JPH1090559A - 光ファイバアレイ用フェルール - Google Patents

光ファイバアレイ用フェルール

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JPH1090559A
JPH1090559A JP28475297A JP28475297A JPH1090559A JP H1090559 A JPH1090559 A JP H1090559A JP 28475297 A JP28475297 A JP 28475297A JP 28475297 A JP28475297 A JP 28475297A JP H1090559 A JPH1090559 A JP H1090559A
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JP
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optical fiber
groove
substrate
ferrule
upper substrate
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JP28475297A
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Takashi Ota
隆 太田
Nobutsugu Fukuyama
暢嗣 福山
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NGK Insulators Ltd
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製作が容易であり、光ファイバの場合にも各光
ファイバの先端を光ファイバ収納溝に正しく載せること
ができ、またV溝基板と上基板との間で位置ずれが生じ
るおそれのない光ファイバアレイ用フェルールを提供す
る。 【解決手段】V溝基板16に光ファイバ収納溝11と、これ
に対して直角方向の段差12を介して形成された下部平面
19とを形成する。この下部平面19上に、下面に光ファイ
バの被覆部収納溝18が形成された門型の上基板15を、そ
の端面をV溝基板16の段差12に位置合わせして接着す
る。被覆部収納溝18から光ファイバを挿入するだけで、
各光ファイバの先端の裸ファイバ部を正確に位置決めさ
れた状態で光ファイバ収納溝11に入れることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを光学
素子と接続する場合等に、光ファイバを整列固定する目
的で使用する光ファイバアレイ用フェルールに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバと光学素子との接続に使用さ
れる従来の光ファイバアレイは、図6に示されるように
V溝基板50と上基板51とから構成されたもので、V溝基
板50には裸ファイバを収納するための光ファイバ収納溝
52と、光ファイバの被覆部を収納するための座ぐり部53
とが形成され、また上基板51の下面にも光ファイバの被
覆部を収納するための座ぐり部54を形成したものであっ
た。
【0003】しかしこのような従来の構造のものは、セ
ラミックス等に座ぐり部53、54を超音波加工する必要が
あるために加工の手数とコストがかかること、座ぐり部
53、54を大きめに作るので光ファイバの先端が光ファイ
バ収納溝52に正しく乗らないおそれがあること、V溝基
板50と上基板51との間で位置ずれが生じるおそれがある
こと等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解消し、製作が容易であり、多芯の光ファイ
バの場合にも各光ファイバの先端を光ファイバ収納溝に
正しく載せることができ、またV溝基板と上基板との間
で位置ずれが生じるおそれのない光ファイバアレイ用フ
ェルールを提供するために完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の光ファイバアレイ用フェルール
は、光ファイバ収納溝と、これに対して直角方向の段差
を介して形成された下部平面とを持つV溝基板の下部平
面上に、下面に光ファイバの被覆部収納溝が形成された
門型の上基板を、その端面を前記段差に位置合わせして
接着したことを特徴とするものである。なお、V溝基板
と上基板との光ファイバ収納溝に対して平行な側面を、
接着後に同時切断されたものとすることが好ましい。ま
た、上基板に樹脂流し込み溝を形成しておくことが好ま
しい。
【0006】本発明の光ファイバアレイ用フェルール
は、上基板とV溝基板の下部平面との隙間に形成されて
いる被覆部収納溝から光ファイバを挿入することによ
り、各光ファイバの先端の裸ファイバ部を正確に位置決
めされた状態で光ファイバ収納溝に入れることができ
る。しかも本発明の光ファイバアレイ用フェルールは製
作が容易であるうえ、上基板とV溝基板とは段差を利用
して正確に位置合わせされているため、位置ずれが生じ
るおそれもない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施形態に
沿って更に詳細に説明するが、まずその製造方法を説明
する。図1に示すように、ガラス板8の上面にワックス
9によってセラミック製の1枚のウエハー10を固定し、
このウエハー10の上面に、数群の光ファイバ収納溝11を
平行に形成する。実施例では5芯の光ファイバに対応す
る光ファイバ収納溝11が4群形成されている。この溝加
工は、研削砥石によって精度よくかつ効率よく行うこと
ができる。次にこれらの光ファイバ収納溝11に対して直
角方向に、段差12を持たせて段差溝13を形成する。その
数は実施例では2列であるが、任意に増減させることが
でき、1列であってもよい。この結果、図1に示すよう
な数群の光ファイバ収納溝11と段差溝13とを持つウエハ
ーが製作される。この段差溝13は後に切断されてV溝基
板16の下部平面19となる。なおこのようなウエハーの製
作工程は必ずしも実施例の順である必要はなく、段差溝
13が形成されたウエハー10に数群の光ファイバ収納溝11
を平行に形成してもよい。
【0008】これとは別に、図2に示されるような横長
の上部集積基板14を作製しておく。この上部集積基板14
は、図3に拡大して示した上基板15が複数個一体化され
たもので、実施例では2×4の上基板15が一体化された
形状となっているが、1列のものであってもよい。各上
基板15は門型の形状であり、その中央下面には上記の光
ファイバ収納溝11に対応させて、光ファイバの被覆部を
収納するための被覆部収納溝18が形成されている。また
角型の樹脂流し込み溝17が形成されている。
【0009】この上部集積基板14は、図2に示すように
前記したウエハー10の段差溝13にエポキシ樹脂系等の接
着剤を利用して正確に接着固定される。このとき上部集
積基板14の端面を前記ウエハー10の段差12に密着させて
両者を位置合わせする。そしてその後に図2に一点鎖線
で示すように上部集積基板14とウエハー10とを光ファイ
バ収納溝11と平行に切断し、ガラス板8から外すと図3
に示すようなチップ化された光ファイバアレイ用フェル
ールとなる。実施例では1枚のウエハー10から、16個の
光ファイバアレイ用フェルールが同時に製造されること
となる。
【0010】このようにして製造された光ファイバアレ
イ用フェルールは、光ファイバ収納溝11と、これに対し
て直角方向の段差12を持たせて形成された下部平面19と
を持つV溝基板16の下部平面19上に、下面に光ファイバ
の被覆部収納溝18が形成された門型の上基板15を、その
端面を前記段差12に位置合わせして接着したものであ
り、この例では角型の樹脂流し込み溝17を備えたものと
されている。
【0011】なお、図4、図5に示すように、上部集積
基板14の樹脂流し込み溝17を半円形に形成しておくこと
もできる。樹脂流し込み溝17をこのようなR形状として
おけば、得られた光ファイバアレイ用フェルールを使用
する際の接着剤の硬化時の収縮応力が緩和され、クラッ
クの発生を防止することができる利点がある。
【0012】このようにして得られた本発明の光ファイ
バアレイ用フェルールは、V溝基板16の下部平面19の上
面に下面に光ファイバの被覆部収納溝18が形成された門
型の上基板15が固定された形状であるので、両者の隙間
に形成されている被覆部収納溝18から 多芯(実施例では
5 芯)の 光ファイバを挿入すると、各光ファイバの先端
の裸ファイバ部が正確に位置決めされた状態でV溝基板
16の光ファイバ収納溝11に入る。そこで図示しないファ
イバ固定基板により裸ファイバ部を接着固定した後、端
面を光学研磨することにより、光ファイバアレイとして
従来のものと同様に他の光学機器との接続を行うことが
できる。
【0013】また、上記の実施形態に示すようにウエハ
ー10が切断されたV溝基板16の上面に上部集積基板14が
切断された上基板15が固定された形状とし、V溝基板16
と上基板15との光ファイバ収納溝11に対して平行な側面
20が、接着後に同時切断されたものとすれば、加工の工
数や時間を大幅に削減することができるうえ、従来のよ
うに上基板15がV溝基板16に対してずれるおそれを完全
になくすることができる。
【0014】
【発明の効果】本発明の光ファイバアレイ用フェルール
は、従来品に比較して次の通りの多くの利点を持つ。 各部分を研削砥石により研削加工することができ、
従来のような超音波による座ぐり加工の必要がないの
で、加工の工数や時間を大幅に削減することができる。 V溝基板の段差を利用して位置合わせしつつ上基板
を接着したものであるから、従来のように上基板がV溝
基板に対してずれるおそれが全くない。 その結果、上基板の被覆部収納溝から光ファイバを
挿入するだけで、各光ファイバの先端の裸ファイバ部を
正確に位置決めされた状態でV溝基板の光ファイバ収納
溝に入れることができる。 特に請求項2のようにV溝基板と上基板との光ファ
イバ収納溝に対して平行な側面が、接着後に同時切断さ
れたものとしておけば、上基板は前後左右いずれの方向
にもずれることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】製造工程を示す斜視図である。
【図2】製造工程を示す斜視図である。
【図3】本発明の光ファイバアレイ用フェルールを示す
斜視図である。
【図4】他の製造工程を示す斜視図である。
【図5】本発明の他の光ファイバアレイ用フェルールを
示す斜視図である。。
【図6】従来の光ファイバアレイを示す斜視図である。
【符号の説明】
11 光ファイバ収納溝 12 段差 13 段差溝 14 上部集積基板 15 上基板 16 V溝基板 17 樹脂流し込み溝 18 被覆部収納溝 19 下部平面 20 側面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ収納溝と、これに対して直角
    方向の段差を介して形成された下部平面とを持つV溝基
    板の下部平面上に、下面に光ファイバの被覆部収納溝が
    形成された門型の上基板を、その端面を前記段差に位置
    合わせして接着したことを特徴とする光ファイバアレイ
    用フェルール。
  2. 【請求項2】 V溝基板と上基板との光ファイバ収納溝
    に対して平行な側面が、接着後に同時切断されたもので
    ある請求項1に記載の光ファイバアレイ用フェルール。
  3. 【請求項3】 上基板に、樹脂流し込み溝が形成された
    請求項1または2に記載の光ファイバアレイ用フェルー
    ル。
JP09284752A 1997-10-17 1997-10-17 光ファイバアレイ用フェルール Expired - Lifetime JP3090899B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011090259A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバアレイ用v溝基板、v溝基板の製造方法、およびv溝基板を用いたplcモジュール

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011090259A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバアレイ用v溝基板、v溝基板の製造方法、およびv溝基板を用いたplcモジュール

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