コニカ(株)製)又は改造して用い下記処理及びを
行った。
【0082】感度は、処理での試料No.1がカブリ
+0.1の濃度を与えるのに適した露光エネルギー量の
逆数を100とした相対値で示した。
+0.1の濃度を与えるのに適した露光エネルギー量の
逆数を100とした相対値で示した。
【0083】 (現像液処方) Part−A(12リットル仕上げ用) 水酸化カリウム 450g 亜硫酸カリウム(50%溶液) 2280g ジエチレンテトラアミン5酢酸 120g 重炭酸水素ナトリウム 132g 5−メチルベンゾトリアゾール 1.2g 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 0.2g ハイドロキノン 340g 水を加えて 5000mlに仕上げる Part−B(12リットル仕上げ用) 氷酢酸 170g トリエチレングリコール 185g 1−フェニル−3−ピラゾリドン 22g 5−ニトロインダゾール 0.4g (スターター) 氷酢酸 120g 臭化カリウム 225g 水を加えて 1.0リットルに仕上げる (定着液処方) Part−A(18リットル仕上げ用) チオ硫酸アンモニウム(70wt/vol%) 6000g 亜硫酸ナトリウム 110g 酢酸ナトリウム・3水塩 450g クエン酸ナトリウム 50g グルコン酸 70g 1−(N,N−ジメチルアミノ)−エチル−5−メルカプトテトラゾール 18g Part−B 硫酸アルミニウム 800g 現像液の調製は水約5リットルにPartA、Part
Bを同時添加し、撹拌溶解しながら水を加え12リット
ルに仕上げ氷酢酸でpHを10.40に調整した。これ
を現像補充液とする。
Bを同時添加し、撹拌溶解しながら水を加え12リット
ルに仕上げ氷酢酸でpHを10.40に調整した。これ
を現像補充液とする。
【0084】この現像補充液1リットルに対して前記の
スターターを20ml/リットル添加しpHを10.2
6に調整し使用液とする。
スターターを20ml/リットル添加しpHを10.2
6に調整し使用液とする。
【0085】定着液の調製は水約5リットルにPart
A、PartBを同時添加し、撹拌溶解しながら水を加
え18リットルに仕上げ、硫酸とNaOHを用いてpH
を4.4に調整した。これを定着補充液とする。
A、PartBを同時添加し、撹拌溶解しながら水を加
え18リットルに仕上げ、硫酸とNaOHを用いてpH
を4.4に調整した。これを定着補充液とする。
【0086】[処理]SRX−501自動現像機(コ
ニカ(株)製)を改造して搬送スピードを下記のように
速めて用いた。
ニカ(株)製)を改造して搬送スピードを下記のように
速めて用いた。
【0087】 結果を表1に示す。
【0088】
【表1】
【0089】表1の結果から、本発明の試料は、銀色調
に優れ、しかも超迅速処理しても銀色調、感度の劣化が
ないことがわかる。
に優れ、しかも超迅速処理しても銀色調、感度の劣化が
ないことがわかる。
【0090】
【発明の効果】本発明により、銀色調に優れ、超迅速処
理に適したハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法
を提供することができた。
理に適したハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法
を提供することができた。
Claims (5)
- 【請求項1】 支持体上にハロゲン化銀乳剤層を含む親
水性コロイド層を設けたハロゲン化銀写真感光材料にお
いて、該親水性コロイド層は、現像処理後に青色発色す
るロイコ化合物及びゾル−ゲル変換する多糖類を含有す
ることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項2】 上記ロイコ化合物をハロゲン化銀乳剤層
又はその隣接層に含有することを特徴とする請求項1記
載のハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項3】 上記ゾル−ゲル変換する多糖類をロイコ
化合物を含有する層より支持体から遠い層に含有するこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載のハロゲン化銀写
真感光材料。 - 【請求項4】 上記ロイコ化合物をハロゲン化銀乳剤層
に、上記多糖類を保護層に含有することを特徴とする請
求項1、2又は3に記載のハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項5】 上記請求項1〜4のいずれか1項に記載
のハロゲン化銀写真感光材料を、現像工程、定着工程を
含む処理工程において、全処理時間が10〜30秒で処
理することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処
理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24493096A JPH1090820A (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24493096A JPH1090820A (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1090820A true JPH1090820A (ja) | 1998-04-10 |
Family
ID=17126089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24493096A Pending JPH1090820A (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1090820A (ja) |
-
1996
- 1996-09-17 JP JP24493096A patent/JPH1090820A/ja active Pending
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